多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→暗殺教室〜卒業編〜


教室
〜卒業編〜

4/11鑑賞

 前作がエピソード詰め込みすぎだったからか、今回は必要なパート以外はばっさり切り落として
きていて、それはとても良かったと思います。
(あくまでも原作既読だからあれだけど、映画の後原作がバカ売れしたのを見ても、原作を知らない
人には良い内容の映画だったでしょうな)
 ただ学園祭パートはもう少しアレンジの必要あったと思う。
 完全にいらないエピソードだった。(部分部分の伏線を出しておきたかったのはわかるけど)

 2つほど残念な点が。
 1つ。ラスボスが殺せんせーでもかなわないという感じで出てきたのに2秒であっさり決着。
 あっけなさすぎ。

 もう1つ。生物を認識して襲いかかる地雷が雪村先生を攻撃したシーン、1カット前が殺せんせーが
語ってたシーンからの切り替えでいきなりだったので、何が起きたかまったくわからず。
 原作のように、ある程度先生が攻撃を受けた中で、というシーンにするわけにはいかなかったんで
しょうか?
 あれ本当に何が起きたかさっぱりわからなかった。

 これくらいですかねぇ。
 後は原作の盛り沢山なエピソードをなんとかうまくまとめたもんだなと思いました。
 それでももう少し削り落とせば、途中退屈しなくても済んだかなーという思いはある。
 それとやっぱ、イリーナ先生の「かわいらしさ」がみじんもないのは残念。
 さすがに烏間が年食いすぎててくっつくオチは無理だったかぁ…。

 冒頭いきなり満月が映ってたから、真田丸の本能寺の変みたく間違えたのか?と思ったら、
月が欠ける前の出来事だった。
(真田丸…ナレと映像の月の設定が合ってなかった)

 一人の男性が土砂降りの雨の中、厳重な警戒のもとある施設に連れてこられていたんですね。
 これがまあ死神こと、殺せんせーなわけですが。
 はだしかぁ…大変だなあ撮影。(見るとこそこかよ)

 1作目で出てきたミサイルに草が生えて、物干しとして使われてた。
 それはいいけどこの校舎誰か住んでるのかって感じなんだけど。
 あ、殺せんせーが生活してる可能性あるか。
 で。
 将来の進路について話をしていて、寺坂君は政治家、カルマ君はそういう連中を裏で操る
官僚になりたいとか言ってた。
 カルマ君はポジション的に、鬼灯の冷徹の鬼灯のようなポジションでもいいと思うんですが。
 ただ、渚は進路に迷っていた。
 確かに、中3で何になりたいかはっきり決まってる子の方が少ないと思うんだけどねぇ。
 殺せんせーは渚に、暗殺の才能はある、それをどう使うかということだと話します。
 要するに、自分が得意なことをどう応用していけるか、それが大事なことだと思うんですよ。
 パッと思いついた限りだと、字がきれいな人はそれだけでは仕事にならないかも知れない。
 書道の先生を目指すには厳しくても、デパートでお中元お歳暮の季節に重宝されたり、
学校でも賞状書いたりする時に重宝されたりとやり方がある。
 そういう感じですかね、才能を生かすっていうのは。ちょっとたとえが悪いかもだけど。

 話がそれましたが。
 学園祭が開催されることになりました。
 烏間が、外部の人間も来るからチャンスだと説明。
 日ごろは生徒ばかりだから、その暗殺を警戒していればいいけど、外部の人間がきたら
殺せんせーも注意があちこちに向くというわけです。
 これに便乗してレッドアイというスナイパーも入ってくるらしいし。
 このエピソードが残念なんだよなあ。
 いろいろやりたかったというのはわかるけど、全部中途半端に終わった感じで。
 で、殺せんせーは弱点を教えます、触手を全部押さえられたら動けません、と言ってたけど
ここにぶっこんでくること自体が流れ的になぁ。

