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バケモノの子 |
7/20鑑賞
えーとごめん言っていいですか。
おおかみこどもの雨と雪からさらにひどくなったな。
前半は面白いんよ、前半は。
九太こと蓮の成長物語だったから。
多少の唐突感も気にならなかった。
だから後半は当然、熊徹の成長物語って言ったら変だけど、力をあわせてどうこうって
展開になると思ってた。
したらいきなりヒロイン登場して、それのせいで引っ掻き回されたって言ったら悪いけど
そういうことになって、結局何もかも中途半端で終わったという印象しかない。
なんでバケモノの世界だけで完結しちゃいけなかったのかと。
もしくはそのヒロインがバケモノの世界で大変なことになるって展開とかね。
もちろん九太は人間の世界に帰るべき。
だけどあれはあまりにも唐突すぎるし、その後バケモノの世界と永久に決別したかのような
書き方はあまりにも残念すぎる。
前半丁寧な描写だった分、時間足りなかったからあとははしょりました、自由に想像して、
という投げっぱなしの印象を受けました。
この監督さんの作品は高評価だし、私が単に合わないだけかも知れないけど、サマーウォーズ
大好きだったから残念だなあ。
あ、それとこの監督さんの作品に共通して言えることなんだけど、必ず誰かの犠牲がありますよね。
時をかける少女は原作あるから例外として、サマウォはばあちゃんが亡くなり、おおかみこどもは
狼男が死に、雨とは決別、そしてこれは熊徹の消滅(九太の胸の中にいるけど)と。
犠牲というには語弊がありますが、そういう、死や消滅なしでは書けないのかなーとちょっと思って。
あんまこういうの好きじゃないんですよね。
必ず誰かが死ぬっていうのは。
あんま文句言いすぎてあれだけど、前半部分は間違いなく好きです。
後半の受け止め方は人それぞれだと思います。
さて。
人魂が現れて話を始めます。
バケモノの世界を束ねる宗師という人がいて、その人が引退するにあたり、次の世代の宗師が
必要となった。
候補としては文武両道誰からも好かれる猪王山、そして熊徹。
ただ熊徹の方は腕は立つけど乱暴者で、弟子はいなかった。
だからまあ事実上は猪王山に宗師は決まったようなもんだったんでしょうね。
あとタイトルが、The boy and the beastってあったけど、これだとバケモノと子、じゃないの?
いいけどさ。
ある少年が渋谷街をさまよっていた。
彼の名は蓮。
母親が交通事故で死に、父親は離婚してから一度も会うことはできず、そのため親類に引き取られる
ことになっていたんだけど、本家の考え方が嫌で反発して家を飛び出してきたらしい。
馬鹿だな、まずは学校だけは普通にいって、自立できるようになったら家を出て二度と帰らなければ
いいのに。
まあそこまでしたたかに過ごす知恵を持ってたらこの映画ここで終わってたな…。
街中で叫んでた時に、蓮の影が変な動きをしていましたが、これは後でわかる。
そんな中でちっこいモノノケに出会った蓮は、パンを分けてあげたのが縁で仲良くなる。
ってか次のシーンでもう「チコ」って名前つけてて展開早すぎる…!って思った。
このチコの存在は今後一切何なのか語られないし、普通にいるからこういうとこ説明不足だよなあ、
とは思うけど。
で、うずくまっていた蓮に声をかけたのが、弟子を探していた熊徹と友人の多々良だった。
この時は彼らは蓮を連れていかずそのまま立ち去るんだけど、蓮は彼らを追いかけて路地に入り、
バケモノの世界へ迷い込んだのでありました。
千と千尋の神隠しのようでこのあたりは面白かった。
もとより路地とかトンネルというのは異世界に通じる、と言いますからな。
堺を区切るものとか。
あとこの時多々良が、宗師になってそのあと付喪神になってもいいことない、便所の神とか嫌だろ
とか言ってたけどお前、トイレの神は神格高い神だぞ失礼な奴だな。お正月に一番最後に訪れて、
トイレに鎮座される福の神だぞ。だからトイレはきれいにしとけって言われるんだよ。
話がそれました。
さてバケモノの世界で変な奴らに絡まれていた時に助けてくれたのが百秋坊という坊さん。バケモノだけど。
で、熊徹が「オメーきたのか!」って感じで弟子に…とか思ったんですが。
名前は言わない個人情報だからって蓮が言ってて、こいつ自分で入ってきたクセに何生意気な
こと言ってんだ、と結構腹立った。
人間の世界から「一人で生きていく」と出てきて、迷い込んだとはいえ、熊徹についてくることを
決めたのならここで反発してどうするよ、みたいな。
ともあれ、9歳ということは分かったので熊徹は蓮を九太と呼ぶこととする。
連はたびたび母親の幻を見てたけど、これも特に伏線になるわけじゃないんだよなぁ。
まあ、母親が恋しいとかいう意味があんだろうけど、出すなら後の胸の穴とかにつなげればいいのに。
朝ごはん。
熊徹が卵かけご飯作ってたけど食べられないとかいう九太。
お前は神楽ちゃんを敵に回したな!
