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チーム・バチスタ第2弾
ナイチンゲールの沈黙

ドラマスペシャル(09/10/09)

 これは…終わりは、映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」に続くと考えてもいいんでしょうか?
あれをドラマで改めてやってもしらけるだけだと思うしなぁ。

 というわけで以前のスペシャルと合わせてのレビューです。
 総集編をやっていた時に登場したのが、チホちゃんという子でした。
 この子は左手が自分の意志と反した動きをしてしまう病気に悩まされていました。
 それでグッチこと田口医師に相談してきたのです。
 母親は反抗期だとか思ってるっぽいのですが。
 どう見ても脳腫瘍系の病気だろこれ。

 というわけでぐだぐだ総集編をやった後に、申し訳程度に「エイリアンハンドシンドロームだ」
というのが分かって、脳神経外科の天才、西園寺先生にオペを頼んでおしまい、でした。
 で、「まさかこの先脳神経外科であんなことが起きるなんて…」と思わせぶりに前振り。
 
 さていよいよ本編です。
 もういっそMr.Brain呼んできた方が話が早く終わると思うのですが、そうなると残り1時間
50分、だらだらトークになってしまうと思うので、ここでは登場しません。

 それは9月21日月曜日、雨の降る日のことでした。
 飛び出してきた女性と男の子が出会うシーンから始まります…ってこれ恋愛フラグかなとか
思ったけど全然関係なかった!むしろ結構大変なシーンだということが後でわかります。

 その翌日、オペが行われていました。
 腫瘍取り除くシーンが結構生々しいです。
 オペを受けていたのは巧君。おしいな、匠だったら華麗なるスパイネタで突っ込めたのに。

 オペは成功し、西園寺医師は巧に「手を動かしてごらん」とか言っています。
 そして彼はまた眠って、普通に目が覚めるはずでした。

 一方グッチ。
 院長室に呼ばれてやってくると院長が、脳神経外科の西園寺が訴えられそうになっていると
切り出してきました。
 あの巧が、目が覚めないそうです。
 バチスタ事件から9ヶ月、まだまだうちを見る目が厳しいのでなんとかしてちょ、ってことらしい
です。
 調べてくれと言われて断るグッチですが…。
 彼一人に調べさせると大変なことに、と怖いことを言いだす院長。
 そうです、もう彼は到着してしまっていたのです。
 廊下をめっさ肩で風切りながら歩いてますがな、白鳥。
 しかもまたコーヒー勝手にもらってます。

 白鳥、グッチとの再会を「おおっ、でっかくなったんじゃなーい、5mmくらい」と喜んでいます。
(喜ぶ…?)
 しかしグッチももう負けてはいない。
「そっちもでかくなったんじゃないですか、態度が!」と返しています。
 成長した、グッチ!しかし相手にダメージはないみたいだぞ!

 白鳥、脳外科の会議に乗り込んでいきます。また肩書きなげぇな。
 西園寺にとっては白鳥とグッチは、チーム・バチスタをつぶした最悪の2人組という印象の
ようですね。まあなまじ間違っちゃいないところがアレというか。

 今回の事件は、オペ直後のMRIでは異常は認められず、翌日になってMRIをとってみたら、
脳幹に血腫が出来ていた、原因はわからないということらしいです。
 その血腫のために巧は植物状態になってしまったと。
 白鳥はあれこれミスの可能性を指摘するのですが、全部否定され、それで「誰かが故意に
こんなことをしたのでは」と指摘。
 まー、みんなが殺気立つわけですよ。
 西園寺は、脳はまだまだ未知の領域だ、巧君は不運だっただけだ、と言います。ふーん。
(山田くーん!!!)

