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無限の住人 |
5/9鑑賞
いやーこれはひどいね。
一番ひどいのがヒロインのバカみたいな演技。
最初から最後までずーっと金切声で叫びっぱなし。これはひどい。
腹から声を出すということをまったくしてないのが丸わかり。
常に金切声で怒鳴ってるから苦痛でしかなかった。
町の役はほとんど話さなかったから苦にならなかったけど、あのしゃべりで、怒鳴る時だけ
声を張り上げる演技にしといたほうがいいと思いますよ。聞いてて耳障り。キャラを全然
つかんでないんだなと思った。
あと、万次が強いと聞いてたんだけど、2/3以上ヨロヨロしてて、なんじゃいこれは?って
感じだった。ちっとも魅力を感じない。
もう少し演出の仕方があっただろうと…。
あの長さの原作を2時間ですべてやろうとするのは無理だった、とそういう話ですね。
うまくまとめた感はあるけど、それぞれのキャラのエピソードを無理に詰め込んでるから
次から次へと刺客が来る割には「まあ倒すだろうね」くらいしか。
うーん…。
話そのものは悪くはなかったけど、後半の公儀との切り合いシーンが長すぎて疲れた。
あそこは10分もいらんよ。見せ場を間違うな。
冒頭、町がおはぎ拾ったとか言ってて万次が「そりゃ馬糞だ」とか言ってんですけど。
これ原作にあった、八尾比丘尼と話しててうっかり食ってしまうシーン入れて欲しかったなあ。
万次が始終シリアスキャラすぎてつまんなかったのに。
万次は昔理由があって雇い主を切り殺したのだけれど、その時に一緒にいた同心も斬った
ものの、6人目が町の旦那さんだった。
その時から町の心は壊れてしまったらしい。
まあしょうがないわな。
腰物同心とは、役職の一つ。知らなくても問題ないです。
御様御用の山田浅右衛門もここ。
フラフラ歩いていった町を追っていくと、万次を賞金首として狙うならず者らが町を人質にしていた。
万次は武器を捨てる代わりに町を返してくれ、と言うんだけど、町はならず者らに切り殺されて
しまうんですね。
このあたりまあ、信用した万次がしょうもなかったというか。
で、斬り合いになるんですが、ここでかなりの人数と切り合いしてたから、最後の斬り合いが
そんな迫力あるように見えないんだよなあ。
見せ場何度もあると慣れちゃうよねって話。
あとカメラワーク、迫力出そうとして人の動きにあわせてブレさすのやめて欲しい。
酔うから画面見てられない。
まあそれで満身創痍ながらならず者を倒すんですが、この時に現れた八尾比丘尼によって
万次は血仙蟲を植え付けられたのでした。
それから50年後。
無天一流統という剣道場で、跡継ぎをめざすたくましい女の子、凛がおりました。
あるとき逸刀流を名乗る天津ら一派が乗り込んできて、父は殺され、母は連れ去られてしまう。
凛はというと、この一派の中の黒衣鯖人ってやつが「ここから先は気が狂う」とかいって
連れ出していたけど、見てて完全に事案だと思いましたね…。(おいやめろ)
それと、飾られていた刀を盗んだ、忍びっぽいのがいた。
ろうそく1本というあかりは現実的っぽくていいけど、暗すぎて見えづらかった…。
ひとつ気になったのが、食事してて凛が口を覆いながら話していたけど、その当時そういう
作法ってはそんなのはないから、とりあえず口の中のものなくしてから話す、にした方が
良かったと思う。細かいことですが。
凛は父の墓石に復讐を誓うのですが、その時に現れたのが八尾比丘尼。
お前ひとりでは無理だから用心棒を探せという。
それが万次でした。
世捨て人っぽい万次は最初は凛の依頼を断った。
まあ、人斬りを頼む人ってのは自分こそが善であり、相手は悪っていうのを万次は嫌と
言うほど知ってたからでしょうね。
むしろ自分が人を切ったのがその理由だったし。
会話で出てくる野伏というのは、武装した強盗のことです。
万次は、天津という奴が悪でお前が善か、と聞き、もしそいつらが本当に剣の達人で
あれば、意味のない殺しはしないという。
確かに、おとなしく傘下に入れば殺さないと言ってましたもんね。
まあなんやかんやで、凛の決意を知って万次は用心棒を引き受けたのでありました。
てか一旦凛を送ってってやるとか言ってたけど、持ち物そこに置いたままですけど。
その後凛は、2年間自分の家に恋文を送り届けていた黒衣鯖人を呼び出していました。
