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大奥〜永遠〜 |
12/26鑑賞
ハッキリ言いますが、これ別にみる必要ないです。
ぜんっぜん面白くなかった。
テレビドラマの方は最初の一話こそ導入部だったけど、あれから面白くなってきて、本当に
展開が気になって気になってという感じでした。
が、これは、延々と日々が繰り返されるだけで山も谷もない。
原作この部分読んでないんでわからんけど、完全に原作の面白さを殺してしまったと思います。
最後の10分だけがかろうじて面白かったって感じか…。
途中も面白いとこはあったけど。
その最後の10分のためにそれまでがあったというのはわかるけれど、そこを面白く見せる工夫を
するのが脚本だろうと言いたくなる。
せっかくの役者、せっかくの「テレビからの引き継ぎ」を全部台無しにした作品と言わざるをえません。
厳しい評価になりましたがもちろん私の意見なんで、「役者さんが好きだから」という人には
いいんじゃないかと。私は有功の堺さんも好きだけど、右衛門佐の堺さんも好きだなあ。あと
要潤さんがすごい気弱な役やってたのも面白かったです。うぬぼれ〜はどこにいった。(それとっくに
終わったドラマですがな)
あ。
一つ新しい発見がありましたよ。
盗撮防止のCMが変わってた、なんか。
さてさて物語は、今回初めて見るという人でもわかりやすいように、男女逆転の世の説明が
簡単になされます。
そんで、1681年冬。
いきなり濡れ場からかよ(笑)。
右衛門佐はこの時代の男の生き方そのまま、あっちの女こっちの女みたいな感じで呼ばれては
行くみたいな生き方をしてたみたいですね。それもこれも貧しさから抜け出すため。
でも、自分はネズミや、みたいなこと言ってる。
そういう風に思って生きてたんだろうなぁ。
さて大奥。
前作から30年経過した世です。てかこれ作中で「3年後」とか言われててビックリしたよ。そんな
間に代変わるのかって。私の聞き間違いなのかその人の言い間違いが直されてないのか…。
ともかく。
今は綱吉の時代。
正室は信平、側室は伝兵衛。ああ、うどんの。それどん兵衛。
なるほどここにこれから「俺がお前の家庭教師だ」っていう赤ん坊がやってきて、次々守護者が
現れて誰が10代目を継ぐかという壮大なマフィアドラマが…。(その漫画は先日連載終了しました)
この伝兵衛の義理の父が玉栄でした。
今の名前面倒くさいんで、ドラマのまま玉栄でいきます。
そんで綱吉ですが、大奥を歩いててよさそうな男に声をかけるのですが。
顔を見てがっかりしたらしい。
顔なのかよ…。健康な子供作るには顔だけじゃ勤まらんぞ。(やめなさい)
そんで綱吉は彼女が母のように慕っている側用人の屋敷に行ってもてなされてるんだけど、
夜の相手に、よりによってその使用人、成貞の夫を望むわけですよ。
この夫、あぐりは綱吉の初恋の人だったからです。昔、きれいになったとほめてくれたらしい。
まあ殿さまだから、人の夫とか関係ないんだろうなぁ。…秀吉か!
ちなみに夜、フラフラしていて、あぐりの息子と行き会って、これとも関係をもったらしい。
ううーん…。
でまあ城に戻ってきて。
柳沢吉保という人物が出てきます。
歴史を知りませんので調べてみると、史実の上でも特に関係は密接で、ひいきされていたようですね。
綱吉の死後勢力が衰退したのはこういう、寵愛されている人にありがちな、周りへのフォローを怠った
からだろなぁ。
ちょうど有功みたく、「自分だけが取り立てられているのではない。みんなのおかげ」みたいな姿勢が
あれば、ひいきしていた上司が退職したりしても、周りがほっておきませんが、「俺が今の位置にいるのは
俺様の努力だ」みたいなことしてると、引き立ててくれる人がいなくなったら孤立しますからのう。
話がそれましたが、綱吉には松姫という5歳の子がいました。
伝兵衛の子らしい。
それ以外には子がないようです。
で、綱吉の一件で心を痛めたのか、成貞の家では人死にが相次ぎ、今後出てこなくなります。
ところで、とりあえず跡継ぎをもっと作っておこうということで呼ばれたのが、お待たせしました、
右衛門佐でした。
彼にとっては貧乏生活から抜け出すチャンスとともに、大いなる野望をもっているわけですから願っても
ないことですね。
玉栄は、ハンサムと聞いてるから会うの楽しみやーとか言ってるのですが。
数日待っても挨拶に来なくて、イライラしてるのが面白い。
まだかー、まだかー、みたいな。
やっと、右衛門佐が挨拶に来るという知らせが入った時には感激のあまり泣く始末。
お前が振り回されてどうする。
まあこれも右衛門佐の計算のうちなんでしょうが。
右衛門佐がやってきたのを見て玉栄は、ありし日の有功とそっくりなのに気づいて驚きます。
そりゃそうだ、同じ人なんだから!(シッ!)
