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名探偵コナン
探偵達の鎮魂歌

4/25鑑賞

 うーん…この映画はかなり評価が難しいです。
 「これはダメだろ」と思ったところで大きなマイナスポイントが1ヶ所、こまごまとしたところ
は2ヶ所くらい。
 そんでそれを上回る、「これは良かった!」というところが多数ありまして、まあ総合的には
「久々にいいコナン映画だった!」となるんですけども、どうも中だるみ部分とかあれこれ
入れると素直に評価しきれんというか…。
 あと関係ないけど、通路挟んで隣に座っていた女性二人がうざかった。映画中だろうが
なんだろうがバリバリバリバリと、お惣菜入れる透明なプラありますやん、あれから何か取り出す
ような音立てていてすげーうるさかったのと、得意げに「あれってこうだよね!」とか大きな声で
語ってたのがウザかった。(通路挟んでるのに、映画音声の中で話してる内容が聞こえて
くるくらいですから)
 はいはいはい、あなた方が気づく30分前に周囲の人はわかってましたから…。良かったね、
謎が解けて嬉しかったんだね。はいはい。アメリカじゃないんだからもっと静かに観ようよ。
 ま、これは蛇足にしても、面白かったけれども「こうしてた方がよかったかな?」というところの
残る映画ではありました。まあ10周年としてはそれなりに良かったんではないですかね。

 さてさて突っ込みを。
 のっけからどっかの弁当屋のバンにのってご一行登場。この車しか借りられなかったって
おっちゃん文句言ってるけど、誰から借りたんだよ。知り合い臭いけど…でも弁当屋って基本的に
休みナシですよね。その上子供達が休みなところからして休日っぽいし。どういうルートで借りたか
その方が気になる。
 おっちゃんがこの車を借りたのは、依頼人が「子供達も」と指定したため全員乗せる必要が
あったから。蘭ちゃんが言ってるように、電車移動の方が良かったような気がする。

 んで、依頼人が指定した、レッドキャッスルホテルだっけか?そこに全員到着と。
 依頼人秘書の高田とかいうのが登場、えーと、ミラクルランドのフリーパスになるという
IDを全員に配り、装着するように指示。怪しいよなぁ。ここで灰原さんあたり、実は装着
したと見せかけてガムをかませていつでも取り外せる状態にしていた、みたいな伏線が
欲しかった。…いや、やっていても何の意味もありませんけど…。
 あと、コナンが言ったような、用意されていた椅子が不自然、というのも見ていて思いました。
つかあれからガチャンガチャンとわっかが出てきて、拘束具になるかと思った。…ルパン三世の
見すぎか。いや、ポスターとかで蘭ちゃんがまた人質になったようなイメージ図が書いて
あったので、ここで人質にでもなるのかと。
 と怪しんでいたら子供達はサクサクと出て行ってしまいました。ミラクルランドで遊ぶんだと。

 「キミは残ってください」といわれ残されたコナンとおっちゃん。おっちゃんはともかく、コナンが
残されたということはこの依頼人、何か意図がありますね。
 思ったとおり、IDは爆破装置が入っていて、依頼人の操作で爆発することが出来ると。
 ためしにとモニターに、おっちゃんの知るなんたらとかいう探偵が映ったんですが、腕に取り付けた
装置が爆破して…?
 と思ったのですが私は見ていてこれ、芝居臭いなと感じました。いや、結局IDから光が出て
爆発音、モニターが映らなくなっただけではその人が死んだという証拠にはなりませんから。
本当に信じさせるのであれば、その後その部屋を映し、確かに爆発したという証拠を見せるか、
遺品でも何でも持ってくるはずです。当然ひしゃげているでしょうし。それもしない、以前に依頼
した探偵達も名前を出さずに2人ほどおっちゃんの知る人の名前をあげて「行方不明になっている
はず」みたいなことを言うのは初歩的な心理的トリックです。
 というわけで私はこの時点で、
・今まで依頼した探偵には別段何も命の危険はなかった
・今回コナンや蘭ちゃん達につけられたID爆弾も本物ではない可能性が高い
 という疑いを持ってみておりました。
 動揺していたとはいえ、これにみすみすはまるコナンもちょっと観察力なかったな。

