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Fukushima 50 |
3/25鑑賞
冒頭からいきなりもう地震が起きるので、ちょっと気をつけて下さい。
かなりびっくりしました。
2011年3月11日2時46分18秒。
東日本大震災発生。
大きなゆれの中、福島第一原子力発電所で作業していた人たちは逃げ惑います。
制御室の中では伊崎という室長さんかな、冷静にモニターとかいろいろ確認するよう
指示飛ばしていてすごいなと。
訓練そのものはやってるからそのとおりにって感じですね。
んで吉田さんという、フクイチのトップなんかな、その人もヘルメットかぶってた。
すごいですなあ。
で、ゆれが治まったのはいいが停電発生。
非常電源が作動して元に戻ったので皆、いろいろ計器を見て確認しております。
ここらまあ専門の人が見ないと数値がどんなのかはわからんなあと思いながら見てましたが。
制御室にいる人らは除いてそれら以外の人は免震棟に集まり、地震の緊急対策室が
立ち上がりました。早いな動き。
震度は6弱だそうです。
これ確か数値後から訂正されたよね。
吉田は伊崎に津波警報が出てるから気をつけろと連絡してきます。
心配ない、と言う伊崎。
まあ…どうしてもこの程度の認識になりますよね。
海からは大きな波の壁が押し寄せてきました。
これ見ただけで怖いとわかる。
外にいた人らも津波と理解して逃げ惑います。
そしてフクイチは津波に飲まれました。
地震から54分。
フクイチのすべての電源がロストしました。
伊崎は非常通信用の電話で吉田に連絡。
この電話非常時でもつながるのか…さすがですね。
(現在のインターネット光回線になってる電話は停電時使えません)
それを聞いて吉田あわてます。
東京の東電本店にも連絡がいきました。
現場大混乱ですよね。
緊急対策室に、津波から命からがら逃げた職員が転がり込んできて、津波でこうなった
ことを知らせてくる。
吉田は次々指示を飛ばし、電源車を派遣してもらうこと、消防車も呼んで欲しい旨言います。
伊崎は原子炉を確認に行くといい、改めて二人ペアで動くこと、1時間しても帰って来ない
場合は救出に向かうとルールを確認します。
これ大事だね。
あわてたままに動いてしまうと、そのルールがスコーンと抜けることはあるから。
「目的の場所につかなくても一時間したら必ず帰れ」
伊崎はそう念を押しました。
なんでも、一号機はアメリカ製だから欠陥があるらしいよ。
なんでそんなもの使うんだ…。
まあともかく、制御を失ったこの状態だとメルトダウンが起きるということで、バルブをあけて
外から水を入れる方式にするらしい。
なるほどそれで消防車か。
ところがこの震災で消防車がこれないらしく、本店から自衛隊に要請が入りました。
自衛隊も独自の消防車持ってるの、これで初めて知ったなあ。
さらに、皆が持ってる車のバッテリーを借りて自家発電として動かそうとするらしい。
ここらあたりなんも説明なく流れていくからちょっとわかりにくいけど仕方ないですね。
4時36分。
首相官邸にも連絡が入って大パニックになってました。
つーか。
佐野史郎さん、当時のどーしよーもない総理をまんま演じてくださいましたね。
さすがです。
いやほんとあいつは…。
話もどって、総理は東電の関係者を呼びつけるも、社長会長ともに遊び歩いてて
不在なんだとさー。両方がそろっていないってどんだけ日和見してんだこの会社。
地震が起きることが想定外だったとしても、どちらかは常にいるようにすべきでしょうよ…。
米国大使館では大使が大統領に連絡してました。
フクイチが大変だが日本が対応できてないから、日本にいるアメリカ国民を助けて
欲しい、と。
さすがこの国は対応早いですね。
地震から約2時間半後。
原子炉建屋へ給水用のバルブをあけに職員が向かいます。
2箇所あけて戻るんだけど、その時点で1.2ミリシーベルト被爆したらしい。
調べてみたんですけど、年間自然にあびる放射線の量が2ミリシーベルトなので
これが異常な数値だとわかりますね。
この数値を見て伊崎は異常が起きていると感じ、吉田に連絡します。
んでよくわかんないけど何かヘリで運ぼうとしてたのは中止になった。
給水か電源かどっちなのかな?
