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クレヨンしんちゃん
オラたちの
恐竜日記

8/13鑑賞

 久々に重たいのきたなーと思いました。
 恐竜という子供たちが好きなコンテンツを使い、命の大切さ、命を軽々しく復元しようとする
ことへの警鐘をちゃんと伝えてる。
 子供たちがよく言う、恐竜復活させたーいっていうのありますよね、あれは子供の発言として
許されるレベルだけど、大人が軽々しくやってはいけないっていう警鐘。
 やっぱりすごい作品だと思います。

 冒頭、ビリーという男性が、恐竜の子っぽいのを連れて逃げています。
 それを恐竜のペアっぽいのが追いかけてたけど親では…?って思ったんだけど違うのかな。
 空に脱出したのもつかの間、翼竜に襲撃されてる間に恐竜の子は落下してしまった。
 せっかく連れ出したのに何やってんだお前は…。
 あとOPにぶりぶりざえもん出てたから、本編でもちらっと出るかなと期待したけど
そういうのはなかった。
 魔法とか不思議な力がメインテーマの時にはぶりぶりざえもん出るんだけど、そうではなく
現実のお話の時には出ないんですよね。しっかり分けられてるの面白い。
 
 ひろしがずっと仕事なので夏休みヒマをもてあましてるしんちゃん。
 夏休みの絵日記を描くことにしてます。
 ちなみにななこさんと遊ぼうとしたらずっと外国にホームステイらしい。
 すごいな、ななこさん。
 シロはシロで一人で散歩にいってた。
 するとそこであの恐竜の子を見つけます。
 シロは自分のえさを持ってきてその子にあげていました。
 
 しんちゃんワカメのコスプレしてるのかわいかった。
 こういうのどうやって作ってるんだか。すごいですよね。
 そんな中テレビからは、ディノスアイランドという施設がオープンしたというニュースが。
本物の恐竜をよみがえらせたと話題になっています。
 これすぐわかるから書いてしまうけど、恐竜はロボットでした。
 作品内ではとても批判されてましたが、本物のように動くロボットを作って何が悪いと
思うんだけどねえ。そうやって種明かしされたらうそつきって言うの納得いかないわ。
 
 風間くんらみんなはディノスアイランドにいきたいというも、予約は2年先まで埋まってる。
そこにあいちゃん登場ですよ。
 しんちゃんだけを特別にディノスアイランドに誘いにきたんだけど、みんなは自分らもいけると
勘違いして有頂天。
 仕方なくチケットを用意することになったのでした。まあね、それくらいはね。

 ディノスアイランドの社長は今までいろいろなアイディアで事業を発展させてきた
人らしいです。
 そして、しんちゃんら一行はあいちゃんとともに入るVIPということでアンジェラという人が
案内をするそうです。
 あいちゃん、本当にすごいとこのお嬢さんなんだなあ。

 このディノスアイランド、しんちゃんたちと同じ目線で楽しめて面白かったです。
 ロボットだろうがこんな風に楽しめたら大人気になるよって思いますね。
 ボーちゃんが恐竜好きで大興奮してたのがよかった。
 そんな中、群れの中で一頭動かない恐竜がいました。
 
 しんちゃんがひとなつこい恐竜と触れ合ってたのに対してマサオ君が、なんとかラプトルを
挑発して襲われそうになってたの笑った。ラプトルと名がつく恐竜は大体凶暴ですよ。
 ここでしんちゃん、社長のバブル・オドロキーがインタビューに答えてるの見て、アクション仮面と
カンタムロボどっちが好き?とか聞きにいっちゃった。
 テレビの手前、丁寧な対応したバブルだけど内心激怒してんだろうなあ。
 このあと、客だけが引ける特別なガチャで、マサオ君がTレックスのうんこ引き当ててて
めっちゃ笑いました。
 しんちゃんはスーパーレアのガチャでるけど、バブルの金の像だった。
 いらねえ…いや純金なら売れるか!(←心が汚い大人の意見)

