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サイレントヒル |
7/30鑑賞
突然いなくなった娘。
彼女は眠ったままウロウロ出歩くという奇妙なクセがありました。それは夜毎酷くなり、
ついに家を抜け出して滝つぼにヒモなしバンジージャンプをしようとするまでに。
いや、「サイレントヒルへ帰るの!」って言ってもあーた、そこからバンジーしちまったら
「おうちへ帰る」以前にあの世へ帰っちまいますがな!呼んでる方ももうちょっと場所
えらべよ。
ローズが娘を見つけて抱きとめてギリギリセーフでしたが、これが金田一あたりだったら
ためらわず突き飛ばして物語の始まりとなったかと思われます。(どういう話になるんだ)
っていうか滝つぼのそのまた先に燃えさかる炎のさらに先に子供の顔があって、これは
なかなか怖かったですね。キミそこで何しとるん。顔はまってとれなくなったん?
で、このままじゃいけないということでローズは娘のシャロンを連れて「サイレントヒル」へ
向かうことを決意します。
ここが私まったく理解できないのですよ。
まず、どうしてよくわからない場所なのに向かおうと思ったのか。次に、母と子だけで
危ないと思わなかったのか。到着時刻を考えずに、真夜中になっても平気で向かい続けた
のは何故か、警察官の制止を振り切ってまで突入した理由は?などなど。
ハッキリ言って私がローズの知り合いだったら殴ってますよ。自分はともかく娘をそんな
危ない目に遭わせるなと。
これを説明する理由として一番妥当な理由は、「この時点からローズもサイレントヒルへ
呼ばれていた」ということかも知れないですね。
大体警察官にしたって理由説明して朝出なおすのに同行してもらうとか、方法はあったと
思うんですが。あんな強引な突入みてたら、呼ばれていたとしか思えない。
そんなこんなで子供を轢きそうになって事故を起こしたローズは失神。…この車エアバッグ
ひらかんの?ハンドルに頭ぶつけたら結構大変なことになりますが。
で、一晩気を失っていたらしいローズは目が覚めて娘シャロンがいないことに仰天。あわてて
「事故しましたー!誰か助けてー!」とか言いながらサイレントヒルへ。
おばちゃんおばちゃん。
サイレントヒル、人が入れなくて封鎖されてましたやん。明らかに誰もいないですやん。
ここで返事されたら怖いがな!
このサイレントヒルというのは30年前に謎の大火災が発生、住人の4割以上が死亡し、
今は封鎖されている。でもって地下でなおも火はくすぶっているということでした。
普通はいきなり行きませんよねぇ…うーん。
空からは灰が降り積もり、深く霧に閉ざされた町、サイレントヒル。その中を彼女はシャロンを
探し、走り回ります。
あるビルの地下に下りていく人影を見つけた彼女はダッシュしてあとを追います。
その時不気味に鳴り響くサイレンが。それとともにあたりは暗闇に包まれます。
人間が本能的に恐れるものが暗闇といいますが、確かに怖いよなぁ。何きてもわからんし。
目の前であかんべーされててもわからんのですよ!ジャンケンしたかて自己申請を信用しなければ
いけないほど見えないんですよ!(意味不明)
その地下でモンスターに襲われ大パニックのローズ。うんうん確かにこれはこわい。
子供の背丈ほどのモンスターですが全身燃えてる上にパンツ一丁ですぜ!どんな変態だ。
んでまた気を失ったローズが目を覚ますとあたりはすっかり明るくなっていて、なんとか
彼女はまた町の中を歩き回るわけですよ。
そこで、街が深いがけによって寸断されているという、ありえない光景を目にします。
で、いきなり声をかけてくる人がいるんですけどこれがまた、髪を振り乱した老婆という
表現にふさわしい人で。彼女もまた娘を失ったというんですが、ローズはそれをさっくり
無視して「この女の子を見つけたら私が待ってるって伝えて」と、胸のロケットペンダントを
見せます。
ところが老婆はいきなり「これは私の娘!」とペンダントを取ろうとするのですよ。まーた
ビックリしてローズはダッシュ。ブーツでよくも全力疾走できるなっていうくらいダッシュしてます。
