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チャーリーとチョコレート工場

9/28鑑賞

 大人も子供もあっという間にこの映画のとりこ。
 チョコレート工場があったとしたら皆こう言うでしょう。
「私もゴールデンチケットを当てたい!」と。
 さあWellcome Wonka's chocolate factory!!

 オープニングはまず、チョコレートが作られる過程から始まっています。が、かなり効率
悪いような…(笑)。チョコを冷ますために、ワイヤーにつながれた気球に乗って下へ降りて
いくんですけども。何故ここだけ効率悪いんだ(笑)。
 と、誰かの手が、「GOLDEN TICKET」と書いてある紙を入れています。これは一体何で
しょうか?
 ともあれ梱包されたチョコは箱詰めされて各所へ。おおっと東京行きのものもあります。
明らかにこの量だと足りないような気もしますが、まあ他にもあるんでしょう。
 
 工場から大量に出ていくトラックを見つめている少年が一人。
 名前をチャーリー・バケット君。チャーリーという名前には「愚か者、ばか者」という意味が
あるのですが、ご両親は何を考えてこんな名前をつけたのか疑問です。
 で、チャーリー君の家はもう並大抵の貧乏ではありませんでした。まず、家自体が傾いて
います。中に入ると、ソファを2つ向かい合わせにしたようなベッドにご老人が4人。でもって
キッチンではキャベツスープを作っている母。具はこれだけみたいです。
 大丈夫か…。
 そこへ父帰宅。父は、歯磨き粉のチューブの蓋を手作業ではめていくという仕事をしており、
時折不良品の蓋でよさそうなものがあれば持って帰ってきてくれました。
 チャーリーがその蓋で、チョコレート工場の模型を作っていたからです。
 っておいおい、その模型、どう見てもまともな蓋もあるんですが。職場のもの勝手に持ち帰って
ないか、父よ。

 で。
 ジョーじいさんは、ウォンカさんが経営するチョコレート工場で働いていた時の話をして
くれました。
 このチョコ、馬鹿売れだったそうです。
 すばらしい。
 で、売れるあまりインドの王子からチョコレートで宮殿を作って欲しいという依頼が来たとか。
えっ…本気で言ってはるんですか?
 できたのはいいけど、すぐ食べてねというウォンカさんの忠告を無視して、「ここで暮らす」とか
無茶なことを言い出す王子。宮殿内でゆったりチョコ食ってたら太陽熱で宮殿溶けました。
 当たり前やっちゅーねん。つーかチョコに埋もれて死ななかったのが不思議。
 しかし懲りない王子。またも宮殿を造って欲しいと打診。お前の脳はマシュマロか。

 ところがどっこい、ウォンカさんの方でも大変なことが起きていました。
 同業者によるスパイが、彼のレシピを盗み出していたのです。
 どうでもいいけどこのスパイ、鼻の穴でけぇよ。500円玉突っ込んだら入りそうだよ。

 で。工場は閉鎖。ウォンカは工場の中に閉じこもってしまったとか。
「I'm sorry.」というのがなんかかわいかったです。

 その閉鎖されたはずの工場が最近稼動していると。

 まあその話は終わりにして一家は眠りにつくわけですが。
 え、ちょっと待って!
 チャーリーの部屋というか屋根裏、穴空いてんスけど!雪入らないの!?つか寒くない
のか。
 大丈夫かこの家…。

 その夜、工場から人影がいくつもいくつも出てきて、ビラをあちらこちらに貼っていきました。
 朝になってそれを読むと、ウォンカさんが5人の子供を工場に招待する旨が書かれていました。
そのためのチケットが、チョコレートの中に入っていると。
 もう世界中大騒ぎ。馬鹿売れです。すげぇな。見学が出来るってだけでこれだけ売れたら、
どこのメーカーさんも泣いて喜ぶでしょうね。
 それほど、このチョコレートが美味しくて人気があるということでしょう。
 ちなみにこの映画に出てきたチョコ、アメリカなどでは実際に販売されたそうなのですが、
日本では成分的に問題があり(許可されていないものが入っている)、輸入不可能であるため
販売予定はないそうです。残念。