16時36分、首相官邸はフクイチで異常が起きているけどまあ問題はない、的な
ことを記者会見で発表します。
記憶が定かではないけど確か私この当時、この会見を見て「あーやべーな」とは
思いました。
アメリカで出版された防災ハンドブックを翻訳して日本で発売されてるのがいくつか
あるのですが、それらには「政府が問題ないと言っている時は非常事態である」と
大体かかれてるんですな。
夜9時前、フクイチから半径2キロ圏内の住民に避難命令が出ました。
この時この人たちは…それから何年も帰れなくなるだなんて夢にも思わなかった
だろうな。
まあ国と東電が悪いんですけどね。フクイチで働いてた人は悪くない。
役場とかあちこちの会議グダグダになってるな。
吉田も、どうするのかはっきりしろと怒ってます。
そして消防車きたけど、電圧が違うとかでどうにもならないことが判明。
電源車も本店から到着せず。
そりゃ吉田も怒るわ。
結局車のバッテリーで電気つなげたっぽいんだけど。
60キロパスカルとかいう数字言うてる。
調べたら、普通は一桁の数字らしい。
つまり、原子炉の中の圧力が異常に上がっててこのままでは破裂する危機があるようです。
水を少し入れた水風船にどんどん空気入れてって破裂したら水が飛び散りますよね。
それが放射性物質と考えてもらえばいいかと。
ベントしかないのか…と伊崎言ってます。
ベントってのは当時散々報道されたから知ってる人もいるでしょうが、ガス抜きのような
ものです。ただし、放射性物質を含むため広域が汚染されることがある。
ただ格納容器が爆発したらどえらいことになりますからね。
ベントしかないと。
えーなお。
ここから腹立たしい展開がしばらく続きます。
ベントの説明を受けた総理、怒ってます。
東電は吉田らに話をせず、勝手にベント決行を説明してるし。
こういう、本店だけで決めて決定事項が現場に下りてくる状態なのが一番よろしくない。
吉田も怒ってます。
ともあれベントはしないといけないから、決死隊を決めることになった。
伊崎は自分が行くのはもちろん、ベテランに頼みたいことを言う。
被爆の量考えたら若い人は行かせられないからね。
で、皆は伊崎は指示をするためにここにいて欲しい、と言い、ベテランから選ぶことにします。
一方官邸のほうではベントの説明をマスコミにしたがグダグダですな。
翌3/12 朝、半径10キロ圏内の県民に避難指示が出ました。
ベントの準備は出来たものの、住民の避難が確認できていないため、実行時間が
ずれ込んでいきます。
さらに無能総理が現地に来るとか言い出して。
これがほんと悪手ですよ。
このバカが来るための対応に時間割かれて、一分一秒でも早くやらないといけない
対応が後手になった結果爆発したようなもんだからね、フクイチ。
あの総理は自分がこんな事態を引き起こしたという自覚はないんでしょうけど。
しかも東電、マスクは現場で用意しろといってる。
現場もマスク足りてないのにアホかほんと。
で。
フクイチにやってきた総理、ベント早くしろとか言ってきます。
よし、総理がいる今ベントやろうぜ。
もうこの時点でイライラですわ。
アメリカ大使館は日本政府がアメリカの協力を断ってきたことを大統領に伝えています。
ほんとこれ各国の協力断りまくってたからね。
朝9時過ぎ。
県民の避難が完了したとの報告を受けてベント開始です。
酸素ボンベは20分、無理だったら途中で帰ってきて下さい、無理をしないようにと伊崎は
伝えます。
この20分、伊崎にとっては地獄のような時間ですね。
一方給水に関しては自衛隊の消防車が到着し、開始していました。
19分しても決行組が帰って来ないのでたまらず飛び出そうとする伊崎ですが。
ギリギリ帰ってきました。
無事バルブをあけることが出来たようです。
ところが、被爆量見ると25ミリシーベルトいってて伊崎は驚く。
たった20分でこれだけ被爆してしまったのかと。
もうひとつバルブあけないといけないらしいですが、これ見たらもう…ほんとにあかん
