多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→8番出口


8番出口

9/15鑑賞

 期待しないで見に行ったら面白かったです。
 ただ、仕方ないんだけど映画の演出に対して心の中でめちゃくちゃ突っ込みがちでした(笑)。
「いや異変だよちゃんと見ろよ!」とか「異変あったんだからさっさと逃げろよなんでずっと見てんの」とか。
 なので見ていて疲れた(笑)。
 ホラー映画としてはそこまで怖くなかったので良かったです。

 すみっこぐらしのマナーCMわかりやすくてよかったな。別の系列の映画館で流れてるやつは
英語で音声流れるので画面見てないと何を言ってるのかわからず、例えば席でスマホいじってる
人は英語のセリフだから、スマホ操作やめてと言われても理解できない、そんな意味ないマナーCMだったので。
 変におしゃれにしすぎるのも考え物ですよね。

 なお作中で便宜上「主人公」と表現していますが、名前のようなもので、本作品の主人公
そのものではないとお考え下さい。(みんな主人公でいいと思う!)

 冒頭は電車の中。
 ボレロが流れていて見ていると主人公が聞いている音楽だとわかります。
 何か音がするのでイヤホンを外すと、シートに座っている母親の腕の中で赤ちゃんが泣いていた。
 それに対しイラつき怒鳴り散らすリーマン。
 怖いなあ。
 でも普通にある光景なんだろうね。
 主人公はじめ周りの人はみんなスマホいじっててみないフリ。
 なかなか周りの人も責められないよね。こういうので変に注意して刺されたケースもあるし。
 そんな中主人公に恋人から電話がかかってくる。
 車内だったからあのリーマンにキレられたくないのか切ってました。

 電車から降りてホームから階段あがるんだけどめちゃくちゃ狭くてびっくりした。
 もっと広いもんかと思ってた。
 っても、いくつも階段があるようなホームだと場所とるからこんな狭くなるのかなあ。

 恋人から赤ちゃんができたといわれて立ち止まる主人公。
 おい…階段の上り口で止まるなよ。危ないだろ。
 なんかここまでのことを見てもこの主人公、ほんとうにダメなやつだなあっていうのがよくわかる。
 てか、恋人とは別れる予定があったのに避妊しない主人公がガチくずですやんか…。
 育てられる自信がない、どうしよう、という恋人に主人公もあいまいな返事を。
 どっちも決められないって優柔不断カップルですやんか。
 あと、ここで喘息の発作が出て主人公は吸入器を持ってることから喘息の持病があることも
わかります。
 派遣で持病ありか…なかなか大変だね。でも子供が生まれて親になることで強くなれる
部分もあるから、どうしようどうしよう言ってないで二人で手を取り合って進んでほしい、とは
ちょっと思いました。

 恋人と通話しながらホームを出て上がっていく主人公ですが…。
 人がいなくなり、駅の通路を歩いていると電波が悪くなって通話が終了してしまった。
 ピーンポーンてホームをつげるあの音も聞こえなくなりましたね。
 ここで私見てて笑ってしまったんだけど、主人公、3回あの歩いてくる人とすれ違うのに
なんもおかしいと思ってなかった。
 さすがに鈍すぎる。
 通路は0→となってました。
 3回目にようやく何かがおかしいと気づいて立ち止まった主人公。
 お前鱗滝さんがいたら「判断が遅い!」て平手打ちされてたぞ。

 というわけで4回目の0→曲がり角です。
 主人公そろそろ気づいて!
 っていうか現実世界でも突然迷い込んだらこんなもんかもね。
 そんであの歩くおじさんが歩いてくるんだけど、背後に立たれていたことにびっくりして
主人公はまた進んでしまった。
 というわけで5回目の0→曲がり角です。
 おい再トライはええよ。ツッコミが追い付かないよ。
 そして「こっちじゃないな」と引き返した主人公。
 …6回目の0→曲がり角です。
 秒で再トライすんな!漫画だったら1ページ内どころか1コマの中でリスタートさせられてる
パターンじゃねーか!

