多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→はたらく細胞!! 最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!


はたらく細胞!!
最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!

9/22鑑賞

 うーん…微妙だったな。
 そもそもテレビの焼き直しなのと無理に引き伸ばしてる部分があるから、すごくダラダラ
してるように感じてしまった。
 せっかくだったら、はたらく細菌とか、はたらかない細胞とか、BLACKのネタを持ってきて
ちょいちょい取り入れたほうが面白かったなって思いました。

 冒頭の、血小板映画館に行く話は面白かった。
 体内に映画館あるのかよ!
 ここで映画鑑賞マナーをやるのはかわいくていいですね。
 ドアも、細胞の体にあわせて大きさが違うの面白いなあ。
 販売されてた飲食の品も美味しそうでした。
 
 さて本編。
 毎日細胞は働いていますとか言ってたけど絶対ニート細胞いるでしょ。
 ニートというとあれですが、遊びの部分だね。
 緊急時に動き出すやつ。
 あと、さらっと過去のアニメ内容やったのはもったいなかったな。
 もっとインフルエンザとかなんかのエピソードをまとめてでも取り上げて欲しかった。
 白血球頼もしいけどよく考えたらこのアニメ、めっちゃ「死ね」って言ってますね(笑)。
 
 戦いの様子を見ているとある普通の細胞くんがいました。
 自分等も誰かに感謝されたいとか言ってますが、白血球らは日々悪い菌とかウイルスと
戦って命の危険があるのに、うらやましいといえる神経がわからない。
 まあここらは当事者になってみないとわからないことなんでしょうか。
 そんな細胞くんが散歩していると、リンパ液かなこれ、流れにひっかかってる菌4つを
見つけた。
 見捨てようとした細胞くんですが、勇気を出して助けることに。
 すると菌に懐かれてしまいます。
 にゅーにゅーという泣き声からして、これ乳酸菌かなと思ってたらあたったのでちょっと
嬉しかった。
 
 ともあれこの時点では何の菌かわからない細胞くん。
 懐かれてかわいかったので自宅に連れ帰ってしまった。
 普通の細胞だとやっぱりそういうのないからわからないんですかね。
 白血球とかキラーT細胞とかはウイルスに対する情報を持ってる(ほんとはちょっと違うけど)けど
一般の細胞ならまず戦うことがないだろうしね。
 自宅でどうしようか迷っていると、白血球が「このへんでレセプター反応があったので」と
訪ねてきたのでさらにあわてる細胞くん。
 さらに赤血球が今日の酸素を運んできてました。
 この酸素は現実のように不在票おいておくわけにもいかないだろうし大変ですね。
(細胞が死んでしまう)
 中の応答がないことに、留守かなと思った白血球だけども、にゅー!て変な声が中から
したことから、ひょっとしたらウイルスに捕まって声が出せず、変な声を出して助けを求めた
のかも、と判断し、ドアを蹴破って乱入。
 まあ結果的に判断は正しい(笑)。細胞にウイルスとか雑菌侵入されてたらまずいもんね。

 というわけで菌をかくまってるのが見つかってしまった細胞くん。
 白血球は、何の菌かは分からないが、体に害をなす菌の可能性もあるので放置は出来ない、
と言います。んでそこに、応援頼むと連絡が入ったため、白血球は菌を持っていくことに。
 細胞くんは自分にも何か出来ることは、みたいな感じで追いかけていきます。
 いやそんなに自由に出歩いていいのかよ。まず酸素摂取していけよ。
 
 現れたのはよくペロリ菌と名前を間違われるピロリ菌。
 知らない人でも解説が出るので分かりやすいです。
 胃酸にも強く胃がんの原因になることもあるピロリ菌は暴れだすとやっかいな悪玉菌です。
 胃酸があるので近づけない白血球らですが、あの白血球はこの体のためと戦ってます。
 かっこいいです。
 で、崩れた胃壁から菌を守ろうと細胞くんが体をはって助けた。
 その菌が一匹(というカウントでいいのだろうか?)転げ落ちて胃酸の海に落ちてしまうんだけど
この子は平気だった。
 なんとぐんぐん強くなってピロリ菌に向かっていったのです。
 ここで皆はこの菌の正体が乳酸菌で、この乳酸菌はピロリ菌の活動を抑えるタイプのもの
だったと知る。(乳酸菌には様々な働きをするものがある)
 細胞くんが守った菌は乳酸菌の子供みたいなもんだったわけですね。
 活性化してない状態だったから、白血球も気づけなかった。
 そんで、残りの乳酸菌も元の場所に戻してやりたいと思った細胞くんは、白血球が見回りに
ついてくるかと誘ってくれたのでついていくことに。
 ただ、他の白血球とかにとっては、まだわからない菌ということで駆除対象になってしまうので
隠していくようにと。
 こういう時情報共有ができない縦割り社会って困りますよねーうん。