状態ですよね。
決死隊行きましたけど、マスク越しでしゃべってるから何言ってるかわからんなあ。
ここらちょっと字幕欲しかった。
1000ミリシーベルトだと思うんだけど、それを越えたら戻ってくるように言われていた
決死隊ですが、もうあと少しというとこで1000ミリシーベルトの数値を振り切ってしまう。
これは…。
二人、行く行かないでもみ合ってたけど、気持ちはわかるが酸素消費するな。
で、二人戻ってきました。
線量高くてダメでした、と謝ってるけど仕方ないことだと思う。
二人の被爆量は89と95。
年間の数値ギリですやんこれ。
なんとか線量低い迂回路を探していこうとあれこれ言っている一同。
そこに、5号機6号機やってた職員が帰ってきて、その中に前田さんという、一号機を
10年見てきた人がいて、その人はよく知ってるから行かせてほしいというんですね。
そんで行くのですが。
棟への扉を開ける直前、煙が出ているという連絡が入り、伊崎らは二人を止めろと
あわてて指示。
二人はわからんから中に入らせてくれってモメるけど、一同全員制御室に一旦
戻りました。
で、吉田が外から遠隔操作してバルブあけてベントそのものは成功したらしい。
なんだ良かったよ…。
いや放射性物質撒き散らしたという点では良くないけど仕方ない。
しかしこれでもう一号機は中に入るのは不可能になってしまったようです。
線量が高いからか。
これでも完全に防げる服とかはないんだねえ。
そんな中若手が、電源ロストしたこの状況で自分等がここにいる意味はありますか、と
言い出した。
ベテラン勢は、ここを放り出して退避したら制御がきかなくなる、計器ひとつ数字
見るだけでもここにいる意味はある、と言います。
そうですね。
もうほんとの意味での命がけだよなあ…。
と。
3/12の3時36分のことでした。
大きな爆発が起きます。
唐突すぎてめちゃくちゃびっくりしたわ。
伊崎は皆にガスマスクをつけるよう指示します。
外で作業してた人たちも逃げ惑います。
大変だな…。
さらに電源車のケーブルが飛んできたガレキでやられてしまいました。
一号機の屋根吹っ飛んだやつかな。
官邸では爆発事故が起きたと連絡を受けて動揺しています。
これ、この映画ではこんなスムーズにかかれてますが。
実際はですね、爆発の様子をヘリ飛ばした福島県警が視認し、官邸へ直ちに連絡を
受けています。
ところが当時の官邸は「東電から連絡がないのでデマである」と決め付けて相手に
しませんでした。
あげくにテレビ報道を受けて爆発を確認したってんですから…。
現実の方がひどいっていうね…。
避難所にいた人たちもテレビを見て、原子炉が爆発を起こした、これは家に帰れないぞ、と
感じています。
この時の絶望感を思うと言葉にならないですね。
伊崎の家族が原発のワッペンついたジャケットきてたのですが、脱いだほうがいい、と
言われてます。確かに。
伊崎の娘さんは昔のことを思い出していました。
自分の結婚相手に対して伊崎が結婚は認めないと言って怒ってたのでした。
かなり年が離れていてバツイチだったから心配してたらしい。
気持ちはわかる。
制御室では若手は退避させ、残った人が明るく「写真撮りましょう」とか言ってた。
誰かが、放射線浴びて死ぬのは悲惨だぞとか言い出し暗いムードに。
JOCでしたっけね、あの事故は。
あれもとんでもなかったですね。
行程というのは安全を確立するために決められているのに、事故が起きないからと
勝手に省いた結果があれですよ。
必要な手段というのは素人が勝手に省いたらあかんのですよ。
伊崎は子供の頃父がフクイチで働くことになり出稼ぎしなくてもよくなったこと、子供の
頃見学でフクイチにきたことを思い出していました。
この頃、県民の避難は20キロ圏内にまで広がっていました。
米軍らは日本に住めなくなるのでは、とか家族はもう国に帰した、という話を
してます。
さらにアメリカなら半径80キロ圏内に広げてる、日本の対策はあまい、とも。