 じいさん達は、「手に入れることは出来ないな。毎日チョコを食ってる奴が当てられる
んだから」と、不器用な慰めをチャーリーにかけます。まあそりゃそうだ。
 で、一人目の当選者。
 …なんですかこのブタは。オーガスタス・グループか。
 ドイツのクソガキらしいですが、わぁー、英語うまいねぇ(おいおい)。
 つーか口の周りのチョコを拭け!おばさん化粧厚すぎ!おじさん後ろで平然と仕事をするな!

 次。
 ベルーカ・ソルトという女の子が当選しました。こっちは、バカな親が金にあかせてチョコレートを
買占め、自らが経営するナッツ工場の従業員に探させた模様。
 何十万個も買い占めたそうですよ。つかその買い占めたチョコどうすんの?まあ興味なさそう
だから従業員に配りそうですが…これを給料の現物支給とかにしていないか心配です。
 ゴールデンチケットを発見して隠そうとした従業員の手から素早くそれを取り上げ、ベルーカに。
でもベルーカ、開口一番「ポニーが欲しい」とか言いやがりました。
 よし、表へ出ろ。

 チャーリーの両親がウキウキと帰宅。なんとっ!チャーリーのバースデープレゼントを買って
きてくれました。
 ウォンカのめちゃうまチョコです。
 みんなの期待の中開封。…だけれど残念ながらチケットは入っていませんでした。
 皆がっかりしたけれどチャーリーは「皆でチョコを分けよう」と。本当にいい子です。
 神様、この子に1年分のチョコをあげて下さい。(チケットくれるように祈れよ)

 そうこうしているうちに3人目が見つかりました。
 バイオレット・ボーレガード。
 ええい、クチャクチャガムをかむな!
 空手やるのか噛むのかどっちかにしろ!
 この母親も曲者で、要するに何でもかんでも1位で無いと気がすまないタイプ。はーそうですか
そうですか。バカさ加減では多分世界一位だと思いますよ。良かったですね。

 次に4人目も見つかりました。がこいつは4人の中でも要注意人物ではと。頭は良くて
統計の予測で、たった1個だけチョコを買って当選したようですが、好むのは殺戮ゲーム。
ウィルスを作って世界にバラまいちゃうタイプですね。
 ここで、バイオレットに、ちょっととぼけた答えをするばあちゃんが「いけすかない」と言うと、
毒舌じいさんが「分かってるのか?」と聞き、そのばあちゃんが「トンボよ」と言うシーンがあります。
(字幕で「トンボよ」って出た)
 これ、意味が分からなくて調べてみたんですが。
 もしかしてトンボではなくて「Tomboy(おてんば)」でしょうか?よくわからん…。DVDで
確認してみたいと思います。

 ジョーじいちゃんが、自らのへそくりを使ってチョコを買うように指示。多分50セントコイン
ではないかと。これで買えるなんて、チョコの安い国うらやましい。ええと、大体50セント
ったら60円くらいですか、今は。
 チャーリーは買ってきたんですけどそれもはずれ。残念でした。
 ここで当たってればよかったのになぁ。3回目ってのはちょっとダレました。

 最後の一人が見つかった、という言葉を聴きながらトボトボと歩いているチャーリーは、
落ちていた10ドル札(だと思うのですが)を発見。
 それでチョコを買いに行きます。
 ここで、「拾ったものは届けるべきじゃないのか?」という意見があるかと思うのですが、
外国では、落としたものにその幸運は与えられるという考えで、必ずしも届けないことは
悪いことではないそうです。
 閑話休題。
 で、チョコ一つを買ったチャーリーが、「最後のチケットは偽造だってね」「紛らわしいね」という
会話を聞きながらあけると…。
 そこには輝くゴールデンチケットが。
 直ちに大人達が買収に。
 大人って汚いですね。
 それを店長がしかりつけ、持って帰るように、チャーリーに言います。いい店長だ。

