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カメラを止めるな! |
9/25鑑賞
やっっっっと見ることが出来ました。
ただこの作品本当にオチを知らないで見た方が面白いと思うので、このどーでもいいレビューも
「先にどんなものか知っておきたいから」という理由で目を通して下さる方がいたら、この作品だけは
まず先に本編見て下さいとお勧めしたい。
驚き、という楽しみ方はやっぱ知ってたら楽しめない部分ありますから。
時間が許せばもう一度見に行きたいなあ。
あと私勝手にこれ、本当のゾンビ作品だと思ってました(笑)。
もう一度申し上げますが、本当にこの結末は知らないで見た方が面白いと思いますので、この
感想はあくまでも「あーあそこ面白かったー」と思い返すくらいの目的で見ていただけたら幸いです。
あと劇中劇の役名とかややこしいので、キャスト名で記載に統一してるのはご容赦下さい。
冒頭、女の子が恋人である「ケンちゃん」のゾンビに襲われています。
女の子はオノをもっていて、襲ってくるケンチャンを何とか止めようとしていた。
で、ケンちゃん、女の子の声に応えて一旦止まったように見せかけて結局襲いかかってきて
女の子は首筋を噛まれる…というオチ。
ところがどっこい、監督の満足いく出来ではなかったようで、42テイク目だった。
監督は女の子役の女優、松本を、「なんでちゃんと恐怖感が出せないんだ」と怒鳴りつける。
本物の恐怖の顔をくれ!と。
お前は嘘まみれの人生送ってるから出来ないんだろ!とメチャクチャ怒ってますね。
怖い監督だ。
そんで休憩に入ったんですが、松本本気で監督のこと怖がってた。
まあそうなりますね。
それをあのゾンビ役の神谷がフォローしてました。
でもこの神谷に対しても監督、演技に対して激怒。
他のスタッフさん何人かは外の空気吸ってくると屋外に出ます。
松本と神谷は休憩所に。ここの会話から恋人同士であるというのが分かる。
というか松本が持っているオノも本物らしくて皆、監督のこだわりには少し閉口してる
感じですね。
ここから、カメラの不自然なパン(キャラ達からいったんそれて建物を映したりとか)が
入ったりしますが、どれが本当のトラブルでどれが脚本のトラブルなのかわからんなあ。
んでメイク担当の晴美が「ここいわくつきの場所。昔人体実験されていた噂があるみたい」と
2人を脅かしていたところで、外に続くドアから「ドンッ!」と変な音が。
神谷は誰かが脅かしたんだろというのですが、ここで不自然な空気が3人に生まれるんですね。
私これはてっきり、ビックリしたことの恐怖感をなだめてるのかと思った。
神谷が立って、また座ったりしてたし。
さらに晴美に趣味なんですかと聞きだして晴美は、護身術だと答える。
なんでも、急に不審者に抱きつかれた時に、下にスポッと抜けるのと「ポン!」という掛け声で
簡単に脱出できるそうです。
これ、ちょっと大事なので覚えておいてください(笑)。
あと、ここで3人ワイワイ話をしているけど、山越という録音スタッフが全然話に加わって
こず、まるで物語の外にいるかのようにずっと座ってるだけなのは気になってました。
山ノ内という助監督が外に出てタバコを吸おうとしていると。
後ろから細田(劇中劇の中でのカメラマン)がやってきた。
山ノ内は細田がゾンビメイクをしていることに一瞬驚くも「わー誰にやってもらったんすか、
すごいですね」と言うと、細田が口からプーっと体液はきかけてきた。
きたな。
で、襲われた悲鳴が建物内に響いて3人が驚くと同時にちぎられた右手がすっ飛んでくる。
3人も驚いたものの「よくできてるぅー」と言うのですが。
晴美は「こんなん作ってたっけ?」と首かしげてたら、山ノ内がヨロヨロしながら入ってきて
倒れ込んだ。こっちも血まみれになってるから、誰にやってもらったのとか言ってたんですが、
本当に死んでいて3人非常に驚く。
そして空きっぱなしのドアから細田が入ってくるんですね。
逃げ惑う3人だけど、山越だけずーっと座ったまんま。
本物のゾンビ映画だったら襲われないからおかしいと思ってたんだよなあ…。
(この劇中劇を本当の話の流れだと思ってた)
マイクの設備かなにかを使って細田を外に追い出す3人。
