多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ソー:ラブ&サンダー


ソー:ラブ&サンダー

7/20鑑賞

 なんか…今までのソーと雰囲気変わったなという印象受けました。
 マイティ・ソーの名もなくなったしね。
 悪くはなかったですよ。

 これまでのマイティ・ソー レビューはこちら
 ・マイティ・ソー
 ・マイティ・ソー/ダーク・ワールド
 ・マイティ・ソー バトルロイヤル

 冒頭、父親ゴアが娘のラブを抱いて砂漠のような地を歩いていた。
 彼は飢えた娘を助けるため神に祈ったけれども神は助けてくれなかった。
 娘が死んで彼はふと、オアシスがあるのを見つけ中に入っていくと、彼が信仰していた
ラプーという神が宴会を開いていた。
 神殺しをやっつけることが出来たからその祝宴だ、と言うのですね。
 そこにネクロソードという神を殺せる剣と、もっていたであろう人間が倒れていた。
 ゴアは信仰しているにも関わらず自分を助けてくれなかったことを言うとラプーは、
人間は自分達の生贄であるというようなことを言った。
 ゴアは信仰をそこで捨て、現れたネクロソードを手にしてラプーを殺し、全世界の神を
殺すことを誓います。

 で。
 これキリスト教圏の話だからまあそれはいいんですが。
 私はこの「信仰があるから神様は助けてくれて当たり前」って考え方嫌いです。
 もちろん、正しい行いをしていたら神様はきっと助けてくれる、とか、神様が見ている
からちゃんとした行いをしましょうというのはありだと思うんですよ。
 ただ、信じていれば神様は助けてくれるのが普通、みたいに、見返りを要求するのは
ちょっとなーと思うんですよね。私が無宗教だからですかね。

 話がそれました。
 てか自分が助けてもらえなかったからすべての神を殺すっていうのもどうかと思うけど
それはネクロソードに意識乗っ取られたからなんだろうね。

 ソーはガーディアンズとともに宇宙の揉め事を解決してまわっていることがわかります。
語っているのはソーの相棒、コーグですね。
 ここから、ソーはあのアベンジャーズでの戦いの後いわゆる燃えつき症候群みたくなって
いるのがわかります。
 ってかサノスと対決する前も酒びたりでどえらい体型になってたしね。
 いろいろな女性と恋をしてみたけれど結局心にあるのはジェーンだけっていうのもいいな。
 なんやかんやでソーは心の優しい、ちょっと強がって見せたいガラスハートの持ち主って
ことですよね。
 ここのコーグの語りで、母親が死んだり仲間が死んだり、のくだり、弟も死んだ、またまた弟も死んだ、と
ロキが3回死んだことになってるの悪いけど笑った。
 でもあの子また出て来そうな気がするんですよね。
 ドラマ作られるくらいには人気あるわけだし。
 DVD出てないかな…。

 そんなわけでソーはまだ心に癒えない傷があるのでした。
 ガーディアンズが戦ってる中ソーがやってきて、みんな銃撃戦やってて必死なのに
のんきにしゃべってるソー、彼らしいな。
 誰かがソーの力を必要だと言ってくれるまで待ってるっていうくだりも笑ったけど。
 今戦ってるのは神殿をならずものに占領されて困ってる神官たちなのですが、ソーは
人の話を基本聞かないから大暴れして最終的に神殿ぶっ壊した。
 こういうやつだよほんと…。
 もう皆シーンとなりますよね…。

 そして地球ではジェーンが出てきました。
 彼女はステージ4のがんに侵されていることがわかります。
 それでも彼女は未来のために研究を続けたがっていた。
 研究者の鑑だと思うけど、そこまで無理をしても誰も褒めてくれないと思う。
 彼女にも焦りがあったようで、研究室にてジェーンはふと、北欧神話の本にてムジョルニアは
持つ者に健康な体を与えてくれる、の一節を見つけました。
 
 アスガルドの民は地球に移り住んでいて(アイアンマンが何とかしてくれたんですっけ)、
そこを観光地化してうまいこと暮らしていたのだけど、ジェーンがそこにやってきた。
 粉々に砕けて誰も持ち上げられなくなったムジョルニアがそこに展示されていたんだけど
ジェーンに反応しはじめましたよ。これは不思議。
 ここで、ソーの前回の話のくだりが演劇にされていたのは面白かった。
 なかなか受けてましたね。

 ソーは神官からヤギ二頭を譲り受け…めっちゃうるさいな!?
 神官が神殿を壊したことへの皮肉をちくちく言ってるのもソーは気づかずあーだこーだ
コーグと話してますよ。
 で。
 ガーディアンズは別の地の救難信号をキャッチしていこうとするのだけど、その中に
ソーの親友、シフからのものがあった。
 神々が次々と殺されている、というものでした。