 もう一つおかしいと思ったのは、この話を聞いてコナンがパッと飛び出し、部屋のバルコニー
に出て灰原さんと連絡をとるところ。そこで爆弾のことを話し、センサーで、ランド外に出ると
反応して爆発してしまうので絶対に外には出ないようにと伝えるシーン。
 本当に蘭ちゃん達を人質にとってコナンらを動かしたければ、確実に蘭ちゃん達が入場した
時点で真実を告げればいいはずです。この時点でもしも蘭ちゃん達が入場していなかった場合
引き返せばそれでジ・エンド。後は同等の立場で依頼を引き受けることになったからです。
 依頼人は謎を解いて欲しいのがあるので、わざわざそこでコナンらの爆弾を爆発させることは
ないでしょうから。
 というわけで、コナンが灰原さんに連絡をとるのをやめさせなかった時点で「これはかなりうそ臭い」
というのがありました。

 んで謎解きに乗り出したおっちゃんとコナンでした。

 ここでようやくタイトルなどが出てくるのですが今回は珍しく、本編が始まって約35分後と、
今までで一番遅かったように思います。確かにここまでの話は一気にやってしまって、観客に
一息つかせるという意味で良い切り方だったかと。
 今回はオープニングの音楽も、WMPっぽい紹介場面も凝っていて良かったです。

 で、第一のヒントでたどり着いたホテルでいろいろと謎を仕入れ、ついでに「どうみても
銀行強盗をやらかしたアイテムです、本当に有難うございました」なバッグと覆面その他を
手にして彼らがここを出ようとすると、何故か表にはコワモテの男たちが。
 いや、どう見ても持ってる拳銃で警察の人間だというのを見抜けないコナン達よりも、
バッグ、覆面、拳銃その他を見て「何の犯罪か」が分からない二人にビックリしました。
ルートのメモも書いてあるってのに。
 それはともかく、結局二人は警察に捕まりました。あと、そこを通りかかったのがキッド。
 ホームレスは大きな白い鳥って言ってたけどあれどう見てもKIDですやん。どう見たら
ハングライダーを白い鳥と見間違えられるんだ。
 つーかキッド何してん。小遣い稼ぎか?

 おっちゃんはさておき、県警で目暮警部にあっていると、コナンがちゃっかり持っていた
依頼人からのホットラインが鳴り出しました。この携帯、最新機種のやつですかねぇ。ワン
プッシュでスライドするフォーマみたいなん。ええのう。何がうらやましいって申し合わせた
ように、後で出てくる服部とかも同じような機種持ってたことだ。はやってんのか。
 で、応対しようとしたところ、「工藤君」と話しかけられてビビるコナン。これは怖い。警察に
いるとわかってんだから誰か別の人が出ている可能性もあるのに、いきなり名前言っちゃ
ダメですよ!
 この依頼人絶対オレオレ詐欺に引っかかったことあるな…。

 第2のヒントの場所にたどり着いたコナンはそこで服部と合流。彼もまた和葉を人質に
とられていたのでした。
 そこで現金輸送車を目にした二人は、依頼人の求める事件が、輸送車強盗事件では
ないかと推測するわけです。ところがどっこい、それはわかってもその何を調べればいいか
が不明。
 依頼人も「ここからはノーヒントです」って、アタック25の児玉清みたいなこと言いやがって
解く気があるのかないのかわからへんし。
 そこへ現れたのはおっちゃんと目暮警部らですが、その様子も依頼人はモニタリング。
もうね、キミは踊る大捜査線の見すぎだ。
 脅しとしてなんかよくわからん人形を爆破させ、牽制しましたよ。しっかしこの人形
夜中見たらしばらくうなされそうやな。何が怖いって、どう考えてもかわいく見えないのに
子供大人気なところですよ。
 そこでおっちゃんは目暮警部に食って掛かるのですが、うまい!ここでこっそり書いた
メモを渡しました!
 「ファイヤーウォール」って映画の犯人はこの映画の依頼人よりもっと上手だったので、
こんな隙はありませんでしたが、この依頼人も踊る大捜査線見てるヒマがあったらもっと
監視カメラとか勉強すればよかったのに。
 で、目暮警部たちは事態を知りました。警察が本格的に保護に動いてくれればこれほど
頼もしいことはないでしょう。
 彼らも安心して事件解決に本腰を入れられます。
 
 しかし服部だけが第3のヒントを教えられていた、っつーのがよく分かりませんな。コナン
らと合流することを見越していたとは思えないし…。この辺の意図は何かあるのかと思い
ましたが、特にありませんでした。単に依頼人が物忘れが酷かっただけかもしれません。
こぉぉぉぉぉるぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ふざけんな。

