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モンスターハウス |
1/18鑑賞
前から気になっていた映画、見てきました!うん、まあ思っていたよりはいいな、という
感じ。
この物語にサブタイトルをつけるなら…そうですね、「純粋で哀しい愛のお話」でしょうか。
えっと、鬼太郎の新しいCMきてました。…実写ヤバイ。いやなんか…もうちょっと何とか
ならんかったん?みたいな。妖怪大戦争、あれレベル高かったんだなぁ…。
あとムシキングだのラブベリーだののCMもやってたんですが、ムシキングはオーバー
リアクションだしラブベリーはこぇぇし…。まあ子供向けなんだなぁと思いました、はい。
ハッピーフィートだっけ、あのCMはかわいかった!たくさんのペンギンが出てきていて
いい感じでした。こっちはすごいなぁ。
さてさて本編。
物語はやたらきれいな秋の紅葉から。
…ってなんかいきなり幼女が三輪車で疾走しとるがな!お前はどこの嵐を呼ぶ幼稚園児だ。
こいつがモンスターかと思ったら違った。
いやー、三輪車で鼻歌を歌いつつそこらに呼びかけて猛スピードで疾走する幼女、
出会ったら結構怖いですよ。
んでその女の子は別にモンスターではなく、市街地をすごいスピードで走りぬけたあと、
とある家の前で止まるわけです。つーても車輪がどっか挟まったらしいんですけどね。
そこはネバークラッカーというかなり覚えにくい名前のじいさんが住んでいる家。
芝生に入るなー!とすっ飛んでくるのはいいんですが。この女の子懸命に三輪車
こごうとしてるんですね。いや、降りて引きずってけよ…。
そうこうしてる間に三輪車とられて真っ二つ。
いやいやいや!三輪車の車輪もぎ取るじーさんってどんな怪力よ!お前が
モンスターか!
その様子を見ていたのはこの家の向かい側に住むDJという少年。名前からして
もうこの手の人間がトラブルメーカーなのは「フルハウス」でも明らかです。
つかね、この時点だとね、明らかに、覗いてこのじーさんが何を取り上げたか毎日
チェックしているこいつの方が不審者なわけですが。大人はわかってくれないとか
そういうレベルではなく。
そのあたりの突っ込みを、両親以外していないのが惜しいところです。
この両親もDJの親だけあってかなりおかしいのですが。
歯科医師の父親が学会に行くことになって、母親もついていくんですが、いや
あのね…車バックさせておもいきり子供を轢いてんですけど。子供が立ち上がった
からといって何事もなく「おいおい、危ないぞはっはっは」といいながら出て行く
お前らがこぇぇよ!
これ映画だからいいけど実際やったら死んでますがな。
思い切り轢かれてもピンピンしていた子供はチャウダー。アニメとか映画で
出てくるデブはもれなくうざい、という言葉の通り、軽率で考えなしで見栄っぱり
で…おいおい氷河さん、自分のこと言わなくてもいいんだよってくらいうぜー
奴ですよ、はい。
雰囲気的に「NARUTO」のチョウジに似てる。いや両方に怒られそうですが。
そのチャウダーってのは12歳にもなってスーパーマンのマントみたいなのをつけてる
ようなボウヤなんですけども。
バスケットボールを買ってもらったと得意げに来るのですが…そのボールが
バウンドして、ネバークラッカーさんの芝生へ。はい、見事ヒット。
ここで、誰が取ってくるかという明らかに、デブお前が行くんだよみたいな
雰囲気を無視して言い争う二人は、なかなか物語の進展のさせ方を心得て
いると思います。
モメたあげくなぜかDJが行くことになり、芝生へ侵入。チャウダーはお前が
行かせたクセにぐだぐだうるせぇよ!