松本も、これって…と言ってると、死んだはずの山ノ内がゾンビとして蘇って襲ってくる。
皆は、持ってた腕をめがけて追ってくるのだと気付き、それを別のドアからボーイと外に投げて
ゾンビ追い出した。
なかなか頭いいですね。
と思ったら監督がいいぞー!と言いながら撮影してた。
これが本当の恐怖だ!と。
狂気ですな。
監督、ちょうど本物のゾンビが現れたから撮影を続けるぞ!と言う。
本物の映像を撮りたいとこだわるあまり俳優を危険な目に遭わせる人ってのはいるらしい
ですが、この監督もそんな感じだなあ。
監督は真に迫った映像が撮りたいと、屋上に血をまいてこの世ならざるものを呼び出したのだと
説明を始めます。
一年前のくそ暑い日にこの台本を書いてて、とか言ってる時にずっと蚊帳の外状態だった
山越が外に出て行こうとするんですよ。
監督が「話を聞け」と止めるも彼はそのまま出ていってしまう。
ここの表現うまいなあ。
外で何かが起きているのだろうけどもカメラはわざとそれを映さず、音で何か悲惨なことが起きてる
みたいなのを見ている方に想像させる。また、室内にいる3人も同じ想像をしたでしょう。
なんかボキャブラリーが貧困なんでうまく言えないんだけど、これが劇中劇の台本であるにしても、
物語上でのハプニングであるにしても(故意の方の)うまいやり方だなあと思った。
監督、「撮影は続ける、カメラは止めるな!」と「カメラ」に向かって言って外に出て言った。
ここはえてして、ついカメラ目線で言っちゃったとも見えるけど、後で考えたらそういう意味かぁ…と。
なかなかに面白いです。
監督が出ていった後神谷がドアを閉め、どうするという感じになるんですが。
3人で、ケガはない?と聞きあってるの、パニックになったから同じこと繰り返してしまうんだなと
思ってたんだけどまさかああなっていたとはなあ。
裏事情が分かってシーンを思い返すとなるほどうまくできてるなと。
神谷は電話をかけようと電波を探すも見つからず。
ここで晴美が、監督が言いかけていたのはまさか、血の呪文で何かを呼び出すやつじゃ、
とか言うんですね。
それで、今すぐ山を下りようと晴美は提案するのですが。
あの…神谷さん少し落ち着こう。大声出すのやめよう。ゾンビって大体音で寄ってくるから…。
しかも松本はドアから音がするっていって開けに行こうとしてるし。
君はあれか、ゾンビもの作品でゾンビを家に招き入れる役どころか。
とか思ってたら入ってきたの監督だった。
まーたアクション!これだよとか言ってる。
さらに監督、ゾンビになった山越を抱えてた。おびえる松本の顔が撮りたかった模様。
これを晴美がオノで瞬殺しまして。
つぇぇ…。エイリアンのあの主人公思い出したよ。
監督だけが大喜びしてるなあ。
というかこの晴美さん、鬼気迫りすぎて怖い(笑)。
ただ、監督もまた手に負えないから神谷が殴った。
気持ちはわかる。
それで晴美について皆は車目指して走ります。
ここでカメラに飛んだ血のり冷静にふき取るのいいなあ。
で、車に乗り込もうとするとカギがない。
誰でも動かせるように鍵は車の中に入れておかないのかよ!
ここで山ノ内ゾンビが襲撃。
彼のバッグの中に車のかぎが入っているというややこしい事に。
これ、神谷が取ろうとでもすればよかったのに、ドアあけて松本が飛び出て、彼女が
襲われたんだけどなぜかカメラが地面に置かれて動かなくなった。
…そのカメラの前であーだこーだするというカメラワークなのか?
そして松本は追われて逃げる。
少ししてカメラ、拾い上げられて松本を追う。
…なんで松本さんはバッグをとったのに全然関係ない草原に逃げていってしまうのか…。
さらに、ドアが空いてる地下通路に入っていくし。
いやあのそれ挟まれたら逃げ場が…と思ってたらやはり、細田が向かい側からきたよ。
ここで神谷が助けにきてくれるんですね。
あ、それとここのカメラワーク臨場感すごすぎてちょっと酔うので気を付けて下さい。
建物に戻った神谷、松本。
中には晴美がいました。
…車に乗る話はどうなったの?
で、晴美は松本が足にけがしているのに気付く。
噛まれたの、みたいな。
うわあ最悪のパターンや。
神谷が止めるのも聞かず晴美は、オノを松本に振り上げようとする。
拘束を「ポン!」で抜ける晴美。
ここにその伏線きちゃったかー!