 ここは小腸。
 体に栄養分を取り込む施設です。
 悪い菌が胃酸でボロボロになってやってきたのを回収したりしてるらしい。
 と、そこに大量に引き上げられたのがプリン体。
 分かりやすくプリンの形にされていますが、実際はこんなかわいい形なわけがないだろう!
 処理する細胞らが、こんな大量のプリン体どうすんだよと言ってたら、乳酸菌の一匹が飛びついて
もりもり食べ始めた。
 そう、残り3匹のうちの一匹は、プリン体を食べてくれる乳酸菌だったのでした。
 これ大量に体内で飼う方法ないんでしょうか…。
 乳酸菌の描写かわいいなあ。
 
 さあ残り2匹です。
 細胞くんは乳酸菌すごいといってますが、白血球は菌は菌だという。
 確かにまだ活性化前だから、残り二匹が乳酸菌でない可能性もありますね。
 すべての菌がいい菌というわけではないからね。
 あと、平常は何もないのに、体の免疫力が低下すると途端に体に害をなす菌もいるから
困り者です。

 と、細胞くんがふざけていて、乳酸菌の一匹が水路に落ちてしまった。
 助けようにも柵の向こうに流されていってしまう。
 いやこれ細胞くんが悪くない?
 なんで白血球が責められてるのか意味わかんないんだけど。
 しかも「皆に連絡して、あの菌を殺さないように言ってよ」とか。
 ムチャ言うなよ。
 免疫系統は究極の縦割り社会なんだよ。官公庁とか目じゃないぞ。
 ここのシーンは自分のミス棚にあげて白血球責める細胞くんにイラッとしたな。
 と、NK細胞が現れました。
 この細胞は解説出ますけど、菌やウイルスを排除することに対して自己判断が与え
られている細胞です。
 全身をくまなくめぐって、体を悪いやつらから守ってくれている細胞です。
 なお、笑いで活性化するというのがこの作品で触れられていますがそれは本当です。
この細胞だけでなく、免疫系全体が、笑いで活性化します。
 逆にストレスは体の作用を大きく低下させます。
 体の免疫機能というのはとても優秀ですがデリケートでもある。

 一方流された乳酸菌は樹状細胞のとこに流れ着いていました。
 よりによって…。
 ただ樹状細胞はさまざまなデータを持っていますから、この菌も悪玉菌ではないことに
気づけたと思います。

 流れてしまった乳酸菌を探しながら歩く細胞くんと白血球ですが、一緒に歩いてる
NK細胞にまさか菌を探してるともいえず。
 NK細胞もまた探し物をしていると言います。

 と、小腸でインフルエンザウイルスが確認されました。
 情報を伝えるテレビ画面がL字放送になってるのがらしくて面白いですね。
 このインフルエンザウイルスがなかなか強い。
 なぜなら、突然変異で今までのタイプと違うから。
 インフルエンザが毎年はやるのはこの変異によるんですよねえ。
 あいつらRNAウイルスだから簡単に変異しやがる。
 仕組みを解説すると長くなるので省きますが、新型コロナウイルスもRNAウイルスのため
変異は起きてると考えられています。
 というわけで通常攻撃が通用せず苦戦する一行。
 B細胞と記憶細胞駆けつけてきて対処するも武器がききません。
 てか記憶細胞死んだぞおいどうした。
 終わりだとか言ってるし。
 無責任だなコラ。
 抗原変異だから獲得免疫では防げない、おしまいだーと騒ぐ記憶細胞。
 おい、誰かこいつちょっと黙らせて。
 
 キラーT細胞細胞も駆けつけてきたけどインフルエンザウイルス強いな。
 サイトカインが分泌されて腹痛も起きた模様。
 めんどくせぇ…。
 飛ばされそうになった乳酸菌を白血球が捕まえて助けてくれた。
 NK細胞は歯が立たなかったことで自信喪失してます。
 めんどくせえ…。
 さあここで、乳酸菌から何かを受け取っていた樹状細胞の活躍だ!
 それは、みんなの黒歴史をプリントアウトしてばら撒くことでした。
 嫌だなこんな形での免疫系統活性化…。
 NK細胞が写真みて「あ゜ー!!!」ってなってるのへ「どないしはりました」と
思わず京ことばで尋ねる白血球。お前がどないしはりましただよ。