うわあ…完全にこいつ事案じゃないですか…。
で、すごい肩パット入ってるなと思って見てたら、人の頭だった。
マネキンじゃないのかよ。
右肩は自分の奥さんで、左肩は凛の母親だって。
趣味悪いな。
愛することは殺す事だそうなので、黒衣鯖人は凛を殺そうとする。
凛、ここで匕首投げるのはいいとして、まあ当たりませんわなあ。
そこに登場したのが万次。
戦ってますが刺されたり切られたらやはり痛いらしい。
当たり前か。
着物の中から武器取り出してたけど、私これ最初、体の中に入っているのかと
思ってた。
ゲットバッカーズって漫画の赤屍さんみたく。
単に着物の中に入ってるだけかよ…。
黒衣を殺した後万次は、死ねるってのは幸せ者だと言います。
天津はその頃、幕府の吐という人物と会っていました。
この人は最近の若者は最近の武士は軟弱でダメじゃんって感じで、幕府は江戸に
武芸書を作りたいと思っている、逸刀流が稽古つけて欲しいなーと持ちかけにきたの
でした。
それだけで天津の隠れ家探し出すんだからすごいですな。
まあこんな目立つ人がいたらすぐわかりそうだけど。
で、天津は条件として、逸刀流を全員に習わせ、名称もそれに統一すること、自分を
リーダーにすることを提案。
吐は一度持ち帰ると言います。
私思ったんですが、こうやって道場破りをして他の流派をつぶし、または傘下に入れて
大きくなっていった逸刀流のトップである天津が、映画のラスト見ても、こうまで騙され
やすく世間知らずだとは思わなかったんですが。なんかキャラおかしくね?と思いました。
もっとしたたかなのかと。ずっとそばにいた右腕の存在の人もさ。
あっさり騙されてんだよなあ…。
この吐って人るろうに剣心の京都御庭番衆のじいちゃんだよね?
いやあんま私人の名覚えないもんで。
天津は黒衣が殺されたと知って驚きます。
かなり腕の立つ人だったらしい。
逸刀流の中でも10本の指に入るって、言葉だけきいてるとややこしいな。
一本でもニンジン、みたいな。
まあともあれ。
皆に用心するよう伝えろ、と天津は言ってます。
凛はこれ鍛冶屋かなあ、刀持ちこんでました。
会話が全然聞き取れなかったんだけど、研ぎに出したってことなんかな。
その時彼女は、自分の同情から盗まれた刀がそこに飾ってあり、それを研ぎに出して
いたという男を目撃する。
凛は父の刀を持ち去った奴を見つけたと、万次に言います。
万次はそいつを斬りに出ていくんですが。
ちょ、待てよ。
お前顔知ってんのか。
と思ったけど向こうが待ち伏せしてくれてたわ!
助かった。
凶というやつらしいです。
この辺昔から知ってっから!戦いやすいから!ということらしい。
ぬかるみに万次を追いこんでたけど、まあそっからの反撃でやられた。
ちなみに彼は武士を憎んでいるそうです。
昔妹がまりで遊んでいて、そのまりが参勤交代の列に飛んでいってしまって、切り捨てられたと。
いやそれ、近くでやってる方がアレじゃんよ…。
まあここで凶が話しながらマスクとった理由もようわからんのですが。
アイデンティティーでもないんかい!
ただ万次はなぜかここでトドメを刺さずに立ち去った。
なんででしょうね。
万次は取り返してきた刀を凛に帰してやる。
この時凛は、初めて会った時に万次が驚いた理由を知ります。
凛が町のマネしておにーちゃんとか言うのへ万次、兄様だ、と訂正。
なんつーか凛の性格がなあ。
原作だと、勇気を出しつつ敵に立ち向かっていくけなげな子、というイメージがあったん
だけど、映画見てると、誰かれ構わず勝てるわけがないのに感情のままにとびかかっていく
頭の足りない子、にしか見えない。
万次は凛に、父のことはつらい思い出でも、覚えていればとんでもない力を出せる、と
伝えるのでした。
凶の戦いの時に町を思い出していたんですね。
その割にはこの設定、この後二度と出てこなかったんですけども。
その頃、やっぱり助かっていた凶は皆に、浅野の娘が用心棒雇ってた、不死の剣士だと
告げるのでした。
虫が傷口ふさぐのを見たと言ってるけど、よく見てますねえ。
この後万次は団子屋で閑馬という人と激突。
つーか閑馬は最初殺す気はなくて、一緒に天津倒して逸刀流乗っ取らないかと言ってきたのでした。
万次にそんな気はないから結局斬り合いになるも。
茶屋の娘が死体を指さして驚いている。
なんと!