 なんかまた落ち込んでるソーにピーターは1000年生きてるのにまだ自分がわかって
ないのか、と声をかける。
 というかですね。
 ここの会話がまったくかみ合ってなくてそれはそれで面白いんですよ。
 あと、途方にくれたに愛する人らの目を見つめるといい、とピーターは言ってマンティスらを
見るんだけど、そこへ自然に入ってくるソーに笑った。
 何まざろうとしてんだよ!
 というわけでガーディアンズは旅立ち、ヤギはソーの手元に。
 それと斧がそーっときた。(シャレじゃないよ)
 
 シフのところへたどり着いたソー。
 ヤギうるせえぞ!
 そこはひどい有様でした。
 一方的に蹂躙されていて、シフもまた左腕を失っていた。
 「私はここで戦士として死ぬ、戦場で死んだものはヴァルハラにいけるから」というシフですが
ソーは「戦いが終わった後に死んでもヴァルハラにはいけないぞ。戦いのさなかに死なないと
いけない」と励ましなのか素なのか知らんがひどいこと言ってました。
 まあそれで次はアスガルドが狙われる可能性があるということで、ソーは急いでアスガルドへ向かう。

 ゴアがもうハリポタのヴォルデモートみたいになってんだけど。
 町に伸びた魔の手にいち早く駆けつけたのはヴァルキリーでした。かっこいい。ペガサスに乗ってる!
 ソーもやってきました。
 戦う中で彼はふと、懐かしい何かが周りを飛び交っていて、大きな歓声が上がったことに気づく。
 そこに行くといたのは、ムジョルニアを手にしたジェーンでした。
 しかもソーより使いこなしてる。
 ムジョルニアが一度砕けたのを利用して、弾丸のように敵を貫くんですよ。
 かっこいい。
 
 ここでまた解説が入るのがいいですね。
 ファンである友達に連れてこられて付き合いで見てるような初見の人にも親切だ!

 ソーとジェーンが付き合っていたのは1作目の時ですね。
 結婚間近までいったけどお互い忙しくなっていってすれ違いがあり、ジェーンは置手紙を
残して彼のもとを去った。
 なんで去る前にちゃんと話し合わなかったんでしょうかねというのはヤボか。
 ムジョルニアはソーからジェーンを守れといわれていたことを覚えていて、砕け散った
後にやってきたジェーンを守るため力を与えた、とこういうところでしょうね。
 
 ソーがすごい動揺してるけどなんでもないかのように思わせたいのがよくわかりますね。
 ソーはゴアと対峙し戦うも、ゴアは子供達をさらい逃げ出してしまう。
 ジェーンも探しますが地球にはすでにいなかった。
 
 コーグやヴァルキリーと話してて、ムジョルニアの話になるとストームブレイカーが
そーっとソーの隣に現れるのめちゃくちゃ笑いました。
 こういう演出大好きですよ。
 ソーはアスガルド人に結束しよう、と呼びかけます。
 そして勢いよく屋根を突き破って飛んでいった。
 この人アホの子なんですかね…。
 敵がどこにいるかまだわかってないのに。
 ヴァルキリーからも屋根の修理代払ってねって言われた。

 ゴアの持つ武器はネクロソード。
 神を殺す力がある。
 それを話していた時にアクセルが連絡してきた。
 ヘイムダルの息子であり、遠く離れた人と連絡する能力を受け継いでるというかもってるわけですね。
 で、ソーに話しかけてきて、ソーの制神体だけアクセルのところへ。
 そこは真っ暗な檻で子供らはどこかに運ばれている最中でした。
 ソー、みんなを勇気付けるために「死んだらヴァルハラにいける」とかとんでもないことを言ってる。
 これヴァルキリーとかジェーンが聞いてたら後ろからとび蹴りかましてるとこですよ。
 なんとか不安がないようにと言葉をかけてソーはみんなに、子供らは影の国にいると伝えます。
 色がない世界だそうで。
 
 ソーはゼウスらがいる神々のとこにいって軍団を作ろう、と言います。
 ヤギに引っ張らせる船にストームブレイカーを固定して、皆乗り込んでいくことに。
 絵面がすげーわ。
 しかもムジョルニアを呼ぼうとしてみるソーと、その彼の横にまたスーッと現れるストームブレイカーに
笑えます。
 痴話げんかかよ。
 