 つか医者として「不運だった」と言ってしまうのもいかがなものかと思いますけどね。
 前回の桐生は医師としての確固たるものを持ってたけど、どちらかというとこの西園寺
先生は、患者を人間としてというより、「治す個所がある存在」的な感じでしかとらえてない
気がします。

 そういうわけでグッチもやっぱ、オペをゲーム扱いなんて、って西園寺のことを怒ってます。
 白鳥は「他の病院で断られたオペを引き受けている、優秀な医師ではある」という風に
とらえているみたいですが。
 
 西園寺の助手である三浦医師はとても熱心に、巧に本を読んであげたりしていました。
植物状態といっても感覚器官は生きているので、こういうのはいいことだって聞いたことが
あります。
 
 そんな巧君の保護者であるところのおばさん夫婦は、オペが成功したのに意識が戻らない、
西園寺は説明をしてくれないということで医者不信に陥ってる感じです。それで、裁判にすれば
本当のところがわかるのではないか、と思ってるみたいですね。

 巧君がそれまでいた小児科病棟にグッチらが行くと…。
 ルチア様!ルチア様じゃないですか!こんなところで看護師をしておられるとは!
 つーわけで浜田ナースがいました。
 巧君の友達で、瑞人君って子もここに入院しているのですが、何やらめっさやさぐれて
います。
 反抗期真っ只中って感じです。
 んで、猫田という看護師長が来るのですが、これが元気な人で。
 白鳥と真っ向から渡り合っててすごいと思いました。
 オペのビデオ盗んだこととか、怪文書ばらまいたこととか知っててあの白鳥がたじたじに
なってて面白かった。
 ただし、ばらしたな!とグッチがあらぬ誤解を受けてしまうのですが。

 で、ある時白鳥は西園寺と三浦が出かけるところに遭遇するのですが。
 西園寺は何も持ってなくて三浦がカバン持ちしてることをからかうんですね。
 でも西園寺は、わたくし指先を使う大切な仕事をしておりますから箸より重いものもったこと
ございませんのよ、ヲホホって言って去って行きました。
 白鳥は、三浦に、「あなただって脳外科医師なのにねー」と何やら不穏なことを言ってますが…。
多分不満をあおって何か暴露させようって魂胆なのではと思いますけどね。

 そんなさなか事件が起きます。
 瑞人の父が殺されたのです。
 屋上にいた瑞人にグッチは父親が死んだことを知らせるのですが、彼は特にショックもなく
受け止めた感じでした。
 つーかこの瑞人君、改めて見ると仮面ライダーに変身しそうな顔だな。
(どんな顔だ)
 瑞人は、殺されて当然だあんな奴、と言います。
 何があったんでしょうか。

 小児科の関係者によって、瑞人は視神経に問題があって、西園寺のオペを受けるために
入院していたのだけれども、あの父親がなかなかオペを承諾しなかったということがわかります。
 金がないと反対していて、担当医である内山医師が助成制度があることを説明しても
聞き入れなかったらしいです。
 つかそれは立派な医療ネグレクトになると思うのですが。
(医療ネグレクト…親が子供に必要な治療を故意に受けさせない虐待行為。裁判で病院側が
一時的に親権を剥奪し(半日で判決が出たスピード裁判)、子供の手術に臨んだ例もあります)

 このままだと失明の危険もあるため、早くオペを受けさせなければと思っていた矢先の殺人事件
なわけですね。
 しかし内山先生は、あの子がきてからいろんなものがなくなる、ともいってます。
 つまりあの子がいろいろ物を盗んでると言いたいわけですか。
 そういうことを同じ医師とはいえ、グッチに軽々しく言ってしまうのはどうかと思うし、仮にも
小児科医師であれば、それが瑞人からのサインであると受け止めるべきじゃないかと思うの
ですが。

 あと、寝付けない子供のために浜田が歌を歌ってあげていましたが、もう少し小さな声で
歌ってあげた方がよろしいかと思います。同室の子供達が!

