多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→SHORT PEACE
SH●RT PEACE |
9/10鑑賞
俗な言い方ではあるとわかっているけれど、言わせて下さい。
「アメリカよ、これがジャパニメーションだ」(出来れば銀魂と鷹の爪も入れとくことを希望)
…と書いといてなんですが、ヤフーのレビュー見るとかなり評価低いんですねぇ。私は
面白かったと思ったんだけど、私の評価はだいたい世間からズレてるからなぁ(汗)。
てか私この監督さんが誰とかいうのよくしらんのですが。AKIRA作った人というのは知ってるけど、
だから別にどうなのっていう。
その人の作品だからと思って見に行くと肩透かしをくらうって意味なのかな。
ともあれですね。
作品どれも面白かったんだけど、後になるにしたがって後味悪いというかスッキリしなかった
ので、上映順としては私は最後に「九十九」を持ってきて欲しかった。
これは日本人らしさがよく出ていてすごく好きです。もし海外で上映する機会があればこれ
最後にもってきて欲しいなあ…。
あとパンフレットたけぇよ。1500円て、1本映画見られるじゃねーか。ハーロックも高かったけど。
というわけで。
「オープニング」
鳥居の下にしゃがみ込んで「もういいかい」と言い続けてる女の子が一人。
いやそれはいいけど真ん中は神様の通り道だからふさいだらあかん!
この女の子が「もういいかい」と言われて顔をあげると異界に迷い込むのです。
この世界がいろいろ変わって面白い。
てか異世界に来ても物怖じしない女の子もすごいなと思ったけど。
「可能性」をイメージで表現した感じで面白かったです。
「九十九」
付喪神の簡単な説明が出ます。長く使われたものには命が宿るという、日本の昔から
ある、物を大切にする文化のことですね。
商売道具をもったおっちゃんが森の中、雷雨に遭遇し、道に迷ってたどり着いたのは山の中に
ある御堂でした。
うち捨てられた感じのところなんだけど、一応「一晩宿をお借りします」的なことを言って入る
のはちゃんとしてる人なんだろうなあと思いました。(神仏に敬意を払う、的な)
そこの御堂の中には捨てられたがらくたがいっぱいあるのですが…。
ふと気づくとおっちゃんは、きれいな畳の間にいて、ふすまなども絢爛豪華なものになっていた。
そこにあらわれたるは、ボロボロにやぶれた和傘。
恐らくここで普通の人なら恐れをなして逃げ惑ったんでしょうね。
そうして命からがら逃げだして、付喪神らはけらけらと笑っていたんでしょう。
ところがどっこいこのおっちゃんは違った。
これは立派な傘だ!と言うが早いか、商売道具を取り出して次々修復を始めたんですよ。
この人はそういう修復の仕事の人ですかね、道具見る限り。
そしたらもう、さぞや修復しがいのあるものたちだったんだろうなぁ。なんかこの気持ちわかる。
怖がるより職人魂が勝っちゃったんだな。
そして傘を全部直し、カエルの持ってた小さな傘も直してあげるのが良かった。
カエルは「帰る!」とダジャレをかまして消えていきます。てめぇ。
したら次に現れたのは、ボロボロになった端切れでした。人の好みは流行り廃りがあって、今では
もう箪笥の肥やし、的なことをブツブツ投げていた。
が、これもまたおっちゃんはいたく気に入って次々繕いを始めて反物に。こっちはそんなに得意でも
ないのか、針を指に刺したりしてたけど、それでも楽しかったんろうなあ。
まあ出来上がったとたん全部消えたんですけどね!
