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ヴォイス |
第7話(09/02/23)
えースタッフの方へ。
半額の肉を大写しにされますと、これが一瞬凶器かと思ってしまうのでおやめ下さい。
目覚まし時計が鳴ってますが石末君、止めてまた寝てます。
「どーして?ねーどーしてぇぇぇぇぇ!」
加地 の レベルがあがった
加地 は 雄たけびどーして を おぼえた!
石末 は 迷惑がっている!
石末君にしてみれば、これを止めてまた寝られるから楽しいのだとか。ああ気持ちわかるぅー。
スヌーズ機能がついてると、止めてもまた鳴るからいいんだよねぇー。
でも5分ごとに鳴って止めて鳴って止めてで寝た気になれるもんでしょうか。
加地君も、1回で起きた方が気持ちいいんじゃない?とか言ってる。
んーまあこれは人それぞれでしょう。低血圧の人なんかは朝めっちゃ血圧低すぎて、、
1回で起きるとか以前の問題に「起きられない」ので(笑)。
んで、そのスヌーズ機能ですが加地君は思い出せないらしくて、石末が気になって
寝られないとか。
時計本体見ると大体書いてあるよ!
朝。
秋ちゃんが変な顔をしています。
男連中が、「す…」「ば…違うな」とか言いながら来たからです。
そりゃ不審に思うわ。
聞くのは反則とか、思いだせないと余計イライラするでしょうが!お前らはアハ体験でも
してんのか!
秋ちゃんあっさりと「スヌーズ機能?」と回答。
男連中、崩れ落ちながら「あー!」と叫ぶ。
そのあと、どういう意味かって聞かれて、「英語で居眠りって意味でしょ」と秋ちゃん。
男連中さらに「あー!」
秋ちゃん走って逃走。
あーもうこの人たちほんとめんどくさい!(秋ちゃんの代わりに言ってみた)
ちなみに羽井君は目覚ましが鳴るたびに叩き壊すらしいです。
お前は目覚ましが鳴るたびに撃って止めるどっかの殺し屋か。
悪いのは寝起きだけだったらいいんですけどね、とまた余計なことを桐畑君が言って
首絞められてるし。お前はこれまでの6話分で何を学習してきたんだ。
さて夏井川さんから新たな実習の発表です。
次の解剖から実際に皆が、解剖に加わることになりましたが、最初は加地と羽井と
言われて、羽井君の顔が曇っています。
確かにそりゃビビるよなあ。
で、無駄に時間稼いでも仕方がないのですぐに遺体の解剖入りました。
10時から行政解剖らしいです。
まあ行政解剖なら、最初に司法やらされるよりいいんじゃないの?
佐川先生が、死に対しての感覚がマヒしてくるから、ここでは遺体の人生をきちんと
考えた上で敬意を忘れないよう、というのと、解剖が始まったら集中することを注意
して解剖が始ま…とか思ったら外からのどなり声に解剖中断。
解剖してほしくないそうです。
左わき腹にえー皮膚変色があったんだけど、解剖しないと死因がわからないから、と
言う夏井川らの声にも耳をかさず、この亡くなった遺体、静代さんの旦那さんは、
そっとしておいてくれと連れ帰ります。
あれ?死因不詳でも火葬許可でますっけ?
秋ちゃん納得いかない。確かに、彼女は実際に解剖しなかったために、ずっと苦しんで
きた過去があるからこそ、解剖した方がいいという気持ちは強いでしょうね。
けれども旦那さんは、かわいそうだからと拒否。
旦那さんの気持ちもわかるけどこれでもし、誰かに殺されていたようなことがあったと
して、のちに犯人が「実は」と自首してきたとしたら旦那さんは後悔しないでいられるんで
しょうか?
ここまでかたくなに拒否ってのもなんかあやしいとも思われるし。いやこれはまあ
いいんですが、死因が分からないっていうのはその人がどうして死んだかわからない
ってことで、生きていないなら死因を知っても意味がないと思う人もいるかも知れないけど
それこそ、「最後はどうだったのか」を知らないで思い出にしてしまうのは亡くなった人に
とっても失礼なことなんじゃないかな、と思います。
ゼミでも、解剖しないのはどうか、という声があがっています。
司法解剖以外では遺族の承諾が必要だからと。
なるほど、事件性がないとみなされたからこその、死因不詳でも火葬許可が出るという
ことなんでしょうね。
秋ちゃんはやっぱり、私は解剖すべきだと思う、と言ってます。
で加地君、伝えに行こうってことで旦那さんのところへ。
旦那さんは靴屋さんのお店でした。
こういうオーダーメイドのとこへったよなぁー。
で、5人で来たわけなんですがいきなり加地君、「こいつがハイヒール作りたいって言ってるん
ですよ」って秋ちゃんのこと言ってます。
で、石末、「こいつがどうしても買ってやりたいと言ってるんですよ」と加地君のことを。
フォローのつもりでフォローになってねぇー!