で、車のところに戻ってきたローズは夫に電話をかけ「私がバカだった。一人じゃどうにも
できないから助けて」と電話をかけます。
後悔するくらいなら一人で行動しなきゃいいのに。
本当に気持ちいいくらい後の祭りだな。
そこへ夫が現れたらかっこよかったんですが、現れたのはふりきったはずのポリースメェーン。
いや女性だったのでポリスメンじゃないですけども。
彼女もバイクでスッ転んで一晩気を失っていたそうです。…大変でしたね…。そろいもそろって
気を失いやがって…。
ローズに手錠をかけて歩き出した警察官シビル。彼女は確かに自分たちがやってきたはずの
道がメタメタに寸断されているのを見て呆然。ローズはなんとなく「閉じ込められた」というのを
理解してるからいいだろうけど、シビルにとっては「何コレ!?」の世界ですよねぇ。
無線も通じないということで、どっか別の場所に無線機があるからとシビルは街に向かって
歩き始めるんですけど…まーた変なのが出てきた。
流石にシビルもびびって発砲。気持ちいいくらい発砲。こっちの警察官は撃つ事に躊躇ないから
いいですねぇ。
その間にローズはダッシュ。いやいや、そこで残って手錠外してもらえばよかったのに、とか
思うんですけど、娘探すほうが先決なので仕方ないのかも。
落ちていたシャロンの絵にヒントを得て学校に向かった彼女。
まあいろいろあんですけど、なんか「あるある探検隊!」みたいな格好した人に追いかけられて
あわてて逃げるんですよ。
一方おいてかれた夫の方。
地元警察がサイレントヒルへの入り口にいるのを見て事情を話し、街へ乗り込むことにしました。
ここで、画面演出効果によって、原作とかゲームとかまったく知らなくても観客はあることに気づか
されます。
すなわち、夫らと、ローズが迷い込んだサイレントヒルは外見は同じであってもまったく別の
世界なのではないか、ということに。
夫らが探し回る世界は色もあり、灰が降るというようなことはありません。
ローズが逃げ回っている世界は一面灰色の、生気が感じられない世界。
そしてさらに、突然響き渡るサイレンによって真っ暗に閉ざされるもうひとつの世界。
すくなくともこの3つの「サイレントヒル」が存在するのではないでしょうか?
トイレに逃げ込んだローズはそこで鉄条網に縛られた死体の口から、次のヒントを
掴みあげます。ってかこの死体は一体?
そこへ鳴り響くサイレン。さあ、暗黒世界の始まりです。ここが心理的にいやーな雰囲気を
よく出してるなと思うのは、サイレンの後にドゥーンという、ダウンするような音が入ること。
かなりききますよ、これ。
あるある探検隊があわてて逃げていったところを見ると、彼らもまたその恐ろしさを
知っているとみえます。いや、音でなくてサイレンの意味するところを。
ローズの前に先ほどの死体がうめき声をあげながら出てきました。これはこぇぇ!
出てくる歩き方っていうか、あとずりずりやってくるところとか。本当に怖かった。
こんなもん目の前に出てきたら鉄クギバットでグシャグシャになるまで殴りますがな!
(あんたの方がこぇぇよ)
んで逃げて逃げて逃げまくるわけですけど、今度はなんか三角定規のおばけみたい
なのが出てきた。頭に三角形のものをかぶったような怪物がきました。あるある探検隊の
首をぶらさげて、もう片方の手には大きな剣!
もうパニック通り越して、「おおっと、ローズ選手ダウン!これは立ち上がれない!
カウント始まりましたぁー!」状態な彼女を引きずって助けたのは存在をかなり忘れ
さられていたっぽいシビル。彼女はさすが警察官だけあって切り抜けてきたようですね。
さあキミもいますぐ警察官になってみないか!?今なら裏金使いたい放題!(やめなさい)
この怪物なんて呼んだらいいんだべ…。おお、パンフレットみたら「レッド・ピラミッド」
って書いてある!なんかそれだと格好よすぎるから三角男でいいべ。(なんか三男みたいだな)
この三角男の振り回す大きな剣がまたすごいのですよ。ドアがまるでようかんのようだ。
ようかんは栗ようかんですよね、やっぱ。ようかんでチャンバラごっこをするとボコボコになって
怒られるから要注意だぞ!