 E組が店を出していいのはこの校舎だけってことで、森にある材料を応用して客を呼ぶのかと
思ったらまったくそんなエピソードなかったし。
 劇をやるってことで殺せんせー主役やりたいと言い出した。
 あのエピソードか、と楽しみにしてたんだけどこっちも、レッドアイが絡んできた時点でめっちゃ
中途半端でスッキリしなかったなぁ。
 2つのエピソードを同時進行してるから余計にグダグダって感じで。
 あと、ここでビッチ先生が男性客にキスしまくって、劇の客を呼ぶというエピソードがあります。
(軽部さんが出てるやつ)
 これはのちの渚のためにぶっこんできたエピソードだというのはわかるんだけど、むしろこの
ためだけに学園祭エピぶっこんできたのかなと。
(あと茅野の件と)
 わかるんだけど、せわしなかったなぁ…。

 というわけで。
 いろいろ準備してる最中に、竹林が小麦粉で粉じん爆発起こしてた。
 あぶねーよお前。
 一つ間違えたら火災になんだぞソレ。
 そんで殺せんせーの方は劇の桃太郎に出演中。
 このあたりのノリはよかったんだけど、レッドアイが絡んできてちょっとごっちゃなイメージ
だったなぁ。
 ビッチ先生がセクシー衣装で駆けつけてきたら劇終わってたというのは笑ったけど。
 それと、渚が木の役っていうのも面白かった。

 この後レッドアイに殺せんせーが「生徒も負けじと頑張ってくれた」とお礼いって去っていき、
レッドアイの出番はここで終わり。
 なんのこっちゃって感じですわ。
 その一方で茅野らが悪い高校生どもにさらわれて、カルマと寺坂が助けに行くも、茅野らが
人質に取られてピンチになったとこを殺せんせーが助けに来るというエピが。
 烏間の変装で来るのもなんだかなーと思ったけど、これ修学旅行のエピソードのはずなのに
なんで入れてきたのかなって。
 意味わかんないです。
 
 こんなグダグダで学園祭は終わりという。
 入れた意味サッパリわかんなかった。

 この後に茅野が、学園祭で使った道具やらの片づけをしていて、シーツをほしているところに
殺せんせーがきて、茅野が正体を現すわけです。
 たまたま渚は見てたのですが。
 茅野には触手が生えていた。
 騒ぎに気付いたクラスメイトらがやってきてイトナも、あの触手をメンテもせずにかくしているのは
尋常な苦しみではないはず、と説明するのはいいんだけど、なんつーか説得力に欠けるというか…。
 いまいち迫力が伝わりきれてなかったなぁ。
 これはしょうがないですね。映像だし。
 原作がすごすぎて、映像にすると伝わらない部分もあると思うので。
 逆に、原作では再現しきれないとこを映像で表すというのもあるんだけど。
 殺せんせーが攻撃されてるのに分身で皆に助け求めるのは笑いました。余裕がないから顔だけって
余裕あんだろ!

 茅野の正体は、雪村あぐりの妹でした。
 茅野は暗殺に失敗して逃げたんだけど、カルマは殺せんせーに「茅野は先生のことを
人殺しと言っていた、過去のことを話して」と言う。
 殺せんせーは話すけど皆がそろってからだ、と言い、茅野を探すことに。

 茅野が昔雪村カエデだった頃、あぐりに頼まれたものを渡しに研究所にいったところ、
爆発が起きて皆が逃げ出している状況だった。
 そんな中、血まみれで倒れているあぐりと、それに触っている触手の怪物を見て、この
怪物が姉を殺したと思ったのでしょうね。
 そこには彼が残したメモがありましたからねぇ。
 私は逃げるがこの騒ぎは私が起こしたもの、椚ヶ丘3-Eの担任なら引き受けてもいい、ってやつ。
 あれで茅野が誤解した可能性はあると思います。
 それから彼女はあぐりの近くに落ちていたケースを持ち去り、それが触手であることを知り、
殺せんせーへの復讐を胸に、E組にやってきたと。
 復讐のためだけに激痛に耐えていたようです。
 彼女は過去子役として演技をしていたから、茅野カエデとしての演技も出来た、ということが
さらっと語られますが、なんつーか…。さらっとしすぎだなあ。