ってか食べられないって。
あんなにおいしいのにねー。
熊徹は九太が逃げずにいたことに喜んでいたのに。
ケンカして町に逃げた九太。
この街中、刀が使われてるだけあって鍛冶屋がありますな。
で、パフェ食べてる子を見つけるわけですが…。
パフェ食べてる、ナルトに出てきそうな子が二郎丸、その兄が一郎彦。
…名前の付け方を統一しろォォォォ!!!!
この二人の親が猪王山と。
私耳が悪いから最初猪王山を「ようぜん」と聞き間違えてたよ。
「おお、むっくんの高校(陽泉)と同じ名前やー」とか思ってた。
九太を探していた熊徹が猪王山とばったり出会って、なぜ人間の子を弟子にした、元の
場所に戻せ、と強く警告する。
お前よくそんなこと言えたな、猪王山…。(後でわかる)
でも聞かないからバトルになるわけですが。
皆は猪王山を応援してて、九太は誰一人熊徹を応援しないことに納得いかなかった。
だから九太は熊徹負けるな!と声援。
まあそれで隙ができて結局熊徹はのされるんですけどね…。
ところがここに宗師が来て、熊徹が弟子としてとったならまあいいんじゃないの、ということになる。
責任は自分が取ると。
多分宗師にはこれで熊徹が何か変わるかも、と思った部分があるのかも知れませんね。
猪王山が、闇の話を心配してるけど宗師は、人が全部闇に飲まれるわけではない、と。
そういうことでかいさーんということになりました。
そんで九太は頑張って卵かけご飯を食べて弟子を改めて志願するのですが。
熊徹の教え方がひでーんだこれが。
ぐーんともってびゅっといってばーんだって。
わかんねぇよ!
百秋坊が頭抱えていたのは笑いました。
多々良もこの人もなんだかんだいいつつ付き合ってくれてるからいい人なんでしょうが。
お前ら仕事は?
買い出しに行った時に九太は二郎丸に絡まれる。
けれどそれを助けてくれたのは一郎彦でした。
この子…人間じゃないかな…。
父のように正しいふるまいをしろみたいなこと言ってるけど、コンプレックスこじらせるとやっかい
なんだよなぁ。
一郎彦のポジションってナルトのサスケに似てると思う。
ナルトはナルトでいろいろ悩みもあるし頑張ってんのに、勝手に自分ひとりでコンプレこじらせて
いってああなったしねぇ、サスケ。
こういうライバル関係って、恨まれる本人はホントに心当たりないからやっかいなんだよなぁ。
ともあれ。
九太はせっせとごはん作ったりしてるわけですが、猪王山と比べて熊徹はだらしがない、と指摘。
でも熊徹だって九太のためにバイト増やして生活費稼いでるなら、それはそれで悪いことでは
ないと思うんだけどねぇ…。
まあ9歳だからしょうがないか。
ここに宗師がやってきて、各世界の宗師に紹介状書いてやるから話を聞いてきな、というわけです。
そんで4人で旅に出るんだけど。
ごめん、このエピソードなんか意味があったの?
