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クレヨンしんちゃん
嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!

4/24鑑賞

 今回の話は15周年ということで、小ネタに結構、力入っていたような気がします。
話は「家族」がテーマでいい感じでした。

 上映前の映画CMでポケモン映画の歌を今回サラ・ブライトマンが歌うと知ってビックリ
しましたよ!豪華だなおい。
 あとナルトのCMもなかなか良かった。だけど疾風伝になって成長しちゃったからなんか
なーって感じ。昔の生意気盛りのナルトの方が私は好きなんで。懐かしいな、ハクとか。

 で。
 物語。
 冒頭からもう恥ずかしげもなくケツの連発です。絵もセリフも。すげーなぁおい。
 宇宙人がケツフリフリして踊っているのですが、前方に大きな岩があるということで
室内からなんかボコボコ飛びたっていくのですね。これが小さな円盤かと思ったら
爆弾なんだよ!
 あぶねーなおい。室内に爆弾おいとくなんて。
 …ってか避けていけば済む話なんじゃない?
 あと歌ってるヒマあったらとっとと起爆して下さい。と思ったんだけどこの歌が起爆
スイッチになってるみたい。それもまた面倒な話だな…。

 この時爆弾の1つがもげて宇宙に飛び出すのですが、ものすごい勢いで銀河系に行き
冥王星・天王星・土星・木星・火星を抜けて地球へ落下。…よく燃え尽きませんでしたね…。

 さてさて登場しました野原一家。沖縄旅行満喫中。
 シロも来てるってすごいな。(このカラクリは後で判明…/笑)
 ま、方法がどうであれ、置き去りにしないのはえらいね。
 今回の沖縄旅行はヒロシの勤続15年を表彰してのものらしいです。豪華だなおい。
国内旅行の方が最近は高いっていいますし…。

 しんちゃんはシロとボール遊びしてるんですが、しりでボール返しながらおねいさんナンパ
してんだからこれある意味芸術ですな(笑)。
 そんで飛んでいったボールをひろいにいったシロが爆弾を発見しまして、しんちゃんを
引っ張っていくのですね。しっかし、しんちゃんの股の間からの視点なんて初めてじゃ
なかろうか(笑)。
 一騒動起きそうです。

 場面変わりまして、国際宇宙監視センター、略してウンツィー。英語で書くとUNTI。…ウンチで
ええですやん。
 ともかく、隕石を監視しているここが、沖縄での異常を発見。
 ってこの館長の声は京本政樹さんですかね。口調とか多分そうだと思うんだけど。
 
 しんちゃんはそれが何か知りませんから遊んでいたところ、シロがしんちゃんに取り付こう
とするその爆弾を発見、身を挺して守るんですね。こういうところはやっぱいいなぁって
思います。
 その結果、爆弾はシロのおしりについてしまいました。
 
 で、ウンツィー。
 今の映像をとか言って出たのがどっかのおねいさんの胸の映像。
「うむ、これは爆乳」って真面目に館長言ってるのマジ笑える。
 観客で大人の方とかいたんですけど、ここでプッと吹きだす声が結構聞こえてました。
 まあ思ってもないところで笑いがくればふき出すよなぁこれ。
 シロのおしりについた爆弾をしんちゃんが思い切りつついてんですが、慌てるウンツィー
メンバーが笑える。

 で、シロのおしりについた爆弾がテレビのCMソングに反応して起爆しかけるのですが、
しんちゃんが「チンチンカイカイオラもするー」とかいってやりだしたら止まったんですね。
なんかこの音を爆破停止の音として認識したみたい。
 これだけ高性能の爆弾なのに離れないんだ…(笑)。

 爆弾と知らない一家は、シロのおしりからそれを取ろうとするけども結局取れず。
 ウンツィーはあっという間に一家の情報を調べてました。
 って足が臭いとかお便秘とか好きな言葉は平熱とかっていらんやろ!何を調べてる
何を!
 館長はこの爆弾処理に関して、翌々日12時ジャストをもって打ち上げとする、と
計画を立てたみたいですね。
 フッ、野原一家がかんでいて計画通りに進むと思うなよ!

 帰路につく一家。
 みやげものを買ってんですが、しんちゃん、チョコビの沖縄版見つけておおはしゃぎ。
これ実際に売られてますね。ハイビスカスが表にデザインされてるピンク色のチョコビ。
こういう現実とコラボレートしてるのってなんかいいな。
 …ってちんすこう開けてしんちゃん勝手に食っとるがなー!
(でもこれが意外な伏線に)

 シロをどうやって連れ帰るのかと思ったら、やつらぬいぐるみにして持ち込むつもり
ですぜ!
 でもシロえらいな…。
 確かえーと暗黒タマタマ大追跡だったかな、さらわれたひまわりを助けに行く時に
乗ってた電車の中で「ペットの持ち込みは…」と言った車掌さんに対して「これは
ヌイグルミですよ!」と、シロをパスしあう野原一家のシーンがありました。劇画調だった
と思うんですが。あれは笑ったなー。あのシーン思い出しました。
 たまゆらたまゆらたまゆーらー。聞けばいつしか眠くなる!だっけ。
 