まあいろいろありましたが、一応注文は通ったらしい。
そこへ、ドラム式最新の洗濯機がきます。乾燥つきのやつらしいですよ!
旦那さんはいらないといったらしいんですが、奥さんがいると購入。でも使わないうちに
亡くなってしまった。
羽井君が取り付けますよって言ってくれてるけど、普通こういうのって、サービスで取り付けて
くれないの?運ぶだけ?
まあいいけどさ…。
年老いてくるとこういう製品はありがたいものなので、必要ないとか言わずに買った方が
いいと思います。この話の結末では別の意味だったけどね。
秋ちゃんは旦那さんに、自分の母の話をしています。
解剖した方がいい、というの実は旦那さんも理解してはいるんだけど、今はそんなこと
考えられないって。なんか気持ちもわかるなぁ。
死体になったとはいえ、メスを入れたら痛がるだろうっていうのも、日本人特有の考え方
らしいですからね。死後も体を大切にする。(外国が大切にしないってわけじゃないです)
羽井君の母のお店で皆話し合ってますが…しんみりムードの中加地君だけもりもりと
ご飯食べてんですけど。お前空気読めよ!
羽井君は解剖しない方がいいのならそれもあり、と言ってます。
羽井の母は、解剖が必要と言われたらすぐに決められないって。昨日までそばに生きて
いた人がいきなり死んだなんて受け入れられないから、と。
その気持ちもわかりますよね。
そんなこと考える余裕がないし。
で、死んだ時の状況としては、タイムセール中に転倒して腹部を強打したらしいです。
監視カメラにハッキリ映ってたらしいです。
そんな中夏井川さんが「タイムセールって何ですか」だってさー。
刑事さん、外資系スーパーでドライフルーツとか買ってるから知らないんだろー!とか。
お前氷のような眼をした夏井川さんの前でよくそんなこと言えるな!(失礼です)
加地君どっかに向かってます。秋ちゃんなんか文句言ってるけど…。ああ、解剖しなくても
いいと思い始めている石末君らはあてにならないから、自分だけでも秋ちゃんの味方して
あげようとか思ってるのか。えらいね。
一方で羽井に石末が声かけてます。
羽井は、解剖中止になってほっとしたと言ってます。
…ん?次の解剖がくればあーたたち担当じゃないスか?
ともかく、解剖から逃げたい気持ちがあったんだ、という彼に対して夏井川さんは、ご遺族に
失礼だ、と指摘。
確かにそうだよね。
石末は、どうしてあんな言い方するのか、と注意してるけども、優しく言ったって仕方無いと
思いますよ。甘いことでごまかしてやっていけることではないし、それこそ遺族に失礼だし。
夏井川さんは自分が厳しくして、憎まれ役を買って出ることによって、皆をちゃんとした法医学の
人間に育て上げようという気持ちがあるんだと思います。
あれ…加地君…?秋ちゃんの味方になるとか言ってましたよね?
なんで試食コーナーでウィンナーむさぼり食ってんの?
ちょっとあんたぁぁぁぁ!
試食で腹を満たそうとする金欠の万事屋メンバーですかぁ!
いや本当、みっともないからやめなさいよ。
ようやく食べるのをやめてタイムセールの、静代さんのことを聞いてるけど、この店員よく
にこやかに答えてくれたな…。
また旦那さんのところにいってます。
話のきっかけを探そうと、靴を試着させてもらってもいいですか、と聞いて靴も試着って
言うの?とやりとりしてたら旦那さんが、靴も試着でいいんだよ、と。
知らなかったー!
ちなみに旦那さんが一生懸命作っているのは、最後に奥さんにはかせてあげるための
靴でした。
40年連れ添って、1足しか作ってやれなかった、と。
最後くらい最高のものをはかせてやりたいと。
え?40年間の靴はどうしておられたんですか、静代さん。
んで、飼ってる子犬のこーすけを散歩させてます。まだ子犬でかわいいです。
この子はあまり吠えなくて、飼い始めた時に、北島選手が「なんもいえねー」ってテレビで
言ってたからこーすけに決まったらしい。それはセンスある名付け方ですね。
でも静代さんは一度もこの犬の散歩に行かないまま死んでしまった。
あの死んだ時に何を作ろうとしていたのか。
肉豆腐だろう、と旦那さんは言います。
昔作れといっても作らなかったのに、今はもう毎日毎日ずーっと肉豆腐だったって。
そして、目覚まし時計も家にあるのに買っていた。なぜか?
旦那さんはボケだと言ってるのですが…。
えー旦那さんへ。
朝何を食べたのか思い出せないのが老いによる記憶力の低下。
朝食べたかどうか覚えていないのが「ボケ」です。
毎日時計を買ってくるなら問題ですが、今回の行動は何か意図があったとみるべきです。
静代さんがフラダンス教室に通っていたと聞いて加地君と秋ちゃんはその教室に。
最近では物忘れが激しくなって踊りについていけなくなって、ずっと一月ほどは椅子に
座って皆の踊りを見てるだけだったらしいです。
うーん。
ボケなんでしょうか?