 ディノスアイランドの裏側では、動かなくなった恐竜が大量廃棄されてた。
 やっぱり簡単に廃棄してしまうんだな。
 怖い。
 
 さて春日部には恐竜フィーパーがやってきました。
 ビリーはそんな中あの子を探して歩いてた。
 そんなことも知らず、シロと仲良くなった恐竜の子はしんちゃんらと会うことになり、
しんちゃんはヒロシ達に飼いたいと伝えます。
 シロはめっちゃお願いモードなんだけど、しんちゃんが全然乗り気でなくて、風間君が
お前がもっとアピールしろよと言ったら、「この子塾にも通ってて、英語もできるんです」と。
それ風間くんのアピール!
 こういう丁々発止のやり取り好きだなあ。
 そしてバナナが好きだったことから、ナナと名前が決まりました。
 ただヒロシが足が臭くてしっぽで振り払ってた。
 すごい…。
 シロが親代わりになって、バナナの食べすぎを阻止してたり、いろいろ面倒見てたの
いいですね。
 また、春日部防衛隊の首輪みたいなのも作ってもらってました。
 野原家ではイグアナ預かってます、と張り紙を。
 本当にいいご家庭に拾われたなあ、ナナ。

 ナナと皆のふれあいが描かれていてすごくほっこりしました。
 ひまわりもここでようやく出てきた感じ。いや画面にはいたけど全然しゃべってなかったので。

 そのころディノスアイランドでは、恐竜搭載のバッテリーとかの改良がなされていました。
 
 ある時虫を追いかけていたナナは、突然本能が暴走してしんちゃんにとびかかり
怪我を負わせてしまう。
 でもしんちゃんはヒロシに、転んだだけと言った。
 子供がそうやって一生懸命の嘘をつく時ってちゃんとした事情があるんですよね。
 ヒロシもそれを理解して、転んだってことにしてくれた。
 いい父親ですね。
 ナナはしんちゃんにケガさせてしまったことを悔やみ姿を消していた。
 みんなは懸命に探します。
 シロがちゃんと発見してたの良かった。
 
 ある時みんなが川原で遊んでいると、ビリーがやってきた。
 ナナの飼い主だよと。
 ナナは知ってるからよっていくんだけど、セイウチのコスプレしてたしんちゃんも普通に
すりよってて笑いました。
 そこにやってきたのはアンジェラ。
 前にしんちゃんらを案内してくれた時とは打って変わって、ナナを連れ戻しにきたのだと
いうことがわかる。
 ここは無事逃げおおせたのですが、アンジェラはお前はもう必要ない、とバブルに言われていた。
こいつ本当に失敗した人間に容赦ないな…。
 アンジェラが研究していた内容をそのまま奪って後釜になったアンモナー伊藤っていうのがいるの
だけどこれがいい加減なやつで、閉園後に恐竜を収納するゲートではなく、廃棄した恐竜が入ってる
ゲートの出入り口をあけてたことにも気づいてなかった。
 こうして街に恐竜があふれ出てしまいます。
 廃棄されたのに動けるのか…とかは言ったらダメなのかな。
 まあゲートきちんとあけて収納したわけではないから、ゲートに戻るはずだった恐竜も
出てきてしまったってことかな。

 ここで恐竜がロボットだとばれるわけですが、それで手のひら返した対応になるのがわからない。
あれだけ動けば大したもんだと思いますが。
 それに生物だとどうなるかわからないけどロボなら動き制御できるから(今回はできてないけど)、
安全面でも安心だと思うのだけどね。

 その夜、しんちゃんの家に恐竜が。
 ナナがターゲットのようでした。
 連れ戻せ言われてたな、そういえば。
 家が破壊される中、ビリーが助けにきてくれたので辛くも脱出。
 ビリーは、もともとナナと暮らすつもりで買ったというロッジにつれてきてくれました。
 ここでビリーはあのバブル社長の息子だということがわかります。
 昔はバブルも優しかったが、母が亡くなって変わってしまったと。
 こういうのよくありますよね。
 母親が亡くなって、きちんと育てないとと思うあまり、厳しくなりすぎてしまったり、
方針がおかしくなってしまったりっていうのは。

