多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来
鬼滅の刃 無限城編 |
7/28鑑賞
いやー人が多かった。夏休みだからってだけじゃなく、本当に様々な年齢の方がおられて
鬼滅人気ってすごいなと実感したところです。
あと、トイレにたつ人がめちゃくちゃ多かったので、思い切って前列の席にしてよかったと思った。
スクリーンしか見えないし、人の気配は後ろだからトイレにたつ人がいても苦にならない。
映像が圧倒的に美しくて、そりゃ3部作といっても年に一度くらいが限界かもなあ…って思ってしまった。
できたら来年2部3部やってほしいんですけどねー。無惨との闘い編もあるし。
さてさて。
冒頭は悲鳴嶼さんが命を落とした鬼殺隊の墓をお館様の代わりに参っているところから。
彼はひとりお館様と約束を交わしていました。
5日以内に無惨は自らのもとを訪れるだろう。
無惨はそういう性格だから絶対来る。
余命いくばくもない自分の命を懸けて仕掛けるつもりだと。
ほかの柱は承知しないだろうから悲鳴嶼にだけ話しておくというわけです。
こういう使命を一人だけ背負わされるのもつらいなあって思います。
なんかハリポタのProf.スネイプみたい。彼も校長から頼まれてひっそりとハリー守ってましたよね。
まあ彼のほうが本当に孤立奮闘って感じだったから大変ではあったけど…。
んであのテレビの柱稽古編のラスト、貴様らがこれから行くのは地獄だという無惨のセリフになる
わけですが、新宿駅にあの文言貼ってあったそうなので、つまりみんなが行くのは新宿ですね。
(新宿は社畜の地獄であってみんなの地獄じゃないぞ!←失礼)
みんなが落下していく中、伊黒が蜜璃ちゃんに「離れるな」って呼びかけていたのが素敵でした。
しのぶさんは落下しながら冷静に構造とか鬼とかを観察してた。
無一郎は悲鳴嶼とともに落下。
炭治郎は義勇が助けてくれた。さすがですね。
何とか着地できたんだけど、この時無限城の背景はずっと動き続けていて、本当にこの映像が
すごいなあと思いました。
二次元なのに立体感をものすごく感じる。
ここで現れた鬼を炭治郎は義勇と力を合わせて倒すんだけど、義勇が自分の出す技を見てから
切りあわないようにあわせて別の技を出しているということに気づいて感心するんですが。
義勇さんはすごい、え、これどういう気持ちの顔、ってなっててめちゃくちゃ笑った。
あと、二人が歩いていくのてちてちしててかわいかった。
伊黒が蜜璃に触るなって鬼を倒しててめっちゃかっこよくて、蜜璃がきゅーんってなってたのも
かわいかったです。刀までハートになってた。
ここにいる鬼は下弦程度の力は持たされているらしい。
それをやすやす倒すんだから柱はすごいと思うし、苦戦しない炭治郎もまた成長したねーって思います。
無一郎は悲鳴嶼からお館様が先にいったとしって、囮をつとめたのだと気づく。
さすが頭いいですね。
無一郎が鬼に襲われて生死の境をさまよっていた時、炭治郎が同じく怪我を負ったとき、お館様は
つきっきりで看病してくれた。
いい人なんだよね基本的に。
家族や兄だけでなく自分たちの父を奪った無惨を許さない、と無一郎は決意を新たにします。
悲鳴嶼も激怒してた。
普段怒ることのない悲鳴嶼が激怒してるんだから相当だろうなと。
てかまあその無惨ですら、自分を倒すために妻だけでなく子供も巻き添えにってドン引きしてたのが
お館様でもあるんだけどね…。
あの鬼ちょいちょいたまにまともなこと言うよね。
不死川は正座してた。
お館様を守れなかったことを深く反省してるんだろうな。
でも自爆したんですけどね。