で、松本は逃げてます。
てか松本、ワーワー言って逃げるだけなのちょっとウザくなってきた。
外に出るとまた監督いるんだけど、追いかける晴美に蹴り倒されててちょっと笑った。
松本は建物の屋上へ逃亡。
カメラ止めてとか言い出したよ。
ここはどゆこと?って感じでしたが…。
松本の悲鳴顔をしばらく映してるのですが、音から、追いかけてきた晴美と神谷が戦って
いる様子がわかる。
けど何度も「ポンッ!」って音が聞こえるんですね。
ここらあたりは事情が分かるとメチャクチャ笑えます。
そしてカメラが向くと、頭にオノが刺さった晴美が。
でもせっかく助かったのに松本は私から離れて、と神谷を拒否して降りていってしまいます。
場所移動が激しい!
追いかけようとした神谷は誰かに腕をつかまれたのか転倒。
まあ晴美しかいないわな…。
降りて小さな小屋に入った松本ですが。
ここで足を確認してみたら、噛まれたと思った跡は映画撮影メイクでつけた血のりでした。
なんだよ…。
でもこういう展開面白くていいですね。
と、人の気配が。
あわてて隠れる松本。
ゾンビの足がカメラに映り込みます。
やがてそのゾンビはどこかに消えました。
…見つからないのかよ!
松本が外に出るとそこにオノがあった。
彼女はそれを手に再び屋上へ。
すると神谷の様子がすっかり変わっていた。
彼はゾンビになってしまっていたのです。
ここで突然晴美が起き上がって「何あれ」と言うもまた倒れ込んだ。
…は????
で、まあ今回は本当にゾンビと対峙することになる松本。
まーた監督がいいよいいよーとやってくる。
ところがここがまた妙なんですよ。
ゾンビ神谷が襲いかかろうとするが、松本の声に止まる、というのを冒頭撮影を再現する
手法は他の映画でもあるけど、それがしつこいくらい繰り返されるんですね。
これも後で何があったかわかる。
そんで松本は神谷を「愛してる」とあっさりオノでスパーンとやった。
監督、台本通りにやれよ!と激怒。
現実は台本通りにはいかねーんだよ!
そんで松本、監督も殺害。
すっげえ…ブチ切れた女の子ほど怖いもんはないですね…(笑)。
そして松本は一人生き残り、カメラが上に上がっていくと、屋上の床に書かれた五芒星の
中心に彼女が立っている…というラストで映画は終わり。
そうです、ここまで劇中劇だったのでした。
なんだよ、本当の展開かと思ってたよ。いろいろ不自然なとこはあったけども。
繰り返しますが私、CMとかチラッと見て、ニセモノのゾンビ映画を撮っていたら本物の
ゾンビが現れたという劇中劇の話を、物語全体の話だと思ってたんですよ…。すごい誤解だった。
さて。
話はここから一月前に戻ります。
この映画を製作することになった監督さんですが、テレビプロデューサーの古沢、笹原という
人と会っていて、生放送でワンカットでゾンビ映画を作って欲しいというまさかのムチャ振り。
大変ですなあ。
話としては既に出来上がってて、ゾンビ映画を廃墟で撮影してた人達が本物のゾンビに
襲われるもの。
…それ生じゃなくて録画でいいのでは…となってたらこの展開はなかったんだろうなあ。
その頃監督の奥さんは自宅で護身術のテレビ見てました。
あれ??晴美さんじゃん。
なんで彼女が映画に出ていたかは後でわかります。
監督は晴美に、そんな無茶な話断ったんだよねと言われて言葉濁してます。
そんで娘の真央があわただしく出かけていくんだけど…。
晴美が「見張りお願いしていい?」と。
何があるんだ。
真央は映像制作会社で働いてるようなのですが、子役の子に、本当に泣いてみて、
目薬じゃ伝わらない、ちゃんと泣かないととか言ってて保護者から注意を受けてる。
そりゃなー…ちょっとした映像とるのにいちいちこだわってられないよね。
監督、関係者に謝ってます。
大変だなあ。
ただ真央自身は、こだわらない、妥協する、という監督の作品作りに不満があり、自分は
本物を作るみたいなのこだわってるようです。
気持ちはわかるがそういうのはある程度実力つけてからにしないと…。
監督は普段は、バラエティVTRの再現映像作ってるみたいです。
自宅でテレビを見ている真央。
神谷という役者がお気に入りのようです。
監督、自分が引き受けた仕事に神谷が出ることに気付く。
作品の顔合わせが始まりました。
山越がメチャクチャ神経質で、用意されたミネラルウォーターを、軟水でないと飲めない、
何度もメールしましたよねとスタッフに文句言ってる。
だったら自分で持ってこいやあぁぁ!