 で、シロを持ち込むことに関して、監視しながらも大真面目に「犬は貨物扱いだろうがー!」
と突っ込んでるウンツィーメンバーが笑える。

 そんなこととはつゆしらず、シロをバッグに入れ背中にしょったままトイレへ行った
しんちゃんは、きれいなおねいさんに声をかけられるのですが、ぬぁんとその間に
シロが誘拐された!ってか気づけしんのすけ!
 で、ここで謎の女性らとウンツィーとの熾烈な争奪戦が繰り広げられるのですが。
 女性側は「決まった!ああ、拍手と喝采が聞こえる」とか心酔してるし。なんだこいつら。
(このセリフの意味とか存在も後でわかります)
 そんで結局シロはスポーンとしんちゃんのリュックの中へ。これはおもしろかった。

 ウンツィーのトイレでメンバーが話をしているのですが、そこで化粧してるのがいるって
どう見てもおかしいだろ!ひなげしとかいうところのスパイらしいんですけども。
 …ひなげしって宝塚?すげーなおい。
 こいつらはこいつらで、爆弾を手に入れて世界をひざまずかせたいらしい。ってか
自分達の舞台を見てほしいって…。
 いやいや、爆弾が脅迫の材料となりうるのは、国単位での爆破破壊力だから。
地球丸ごと吹っ飛ぶんじゃ脅しようがないだろ。
 
 そんな騒ぎをよそに車で高速を帰る途中の野原一家。ちゃんとしんちゃんもチャイルド
シートに乗っててえらいですね。もう最近では運転中にあれこれやるネタはできない
だろうなぁ。昔はそういうネタ結構あったんですけどね。運転中のヒロシに目隠し
したりとか、ヒロシの足元で「むすめさーんやまおとこにゃーきをつけーろ」とか
歌ってたりしたもんですが。
 と、ひなげしメンバーのうらら・くらら・さららが運転するバイクがきたんですが。
えっこれ道路交通法違反じゃないの?3つつながったバイクって。
 もういっちょ変なトラックきました。あの、なんてーの。ライブで地方回ってるアーティスト
の名前ペイントされたトレーラーみたいなでかいの。…トレーラーでよかったな別に。
 で、そのトレーラーが横に並びまして。開くとそこに宝塚のラインダンスみたいなのが。
 なんかこの一面は「アイ、ロボット」の刑事の前方に立ちふさがる、ロボット搭載の
トレーラーを想像しました。
 …いや高速でそんな踊ったら危ないから…。
 ひなげしのボス、お駒は、金色のカンタムとシロを交換しましょうと持ちかけるの
ですが、まあしんちゃんですから突っぱねます。
 不審なものを感じたみさえも、窓を閉めるようにいうのですが、いや最初から
しめときなさいって。危ないから。
 
 まあしんちゃんですからここは危機感のかけらもなく。
 「おばさん化粧のノリが悪いですね。うちのかーちゃんが29歳であれだから…38歳」
って当ててる!すげぇやしんちゃん!ムダに女性を見る目が確かだ!
 …ってか幅寄せされてビビる前にブレーキ踏みなさいってヒロシさんや。
 ま、間一髪高速を降りたわけですが。
 なんか追い詰める割にツメが甘いなひなげし。

 ところが家に戻った一家を持ちうけていたのはウンツィー。
 シロを捕まえて事情を説明しようとするのですが、名乗った館長に対して
「ウンチのおかんちょー?」と素で返すしんちゃん、流石だ!

 てなわけで手間取りましたが、一家はシロのおしりについたものが爆弾だと
知らされビックリ。
 ウンツィーメンバーが外そうとしますが外れません。つか家庭の電圧でそれだけ
機械が動くことにビックリだ。
 ともかく、シロごとロケットで飛ばすことにあっさり決めた館長は、いろいろと一家を
買収にかかるのですが、それに応じるような一家じゃない。
 しかもしんちゃんに「ありがとーウンチのおかんちょう」と言われて館長、見事な
滑舌で「ウ・ン・ツィー!」と返したぞ。

 館長もそろそろわざとしんちゃんが話の腰を折ってることに気がついたんで
しょうね。フフフ、しんちゃん相手に勝てると思うなよ!
 話が重大なところに差し掛かったところで、テレビCMに反応してまた爆弾が
機動し始めて、ウンツィー退却。お前らはアホだ。

 結局また爆弾は止まるのですが、シロがいなくなってしまうということを納得できない
しんちゃんは「シロは渡さない!」と家を飛び出していきました。

 途中ひなげしにとッつかまるのですが、ここで出てきた歌劇のシーンは、サウンドオブ
ミュージックとか、荒野のガンマンかな、それとか最後は…パヒュームではないんでしょうが
そんな感じで、いろんな話のネタがあってちょっと嬉しかった。
 結局ウンツィーとの争奪戦になるのですが、途中から何故かシロをボールに見立てた
ラグビーになってしまっていてメチャクチャ笑えた。タッチダウンして歓喜してるし(笑)。