よくもお館様をって城に落ちる前言ってたけどあの件に関しては無惨何もしてないからね。
伊之助はウヒョーとかいってた。
落ちる前のエピフライちゃんと食べたんかな。
玄弥は兄のことを心配してた。
いい子だなあ。
まさかあんな悲劇な結末になるとは思わなかった…。(一応これ先の映画のネタバレなので伏せます)
善逸は落ちていきながら、あいつが近くにいるかもと思っていました。
今回の善逸はシリアスなので起きていても強いです。
てかこの姿を禰豆子に見せていたらドン引きされずにモテてただろうに。
しのぶは蓮華の花が咲くある部屋にやってきていた。
え、鬼って個室もらってんの。
贅沢だな…。
そこにいたのは童磨でした。
わー女の子だねと喜ぶ童磨。
これ絶対男がきたら塩対応してたんだろうな…。
てかもししのぶさんが伍か陸に対峙してたなら勝ててたかも…というのは彼女に失礼かも
しれませんが、弐はやはり荷が重すぎたなと思います。弐だけに。(やかましい)
しのぶは思い出します。
姉が鬼に殺された時のことを。
彼女は死の間際、あなたは鬼殺隊をやめて普通に生きなさいといった。
でもしのぶは聞き入れなかった。
姉を手にかけた鬼の特徴を聞いた。
それが、童磨でした。
てか童磨は、死ぬのが怖いから自分が食べて救済をしてあげてるというけど、そうやって
女性だけ食べていくと世の中男性ばかりになるけどどうするの。
男に囲まれて生きていくんか。(なんの話をしている)
ここにきて初めてしのぶが怒った表情を見せる。
今まで静かだった彼女が動に切り替わるのがかっこいいですね。
でも彼女が仕掛けた毒は早々に解毒されてしまった。
童磨こそ煉獄さんとやりあってたら負けてたかも。
童磨が那田蜘蛛山での一件を口にしたことから、しのぶは鬼の間で情報が共有されていることを見抜く。
情報早いなあ。
童磨は、ちょっと頭のゆるい両親によって彼が宗教の教祖に祭り上げられていました。
まーこの親御さんは親ばかだったんだろうな。
うちの子かわいい天才、みたいな。
ここだけ見てると、金を巻き上げるような悪質な宗教ではなくシンプルに人を助けてあげたい
みたいな感じはするんですよね。
まあ寄付金とかはあったんだろうけど。
不幸だったのはその教祖にすえた童磨の倫理観がぶっ飛んでたことか。
人間だったころからおかしかったんだな。
極楽なんてないんだよって言ってたけどじゃ地獄あるのはおかしいだろうが。
ま、童磨ってある意味鬼に向いてた人間なんだろうな。
しのぶは大量の毒を打ち込むも童磨はたちまち解毒。
やはり彼女一人だと厳しいな。
重傷を負わされて膝をつくしのぶ。
そんな彼女の目の前に姉の残像が現れます。
立ちなさいと。
失血で立てないといっても姉は無情にも「関係ありません、立ちなさい」と告げる。
鬼を倒すと決めたのなら必ず倒しなさい、と。
お姉さんってそういう人なのでしょうね。
自分が倒せなかった鬼が現れた時、しのぶは鬼を殺すことをあきらめて幸せな生活を選んでも
良い、けれどもしのぶの意思で戦うことを選んだのであれば、何があっても必ず成し遂げなさいと。
立ち上がったしのぶに驚く童磨。
本気で心配してる口調なんだよなあ。へらへらとしながらも。
宮野さんの演技さすがだと思います。
軽そうでおちゃらけていて、それでいて底が読めない、ゾッとするような鬼。
宮野さんの演技が光ります。
幸せの道はずっと遠くまで続いていると思い込んでいた。
家族が鬼に食われおびえる姉妹の前に立ったのは悲鳴嶼でした。
それから姉妹は誓い合った。
まだ破壊されていない誰かの幸福を強くなって守っていくのだと。
鬼の首が切れなくても一体倒せば数十人の幸せを守れる、それが上弦であれば何百人もの
人を助けられる。