それと、劇中劇で晴美がやるはずだったポジションの人、きてるんだけど。
子連れだったんですね。
それはいいとして子供が泣き叫んで全然打ち合わせが進まず、いったん休憩に。
こういうの大変だなあ。
少し会場の空気ピリッとしてるし。
まあここの時点である程度、晴美と監督のポジションするはずだった人がいて、でも劇中劇では
晴美と本物の監督だったということは何か起きたんだろうな、という予想はつきますね。
松本は自分がゾンビのゲロ浴びるシーンについて、自分はやってもいいんだけど事務所的に
NGなんで、と言ってました。
そう言われたら監督としては削るしかないですよね。
それと神谷だと思うんだけど、ゾンビがオノ振り回す設定おかしくないですか、とかうざい。
山ノ内は、最近はいろんなゾンビがいるので、とナイスフォロー。
いや実際そうだもんな。
ゾンビは知能がなく、ゆっくり歩くものというのが初期ゾンビの定番だったけど、今は走る
ゾンビもいるし、知能を持ったゾンビ作品も作られてて、一つの文化として成り立ってるから、
「ゾンビとしてこれはおかしい」というのはナンセンスな気がする。
死んで腐ってるのに歩けるのはおかしい、みたいなの言い出したらきりがないしね。
さてさて。
いろいろあり、決定稿が何とか出来上がってきました。
皆入念にリハーサルしてます。
カメラマンの谷口という男性は助手の松浦の提案してくる撮影方法にうんざりしている
様子。
松浦はいわゆるコントのオチのようなズームインズームアウトする撮り方が、ダサいけど
かっこいいと思ってるようです。いつでも自分が撮影変わりますからって言ってるし。
あんなもん多用されたら見てる方は迷惑だわ。酔うんですよ…。
監督の自宅では晴美が台本を読み込んでいました。
真央がまた女優復帰したら、と言うけど晴美はその気はないと。
我を忘れすぎるのだそうです。
いわゆる憑依型か。
あと真央がちょっとうざい。
まあ興味はあるようで監督の台本読んでましたが…。
その後晴美から神谷が出ることを聞かされてビックリ。
興味ないフリしてたけど嬉しそうでしたね。
んで松本が、涙は目薬でもいいですか、出せるんだけど生放送なんでーとか言ったり、
山越が現場のトイレどうなってますかメールしたんですけど、とまたスタッフ困らせてたり、
なかなか面倒ですな。
あと、細田ですが重度のアル中で、ずっと酒飲んでいたんだけど撮影が決まってからは断酒
していると監督に話す。
娘の写真を台本に張って、頑張るんだって。
えらいですね。
その夜、監督は真央の写真見ながらないてた。
もうすぐ真央が一人暮らしするので、細田のこともあってさびしくなったらしい。
ここで出てくる写真、ちょっと覚えておいてください。
放送当日。
廃墟で準備始まりましたよー。
しかも興味を持った真央が晴美とともに現場見にきたし。
監督は何も知らず喜んでるけど、真央は単純に神谷目当てっぽい。
そんなもんだよね!
あと、お酒の差し入れがあったようですが監督は細田のことを思い、終わるまで隠して
おいてと言います。
現場に持ってくるなよそもそも…。
あ、それとプロデューサーの古沢が現場にいます。(真央と晴美を入れてあげた張本人)
笹原はテレビ局で放送を見るようです。
この最後の打ち合わせの場で、山越が山ノ内の水を間違えて飲んでしまった。
つまり軟水じゃなく硬水でした。
山ノ内の顔に向かって吹いてるけどお前…。
ところがここで大変な話が。
「監督」役をやるはずだった役者と、あの晴美の役をやるはずだった役者が追突事故で
来られなくなったというんですね。
雰囲気怪しいと思ってたら不倫してたようで、一緒に車乗ってこようとしてて事故を起こし
間に合わなくなってしまった。
慌てふためく現場。
そりゃそうですね、台本頭に入っててセリフ覚えていて演技できる人が2人必要になったん
だから。
ここで真央が晴美が出ればいいと言う。
でも監督は慌てて止めるんですね。
ただ他に出来る人いないからやるざるを得なくなった。
神谷は話を聞いて中止しろ、自分の作品に傷がつくというけど監督は、君の作品だから
ちゃんとやった方がいい、と説得しました。
大変だなあ。
そんで監督の役は監督がそのままやることになった、と。
一応昔演劇部やってたそうです。
山越の方はおなかの具合がやばいらしい。
大変ですね。
細田は禁断症状出てきてるし、カメラマンの谷口は腰が痛くなってきてるし…。
果たしてこの作品は最後までとれるのか!?