 瑞人の父が司法解剖されて、5日前に死亡していたことがわかります。
 その夜、現場近くから不審な二人組がタクシーに乗っていたこともわかります。
 一人が具合悪そうにしていて、もう一人がここの病院を行先として告げたとか。
 つまり、巧と瑞人である可能性が高いわけですね。

 んで小児科医が最近変なことばっかりよねー、巧君は目を覚まさないしー、と軽々しく
話をしていたのを瑞人が聞いてしまうわけなんですね。
 なぜ目覚めないんだ、手術成功したんじゃないのか、と。
 空気の読めない内山は「そんなことより君の心配をしないと」って言って「絶対オペは
しない」って瑞人に拒否されてます。この先生アホだ。

 そういうわけで猫田は自分の師匠であるところの、藤原さんにバトンタッチ。
 つまり、グチ外来に小児病棟の子供達が遊びに来たわけです。
 白鳥もここで、情報漏らしたのは藤原さんか!と気づいてたのが面白かった。

 ろくに相手できないグッチに対して白鳥は、子供の好きな番組とかにも詳しい感じで
早くも友達になってます。この人、知識だけはすごいなと思いますね、知識だけは。
 んで、その間にグッチは瑞人を連れ出して庭で話をします。

 瑞人と巧はとても親しくしていました。
 以前巧のものを瑞人が盗んで、それを内山がとがめていた時に、巧が、それは僕が
あげたものだとかばうのですね。レ・ミゼラブルか。
 それで、もらってくれないと困るよって巧がきちんとそれをあげたことから2人はプリキュア…
ではなくて仲良しになったらしい。
 そのものがよくわからんけど多分、飛行機のついたクリップだと思うんですが。

 あの夜2人は病院を抜け出して、瑞人の父に、手術承諾を頼みに行くはずでした。
 アパートの前で待ち合わせすることにして瑞人が駆けつけてみると、巧が「死んでる」
と言った。
 そして巧は犯人を見たというんですね。
 しかしそれを言わないうちに具合が悪くなり、タクシーでこの病院に運ばれそのまま手術に
なった。
 だから犯人の名前は聞いていないと。
 なるほど、そういうわけでしたか。
 
 瑞人は、巧があんなことになってしまったのは自分のせいだ、だから自分も手術を受ける
資格はないと思っているみたいですね。
 これは大人がきちんと誤解を解かなければいけないと思う。
 誰のせいでもないことと、手術を受けないでいれば巧も悲しむってことを。

 白鳥は、そういうわけで犯人を知っている巧に目を覚まされては困る人間が、脳出血を
起こさせたのだと指摘しています。
 でもそんなの関係者にしかできないことですわな。
 三浦は、白鳥の言い分はムチャクチャだ、と怒ってます。
 けれども、西園寺のカバン持ちだと言ったことは当たってるとも言います。
 西園寺自身は嫌いだけれども、才能がすごいから離れられない、と。
 しかし僕は絶対に患者を傷つけたりしない、という三浦。
 …それは…言葉の裏を取るならば、患者以外なら傷つける、ということですよね、三浦先生。
(白鳥ならこういう言い方をするかなと思って)

 手術中に細工をしたのでなければICUだ、ということで白鳥とグッチはやってきますが。
 ここは常に人の目があるからそういう細工は不可能だ、と言われてます。
 白鳥は言います。
「じゃ、なんで血種ができたんですかね。殺人事件の犯人を目撃した少年が直後に
植物状態。偶然にしては出来過ぎている」と。
 ICUにて誰かが脳を傷つけた、これが納得いく展開だという白鳥。
 あー、場所をICUに絞っちゃうんだ。まあ別にいいんですけど。

 小児科病棟に巧は戻され、子供達に、話しかけてねと浜田は言っています。
 確かにあれこれ話しかけることが刺激になりますもんね。
 グッチは、彼の胸ポケットに飛行機のクリップが差し込まれているのを見て瑞人に、返しに
きます。
 良くなる可能性もあるんだから、と励ますグッチ。