右衛門佐は、玉栄ゆかりの寺に参詣していたので挨拶が遅れましたと言い、豪華な袈裟の贈り物を
するんですね。
玉栄大いに喜ぶ。
そうしてお礼を言おうとふと見るともう右衛門佐がいない。
帰るのはぇぇよ!!!!
報告を聞いた正室の信平は、玉栄めあっけにとられただろうなとニヤニヤ。
んで、綱吉の政治やってるシーンになるんだけど、ある人物に死罪を申し付けていて、「先代の
さようせい様とは違うのじゃ!」というセリフに「そうせい様かよ!」とちょっと内心突っ込んでしまった。
そうせい様とは、幕末時代長州藩主の毛利敬親。何にでも「そうせい」と言ってたことから。まあ
こういう頼りない人だったために、高杉、ヅラ、久坂などが「俺らが何とかしないと…」と思ったのでしょう。
ちなみに徳川十二代将軍徳川家慶も「そうせい様」です。
この裁定をどう思う、と見ていた右衛門佐はメガネの秋本に言ってるのですが、秋本は大奥に来た
ばかりなのに、右衛門佐が細かく綱吉のことを分析していることに驚く。
てーか右衛門佐、饅頭食いすぎだろ!どんだけモリモリ食ってんだよ!リーガル・ハイじゃねーんだよ!
玉栄は、右衛門佐は曲者だとプリプリ怒ってます。
伝兵衛には挨拶もしないらしい。
うーん…確かにそういうのは良くないなぁ。
しかし興味バリバリの綱吉は、そういうことなら一度会って叱ってやらねばなるまいな!とか言ってて、
遭わせたくなかった玉栄としては、やぶへびになった伝兵衛に向かって口パクで「馬鹿!馬鹿!」って
言ってるの面白かった。
そうして右衛門佐が皆に学問を教えている場に綱吉がやってくるのです。
孟子の話をしてたとこらしい。
あれですわ、紂王と妲己の。あー、封神演義。
ダメな君主は討たれても仕方ないじゃん、みたいな教えを講義してたっぽい。
(なんかえらく大雑把にまとめたな!)
でもって綱吉は、どうして伝兵衛に挨拶をしないのか、と問えば右衛門佐は、自分は信平付きの人間
だからと答える。
それをもって綱吉は、昼食は信平とともにしようと言います。
要するにたまには信平のこともフォローしろってことを回りくどく右衛門佐は言ったんですかね。
えー、このあたりすでに展開がかったるいのですが、残り1時間半の段階です皆様!
で、綱吉は信平に、右衛門佐をくれと言うのですが。
ここで衝撃の事実。
右衛門佐は来年35になるので、夜の勤めが出来ないという。
右衛門佐自身、大奥に入ってからこのルール知ったんでごめんねごめんねーとか言ってるけど、
絶対わざとだよなあ。
綱吉、じゃ何が望みだ、と言って右衛門佐は「では…」というのですが。
シーン変わったよ!最後まで言えよ!(次のシーンでわかるんだよ!!)