ふすまの、向こうを向いた女の絵がこちらをちゃんと見たのだから満足はしたのでしょう。
そうしておっちゃんがそろそろ出してくれんか、とふすまを無理やりあけると、今度はがらくたの
山が妖怪となっておっちゃんに襲いかかってくる。
おっちゃんはそれを見て、こうなってはもう修復のしようがない、捨てるしかないという。
けれども言いました。
「これを忘れちゃいかん。よくぞ世の役に立ってくれた。ご苦労様」
もののけはおっちゃんを襲いませんでした。
このおっちゃんの服もよくよく見てみれば端切れをつなぎ合わせたもの。大切に大切に
ものを使ってきたんだろうなあ、というのがよくわかります。
いつしか御堂は静まり返り、夜は明けていました。
おっちゃんが外に出て見ると、和傘と着物が。
おっちゃんはそれを身にまとって山の中を歩いていったのでした。
この話は「もったいない」を表していて良かったなぁ。
山の向こうには富士山がありました。
多分この作品すべて通して富士山出てきてたような。
あ、それとおっちゃんが和傘と着物を仕舞い込むのではなく早速使っていったのを見て、
大事にしまうだけがいいってわけでもないなぁとかちょっと思いました。使うために作られてる
ものだからね。…と思ったがアニメグッズとかは半分くらいは実用的ではないな。←
「火要鎮」
これは見ていてなんとなく、八百屋お七を連想しました。
大きな屋敷に住んでいる女の子、お若はお隣に住んでいる一人息子の松吉のことが
子供の頃から好きでした。
おっといけねぇ、卍解するぜ!(しねぇよ)
その松吉は小さな頃からどうしても火消しになりたくてなりたくて、刺青を入れて勘当され、
念願の火消しになることに。
ってか跡取り居なくなってどうすんだこの屋敷。
その一方でお若も松吉と結婚できるわけもなく、決まった縁談があってもう少しで嫁入りと
なり、悲嘆にくれる日々を送っていた。
ある時たまたま遊びで投げていた扇子の一つが行燈に入ってしまい火事が起き、お若は
あわてて人を呼ぼうとするのだけどふと、このまま火事になれば松吉と会えるかも知れないと
思うんですね。
普通に差し入れでも持って会いに行けばと思うんだけどまあ、この時代の火消しってのは
ある意味ならず者っていうか、ええとこのお嬢さんが知り合いがいるからといってもみだりに
会いに行けるような場所じゃないから、仕方ないのかも知れないけど。
ところがその火事は思わぬ大火となり燃え広がります。
火事と聞いてやってきた松吉はその被害の大きさに驚き、自分の家やお若の家が燃えている
ことに驚く。
どいたどいた〜!前田慶次様のお通りだ!(通ってどうなるものでもなかろう!)
そうしたところ屋根にあがっていたお若の姿を見かけるのだけれど、彼女は松吉の声が届いて
ないのか、危険な方へ方へと逃げてしまう。
お前はアホか。(身も蓋もないな)
その近くでは破壊消防(建物を壊して類焼を食い止めること。江戸時代はこの消防方法が一般的
だった)が行われていて、松吉は危ないからと声を張り上げるのだけれどお若には届かない。
よし、ワイルドタイガーを呼べ!(そっちの人でもないから!)
そういうわけでお若はこれどこだ?半鐘がある場所?かわからんけど櫓への階段を上がって
いっちゃって、炎に巻き込まれたのでありました。
結局は自分で犯した罪を自分で償うことになったというか、それにしてはあまりにも大きな被害
ではありましたな。
ちなみに卍解ネタと戦国バサラとタイバニネタを書いてるのは、松吉さんの中の人が黒崎一護と
前田慶次とバーナビーの人だからです。
「GAMBO」
これは戦国の時代かな。
白熊が武士と戦ってんだけど。え、白熊?なんでここに白熊?ラブアンドピース?(戻ってこい)
この白熊は武士を殺さずに立ち去っていくのだけど、その時空から落ちてくる飛行船が。
おぃぃぃぃ!!!なんか時代背景がおかしいぞ!!!!
らん、らんらららんらんらん(飛行石を身に着けた女の子は落ちてきません!)
このあと、小さな村で鬼みたいなのを看病してんだけど、ここの意味がわからない。
暴れて人を殺すような鬼をなんで保護しようと思ったのか。
案の定鬼は暴虐の限りを尽くして立ち去ります。
その後村は、白熊にやられてた武士たちを助けるのだけど、村長らは彼に、鬼を何とかして
くれるよう頼む。
夜な夜な現れて女をさらっていく鬼の前に、今はもう小さな女の子しか残ってないと。
ヤマタノオロチみたいな話だな…。
この武士十字架つけてたけどクリスチャンなのかな?
女の子は山の中にいったら白熊と遭遇して、思わずこの白熊に鬼退治を頼む。
すると白熊はまるで言葉がわかるかのように引き受けてくれたのですが、女の子、頼んで
おいて「1人じゃあぶねーよー」と。
お前が頼んだんだろうが!!!!