閑馬は海老蔵だったのです!(それ皆分かってる!)
なんと、閑馬は万次と同じ不老不死だった。
といっても彼の場合200年前に八尾比丘尼によって不老不死にされたらしい。
何やってんだあのババアはよ…。
というわけで閑馬は一度立ち去るのですが…。
この後万次の体に異変が起きる。
血が止まらず、ケガが治らないんですね。
万次、刀に何か仕込みやがったとか言ってるけど凛は医者呼んでくると走っていった。
あのバカ、自分も狙われてるとわかってないんですかね。
なんでこの映画の凛はこんなに無鉄砲なんだ…。
案の定、閑馬にとっつかまってました。
閑馬はお前も不老不死になりたいか?とか言って血を飲ませようとするけど、それは
閑馬の戯れだった。
そんな簡単に不老不死にできるなら、とっくに家族をそうしてるって。
まあそりゃそうですよね。
万次がやってきて、戦いになりますが、不死同士どうすんのかなあと思ってたら、まあ
それなりに痛そうな戦い方していた。
しかも閑馬は世界各国を旅して、蟲を殺す薬を手に入れていた。
それを刀にかけて戦うわけです。
すごいな。
最後には万次がその刀で閑馬を切り刻んで殺すわけですけどもね。
閑馬はよけようと思えばよけられたけどよけなかった。
彼自身生きることに疲れていたようです。
気持ちはわかる。
あと凛、邪魔。
その一方で街中では、逸刀流の人間が次々殺される事件が起きていた。
身ぐるみはがれてるのちょっと笑える。
まあ死体があればこういうのは普通だったからなあ。
吐が天津のところにきて、老中が委細承知したと伝えます。
天津にしてみたら念願かなったというところでしょうか。
その中で天津は、高尾山にいってくるから後よろしくと言っている。
ある流派が自分から、傘下に入りたいと言ってきたそうです。
どうも幕府の公儀に所属している由緒あるところらしい。
ここが加われば他の流派も従うだろうってことで、天津がちゃんと会って話をするという
ことなんでしょうね。
んで天津、逸刀流が次々万次にきられているということから、「あいつを使う」と
言います。
それは遊女に身をやつしている逸刀流の人間でした。
彼女には彼女の理由があるんだけど、時間の尺であんま掘り下げられなかったな。
仕方ないんですが…。
万次と凛が歩いていると夜鷹が三味線弾いてました。
つーか音うっせーよ!!!!
夜鷹っていうのは…まあ売春婦のことです。普通昼間からいることはないんだけどね。
万次は凛を先に戻すけど、凛は下心ありと勘違い。
つかこの子マジで、殺気とかそういうの全然感じ取れないみたいだけど大丈夫なんかな。
この女性は槇絵。さっきの遊女です。
天津が尊敬する女性であり、多分好意を持ってたと思うんですけどね。
万次と対決するけど、万次としてみたら逸刀流の人間を13人も殺したと言われても
「え??」だったでしょうね。
槇絵さんも、もうちょっと人の話聞こうぜ!!!!