というわけで総ブレだか総ぶれだか知りませんが、そういうのが開かれて、その場で綱吉は
右衛門佐を大奥取り締まりの座に就けたことを宣言。
有功以来空白の座だったらしいです。
玉栄もびっくり。
皆は、しっかり綱吉のことを調べてきている右衛門佐が、褥すべりのことを知らないはずがない、
最初からこれが目的だったのだと噂しあう。
まあそりゃそうだろうなぁ。
ここで少し右衛門佐の過去になります。
貧しい公家だった彼の家庭では、右衛門佐がある家の姫君との婚姻が破談になった、みたいな
話がなされてました。要するに先方がもっと身分の高いとこと結婚を選んだらしい。まあ愛で結婚とかの
方が少ない時代だからなぁ。
右衛門佐は、(自分の立場が)正室が妾にかわっただけですよと言ってるけど、姉妹とかがなんも
考えずに、右衛門佐のおかげでご飯もいいもの食べられるしよかったわーとか言ってて。
彼がどういう気持ちかすら知らないんだろうな、と思ってちょっとかわいそうでした。
で。
吉保ですが、右衛門佐のことが気に入らないらしく、えらい剣幕で怒ってます。
てーか牽制にきたというか。
まあ綱吉様ラブの吉保だから邪魔なんだろうなぁ。
右衛門佐がいよいよ気に入らない玉栄は、美男を呼び寄せて着飾り、綱吉の気を引いて
世継ぎを作れとせかせる。
まあ若いころからそういう野心はギラギラしていた玉栄だから、右衛門佐との張り合いにムキに
なる気持ちはわかりますね。
で、ある時綱吉の目に留まった男がいたんですけども。
なんとこの男、実は右衛門佐が呼び寄せた公家の男でした。
貧しい生活から抜け出すために大奥に入ったらしい。
頭いいな。
右衛門佐としても、もしこれで綱吉が子をなせば、将軍家に初めて公家の血が入る、と
まんざらでもない様子。要するにそういうことがしたかったわけですか。
つまんねー野望だな。
てーかだからお前、どんだけ菓子食うんだよ!しゃべる間くらい食うのやめろよ!
玉栄の方はまたしてもあっちにしてやられたと悔しがり。
ただ、右衛門佐にも一つだけ思いのままにならないことがありました。
綱吉が一向に世継ぎが出来なかったことです。
多分これ、松姫生んだ時の後産が悪かったというか、そういうので妊娠できない体に
なってしまったんじゃないですかね…。
綱吉は、松姫がいれば徳川は安泰じゃという感じなのですが、その松姫が体調を崩し、
早々に医者に診てもらったまでは良かったものの、ほどなくしてこの世を去ってしまうのです。
これはショックだっただろうなぁ。
おそらくこの頃から綱吉はだんだんおかしくなっていってしまったんだと思います。
周りは跡継ぎがいなくなったから必死に子作りをと進めてくるし、親の玉栄と右衛門佐は
ずっと張り合ってるし、みたいな。
綱吉は松姫がなくなったショックをずっと引きずっていて、それはもう母親として当然のこと
だと思うんだけど、なかなか誰にも言えない、みたいなのは気の毒だと思いました。
吉保だけが心の支え、みたいな。
それでもまた跡継ぎを作らねばならないという。
伝兵衛ももちろん松姫の父ですから、嘆き悲しんでいるわけですが、玉栄はまた子を作って
ほしいみたいなこと言ってて、伝兵衛から、どんなに子が生まれても、松姫は一人と言われて
いました。それは正しい。
てーか収集つかんな…。
なんとか玉栄を出し抜こうとする右衛門佐は、湖に船を浮かべて笛を吹きながら現れる、
というやり方で綱吉に新たな男を売り込んでいました。
…右衛門佐はOHOKU48でも作ったらどうだ。
歌って踊れて夜の相手もできる男48人!(やめなさい)
ただ、どんだけそうやっても綱吉には子が出来ず、玉栄は、京から連れてきた男、全然
使い物にならないねーとイヤミ。
有功が亡くなってからこちら、性格ねじくれまがってんなぁ…。
この後双方が「負けるか!」みたいな感じでドスドス歩いていくシーンは面白かった。
ここから全面対立が始まるわけです。
ここだけは面白かったんだけどなぁ。
右衛門佐は新たな男を送り込むんですけど、これは慣れてなくて、恐れ多くも将軍様相手に
自分が世継ぎなど、みたいな感じで震えていて、右衛門佐は、綱吉にはこう言え、とセリフを
授けるんですが、その台詞、「男たちはみな、上様に恋をしております」ってのをドモりながら
言ったもんだから、「誰に教わった」と綱吉にはバレバレだったの笑いました。
松姫が死んでから4年経過しても、子が出来る様子はなく、困り果てた玉栄はかつて自分が
将軍の父になると言った坊主に相談しにいってました。
おいこれ坊主じゃない、猿や!そしてお前は豚や!