 ようやくここで看板に気づく主人公。
 長かったね。
 謎側も「やっとかよ」ってめっちゃ突っ込んでるわ。
 「異変を見逃さないこと」
 「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」
 「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」
 「8番出口から外に出ること」
 シンプルに考えれば二択ですよね。
 行くか、行かないか。
 でもこれが難しいんだろうな。
 2の8乗だから1/256の確率か。全部選択を正しくできた場合の確率。
 ぶっちゃけていえば256回トライしたら成功する可能性がある。
 それでも間違い探しだからそこまで難しくないけども、ここに心理戦はいりますもんね。
 怪異というのはあらゆる手を使ってだまそうとしてくるものです。

 てか自分が脱出できないからって火災報知器のボタン押すんじゃないよ…。
 このまま進もうとしたけど血がしたたってきたので慌ててもどる。
 今回は正解だったので1→通路に進むことができました。
 歩いてくる男がここでスマホいじってるのも怖いなあ。

 主人公、今度は注意書きをしっかり読んで挑みます。
 異変はないなって言ってるけど…。
 気づいて、蛍光灯多すぎるから!
 環境省から苦情くるレベルだよォ!
 というわけで戻ってまいりました0→曲がり角です。
 今度は写真を撮りながら進む主人公。
 異変はないなと安心してすすむと1→にいけました。
 ところが次、写真を見ながら進もうとしたらおかしくなってた。
 まあズルは通用せんわなあ…。
 記憶力が試されますね。

 と思ってたら歩いてくる男が立ち止まった。
 異変やん。
 早く引き返せばいいのに主人公、なんで何度も振り向くんだろ。
 ここはまあ演出のためにやったんだろうと思うけど、男が背後に立っていて怖いのに
何度も何度も振り返る主人公にイラっとしたわ。
 だまるさんが転んだでもやってんのか。
 ここで戻って後ろを見たら歩いてくる男がスマホをいじっていたので、ちゃんと
戻る箇所に戻れたってことなんでしょうね。
 2→になってました。
 水一気に飲んでるけどこういうときは一口で我慢しておいたほうが…。

 次さすがに慎重にいってます。
 すると、曲がり角の先に設置されているロッカーから赤ん坊の声が。
 開けようとする主人公。
 いやよくそんな勇気あんな!?
 少し開いたら赤ちゃんの声がでかくなったので閉じる主人公。
 よかったーと思わせておいて突然ロッカー全体から赤ちゃんの声が響くから
びっくりしました。
 これは怖い。
 
 はい、3→にきましたよ。
 よし、異変なしと進んでいく主人公。
 気づいて、ポスターがなんか変だよ!
 ここで、せき込んで吸入器を使おうとした主人公は、ポスターが自分を見ていることに気づく。
異変です。
 気づけてよかったねー。
 なんで主人公を喘息持ちにしたのか疑問だったけど、こういう演出のために必要
だったのかな。
 よかったね、吸引しながら歩いていかなくて。

 さて4→にきました。
 人間不思議なもので、こういうとこまで進んでくると慢心とか油断が出てくるんですよね。
 怪異が仕掛けてくるとしたらこういうとこでしょう。
 にしても8つ目まで進まないといけないとか面倒だよね。
 ゲームでも7回勝ち抜こうとかあるけど、1、2回目で大体負ける私は8番出口にたどり着ける
気がしない。

 もう疑心暗鬼だよねここまできたら。
 確認しながら進むと異変はなかった。
 5→に進みました。
 ここ、主人公の頭でわざと表示見えなくして、見てるほうが5なのか0なのかとハラハラする
演出はよいですね。
 そうして進むと変なメロディが。
 異変?とか言ってるけど異変だろ、戻れ。
 ええい、判断が遅い!(パーン!)
 と、それは主人公が持ってたスマホからの着信だった。
 恋人からでした。
 なんとこの主人公、話しながら進んでしまうんですよ。
 バカじゃないの。
 今まで電波通じなかったところにいきなりかかってきた電話なんてただの異変でしょうが。
 昔からこの手の怪異って、知ってる人に化けてだましてくるのが定番ですよ。

 彼女からの電話は、自分ではおろすか産むか決められないというものでした。
 もしもこのまま何も変わらなかったら、決断できないまま恋人は子供産んで、主人公とは
別れたっきりになってた可能性高そうだな…ってくらい主体性ないなこの子。
 主人公は、電車の中の出来事を語りながらずんずん進んでいきます。
 結局、人を助けられない自分が父親になってもいいのかっていうただの言い訳だった。
 そりゃ怪異からしたらリスタートしてくださいってなるよな。
 
 そうしてたどり着いたのは0→曲がり角でした。
 バーカバーカ。
 歩きスマホしてるからだよ。(いや確かにそうだけど!)
 めっちゃ暴れまわってて笑った。
 自分の不注意が原因なのにね。
 ここで吐いたシーンあるけどそういうリアルなのは見せなくていいから。
 ドリンクやフード食べてた人がもらいゲロするでしょ!
 荷物全部放り出して引き返す主人公。
 バカだな、携帯くらいもっていけよって思ったら後のシーンでしっかりスマホとイヤホンは
持ってたのがわかります。通路に無駄にゴミ投げ捨てただけやん。