とまぁそんな現実逃避をしてみましたがやっぱり現実はあまくなく、追い詰められて、
なすすべもない二人ですが、突然に闇は消えうせ、あたりは静まり返りました。
あたりにうじゃうじゃ沸いてた蟲とかは壁とか灰に戻ったりしてたんですけど、あの三角男は
一体何からなんでしょ。後半では闇から突然現れていたので、闇そのものの集合体なの
かもしれませんです。
そんで生き延びた二人は、ローズが得たヒントをもとにホテルへ。シビルが「幽霊が
出ることで有名」とか言ってますが、あんなもんさっきのに比べたら屁でもないかと
思われます。
そこで、ローズが前に出会った老婆ダリアを、激しく罵りながら攻撃しているアンナに
出会います。
でもってまあ軽く争いをスルーしつつ(いやシビルはちゃんといさめましたが)、ローズは
次のヒントを手に入れるわけです。すなわち、このホテルの111号室と。
すったもんだあって到着したのはいいけど、シャロンを探し出したいローズはとにかく
スタンドプレー。さっさと先に行っちゃいますよ。その先で彼女はついに、この元凶と
思われるアレッサに出会います。がアレッサは何か不満だったのか、「I'm burning.」と、
テニプリの河村君みたいなことを言って消えてしまいました。(燃えてるの意味違いますから)
つーかアレッサァァァァァ!呼び寄せたんならヒント出していかんかボケェェェェェェ!!!
しばくぞボケ!
…とわたくしは思っちゃったりしちゃったりしたわけでございます。
そこへサイレンが鳴り出して一同あわてて教会へ。
わからんのはローズがいちいち立ち止まっていたこと。サイレンは教会が鳴らしていたのか
とか、シャロンが書いていた絵にあった紋章が教会についているとか、いろいろ疑問に思う
のは分かりますが、ここまで、迫り来る危機に対して緊張感なく立ち止まっていた主人公も
珍しいんでは。
で、そんなローズをダリアが呼び止めてなんたらかんたらと言い始めるのですが、それに
石を投げたアンナ。さらに石を投げようとします。
そんなアンナにダリアは手を突き出し、「魔女」のサインを。
アンナはその直後、背後に現れた三角男によって殺されます。…これ、悪いのはローズ
だよねぇ。
表世界では、あんまし手がかりを得られずに戻った夫が、サイレントヒルに関する書類を
公文書館から盗んだりとか、シャロンを引き取った施設にいったりとか大変。で、シビルの
上司でもありサイレントヒルのもと住人でもあった刑事グッチ裕三から話を聞くわけです。
いや裕三さんではないですけど。
ここの話がよーわからんのだけど、知らされるのは、30年前あそこで火事が発生して
住人の4割が死んだと。中には死んで当然の人間もいたと。その火事の原因は街の住人に
とってはあまりおおっぴらにいえないことらしい…と。
ローズとシビルが教会に逃げ込むと、そこにいたのは「信仰さえあれば救われる」とする
信者たち。あーなんかその頭に「狂」がつきそうな人たちだなぁ。
彼らを率いるクリスタベラは悪魔と戦いたければここにいる、と病院を案内するわけですよ。
ところがローズが落としたペンダントを見て様子が一転。「この者は魔女だ!」と攻撃を
くわえようとします。「ウーィッチー!」ってお前はどっかの魔女ッ子か。
つーか「失礼、昔のクセでつい失敬してしまったの」ってお前スリか。
ここでシビルがかっこよく立ちふさがってローズを逃がすんですけど…。でもやだな、
いきなり真っ暗なエレベーターの中に閉じ込められて、それがものすごい勢いで落下して
いくんですよ?どこのシンドラー製のエレベーターだっての。
この病院が姉歯物件でエレベーターがシンドラー社製だったら最凶ですな。
んで目的の階にたどり着いて彼女は進んでいくんですけど、なんか思ったより妨害も
なくてあっさりって感じでした。最後にダークナースの群れがきたくらい。それもなんか
光に反応してカクカク動くので「これはギャグ!?笑いと恐怖は紙一重ってアレか!?」と
悩んでおりました。マジだったんすね、あれは…。