(いきなり西遊記の話をしないように。←だって坊主が堺正章さんだったし…)
つかこの組み合わせはわざとなんか。いいけどさ。
ここのシーンずっとモンキーマジックが頭の中で流れてたわ。
しっかしあっちも堺、こっちも堺で大変だな。これで小堺さんがいれば…!(何をするつもりだ)
えーと、何の話でしたっけ、天竺にお経を取りに行く話でしたっけ。←違う。
ともかく坊主は玉栄に、お前さん若いころに殺生をしているな、そのせいで子が出来ないのだと
告げる。
それを聞いて玉栄は昔、有功のため若紫を手にかけたことを思い出します。
因果と言うものは本当にめぐりめぐるものでありますなぁ。
そういうわけで大変なショックを受けた玉栄は綱吉に謝り、急ぎ「生類憐れみの令」を出します。
これが世にいう悪政の時代でありますな。
ちなみにこの映画でも再現されていますが、最初は綱吉の生まれ年にあやかって犬を大事にする
ようにというお触れから、犬をみだりに捨ててはならない、他の生き物も大切にせよ、という風に実際
にはいくつもの命令が出されています。これらを総称したのが「生類憐れみの令」であります。
でもって大奥に犬がめっちゃいるので何かと思ったら、罰せられるのを恐れた町民がどんどん捨てて、
それが、城に入ると大事にされるもんだから居ついたみたいですね。
ううーん…。
そうだ!ここを犬カフェにして客を呼べば…!(時代違う)
右衛門佐、頭痛に悩まされている様子。
秋本が心配していると、あまりにもばかばかしくて頭が痛いって言われた!
カを叩いて殺した人が役職をクビになるのも定番の展開ですなぁ。
で、子が出来ないので姪っ子を跡継ぎにしてはみたいな話も出てるんだけど、玉栄は、あれだけは
いかんとかたくなに拒否。
お夏の孫らしいですよ。
綱吉はまーた男衆の踊り見てんですが。
なんかあれだ、ジャニーズジュニア踊ってるみたいな。
その中で綱吉は、ある男二人を寝室に侍らせているわけですが、なんでもこの二人が恋愛関係に
あるのに目をつけてわざと呼んだらしい。
そんで、自分の目の前で行為に及べとか無理難題。
薄い本を出すつもりか綱吉!←
まあともかく、あまりの恥辱に耐えかねた、男の一人がそこにあった刀で自害をしようとするの
だけど、それは右衛門佐が止めました。
上様を守る刀をお前の血で穢すつもりか、みたいな。
ともあれ右衛門佐のとりなしで二人は下がっていったわけですけども、右衛門佐は、綱吉に対して
その権力は政治のために使えと諭す。
男たちに無理難題を行って辱めることに使ってどうする、と。
あと生類憐れみの令に関しても文句言ってました。
綱吉は、自分だって政をしたかったが、子作りに専念せよと政から遠ざけられたのだという。
このあたりの描写がまったくないから、全然綱吉の状況が伝わってこないんだよなぁ…。
生類憐れみの令も玉栄が気にしているから従ってるという綱吉に、右衛門佐は玉栄のことを
捨てろという。つまり父離れせよということですか。
それは無理とか綱吉言ってるし。
なんかもうどうしようもないな…。
将軍とは吉原の男よりももっといやしい女のことだ、みたいなこと言ってますが、これ家光も
なんか言ってたような気がする。
で、右衛門佐に以前孟子の話をしたな、今なら自分を殺せるぞとか言うのですが、右衛門佐は
もうお休みなさいませ、と下がっていくのでありました。
てか殺せるぞとか言われて殺したところで右衛門佐も手打ちになるし…。
しかし右衛門佐は、綱吉だけが苦しいのではない、自分もまた大奥に車では同じような
ことをしていた、とつぶやくのでありました。