 ちなみに、字幕だと「チョコ頂戴」とだけ言ってますが、話してるのはもっと長いので、
ちゃんと種類を指定して言ってると思われます。(4種類陳列されてましたので)

 ジョーじいちゃん大騒ぎ。
 そのチケットの招待日は明日、2月1日。こりゃもう急いで準備をしなければ。
 一人付き添いが出来るということで、「ワシが行く!ワシワシ!」とジョーじいちゃん、
すごいアピールっぷり。
 まるで金田一少年の事件簿(ドラマ)にて、「美雪には誘う人いるじゃない」「えー」と
会話をしている美雪ちゃん達の後ろでさりげなく踊ってアピールしていたハジメちゃんを
見ているようです。
 が、チャーリーはこれは売れば金になるとか言い出します。ええいこんなところで大人に
ならんでよろしい!
 そこへ毒舌じいちゃんが「行って来い」と後押し。「金はそこらに回ってるが、このチケットは
明日1度きりだ。それを使わないのは間抜けだ」と。
 さあ、出発の準備です。


 10時。門がいよいよ開きました。
 9時59分に「まだなの」と父親に聞いて「あと1分だ」と言われると「時間を進めて!」と
言ってたベルーカ。黙れ。


 扉が開くといかにも胡散臭げな人形たちが歓迎の歌を。
 「ウィリー・ウォンカ登場!」ってイス出てきたけど座ってないやん!
 っていうか花火が人形に引火しとーるーよー。
 どこのホラー映画ですかこれは。人形とけとるよ!
 「イッツ・ア・スモールワールド」を皮肉ったものらしいですが、ウォンカらしいブラック
ジョークといえば確かに(笑)。

 傑作でしょとか手ぇ叩いて喜んでるウォンカ。や、お前観客側に並んでてどうすんだよ!
「Good morning star shine, the earth says, Hello」とか言うておりますが。
 ロック・ミュージカル「ヘアー」の「グッドモーニング・スターシャイン」の出だしだそうです。
でもって「ヘアー」、つまり相続人探しだよ、という伏線でもあるそうです。
 よし、帰れ。

 ここで、「従業員だけど覚えてますか」と言ったジョーじいちゃんに対し「スパイだった人?」
と聞いて、否定されるとウォンカ氏は「なら安心」とか言ってるんですが、英語だと「Well.Come
back..」と言ってるので、「そう。よく戻ってきてくれたね」というくらいのニュアンスでいいんじゃ
ないかと。

 ともあれ中へ。
 とにかく特別賞を狙いたくて仕方がないオーガスタスだのバイオレットだのベルーカは
アピールしまくり。はいはい、うざいからどけ、ガキども。火炎放射器で燃やすぞ。
 ベルーカとバイオレットは「Best friend?(お友達にならない?)」「Ya,best friend!(ええ、私たち
親友ね!)」とか言うてますよ。いやーキモチワルイ。
 長い通路を通り、扉の前へ。…って通路長くないよ!ものすごい遠近法で、ドア小さいよ!
15センチくらいしかないじゃんよ!ドリフかよ!

 ここで扉だけでなく壁全体が開いたわけですが(扉の意味は)、開くとそこには幻想的な
世界が。
 ちなみに渋谷のどこだかの映画館では、この、扉が開くと同時にチョコの匂いが流れるように
してあるそうです。うらやましい。
 DVDで出た暁には私もチョコ片手にゆったりしたいものです。

