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交渉人 真下正義

7/3鑑賞

 事件はあの、レインボーブリッジ封鎖の時に始まっていたのかも知れません。
 というよりも「皆がいてくれたから犯人を逮捕できた」と謙虚な青島&室井コンビに対し、
「楽じゃなかった。これから後始末が大変」なんてまるで自分ひとりの手柄のように言って
いれば外だけでなく中にも敵を作るわけで。

 真下氏の場合すべての事件が自業自得という気がしてなりません。

 ちなみにこのインタビューの風景。メインのエキストラはあの映画と同じエキストラを
集めて撮影されたそうです。
 合成にすればよかったのにとか思う私は面倒くさがりなんでしょうか。

 さあ時間は飛んで1年後のクリスマスイブ。夏にイブの時間軸で映画を作るということは
DVDの発売時期が大体イブの頃だと宣言しているとみて間違いないでしょうか。
 イブという時間設定に意味があると考えるより真っ先にこんなことを考える自分が嫌です。

 TTRという東京なんちゃらという鉄道線の司令室では、イブで人が多くて時間の遅延が
目立ってきたから急がせろと無茶なことを言っています。そうですよ、時間に厳しくというのは
いけませんよ。急ぐあまりスピードを出して電車が転覆したら大変なことになりますからね。
 というかわかっててやってんのかフジテレビ。

 ところがそんな司令室のメインモニターに不審な車両の影が。
 一方警視庁はエンピツを使った…ではなく(そのネタはもういい)、なにやら騒がしくなって
まいりました。
 資料によるとこの警視庁の階段は、新丸子のキヤノンビルというところを使って撮影されて
いるんだそうです。そりゃそうだわなー警視庁映せないよなーとか思いつつ、本物の警視庁を
一度でいいから見学してみたいものです。
 で、その警視庁のサイトがクラッキングされて爆弾魔からのメッセージが表示されていると。

 今までサイトトップをそのまま別のにかえちゃったりというのはありましたが、わざわざ
「ここをクリック!」とかって。そのまま元の表示にさっさと変えられちゃったらどうするつもり
なんでしょうか。案外頭悪いなこの犯人。
 まあその表示通りある公園で爆発が起きたから「いたずら」ではなくなったわけですが。
 携帯の着信音で発火するといえば、サイコメトラーEIJIにもありましたね。着信音で静電気が
おき、セーターに引火するというもの。犯人としては、離れていた・別のことをしていたという
鉄壁のアリバイを作れるわけですから、こんなトリックが本当に出来たらたまったもんでは
ないですな。(携帯も吹き飛べばそれが凶器と調べるのはかなり困難)

 ともあれ、犯人も彼をご指名ということで室井さん、いよいよ彼を呼び出します。
 あの!
 デヴィッド・カルーソ!
 それはホンマモンの「ザ・ネゴシエーター 交渉人」やろ!
 えー。出てくるのは真下さんです。うわ、かすむな…。
 一方真下はといえばあれですよ、念願のクリスマスデートで。雪乃さんに交渉している
真っ最中ですよ。でも全然説得できてないところがさすがです。
 というかお前雪乃さんの写真立て何年持ってるつもりだ。

 結局帰る事はかなわず交渉の仕事を請けることに。多分帰っていてもとっ捕まったとは
思うんですけども。
 ここで出てくる木島刑事。会うなり「メリークリスマスだバカヤロウ!」と言ってるんですが、
クリスマスのバカヤロウという人はいてもクリスマスだバカヤロウという言葉を聞いたのは
荒井注以来です。何なんでしょうか。
(この言葉の理由は、後日放映される「木島SP(仮題)」というテレビドラマで明らかになる
そうです)