強さとは何か、をそれぞれの宗師の解釈聞きに行ったというのはわかるんだけど、これのちに
まったく生かされてなくて、何の意味があるのかサッパリわからなかった。
こういう、後に何の関係もないエピソードというのはバッサリ切るべきです。
さて、修行がなかなかできないでいる九太に百秋坊は、熊徹の教え方が悪いからなのだと
説明。
彼自身、身内も師匠もいなくて独自に強さを身に着けたから、教え方がわからないのだと。
確かに、名選手が名監督になるわけではないですからね。
むしろ自分ができてしまうからこそ、それを人に教えるというのが難しい。
あれだ、黒子のバスケで、黒子が青峰君にシュート教わりにいった時に、「こうして、こうだよ」と
青峰君はたやすくシュートしてたけど、黒子は「わかりません」って言ってた。
バスケはまあある程度フォームがきちっとしてれば入るけど、青峰君がどんな体勢でも入れられる
のは、彼の天才的能力によるもので、その入れ方を能力がない黒子君に教えるのはとても難しい。
そういうことでしょうね。
話すっげー脱線しました。
そんで百秋坊は熊徹にも、師匠を続ける気があるなら、子供の頃の自分がどうして欲しかった
かを思い出せ、という。
てかだからといって何かしたわけでもないしなぁ。
九太の方は、なりきる、ということから気が付いたようだけど。
熊徹の動きのマネを徹底的にやって動きを覚える。
隠れたりしながらやってたのがコミカルで面白かったです。
そうしていつの間にか九太は、熊徹の動きを完全コピーっスよシャララ☆ってなりました。
(黄瀬君、他の作品に勝手に出演するのはやめて下さい。僕と帰りましょう)
熊徹の動きを完全にマスターしたことに、いつしか多々良も九太のことを見直していた。
九太はこの動きをマスターしたことで熊徹に対して動きの師匠になる。
熊徹は九太に剣の振り方持ち方を教えて、剣の師匠になる。
お互いにいい関係が築けたと思いますね。
で、二郎丸にも勝って、二郎丸あっさり九太のことを認めた。
月日が流れて成長し、九太はとても強くなりました。
宗師や猪王山も、成長したのは九太だけでなく熊徹も成長した、と気付く。
17歳になった九太。
熊徹が「お前何歳になった?」と聞いて、九太もちゃんと口で言えばいいのになんでか手で
17を指示してて、「じゃあ十七太だな」「九太で結構だ」って会話してたのは笑った。
てかこの調子だと熊徹毎年このやりとりしてそうだな…。
熊徹が九太のおかげでまともになりさらに強くなったということで、弟子入り志願者も急増。
これは嬉しい変化ですね。
宗師がここまで見越していたかはわかんないけど。
でも九太のようなビシッとしたのは少なくて、あんまモノになんないなーと多々良は嘆いてた。
その頃一郎彦は結構ひねくれてきていて、なんかこいつやらかすな、みたいな感じに
なってた。
そして九太、たまたま通路に迷い込んで人間界へ戻ることに。
ここ思ったんですけど私これでバケモノの世界に戻れなくなって新たな展開あるのかな、と
思ったんですけど(九太の心の闇が発動→熊徹らが助けにくる、的な)、全然違った。
悪いけどこっからそんなに面白くなくなってきます。
人間の世界に戻った九太、図書館にいって本を読んでいる。
ところが漢字が読めない。
9歳で止まってるもんな。
そんで隣にたまたま立っていた女子高校生に声をかけて読み方を聞く。
そのあと、その女子高校生は騒いでた同級生に注意をしていたわけですが…。
外に出てその女子高校生、いじめを受けるのだけど、それを助けたのが九太だった。
いやー強いね。
男はのされて女らはサクッと逃げてったし。
だっさいなあ。
で、彼女の名は楓。
これをきっかけに九太は楓から勉強を教わることになります。
ここも唐突なんだよなあ。
確かに九太が、強くなるだけじゃダメだ、勉強も身に着けないとと思っただろうことは想像できる。
でもその描写が一切ないんですよ。
いきなり勉強を始める。