いつか炭治郎が言った「怒ってますか」という言葉。
しのぶはあれからずっと怒っていた。ずっと。
親を、姉を、カナヲ以外の継子を鬼に殺された。
アオイちゃんたちも家族が鬼に殺されなければ幸せに暮らしていた。
ほんとむかつく、なんで毒効かないのよ。
しのぶからしてみたら、家族を殺された時に姉と二人で鬼を殺すと誓い合ったのだから
今更自分だけ幸せな生活にと言われても納得できないだろうなと思います。
しのぶが渾身の一撃で繰り出した毒も解毒され、童磨がしのぶを抱きしめて「本当にえらい、
よく頑張ったね」と涙を流してた。
こいつとしては同情してるつもりなんだろうな…。
カナヲが駆けつけると同時にしのぶは殺されてしまった。
何かしらの指文字を残して。
しのぶはカナヲの目の前で童磨に吸収されていってしまいます。
あの髪飾りだけが残された。
童磨は死の寸前しのぶが何かしらの指文字を残したことも気づいていた。
善逸もしのぶと同じようなことを思っていた。
好きな人、大切な人、明日も生きてる気がしていた。
それはただの願望だと。
いつも生きてそばにいる。
人はどうしてもそう思い込んでしまう。
これって無限列車の内容、そしてED「炎」の歌詞にも通じることがありますよね。
人はみんな誰しも、今日と同じ明日が続くと信じて疑わない。
けれどそれはたやすく崩れ去ってしまうものなんだと。
鬼滅の刃ってそういう諸行無常を現した作品だと思っています。
だからこそ今を大切に生き、大切な人たちを大事にしようという強いメッセージが込められているように思います。
善逸はかつての兄弟子でもあり、今は上弦の陸となった獪岳と対峙していた。
善逸が言う通り、ただの繰上りで上弦の陸になっただけだから、実力としては本物の上弦には及びもしないと思う。
無限城の中で伝達のカラスによって走り続ける炭治郎たちにしのぶの死が告げられます。
それでも彼らは走ることをやめなかったけど。
炭治郎が思い出すしのぶはみんなに囲まれて笑顔の姿でした。
これが一番悲しいと思った。
どんな気持ちで彼女はずっと笑い続けていたんだろうって。
カラスが首から下げている札は愈史郎によってもたらされたもので、これで視覚を共有することができるものでした。
輝利哉が生き残った妹たちと無限城の中の様子を図面におこしていた。
てかこのカラス、現代でいうドローンみたいなものですよね。便利。
何より輝利哉らがフリーハンドで直線かけるのがすごいわ。(シッ)
でも、無限に城を作っていける鳴女の能力が一番すごいような気もする。無惨を超えて。
無限城の中には大きな力の反応が5つあった。
輝利哉は上弦の鬼だという。
その一つと善逸が遭遇したという知らせが入ります。
彼らは知らない。
その出会いが因縁の遭遇であるということを。
雷の呼吸の一の型しか使えないくせにと言ってくる獪岳に対し善逸は、おこぼれで上弦に入れたくせに
偉そうだなと返す。
この煽りあい、善逸の勝ちだろ…。
代々雷の呼吸を出してきた家系から鬼になった獪岳を出してしまったため、師匠である桑島は切腹して死んだ。
それも、だれにも介錯を頼まず、自分でのどをついたりせず本当に最後まで苦しむ死に方を選んだのだと。
桑島なりのけじめのつけ方だったんでしょうね。
だから善逸は稽古中知らせを受けた時静かに怒っていた。
やらなければならないことができた、とはこのことだったんですね。
獪岳は正しく俺を評価するほうにつくとか言ってたけど、じゃあ今が間違ってるじゃん。
大した実力もないのにお情けで階位が上がるような状況が正しい評価じゃないのに。
もしこのままこいつが上弦のポジションにいたとしても、一年もせずに下から上がってきた鬼に