案の定もたもたしてる間にじいさん登場。もうダメだと思った瞬間なんとじいさんが
死亡。
そう、DJはキラ!新たなデスノートの話が…ではなくて、単にじいさんが
倒れたのでした。
私は死んだとは思わなかったんだけども、じいさんはピクリとも動かず…救急車で
運ばれていきやした。
落ち込むDJが家へ戻ると、なんかうるせー女がきたよ。
と思ったらこれがベビーシッターだってさ…。うわ最悪。こんなん雇って大丈夫
なんかってくらいすごいですよ。
まあアメリカだと、12歳とはいっても、子供一人残して外泊とかすると、虐待と
いうことになってしまうので、ベビーシッター業は結構需要があるらしいんです
けども。
なんかもうすごいです。こいつ、虐待として通報すべきなんでは…。
こっそり抜け出して工事現場でチャウダーと落ち合おうとするDJ。あの、
ショベルカーに乗ってキーを見つけ出して操作しようとしているデブがいんです
けども。そいつ穴に叩き落して埋めてしまえ。
一方最悪なベビーシッターのジー。こいつはこいつで男連れ込んでるし…。はあもう
どうしようもありませんな。
ただ、このジーの声はあの日番谷隊長なんで、声は聞いてて楽しかったですが(笑)。
ちなみに主役はあのコナン君ですので、いつ「真実はいつもひとつ!」と言い出すか
ドキドキものでしたが。
ところでベビーシッターが連れ込んだところの男、ボーンズはジーにたたき出されて
不満たらたら。そこへ、自分が小さい頃ネバークラッカーさんに取り上げられたタコが
ふらふら、お向かいの家に浮かんでいるのを発見。これを取りに行きますが…。
家がぱくり。
まあホラー映画とかで最初に犠牲になるのは、世の中をナメてかかっているバカと
相場が決まっていますので、お約束を踏襲していて良いと思います。
んでDJとチャウダーはあの家がおかしいとジーに訴えるわけですが、元から信じて
いないジーは、じゃあ確認に行くと言い出し、あわててとめる二人。君らは確認して
欲しいのか欲しくないのかどちらなんだ。
朝。
結局徹夜で二人は見張っていたらしいんですが、特に大きな動きなし。
そこへ現れたるは、ハロウィン用のお菓子を寄付と称して売り歩いている女の子、
ジェニー。
しかもモンスターハウスへ行こうとしています。
家のほうもなかなかやるもので、立ち入り禁止の看板をサッとひっこめるあたり、
実はこの家はオスタイプで、女の子だから大目に見てあげようとしているのかと思ったら
単に食いたいだけでした。
二人があわててやってくる目の前でジェニーはカートごと飲み込まれそうになり、
間一髪セーフ。
ジェニーがかわいいもんだからやたらとカッコつけてみせる二人。だから口では
オトナといっても子ども扱いされんだよ。体は子供、頭脳はオトナの誰かさんとは
大違いだ。
このジェニーは生徒会長をしているだけあって、落ち着いて事態を解決しようと
試みます。
で、やったのが警察への通報。
いやいやいや!
例えば写真とるとか、もうちょっと証拠を残したほうがいいのでは…。
案の定、警察がきた時には家はピクリとも動きませんでした。
定番ですな。
この警察官が、ベテランと新人コンビなのですが、いかにもアメリカンって
感じで面白かったです。新人の方がなんとなくエディ・マーフィタイプで。
彼らが帰った後計画を練り直す必要が生じた三人。
なぜなら今夜はハロウィン。やってくる子供たちを飲み込むべく家は待ち構えて
いるわけですから、このままほっておくわけにはいきません。
DJは家をちゃんと観察していて、煙が出ているから暖炉っつーかボイラーが
心臓に違いない、それの火を消せばいけるんじゃないかと思うわけです。
このあたりの発想はすごいなって思いますね。
いや、家自体が悪魔になるみたいなのはホラー映画でも散々出てきていますけど、
そういう、何々が心臓みたいなのはあんましなかったかなと。
で、立てた作戦は、風邪薬をしこたま飲ませて眠らせようというもの。その間に中に
入ってボイラーの火を消すと。
この風邪薬を飲ませる方法も大したもので、掃除機にいろいろかぶせて子供に
見せかけて芝生へ入らせ、あのじゅうたんの舌で巻き取らせようというものでした。
すばらしい発想だ。
つーか。
当たり前のように話進んでるけど、10メートルくらいはなれた場所からスリング
ショットで呼び鈴に石命中させるジェニーがすごいんですが!
で、乗り込もうとしたところへパトカー登場。
見事計画台無し。
人形だったのも露呈してしまいましたから、同じ手は使えません。
と思っていたら、子供たちをパトカーに乗せ、家を調べにいっていた警察官二人は
あっという間に家へ飲み込まれてしまいました。警察官が二人と知って、正体を隠す
必要もないと思ったんでしょうか?
で、パトカーごと飲み込まれそうになり、命からがら脱出したのはいいですが、
家の中に閉じ込められてパニックになる三人。
あのデブ、チャウダーなんかひどいもので、DJに、お前がボール投げ込むから
こんなことになるとか、早く帰りたいとかもうお前、そこの穴に突き落としたろか
ってくらい逆切れしまくってます。
ところがDJ、あることに気づきました。
家が眠っていると。
警察官が来て、あの人形を改めた時、ベテランの方がこっそり、風邪薬を何か
のドリンクだと思って飲んだらしいんですな。まあそういう悪いことすんのもアメリカン
の特徴ですけども…。
ともあれ、その警察官を飲み込んだから眠っちゃったと。いやいやそれだと
警察官消化したってことになるんじゃ…?
まあいいから先にいきますか。
で、彼らが「心臓発見!」とか言って水鉄砲で撃ったのは、なんかランプみたいな
ものでした。いやいやいや、どう考えてもボイラーが天井から網に入ってぶら下がってる
とかありえんから!