 この広場を説明しながら歩くウォンカ氏。ガキどもはチャーリーとジョーじいちゃんを除いて
興味なさげですが、なら何故きたのかと。
 私ならもう目を輝かせて説明を1から10まで聞きますけど。こんなに面白そうな場所が
あるというのにもったいない。最近のガキはこういうロマンに興味ないんですかねぇ。
 マイクは破壊しまくってるし。オーガスタスの母親はものをバッグに詰め込んでるし。バイオレット
はチャーリーが取ろうとしたお菓子横取りだし。
 よし全員表出ろ(それはもういい)。
 にしてもウォンカ、「ここにあるものは何でも食べられる。もちろんボクもね」ってそのセリフは
ちょっと(笑)。

 そんな中、ベルーカがある人影を発見。
 それはウンパ・ルンパ族でした。

 ウォンカ氏が、チョコに使う原料を探してある森の奥深くに入った時に見つけた種族だそうです。
つーかマイクのおやっさん、「私は地理教師だがこんな種族聞いたことがない」ってうるせーよ。
世の中にゃまだ人間の知らないことなんて山ほどある。

 その、山奥をかきわけかきわけ入っていくと、木の上にウンパ・ルンパの集落があったそうで。
いや、いもむしを潰したものを出されて食えとか言われてもちょっと…オェェェェェェ。
 ウォンカは頑張って食べて仲良くなって、カカオ豆が彼らのごちそうだと知り、それを提供する
代わりに労働しないか、と誘ったみたいですね。
 なんかこの姿のウォンカ別人みたいで一瞬誰かわかりませんでした(笑)。
 ともあれ、人間の膝丈くらいの大きさのウンパ・ルンパはこうしてチョコレート工場へやってきた
のでした。

 と、そんな話をしていたらオーガスタスがチョコの湖に落ちた。ってーか商品のチョコに素手で
さわんじゃねぇ、というウォンカの言い分には同意ですな。
 どこまで意地汚いんだ…。
 よし、ウンパ・ルンパ集合。ただちに棒でもってこいつを沈めろ。

 おぼれるー!と大騒ぎしているお母さん。ウォンカはあまり興味がない様子。確かに。
 すると、チョコを吸い上げているパイプにものの見事にオーガスタス吸い上げられ、つっかえました。
うむ、いい感じだ。
 おっとどこからかウンパ・ルンパが集まってまいりました。彼らの歌が始まるようです。
 ちょっと耳をすませてみましょう。
「オーガスタスは意地汚い。よしこいつをパイプで打ち上げろ。まあ心配はいらないよ。こいつは
戻ってくるからね。とても食べられたもんじゃないし」
 と、こんな感じの歌詞のようです。身も蓋もないですが、でも確かにその通りでしょう。
 私よりひどい仕打ちだなおい(笑)。
 つーかウンパ・ルンパがチョコの湖でシンクロしてんですけども…。
 この人達1日に何回かこうやって遊んでるんでしょうかね。ま、いいですが。
 歌うだけ歌ってどっかへ去っていきました。

 いやあ私はいい歌だと思ったんですが、親達はやらせだとか仕込みだとか。そういうのはフジ
テレビとかTBSとか日テレに言うように。
 ここでオーガスタス脱落。
 はいサヨウナラ。お帰りはあちら。

 次の部屋へ移動です。
 船へ乗り込むと、ウォンカがチャーリーとじいちゃんにチョコを飲ませてくれました。うむ、
優しいなウォンカ。私にもよこせ。一年分くらい。
 で、嬉しそうに説明を始めようとしたのですが、他の子供たちは「もう聞いた」と一蹴。
お前らホントに望んでここに見学来たんですか…?
 チャーリーがフォローのつもりで、「子供の頃のこと覚えてる?」って聞いたんですが、
その一言でウォンカは過去の世界に記憶ぶっ飛んでしまいました(笑)。