やられて上弦から蹴落とされていると思いますね。それくらい今までの上弦は強かったから。
こいつからは強さがまったく感じられない。
のちのち愈史郎が、一年も経過したら獪岳は強くなっていたと評価してましたがそれは何もなく
こいつが今のポジションにい続けられたら、の話でしょうね。
善逸は後継者に恵まれなかった桑島が気の毒でならないという。
それは鬼になった獪岳のことだけではなく、一の型しか取得できなかった自分への侮蔑でもあった。
そういうところが悲しいですね。
何度か善逸は獪岳の技を食らっていたけどこれは、よけられなくてくらったというよりは、自分への
罰的な意味合いもあったんじゃないか…とちょっと思いました。
もし桑島が、獪岳は過去鬼に襲われそうになり、他の子を差し出すことによって生き延びていたのだと
知っていたら、絶対に雷の呼吸なんて教えなかっただろうな…。
鬼殺隊に入ってからも自分はこんなもんじゃないと思っていた彼は、黒死牟に出くわし命乞いをし
鬼になるかわりに生き延びた。本当に見下げ果てたやつだよ。
自分を過大評価する人間の典型例ですよね、獪岳って。
鬼殺隊に入ってからも、雷の呼吸の基礎となる一の型だけができなくて馬鹿にされてたようだし。
それでも一応尊敬はしてた善逸。
いい子だなあ。
ずっとあんたからは不満の音がしていた。
幸せを入れる箱に穴が開いてるんだ。
それをふさがないといつまでも満たされることはない。
善逸がここまで反撃らしい反撃をしなかったのは、それでもどこかに獪岳に良心があればみたいな
ことを思っていたのかに、と思いました。
もう道は分かれてしまったと決意した善逸。
最後の大技を繰り出し獪岳を撃破。
こんな型があるなんて知らなかった、ジジイは自分に教えてくれなかったと文句を言う獪岳に
これは自分の技だという善逸。彼はひたすら一の型を磨き上げていったんでしょうね。
獪岳は自分はまけてない、このまま落下し続ければ善逸も死ぬから引き分けだ、と喜ぶけど
そこに愈史郎がやってきた。
人に何も与えない者は誰からももらえなくなる、欲しがるばかりの者は結局何も持ってないのと同じ。
一人で死ぬのはみじめだな。
いいこと言いますねえ、愈史郎。
彼は善逸を助けて上にあがる。
善逸は三途の川手前にいた。
向こう岸に桑島がいた。
向こう側に行こうとするも花がひっかかって彼は進めない。
善逸は実力不足を謝った。自分の力が足りなかったばかりに獪岳を救えなかったと。
そんな善逸に桑島はいいます。
「お前はわしの誇りじゃ」
善逸が目覚めると愈史郎が手当てをしてくれていた。
ここで、一年後だったら獪岳がもっと強くなってて善逸は瞬殺だったぞとか言ってたんですよ。
まあそのころには善逸ももっと強くなってただろうなとは思うんですが。
村田が周りを警戒してるんだけど、めっちゃ生意気なことを愈史郎が言ってて笑える。
しかも村田が大声でキレちらかすもんだから鬼きたし。
さっさと倒してくださいよセンパイって言って愈史郎は善逸つれて避難してた。
そんな愈史郎はまた上弦の鬼と接触すると危惧しています。
彼の目がカラスとつながってるからね。
遭遇したのは義勇、炭治郎と猗窩座だった。
さあ今回のメインバトルが始まりますよ。
そんな中今回あまり出番のない無惨はなんか細胞の塊みたいな中でうごうごしてた。
珠世も吸収されそうになっていて、早くだれか…と願っていました。
輝利哉はこんなにも広い城の中でどこに無惨がいるか見つけることができるのだろうか、と
思っていた。
そんな彼の前にお館様、父が現れます。
焦らなくていいと。
やつは必ず姿を現すと。
屋敷の外では宇随と煉獄父が守っていました。
やっと立ち直ってくれたんですね父。