ただ、兵士の中には、子供の頃ここで遊んだんだ、いい思い出しかない、という人も
いました。
皆なんとかしてこの窮状をすくいたいと思っていてくれたのですね。
その頃、給水用の真水がなくなったので吉田は指示して海水を入れさせていました。
ところが本店が、総理が海水は不純物あるからやばいんじゃないかとか言い出した
らしい。
うぜえ…。
吉田、話しても埒が明かないと思ったらしく、表向き海水注入は指示を受けてやめたと
いうことにして、実際はそのまま注入させてたようです。
現場の方がわかってるでしょうしね。
ほんといらんことしかせんなあ…あの総理。
皆ぐったりしてる中、三号機の線量が急上昇してるということで、一旦すべての作業を
中止、伊崎は緊急対策室に戻って報告してくれと言われます。
伊崎は無理と断るも、皆に言われて緊急対策室へ。
外はすごい有様でした。
まあ地震と津波が直撃だもんな。
3/14朝7時。
二号機、三号機はいつ爆発するかわからない状態になっていました。
しかし東電の本店は、現場戻って給水とかの作業を再開してくれと言います。
お前らがきてやれよ。
吉田が切れるのも当然のことだと思う。
怒ってても仕方ないし何とかしなければならないのは事実なので吉田が伊崎らに
もう一度現場にいってくれるか、と言っていた時でした。
三号機が吹っ飛びました。
びっくりしたぁ…。
東電のせいで大変な事態になりましたね。
現場が悪いんじゃない。無能な上が悪いんですよ。
この爆発により外で作業してた人達が巻き込まれ、40名の行方不明者が発生。
命からがら戻った人も、どういうことだ、安定してたんじゃないのか、と吉田に
詰め寄っています。
そりゃそうだよなあ。
吉田も、これで死人が出たら首くくるしかない、と言ってます。
制御室では爆発を知って、外は線量がすごいことになってるからこれで交代は
こない、自分等は見捨てられたみたいな気分に。
自分から志願して残ったとはいえ、交代がこれないとなるとそりゃ気力も尽きそうに
なるよなあ。
しかしそんな中伊崎は行こうとします。
見捨ててはおけないと。
なんかこういう時安全に行き来できるような地下通路とかあれば、と思うけど
逆に津波でうまってしまってどうしようもなくなる可能性もありますよね…難しい。
何より電気系統が完全に使えなくなる想定そのものがないだろうし。
伊崎は自分たちもいく、という同僚を連れて車に乗り込み、制御室へ向かいました。
制御室の皆は伊崎らがきてくれたことに安心し、見捨てられたかと思った、と
本音をもらします。
気持ちわかるなあ。
一方吉田の方は、けが人多数のものの死者はないと聞いて安心していました。
ほんとこんな中で死者出したら申し訳がたたないもんね。
ただ悪いことに二号機の圧力が高くなっており、いつ爆発してもわからない状態に
なっているらしいです。
配線をつなぎ変えて弁を開けるということを試みるらしいです。
二号機も爆発したらもう誰も近づけなくなる、チェルノブイリの10倍の汚染状況になると。
それは怖いことですね。
東日本が壊滅する被害状況になるようです。
吉田は決意し、まず直接作業に関わってない関連企業の人らは帰ってもらいました。
自衛隊にもと言うけど彼らは、国民の安全を守るためにそれは出来ない、と。
すごい人たちですね。
本店は「早く二号機のベントやれよー」とのんきなもんです。
ほんと腹立つなあ。
東電社長が記者に囲まれていてなんも答えられず去っていくんだけど福島の新聞の記者に
福島はどうなるんですか、希望はあるんですかと言われてなんとも言えない顔してました。
総理は現場の状況もしらんと、現場放棄して逃げる気かと怒ってます。
そんなに言うならお前が作業しにいけや。
で、総理東電と現場との会議に出るとか言い出した。
こういう行動力ある無能が一番タチ悪いわ。
撤退はありえん、とか吉田らに言うし。
そりゃ皆「は?」てなりますよね。
命かけてるのはこっちなのにって。