そこでアレッサ?もう一人のアレッサ?が真実を話し始めます。いやーなんともゲームが
簡単で宜しいですこと。
過去アレッサは街の住人達に「魔女ッ子アレちゃん」とか言われていじめられていた
わけですよ。魔女ッ子といえばやっぱサリーちゃんですよね。まああんな風に受け入れ
られるのは日本だけだったようで、アレッサはいじめられ、どうもはっきりとは描かれて
いないのですが、逃げ込んだトイレで用務員のおっさんに性的暴行を受けたらしいと。
ということはあのトイレの死体はあのおっさんでしょうかね。ビキビキのバキバキにされて
ましたけど。
しかも母親すらも味方ではなく、母親ダリアは姉クリスタベラのいうなりにアレッサを
差し出し、彼女達はいわゆる「悪魔祓い」の儀式を行ったんだけどそれがなんとも残酷な
もので、生きたまま火あぶりにする行為でした。
中世の魔女裁判で行われた火あぶりは、こちらもかなり残酷でしたけれども、直接火を
つける分まだなんていうか、焼け死ぬ前に一酸化炭素中毒だとか窒息死とかで死ねた
んですね。だけどアレッサがされたのは火の上につるされるやり方で、これだと本当に
焼け死ぬまで死ねないので、長く苦痛をもたらす残酷な方法だと思います。
その最中にハプニングが起きて、火をいれた入れ物が倒れ、火災が発生したと。
アレッサはグッチ刑事によって助け出されたけれども、瀕死の重傷だった。
その時アレッサの中に憎しみが生まれ、サイレントヒルを包み込んでしまったっぽい。
ということはグッチ刑事があまり多くを語りたがらなかったのは、やはり街の不祥事とも
いえることだったからでしょうか?なんかよくわからんけど。
学校でも「正義を憎むものは裁かれる」みたいな文章が掲示してありました。つまり
神を少しでも疑うと悪魔ツキ扱いされたっぽい。町全体が一つの宗教団体みたいな
ものだったんでしょうか?
その憎しみは町を包み込んだけれども、アレッサの優しい部分を外に隠したと。それが
シャロンだと。うーんわからんな…。
ただ、あの教会の連中は自分たちが正しいと信じ込んでいるからアレッサも手を
出せないのでしょうか?んだからローズの手を借りたいと。
で、憎しみの心の塊はローズの中に入ります。
ここは、アレッサの病室でいろいろ語られるんですけど、看護婦がその場に縛られてる?
束縛されてる?のか知らんけどなんかずっとこの場に留まってるのはなんで?なんか解説書に
よると、看護を担当してたから、とあるんですけど。わからんなぁ…。
まあいいや。そんで反撃開始みたいですよ。
ここで残念だなぁと思ったのは、捕まったシャロンを処刑する前にシビルが殺されるの
ですが、彼女が殺される必要があったのかどうかってこと。サイレントヒルとのつながりは
その上司がアレッサを助けたというただそれだけだし、ローズが助けに間に合っても
よかったんじゃないかと…。これは残念でした。
で、まだ罪を認めようとしないクリスタベラはなんとローズを刺すわけですが、その血だまりが
なんか板をばばーんと壊して、その地下からずばばーんとベッドに横たわったアレッサが
鉄条網と一緒に上がってくるのですよ。ドリフ?これドリフコント?
クリスタベラらを次々と切り裂く攻撃は、それでもダリアだけは絶対に襲いませんでした。
んでローズはシャロンをなんとか救済。目をつぶっているようにといわれたシャロンは、
おとなしくつぶってりゃいいものを、目をあけやがるから憎しみのアレッサなんか見ちゃう
んだよ。
こうして二人が目覚めるとすべての悲劇は終わっておりまして、二人は街を脱出
します。
「どうして私だけが生き残ったの」というダリアに対しローズは、以前シビルが言っていた
「子供にとって母親は神だから」と言い残し、去っていきました。
んで二人は帰っていくのですが…。シャロンはなんか赤ん坊みたいに親指を吸っています。
これは…もしかしたら憎しみのアレッサの心を吸収したという暗示なのでしょうか?
ともあれ、二人は帰ってきたものの…そこはまだ深い霧に包まれた世界なのでした。
これバッドエンドですやん!!!!!