よかった。
細かいことだけど、煉獄父の着物にちょっとだけ光が反射してる描写が細かくてよかった。左手の
たもとのとこ。
悲鳴嶼と無一郎のところに鬼殺隊が駆けつけて、少しでも彼らの消耗を防ぐのが頼もしいです。
稽古しといてよかったねえ。
禰豆子は珠世にもらった人間に戻る薬を投与されて鱗滝のもとにいた。
これで無限城編は出番ほとんどないんだよなあ。
動かしにくいからだろうというのはわかります。
動かしにくいからスパッと出番を切るって判断はよかったと思う。
どこ目線って言われそうだけど。
禰豆子が人間に戻れば、無惨のたくらみはついえる。
太陽を克服した鬼は禰豆子だけ。
その禰豆子が人間に戻れば、食らう意味はなくなりますからね。
この長い闘いが今夜終わるかもしれない、と鱗滝は感じていた。
その今夜が何年にわたるんだろうなあ…。(映画の話)
思えば炭治郎と禰豆子がきた時から歯車が回り始めた気がする。
彼らがうまくはまり、事象が一気に動き出したと。
鱗滝の考えは間違ってないでしょうね。彼らが鬼との戦いに決着をつける存在だったのでしょう。
猗窩座と対峙した炭治郎、義勇。
義勇は炭治郎の姿を見て、あの日妹の命乞いをするしかなかった炭治郎が今は柱にも届く
存在になっている、と感じます。
そうですね、大きく変わったのだと思います。
猗窩座は炭治郎と戦って、杏寿郎の言葉は正しかったと認めようといってます。
この人いやこの鬼なんで下の名前でいうんだろう。
なれなれしいぞ。ってか距離感バグってるよね。
元の人間だった頃もそんなじゃなかっただろうに…まあいいや。
宴の時間だという猗窩座。
やめろよ、3人しかいないだろ…。張り切って宴開いたらほとんど人がこなかった石田三成の
ようなことになるぞ。(やめろ、やめろ!)
いきなり無限城のあちこちで水が流れ始めたけどこれは粋な演出なのか義勇の技なのか…。
義勇が水柱だと知り、水柱と戦うのは50年ぶりだという猗窩座。
てか本当によくしゃべるな。
セリフ量こんなに多くてもギャラは同じなんだぞ…。
てかみんないちいち技の名前言ってるけど無詠唱でもよくない?
魔法に無詠唱あるんだからこっちの技も無詠唱でよくない?
(場面的に無音になっちゃうだろうが!)
名前はなんだと言ってくる猗窩座。
義勇は鬼に名乗るような名はない、話しかけるな俺はしゃべるのが嫌いだという。
そうだそうだ!コミュ障の義勇さんだからな、話し合いは絶望的だぞ!
猗窩座は自分はしゃべるのが好きとぺらぺらしゃべってる。
うぜえ…。
義勇が吹っ飛んで思わず炭治郎が義勇さん!というと、あいつは義勇という名なのかと
反応してくる猗窩座。
うわあ…完全に相手からキモがられてるのにウケてると勘違いしてしつこく言い寄るストーカーのようだ…。
(失礼やぞ)
てか名前聞いたわりにこの後あんままともには呼ばないよね猗窩座君。
猗窩座は煉獄さんはあそこで死んでよかったと喜んでいる。
あれ以上生きていても成長は見込めなかったし、何より炭治郎を強く育ててくれたからだと。
ひどい言い方だよね。
弱者にはへどが出るという猗窩座に炭治郎は言う。
お前の言うことは間違っている。
お前が今そこにいることが証明だと。
生まれた時は誰も赤子で、誰かに守ってもらわなければならない。
猗窩座もまた誰かに守られて育ったはずだと。
後のことを知ると、猗窩座がここまで弱者を嫌うというのは紛れもなく自分の生い立ちからだと
いうことになるんですよね。そして自分がもっとも嫌うものが自分であったという何よりの皮肉が。
記憶を失ってるからこそ彼はそこに気づけない。
猗窩座の肩を誰かがたたいた。
はじめはみんな赤ん坊だと。