 と、そこに子供が立っていました。
 異変だといって戻る主人公。
 しかし0→に戻されていた。
 さらにはその子が走ってやってきたことから主人公は、迷子?と感じます。
 そりゃ自分だけが閉じ込められたとも限らないわけだし。
 顔には擦りむいたあとがありました。
 惜しいなボク。
 額だったら炭治郎を名乗れてたぞ!(その映画はとっくに公開中だ)
 子供は主人公に対して、歩いてくる男を指さします。
 思えば彼はこうして異変だと知らせていたんだろうな…。
 主人公は子供に「あれはもう人間じゃない」といいました。

 ところがその歩いてきた男が角を曲がると「よーしよーしやったぞ!」って言ってるんですよ。
 ここで戸惑うかもしれませんが見ていくと理由がわかります。
 この構成は面白かった。

 彼は、さっき現れた子と4→の曲がり角にたどり着きました。
 あざみたいなのないな。こっちの子は。
 私この時点で別々の怪異かと思ってた(子供を)。
 違ったんですね。

 この歩く男もまた迷っていて、通路を歩いてくるのは女でした。
 異変がないか確認して進むと、そこは5→の曲がり角。
 よーしよーしと盛り上がってます。
 次進むとあの女が立ち止まって「もしかして迷われてます?」と声をかけてきた。
 私も出られないんですと。
 異変だ、引き返せ!
 と思ったんだけどこの歩く男は会話ができる人が出現したことにホッとしたんでしょうね。
会話を始めてしまった。
 どう見てもこの女の発言はおかしいのに会話続けようとしてるのがまた…。
 しかもこの女、「ここ地獄?それとも煉獄?」とか。
 その映画は何年も前に終わったわ!(「お前も8番出口で迷わないか!?」「迷わない」)
 で、この女は「向こうから歩いてくる人が今回はこないんですよ。異変ですかね」と言う。
 しかも同じセリフ繰り返しはじめたし。
 ようやく逃げる、歩く男。しかも間違えて進もうとして何とか引き返した。
 判断が遅い!(何回目だこれ)
 そして次。
 6→なのですが。
 あちこち確認して、歩く男は異変なし、と言います。
 ここまできて、出口もうすぐだって気持ちがあるから確認もいい加減になってくるんだよね。
いやらしいほどこういう心理をうまく突いてるわこの怪異。
 男の子はあるドアをじーっと見てました。
 そこはドアノブが扉の真ん中についていた。
 しかし歩く男は気づかずに子供を連れてそのまま進んでしまった。
 そりゃ0→曲がり角ですよねー。
 めっちゃ激怒してる歩く男ですが、子供には当たり散らさず、びっくりさせたことを詫びて
笑顔だったのが、本当はいい人なんだなって思いました。
 もしこれが昭和の映画だったら子供ボコられる方向だったかもしれないな…。今は映画の
決まりというかいろいろあって、子供や動物にいちじるしく危害を加えるような描写は規制が
入ってるはずです。絶対にないとは言わないけど、あからさまなのはダメになってるはず。

 投げ捨てたカバンを拾ってもう一度歩き出す歩く男。
 いい人やん。
 すると、なんと彼らの目の前に8番出口が現れたのです。
 どう見ても異変だけど、歩く男は精神が限界にきてたんだろうね。
 進んでしまう。
 子供が一生懸命止めてるのがすごいけなげでした。
 手がすり抜けて転んでしまうんだけど、なるほどあざはこの時できたものか。
 歩く男は、ごめんね、俺は悪くないといって階段を駆け上がっていってしまった。

 子供は立ち上がり、一人引き返します。
 もうね、この子がすごいけなげすぎていろんな意味で泣きそうになるわ。
 この映画の主人公、ある意味この子ですよ真面目に。
 
 子供は引き返したので1→の曲がり角にこれました。
 ここを進んでいくとあの歩く男がやってきた。
 子供は手を引っ張って連れて行こうとするが男はそのままいってしまう。
 子供も付き合って戻ったものだから、異変がないのに引き返した、となり0→曲がり角に。
 戻されるのをわかってて、必死で助けようとするのが泣けてくるわ。
 たった一人で怖いだろうに…。
 やり直しになったのにもめげず、また進む子供。
 立っていると主人公が後ろからやってきた。そして異変かと引き換えしていく。
 出会ったのはここですね。
 