 そんなわけで皆活性化してインフルエンザウイルスをやっつけたのはいいけど
ダメージもでかそうですな。
 この樹状細胞が保護した乳酸菌は、多糖体を出して樹状細胞を活性化させる
ものでした。
 ヨーグルトなんか多糖体を安定して多く含むとして知られていますね。
 自然免疫力をアップさせるとしては良い食べ物だと思います。

 さてさて。
 流されたと思っていた乳酸菌が樹状細胞に保護されており、今回役に立ったと
知った細胞くん。
 よかったですね。
 この乳酸菌も仲間が迎えにきた、樹状細胞からもらったクッキーをもって帰って
いました。ここ可愛かった。
 細胞くんも言い過ぎたと白血球に謝っててよかったです。
 ただし、過去の恥ずかしい写真があれこればら撒かれたことについては、特に
NK細胞のことについては他言無用、と。

 さて最後の乳酸菌を返すにはどこに行けばいいのか…。
 NK細胞は菌を隠してるのわかってて、何も考えずに殺すほうがいい、と白血球に
警告します。
 その上で、自分が探していたのはがん細胞だという。
 細胞の情報流出が起きたと。
 体内でも情報流出あるんだ…怖い…。
 セキュリティ大丈夫なの?暗証番号設定どうなってんの。(それが免疫系だっつの)
 
 てかこの後登場したがん細胞が完全に、エヴァのカヲルにしか見えなかったわけですが。

 さあ一行大腸にやってきました。
 ここには100兆個の菌があるから、仲間は見つかるはずだという白血球。
 ここは現在環境がよくないらしく、悪玉菌が出す有毒ガスが大量に漂っていました。
 そしてこの大腸内には、善玉菌を見学できる施設があって血小板らがやってきて
いました。
 
 んで、日和見菌というのも説明されています。
 体内にいる菌の70%はこれで、悪玉菌、善玉菌のバランスにあわせてあちこち立場を
変える、まるで関が原でギリギリになって西軍を裏切った小早川さんのようにころころ
立場を変えます。(小早川さんころころ裏切ってないやろ、やめなさい)
 細菌について詳しく知りたければ、スピンオフの「はたらく細菌」を読むとわかりやすいです。

 異常発生の一報が入り白血球はそちらへ駆けつけることに。
 細胞くんには、菌が行くべき場所を伝えています。
 で、細胞くん歩いていくのですが変なところに出た。
 腸内に悪玉菌が侵入してるとかなんとか大騒ぎですがな。
 
 このあとNK細胞とキラーT改めメモリー細胞が言い争いしてて、白血球が声かけてんだけど、
擬音にかき消されて最後何言ったかわかんなかった。
 ともあれがん細胞と遭遇して、今まで対決した情報があるから手のうちはわかってる、と
あっさり倒すもそれはニセモノというか操り細胞だった。
 そんなことあります!?
 あとがん細胞が白血球に話しかけるのに、前半「好中球」って言ってて後半「白血球」って
呼んでたからちょっと統一しようやと思いました。

 そして攻撃していると、「攻撃を中止してください。彼は我々と同じ体内の細胞です」と
制御性T細胞が現れ、NK細胞らの攻撃を阻止してきます。
 これ実際、体内に発生したがん細胞の駆除(駆除というか排除というか)にも見られる
行動で、実際にがん細胞では、50%に増加して免疫系統の攻撃を阻止するというデータも
出ています。(通常は20%程度)
 自らこの制御性T細胞を引き寄せて身を守るがん細胞もいるからやっかい。
 この、制御性T細胞の活性化を防げば、がん細胞を直接叩けるのではという研究を
しているところもあったと思います。

 仲間のピンチを助けた白血球ががん細胞にとっ捕まってしまった。
 がん細胞は白血球に対して奇妙な友情を感じているようでした。
 NKとかメモリー細胞は、バグり野郎と言ったりけなしたりしたから嫌いみたい。
 体を守るために異常な細胞を殺していくという白血球に勝手にシンパシー感じてる
ようですね。
 まあがん細胞なんか増殖抑制ぶっ壊れてるから増えるだけ増えて最終的に体を
死なせてしまうからね。矛盾してますよね。
 そういう自分と真逆の白血球だから気になるのかも知れない。

