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ナイト・ウォッチ

4/5鑑賞

 正直これは…2週続けて失敗したか!?というようなちょっと微妙な映画でした(笑)。
この映画は三部作のうちの1部目なので、まあこれからの展開次第で期待の余地はあると
思うのですが。


 昔昔のお話。光の軍と闇の軍がある橋の上で激突、大きな戦いとなりました。んなもん
とっとと全員叩き落してしまえとか思うのですが、剣や槍を振り回して大合戦です。
 え…魔法とかなんかないの?皆肉弾戦?ワイヤーアクションは?
 流石に肉弾戦で戦い続けて疲れたのか、光と闇の偉いさんが時間をとめて真ん中に
歩み寄って休戦を提示。いやもっと早くしろよ。キミタチはいつも手遅れになってから動くね!

 なんか展開がすごいですが、休戦協定を結んだから、人間でありながら特殊な超能力を
持って生まれた「アザーズ」は光の側につくか闇の側につくかを自らで決められるみたいです。
ああ、そりゃあいいやね。でもアザーズって大変ですね、コントのネタ考えたりとか。…それ、
「さまぁ〜ず」な。
 しっかし最初聞いた時、ありがとうございますの略で言う「あざーす!」かと思ったよ。絶対違うよ。
 あ、肝心のこと書くの忘れましたが、光の側から闇を監視する「ナイト・ウォッチ」と、闇の側から
光を監視する「デイ・ウォッチ」がおり、お互いの立場を選択したアザーズを監視する役割を
持っているようです。

 時は変わって現代のモスクワ。そわそわした若いにいやんがなにやらおばちゃんを訪ねて
やってきました。
 最初あまりの展開の読めなさに、単に不動産(賃貸アパート)探しでやってきたとばかり思って
おりました。違うんですな。
 で、このトイレを我慢してるかのようなソワソワっぷりが鬱陶しい青年が、この物語の主人公
ことアントン・ゴロデツキー。さてこいつを「ゴロツキ」と読んだ奴は何人いるんでしょうか。つーか
大して間違っていないような気もします。
 彼はもちろんトイレを借りに来たのではなく、呪術師のおばさんにあることを依頼にきたみたい
です。
 なんでも、結婚したばかりの奥さんに、別の男のところに逃げられたっぽいです。アヒャヒャヒャ。
なあなあ、それって取り戻そうとしても意味ないんじゃないですか?
 ともあれおばさんは、身ごもっている胎児を殺せば戻ってくるからと恐ろしいことをいい、呪術を
決行しようとするのですが光と闇の協定を犯したとかで捕まり、呪術は失敗。

 さてこのアントン。12年経過しても怠惰な生活は相変わらず。と思ったら吸血鬼?かわからん
けどなんかそんな感じで、ナイト・ウォッチをやっています。いやーこんなにやる気のない主人公を
見たのは久しぶりです。
 で、任務を受けて一人の少年を尾行。ってあんたそんなあからさまな。電車の隅っこで左右の
つり革のある棒に手をかけ、こっちをジーッと凝視しているサングラスのいかついオッサンがいたら
大抵のターゲットはびびって逃げると思うんですけど。しかもいきなりワーワー言いながら懐中電灯
みたいなので照らしまわる。こいつぁ変態だぁ…。

 少年はびびって逃げ出し、アントンは警察官に職務質問。そこで腹を押さえられたために吐血。
おまわりさんびびって手を離す。
 皆さん!職質を受けた時は血を吐けば逃れられますよ!(病院に連行されるから。な?)
 少年を追っていたのはアントンだけではありませんでした。アベックのヴァンパイアが食事代わりに
しようとしていた様子。
 アントン、それはもう豪快なくらいズタボロになりながらなんとか男の方を倒しました。女は逃げた。
 この主人公本当に大丈夫か…?