 茅野が佇んでいたとこへ犬の格好をした殺せんせーが臭い嗅ぎ付けてやってくるという、
まあギャグ入れてきたのはいいけど…。
 ともかくこの触手を抜かなければ、茅野が命を使い果たしてしまうということで、渚がキスを
して力が抜けた隙に殺せんせーが触手を引っこ抜く、という感じでした。
 ここで、ビッチ先生がキスをしていたエピソードが生きてくる、というのはわかるんだけどねぇ。
 
 この様子をこっそりシロが見てて、使えねーとか言ってたけど、割とお前このエピソードには
関係ないだろっていう。
 殺せんせーはシロの前に立ちふさがり、やはり君か、と言ってます。
 変声機を外し、フードを取るとそこにはコナンの姿が!
 …ではなくて、シロの正体は殺せんせーの過去に関わる柳沢でした。
 まあだいたいそんなもんですよね。
 ここにきて新キャラ出てきても困るしね!←

 茅野は、暗殺を目的としてこの教室にきたものの、殺意に確信が持てなくなっていったという。
 確かに、あぐりを殺害して逃げるような奴であれば、この教室でこんなことしてませんしね。
 茅野は頭は悪くないから、過ごすうちに何か別の事情があるのではないかと気付いた。
 でもその時には、触手の殺意が膨れ上がっていてどうしようもなかったと。
 触手と本体の精神状態はお互いに影響があるということなんでしょうなぁ。

 そういうわけで殺せんせーは過去を話し始めました。
 2年前まで殺せんせーは優れた暗殺者、死神であったと。
 つまり秀でた暗殺者だったからこそ、すべての暗殺方法に通じ、いろいろな学問も知っていて
生徒を教え、暗殺の才能を育てるにはうってつけだったということですね。

 てか、死神と呼ばれるようになったのはいいけど、敵を倒した後に壁ぶち抜かれてその
衝撃であっさり失神ってなんなん。
 それで柳沢にとらえられて、秘密裏の実験に使われることになったそうだけど。
 捕まり方がアホすぎるなあ。
 弟子エピソードが使えなかったからしょうがないんだろうけどねぇ。
 この実験で試されていたのは簡単に言うと、生物の体内でエネルギーを生み出すという
実験ですね。
 理論的には可能だけど現実にやるとしたら役に立たないと思う。
 この作品では破壊力あるようにかかれてるけど、生命体が生み出せるエネルギーは
例えば車動かしたりとか、電気代わりにしたりとか、そういうのには到底及ばないものだと
思いますので。
 で。
 実験に使われる死神の監視にあてられたのが、雪村あぐりだった。
 彼女は昼間は教師として働き、夜は形ばかりの婚約者である柳沢のため、ここで働いていたと。
 ちょっと残念だなと思ったのは、しょうがないんですけど、映画では柳沢がまったく血も涙も
ない人間として描かれていて、実験が失敗したからと殺せんせーをつけ狙うにはちょっと動機
弱かったかなっていう。
 原作では、なぜあぐりに執着していたか、それも殺せんせー暗殺の動機の一つになったことが
ちゃんとえがかれていたのですが、映画にはそれがなかったので、それを付け足せばもっと
深みが出ただろうなと思うのです。
 柳沢は確かに優秀だったけど、熱意にかけていた。それをあぐりの中に見て、彼女の親の
会社が経営不振に陥ったのを婚約者という形で救い、自分の手元に置いて支配しようとした。
 そうすることがゆがんでいるけど、あぐりへの愛というか、執着でもあったと思うんです。
 そこを、語りの形でもよかったから映画にちょっと入れておいて欲しかったなと。
 死神のせいで実験も女も失ったから殺せんせーを殺す、だけではちょっとわかりにくいぞ。
 あぐりの方は散々形ばかりの婚約者、と言ってるから、柳沢が執着してることに気付いてないし。