 いろいろありましたが、逃げ疲れて橋のたもとにやってきたしんちゃんとシロ。
 世界でたった一人。美しい夜桜と対象的なしんちゃんはちょっとビックリしました。
 しんちゃんはポケットに入っていたちんすこうをシロと半分こしますが、そこは子供
ですから疲れて眠り込んでしまいます。
 そんなしんちゃんの様子を見て、野原一家での思い出を思い出すシロ。
 ここの、しんちゃんを見ながら思い出してるシロがすっごい泣けます。いろいろしんちゃんに
迷惑かけられたけれど、それはシロが嫌いだからじゃなく、大切な家族として扱われて
いたという証拠で。
 そうしてシロは、しんちゃんのために別れて自らウンツィーのところに行くのです。
しんちゃんの涙を無駄にしないために。

 追跡に業を煮やした館長はついに、生きてても死んでもいいからあの犬を連れて
こいと発砲許可出すんですな。むごいことするな。
 ウンツィーのメンバーもシロを発見しましたが誰一人撃とうとはしませんでした。
結局皆そうなんだ。喜んで死なせたいわけじゃないんだ。あの館長を除いては。

 医務室で目を覚ましたしんちゃんは、シロが連れて行かれたということを知ります。
 みさえが「シロはロケットに乗せられた」と言うんですがここで初めてしんちゃん、
本気で問い詰めるような口調で「なんで」って言うんですよ。なんかハッとした。

 シロも大事だけど家族も大事、というヒロシにしんちゃんは「シロも家族!」って
言うんですね。
 ここでひまわりが親指グッと突き出すんですけど、セクシーボイスアンドロボの
ロボのマネかと思った(笑)。
 ともあれ、今出来ること、すべてをやりきろうということで野原一家ファイヤーですよ!

 ロケットの中のシロの様子が映るんですがこれがまたひどい。
 シロがつながれているのはともかくとして、シロくんありがとうと書かれたエサいれに
口もあけてない缶のドッグフードが置いてあるんですよ。本気でしばくぞ館長。
 お前は命を何だと思ってんだ。
 シャンパンとか飲むなよ。お前が飲むにはもったいないよ。
 
 こっから怒涛の野原一家の反撃が始まるのですが。
 ヒーローでもないし特別な力はないがガッツはある。だから負けない。
 ってそこへまたまたひなげしが参上。
 お駒さん男役だったんじゃないんですか?いきなりドレスになってるけど。
 まあいいや。
 ロケットにのりこんだしんちゃん。
 シロと抱き合って感動のなみ…ってそれ鼻水か!

 まあ下は下でひなげしとウンツィーで大乱闘。
 お駒さんはロケットに乗り込んでシロ強奪を企む。
 大混戦です。
 館長の下へ乗り込んだ野原一家も大苦戦。
 ここあたりはなかなか面白いです。シリアスな場面を越えてクレしんワールドが
戻ってきた感じ。
 ちょっぴり下ネタもあってしんちゃん特有の毒があっていいなと思いました。

 でまあシロの爆弾は騒動の中外れるわけですが。
 なんとロケットは発射されてしまうのです。
 私も当然ロケット発射の前になんとかなると思っていましたからこの展開は
ビックリ。
 はてさてどうなるのか…?
 それと、館長を止めようとするヒロシのネタが必殺仕事人ネタで笑った。これで
館長の声が京本さんであることを確信したんですが、こういうネタ持ってくるところが
笑わせるなぁ。しかも館長逆切れして丁寧語消えたー!(笑)
(しかしこの仕事人ネタも実は重要な伏線)
 
 誰か開けてーとパニックになってるお駒さんに「入ってます」をひたすら繰り返す
しんちゃん。お前らは二人揃ってアホだ。
 そんでまぁ、他の映画だったら「ありえねぇー」って方法でしんちゃん達は助かる
わけですが、落ちてくるしんちゃんとシロを見事キャッチしたヒロシ、ガッツあるぜ!
つーかしんのすけ、落ちてる最中に写メとって送信してんじゃねぇぇぇぇ!

 こうして一家はまた元通り。館長もぶっ飛ばしてめでたしめでたし。
 計画通りいかないから人生は楽しいんだ。

 そして今日もしんちゃんはみさえに「シロの散歩行きなさい」って叱られるのです。
「シロはあんたのなんなの!?」って。
 しんちゃん、考えるな、感じろって言ってたけど…。
 ホントはちゃんとわかってるよね、しんちゃん。

 EDはすごいほのぼのしていていい感じです。最後まで見たほうがいいかなと思います。

 15周年だけあって、いろいろな試みがあった映画だなと思います。
 今までで一番、しんちゃんが孤独な中頑張って、それでもどうしようもないことに
ぶつかって、そこから立ち上がる、みたいな色の強かった内容ではないでしょうか。
 地球と家族、どちらかを選ばなくてはいけなくて、というよりも選択はないに等しい
んだけども、それでも迷わずシロを選べるしんちゃんの勇気と、それでも結局なんとか
しちゃう野原一家だから大好きなんだ。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!