まあ殺してなくても天津に頼まれた以上、万次を殺すって感じなんでしょうけども。
ここの戦いは見どころあったなあ。
しなやかな感じで。
槇絵が戸越しに万次を刀で刺すシーンがあったんだけど、しばらくした後戸が元通りに
なってたり。
さしもの万次も、傷が回復してなくてやられそうになった時、槇絵が刀を落とす。
彼女は人を殺すことが怖くて仕方がないと言います。
天津に頼まれたからやってるとはいえ、彼の志も正しいかはわからないと。
ここらは映画だから深く掘り下げられない分、うまく二人の関係を作ってあるなと
思ったんですがどうですかね。
槇絵も天津が好きだから、彼の役に立ちたいと思ってる、的な。
(本当はもっと壮絶な過去が二人にはある)
そこに凛がかけつけてきました。
彼女に槇絵は問いかける。
あなたの復讐のために何人死んだか、と。
ここ…凛は金切声で怒鳴るんじゃなくて、もっと囁くように言ってほしかったな。
決めるとこだけ絞り出すように言うとかさ。
自分のしたことが間違っているのはわかっている、人を殺すのが正しいとは
思わないけど、愛する人のためなら関係ない、っていうの。
ずーっとキンキン怒鳴ってて情緒台無し。
槇絵は、ずっとその子を守ってあげてください、と立ち去っていきました。
万次は、自分の方が用心棒なのに守られるのは勘弁ならないとか言ってます。
まあそんなことはどうでもいいんだけどさ。
槇絵は天津に、万次を殺せなかったと告げ、切った髪の毛を置いて消えました。
彼女なりの決意なんだろうなあ。
朝。
万次は今日は行くところがあるという。
妹の命日っぽいですね。
花供えていたから。
凛の方は山の中で剣の修行しようとして天津に出くわす。
彼の動きはすごかった。
んで匕首投げるけど全然刺さりませんでした、と。
アホなんかねこの子。
天津の置いた斧を持ち上げようとしても持ちあがらんし。
天津はこの斧は祖父の形見だと語ります。
ここで過去の遺恨の話が。
もともと天津と凛の祖父は同じ無天一流に所属していた。
ところがあるとき、二人と、無天一流の当時の当主(凛の祖父の父親でもある)が襲われた時、
天津の祖父の方が野党をたくさん切り捨てたにも関わらず、この南蛮の斧を使った、流儀に
背いたという理由で追放されてしまったんですね。
だから、凛の父を切り捨てたのは祖父の敵を討ったのでもあると。
…全然筋が通らん気がするんだが…。まあいいや。
ともあれ、体面にこだわりすぎる無天一流とか他の流儀をなくして、力こそすべてである
逸刀流で統一しようというのは、天津の理にかなった行動でもあったわけです。
(祖父の願いでもある)
凛を殺さないのは、彼女がさっき使った匕首を投げる技の時点で、もう無天一流では
ないから、自分と同類だからということらしい。
凛は違うと言おうとしたが言い切れなかった。
そりゃそうですよね。
どちらが正しいか、なんて主観でしかない。
天津からしたら祖父の怨みを晴らしただけ、凛からしたら、殺された父の怨みを晴らそうと
している、どっちが正しいかは己のうちにしかない。
逸刀流が公儀の武芸所の指導に決まったということで、吐が皆呼んでレッツパーリィしようぜ、と
言ってきたらしいです。
天津は高野山にいかないとならんので、阿葉山が当主代理として参加することに。
天津自身も道すがら狙われそうなのでどうするか、ということについて考えがある、と天津は
言います。
これを外で控えてるやつが完全に立って聞いてたから、こいつなんかスパイなんじゃないのと
思って見てたら本当にそうだった。
お前目立ちすぎやで。
そんな中また逸刀流を殺す奴が現れました。
しらというらしい。
しらたきのしら?(違うわ)
尸良って書いてあった。
万次としては自分の名前語られるのはなーって感じだったらしいんだけど、意外にも尸良は
手を組まないかと言い出した。
一緒に天津をやっつけようぜ、的な。
実は天津のとこにスパイを潜入させてるから、天津の動きがわかるんだという。
彼は高野山にいくのに、女装して行くらしいと。
なんか全然信用できないけどなあ。
そういうわけで街道を行く女がいて、そいつがいかにもな斧を包んだ布をもっていたので
呼び止めるわけですが、なんと本当に女だった。
つまり、スパイはばればれて自分らがうまくおびき出されたってわけです。
バーカバーカ。
尸良が「オメーじゃねーわ!30両の仕事がパーじゃねーか!」と叫んでいて、万次はその
時点で、こいつが本当に天津を殺したくてやっているのではないと気付く。
幕府ですかねーこんな大金出せるっつーたら。
女をいたぶろうとした尸良を凛が止めるのはともかくとして、お前もっとほかにやり方がある
だろうがよ。
なんでいつも正面からいってやられてるの。