 このあぐりに死神が興味を持ったのは、致命的な服のセンスのなさというか。
 Tシャツが…。
 まああぐりは多分、着れればなんでもいいやタイプの人だったんじゃないかなと思うんだけどね。
 実験の過程で死神は、あぐりが柳沢の形ばかりの婚約者であること、それでもあぐりは彼を
尊敬しているから何とか役に立とうとしていること、椚ヶ丘3-Eの教師をしているが、そこは落ちこぼれの
集まりであることなどを知ります。
 E組の子を何とかしてあげたい、とあぐりが思っていることも。
 ここしょうがないんだけど、テストエピソード欲しかったなぁ。
 テスト問題を考えている時に、死神が教えるエピ。
 したら二人の親密度がよりわかるし、死神がいかにすぐれているかもわかる。
 こういうエピを落としてしまうのはちょっともったいないなと思いました。
 原作を知らなければ面白いんだろうけども、知ってると浅いんだなあ。
 まあ原作読んでねってことになるんだろうけどね。

 この後あぐりが、クリスマスパーティの衣装を着てみた、と死神に見せたら、死神が
スケベな顔して鼻血出してるのは笑った。
 触手の影響でそういう、人間らしい部分が死神に戻ってきてるのもあるんだなと。
 
 そして時間が過ぎ3月。
 事件が起きました。
 あぐりは死神にプレゼントを用意してきていた。
 彼が戸籍もない、いつ生まれたかも知らないと話していたことから、出会った今日を誕生日に
しましょうといって、だっさい大きなネクタイをプレゼントとして用意してきていた。
 これは、死神が首から胸が寒いと言ってたのを覚えていたからのようです。
 ただこのプレゼントは渡せないと。
 でも死神はあぐりがくれた「誕生日」というプレゼントにとても喜んでいた。
 良かったですねぇ。
 あぐりは、柳沢から教師を辞めるよう言われていること、E組を教えられるのはあと一年だけ
という話をします。
 この後死神はこっそり触手を通気口から伸ばしてあぐりに触れていて、いつの間にか
ここまでできるようになってたんだなぁと思った。
 死神は頭いいから実験の内容を完全に理解していて、柳沢をこっそりコントロールして、
都合の良いように体を作り変えていたんですな。

 ところがその時、研究室は大変な騒ぎになっていた。
 月で実験していたマウスがいきなり爆発したんですな。
 どうも話を聞いていると、老化が爆発の原因のようです。
 細胞というのはテロメアーゼという細胞分裂の回数券を持っています。
(テロメラーゼとも言いますが私はテロメアーゼという言葉の響きが好き)
 テロメアーゼを使い切るとその細胞は分裂できなくなる。すなわち細胞としての死です。
 細胞も日々新しいものが産まれていくので、テロメアーゼを使い切ったからといって
即生物としての死があるわけではありません。
 このテロメアーゼがだんだん少なくなり、細胞も生まれ変わらなくなっていくこと、これが
老化につながります。
 この実験の失敗としては、細胞に植え付けられたなんだっけ反分子?それが細胞の老化に
ともない爆発的なエネルギーを生み出してしまった、ということでしようか。
 気化熱みたいなもんかねぇ。
 この結果をもとに計算すると、死神はこのままほっておけば来年の3/13に爆発してしまうこと、
その時に地球も一緒に巻き込まれるということがわかった。
 つまり、実験を直ちに中止し、死神を死に至らしめなければ、地球がなくなるって話です。
 ここのところが漫画だから真剣に考えてもしゃーないのはわかってるんだけど、生命活動を
停止するということは、老化ではないけれども、テロメアーゼの不活性化につながるんだから
老化ではなくても大爆発を引き起こすことにはならないのけ?とちょっと疑問だったんですが。
 だって生命活動の停止は、時間差はあるけど細胞の死でもあるから。
 まあいいや。
 
 そういう話をたまたまあぐりが聞いてしまい、これを死神に話す。
 死神は自分がここを出るべき時がきた、と感じます。
 あぐりに「君は人質にする価値すらない」と言ってたけど、これは柳沢から叱責を受けないための
死神なりのかばい方だったんじゃないかなと思う。本性が半分出てたのもあるでしょうが。
 で、死神が自分をコントロールし、途方もない力を身に着けたと知った柳沢は対生物地雷を設置。
 ここがなあ。
 映像的にわかりにくかった。
 死神が多少攻撃を受けて「こんなものでは私を殺せない」と言った後にでも、あぐりが引きとめ
ようとして地雷が当たる、というシーンならわかる。
 でも生徒らに殺せんせーが「このまま出て行っていたら私は破壊生物になっていたでしょう」と
語った直後にあぐりが血まみれで倒れていて、まったく何のことやら?って感じだったので。

