多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→アキハバラ@DEEP


アキハバラ@DEEP

9/20鑑賞

 これは結構面白かったですね。話がなんか難しそうでちょっと敬遠してたんですが、もっと
早く見ればよかった。ただし、暴力的な表現がきつかったのはちょっといただけないなと
思いました。PG-12指定くらいあってもいいと思う。

 さてさて舞台は秋葉原。いやーいきなりこゆい始まりでなんとも…(笑)。でも秋葉原って
すごいんですねー。一度どんなところか行ってみたいです。お店を端から端まで覗いて
歩いてみたい。それだけで1日過ごせそう。近くに住んでいる人がうらやましいです。
 で、なんか日本のMSみたいな会社?デジタルキャピタルという会社のシャッチョさんが
踊り来るってますがな。世界で7番目の金持ちかぁー。きっと本とか大人買いできます
よねぇ…「この棚のこっからここまで」とか。(多分書店を買い取ることが出来ると思う)

 で。
 この映画の主人公であるメンバーも負けず劣らず濃い。これぞ秋葉原のオタクっていう
くらい濃い。すごいですねぇ。
 えーと、天才ハッカーのページ、よくフリーズするタイコ、潔癖症のボックスと。この3人が
メイド喫茶に集まってなにやらご会談。そこに現れたるは、このメイド喫茶一番人気を
ほこるというアキラ。かわいいですねぇ。タッパあるしすっきりした顔だからメイド服似合い
ますよ。
 と思ったけどかなり男勝りな方のようで。なんか地下格闘技界のカリスマらしいです。
こういう文武両道?みたいな人はいいですね。
 そんでもう一人。合流したのが、太陽光の下には出られないという、ガンダムスーツ
みたいなん着たイズム。…いや光がダメというわりには思い切りメットのカバーあげてます
けど…。

 で、彼ら五人は集まって会社を立ち上げるみたいです。彼らが集まるきっかけとなった
のは、あるサイト。なんだっけ…。ユミ?ユキ?忘れたけどそういう名前の女性がやって
いた、いわゆるお悩み相談サイトみたいなものですね。
 世間にうまくなじめずにいた彼らはそこに集まって知り合ったと。
 で、その女性が亡くなったことによってなんていうの、一念発起して会社をと。
 資金80万て世の中なめてるだろお前ら。
 ちなみにオフィス用品で大体社員30名と仮定して、新品でデスクとイスをそろえると、
それだけで一千万くらいかかります。中古でもいいんでしょうけどね。

 まあいいや、アキバですから安くものが揃うわけですよ!
 怪しいインド人からパソコンとかデスクを仕入れた彼らは、さっそく組み立て開始。
 うわぁ…SOMY(ソミー)のVAID(バイド)とかFIJITYU(フジチュー)とかGELL(ゲル)とか
やってくれるねぇ(笑)。
 マックにWinのXP ProのOS入ってたりするし。
 でもこういう怪しげなのもアキバの醍醐味なんでしょうねぇ。つくづくこういうものに、日常的に
触れられる人達がうらやましぃー。

 彼らはまず名前を売るために、アキラのスポンサーということにしたのかな、地下格闘技に
出て勝利するわけですよ。
 アキラは過去トラウマがあるみたいですね。いわゆる虐待を受けて育った子で、それが
原動力になってる、みたいな感じですか。
 んで、それを見て気に入ったらしきデジキャピのバカ社長が声をかけてきます。アキラに
自分とこが今度発売するゲームのイメージキャラクターになって欲しいと。
 報酬は月額500万の広告バナー代。これはかなり破格ですよ。
 ただ、取り決めが一方的なところといい、ワンマン社長の臭いプンプンですねぇ。
 ワンマン社長っていうのは、事業がうまくいってる時はいいですが、ひとつ転び出すともう
あとは転落の一途しかないから厳しいですよ。いい例がライブドアっス。フットワークが軽い
分、社員の不満を十分吸い上げる努力をしておかないと、内部から突き崩されます。うわー
他人事ではないから気をつけよう(笑)。

 そんで、その資金を元にアキハバラ@DEEPメンバーは、「CROOK(クルーク)」という
新しい検索エンジンを開発するわけです。
 これがすごいんだ。
 人工知能を搭載していて、メンバー5人の個性を持つと。だからユーザが探す情報を、
ユーザにマッチした結果として提供することが出来る。これは確かに、未だあのgoogleで
さえなしえないことですから、もし実在したとしたら面白いでしょうねぇ。
 彼らはこれを無料で使える優秀なコンテンツとして開放したかったのですが、その資産価値に
目をつけたバカ社長が早速買収にかかるわけですよ。たった2億で。
 
 で、バカ社長、自分のお気に入りだよといって「飼っているペット」を見せるのですが…。
 その飼ってるペット、人間でした。趣味わりぃの極めてんなー。ゲテモノ食いも最終的には
人間に行き着くといいますが、なんつーか。
 私が思ったのは、5人が集まるきっかけになったユキだかユイだかユリさんですが、もしか
したらこいつのペットとして飼われ、間接的に殺された可能性もあるんじゃないかなーと。
どうも今までにも何人か飼ってきたような言い方をしていたので。

 はっきりウンといわない5人に対してバカ社長は、彼らをパーティに招待し、そこで強引に
「提携した」と発表してしまいます。既成事実を作ろうというわけですね。
 ところがページが頑張って、「提携するつもりはない」と宣言。
 手に入らないどころか赤っ恥をかかされたバカ社長。まあ当然これで済むわけがない。