真央はこっそりスタッフルームに忍び込んでモニター見てました。
こうして生放送が開始。
あの冒頭の、監督が松本に対して怒り狂うシーンですね。
つまりあのセリフは本心だったわけだ。
お前は嘘ばっかりって言うやつ。
さらにスタッフ、モニター見ながらアドリブも入ってると。
この後神谷へも「これは俺の作品だ!」と怒鳴ってる。
これ、熱心なあまり、と最初は思ってましたが、神谷をヨイショしてたことへの腹立ちですなあ。
そして劇中劇でカメラマンをやるはずの細田。
様子がおかしくなってた。
こいつこっそり隠れて差し入れの酒を飲んじゃってたんですな。
監督慌てるも仕方ないからゾンビメイクしてくれ、と言います。
で、寝てしまっているのでカンペ出してと指示。
それがあの、松本、神谷、晴美でいきなり怖い話をし始めたとこに繋がるのか。
ドンッ!って音は監督が抱えた細田連れてこようとしてドアにぶつかった音だった。
まあいい効果音にはなりましたな。
さらにつないでと言われて趣味の話やら。
神谷が立って座ったのはこのためだったんですね。
この後山ノ内が細田に襲われるシーンですが、顔に吹きかけられた液体、本物の
ゲロってわけですね…気の毒。
山ノ内があわてふためくもスタッフらはゾンビメイクしてるし。
可哀想(笑)。
でも続けないといけないので建物の中に入りました。
頑張ったね…。
細田は細田で監督が何とか上体を起こしてゾンビとして動かしたり。
酔っぱらってるからある意味ゾンビとして動きは迫力がある(笑)。
その後監督が中に入って話をするシーン、山越が外に出ようとしていくのは、本当に
監督も「どこにいく」って止めてたんだね。
これは作品の中では「素」だったわけだ。すごいなあ。
さすがに古沢も何かおかしいと思い始め、現場にやってきましたよ。
で、外では山越が腹下してるから大変なことになってて、それを知らないスタッフが
止めてるからワーキャーになってたんだね。
ここで監督の「カメラは止めるな」というカメラ目線のセリフが何のことかわかるわけです。
もう台本の流れ通りにいってないから中止しろ、という指示に対しての言葉だった。
面白い。
ウ○コしてる山越をゾンビメイクするスタッフさん大変だなあ…。
その間アドリブでつなげる3人。
携帯の話とかしたりしてます。
アドリブでつなぐぎこちない役者の演技、大変だなあ…
で、今度は殺されることになる山越の人形の頭がいるんだけどなくて、探してたら
酔っぱらった細田が持って寝込んでた。
真央、それを取って投げてるし。
なんか仕切り方がすげえ…。
この後車のシーンになるんですが、ついに谷口さんが腰痛くて起き上がれなくなってしまう。
口、パクパクさせてるがな。
それで松浦がバトンタッチですよ。
草原追いかけてくシーンで転んだのめっちゃ笑った。
あとゾンビの変なズームインズームアウトいらんから…。
真央は「カメラマンが変わった!?」と気付いてましたが。
ここの、カメラマン交代のシーンもスタッフ慌ててたの面白かったなあ。
この間神谷、監督にどうなってんだと怒ってたけど殴られて「オヤジにもぶたれたこと
ないのに!」とか言うてる。お前はアムロか。
監督もう逆切れですよ。
気持ちはわかる。
リハの時からぐだぐだ言いやがってってなるもんね。
ただ晴美も晴美で完全に役に入りきってしまってなんか怖い事になってんぞ。
あと、松本がケガをし晴美が「噛まれたの」というシーン。
本当はこの後違う展開だったらしいんだけど、松本が逃げ出した後晴美が追いかけ、細田やら
山ノ内やら、最終的に監督まで蹴り倒して追いかけていってしまう。
スタッフは台本と違うと大慌て。
監督、神谷にあいつ追いかけろって言ってます。
それで屋上のあのシーンに繋がるわけか。
それと真央が台本読んで、ここをこうすれば元の流れに戻ってこられる、と指示出して
いたのもよかった。(これ後で思い出して追記してるのでここのシーンではなかったかも)
松本がキャーキャーいってるのへしばらくカメラが固定だったのは、
・ラスト撮影用のクレーンが落ちてしまっていた
・スタッフが暴れ出した晴美を全力で止めていた。(ポン、の連続がそれ)
・監督が何とかやってきて晴美を気絶させた
・晴美にオノ刺さってるメイクをして、神谷が戦っていた風に見せる
というのをやっていたからの模様。
大変ですね…。
スタッフなんとかカメラに映らないようにはけて、松本が階段下っていくのですが。
ここで、オノを晴美に使ってしまったので、ラスト必要なのにどうするかという話になり、
小屋の前で拾わせようという話に。
つまり、隠れていた松本の前に唐突に出てきたゾンビの足はスタッフさんがやったもので
カンペで『小屋の前でオノ拾って』と指示するためのものでした。
なるほどー!