 鉄道の司令室に戻り、不審な車両は「クモ」と呼ばれるものであることが判明。ある駅に
停車しますが誰も運転していないように見えます。というかノリノリで写メールとってる駅員は
アホですか?もっと真剣な顔して映せ。
 と思ったらこの駅員達、事の重大さを知らないみたいですね。そりゃあ映すわ…。SLを
見た子供達のごとく。
 この映像はどっかに停車しているカエル急便の車の中に映し出されているわけですが、
このカエル急便の車黒いんですよ。わざわざ塗ったのかな?
 ナンバーが2-69で意味不明だったんですが、「く2-69」で、黒のフロッグだそうです。
わかるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 その、クモが止まっているために本来の車両はもっと前で停止すべく、ブレーキをかける
わけですが、これがATOつまり緊急停止装置がきかず止まれない、と。あわや事故になるかと
思ったときにクモが動き出したんで助かりましたが…。電車とかだとブレーキをかけてから
完全に停止するまで必要とする距離が車の比較にならないので恐ろしいでしょうなぁ。
 よく田舎だと、列車の前を平気で横切る人がいるんですが、列車が見えてる時点で横断
しても(速度的に)間に合わないし、止めるほうも急には止まれないから絶対にこんなことは
しないで欲しいもんです。必ず一度そこに停車して確認しないといけないみたいだし。

 と、いらんことを思い出したところで。
 あ、真下がいつの間にか司令室に到着していました。
 やっと事情を説明して中に入れてもらいましたけど、なんだかあまり歓迎されてない様子。
まあ駅員さんたちにとっては司令室は城の砦みたいなもんでしょうから、気分よろしくないん
でしょうね。
 笑わない男、片岡指令長と、やたら笑う男、広報の矢野。このあたりがメインキャラとなります。
 ちなみにここでフリーゲージトレイン、クモについて説明しているムービーの声担当は、
声優の若本規夫さんだそうです。
 今鉄道はすべて、運転手の判断と司令室からの指示で、手動運転している状態。これは
大変危険ですねぇ。どれくらい危険かというと、不発の地雷を交代でジャンケンで負けた者から
踏んでいく、というバカなことやらかしてバーを大爆発させたばか者達と同じくらい危険ですねぇ。
(例えがいまいちわかりませんが)
 ともあれ少しずつ車両を収納していくしかないみたいですが、全部は入りきれないみたいです。
 つーか数珠繋ぎで走っていてタイミングよく少しずつ収納していってるから、このタイミングが
ずれると大変なことに、という説明で何故わからない真下。

 あと、なんか面白いセリフだなと思ったのが、乗客を乗せたまま走り続ける電車のことで
運転手が「乗客下ろさないでいいんですか」みたいなことを聞いた時平然と片岡が「下ろさないで
文句言われるのと、下ろしている間に追突されるのとどちらがいい?」といったもの。
 こういう非常事態の時はとかく、急いで乗客をおろそう、みたいなことをしがちですが、この人
冷静にそこまで考えていたんだなぁと感心しました。
 それと、このやり取りの中で「駅、封鎖できません!」というセリフが。前回のもじりですね。
 
 こんな大変な事態の中ついに犯人接触。
 やっとここで真下の出番です。いやー忘れてました。

 早くも犯人が車で移動していることを見抜く真下。違法電波が出ているので近くを通ると
ノイズ走ったり携帯電話が使えなくなるみたいですね。
 こっち方面から情報収集していけばある程度は場所特定できないんですかね?
 それはともかく、真下のひょうひようとした交渉に怒る片岡。ああしろこうしろと言ってますが、
でもやっぱり真下の方がプロなんだから、ここは見守っているのが正しいでしょう。
 そしてクモは消えました。
 が、何故か口をつぐむ駅員達。クモが消えたことに関してもっと驚いてもよさそうなのに
この態度は…?