その昔、綱吉がまだ若かった頃、初恋のあぐりにあこがれていたものの、そのあぐりが結婚
すると聞いてショックを受け、しかも、吉保(この時代は元服する前で、お元)を探していたら、
なんと玉栄と関係していたという…。ううーん。まあ吉保としては、綱吉のそばにいるために
ということでやったらしいですけど。
それで綱吉は吉保に刀をブッサして、自分のそばから離れるなみたいなことを言うんだけど、
吉保も嬉しいとか言ってて、主従関係の結びつきを示したのはわかるけどちょっとこのシーン
ドン引きでした…。
松姫が亡くなってから17年経過しました。
もう世継ぎ生むの無理な年齢じゃないですかね。いくらこの時代が早くして結婚したりする
時代だったといっても。
目覚めた綱吉は吉保に、玉栄は正気だった、自分はもう月のものもこないから
出産できやしないのにと言います。つまり玉栄は若くして大奥に入ったから、女性の体の
仕組みの事を知らず、悪気なしに跡継ぎを今も希望しているのだ、と言いたいらしい。
それからさらに数年後。
どんだけ時間飛ぶんだよ…。
皆生きてるし。
てか玉栄が生きてるのすごすぎるわ。
ある時綱吉は、夜伽用に呼んだ男に暗殺されかけます。
控えていた右衛門佐の働きで事なきを得たのだけれど、その男に「子供も産めないのに
夜ごと男を侍らせるババア」みたいな言い方をされて強くショックを受ける。
この男はいいなづけを野犬に殺されたらしいです。令があるから誰も助けることが出来なかった。
それでこういう機会を狙ってたらしい。
それはいいけどずっと「死ね」の連呼はなんか鬼気迫りすぎて怖かったです。長すぎだろ、
あのシーン。
で、綱吉は右衛門佐に、自分はのちの世に何もつげなかった、世継ぎも政治も、周りから望まれた
こと何一つできなかったと告げ、もう下がって良いというのですが。
右衛門佐は、綱吉が一人になったら自害するつもりだと読んでいた。
そうして初めて自分の思いを打ち明けるのです。
初めて見た時になんと勝気な姫さんだと恋をしていたことを。
2人は結ばれるのだけれど、右衛門佐が床の中で、「ずっと子種のためにしか必要とされなかった
自分には今夜が初めての男と女の夜でした」っていってたのが印象深かったです。
そうして綱吉は姪っ子を自分の跡継ぎにすると宣言します。
玉栄にも、長い事彼女は甲斐の国をきちんと治めていたから跡継ぎには申し分ないという。
でも玉栄が納得しないので、この綱吉が決めた事です、と言う。
それは親子の前に、将軍としての決意だったのかも知れないですね。
昨日までの徳子はもう死んだと思って下さい、と言うのが良かった。
恋を知って彼女は生きる道を見つけたということでしょう。
あと吉保にも謝ってた。
その後彼女は大奥の右衛門佐のとこへ会いに行くのですが、あの長い間を歩きから小走りに、
そして上掛けを脱ぎ捨てて走っていくのが良かった。
彼女が大奥にやってきて満面の笑顔で右衛門佐の部屋の障子をあけたところで映画は終わります。
その前に右衛門佐がどうなっていたか、秋本によって話が進んでいくのですが。
「待ちかねた方がおいでです」と右衛門佐に声をかけていました。
ここらあたりの演出は良かったです。
右衛門佐の死から3年、綱吉は亡くなったそうです。
歴史上の綱吉もまた、悪政をしいた人間として知られていますが、今の時代に生きてりゃあんた、
犬っころに囲まれて幸せな人生だったものを。(主旨が違います)
ともあれ映画自体の出来は話がだらだら続いて面白くなかったのが残念でした。
ドラマが面白かっただけになぁ…。