 ハロウィンでお菓子をもらった時でも、歯科医をしている彼の父は「虫歯になる食べ物」と
一つも与えずに暖炉に突っ込んでしまったのです。
 つーか。
 歯科医をしてるなら知っとけよ。
 子供の歯は甘いものを控えていても虫歯になりやすいんです。大切なのは親がきちんと
歯磨きを指導してやること。適切な食べ物を与えてやること。そして、フッ素を吹き付けておく
こと。
 矯正具をつけられていましたが、あんな風に、始終口があいて口腔内が乾燥している
状態の方が危険です。唾液には殺菌作用があるので、あんなことしてると口の中に雑菌が
はびこります。
 まあ、ひねくれた親の愛情だとは思いますけど、もうちょっと何とかしてやれよ…。
 でも棒つきアメが「ロリポップ」というのはいい勉強になったな。

 で、ウォンカが現実世界に戻ってきたらトンネル直前。
 や、トンネル内で加速すんなって!すごい勢いで船進んで行ってるじゃねーか!しかも
ウンパ・ルンパ明らかに前見ないでこいでるし!あぶねーよ。

 たどり着いたのは、様々な実験を行っている部屋。というかホイップクリームとかにならんで
ヘアクリームの部屋を普通に作っておくなウォンカ。

 その中で、ガムを作っているものがありました。そのガムは貧乏な人用に、ディナーを
食べた気分が味わえるというものでしたが…。
 ウォンカの制止も聞かず、バイオレットが口の中に放り込んじまいました。
 はい、次の犠牲者決定。
 まさにバイオレット色になってブルーベリーのごとく膨らんで、ウンパ・ルンパに片付けられて
しまいました。
「バイオレットはガムをずっとかんでる。あごはまるでバイオリンのよう。もしミスったら彼女の
舌は真っ二つ。だから僕らは頑張ってるのさ。彼女を助けようとね」
 どうでもいいけどふくらんだバイオレットの上で中国雑技団のようなことをするな。

 はい、次。
 またチャーリーが「初めて食べたチョコのこと覚えてる?」とか余計なことをぬかしたおかげで、
ウォンカトリップ中。
 暖炉に放り込まれたはずのチョコが一つ、零れ落ちていたのを見つけ子供の彼は口に放り
込みました。
 それからもうチョコを買い続け味についてメモをとったりしていたようです。彼のレシピの原点は
こんなとこにあるのかも?

 次の部屋はナッツむき工場。ベルーカの父親が「私も運営してるんだ」と名刺を手渡しますが、
ウォンカ、目にも留まらぬ速さでそれを後ろに放り投げ。すげぇ(笑)。
 さてナッツ工場ではリスがむきむきしておりました。
 うーん優秀な作業員だこと。
 そしてよりによってここでベルーカが「リスが欲しい!」とかほざきやがりましたよ。で、売ってくれ
という父親に対し断るウォンカ。さらにベルーカが欲しいというと「ダーリン、ウォンカさんは石頭でね、
申し訳ない」とわざと父親の声真似をするウォンカ。めちゃ笑える。
(ちなみにダーリン、というのは「かわいい人、大切な人」という呼びかけであり、女性に言っても
まったくおかしくありません)
 ところがそこで引き下がらないのがベルーカ。よしゃいいのに降りていきましたよ。
 ウォンカが「くるみに触ったらリスが怒るよ」とか言ってますがこれは、ダチョウ倶楽部上島の、
熱湯風呂の上での「押すなよ、押すなよ、お前ら絶対押すなよ!」と同じだと思うのですがどう
でしょう。

 ベルーカが1匹に目をとめて手を伸ばした時、リスが遅いかかってきました。でもって、
頭の中身を叩いて調べた後、ダストシュートへまっさかさま。はい、サヨウナラ。
 それを助けに行った父親も、母親のポートレートと一緒に(落ちる寸前、ウンパ・ルンパが
投げ込んでます)まっさかさま。
「ベルーカは嫌な子。まあ彼女の新しい友達はくっさい臭いの生ゴミだけどね。誰が彼女を
こんなに甘やかしたの?責任があるのは、お優しいママと愛情いっぱいのパパ」
 彼女にはこの歌は聞こえたでしょうか?