しかもバケモノの世界ともいったりきたりしながら、数学とか英語とか他の教科も学んでいくんですよ。
いや9歳のレベルから高校レベルまで数か月でたどり着くのかなり厳しいと思うけど…。
なんかなー。
ここでいきなり物語の流れが方向転換する理由がわからない。
見てて「え?」て感じでしたもん。
楓は九太に自分は親のしあわせのために進学してると話し、独立できる年になったら
出ていくと言う。
その話の流れで、大学にいってはどうかみたいな話が出てきて、高校出てない九太は公認試験を
受けてはということになる。昔の大検か。
つーか中学も卒業してないし、普通に失踪宣言から死亡宣告出てそうな気がするんですけども。
どうなってんだこれ。
行政の窓口にいったらクソな職員で腹立ったんだけど、やり取りを見てた女性職員が追いかけて
きてくれて、いろいろやり方を教えてくれました。
ここのシーンもなあ…。こういう展開にする理由がいまいちわからんのですが。
まあいいや。
それで、住民票が必要ということで取りに行った時に九太は父親の住まいを知ることになりました。
いやその前に、母親側の親類とかはどうしてんのかみたいな。
もちろん会う気はないにしても、失踪してた人間が現れて住民票取ったら連絡いくと思うんですけど。
いや通知いかないまでも身分証とかこいつどうしたんだ的な。
うーん…。
で、父に会いに行ったのですが留守で、帰ろうとした時にたまたま父と会いました。
父親は捨てて出て行ってそれきり会わなかったわけではなく、親類側に何も知らされていなくて、
母親の死も、蓮の行方不明もずいぶん後に知らされたようですね。
警察が捜査を打ち切ってもいろいろ探してたらしい。
そりゃ父親だもんな…。
でも再婚とかしないでずっと一人暮らしだったんですかね?
それもなんか都合良すぎる展開のような気がしなくもないけど。
最近稽古をさぼっていることについて熊徹は九太を怒るんですけど、九太は人間の学校に行く、
父親が見つかったからそこに行く、と出て行ってしまう。
なんか…こう簡単にどっちか、に決めてしまえるもんなんですかね?
この変化もすごく唐突だと思った。
今まで一緒に熊徹と育ってきたという未練はないのかなっていう。
何もかも唐突すぎてびっくりですよ。
楓と会った九太はこれから父に会いに行くという。
楓は今日は図書館にいるからね、という。
いや、帰宅されたらどうですかね…。
父親に会いに行った九太でしたが。
父が、お世話になった人に挨拶してきちんとお礼をいって、二人で暮らそう、と言ったのに腹を
たてるわけですよ。
自分が今までどのように生きてきたかも知らないくせに的な。
直後謝ってたけど。
いや、九太がそうだったように、父親だって今までどういう思いで生きてきたかを蓮は知らない
わけだから、自分だけが傷ついたかのような言い方はどうなのって思うんだけど。
で、九太は父親のとこからも去ってしまう。
お前は何がしたいんだ。
街中で九太は子供の頃に思っていた「皆大嫌いだ」という強い念と遭遇して驚愕する。
叫びながら走ると薬キメてる人のように見えるぞ。
で、図書館に逃げてきたところで、楓と会う。
あんた何のためにずっといたの。
九太は父親と会ってくると言ったんだから帰ればいいのに。
結果として会えたけどホントよーわからん。
九太がいろいろな思いがないまぜになって怖い顔になってたので楓は、一発平手をかましたあと、
手首につけていた赤いヒモをまいてくれます。
皆苦しんでるのは同じ、これはお守り、つらい時はこれ見て思い出してね、みたいな。
…女性の手首でギリギリの長さだったものが、どうして九太の手首に巻かれると結び目ができるくらい
余裕がある長さになるのか…。
まさか九太より楓の腕が太(終了)。
ここで壁ドンみたいなのあったけど、そういうの無理して入れなくていいですから…。
九太がバケモノの世界に戻ってくると、皆がバタバタしていた。
宗師が神に転生する日取りを決めたため、明日熊徹と猪王山が戦う日だというわけです。