 ここまで見て、この子を助けることで主人公は恋人とより戻して子供を産んで育てて
いこうってなるんだろうな、と見当はつきますね。
 日本のホラーはたまにハッピーエンドがあるから良い。

 さてさて。
 主人公と子供は進むことになります。
 歩く男がやってきたので指さす子供。
 主人公はあれはもう人間じゃないという。
 つまりああやって怪異に飲み込まれてしまったら、演出として使われる人間になって
しまうってことなんだろうね。
 歩く男が出会った女もそうだったんでしょう。

 主人公は歩いていくんだけど、天井の表示板の裏が違うことに気づかない。
(引き返せ引き返せ引き返せと書かれている)
 子供は気づいて立ち止まってたけど、主人公が行くぞっていってしまったのでついていく。
 この子が何も言わなかったのはおそらく、主人公がどういう人間かわからないからでしょうね。
 歩く男は紳士的に接してくれてはいたけど、いろいろあったし。
 防衛本能みたいなもんで、かしこいなと思いました。
 
 リトライで主人公は、このエッシャーの絵なんか違うような気がする…と言ってた。
 でも子供はすたすた進んで先にいってしまうんですね。
 異変だぞ、と言っても聞かない。
 角を曲がると1→でした。
 ここでようやく主人公は、子供が通路の判断ができてると気づきます。
(鱗滝「判断が早い!」←ほめてそう)
 ただ、もしかしてそれだけ長い時間ここに閉じ込められていたのかも…という考え方も
できるわけで。
 そう思うとちょっと切ないですね。
 この通路での異変が赤ちゃんの泣き声ということを考えると、子供の場合は現世に生まれるか
生まれないかのところをさまよっている(抜けられた子だけが生まれることができる)と考察も
できるわけで。なかなかに深いですね。

 主人公、進もうとしますが子供が扉の前で立っていた。
 主人公は子供をせかして連れて行こうとするけど、ノブがおかしいことに気づいた。
 それは、歩く男が見落としたノブでした。
 素晴らしい。
 
 ここのシーンすごく気になったのが、主人公は子供の歩幅に全然合わせないんですよ。
 さっさかさっさか歩いていくから子供は小走りになっている。
 反面、歩く男はちゃんと子供と手をつないでゆっくり歩いていた。確か、誰かに会いに来た
みたいなことも言ってました。
 もしそれが子供のことだとすれば、子育て経験があるからこそ、ちゃんと子供と手をつないで
歩く、主人公はそんな経験ないから、子供がついてこれるかどうか関係なく自分のペースで
歩く、という風に演出が分けられているのだとしたらすごいなと思います。

 次の通路に進むといきなり停電した。
 ここで子供と手をつないで引き返せばいいものを、スマホつけてあちこち音がした方向を
さぐって、実験用のマウス(耳とかパーツがついててグロい)とかコウモリ見て騒いでるのは
あほちゃうか…って逆に白けたな。
 いや演出なのはわかるんですが。
 それよりも暗闇を歩いてくる男とぶつかったのが怖かったわ。
 異変なんだから早く戻ればいいのに。
 一人騒ぎまくったあげく(子供は壁にはりついてた)ようやく戻った主人公。
 見てるこっちが疲れた(笑)。
 てか子供に「大丈夫か」くらい言ってあげようよ…。

 次は3→です。
 黒猫が現れた。
 そして恋人が立っていた。
 電話のアイコン、黒猫抱いた恋人でしたね。
 それはいいとして。
 子供が、ママ!といって走り出すのでママじゃない、違うと連れ戻す主人公。
 よし珍しく正しい判断をしたぞ。
 子供が失神したので抱えて戻ります。
 4→の看板の下で座って子供を寝かせている主人公。
 そのコートを毛布がわりに子供くるんであげるとかはしないのね…。
 ここらはやっぱまだ父親とかになってないからなんだろうな。
 
 目を覚ました子は、ママに見つけてほしくてわざと迷子になってここに迷い込んだことを
話してくれます。
 パパにはあったことないと。
 つまりシンママか。
 おそらくはこの子って二人の子で、別れたままの選択をした未来の子なのかな…と思いました。
 