 ビリーは本物の恐竜をよみがえらせたいと実験していたがうまくいかなかった。
 ある時たまたま偶然に生まれたのがナナでした。
 しかしこのままではバブルに、ディノスアイランドを発展させるための実験の道具などに
されてしまうと考え、連れ出そうとしていたのでした。
 スピノサウルスの子らしいです。
 スピノは今は、陸上ではなく水棲だったとする説が有効らしいですね。

 ビリーはナナにスピ太郎って名前をつけてたらしい。
 オスみたいです。
 オスって知っててナナと名づけたのと聞かれ、肯定するしんちゃんだけど、
男の子だからナナっておかしい、なんて時代にあわないもんね。
 さらっと流されたやり取りだけどすごいと思います。

 そこにアンジャラがきました。
 ビリーの姉らしい。
 ヒロシとみさえは、彼女がバブルから役立たずと言われ追放されたことを知り怒ります。
 子は親の見てないところで成長するものだって。
 そうだよね、最後まで見捨てないのが親だもんね。
 バブルの行動はみさえさんからしたら絶対許せないだろうな。
 
 ロッジが襲撃され、ナナがさらわれてしまう。
 シロが根性でついていきました。
 ビリーらはディノスアイランドに向かうことにします。
 途中野原家に寄って着替えたりものを調達。
 ここでヒロシとみさえも恐竜にさらわれてしまいます。
 街中の人々がどんどんさらわれてた。
 何してんだ…。
 サブキャラがいろいろ出てますけど、ヒロシの部下はいませんでしたね。まあいろいろ
あったからカットされたんだろうな…。
 ナナを助け出したシロは二匹で脱出。
 逃げ出しています。
 その頃ディノスアイランドで一頭の恐竜が目覚めていました。

 風間くんらは突然恐竜らに襲われた街から逃げ出して公園にいたんだけど、そこに
しんちゃんらがやってきて合流。合流ってか恐竜に追われて逃げ込んだんだけど。
 ここでアンジェラが助けてくれたんですね。
 アンジェラは、母が死んでから父は変わったという話をしてるけど、しんちゃんは
マシュマロを焼いてた。そして彼女に、やりたいことをやればいいと言います。
 そうだよね。
 あと歌もありましたね、しんちゃんの。
 ママとのお約束条項っていう歌だったと思う。
 やりたいことやれば〜って歌詞があるんですよ。
 しんちゃんや皆の姿を見てアンジェラの決意も固まったようです。
 その頃シロは空を眺めてしんちゃんらとのことを思い出していた。
 無事合流できるといいね。

 アンジェラは落ちていたナナの首輪をビリーに渡し、あとあの金の像もあげてた。
(もともとはしんちゃんが元気出してーとアンジェラにあげてた。多分押し付けたんだと思う)
 しんちゃんらは恐竜のかぶりもので移動してました。
 案外ごまかせるもんだなあ。
 ここでボーちゃんが恐竜に挨拶して、疑いを晴らすようなシーンもあって面白かったです。
 ライブしてるステージに入っていく一同ですが、ラブマシーン(モーニング娘。)の歌を
フルで歌ってたぞ。唐突すぎて笑ったわ。いや面白かったけど。
 マサオ君がノリノリで踊ってたんだけど最後かぶりものとってしまいバレたの笑いました。
 裏バイト13巻じゃないんだから…。(このタイトルの作品で、絶対に被り物をとっていけない
場所であるキャラが何度も被り物とってしまうシーンがあるのです)

 このあとはティラノサウルスがチラチラしながら去っていくチラノサウルスなど、ダジャレが
いくつか出てきて楽しめます。
 そしてナナとしんちゃんらはようやく再会。
 頑張りましたね。
 