 一人事実を知る灰原さんはいろいろと大変。えーとガキどもがのりたいといっている
スーパースネークは途中海に飛び出すので、センサーが反応してどっかんいっちまう
可能性があり、何とかして乗るのをとめなければならない。なので、皆を昼食に行かせ、
後ろの人に列を譲って時間を稼いだり。
 …っていうか本当のことを話しちゃダメなんか?話して、外に出なければいいということで
他のもので遊べばええやん。ってそんな気分にならんか。
 で、苦労している灰原さん。なんと蘭ちゃんと和葉ちゃんが、現れた園子に連れられて別
行動を。なので引き止めるべく熱中症のフリをして館内呼び出し。うまい!しかし大変
じゃのう、灰原さん(笑)。つーか「ずっとそばにいてね…」って恥ずかしい演技をよく頑張りました!
後で気が晴れるまでコナンをいたぶることでしょう。

 第3のヒント、「YOU CRY」の手がかりを求めてえーと、横浜なんちゃらかんちゃら大学に
やってきた二人は、白馬君に出会います。白馬君も「ボクも大切な人が人質にとられて
るんですよ」とIDを示しました。服部君は「親が大阪府警本部長の俺と同じか」とおどけた挨拶をし、
コナンは面識があるので「警視総監の息子で高校生探偵だよ」と紹介、白馬に「小学生探偵
のキミには負けるけどね」と返されとりました。
 ここですよ、私が不自然だと思ったのは。
 彼が何故こんなことを言うのか?と首を傾げました。なので、これは本人じゃないのでは…?
と疑いを持ちました。

 ヨコハマオーシャンユニバーシティ、の頭文字ですっけ。オーシャンというとすぐに、クレヨン
しんちゃんの「オーシャンビューよ!」「おっさんビュー?」が浮かびます。(前みさえ、後ろしんのすけ)
 ええ、どうでもいいんですが。

 んで、えーとそのなんとか大学のミステリー研究会…じゃなくて(それは金田一)、犯罪研究会
だっけか、に到着。
 そこで白馬の活躍によっていろいろと情報を入手。うまいなあ、この駆け引きは。これは
情報を相手から引き出したい時によくやる手ですね。この白馬の手管には素直に感心。
 まるでナンパ相手の名前を忘れちゃって「名前なんだっけ?」「伊東だけど」「違う違う、
名前だって!(あ、苗字は伊東だな…)」と言ってる男のようです。(白馬のせっかくの活躍が
一気に情けないレベルに…)

 伊東末彦という人物がおり、それは3代目の会長なんだけど、犯罪者になったということで
除名処分になり写真を取り外されたと。
 服部から頼まれて、伊東末彦なる人物の情報を調べていた大滝さんは遠山のおっちゃんと
服部本部長にめっかってドロップアウト。大滝さんのスーパーヒトシ君、ボッシュートです。
 「素直にうたえや」って言われてるのが笑える。(うたうというのは関西の警察の隠語で
「白状する」という意味です。警視庁だと「落ちる」かと。)

 一方更なる苦労を強いられている灰原さん。
 元太がバカだからスネークに乗るとかいって飛び出していってそれ歩美ちゃん達が追い
かけていって、そこでヒッタクリを見つけて追いかけようとするも見失ってしまいましたとさ…。

 カレーがまずいと大文句言いながらも服部は白馬の話をきくことに。
 えーと、伊東は現金輸送車強盗事件で指名手配犯として手配。そんで彼のおこした
会社でも殺人事件が起きていてなにやらきな臭いと。
 なんかややこしくなってきた…。
 ともあれ、その伊東がおこしたとかいう、ファーイースト社とかいうのに何かありそうです。
…ってここ、「追って調査中である」とかいってるファーイーストリサーチ社と何か関係
あんの?つーか最初聞いたときそっちの会社かと思っちゃった。

 忘れられていたおっちゃんも、妃弁護士に電話して情報を求めてますよ。なんだかんだ
いってもいい夫婦だな。このシーンはすごい好きです。落ち込んでるおっちゃんを励ます
妃さんとか。

 ファーイーストにやってきた三人。で、ここにつとめていた清水とかいう女性もいたのですが、
5月に自殺してるとのこと。へぇー。
 さて殺害現場ですが。見るからに不自然ですな、確かに。
 さらに突き止めようとしたところへバイク2台が飛び込んできましたよ!
 ダメだろ!バイクはちゃんと表に駐車しとかないと!(そういう問題じゃない)
 ここの服部と犯人Aのやり取りは面白かったです。
 あと、コナンがペンキの缶を落としたりして一度は犯人Bを撃退するものの、更に
追われたり。一方白馬はペンキが服についたことを気にしてたり。お前そんな場合
ちゃうやろ。

 執拗にコナンを追いかけるバイクの連中。…これがおかしいんですよね。何のために?
というよりも、このバイク連中は依頼人とは無関係と思うべきかも知れないですね。依頼
しておいて殺そうというのはおかしい。いやIDはつけさせてますけど…。
 で、逃れたものの水に転落したコナン。果たして彼の運命やいかに!?
 次回より新シリーズ「名探偵服部」にご期待下さい。(待て待て)