 少しして5人の家、本拠地にプロの空き巣が入り、データをごっそり持って行ってしまいます。
セキュリティが甘い以前に、こういうことがあるとわかってながらなんで放置しとくかなぁ…。
 ここで警察が言ってたんですけど、データの盗難っていうのはなんていうか、被害として
認知しにくいということらしいですが…本当ですか、警察の方!
 まあ確かに特許とかとっていたり、明らかにその人のものだというのが証明できたり、
資産価値がきっちり出てれば被害として算出できるのかも知れないけど…。まだまだ難しい
ってことなんですかねぇ。

 そういうわけで、明らかに犯人は誰か分かっているけれども、どうにもならない状態です。
 これを見ると、ウォルト・ディズニー氏の「ネズミのオズワルド」の一件を思い出しますねぇ。
参考リンク ディズニー秘話
 あんな風にパワープレーで横取りしてしまうってのはいただけませんな。ところであの横取り
した会社、今どうしてんでしょうね。

 で、意気消沈したメンバーはもうてんでバラバラに行動。
 っておい、映画の中で映画見んなや!なんで映画見にきてその中でさらに仁侠映画
見なあかんねん!
 
 秋葉原をウロウロしていたページは、今はデジキャピの執行委員であり、かつてハッカー仲間?
だった遠阪に声をかけられて、あれこれ話し込みます。
 そんで、デジキャピ内乱を起こそうとしていた加藤という人物が闇討ちにあって入院している
ところへ連れて行き、情報提供を。
 ただ、見張られてる可能性は高いわけだからもうちょっと慎重に動いたほうがいいとおもうん
だけどなぁ…。
 ページらはやる気になって帰っていきましたが、やっぱり遠阪も闇討ちにあっちゃいましたね。
 とことんあのバカ社長、人を信用してないんだなぁ。

 5人は体力づくりを開始。
 …のハズが、バカ社長によってまたきっちりやられてます。これが結構ひどいなぁ、みたいな。
ま、ありきたりに、やられる→報復を誓う→体を鍛える→報復成功、みたいなのじゃない分いいと
いえばいいでしょうが…。
 しっかし、5人の中で一番用心深そうなイズムまでもやられてんのが意外でした。ま、他のメンバーが
何かあったとかいっておびき出したんですかねー。
 アキラは、地下格闘技で、デジキャピのバカ社長腹心の部下、渡会と対決することに。
 うわぁ…なんか濃いですなぁ。
 この渡会の役やってる人、須藤理彩さんに似てると思ったんですけど…(っていうかあの人
かと思ってた)。

 1ヵ月後。
 盗まれた「CROOK」を作り変えた「スコップ」の発売日前日。
 いよいよ潜入ですがな!
 
 デジキャピに抗議デモしてる人で、車椅子にのってる人がいたんですが、これは…あの
意識不明だった加藤さんかな?
 デジキャピ側では、注目を集められるはずの明日ではなく今日なのは何故か?とクビを
かしげているようですが。それには理由があったのです。
 アキハバラ@DEEPのメンバーが侵入するのに目を反らす、陽動作戦という理由が。
 カッコエエー!

 で、受付のなんていうんですか、守衛室?みたいなところでガードマンにとめられそうに
なるんですが、ページがなんか謝ってるので何かと思ったら、手に仕込んだショックガンを
当ててました。すっごい笑った。謝りながらそういうことする人初めて見たよ!ここの
シーンは必見ですね。ちょっとお気に入り。

 まあすんなりいけるわけじゃなくて当然ガードマンとか警備隊が出てくるんですけど、
これまたショックガンみたいなのを仕込んだ警棒をメンバーは構えるわけですが。
 あれはボックスかな。
 構えたシーンで一人つかなくて、「あれっ」というように棒を見るのですが、サッとカット
されてた。これ本当ならNGテイクだったのをそのまま使ったんじゃ…(笑)。

 ここでボックスが脱落して、アキラとページが侵入するわけですが、ゲートのところに
渡会が待ち受けてるんですね。ところが、渡会は「やめた」といってすんなり譲ります。
彼女としてもバカ社長のやり方を歓迎していたわけではない、ここらへんが引き際だと
思ったんじゃないでしょうか。
 そうしていよいよバカ社長のところにたどり着いた二人。
 バカ社長は自分達を、吉良上野介と大石内蔵助に例えてますが。お前吉良ほど優秀な
人じゃあるまい。
 で、「まさかボクのクビをとるつもりかい?」と余裕タップリのバカに対して、笑みを浮かべ
ながら近づくページ…。
 この結果は予想通りで笑えました。伏線はってたもんなぁ。

 こうしてネットの世界に自由と平和が戻ったのでした。

 えっと、ページは吃音持ちという設定とのことですが、失礼ながら提携しない宣言くらいはもう少し
ちゃんとしゃべって欲しいなーと思ったり。いや、つまるシーンが長すぎて、言おうとしている
ことがわかるだけにもどかしい。いつになったら言い終わるの?みたいな感じはありました。
 全体的にはその設定は斬新で良かったなと思いますけど。

 あとビックリしたのが、バカ社長を演じていた佐々木蔵之介さん。医龍で藤吉先生を
好演された方です。あれと180度違う、子供がそのままでかくなったような大人を見事
演じておられました。すげぇ!本気で、見ていて腹立ったもん。
 流石ですね。

 主役が五人ということだったけど、まあそれなりに個性も生きていてよかったんじゃない
でしょうか。
 ゲストとかも豪華でよかったですよ。
 私的にはボックスがなんか面白そうな人だなぁと思ってみてました。
 アキハバラ@DEEP、実際にいたら面白そうな人たちですね。



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