んで九太は二郎丸に会って、家でどっちが勝っても友達だからなーみたいなことを言われて
帰ろうとするんだけど。
一郎彦が送ってくといって竹藪の中を歩いてくんだけど、九太はいきなり一郎彦に襲われた。
ここで九太は一郎彦の心に闇が宿っていることを知る。
人間にしか宿らないのなら一郎彦は人間ってことでしょうな。
てかなんで一郎彦がそれなら超能力みたいなのを使えるのかって話なんですけど。
ここらあたり一切説明無くて不親切だなあと思った。
しかも九太このこと誰にも話さないのかよっていう。
さて決着の日がきました。
熊徹も人気は出たもののまだまだだな。
対決で熊徹押されて不利になるんだけど、こっそり見に来ていた九太が思わず応援するのは
よかった。
よかったけど、審判のカウント(10カウント以内に立ち上がれなければ負け)が止まるってどうなの。
不公平じゃないの。
刀をぶつけ合った時に、猪王山の刀の鞘が砕け散り、抜き身が出た時点でもう負けだよなあ。
百秋坊らは、今の熊徹は九太と稽古していた時の顔になっている、無我の境地だ、と気付く。
で、抜き身を熊徹が鞘ではじいた時に、宗師の椅子の背に刺さってちょっと笑いました。
宗師もっと堂々としてるかと思ったら思い切りびびってた。
そんで熊徹の右ストレートが入って猪王山の負けとなるわけですが。
宗師、椅子の背に刺さっていた刀がなくなっていることに気付く。
ここで一郎彦ですよ。
闇にのまれた一郎彦は刀を操り、熊徹を刺した。
この怒りで九太もまた闇にのまれそうになるのですが、チコが助けてくれたのと、赤いヒモで
我に返りました。
別に楓って心ひきとめてくれるほどの存在だったかなぁ…。チコはわかるけど。
そして一郎彦は闇にのまれ消えた。
ここでちょっと設定に矛盾があるなと思ったのが。
一郎彦はまず父親のことをとても尊敬しており、熊徹が宗師だなんてとんでもないと思っていた。
だから力を使って熊徹を殺し、「やりましたよ父上!」と言ったのはわかる。
だけどそのあとです。
なぜ九太にまで怨みを向けるのかと。
前日に九太に暴行するシーンはあまりにも突然で、一郎彦が邪魔だと思っていたのは熊徹じゃ
ないのかという思いが否めない。
作り手としては「一郎彦は大きくなった九太の姿を見て、自分も人間であることに気付いた。
だから熊徹だけでなく九太をも恨んでいるのだ」と言いたいんだろうとは思う。
だけど何の伏線もなくいきなりこの決戦の場でそれが炸裂ってメチャクチャわかりにくいですよ。
だからここの、一郎彦が闇に飲まれるシーンは「一方的に熊徹やって、一方的に何自爆してんだ?」
という思いしかなかった。
さて。
この後ですよ問題は。
九太が目を覚ますと、熊徹は危ない状態だったけど命を取り留めていた。
その扉の向こうで宗師に猪王山が、実は一郎彦は人間で、以前人間界にいった時に
捨てられていた子を拾ったものだと話す。
一郎彦は自分だけ容姿が違うことを気にしており、多分九太を見てから自分も人間なのでは
ないか、と気付いてしまったのかも知れませんね。
いやそれはいいけどなんでただの人間が超能力を使いこなせるのかっていう…。
ま、これは猪王山がきちんと事実を話さず、優しさのつもりでかくしてしまったのが原因でしょうね。
それで九太は一郎彦を助けに行こうと思い立つんだけど。
なんで一郎彦が人間界にいるのかもわからんし、なんですぐ九太を見つけるのかっていうのも
わからんなあ…。
しかも楓を呼びだす九太。
本を預かっててと言いたかったらしいけどそんなこんなの間に一郎彦きたー。
楓が逃げないのが邪魔っていうか。
何もできないんだから素直に帰れよってちょっと思ったわ。
足手まといになりすぎ。
しかも預かっててと言われた本が攻撃受けた衝撃でどっかいったし…おい…。
一郎彦は、たまたまその本を拾って読み、クジラ…とか言ってます。
ああ、えーと白鯨かこの本。
…えっ、クジラって漢字読めるんだ!!!!