 ここの、真下と木島のやりとりも好きです。
「木島さん、秋葉原に向かって下さい」
「もう向かってる」
「さすが仕事速いですねぇ」
まんざらでもない木島。
 仕事速いってのは青島がよく真下にいってましたね。なんか昔のセリフがちょっとずつ出てくるの
って嬉しいです。

 一方。クモを撮影していた駅員。この映像が証拠として採用されますが、この駅員は解雇
と勘違いしたのか、警備員に引きずられていきながら言い訳しています。なんだか監察課の
人間に引きずられていった署長みたいだ。

 さて。クモに爆弾が乗っているかもしれないということであの!SAT登場!キャー!草壁中隊長!!!
かっこええですー!ウハウハ。
 しかし木島さんが草壁さんと知り合いってのもなんかすごいな。かっこいい男のドラマって感じが
しますねぇ。
 で、クモが爆弾をつんでいると判断し、真下は木島に指示を出し、草壁らに射撃をやめさせます。
猛烈な火花を散らしつつ通過するクモ。
 しかし「出番のないまま退却か!」って草壁さん。あんた子供の頃「カリオストロの城」見ただろ。
次元大介にあこがれたやろ。チッ同じルパンファンか。(何がチッなのか分かりませんが)

 読みが外れて真下への不審をつのらせる駅員らと、今度は絶対防げという木島。
 それでいて司令室は何かを隠している様子。これでは真下の本領も発揮できません。

 さてここでちょっと脱線。
 黒いカエル急便が通り過ぎていくところで、またテレビの画像が乱れるんですが、そこに
写っていたのはなんと!アンティーク!ですよ!
 あの西洋骨董洋菓子店ことアンティーク!なんか支店出したみたいですよ!橘さんは!!!
 ということで、いらんことで大騒ぎ。

 一方木島さん。犯人の乗る黒い急便とニアミス。惜しい!木島さんは「この時期忙しいから」
(ああいう車が走り回っていてもおかしくない)といいますが、クリスマスの時期に「黒い宅配便」
「どこにも駐停車せずウロウロしている」だったら私なら間違いなく職質かけさせていただきますよ。

 脇線というものがあるらしく、それを説明してもらえず窮地に陥っていた真下ですが、そこに
熊沢さん登場。線引き屋らしくダイヤにプライドを持って「よろしく頼むわ」と去っていきました。
かっこええなちくしょう。
 ちなみに現実の線引き屋さんも鉄道員にとっては神様のような方です。非常事態が起きて
ダイヤが乱れた時、1両のトラブルも起こすことなく車両をさばけるのは、この方々の一本の
線にかかっているとかで。大変なお仕事ですね。

 雪乃のデートを気にしつつ、本格的に乗り出す真下。
 デートだということを知った片岡も「俺もデートだ」と。
 真下は「奥さんとですか?」と軽い気持ちで聞いたはずが「いや、母とだ」。
 司令室に流れる重苦しい雰囲気。
 何もこんなことして時を止めんでも。
 「怒らないから笑えよ」って怖くて笑えません。ああっ広報の矢野君笑っちゃったよ!
 デロデロ〜。やのは のろわれてしまった!
 ぼうけんのしょ を セーブしますか?
 
 事情を知らない雪乃さん。遅い真下に電話して文句をいってます。
 ここに「すみれさんにイタリアンおごって非番にしてもらった」というようなこと言ってますが
問題はその後。
 「青島さんまでついてきちゃって」
 真下じゃないですが本当何やってんだ青島。室井さんは今大変な状況だというのに。

 さてここからが本当の対決です。
 何回かの犯人とのやり取りで犯人像がわかってきました。プロファイリングで絞り込めた
ことも確かですが、音声解析すごい。今の警視庁とかでもこれくらいのシステムはあるんで
しょうか?確かめたいですが捕まりたくないのでやめておきます。

 犯人が勤めていたという会社がわかって木島さんが突入したんですが、もぬけの殻。
読みは大体よかったものの残念。
 あと軽部さんと笠井さんはボレロ紹介してるヒマがあったらちゃんとアナウンサー業やってください。

 クモの方は駅員が先導のもと警察やらSATやらが捜しています。大変ですよねぇ…。
 そんな一方司令室に運ばれてくるケーキとシャンパン。うん、まあ片岡じゃなくてもこれは
怒るな。
 ここは一発ロウソクに火をつけて矢野君に吹き消してもらいましょう。当然吹こうとした
瞬間に停電になって明かりがついたら矢野君がケーキに突っ込んでいるというお約束です。
 とかやるのかなとか思って期待してたんですが、高い料金に文句いいつつ誰かがお金
払って、ケーキは放置されるというオチでした。貴様!そんなんでドリフにかなうと思うなよ!