 ただこの後、がん細胞の語りがぐだぐだと続くんですが、そこは長いのでカットしても
いいと思った。
 ムダに長すぎるんですわ。
 どんどんエヴァみたくなっていくし。

 そして細胞くんの方は悪玉菌に囲まれてしまっていました。
 ピンチの中乳酸菌を水路に放り込んで逃がす細胞くん。
 えらいなあ。
 あと日和見菌がめっちゃ悪玉菌側についててむかつく(笑)。
 細胞くんピンチ…と思われたのですがここでたくさんの白血球登場。
 腸管免疫でした。
 そう、ここは体内で最大の免疫組織。体内の50%以上の免疫が存在しているのです。
 まあ腸っていったらここから栄養吸収して体内に回るから、ここで悪いもの吸収
しちゃうと全身に運ばれていってしまうしね。
 形勢不利と見た日和見菌が「私ら味方でーす!」とあっという間に手のひら返して
いたのは笑いました。早い。
 しかもあの水路から逃げた乳酸菌が仲間を連れて戻ってきました。
 こうなるともう悪玉菌は消えるしかないですね。

 さてがん細胞の方ですが。
 メモリー細胞がキャノンパンチを出すとか言ってたよ。
 皆技の名前一度聞いただけで理解できなくて間違えまくってるの笑えるし、本人も
技の名前かんでんじゃねーよ!
 
 ところがバカにしてたらホントにちゃんと出た。
 パーフォリンキャノンパンチ。
 冗談かと思ったらほんとにこの、パーフォリンという成分はがん細胞の膜を
溶かす成分らしい。
 しかも直前になって制御性T細胞が我に帰ったのもよかったですね。
 おそらく腸内環境が変わって善玉菌有利になり、悪玉菌から得ていた栄養が
がん細胞にいかなくなったことで制御性T細胞の活性化を弱めたのではないで
しょうか、と適当に推測!(適当にやるな)
 というわけでパンチはがん細胞にもろにヒット。
 腸内環境も改善されて栄養を吸い上げられなくなったがん細胞は力を失うしか
ありませんでした。
 てかTシャツの「細胞」の月編部分が破けて細包になったから仲間じゃないって
こじつけすぎんだろ!
 まあいいや。
 最終的に脱出した白血球がトドメをさすんですが。
 手を差し伸べてもらえないがん細胞はちょっとかわいそうだなとは思いました。

 そういうわけで体内の脅威は去りました。
 というか誰が情報流出させたのかそこは調べろやコラ。
 
 白血球は細胞くんに、結果的にきみが乳酸菌を助けてあちこちに送り届けた
ことが腸内環境改善につながった、助かったよありがとうと礼を言います。
 結果的に細胞くんの願いはかなったわけですね。
 そして二人は乳酸菌によって腸内フローラを見ることが出来ました。
 まるで海の中を水棲生物が泳ぐかのような世界。
 …こんな世界なわけねーだろ!(夢を壊さないように)
 まあ皆さん腸を大事にしましょうってことで。

 細胞くんが帰宅すると、栄養の配達不在通知がどえらいことになってました。
 え…不在通知あるんだ…。
 あと、赤血球がちゃんとした食事とってて、白血球はカップラーメンなのも泣けた。
忙しさでいえば同じくらいなのに…。
 メモリー細胞は部下にパーフォリンキャノンパンチの話をしていました。
 ま、出せるようになればより有利ですからね、練習してください。説明を噛むな。
 
 がん細胞攻撃システムについてですが、本来、NK細胞とキラーT細胞は攻撃を補いあってます。
 NK細胞はふつうの細胞に擬態したがん細胞を見つけて攻撃することが出来るが、
たまにがん細胞そのものを見逃してしまうことがある。
 キラーT細胞は、ふつうの細胞に擬態したがん細胞を見つけられないが、がん細胞
そのものの発見に関しては優秀である。
 この2パターンの細胞が活躍することによって、毎日発生しているがん細胞は取り除かれて
いるのです。
 人間の免疫システムは優秀ですが、時に暴走を起こすこともあります。
 この作品を見て、乳酸菌をとるのは良いことだ!と大量摂取するのではなく、いろんな
ものをバランスよく食べて、よく寝てよく運動して、たくさん笑いましょう。



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