お前が人を手助けしてやれと、優しく語りかけてくる記憶。
思わず猗窩座はそれをはらった。
炭治郎から見れば彼は何もないところをいきなりはらったようにしか見えない。
刀がおられそうになった時、義勇がやってきた。
背中が痛いから猛烈に怒ってるらしいです。
うむ、言い方がなんか義勇さんぽくて良い。
義勇もまた、手合わせとか好きではなかったけど強者との出会いで感覚が研ぎ澄まされるのが
わかったようです。
命の取り合いがどれほど人の実力を伸ばすのかと。
義勇にもあざが発現します。
戦いのシーンがめちゃくちゃすごい。
炭治郎はなぜ猗窩座が死角から切りかかられても即座に反応できるのかを考えていた。
考えろ、考えろ。
…突破ファイルじゅないんだから…。(このタイトルの番組でピンチの時「考えろ、考えろ」ってセリフが出てくる)
闘気という言葉を使ったことから猗窩座は何かを感じ取っている、と炭治郎は考える。
以前伊之助は敵が狙ってくるところはなんとなくヒリヒリするといっていた。
まあ彼の場合視野がめっちゃ悪いというか自分で制限かけてるようなもんだからなあ。
感覚的な何かがあって攻撃をよけてるんだろうね。
殺気のこもった目線は必ずわかるといい、炭治郎が試した時もどこを見ていたかあててみせた。
その代わり、殺気とか悪意がないやつはわかりにくいという。
藤の花の協力者のおばあさんはいつのまにか伊之助の背後に立っていて、気づけないから
びっくりしたと。
でも、殺気を出さずに鬼を切るのは難しい。
考えながら猗窩座に攻撃をして、致命傷になりかねない攻撃が入りそうになった時、炭治郎は反射的にかわした。
その時炭治郎は昔の父の姿を思い出した。
父は病弱で常に床にいた。
でもヒノカミ神楽を舞う時はそんな様子を一切見せず、日が暮れたときから夜明けまで踊っていた。
父にも同じあざあるなあ。
炭治郎は偶然できたあざなんですと言ってたけど、やっぱりできるべくしてできるようなあざなんだろうなあ。
で。
神楽をつらいと思ったことがないという父。
むしろ、神楽を祖父から受け継ぎ習ったばかりの頃が若くて体力もあったのに本当につらかったという。
思えば、昔は無駄な動きが多かったのだろうと。
こなしていくうちに正しい呼吸、正しい動きを得て頭の中が透明になっていく。
大切なものを残して閉じるのだと。
体に覚えさせるってことでもあるんだろうね。
そしてこういうのって今の武術にも通じますね。
若い人たちが息を切らしてる中、年齢を重ねた人が息ひとつ切らさず鍛錬こなしてたりするし。
この炭治郎父が語ってる世界ってのはスポーツでいえば、ゾーンに入るってことなんだろうと思います。
脳で考えて動くんじゃなく、体に任せるというか。
まあ脳で考えてはいるんだろうけどね。高速処理なんだろうな。
あれは父が病死する10日前のこと。
一つとなりの村にクマが出たということで炭治郎の家でもかがり火をたき、鈴の罠をしかけていた。
夜、父が起きて炭治郎を読んだ。
降り積もる雪の夜道を二人は進んだ。
そうして山の中、クマがいた。
ツキノワグマだけど軽くヒグマくらいあるサイズやん…。
炭治郎父はクマに警告した。
鈴のヒモよりこちらに来るのは許さない、自分の家族を害するものには容赦しないと。
クマが鈴を超えた時、炭治郎父はオノを振ってその首を落とした。
炭治郎には見えなかったけれどオノを2回振ったのだろうと。
父の感情は何も揺らぐことはなかった。
父は炭治郎に見取り稽古をさせてくれたのでした。
思えば半天狗を追った時にも炭治郎は鬼が心臓に隠れていたことを探し当てていた。
彼はあの時からゾーンに入りかけていたんですね。(ゾーンとか言うな)
炭治郎が静かに覚醒した。