 一方苦労の絶えない灰原さん。
 少年探偵団達はヒッタクリ犯を探しておりました。
 見つけて彼らがタックル、蘭ちゃんが鉄拳をお見舞い、仕上げに和葉ちゃんが投げ飛ばし。
これで失神しない犯人も相当なものだと思うんですが。
 で、犯人が歩美ちゃんを人質に逃走をはかります。ゲートを出られたら大変なことに。
爆発してしまいますがな!警察の皆さんも別の意味であわててるところがなんとも。
 ところがどっこいそこに颯爽と現れたるは、空気読めてない女ナンバー1の園子!犯人を
「ここは入り口!邪魔!」と突き飛ばしましたよ。すげぇ。さすがだ園子!
 んで犯人、あがいて別の人間を人質にとったつもりがその相手はデートにきていた佐藤刑事。
おおっとここで渾身のジャーマンスープレックス決まったぁぁぁぁぁ!犯人ノックアウト!立ち上がれ
ません!カンカンカンカン!勝者、佐藤刑事ィィィィィ!

 という夢を見ていたのか知りませんがコナン君。
 目を覚ますと阿笠博士の車の中。隣には服部君。白馬がコナンを助け出した後、調べる
ことがあると別行動を。ああー、あっさりどっかいっちゃいましたね、白馬君。残念。
 真実が見えてきたコナンはおっちゃんも向かっていることを知ると急ぐように指示。
 車はものすごい勢いでえーと…レッド…キャッスルホテルだっけ?に向かいました。
 車中での話なんですが、伊東は西尾が殺された後大きな事故を起こし、その入院先から
行方不明になっておりました。あと、そのライフルにはマスカラがついていたことも判明。
そのマスカラを使っているのは清水麗子。その清水も自殺したということですが、死体は
あがってないと。
 ということは犯人は誰か、というのはおのずと分かってくるかと。
 また、こってり調べられたであろう(笑)大滝さんから服部は面白い情報を仕入れて
おりました。
 現金車強盗事件の逃走ルートと、その日美術館に盗みに入ったキッドの逃走経路が
途中ぶつかるところがあり、そこで顔を見られた可能性の高いキッドを殺そうと銃撃戦が
あったそうです。2種類の銃の薬きょうだからっきょうだかか落ちてたってことは少なくとも
運転手のほかに同乗者が一人。ライフルを片手で撃てるとは思えないので(新堂まゆの
書くスナイパーなら話は別だが)、もう一人。合計3人。
 …つまり、殺された西尾と、行方不明の伊東。そして清水が乗っていたと考えれば
計算は合いますな。

 一方キッド。
 宝石展示室に忍び込んだ時点で深山とかいうどう見てもザコキャラがやってきて、
話をしておりますよ。
 キッドってそういえば普通の人に対しては「私」って言うんだよな、一人称。コナンとか
警察とかだと「俺」だけど。
 つーか深山も阿呆だな。キッドが本当に何もしないで乗り込んでくると思ってんのか
って思ってたらキッドに先に言われたぁぁぁぁぁ!
 つまりキッドは一度忍び込んでから、何度もここに侵入していろいろ仕掛けを作ってた
みたいですね。昼間コナンがあの廃墟で見た影も、ここに向かう途中だったらしいです。
ここでキッド、日頃の鬱憤晴らしのつもりなのか銃乱射してるし…いいのかおい(笑)。
 映画予告で見たシーンはこれかぁ、と思いましたが、あんま脈絡のないシーンを宣伝に
使ってんだなぁ。
 で、マニキュアをつけた指だけ出していた後輩とやらもどっかに逃亡。つかあの手だけ
出してたの何の意味があったんだろう。お化けみたいで怖いんだけど。
 とどのつまり、この深山との関係がよくわからんかったんだけど、キッドがここに予告状を
送ったのも、その日時もまったくの偶然で、そんで後輩が顔を見られちゃったからってんで
深山は人を雇ってキッドを殺そうとしたというところでしょうか?まあただならぬ関係なんで
しょうなぁ、顔を見られた後輩を助けようと、キッド殺そうとするくらいなんだし。

 で、ホテルにたどり着いたコナンと服部。依頼人のところに乗り込んで真相を語ります。
依頼人が伊東だと見抜き、また、その体が不自由になっているからこんな形になったのだと
推理していた彼らは当然近くに依頼人もいると予測していたのでした。
 …服部よ。灰皿で人を殴ると、時には死ぬぞ…(笑)。