学習しようぜ…。
ザコ敵を倒した万次が尸良から凛も助けた時に、尸良が右腕切り落とされていたけど、
これはまあ自業自得というやつでしょう。
尸良はそのまま逃げていきます。
ここでやっとけばよかったのに…。
万次は凛に自分の身の上を話す。
上司の旗本に、不正してる奴がいるからと言われてある人を切ったんだけど、その切った
人こそが不正を暴こうとしていた人で、自分の上司こそが不正をしていた本人だった。
それを知って上司ともども居合わせた同心も斬ったんだけど、その中に妹の旦那もいた。
それを目の当たりにして妹は気がふれてしまった。
連れて逃げていたが、自分のミスでならず者らに妹を殺されてしまった。
この話を聞いて凛は、誰が善で誰が悪か、というのがわからなくなってしまったのかも知れない。
それとも、天津の身の上を聞いて納得してしまった自分が嫌になったのかも知れないですね。
そういうわけで凛は置手紙を残して旅立っていきます。
天津を追ったんですかね。
すっかり忘れていたけど高野山に向かってたもんね。
万次は尸良の仲間に、あいつどこにいったと言われていた。
彼らは死罪の罪人であったのを金もらって逸刀流をつぶすように言われてたみたいです。
万次は、最初から幕府は逸刀流をお抱えにするつもりはなかった、と気付いた。
だから凛のかたき討ちをしなくても、放置しておけばこうして勝手に終わるということですね。
万次が帰宅すると凛が消えていて、手紙には「こっから先は自分ひとりでやってみます」と書いてあった。
バカかあいつ。
万次はあわてて凛を追いかける。
しかも凛の手紙には「これからも助けを必要とする人を助けてあげて」って書いてあったけど、
それこそ余計なお世話だと思うんだけどねえ。
走ってるシーン、武器が落ちたのを拾ってまた走っていったけど、あれは演出なのかNGを
そのまま流したのか…。
何も知らない天津は伊羽を訪ねていってました。
このおっさん、詐欺師の元締めや…!(それはドラマ「クロサギ」)
あの話は水に流してくれ、と伊羽突然言いました。
だったら呼び出す前に言えやぁぁぁぁぁぁぁ!こっちゃここまで来てんだぞコルァァァァァ!!!!
(チンピラみたいなのやめなさい)
がっかりして帰って行く天津の前に、公儀の追手が現れました。
天津、図ったなとか言ってる。
伊羽がどこまで知ってたのかこの映画じゃサッパリわからんな…。
切腹してたし。
ここ説明がなさすぎだ。
映画だけの話で受け止めるなら、天津だますのに手を貸してしまって、流派を汚してしまった
から切腹して責任を取る、ってことなんだろうけどわかりにくいなあ。
だって手を貸す動機が分かりにくいもんね。(原作だとそのあたりはわかるようになってる)
不親切な話の展開だなと思いました。
この後、宴会に呼ばれていた逸刀流の方もあっさり全員やられていました。
手練れいたんじゃねーのかよ…。
んで尸良の方はなぜか万次の家を知ってて、忍び込んで凛の手紙を読み、これは使える
とか言ってました。
ラストに向けて全部グダグダに進んでいくな…。
凛、山道で天津に出会うんだけど、早く逃げろとか言われる。
後ろから追手がくるんですな。
凛にしてみたら「公儀お抱えではなくなった」とか言われても「は?」だろうし。
万次山の中で逸刀流の連中に囲まれます。
すっっっかり忘れてたけど天津も、凛らが追ってくると思って用心棒向けに網張って
たんでしたね。
もうすっかり弱っているので苦戦する万次。
全然強いとこ見れてないなあこの映画。
やばくなった時に八尾比丘尼が現れて、「そのままだったら死ねるのになんで生きようと
するの?」と聞いてくる。
諦めたらそこで試合終了ですよ。
違った。
まあ凛を守るためには死ねませんわな。
そういうわけで蟲が元気取り戻して、ザコ倒して、鎖鎌から切り離した腕を取ろうとして「あ、
これ面倒クセーな」とか言ってる万次はちょっと笑った。
天津と凛ですが、足場の悪い山の中に逃げればいいのに、なぜか平地平地に逃げていく。
剣の達人が笑わせるな…。
あの吐もきて、他の連中皆死んだとか言い出した。
毒に気付かずご飯食べた上、あっさり殺されてんじゃねーよ。
大勢が襲いかかろうとした時凛がいきなり、それでも侍?とか言い出した。
ちなみにこの後キンキン声過ぎて何言ってるかよくわかりません。
天津も天津だ!とか言ってたけどそんなこと言われても困るだろ。
と、ここで万次がかけつけてきます。
お前は風車の弥七か。
万次、なんでお前敵をかばってんだと凛に言う。
そうなりますよね…。
俺は誰を斬ればいいという万次に凛は、私の事を斬ろうとする人、と言う。
んで斬り合いが始まるんですが。
吐を先に切っとけば済む話じゃないのか…?