義勇の刀がおられ、猗窩座にやられそうになった時炭治郎の刀が一閃。
猗窩座の腕を切り落とします。
この二人が手を止めて驚愕するくらいだから炭治郎の変わりようはすごかったんだろうな。
猗窩座の技を確実によけながら進む炭治郎。
義勇は猗窩座と闘いながら、忍び寄る炭治郎に気づいた。
このままいけば鬼の首を切れるぞと思ったのもつかの間。
「猗窩座!お前の首を切る!」
言っちゃったよ。言っちゃったなーこの人…。
そりゃ義勇さんもつっこむわ。
まあそれでも覚醒した炭治郎は猗窩座の首を切り落とした。
落ちかけた首を戻してまで戦おうとする猗窩座。
義勇が自分の刀を投げつけて首を落とし、その首は消滅していくものの…。
その体はまだ動いていた。
炭治郎が吹っ飛ばされて失神してしまう中、義勇が一人で頑張ります。
すごいなあって思った。
そんな折でした。
猗窩座の腕をとり、止める女性がいた。
「狛治さん、もう止めて」と。
どうして止める。
強くなければ持って帰れないからだ。
俺のおやじに薬を。
強くならなければ盗んだ財布を持って逃げられない。
強くならないと捕まる。
鞭で打ち据えられる。
盗みを繰り返した狛治は両腕に3本ずつ、窃盗をしたことを示す入れ墨が入っていた。
それでも彼は父のために盗みを繰り返した。
そんな彼にもたらされたのは、父親が自死したという知らせでした。
おそらくお父さんは狛治に迷惑をかけたくなかったんだろうね。
自分さえいなくなれば彼がまっとうに生きられるはずだと願い、自殺したんじゃないかと思います。
そんな狛治を救ったのは慶蔵という男でした。
子供が大人に襲われて殺されそうになっていると聞き駆けつけてきたらちょうど狛治が全員を
のしていたとこだったと。
慶蔵は狛治をあっという間にぶちのめし、自分の道場に連れ帰った。
ここのシーン、石田さんが少年だったころの狛治の声出せるのがすごいなと思いました。
さすがですね。
実は慶蔵の奥さんは病弱な娘、恋雪の看病に疲れて入水自殺してしまったらしい。
軽く言ってるけどめちゃくちゃ重たい過去やん…。
恋雪の世話をしてほしいという慶蔵。
罪人の自分を娘一人の屋敷においてっていいのかという狛治ですが、悪人のお前は
さっき俺がやっつけたから大丈夫だという慶蔵。
彼はきっと狛治の心根は優しいということを見抜いていたんでしょうね。
でも狛治が名前を言わないので恋雪に、聞き出しておいてくれといって去っていってしまった。
ずっと猗窩座が炭治郎に抱えていた不快感。
それは彼が慶蔵に似ているからだった。
恋雪の世話をすることになった狛治。
もともと病弱な父を看病していたから世話そのものは苦ではなかったけれど、なぜ病人は
やたら謝るのかが理解できないでいた。
まあそれは健康であるがゆえにわからない部分もあるのだろうね…。
狛治に慶蔵は、お前は何か守るものがないとだめなんだなと言った。
そしてこの道場をついでほしいと。
山賊から助けたじいさんの持ち物だったんだけど、慶蔵のことをいたく気に入って敷地と道場を譲ったらしい。
ところが隣の剣道場がそこを手に入れるつもりで(こいつらもたいがい図々しいと思うんだけど)、手に入れた
慶蔵が気に食わず嫌がらせをしまくったせいで弟子はいないのだとか。
まずこの剣道場をつぶさないとどうにもならんな。てかそんな心根が曲がっててよく剣道なんかできるな。
狛治がようやく人としての幸せを手に入れようとしていた時、それはもろくも崩れ去った。
彼が父の墓参りで留守にしている間に、隣の道場の人間が井戸に毒を入れ、慶蔵と恋雪は死んでしまった。
なぜ自分は大事な人間が危機に見舞われている時、いつもそばにいないのか。
