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Q.E.D. 証明終了 |
第2話(09/01/15)
今回の話は、見ていてトリックがすぐ分かったからちょっと嬉しかったです。そのあとのオチ
とかまでね。…コミックス昔読んだから覚えてただけかも知れませんが…。
さて冒頭からいきなり授業で居眠りかましてくれる水原さん。ヒロインのクセにやってる
ことがヒーローっぽいんですが。
ともかくいきなり起こされて、芭蕉の句、「石の香や 夏草赤く 露暑し」をいきなり演歌で
歌ったのはアドリブに強いとして評価できると思います。成績は悪くても先生そういう子好きです。
つーか歌結構うまいことにビックリしたです。
そんでなんか当然のごとく燈馬が水原さんの家で勉強教えてるし。なんじゃそりゃー!(笑)
この俳句は芭蕉が殺生石がある場所を訪れた時の俳句で、大体の意味としては、青々と
しげるはずの夏草が赤く枯れて露も熱くなっている。玉藻の前の怨念がまだ残っているんだろうか?
というものだそうです。
玉藻の前は有名な九尾の狐ですな。うしおととらに出てくる白面の者も九尾の狐。いわゆる
妖狐です。
前置きが長くなりましたが、そんな二人を咎めようともせずにこやかに登場した水原父。
水原さんに手紙が来てたと差し出しました。その切手の寿という字を見て「お寿司?」とか
言う水原さん。それは結婚式の招待状でした。
いやさすがにここまで頭悪いのはちょっと…。羞恥心に負けるぞ!
つかともかく、結婚のお祝いにとすぐに水原さんは相手の、すず姉さんのとこを訪ねて
いるのですが、「僕がいて失礼じゃないですか」という燈馬に文句言ってるんだけど、いや
水原さんの方が失礼だと思うよ…どう見ても。
友達だからといって身内のお祝い事にいきなり連れて行くというのは、さすがにちょっと
考えなしかと。まあドラマ上必要なのは分かるけど、お祝いを言いに駆けつける時には
連れがいるならあらかじめ一言先方に断るべきです。
ま、友達と言われて燈馬君は嬉しそうにしていたので、それはそれで良しですが。
さてさて燈馬君は応接間っていうんですっけ、そこに飾られた人形を見て水原さんが
慕う「すず姉」のお母さんが、有名な人形師の七沢克美さんであると気づきます。
無形文化財とも言われ、一体200万くらいの価値はあるとか。
私は価値はあっても人形は苦手だなぁ…怖いです。背を向けてる間に後ろで笑ってる
んじゃないかとか思ったりして。絶対あいつら人が見てないところでは自由に動き
回ってるよ!
えーここでちょいと状況を整理致しまして。
七沢さんについている管理人の安岡なる人物は、これから作られる人形館の管理を
つとめる人で、人形は七沢さんから人形館に寄贈という形にするらしいです。
そんで、すず姉が結婚しようとしている相手、吉野は安岡曰く「ちょっと頼りない」という
評価。
それには理由がありまして、事業のために金を借りた相手、あくつなる人物が、とっても
悪い人間で、借金の取り立ての代わりに人形を狙っているかららしいです。だから人形館の
所有にして人形をとられないようにしたとか。
いやいや、婚約者が結婚して夫婦になっても、妻が夫の借金の返済義務ないから、あくつさん。
人形渡す義務ないから。バカかお前は。
…自己破産したほうが早いんでは。
と思ったんですが、人形館を作るために出資した企業が実はあくつが運営している
会社であったことが判明。つまり、合法的に人形はあくつのものになってしまう可能性も
あるわけです。
事情を聞いて憤慨する水原さんですが、こればっかりはどうにもなりません。
燈馬君は冷静に分析してるみたいですね。