 ジェーンは身支度の最中ムジョルニアを持つことが出来なくなって一旦もとの姿に。
 ムジョルニアをを持ったもののそんな自分が腹立たしいのか洗面台壊してた。
 ものにあたるのやめなよ…。
 そこにヴァルキリーが準備は出来たかどうか聞きにやってきました。
 彼女の場合はもう信仰として、戦いの最中に死んでもヴァルハラにいけるってのがあるから
死を恐れてはいない感じですもんね。
 スピーカーで音楽聞く2人ちょっと良かった。

 ジェーンはソーに、きめ台詞がなかなか決まらないとどうでもいい話をしてた。
 まあいいよそれは。
 この神々の世界は招待制なのでばれないようにしないと、とソーがいってると、ヴァルキリーが
衣装盗んできた。
 ということは、ソーらは厳密には神ではないということなんでしょうか?
 そこらの設定がいい加減というか。
 神にもランクがあって、ギリ神様のランク外なんだろうか。
 でもソーらもネクロソードで切られたら死ぬんだよね?
 まあいいか。

 会議場に入ると、ゼウスがやってきましたよ。
 今年の宴会はどこでやるのかとか話してます。
 コロナ禍なんだから自粛しとけ。(神様になんてこと言うんだ)
 同じ雷神としてソーはウキウキしてます。
 知ってるか、ソー。
 日本にも雷様っていうのがいてね、ポスターになってましたよ。
 『ソー:ラブ&サンダー』“日本の雷様”高木ブーが応援! ほほ笑ましすぎる映像
 https://www.crank-in.net/news/110334/1
 みんなは早く軍団の話を切り出したいのにソーが、ゼウス登場の邪魔するなと
言うのも面白い。
 
 そんなわけでソーは中央に歩み出て現状を話し、神々は戦うべきだ、と言いますがゼウスは
下々の神が殺されたことなんかどうでもいい、と耳を貸さない。
 ひでー神だな。
 日本の神様だったら怒るぞ多分。神様ネットワーク強いからな!
 ゼウスはソーを拘束し正体を見せろと剥ぎ取る。
 裸体を見てゼウスの回りにいた美女が倒れるのは笑った。
 ゼウスはソーだと知り、アスガルドの問題はアスガルドで解決しろと言います。
 
 ゼウスはソーに近寄ってきて、ここにいれば安全なのだから対応する必要はない、と
ささやき、服は着せてやったものの彼らを拘束すると宣言。
 武器を貸して欲しいという申し出も断ります。
 まあそりゃいきなり大事な武器貸して言われても返してくれるかわからないしね。
 
 ゴアはとこしえの門を探しており、そこに行けば最初にたどり着いた者の願いをかなえて
くれるそうですが、カギのありかはわからないだろう、とゼウスは言った。
 そのフリは全然なかったんだけどよくわかったな。
 まあいいや。
 で、戦闘になってコーグがやられてしまい、怒ったソーはゼウスをサンダーボルトで貫き
それを持ち去ります。
 神殺しを解決しようとやってきたのに自分が神殺しになってどうするソー。
 いやゼウス死ななかったけどさ。
 身内で争ってる場合か。
 これだから縦割り社会は…。(何の話をしている)

 ヤギを呼んで船を呼び寄せた一行はそのまま逃げ出します。
 ヴァルキリーが逃げる際美女の1人に思わせぶりな態度してたのはちょっと面白かった。

 ソーはまた子供らのところに精神を飛ばして、お前達の年のころ自分は全然勇敢では
なかった、という話をします。
 てかその話をしている時にソーが変なリアクションしてたので何かと思ったら、体のほうを
ヴァルキリーが髪の毛で鼻をコショコショしてたからだった。
 お前ら余裕あんな…。
 というわけで向かう前より戦力ダウンしたわけですが。

 サンダーボルトを手に入れてウキウキなソーでしたが、ストームブレイカーのことを
気にして(空気読んだ)ヴァルキリーに渡してました。
 
 ここでジェーンとソーがいちゃいちゃしてる間、ヴァルキリー、ローグの会話がなされるの
ですが、ヴァルキリーは女性同士の結婚、ローグは男同士の結婚みたいなのがわかりますね。
そういう種族のようですね。

 さて影の国につきました。
 皆色のない感じになりました。
 スクリーンが壊れたわけではありません。
 正常です。

 小屋みたいなところに入ってあちこち探しても子供の姿はない。
 ジェーンは奥にいって、とこしえの門の絵が書いてあるのを見て、罠だと叫び、
ストームブレイカーを外に放り投げた。
 つまり子供をさらったのはソーとストームブレイカーをおびき寄せる罠だった。
 ムジョルニアではダメだったんですね。
 それは、ストームブレイカーがとこしえの門を開く鍵だったからでした。
 シリーズ途中で作られた斧がなんで昔から存在する門のカギになるんですかね…。
 