こっそりつけてきた武士は白熊の行動に驚き、後をつけます。
そんでその白熊は飛行船の中に行く。
すると女が鬼の子をはらまされていて、白熊はこれが生まれる前にそれごと燃やす。
と、そこへ鬼が帰ってきて乱闘ですよ。
いやあの時間短いから仕方ないんですけど、もうちょっと作戦とかこう…。何も言われたそばから
行っちゃうとか…。
女の子が恐ろしい恐ろしいとか言ってて、お前も結局ついてきたんかよって感じだけど、そこに
現れた武士が「眼をそらすな、そなたが求めた救いだろう。祈るなら殺すつもりで祈れ」という。
そして自分も鬼に向かっていく。
さすが五右衛門かっこいいぜ!
またつまらぬものを切って………一撃でやられたやないか!!!!!
しまった、イタリア(byヘタリア)の方だったか!!!
白熊も鬼の前に歯が立たずピンチ、とかなってたら鉄砲隊と弓矢隊が現れて鬼に攻撃。その
中で白熊は最後の力を振り絞り鬼を殺すと、自分も力尽きました。
女の子は鉄砲隊を連れてきたお偉いさんに説明を求められて「信じねーと思うけど…」と言った
ところで話は終わります。
おそらく見ている方に推測の域を持たせたんだと思います。
私はこの白熊は神の使いかなぁとか思ってます。
鬼は多分宇宙人だね。エイリアンみたいなクラスの凶暴性の。
あ、それで五右衛門とかイタリアとか言ってるのは、武士の中の人つながりです。
ここまでの3作品、着物の柄が本当に素晴らしかった。大変に時間かかっただろうなと。
柄までしっかり見なきゃもったいない。
「武器よさらば」
これだけ時代が一気に飛びますなぁ。
未来設定の話ですかね。
戦争が起きて都市が廃墟になったような感じだったんで。
えーと兵器回収かな、そういうのに向かってるチームがいるんですが、リーダーだと
思うけど「俺もうすぐ除隊してブドウ畑やるんだ…」とか言ってる。
はい、死んだ!このチーム死んだよ!(オチが早すぎる!!!!!)
チーム乗ってる車はカーナビを頼りに進んでいくんだけど、一面砂漠で、カーナビには街並みが
映し出されているのが何とも。
「この先交差点右折です」とか出るのかな?
彼らは今日の目的地について、爆弾回収をしようとするのだけれど、そこには自動で動く
敵追撃ロボ?みたいなのがいて、まずこれを始末しないといけないということになる。
カンボジアの地雷と同じで、戦争ってのは本当にやっかいなもんしか残りませんな。
ともあれ、このロボと戦おうとあちこち武器仕掛けたりしてるんだけど、荒廃した街中見てなんか
映画銀魂思い出したわ…。
で、このロボがかなり強い。まあ一人で勝手に戦えるように作られてるわけだから当たり前
なんだろうけど、本当にすごいと思った。皮肉なものですな。
そうして何とか倒して、本命の爆弾回収にあたってたら、ロボがまだ生きててあらわれた
わけですよ。
マールという、爆弾処理のためにいた人はリーダーのジンとともにからくも助かって地上に
出てくるんだけど、後は全滅。このやられていくさまがなんていうか無常だなぁって感じだった。
最初は俄然有利に戦ってたのが、倒したと油断してたからなのか知らないけど次々
やられていったので。
あーでも逃げるためのシールドとかのアイディアはすごく面白かったです。
そうして2人がやれやれと地上に出てきて、マールは服がショートしてあわてて脱ぐん
だけども、そこに現れたロボがあっという間にジンを殺害してしまう。
つまり、戦闘用の武器や装備をしているかどうかが攻撃の対象となってたわけで、マールは
たまたま脱いでいたから助かったわけです。
マールは最後の抵抗として石を投げたりしてるけど、ロボが壊れるわけもなく。
なんかパンフ読めて渡された。おい。
で、服も焦がされて丸裸でマールはなんかの破片持ってロボに向かってくとこで、画面は
遠く離れて終わりなんだけど、これ最後にそこで爆発起きてたらシュールで面白かったかなとか
ちょっと思ったり。
てか、銀魂以外でモザイクかかってるアニメ初めて見た気がする…。
そういうわけで、4作品のうち3作品はちょっとジメっとしたというか、スッキリしなかったので、
九十九を最後に見たかったなと、ぼくはそうおもいました。(作文!?)
でも悪いってわけじゃないです。
短い時間で設定と話をきちんと理解させるってのは簡単なようでいて難しい。それを全作品
ちゃんとやってるからすごいと思いました。
まあ全体で1時間ちょいしかないので、サービスデーにいった方がいいかなとは思いますが。←
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→SHORT PEACE