 アントンは救出されて光公社だとかいう、なんか国書でも刊行していそうなところに運び込まれ、
リーダーのゲッサーに手当てを受けました。
 そこでアントンは電車内で見かけた、頭の上に渦がある女性のことを話します。この人に対して
なんか懐中電灯ぐーるぐるみたいなことしてたようです。
 その女性は「災いを招く乙女」ということで皆大騒ぎに。人と話せばその人が死に、動物の頭を
なでればその動物が死に、みたいな感じらしいです。なんか触れたもの全部を金にかえてしまうため
王妃までも失った王様の話のようだな。
 日本でもよく付き合った人を次々と不幸にしたり、その反対だったり、関わった企業とか会社が
倒産していくって人がいますが。恐ろしいですねぇー。

 その乙女が現れるのは、光と闇の最終戦争の前兆となりまた、一人の、戦いを左右するアザーズ
が誕生すると。ただしそのアザーズは闇を選ぶだろうと予言されているそうです。

 一方闇側のリーダーザウロン。プレステの鉄拳か何か知りませんがゲームに夢中です。あー
そのコントローラー使いにくいですよ。鉄拳はやっぱりゲーセンタイプのコントローラーでやるのが
一番。

 アントンのことを心配した(そりゃあ不安だよなぁ…)ゲッサーは、1羽のフクロウ人形を渡します。
…え…?このオッサンボケとんの?フクロウだけに苦労知らずってか。山田くーん!!!!
 と思ってたらそのフクロウ生きておりました。なんだよ。
 しかもアントンの家へ勝手に入り込んでいる始末。さらにこいつ、人間の姿になりました。その
姿になるのはいいけど羽毛片付けろよ…あとそのまま風呂に入るなよ。排水溝詰まる。
 うわぁ、家にきたらもてなしたくないな絶対。

 さて。ザウロンはアントンが規定を破ったとかで、生き残ったアベックの女吸血鬼にアントンの
殺害を命令。アントンは少年を助けなきゃならんわ、乙女をさがさにゃならんわで大忙し。
 一度は少年の下にやってきた女吸血鬼を追っ払うも、乙女探しに行かされている間に
少年は窓から抜け出し、吸血鬼のモトへ。あのー…代理でいらっしゃったナイト・ウォッチの方、
小指の先ほども役に立っておりませぬが。
 女吸血鬼は少年の身柄と引き換えにアントンの引渡しを要求。しかしアパートの屋上でやって
しまうあたり、これで放置されたら圧倒的不利になるのは自分だということに気がついていない
ようです。朝がきたら一発で決着つきますけど。

 で。一方アントン。
 乙女にかけられた呪術の原因を割り出しなんとか呪いを解除。…なにこの展開。すごいんですけど。
いきなり他人様の家に上がりこんで事情をベラベラしゃべると、乙女も自分の事情を話し出し、
呪い解除。…これ見たモスクワの人、よく暴動起こしませんでしたね。
 アントン、急いで少年の下に戻るととんでもねーことに。
 えーと、少年の代わりに自分がいって、ザウロンと戦うことになって、それがなんか昔の光と闇の
軍の戦いみたいな感じになって、正直わけわからんのでどうでもいいんですが。
 ここでアントン、御守りを届けようとしてくれた少年を殺しそうになり、「僕を殺そうとしたの?御守りを
届けてあげたのに」とか言われてしまいます。
 ハァ?少年。お前が二人戦ってるところに割り込んできたんやんけ。まさにトドメをさそうとしていた
ところに飛び込んだ挙句そのセリフはなんやねん。御守りを投げればなんとかなっていたかも
しれんのに。
 ザウロンはずるがしこいですから、あわててアントンの手を止めたフリをしてついでに、過去のことも
ばらします。そう、アントンがおなかの子供を殺してくれと言いにいったことも。
 ただあの時のアントンは子供が自分の子供じゃないと思っていたわけだし、目の前の少年が
あの時の子供と知っていて故意に今また殺そうとしたわけじゃなし。
 私としては少年が「ボクを騙した」と言って闇の側を選んだ理由がわからん。今まで散々アントンに
助けられておきながら、話も聞かずにこれですから。あーはいはい、お前なんか闇の側になって
一緒に滅ぼされてしまえ。人に感謝する気持ちも持たんようなバカガキはいりませんことよ。
 ヲホホホホホ。

 というわけで大変な展開になりましたナイトウォッチ。次の公開が待ち遠しいところです。はよせんと
忘れてしまうがな。
 主役クラスの子供で腹立ったのはナルニア国のあの次男以来ですな。まったく、何の力もない
クセにひねたことしかいわねーんだから…。
 まあ映像としては悪くなかったのでそれなりに期待です。ただ字幕が、英語のものと日本語のものが
出て非常に見づらかったのが残念でした。



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