 不幸…幸いなことに焼却場は壊れていて、ダストシュートから落ちていった生ゴミは3週間分
たまっているとか。よかったですね、生ゴミまみれで済みましたよ。ソルト親子。
 ジョーじいちゃんは「みんな(他の子)大丈夫だよ」とか言ってるけどすっげぇ心配そうな顔して
るんですが(笑)。

 はい、次。
 今頃になってエレベーターの存在を思い出したらしいウォンカ。いそいそとエレベーターに
乗り込みます。
 ボタンがいっぱいとかマイクが文句言ってますが、このエレベーターは上下左右斜めにも
いけるというシロモノ。
 …いや、その速さに問題ある感じですが。皆壁にぶつかっとるがな!時速何キロなんだ
これ。
 チョコの山、文字通り綿アメ(コットンキャンディ、ピンクの羊)工場、そしてドリスさんという
秘書室。…の後はなんか的に向かってあれこれ撃ってるし。
 意味分からんというマイクに対してチャーリーは「無意味でもいいじゃない」と言ってます。
それを嬉しそうに見ているウォンカは好きだなぁ。
 イライラしてマイクが押したのはテレビの部屋。
 
 そのテレビの部屋は、ウォンカが考えたという最新のアイディアの場所。
 誰もが一度は考えたことがある、テレビを見ていてその商品が食べたくなったら手を伸ばして
テレビからそれをとることが出来る、という画期的なもの。
 マイクは転送がどうとか、粒子がどうとかと言っておりますが、ウォンカは「うるさい!」と
一喝。ま、チャーリーが言ったとおり、理屈ぬきでおいしいのがチョコなんですよ。
 で、チョコは見事転送されてきてチャーリーがそれをテレビから取るわけですが。
 ここ、音楽とかもそのまま、2001年宇宙の旅のパロだそうです。確かに音楽に聞き覚えが
あるなと思ったよ。
 そんな彼らをバカにしつつ、マイクは転送機の中へ。いやあ、チョコがうまいこと転送された
からといって自分がためそうというのが分かりませんが。どんだけ危険かってのを分かって
ないところはやっぱバカガキだな。
 転送が難しいというのを理屈並べ立てた彼ならどうなるかわかったと思うのですが。
 さてではウンパ・ルンパに聞いてみましょう。
「私たちはとっても大事なことを学んだんだよ。テレビに子供を近づけちゃダメ。思考は落ちるし
空想の世界も理解できないからね。マイクも小さくなっちゃって、見守るしかないみたい。まあ
元に戻らなくてもいい気味なんだけど」
 ところでこの中に使われていたシーンはサイコのパロディでした。サイコ、なかなか面白い
映画ですよ。ホラーものですが。
 あと、フレディ・マーキュリーのパロとかいろいろあって面白いです。しかし早口で舌を
かみそうな歌詞だこと。ウォンカ達の後ろでライトをふってるウンパ・ルンパとか、それと
テレビ画面を見比べる彼らも面白かった。
 しかしここでもウォンカは「そのボタンを押すなよ!」とマイクに向かって叫んでいるあたり、
彼もやっぱりマイクにはさっさと消えて欲しかったみたいです(笑)。

 さて、子供はチャーリーたった一人になりました。
「他の子は?」とかウォンカが言ってて、じいちゃんが「チャーリーだけです」って言ってん
だけど、ウォンカにすっげぇ突っ込みたそうな顔してました(笑)。
 あとウォンカ握手で手を振りすぎ!チャーリーの右肩上下しまくってるやん!