 アンジェラはディノスアイランドに潜入、とらわれていた人たちを助けています。
 ヒロシとみさえに本気で怒ってくれたのが嬉しかったと伝え、夢を目指すという。
 それはバスガイドでした。
 今ここで目指すんかい!
 って思ったけど、ランドに設置されてるバスでみんなを脱出させるために運転手を募り、
みんなを乗せています。
 バスガイド早速役立つんかい…。
 てか東京タワーのガイド今いらんから!
 アンジェラが園長に「急いで組長」って言ってたのは笑いました。
 ここでアンジェラのピアスをひまわりが見てるシーンがあったんだけど、居場所がわかる
GPSにでもなってるのかと思ったらそうでもなかった。
 こういう思わせぶりなシーンはあまりいらないなあ…。

 ナナが恐竜に囲まれてピンチになり、声をあげた時駆けつけたのは、あの廃棄処分に
なっていたスピノサウルスでした。
 もしかしたらロボットであってもナナに対して守るという本能が働いたのかも知れない。
 私はそう思いました。
 ここで業を煮やしたバブルが伊藤とともにロボで乗り込んでくるんだけど、このロボによって
ナナを守ってくれたスピノサウルスがやられてしまった。
 それによってナナの暴走が始まります。
 ビリーは銃でナナを制圧しようとするも出来なかった。
 そりゃそうだよね。
 ここで立ったのがしんちゃんとシロだった。
 ずっとナナと一緒に暮らしたいと言います。
 怪我を負わされてもひるまなかった。
 こんなの痛くないぞというしんちゃんかっこよかった。
 
 ここ、脇でいろんなキャラが頑張っていて面白いです。
 恐竜を制圧するネネちゃんとかほんと笑った。
 ただ、ミッチーよしりんとか紅さそり隊とか地獄のセールスレディなどは出さなくてもよかったの
では…って思うんですよね。完全脇役だから削ってもよかったのでは。

 ナナ、ようやく元に戻ります。
 しかし再三の攻撃に後ろのビルが倒壊。
 ナナは力を振り絞って建物を支え、しんちゃんとシロが下敷きになるのを助けた。
 ヒロシがしんちゃんとシロを連れて脱出。

 ナナはそれで力尽きました。
 ビリーが大事に抱きかかえていて。
 子供の体でたくさん頑張ったんだと言います。
 オラたちのせいでというしんちゃんにビリーは全部自分のせいと言った。
 ここのシーンは本当にぐっときました。
 ちゃんとビリーが自分の責任と向き合えたんだなって。
 安易に命を生み出そうとすることがどういうことか、彼は初めて理解したんじゃないでしょうか。

 ナナはあまりにも短い命だったけど、それでもシロと出会って、みんなと出会って幸せ
だったと思います。
 
 町並みは元に修復され、バブルは逮捕された。
 アンジェラとビリーは自分たちのやりたいことを求める旅に出ます。
 アンジェラは、他にやりたいことを探さなくても、恐竜の研究を続ければいいとビリーに言いました。

 正直この映画のラストは子供さん達に大変なショックを与えるかも知れません。
 私も、何も死なせなくてもと思った。
 でもロボットならともかく本物の恐竜が最後生きてて良かった良かったじゃ、ダメだと
思うんですよね。その命はそのあとどうなるの?ってなるから。
 だから、研究をしたいからと安易に命を生み出してはいけない、命を預かることの責任の
重さを知らなくてはいけない、そういうメッセージをこの映画は届けたかったんだと思います。
 大人へのメッセージとして。

 EDで雑踏の中にナナの幻を見るシロが切なかったです。
 いつかまた出会えるのだと思いたい。

 ビリーの声優さん、北村さんだったんですね。
 お上手でまったく違和感ありませんでした。
 びっくりした。
 来年の映画はカンフーっぽい感じなのかな。
 カモンベイビーってオラはにんきもの歌ってましたね。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記