この後攻撃がクジラになるという意味不明な展開。
何がしたいんだこれ…。
白鯨ではクジラの腹にのまれて云々って説明してたけど、それで納得できる人って
少数だから。
クジラ使う理由を強引にこじつけたかっただけだろっていう。
こんなつまらないエピソードはいらない。
むしろ自分が親と違う姿に悩んでいたのなら、登場するのはイノシシだよねぇ。
一郎彦の中に強くあるイメージとして。
九太は一郎彦の闇を吸いこんで自分ごと消すしかない、と考えていた。
そんな中楓がいきなり自分も一緒に戦うとか言い出した。
だからどうやって?
一人で戦ってるわけじゃないと励ましたいのはわかるんですが…。
その頃バケモノの世界では熊徹が、宗師に神になるチャンスを譲れと言ってた。
自分が宗師になった今だからできるってことか。
この展開はなあ、唐突すぎて「へ?」って思った。
人間界では楓が一郎彦に説教かましてて、いやお前面識もないし、一郎彦がどういう
思いを抱えてるかも知らないのに、よく偉そうに説教できるなと思った。
悩んで苦しい思いをして闇に飲み込まれた一郎彦にとって、なんもしらん人間が
突然偉そうに説教はじめたら、そりゃブチ切れるだろ…。
一郎彦を取り込もうとした九太だけど、その前に一振りの刀が現れた。
あと、多々良らもきて、それが熊徹だという。
付喪神になって、その刀に姿を変えたらしい。
ずっと九太に、心に刀を持てといってたからこんななったんだって。
なんかもうどうしたらいいのかワケわかんない…。
九太の心の剣は彼が自分で見つけるものであり、こうやって与えられるもんじゃないだろう…!
そういうわけで胸に熊徹を入れ、刀で一郎彦の闇を切った九太。
彼は倒れている一郎彦に、楓からもらったヒモを結び付けてやったのでした。
またぶちって切ったのになんでまた結べるくらい余裕があるんだこのヒモ。
こええわ。
居合切りはかっこよかったんだけど。
一郎彦、目を覚ますと家族が足元で寝てた。
心配してたんだろうね。
あの闘技場から記憶がないらしい。
腕には赤いヒモが。
これ何の説明もないからわかんねーだろ…。
しかもこの後九太、会って話でもするのかと思ったらまったくないという。
目さめたら記憶がない上に赤いヒモが結び付けられてるんですよ。恐怖だろ一郎彦。
バケモノの世界でなぜか突然祝福されてる九太と楓。
宗師はまた宗師の座に戻ったと文句言ってて。
猪王山と話したりとかも一切なし。
バケモノは人間を嫌ってるんでしょ。
なのになんでいきなり祝福してんの?
おかしすぎる。
かといって二人がバケモノと人間界の懸け橋になったとかでもないし。
それきり九太は二度と剣を持たなかったといってるから、バケモノの世界とは決別したんでしょうか?
父にあいにいって仲良く話をしていたけど、だから何って感じなんですが。
熊徹が胸にいるからどうなんだって話なんだけどなぁ。
そういうわけで、バケモノの世界は熊徹がいなくなってどうなるんだとか、一郎彦はちゃんと九太に
あって話をしたのかとか、熊徹と九太にあこがれて弟子入りした人らは完全放置状態ってひどく
ないですか、とか、そもそも大学目指してどうすんだとか、全然すっきりしない終わり方でした。
あと私は楓が嫌いです。
人に偉そうにあれこれ言うくせに、自分は現状を変えようとしてない。
親の言いなりだから大学いって独立、もいいれけど、それだけ偉そうに九太、一郎彦に
説教かますならまず自分も、親と分かり合える努力をしろよと。それをした上で親が聞き入れ
ないなら将来の選択もわかるけど、自分はもう最初から「どうせダメだから」みたいなあきらめって
なんやねん。説得力のかけらもない。
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