 しっかし一番怖いのは女、ということで…。
 西尾が殺されたトリックはなかなか斬新で良かったですね。ほほーう、みたいな。でも
自分が撃ったと信じてる伊東が見苦しいというかアホというか。とりあえず伊東キモイ。
ナルシッソスもいい加減にせい。
 清水を撃退し、なんとかIDも解除。ここらのアクションはなかなかテンポよくてよかった
です。残ろうとする阿笠博士にマジ感動。あと目暮警部も。
 いい感じ。
 ギリギリでの解除は007みたいですな。(007も、タイマー式爆弾を解除するシーンが
あるのですが最初はギリギリだということで003か001を予定していたのですが、変更に
なり、007で停め、007がニヤリとするシーンになりました)
 ちなみに工藤新一とばれたのではなく、椅子にしこんであった指紋認証システムから
コナンを工藤だと勘違いしたらしいですね。

 ところがどっこい!さらにこれでは終わらないオチがもう一つ用意されておりましたよ!
これはなかなか。




 ここからオチも含んだネタばらしがあるのでご注意を。





 ちょっとネタばらしになってしまいますが、解除されたIDを回収して回るシーンで、園子
が何故かおり、回収数がピッタリ合うこと。このあたり注目でしょうか。
 つーか、あのIDがペンキにまみれていたということで確信したんですけどね。
 白馬はキッドの変装だと。
 いや、登場シーンからおかしなことを言っていたので、「ああこいつ本物の白馬じゃないな」
と思っていたのですが。
 あのセリフ。「大切な人が人質にとられている」という話。白馬には「大切な人」というのは
いなかったと記憶しています。登場していないというべきか。そういう人をわざわざ、新しく
登場させてもってくるとは思えないし。
 ましてや、「無駄話している時間がもったいない」というような人が呑気に自分達の自己紹介を
するでしょうか。彼の性格上、まずは持っている情報の交換、その後腹ごしらえでもまったりでも
自由に、というスタンスだと思いますし。
 で、これはキッドの変装ではないかと思ったわけです。ただしそうするとあのIDは本物では
ないということになるので、「大切な人が…」というのも青子ちゃんが人質にとられているという
わけでもないでしょう。
 すると、誰かのを拝借してきたということに。あれを持てるのはかなりのVIPらしいので、
園子から拝借したという考えになりますね。しっかしあちらこちら往復してご苦労さんですなぁ。
 最後にキッドがもう一活躍していくシーンも好きです。お茶目ですなぁ相変わらず。
 で、ここで、爆発というよりも花火な感じだったので、もしかしたら子供たちにつけていた分は
本物の爆弾ではないんじゃないかと思いましたです。つーか元太!貴様本当に皆殺す気か!




 大きなネタばらしここまで。





 と、流れを見ても分かるように結構場面の移り変わりが激しくて、事件もややこしいなと思って
混乱しちゃった部分がありましたが、それなりに面白かったです。
 冒頭で言ってた大きなマイナスポイントというのは、ズバリタイトル。
 結局今までの探偵らも死んだわけでなし、本当に殺す気があったかどうかも疑わしいという
状況で「レクイエム」はちょっと大げさすぎやしないかと。10周年ということでタイトルを張り込み
すぎたような気がします。それとポスターの蘭。誇大広告すぎて腹が立つ。
 これは私の中で大きなマイナスポイントでした。人を沢山出そうと欲張りすぎてたところもちょっと
邪魔だったかな…。そのための場面転換がすごい多かったですからね。
 タイトルつけるとしたら「探偵たちの協奏曲(concerto)」あたりが良かったのではないかと…。
 で、事件の手がかりをあれこれ探す部分では結構退屈しちゃったので。前半コナンとおっちゃん
が解決に乗り出すまでが時間かかりすぎたんじゃないかなと思いました。ただ後半その分サクサク
いきましたが、このテンポは逆にこれくらいでよかったと思います。今までの映画は結構アクション
に焦点おきすぎてだれたし。
 総合点としてはえーと銀翼の奇術師を100とするなら、110くらいかなぁ。良かったですよ。
 最後まで油断の出来ない映画!これはいい。あと伊東は死ね!
 「君達は最高の探偵だ」と言った伊東に対し、「あなたは最低の人間ですよ」というコナンの
セリフがいい。本音がよく出ていて。

 セリフもアクションもかなり良かったのでDVDになったら購入したいと思います。
 あ、そうそう、しんちゃんもでしたが、音もすごい良かった。後ろから聞こえるような部分もあったし。
 今年は満足行く映画でよかったです。ウーッサンバ!(それしんちゃんだから)



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