恋雪を幸せにすると誓ったのに、何一つ守れなかった自分を狛治は責めたんだと思います。
まあ隣の剣道場にいって全員ブチ殺したのは当然だと思うけどね。
剣道場の惨状は凄惨を極めたようですね。
そうしてさまよう狛治のもとに現れたのが無惨だった。
鬼を配置した覚えのないところに鬼が出たという騒ぎを聞いてやってきたらただの人間かと。
12体の鬼を作るからといってたわむれに狛治を鬼にしたようだけど、狛治の頭を腕突き刺して
ぶち破っただけで、血は与えてないように見えるんだけど、どうやって血を与えたんだろう。
これで狛治は記憶を失い、猗窩座として何のためにかもわからないまま強さを求め100年以上無意味な
殺戮を繰り返してきた、というわけです。
なんともみじめでつまらない話だ、と猗窩座が言った通り。
猗窩座は頭が再生しかかっていた。
ようやく目を覚ました炭治郎が切りかかろうとするも刀がすっぽ抜けてしまう。
こいつまだ動くのかって猗窩座言ってたけどそりゃお前もだわ。
彼はあきらめずパンチを繰り出した。
それは、慶蔵の一撃となって猗窩座に響いた。
生まれ変われ少年、という言葉とともに。
そうして猗窩座は、狛治はようやく気付いた。
最も弱かったのは、最も自分が殺したかったのは。
猗窩座の技がくると知り炭治郎は義勇を連れて逃げる。
その時見たのは猗窩座の笑顔だった。
猗窩座は自らに技を繰り出し体をぼこぼこにした。
炭治郎は猗窩座から感謝のにおいがした、どうして笑ったと感じていた。
彼は知らない。猗窩座の過去に何があったかを。
ずっと先、あの世ででも事情を知ったらきっと猗窩座に同情するんだろうね。
猗窩座の前に父が現れた。
彼は父のことを心配しています。
慶蔵も現れ、死んでも見捨てないという。
狛治に戻りかけた猗窩座を引き戻したのは無惨。
こいつほんとうっとうしいなあ。
でもまた狛治に引き戻したのは恋雪だった。
「もう十分です」と。
無惨の声は遠く届かなくなった。
狛治が恋雪に何も守れなくてごめん、とずっと謝ってるのが切なかったです。
生きている間にはどれだけ願っても届かなかったのが。
「おかえりなさい、あなた」と恋雪が言ったのが印象的でした。
ここ原作にはなかった、父の「お帰り」とか慶蔵の「お帰り」も入っていたのがよかった。
そして狛治の「ただいま」というセリフも。
原作以上に良い演出になったと思います。
そうして猗窩座の体は誰かに抱き着くような体制のまま崩れていった。
炭治郎と義勇はそのまま失神。
カラスが心配してました。
ここの義勇〜死ぬな〜はコミックの幕間に書かれてたやつですね。拾い上げてくれてうれしい。
黒死牟が、猗窩座の気配が消えたとかいっててお前さてはドラゴンボール見ただろって思った。
童磨は猗窩座殿もしかして死んじゃったー?と軽いな。
何か別の生き物になるような気配がとか言ってたけど。
そしてああ、なんだっけとか言ってる。
そーいやそうだった。
こいつまだ戦ってたんだった。
そして死んでも気にしてもらえない獪岳。やっぱりザコ扱いだったんだろうなあ。
伊之助がカラスをつつきながら進んでいて、やめてやれ…と思いました。
これ確かコミックの、話と話の間に書かれてたイラストネタだよね。
誰も無惨の居場所を突き止められずにいた。
こいつ根は小心者だから奥の奥にいるんだろうな…。
ほんと秘境だよ。
EDのあとの一枚絵すごかったです。
なんとか155分耐えたぞー!ほんと苦にならない時間でした。
次回制作の発表がなかったから、一年先かもしれませんねえ。年1はちょっと厳しいなあ。
もう少し何とか早まらないもんでしょうか。
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来