 ケーキはともかく、犯人の提示するヒントにたどり着いた真下。
 犯人は、雪乃さんと片岡の母がいる、「クリスマスイヴに聞くなんとかのボレロ」会場の
爆破を狙っていたのでした。
 さあこのチケットもなんだかおいしいとこ満載です。
 記載されている企業名:KSYT、三芝エレクトロニクス…あたりまでがわかる範囲ですかね。
前者はもちろん踊る2に出てきた企業名、後者は秋SPで青島が潜入捜査していた企業、これ
くらいでしょうか。
 他にもいろいろあるけどわかりません。マエストロである西村さんのデコが異様に光り輝いて
いたくらいです。
 ちょっとこだわりすぎかな。

 ケーキの贈り主判明。犯人だそうです。
 いや送るのはいいけどテメー、料金前払いくらいしとけよ。4万円って、ケーキが4万円って
ボりすぎだろ。というかケーキのカタログ取り寄せて「どれにしようかなー」とか「あ、チョコ板に
書くメッセージは14-41でお願いします。いや、「の」はヨコハイフンで。はい、14-41で。
料金はあちら払いで。え?予約金がいるんですか…?わかりました、5000円振り込みます」
とかやってんのか!?恥ずかしいぞお前。(恥ずかしいのは想像力豊かなお前だ)

 とりあえず、爆弾があることがわかったので爆弾処理班出動。SATも出動。真下も出動。
おいおいおい、大丈夫か、頭脳労働専門君。
 面白かったのは爆弾処理班の班長がなんか職人さんっぽくて爆弾のコードをカンで切って
たこととか(いいのかおい)、木島さんらが飛び込んでシンバル叩く人間を羽交い絞めにして
強制的に叩かせないようにしたこととか(シンバルの音で爆弾作動)。
 そしてSATも見事クモをしとめましたよ。いやーもう草壁さん最高!

 しかしここで衝撃の事実判明。
 データから割り出された犯人はすでに8年前死亡。え?じゃあこいつ誰?
 しかし熊沢さんだけ動揺してません。「幽霊なら遠慮なくぶっ潰せ」と。おっしゃる通りで…。

 さて。計画失敗したカエル急便<ブラック>は自爆するわけですが、ここで、真下を誘うかの
ような動きを見せました。携帯が鳴って真下は足を止め、結果助かりましたがもしかしたら真下も
道連れにとか思っていたのでしょうか?
 最後まで犯人はわかりませんでした。うーんなんか不完全燃焼気味です。

 さあ事件も終えて。急いで雪乃のもとに駆けつけた真下。いいシーンです。
 もう気分盛り上がってます。この雰囲気のまま婚約指輪を…って何故貴様こんな時に雪乃
さんの写真立てと間違える。
 しかもあわてて出して渡そうとした時に木島の「お疲れ!」攻撃直撃。
 あわれ指輪は雑踏の中へ。
 あわてて探し始める真下。
 最後まで彼は交渉下手でした。

 さて彼らがどうなったのかは…エンドクレジットを見てのお楽しみ。



 サブストーリーということでどうなるかなと思っていましたがかなり面白かったです。
本当に息をつめて見守って、安心したのと同時に息をついたシーンとかもありましたしね。
 残念なのは犯人の正体が結局あいまいだったこと。スッキリさせて欲しかったなと。
 さあ次回、容疑者室井慎次はどうなるのでしょうか。今から楽しみです。

 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→交渉人 真下正義