ラストのシーン作るためのクレーンが使えなくなってしまった。
4メートルの高さにあげないといけない。
古沢はラスト変えようとか軽いノリで言ってます。
娘、何か考えてて思いついた様子。
動けるスタッフ何人いますかと声をかけてます。
なるほど。
晴美が起きて「何あれ」と言ったのはこれか(笑)。
監督が引きずり倒してたけど危なかった。
晴美が見たのは人間ピラミッドでした。
小学校の器械体操とか運動会でやるあれ。
つまり人で高さ作ってカメラを持ち上げようとしたわけです。
真央がそれを思いついたのは監督の台本に張りつけてあった、昔自分を肩車している
監督の写真からでした。
んでスタッフが一人ヘタクソで転げ落ちるたびに待ったがかかるので、松本はなかなか
ゾンビになった神谷を倒せないでいた(たびたび動きが止まる)というわけで。
神谷の首が飛ぶシーンでもスタッフがヘタクソで人形の頭落としてしまったのを、真央が
拾ってファインセーブですよ。
このあと、登っても落ちてたスタッフの代わりに神谷が人間ピラミッドに加わった。
役者として一皮むけたじゃん。
で、監督があがり、真央がカメラ持ってあがって松本を映していって終了、ですよ。
あとは終わるまで耐えきるだけ。
すばらしい。
あ、古沢も狩りだされてましたここ。
……終わったのはいいけど谷口さんは森の中に置き去りか…?
そこちょっと突っ込んであると面白かったなあ。
この後エンドロール出ますけども、この作品自体を撮影している本物のスタッフさんの
撮影の様子が流れるの面白いですよ。
草原でカメラマンこけたの、撮影でもほんとに転んだらしいし。
ここら、本編と一緒に楽しめると思います。
口コミで面白さが広まったというのもよくわかります。
一度見たらもう斬新さはなくなるかもだけど、ぜひもう一度見たい作品でした。
この作品ですが、偉そうに語ることを赦していただければ、高齢の方には懐かしく、若い方には
斬新に映るのではないかと思います。
というのもはるか昔、昭和の時代のテレビドラマというのはビデオという録画媒体がなかった
ために生放送が当たり前であり、当然やり直しがきかない分間違いが発生すると、画面の外から
ADがカンペで訂正して回るということがあったからです。
ミステリードラマだったと思うんだけど、肝心要の主要人物の名前をある俳優が間違えて言って
しまい、ADがカンペで「Aさんは今後Bさんという名前で呼んで下さい」と伝えて回ったものの、さらに
また別の俳優が間違えてしまって「BさんはCさんという名前になりました」となったという、ドラマのラストに
謎のCという人間が生まれてしまったなんて笑えない話もあったようです。
また、アドリブを発しながら劇を続けるというのは舞台経験者なら誰でもあると思います。
私も恥ずかしながら素人劇の舞台で、メインキャラの1人の着替えが遅れて登場せず、その間
1分をほかの人達とのアドリブで乗り切るということをやったのですが、メチャクチャ長い時間に感じました。
あの感情を思うと、余計にこの作品のドタバタが楽しめてきます。
結末だけ見ればこの手の作品は珍しくはないですが、冒頭まるっとやって見せて、種明かしを
していくテンポの良さが面白かったです。
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→カメラを止めるな!