 あぐりは死神を止めようとして抱きついた、そこに運悪く地雷が命中ということだったんでしょうけど、
本当にここはわかりづらい。
 あと、ここはとてもとても重要なシーンだったので原作通りにして欲しかった。
 死神が、今まで自分の力は破壊するためだけに使ってきていて、医学の知識はあってもあぐりを
治せないこと、身に着けた力の使い方はもっといろいろあったこと、なぜ破壊する力を誰かのために
使おうとしなかったのか、それを悟る大事なシーンだから、ちゃんとやって欲しかった。

 あぐりはこの後、E組のことを託して息絶えます。
 死神はネクタイを身に着け飛び去った。
 彼は弱点だらけで殺したくなるような顔になりたいと望み、親しみある存在になりたいと願った。
 そしてもっとも自分の得意なやり方で生徒らを育てようと誓ったのでした。

 だから殺せんせーを殺すことでこの授業は終わる。
 渚らはここで初めて知ったのです。
 暗殺ということはそういうことなのだと。
 
 冬がやってきました。
 風の中で渚とカルマがやりあってんだけど、すごい風吹いてる割に、後ろの景色はまったくそよいでないな。
 いいけど。
 こうなったのは理由があった。
 渚は殺せんせーを助ける方法を探したいと望み、寺坂らは最後まで殺すのが筋だと言った。
 カルマも殺す側に賛成した。
 それで正々堂々やり合って、勝った方の意見に従おうとしたわけですね。
 これ殺せんせーが悪徳警察官の姿で仲裁に入ってて笑える。
 このバトルは、原作通りのやり方をやってては時間がないからこんな形になったのはわかるの
だけども、カルマが素手で向かってきた渚に「ナイフでやるのは卑怯だな」って言ってギブしてたのが
唐突すぎて、意味わかんなかった。
 いや、なんていうか、何でもやって勝とうとするのがカルマじゃないのかなと思ってたんで。
 原作読んで理解したけど(映画見た時点ではまだ17巻読んでなかったのです)、認め合ったって
ことなんですね。
 これはしょうがないかなぁ、わかりづらいもんなぁ。
 あと二人が親友設定だったのも初めて知った。唐突!

 律が防衛庁のシステムをハッキングしていて、3月に殺せんせーが爆発する可能性は1%であること、
その爆発を防ぐ薬品は生成可能であることを知らせてくる。
 その防衛庁ではひそかに、別のプロジェクトが発動していました。
 
 薬品を作るためには初期データが必要なんだけど、データを持っている柳沢がどこにいったか
わからない。
 ここでイトナが、実験するとすればあそこ、みたいな感じで隠れ家を指摘すんだけど、ここらは
大きく原作展開と変えてきてましたね。でも面白くてよかったと思う。
 渚らがこの施設にもぐりこんでデータを盗み出してたけど、直前に映ってたメンフクロウがかわいかった。
 …日本にいたっけな、この種…。
 まあともかく、あの柳沢がそう簡単にデータ盗ませるとは思えないので、何かありそうな気は
しますね。
 
 殺せんせーはまたビッチ先生の胸の谷間見てた。
 今回はなんか小さいのにも分身してて面白かったです。

 こっそり実験の日々が始まり、沢山のシャーレの中一つだけ結晶化しているのがあった。
 喜ぶ一同。
 あれだ、JINでペニシリン反応あり!みたいな。

 んで防衛庁の作戦を知ってる烏間は、最後まで職務全うしないとなとか殺せんせーに言ってたけど、
彼は彼なりに考えるところがあったんでしょうね。
 その夜、殺せんせー用の作戦がひそかに実行されました。
 朝、皆が登校しようとやってくると次々拉致されて、地下の穴倉みたいなとこに。
 自衛隊かな。
 烏間がやってきて、皆の安全のためにここにいてもらうこと、今夜12時に殺せんせーはレーザーで
暗殺されることを告げる。
 爆発の可能性が1%だからといって、安全と判断するには高すぎる数字、と国は見なしたようです。
 まあそりゃそうだよなあ。
 去っていく烏間に皆は「やっぱ国の人間なんじゃん」と文句を言うのですが…。