 全員拘束され絶体絶命の状態でソーはストームブレイカーを強制的に引き寄せられ、
何とか全員を地球に戻そうとするもストームブレイカーは奪われてしまった。
 この戦闘でヴァルキリーは戦いが出来ないほどの重傷を負ってしまい、ジェーンもまた
体の消耗が激しく、ベッドから起き上がれなくなってしまった。
 ソーは自販機を壊して食べ物をジェーンに差し入れしてた。
 お前はさあ…。

 ソーはようやくちゃんとジェーンにまっすぐな気持ちを伝えることが出来ました。
 自分のため、これ以上体を酷使せずがんの治療をして欲しいといいます。
 ここで休んでくれといわなかったら俺は一生後悔すると。

 サンダーボルトをヴァルキリーから受け取り、ソーは再びとこしえの門に向かいます。
 てか子供ら用なしになったはずなのにまだつれられてるんだね。
 ともあれゴアはストームブレイカーを固定し門を開き始める。
 そして子供らの前にソーが現れました。
 どうやって移動してきたんだろう。
 ソーは子供らに力を分け与え、戦えという。
 ここの戦闘シーン面白かったですよ。
 わりとガチめに皆戦ってたし、ぬいぐるみ無双してる女の子もかわいかった。
 アクセルも良かったですよ。

 ただゴアはやっぱりラスボスなので強い。
 ストームブレイカーを手にできてないソーは苦戦します。
 そこにやってきたのがジェーンでした。
 彼女はソーを助けるために自分の命を使うときめたのですね。
 ソーは固定されていたストームブレイカーをなんとかひっぺがした。
 俺の友を放せ!っていうの良かったね。

 ジェーンがゴアに向けていうセリフ面白かった。
1つ、私の名はマイティ・ソーよ。
2つ、マイティ・ソーと言えないならジェーン・フォスター博士と言いなさい。
3つ、くらえ、このハンマーを!
考えてたんですかね(笑)。

 ストームブレイカーを取り戻したソー。
 まず子供らを地球へ送り返した。
 いいですねこれ。
 ストームブレイカーはムジョルニアと違って誰でも持てる、というのが生きた形ですね。
 アクセルがストームブレイカーわもって子供を集め地球に生還した。
 その後はサンダーボルトでソーが戦い、ネクロソードをジェーンが投げたムジョルニアで
破壊した。
 しかも破片をムジョルニアに絡め取ってこれを叩き壊した。いいですねー。
 こうしてゴアの野望は崩れ去ったのです。

 気がつけばとこしえの門は開いていました。
 炭次郎の心の中のように綺麗な世界だなと思いました。
 ゴアはソーにここでやめたら父親失格だ、と言う。
 けれどももはやソーは彼のことは歯牙にもかけなかった。
 お前の勝ちだ、俺は愛を選ぶ、といって彼に背を向け、ジェーンを抱き起こしていた。
 そうですよね。
 彼にとっては神が死ぬことはもはやどうでもよくて、ジェーンの残り時間を一緒に過ごしたいと
思います。

 ゴアはようやく自分が本当に望んでいたものは何だったのかを思い出す。
 それは最愛の娘でした。
 自分はまもなく死ぬ、娘は1人になるというゴア。
 ジェーンは1人にはさせないといいました。
 後をすべてソーに託せますもんね。

 ゴアのそばにはあの日失った娘、ラブがいました。
 ゴアが死んで娘が、じゃなくてまだゴアが生きてる間にラブが戻ってきてくれて良かったですね。
 ずっと会いたかった、というゴア。
 彼自身娘を助けられなかったことをずっと悔いていたんだろうと思います。

 ジェーンはいいきめ台詞を思いついた、とソーに耳打ちする。
 そして消えていきました。
 ゴアもまたソーに娘を託しました。

 アスガルドには平和が戻り、コーグもパートナーを見つけたようです。
 そしてソーはラブを育て始め、各地で救助の仕事を始めたんでしょうねこれ。
 ラブはムジョルニアにラクガキするくらいには腕白ですか。
 かわいいね。
 あとストームブレイカーもいます。
 
 ソーの年齢を考えるとこの先、成長したラブが出てくる展開もありえますね。
 あとゼウスの方はソーの討伐にヘラクレスを呼んでいました。
 面倒な展開になりそうだなあ。
 神々で戦うパターンはワンパターンになりがちだから今までの路線でいって欲しいんですが。

 そしてジェーンはヴァルハラへ。
 そこにはヘイムダルがいました。
 この軽い感じはソーの世界らしくて好きです。
 
 ゴアの声が子安さんだったの後になって知ってびっくりしました。
 冒頭とか全然気づかなかったなあ。



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