つか、相続税かかっても、人形を娘さんに相続させておけばよかったのに。いくら
お金かかるか知りませんが、そうすることで借金とか出資の関係からの取り立てに
対して人形を渡す必要なくなると思うし…。
ともあれすず姉のお母さんは心配して、あちこち奔走するのですが、それがたたって
亡くなってしまいます。
可哀想に。
ただ水原さんはそんなすず姉をうらやましい、と言います。
そこまでしてくれる母はいないからって。
燈馬君は何も言いませんでしたが、でも多分、水原さんのお父さんだってあれはあれなりに
いろいろ心配してると思う。父親だから心配してないとか、母親だからあれこれしてくれる
とか、そういうくくりじゃないと思いますよ。
おっと、なんか人形館で起きてるみたいです。
思ったとおりというか、あくつが死んでました。
警察は心臓発作が起きたか、ペースメーカーが壊れたと見ていますが、水原父が一応
やってきてます。殺人の可能性もあるらしい。
いいじゃん、キラがデスノートを使って殺した、で。
はいはい解散。
ところが、人形が一体なくなっていることから、俄然殺人の疑いが濃くなってきたのです。
じゃあ物取りが入ったところであくつと鉢合わせして、彼を殺して逃げたでいいじゃん。
そんな風にいったら警察いらんわというわけで、当然疑われたのはその場にいあわせた、
すず姉、吉野、安岡でした。
しかも彼らの証言がバラバラです。
気になる水原さんは裏から現場へ侵入。かるがると塀を飛び越えます。
後からやってきた燈馬君がぼろっぼろなのを見て
「どうしたの、それ」
「…普通の人間は塀から飛びおりるとこうなるんです」
これは笑ったなぁ。
まず吉野の証言。
彼は人形をボッシュートしないでくれと、あくつに頼みにいったらしいです。それで
帰る時にあくつが、10日午後2時人形館スケジュールに入れといてくれ、というあくつの
声を聞いていた。差出人は誰からかわからなかった。と証言。
すず姉が呼び出したのではないかと思い、探しにきたら、2階であくつが死んでいるのを
発見し、びっくりして声をあげたら、下にいたすず姉と安岡が飛んできて、安岡に通報して
もらい、自分も電話しようと外に出たが、心臓マッサージしようと思いなおして戻ってきたと。
すず姉は、第一発見者は自分だと言います。思わず「え?」と声をあげる笹塚をにらみ
つける水原父が面白かった。
大体の流れは同じなんですが、あくつのとこにすず姉が行ったら、「今日はそちらに出かけて
ますよ」って言われてあわてて人形館に来た。そうしたらあくつが死んでたと。で、悲鳴を
聞いて階下にいた吉野と安岡がかけつけてきた、と。
ところがここで、すず姉が人形を何体か売って、一千万円ものお金を作っていたことが
判明。さてその理由とは?っていうかこれは何となく見当つきますよね。
管理人の安岡は掃除してたらあくつが無理やりあがっていって、放置しといたんだけど、
すず姉がきたので、いきなり会わせるのもあれかと思って上にあがったらあくつが死んで
いたのを発見したと。
おそらく、皆が皆微妙にウソをついていると思いました。
理由はお互いがお互いを犯人だと思ってるから、それをかばおうとして、です。
話を盗み聞きしていた燈馬はこれで犯人が誰か何となくはわかったらしいのですが、
確証がないと言います。
それを聞いて水原さん、犯行現場に忍び込みました。このあたりの行動力はすごいと
思う。
携帯をマナーモードにしておけって言われてるのに堂々と鳴らすなよ。
彼はじゅうたんの素材がウール100%だということを聞いて納得した模様。このあたりで
何となく犯行の見当はつくと思います。そう、犯人は毛を刈られた恨みを持つ羊だ!…執事?