そんな中二号機の状態がいよいよやばいことになって吉田は各班必要な人間だけ
残してあとは退避を命じます。
伊崎も数名以外は全員退避させました。
あの前田は残ってますね。
んで吉田が腹減ったなーと言い出し皆軽く食事に。
腹が減っていては暗い考えばかりになりますからね。
吉田が詩吟かな、なんか歌ってたのを皆聞いていたのが印象的でした。
伊崎は娘に、お前の人生だ好きなように生きろとメールしました。
遺言のつもりなんでしょうね。
他の職員も同じように皆連絡とりあってました。
伊崎の娘さんからは、花嫁姿を見るまでは許さないと返信が。
伊崎のお父さん何も言わなかったけどアルバム見てたあたり、思うところがあったん
だろうな…。
二号機の対応が始まりました。
ヘリで放水してたのはこれかー。
ほとんど意味なかったそうですが。
これ確か国がやれっていって無理矢理やらせたやつだったはず。
現場とかは意味ないって言ったらしいですが。
と、二号機の圧力が下がってなんとか平常の数値みたいな感じになってた。
なんで?って皆思ってるんですが、どうも壁の一部が壊れてそこから煙が出て
圧力が下がったので爆発は免れたようでした。
本店喜んでるけどのんきなもんやなあ。
そして米軍はトモダチ作戦へ。
簡単に知っていることを書き記しておきます。
政府が自衛隊に対し、「安全が確認できるまではヘリなどでの着陸禁止、救助活動禁止」を
要請したため、刻一刻と時間が過ぎる中自衛隊は救助活動にあたれず歯がゆい思いをして
いました。(安全が確認できたところへは派遣されていましたが)
そんな中米軍は自分達の食べ物を急いで集めて主に孤立している地域へヘリで向かい
食料を分けてあげたといいます。
日本政府が「勝手な救助活動をするな」と抗議したのへパイロットは「○○地の上空を飛んで
いたところエンジントラブルに見舞われ緊急着陸した。『積荷』をおろしたところ異常がなくなった
のでまた浮上しただけ」と返したそうです。お見事。
ただその後被爆に対しての裁判とかはありましたけども、それでもこの米軍の活動によって
助けがくるまで心細い思いをする人が一人でも減ったことは知っておくべきです。
伊崎、前田は避難所で家族と再会していました。
冨岡を住めない街にしてしまってすみません、と頭を下げる伊崎。
近所の人がかばってくれたけど心情としては皆複雑よな…。
伊崎のお父さんが「生きてた」と喜ぶのが印象的でした。
このお父さん、津嘉山さんて方なんですが役者さんとして好きです。
2010年6月。
吉田さんはフクイチに赴任してきたそうです。
伊崎とは旧知の仲で二人一緒に仕事できることを喜んだと。
そしてあの震災の後、もしフクイチが本当にダメになるとしても、吉田は責任を取り
最後まで残るつもりでいて、伊崎なら一緒に残ってくれると思っていたこと。
2年たって自分達は何か間違っていたのかと思っていた。
それは自然の力をナメていたことだと。
そういうことが語られます。
吉田さんは2013年7月9日、食道がんで亡くなりました。
あまりにも早い死でした。
私は東電と当時の政権は絶対に許しませんけど、フクイチに関わって最後まで頑張って
下さった方々には敬意を表したいと思います。
それからあの政権の中で唯一、きちんと指示を出し続けた大畠国交相にも。
この話では語られていませんがこの現場に立ち会った自衛隊員、消防員などの話に
ついては「前へ! 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録」(新潮文庫)をごらんいただき
たいと思います。
勝手に指示を始めて現場大混乱に陥れた政権の話とか、東電がどんだけ人の命を軽んじて
いたかよくわかります。
改めて。
こんな事故を二度と起こしてはいけないし、ほとんどが事態を甘く見た人たちによって引き起こされて
いる、ということは覚えておくべきです。
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