 ガツン、と扉にぶつかりつついそいそとエレベーターに乗り込んだウォンカは嬉しそうに
ボタンを押しました。
 「上と外へ」
 その名の通りエレベーターは外へ飛び出しました。ガッシャーンと。おいおいおい。あの
ガラス誰が片付けんねん。つかじいちゃんがびっくりしすぎてコロッと逝きそうなんですが。

 眼下を、脱落した子供とその親が帰って行きます。その様子を見る限り、一番マシだったのは
チョコの湖に転落したオーガスタス、次にゴミまみれになったベルーカ、体の柔らかくなった
バイオレット、一番悲惨なのはペラペラになったマイクなのではと思うのですが。
 「あの空飛ぶエレベーターが欲しい!」とベルーカに言われた父。流石に今回は応じなかった
ようです。つーかまだ懲りてないんかこのガキャ。

 こうしてチャーリーの家へ戻ってきた一行。屋根をやぶり着地した彼ら、ばあちゃんが
「お客様がきたようよ」と言ってました。や、それどころの騒ぎでは…。
 ウォンカはなんかしゃべりつつ勝手に家捜し。工場の模型を見つけたところで満足げに
(ホントお前何やってんだよ…)、「工場をキミに譲るよ!」とか言ってます。
「髪の毛を切っていた時にふと思ったんだ。僕がいなくなったらウンパ・ルンパはどうなって
しまうのかと」
 ヘアカットでヘアー(後継者)のことを考えるわけですか。つーかシャレか貴様。

 チャーリーは「もちろん家族も一緒だよね!」と嬉しそうにいいますが、ウォンカは「家族は
足手まといだからいらないでしょ。ボクと一緒に暮らそう。(じいちゃん達の方を向いて)失礼」
といいました。毒舌じいちゃんは「構わんよ、ドアホ」と返してましたが。流石です。

「断られるとは思ってなかった」
 がっかりして帰っていったウォンカ。

 チャーリーには次から次へと幸運が舞い込みました。仕事をクビになった父は、歯磨き粉の
キャップを取り付ける機械の修理工として再就職(ええいややこしい)、ごちそうが食べられる
ようになり、チャーリーも家のお手伝いで靴磨きの仕事に。

 「ウォンカのチョコレートが売れてないみたいだね」、そう声をかけてきた客にチャーリーは
応じます。
「初めは尊敬してたけど、がっかりした。髪型も変だし」
「なにおう!」
 その客はウォンカでした。お前ドコに反応してんだよ。髪型は変だよ。
「チョコに足りないものは家族でしょ」
 とチャーリーが言うんだけど、渋るウォンカ。
 というわけで、チャーリーが付き添うことにして、父親の家へ。
 なあ、お前絶対優しいチャーリーが「じゃあボクがついていってあげるよ」って言い出すの
待ってたよな?
 つーかエレベーターにボタンあるのかよ!
 いやその前にまたぶつかってるよこの人。「エレベーターを止める場所考えないと」とか
言う前に扉が透明なの直せと。私が書いておいてあげましょうか?
 「卯音化参上!夜露死苦」とかって。スプレーで。(どこの暴走族だ)

 彼がチョコレート工場を始めると家を出て、何故か世界を回っていると見せかけて世界の
国旗がある会館にいたわけですが、閉館の時間だとか言われて仕方なく家に戻ると…。
おおお、父親がいたはずの家の部分だけぽっかりとありませんでした。それごと引越したのか、
父親ー!
 というわけで強制的にウォンカは一人で生きていかなければならなくなったみたいですね。

 さて父の家についた。
 雪で埋もれた土地の中、ポツンと立つその家に「間違えたかも」としり込みしているウォンカ
ですが、チャーリーは構わず中へ。
 ウォンカが父親の診察を受けている間、チャーリーは壁に飾られた記事や、キレイにスクラップ
された記事を見ました。
 ウォンカの記事を残らず保存したその記録。
 厳しいことを言っても父は、ウィリーの成長を見守っていたんですね。
 こうして父と子はようやく、お互いの気持ちを知ることができました。

 そうしてどうなったかというと、工場の中のあの広場に家をもうけ、ウォンカも加わって
幸せに暮らしたのでした。
 めでたしめでたし。
 DVDになるのが待ち遠しい、そして、「いいことがない、つまらない人生だ」が口癖の
方に見ていただきたい、素敵な作品です。
 夢溢れるチョコレート工場をちょっとだけ見学してみませんか。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→チャーリーとチョコレート工場