羊。いやヒツジはどうでもいい。
そして水原さんにQ.E.Dのメールが。
つか水原父に見つかったし…。
そういうわけで謎ときですが、やっぱり三人は誰も犯人ではなかった。
というか、名前を燈馬君が呼ぶたびに水原父が手錠を手にすごい形相で立ちあがってて
笹塚ににらまれてるのが面白かった。この二人のコンビって、ネウロの笹塚と石垣を彷彿と
させて面白いです。こっちの笹塚はちっとも優秀ではありませんが…。(笑)
ただし燈馬が説明する前に、人形の着物を見てそこに、九尾の狐を見つけてニッコリ
していたのは要チェックだと思います。
三人がお互いをかばってウソをついていたのは理由がありました。
まず吉野。彼はあくつを呼び出した手紙に、人形館のロゴを見ていたのです。すず姉と
連絡が取れなかったこともあって心配した彼は人形館にやってきてた。
一方ですず姉は、吉野の借金を返すために人形を売ってお金を作っていたが、会いに行った
あくつがいないのを知りもしやと急いで戻ってきた。
で、安岡はすず姉が何かしたんではと思ってウソ言ったんでしょうね。すず姉がスタンガンを
護身用に持ち歩いていたのを知っていたからです。
つーかスタンガンを持ち歩くのって合法でしたっけ…?確かやばかったような。
ともかく吉野はすず姉が疑われてはと、あくつの懐を改めて人形館からの呼び出し状が
ないかと死体をいじくったり、すず姉は物取りの犯行にしようと人形をバッグに隠したりしたので
事態がよりややこしくなったわけです。
そしてあくつを殺したのはやっぱり静電気でした。
絹で人形をふいたために、帯電した電気がバチバチっと、人形を触ったあくつを襲い、
それでもってあくつは心臓発作を起こして倒れたと。
ただ…この時点でいくつかひっかかることはありますが、それはのちほど。
そういうわけで事件は無事解決。というか不審死だから解剖すればわかるし…。
ちなみに静電気が出る時に青い光が使われていましたが、あれはマジに出ますよ…。
私は冬めちゃくちゃ帯電体質なんで、車から降りてもバチバチっときますし、鉄のものを
触ろうとすると大体あの火花出ます。メッチャ痛いです…。静電気防止グッズなんてききゃ
しませんよ。ひどい時はあれから火花出ますから…。
水原父、余裕綽綽で「ほらな、心臓発作に殺人課の刑事が出て来てどうする」と言って
ますが、もしこの笹塚がネウロの笹塚だったら絶対に気づいていたでしょうなぁ。
この状況を意図的に作り出せる人がいたってことに。
結婚式に出るために水原さん衣装きてますけど、燈馬君もなんか必然的に出席
なんですか?まあそれはそれとして、あわあわしてる場に安岡さんがやってきます。
やっぱり燈馬君は気づいていたんですね。あれが殺人だって。
うすうす気づいてはいたけれども確信したのは人形の着物の柄を見た時だそうです。
あの九尾の狐。
つまり、この人形に触れれば死ぬぞという隠されたメッセージだそうです。
いろいろと細かく指示を残して、あくつが人形に触れれば死ぬようにしてたと。
この、あくつが倒れるシーンに七沢さんが座ってるというシーンがあったんですけど、
なんていうか、すごい圧倒されるっていうか。
そうやってすず姉を守りたかったんだなと思いました。
ただ、水原さんがすごいショック受けてたけど、燈馬君は彼女を遠ざけて安岡と二人で
話すくらいのことはしても良かったかも…。水原さんは悪意を持ってないと信じてたわけ
だから。
まあすず姉に言ったりはしないだろうけども。
ショックを受けはしたものの、そんなお母さんを「私は父に剣道叩き込まれて人形を
かわいがる趣味なんてなかった」みたいなことを言ってうらやましがる水原さんに燈馬は
言うんですね。
「同じだと思いますよ。娘を守ってやりたいと思った母の思いも、娘が自分の身は自分で守れる
ようになって欲しかった父親の思いも」
って。
いい子だなぁ、燈馬君。
でも水原さんは「そっか、松尾芭蕉の俳句って、父親の愛情を詠んだ俳句なんだ!」
どっからそうなる!
第2話は燈馬君のイメージがしゃっきりしてきた感じでよかったと思います。
つーかEDの燈馬君はいい感じなんだよねぇ。
だから本編でももう少しライト明るめに当てたらいいんじゃないでしょうか。それと、眉毛を
もうちょっと細くしてもいいかなぁと。あと髪の毛は少しだけ軽めに色入れるとか。原作の燈馬も
確かに黒髪なんですが、この役をやっている彼の場合、背が高いから黒髪だとものすごい
存在感になってしまって、学ランも黒だから余計に目立っちゃうと思うんですよ。
そこら辺を何とかすればぐっとよくなると思うです。もしくは髪の毛をも少し無造作ヘアに
してもいいかも。
第3話も面白そうですね。
45分という時間でよくまとめてると思います。
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