エンディングは結構かっこよかったですね。いや日本語の歌じゃないほう。最初に
流れるやつのほうが。
あと、サイレントヒルは「静か」な「丘」だから静岡のことなんだよ!っていう説明が
メチャクチャ笑えました。(パンフレットに掲載されています)
でも霧の濃さで言うたら松江も負けてませんよ。数メートル先ですら見えないこともある
霧は、経験した人間にしかあの怖さはわかんないですね。いや、普段はそれほど恐怖って
わけでもないですけど朝、車を運転していて突入すると、怖いなんてもんじゃないですよ。
さてさて。
いくつか謎があったので調べてみました。
モンスターはすべて、アレッサの恐怖などが具現化されたものだそうです。
冒頭のパンツ一丁の燃えてる子供たちは、アレッサの焼かれる苦しみ、三角男は
アレッサに性的暴行を加えた男の「暴力」の具現(そう考えるとアンナの服を剥ぎ取って
胸を掴んで皮をはいで殺すというやり方も納得いきます)、ダークナースは入院中の
苦しみ、みたいな感じで。
あと、憎しみのアレッサ。
ややこしいので仮にそう呼んでいますが、本人はローズに対して「いろんな呼び名がある」
と言っています。またアレッサ自身も憎しみがつのって契約をした、と言っているところから、
世間で言う「悪魔」なのかも知れませんね。(ネットで調べたらそういう意見がちらほら)
となると、クリスタベラらに手が出せなかった理由もわかります。30年前の事故ということ
だから、彼らはまあとっくに死んで魂が漂っている状態なのかも知れません。ただ、アレッサの
作り出した世界に束縛されてはいるけれども、信仰の力によって手は出されていない。さすがの
悪魔も攻めあぐねて、ローズらを呼び寄せて力の均衡を崩したのではないかと。それによって
アレッサは復讐を果たし満足して消滅したけれども、悪魔は世界に出てきたので、ローズは
異世界から脱出できてないバッドエンドになったのかも。シャロンを殺そうとするハズないですしね。
でもって、父親だけが蚊帳の外に置かれていたのは、アレッサに父親がいなかったように、
新生シャロンも父親を必要としなかったからでしょうか。
…サイレントヒルっていうより、「Aフォーヴェンデッタ」って感じでは。(Vフォーヴェンデッタの
見すぎです)
次。
謎のサイレンによって発生する暗黒世界。
これは、アレッサが夢を見ている間だそうです。だからアレッサが受けた恐怖が具現化して
現れるのだと。間隔も安定しないしバラバラだったり。
うーん、怖いですねぇ。
次。確かサイレントヒルへの入り口にコリント書第一第6章2-3節の言葉がありました。
「我々は御使いをも裁くもの」と訳されておりました。
聖書では「あるいは、あなた方は聖なる者たちが世を裁くことを知らないのでしょうか。
それで、世はあなた方によって裁かれることになっているのに、あなた方はごくささいな
事柄を審理することもできないのですか。あなた方はわたしたちがみ使いを裁くように
なることを知らないのですか。では、どうして今の生活上の事柄を裁かないことがあるで
しょうか」とあります。
これはとても難しいんですが恐らく、「わたしたちは人々に罪の機会を与えないため、
罪を犯させないためにどんな困難にも負けてはならない」という意味であると思われます。
どこの街にもあるでしょうが、サイレントヒルの場合は「信仰を妄信し、罪なき少女さえも
裁いてしまった聖なる者ではない人間たち」という皮肉で使われているのではないでしょうか。
結構難しいですね。
というわけで結構意味不明な部分も多かったり、宗教的な解釈を必要とする部分もあったりで
えらく大変でしたけど、怖さという点ではなかなか良かったかと思います。
モンスターも(クリーチャーと呼ぶようですが)割と斬新で、ホラー映画にありがちな姿かたちで
なかったこともより怖さが際立っていたと思います。
しっかしこれだけのアクションの中にあって、まったく壊れもしなかったローズの携帯はどこ社製品か、
ぜひとも知りたいものであります。
http://www.ropeofsilicon.com/features/2006/silenthill/
こちらでいくつか動画が視聴できるようです。CLIPSの部分。
サイトに掲載されている写真自体かなり怖いのでホラー嫌いな方はご注意下さい。
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