 さあ次に進みます。
 子供がすぐに8の数字がさかさまだと気付いた。
 えらいぞ。
 5→に到着しました。
 進んでいくと右手側の扉があく音がした。
 戻ればいいのになんで見に行くんだろう。(話が進まないからだよ)
 開くと中は真っ暗。
 その向こうに主人公は自分の姿を見ます。
 赤ちゃんが泣いてて、母親が怒鳴られていても知らんふりをしていた自分の姿。
 主人公はこうやって客観的に見せられることによって、自分の情けなさを実感したのでは
ないでしょうか。
 
 さあ6→にきましたよ。
 進んでいく子供に主人公は尋ねます。
 出られたらどうする?って。
 チーズたっぷりのせたピザが食べたい、と子供は答えます。
 そうそう、子供のうちにたくさん食べなさい。
 大人になるとチーズたっぶりは胸焼けがしてあんまり食べられなくなるからね。(何を言ってるんだ)

 自分は何をしたらいいかわからないという主人公に子供が貝殻をくれます。
 お守りだって。
 それは…この子が持ってたほうがいいんじゃないの。
 と、ここでサイレンが響きます。
 サイレントヒルや!(他作品!)
 何か流れてきた。
 ここで引き返せばいいのに、洪水がやってくるのをぼーっと見てるの、相当たわけな気がするんですが。
 君はどんだけ痛い目にあったら学習するんだ。

 逃げる中、子供が転んで波にのまれそうになる。
 主人公助けにいった。
 さすがに見殺しにしてなくてえらい。

 ここで、海岸で遊んでいる一組の家族が出てきます。
 それは主人公と恋人とあの子供でした。
 つまりこの時点で主人公は正しい未来を選択できたって暗示とも考えられますね。

 これであってるのかなという主人公に恋人は、選択が正しいなんて誰もわからないといいます。
 あなたはあの子を守る、いつかはあの子もあなたを守ってくれると。
 完全に予言じゃねーかこの怪異の。
 子供が貝殻を拾ってます。

 水が押し寄せる中、主人公は天井の看板の隙間に子供を乗せ、自分は流されていった。
 ……これ結果的に主人公流されて悲劇に見えるけど、自動的に引き返させられてんじゃね?

 子供が目を覚ますとがれきの中にいた。
 彼は冷静に引き返します。
 そして7→の曲がり角を曲がり、一切何も見ず突き進んでいった。
 これはもう正しいとわかってるからなのかな。
 やけをおこしたってことはないと思うけど。
 でも一人でいくのはかわいそうだなあ。
 主人公と行ってたら多分消えた存在だろうから、そういう展開にならなかったのはよかったけど。
 この子は心が強いなあ、と思いました。

 そうしてしばらくして主人公がやってきた。
 やっぱり流されて戻ったから正解扱いになったんだね。
 全部チェックして異変なし、と進みます。
 8番出口は下に降りる方向だった。
 降りていくと、ピーンポーンとあのホームの音が聞こえてきました。
 無事現世に戻ってこれたんですね。

 ポケットからスマホ取り出してて、もってたんかーい!ってなりました。
 あの洪水に耐えきったのすごすぎる。
 飲み物買って飲んでたけど、少し中身があるのに捨ててたね。
 飲み干す演出で、少し残ったからごまかしつつ飲み干して捨てた風にしたのかな。
 そのあとはイヤホンを耳につけ(こっちもちゃっかり持ってた…)、恋人に電話。
 病院に行くといいます。

 そして不思議なことに乗った電車で同じことが起きていた。
 赤ちゃんが泣き、サラリーマンが怒鳴りつける。
 ここ、ボレロの演出が良い味出してますね。
 同じような曲調に聞こえていながらもだんだん変化する。
 きっとこの主人公は先ほどとは違う行動をとったに違いありません。
 音楽が流れ始めてから変化があるまでにすごく長かったけどこれは、主人公が
いろいろなことを逡巡していた演出なのだろうなと思います。
 助けなかった自分、通路でさまよってたこと、あの子との出会いなどなど。

 このボレロの曲、スネアドラムのとこがものすごく好きなんですよ。
 なんていうか徐々に力強くなっていくとこが、勇気を与えてくれるような感じで。
 このゲームの作者さんは、ボレロを聞いてこのゲームの着想を得たのか、それとも
この作品にあう曲をさがしたらボレロだったのか、どちらが先かわかりませんが。
 素敵な組み合わせだと思います。

 考察どころが多い分、いろんな感想が生まれそうで面白いなと思いました。
 ゲームやったことがないから満足度高いのかも。
 あと、男女でも感想違うかもしれませんね。私は結構子供のほうに感情移入して見てたので。
 怖さもそこまでではなかったので安心して見れました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→8番出口