 病室では浜田が歌を歌ってあげていたのですが、グッチは、その歌に対して巧が涙を
流していることに気付きます。
 そしてfMRIが登場しました。
 Mr.Brainを見ていた人にはおなじみ!脳の動きを判断できる機器です。
 それによって、歌を歌うとちゃんと巧の脳が反応していること、外に感情を伝えるすべが
ないだけで、本当の植物状態ではないことがわかります。
 ロックドインシンドロームというらしいです。
 つまり、今は動かせないけどまばたきなどで意志の疎通が出来る、ゆくゆくは犯人も
聞き出せるということです。

 それを知った西園寺は、血腫を取り除く手術をするとおば夫婦に言います。
 今まで植物状態だと思って諦めていた。しかしノックドインなら血腫さえ取り除けば
元どおりになれると。
 けれどもおばさんは断るんですね。
 こうなった原因がわからないのに、さらに危険なオペと言われて任せられないと。
 それで、他の病院にいってオペをしてもらう、と言う。
 西園寺は、そうしたいならいいですが脳幹部は生命維持にかかわる部位であり、神の
領域だから、他の医者は引き受けてくれないでしょう、と言うんですね。
 この先生言い方は悪いけど、一応患者を思いやってるとこもあるんですね。
 よし、朝田を呼べ!(彼は心臓外科医ですがな)

 瑞人の手術承諾の書類を内山が届けたのでは、ということで警察が来ていますが、
内山は嫌がって浜田に行かせたと言うんですね。
 なるほど、それであの冒頭の展開になるわけですか。
 つか巧の前でそれを浜田に聞くのも酷な話だと思いますが。聞こえているわけだから。

 ともかくあの日父親に手術のことを頼みに行ったら襲われて、何とか逃げてきただけで、
殺してはいないようです。
 白鳥はまだ疑ってますが。
 グッチも巧にまばたきで聞いているのですが彼もまた、浜田が犯人ではない、と指摘。
 白鳥はかばってんじゃないのー!と言ってますね。
 さて真実は…?

 グッチの家で白鳥がまた御飯食べてますが。
 ここ気づいたんだけど、ドラマ「おせん」に出てきたセットじゃないですかね?何となく
似てる雰囲気があるんだけど。
 ともかくグッチは、浜田は犯人じゃないと思っている感じです。
 私もなんか違う気がするんですよねー。
 もっと別の秘密を持ってる気はするのですが。

 西園寺が、どうせ他の病院では断られるだろうから、巧の検査予定入れといて、と
三浦に指示しているところに白鳥が来て、「今度こそ口封じですか」と聞く。
 そして、原因がはっきりわからない限り、絶対にオペはさせないと断言。
 まあ誰もを疑ってるからこういう態度仕方ないにしても、心当たりない人間にとっちゃ
ホント腹立つのも仕方ないですよね。
 怒れば怒るほど、都合が悪いから怒ってるんですかとか言われるし…。
 白鳥…ほんと長生きできない性格してんなぁ。

 巧の方は、50音表を使ってグッチに何か伝えているのですが。
「みすと こめ」という文字をグッチ、わかってない様子。
 …あのですね、「゛」と「゜」もちゃんと用意しておこうか!
 どう見ても「みずとごめん」の前振りじゃねーか!
 コナンを呼べ!

 グッチは巧に、犯人の名前を言わないと、浜田が苦しい立場に追い込まれていく、と
持ちかけます。
 かばうってことは犯人はいい人なんだよね、その人も苦しんでいるんじゃないかな、
キミがかばうことによって、と、フォローなんだか遠まわしの脅しなんだかわからないことも
伝えています。
 そして誰を見たのかと改めて聞きました。

 西園寺のところに白鳥がやってきて、犯人を巧が教えてくれた、というのですね。
 浜田以外に巧がかばいたくなるような人。
 つまり、三浦が殺人の犯人だったのです。
 無言で警察が乗り込んできて三浦連れてったけど、お前らどこで話聞いたんだよって
感じではありましたね。「何何の容疑で逮捕する」くらい言えよ!