 ここで竹林の粉じん爆発の件が生きてきますね。
 爆発音に見張りがいくと生徒らが倒れていた。
 あわてて助け起こそうとしたところを反撃されて、一同は地下を抜け出す。
 したら烏間が「私の予想より10分遅い」と待っていた。
 私は君たちの副担任だ、君たちにまともな中学生活を送らせると約束した、それだけは守る、と。
 いいですねぇ。
 彼らが外に出てみると、隔離されていたのはE組の裏山のようでした。
 安全のために隔離された割には近場だな、と思ったけど、生徒らが家に出たとこで拉致する
より、校舎にくる時点で拉致した方が狭い範囲で行えるから合理的ですわな。

 ここでビッチ先生が、私がおとりになってあげるとLAM構えてた。
 あれ…LAMだよね。
 それはいいけど一発ぶっ放してカット変わったらすでに装着されてたぞ。
 
 この後は生徒らが自衛隊だかどこぞの軍か知らんけど翻弄しながら校舎に行くのが面白かったです。
 本領発揮ってとこだね。
 てか山を普通にのぼっていってたけど、サバイバルの技術は?
 かけあがるやつ。
 
 校舎に入ると殺せんせーがいて、皆は完成した薬を渡す。
 殺せんせーは薬を飲んだ後卒業証書を渡そうとするけどそこに現れたのがシロでした。
 いや…お前バリアの監視どうやって突破したん。
 まさか先にやってきてたらバリアはられて、監視がついたから出られなくなったのか?

 ともあれシロこと柳沢は、薬はデタラメだという。
 これ律に精査してもらわんかったんかな。
 要するに柳沢は、生徒が殺せんせーを救おうと無駄な努力をしているのがみたかったと言ってるん
だけど、それはつまりずっと見てたってこと?
 お前暇人やな…。
 柳沢は殺せんせーを殺すため、自分に触手のもとを埋め込んでいってるんですが。
 あれ、触手ってこんな簡単に操れるようになるもん?

 殺せんせーがなすすべもなくボッコボコにやられていて、これで苦戦するかなーと思ったら、
茅野が殺せんせーを守ろうとしてやられて、それに激怒した殺せんせーに柳沢瞬殺という、
まさに「何のために出てきたんだお前」的ポジションになってた…。

 ただここで茅野を助けるべく殺せんせーが奮闘するのはよかったです。
 同じことになったら必ず助けよう、同じ轍は踏むまいとして努力してたらしい。
 そうして茅野は目を覚ました。

 この後弱っている殺せんせーは皆に「今が殺し時」だと声をかけ、皆で触手を押さえて渚が
ナイフを突き立てるという展開なんだけど。
 まあどうしても殺すしかない話ではあるんですが、何かほかの答えはなかったのかなぁ、と
ちょっと思いました。
 原作、アニメがどういう展開するかはわからないけどでもやっぱこの答えしかないのかなと。

 あと光になって皆を照らすのはよかったけど、ビッチ先生のとこにいくのはどうでもいいんじゃ…。
 防衛庁では、レーザーが狙っていた殺せんせーの的が消えて、烏間が事態を悟っていた。
 何もセリフはなかったけどいい演技だなぁ、と思いました。

 そうして何年後かの世界。
 渚は教師としてある荒れた教室に赴いていた。
 「殺すぞ」って生徒に脅されて「卒業までに殺せるといいですね」、と言ってて。
 サクッと生徒いなして「席についてください」とやってたのは良かったなあ。

 
 映画だからやれることは限界があり、この映画は間違いなく及第点であると思います。
 ただどうしても、死神の内面が描ききれなかったのはちょっともったいないなと。
 だからこそ、映画から作品知った人は原作読んで、もっと深いところを知って欲しいなと
思いました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→暗殺教室〜卒業編〜