つまりいわゆる「口蓋垂」、のどちんこだったわけですな。
なんかもうやってることがドリフコントのような有様ですが、さらに奥へと進んだ
彼らは、ネバークラッカーさんが結婚していたこと、大女の奥さんがいたことを知る
わけです。
奥さんがいた…というのはなんとなくうわさになっていたようですが、さらにそれには
「奥さんを食べちゃった」といううわさまで。ま、これは子供たちがあのじいさんのイメージ
から作り上げた尾ひれなんでしょうけど。
地下にもぐりこんだ彼らはそこで、大女の死体を見つけます。コンクリで固められた
それにパニックになる三人。そりゃ怖いよなぁ…。私でもレジで財布あけてお金が
入ってなかったら同じくらいビビりますもん。(怖さのレベル違う)
そうしているところへ、なくしたと思っていたバスケットボールが、テンテンテン…と
目の前に来て大喜びのチャウダー。よし、そのボールをやるからお前はおとなしく
消化されてろ。
で、見事ひっかかって(「ナイストラップ!」「…松田のバカ」←こういう会話はありません)
家に発見された三人。あやういところで機転を利かせたジェニーがのどちんこに
ぶら下がり、おきた嘔吐によって彼らは外へ。
そこに現れたるはネバークラッカーの亡霊…ではなく彼は死んでませんでした。
いやあの倒れ方、思いっきり死亡フラグでしたやん。
ともかく、帰ってきたネバークラッカーさんは、この家の秘密を話すわけです。
まだ彼が若かった頃、サーカスで見世物にされていた大女ことコンスタンスに
一目ぼれし、二人で逃げてこの土地へやってきたわけです。
名前負けしてるというか、コンスタンスというとアニメ三銃士のかわいらしい
女の子が浮かぶ私の世代にとっては夢を返せという感じですが。
で、せっかく二人のマイホームを建てている時に、ハロウィンでやってきた
子供たちがコンスタンスにいたずら。怒った彼女は子供たちを追い払おうと
して転び、穴の中へ転落。さらに不幸なことに、コンクリがその上へ降り注ぎ
彼女は死んでしまったのでした。
こうして家に彼女の霊がとりつき、モンスターハウスになってしまったと。
そしてネバークラッカーさんは子供たちが食われないよう、常に怖いじいさんを
演じることによってこれを追っ払っていたのです。
なんか…可哀想な話だなと思いました。逃げてきてようやく安住の地を見つけた
と思ったら死に別れてしまうなんて。彼女が家にとりつくのもわかる気がします。
その時家はとうとう立ち上がり、彼らを殺すべく本格的に向かってきたわけです。
いやいやいや!
これだけの轟音とどろいているのに周囲の家から誰も出てこないってありえない
から!
んでまああとはなんとかうまいことこの家を倒すわけですが…。
家がバラバラになった後、コンスタンスの霊とダンスを踊るネバークラッカーさんの
シーンはジーンときました。家が壊れたことによって初めて二人は自由になったの
かも知れないと。
なんか、悪霊がとりついたとか、ポルターガイストが原因でモンスターハウスに
なったわけではないだけに、すごく可哀想な事情が根底にあったんだなーって感じです。
でもここ、かなりあっさり「こういうことがあったんだよ」レベルでおわっちゃうのが…
もっと時間さけよ、みたいな。
ともかくこうして、モンスターハウスはなくなったのでした。
で、ハロウィンということで続々訪れる子供たちに、今まで取り上げたものを返して
あげるネバークラッカーさんがいい感じです。三輪車をぶっちぎられたあの女の子も
返してもらいにきてました。
つか。
せっかく返してもらったバスケットボールが、ゴールに突き刺さってんですけど。
どういうシュートの仕方したらそんなことになるんだ。
しかも最後、穴からばばーんと手が出てきて何事かと思ったら、すっかり忘れ
さられていたえー…名前なんだっけ、ボーンズが穴から出てきました。
はい、めでたしめでたし。
ただ、吹き替え版だったんですけども、吹き替え用の歌が流れたりとかは
いらなかったかなーと。付け足された感バリバリで、退屈でした。
ネバークラッカーさんの声は泉谷しげるさんでした。すごい名演でしたよ!
特に、コンスタンスの霊が消えていくシーンとか、秀逸でした。
すごいなぁ。
というわけで、メチャクチャ面白いってなわけじゃないんですけど、まあかるーく
見る分にはいい映画なんじゃないかな。キャラクターもスムーズに動くし、映像も
なかなかきれいでした。
まあキャラクターの顔が結構微妙で、あんまりアップで見たくないんですけど(笑)、
まあそれ以外は良かったです。
モンスターハウス、純粋で哀しい愛がそこにはありました。
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