 あの夜三浦は、瑞人父に手術を受けさせてあげてと言いに行っていた。あんたもまー、
巧君のことやら瑞人君のことやら大変ですな。
 その時に殴られそうになって、必死でそばにあった時計で殴ったら死んだと。
 私はてっきり、その時は生きていて、先に来ていた巧がとどめを刺したオチかなと思って
いたのですが、あっさりこれで死んだみたいです。
 つか状況的には正当防衛、悪くて過剰防衛ですな。すでに傷つけられていて、金属バットで
殴られそうになっての抵抗だから。まあ証明は難しいわけですが…。
 そうしてあわてて逃げるところを巧に目撃されていた、というわけですか。

 連れていかれる時に三浦は、「絶対に患者は傷つけたりしない」と言いました。
 つまり、殺人の犯人はわかったけれども、巧のことは振り出しにもどったわけです。

 巧に子供達がわーわー寄って話しかけてる中、瑞人は一人離れてぽつーんとしていました。
それを見ながらグッチは帰って行くのですが、エレベーターで出たところに、さっきまで上にいた
子供、あつしが、ファイルを忘れていたと届けてくれました。
 彼が早くついたのは非常階段を使ったかららしいのですが。
 なるほど、思わせぶりな伏線ですな。

 そういうわけで白鳥は情報を得るためにICUのナースらと合コンです。
 グッチは自分で頑張って調べてます。
 
 ICUに聞きこみにいったグッチは、巧が手術を受けた夜、いろいろ大変だったことを聞き出します。
心電図の誤作動があったり、急患も多くててんやわんやだったらしい。
 その中、巧もアラームが鳴って、浜田が行ったけれども、誤作動だったと帰って来たと。
 看護記録も見たけれど、浜田が異常なしと記録していたんですね。
 他には特になしで、情報はそれくらいでグッチ帰って行きますが…。
 ここのシーンはうまいですね。
 最大の伏線がさりげなく表示されてる。
 看護師が、関係者以外立ち入り禁止の場所に入って行くんだけど、このシーンは厳密には
本編に必要ないはずです。なのに、映像の撮影位置を変えてまで丁寧に組み込まれている。
何故でしょうか?

 白鳥はグッチの情報から、巧のアラームだけは本物だったんだ、わざと混乱を起こさせる
ために誰かが心電図を誤作動させたと指摘。
 それで、モニター記録を見に行くのですが…。
 なんとタッチの差で西園寺が持ち去ってしまうのですね。
 お前ら学習しろよ!
 連ドラの時にもそうやってまんまとビデオ盗まれただろうが!
 
 その西園寺がどうして記録を持ち出したか。
 もう少しするとわかります。
 彼は彼なりにこのオペに不審を持って調べてたんだなーと感心しました。

 さていつものようにグチ外来が子供達でにぎわっていると。
 白鳥、あつしの書いた絵に反応。
 ここどこだ!?と聞くのですね。
 それはICUの絵でした。
 何かに気づいた白鳥、いよいよクライマックスです。俺は最初からクライマックスだぜ!
(懐かしいなおい)

 西園寺は浜田に、この心電図の異常はなんだ、と問いただしています。
 ICUの記録には一瞬ではあるけれども異常があったのです。
 なぜ看護記録にこの記載がないのか。
 浜田は私のミスだと言います。
 呼吸器を誤って操作してしまったと。

 そこに白鳥とグッチがやってきて、本当は何があったのか、と尋ねます。
 白鳥、医療スタッフしか疑ってなかった、すみませんでしたと珍しく西園寺に謝ります。
うわぁぁぁぁ明日は暴風雨だ!ってか台風が通過しましたが。
 