この後斬り合いはかっこよかったんですが、天津の方が見てて綺麗だったなあとちょっと
思いました。
なんせ万次はもうこの時点で満身創痍な部分あるしね。
あとこの戦いが長い。それとカメラまたブレるから見づらい。
見てて疲れますわ。
大勢と戦ってるのを演出したいのはわかるけどくどい。
天津がピンチに陥った時、颯爽と現れたのが槇絵てした。
あ、唐突に思い出したけど尸良の仲間どうなったんだろう。
あの後用済みってことで殺されたのかな?
槇絵の戦い方は美しかったですね。
それでも鉄砲隊の前に天津を守り、鉄砲隊を全員片付けてから死んでしまうんですが。
この手の話にはありがちだけどもったいないよなあ。
ちなみに凛も匕首投げてたけど万次に当たりました。
お前マジで役に立たないな…。
説明が一切ないんだけど、凛が「腕が立つ」と思っていたのは剣道場の中だけで、こうして
実戦の際には足場も悪く、立ち合いのマナーもへったくれもない斬り合いには何の役にも
立たないと言うことですね。
これあった方が、凛のふがいなさの説得力ますと思うんだけど。
ただ、強くなるのかと思ったらならないから意味ないかも知れませんね。
史実の新撰組でも「いざ斬り合いとなったら何々流とかはもう関係なく、すばやく刀を
振り回して斬ったものが勝つ」なんて言ってましたしね。
その頃凛は尸良にとっつかまって万次が追いかけていくんですが、万次はまた町のような
過ちを繰り返しはしなかった。
匕首を投げて外したと見せかけ、凛のロープを外して逃げてたんですね。
(この匕首は凛が投げて万次に刺さった時のもの)
学習したな。
丸腰でも人は殺せるというからどうすんのかと思ったら、崖転がり落ちてました。
あ、はい…。
万次は途中崖につかまり、尸良は滝に落ちかかっていた。
また戻ってきてやんぜー!と尸良、捨て台詞はいてましたが、万次が尸良の捕まってた
ツルを切った後、滝に落ちて血しぶき舞ってたから多分あれ死にましたで…。
尸良が右手見せてたシーンですがあれは、右手の骨の橈骨と尺骨を削ってヤイバのように
してます。
こういうの原作見てないとわかりにくいの不親切だなあ。私はカニバサミでもくっつけてんのかと。(オイ)
ちなみにこれを本当にやると、骨の内部から菌などが入って、下手すると死ぬことがあるので
良い侍の皆さんはマネしないようにしましょう。
天津は吐とやり合ってこれを見事撃破。
かっこいいですねー。
んで凛と万次が戻ってくるわけです。
あんだけのことがあったのにタフやね。っていうか話ボロボロやね、展開が。
万次と天津やりあって、天津が追いつめられるわけですが万次はトドメをささなかった。
凛に刀を差しだす。
でもその凛もやらなかった。
天津は、俺の子供が敵とってやっかんなー!と言って帰って行こうとするのですが、
ここでなぜか凛がいきなり突撃。
お前何がしたいん?
天津は当然反撃するから、凛をかばった万次が思い切り食らってたし。
最後まで凛、邪魔者でしかないんだけど。
本当に何がしたかったんだ?
天津は死に、万次も倒れる。
凛は泣き叫んで「兄ちゃん!」とかいきなり町のマネしてて本当わからんのですが、
万次は「兄様だろ」と目をさましたのでした。
いやーこんなにヒロインがすべてを台無しにしてる作品も珍しいですね。
その一言につきる。
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