 つまり、長くから入院している子供達はあれこれ施設の仕組みに詳しいから、グッチに
ファイルを届けたあつしのように、先回りしたりすることができる。

 瑞人父が殺された日、浜田が飛び出してきたのを見て一瞬にして事態を悟った瑞人は
父親を殺そうとした。しかし巧が、ひとりより2人が確実だよって言ったわけですね。
 あれか、二人ならLを超えられる、か。それとも2人はブリキュアか。どっちなんだ!
(どっちでもねぇょ)
 その代わり巧は、もしオペに失敗したら自分を殺してほしい、と瑞人に頼んでいたのです。
ずっとおば夫婦に心配かけてきたから、これ以上迷惑はかけられない。だから失敗した
なら殺してほしいと。
 
 そしてあの日悪い偶然が重なってしまったんですね。
 三浦が廊下を歩きながら、オペは無駄だった、と言っていたのを聞いた瑞人は、てっきり
巧のオペが失敗したものだと思いこんでしまった。
 そうして、ICUの構造に詳しいのを利用してこっそり忍び込み、心電図を誤作動させて、
その隙に巧のベッドへ行き、呼吸器をいじった。
 ところがその時にアラームが鳴り、かけつけてきた浜田が彼を目撃したわけですね。
 ただしこの時点では浜田は事情を知らなくて、機器を直した後改めて瑞人に、ここに
いた理由を聞いた。
 それで、オペが失敗したというのは別の患者であったこと、巧のオペはうまくいって
いたことがわかり、浜田は瑞人が何をしたかを知ったのでしょう。自分がすべてひっかぶる
ことにしたんですね。
 しかし朝になっても巧が目を覚まさなかったことでこんな事態になってしまったと。

 結局お互いの優しさが、それぞれを苦しめることになってしまった気がするのですが。
 
 自分のせいだと言う瑞人にやっとグッチは、「みずとごめん」のメッセージを伝えます。
 俺が間違えたのになんで謝るんだよ、という瑞人にグッチは「キミがそんな風に自分を
責めるのがつらくてたまらないんじゃないかな」と声をかけます。
 いや本当に誤解が解けてよかった。
 2人ともがそれぞれ、罪悪感抱えていたわけですからね。
 おば夫婦も、迷惑なんかじゃないよ、って巧に声をかけていて、それで今度こそ西園寺に
オペを頼むんですね。
 西園寺は巧に言いました。
「キミがきめろ」って。
 イエスかノーで聞いてあげちゃくれませんかね!
 答えにくい!

 で、グッチが50音表を出すと巧は答えます。
「うけます」って。
 しかしまだ続きがあった。
「だから瑞人も受けろ」
 瑞人も今度は承諾しました。

 そういうわけでオペです。
 …ここでなんでいきなり深刻なムードになる!?
 なんか失敗しそうな雰囲気になるからやめてくれ!
 つかここのシーンは大幅カットでもいい気がするけど。

 そういうわけで1ヶ月後、二人は仲良く雑談していました。
 浜田はその後自主的に病院を辞め、瑞人も機械を操作した件について家裁で審判が
あるようなのですが、多分ほぼおとがめなしでしょう。
 そして白鳥も帰って行きましたが…。
 また不審な投書が。
「救命救急では不正が起きている」
 
 グッチの心配通り、白鳥、戻ってきてしまいました。
 というわけでこれは「ジェネラル・ルージュの凱旋」に続く、かな?

 んーと、ドラマと映画のキャストは当然違うわけで、私はこの話はドラマキャストで
合ってるなぁと思いました。
 映画の田口・白鳥コンビだとこの話はちょっと重いっていうかなんか合わないなって感じが
します。
 逆に、ジャネラル・ルージュの方は映画キャストで合ってると思う。ドラマキャストでやると
軽々しくなるっていうか、迫力が出ない気がするので。
 そういうわけでこのドラマ、面白かったです。
 



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