で、静代さんについて覚えてることは?と聞くと、一つだけ苦手なものがあったと。
…言わないで次のシーンかい!
羽井は未だに遺体を見てると怖い、遺体を前に冷静でいられる自分がまったくイメージ
できないとか言いますが。
石末が励ましてます。
ここにイメージぶち壊した人間いたもんなぁ。
父親の後を継ぐもんだと何となく思っていたのが、法医学に入って変わったと。
自分のイメージなんてまったくあてにならないって。
本当に怖いのは自分に失望すること。
亡くなった友人に見せるのは恥ずかしくない自分であると。
前に石末が悩んでいた時に羽井が言ったことですよね。
だから石末君は、不二夫に恥ずかしくない自分でいようと思った。
今度はそれを石末が羽井に言う番ですね。
そんで、「ここに入ったころ羽井君と仲良くなるってイメージできなかった」とか桐畑君が
また余計なことを(笑)。石末、二人って仲良かったっけ?と。
お前も大概失礼だろ!
お葬式の日。
加地君は静代さんが目覚まし時計を買ったお店で、時計を見ています。
店主が静代さんのことを知っていたので話は早い。というか洗濯機もここで買った
らしいです。
「あの日も脂汗を流しながら痛みをこらえて時計を買っていた」と。
加地君何か思うところあったようです。
で。帰宅してみると桐畑君が河野さんだか今野さんだかに「つきあってください」と
言われていた。
びびる加地君。どうもタイムセールにつきあってほしかったらしい。
もみじおろしを作るための大根が買いたいらしいです。
えっこれのどこにひらめくところがありました!?ってか料理を作るってとこかな?
「むすびのいちばん」
まだギリギリ間に合うかも、と言って加地君は飛び出していきました。みんな続きます。
「だ、大根…」
後に残ったのは彼女一人。残念!
旦那さんのとこに来た加地君は、こーすけのこと気に入ってますか、と聞いています。
気に入るしかないだろと答える旦那さん。
ここで秋ちゃんは、静代さんが犬が苦手だったことを話します。
ダンス教室の犬にすら近づかなかった。
旦那さんは、だからボケてたんだろとか言いますけども。それもちょっとひどいな。
40年連れ添った奥さんに対して。
で、目ざましを買った時にも脂汗を浮かべていた、と言いますが実はそれは、タイム
セール前のことだったのです。
加地君は、奥さんが旦那さんに何か隠していたのでは、と言います。
旦那さんは当然、40年連れ添ってきたんだぞ、何を隠すことがあるんだ、と怒ってます。
ここまでくるとむしろ女性の方がこの行動の意味はわかるだろうなぁと、見てて思いました。
そういうわけで旦那さんは、決心して解剖を任せることにします。
解剖がはじまって加地君も羽井君も真剣な顔でのぞんでます。
死因は、脾臓破裂による出血性ショックだとわかったのですが、それとは別にまた
何か見つかったっぽいのですが…。
加地、秋ちゃんは旦那さんの希望によって遺体を返しにいくのと報告もしに行くようです。
死因はまあ、転倒時に打ったことが原因で間違いなかったのですが、もう一つ隠していた
ことがありました。
静代さんは末期の胃がんで、余命2ヶ月だったのです。
血液からも抗がん剤の成分が出たことにより、彼女自身もう長くないことを知っていたことが
わかったんでしょう。
つまり、苦手だった犬を飼ったのも、自分が死んだあと旦那さんがさびしくないように
するため。
喧嘩してまで洗濯機を購入したのも、家事に不慣れな旦那さんを心配して。
肉豆腐も好きなものを出来るだけ食べさせてあげたかったから。
だからあの日も、痛みを堪えてタイムセールにやってきていた。
ダンス教室で踊らなかったのも、体がつらくて踊れなかった。でも家にいれば様子が
おかしいのがばれてしまうから、何事もないように出てたと。
静代さんがもうすぐ死ぬかもという事実を知った時に、まっ先に考えたのはただ
旦那さんのことだけだったんですね。
ここまで思われたら本当冥利に尽きるんじゃないですかね。
というか大体の人が死を前にしたら自分がいなくなった後の、家族のことを思うで
しょうけども、なかなかここまではやれないだろうなぁって思います。
そうして加地君は、静代さんが買って来た目覚まし時計をもう使いましたかって聞くん
ですね。
私はこの時計何かと思ってたんですけど。
時間にセットしてみたら、流れてきたのは奥さんの声だったんですね。
戸惑いながら、「もうしゃべっていいの?お父さん、朝ですよー」って。
もう40年も自分の声で起こしてきたから、朝一人で起きれるか心配だからって
わざわざこんな時計を買って、ちゃんと録音してたんですね。
なんか夫婦のものすごい絆を見せられた気がしました。
「バカにすんじゃねーよ。お前の声じゃなきゃ起きれねーなんてつまんない心配
すんじゃねー。心配すんなら自分の体心配しやがれ」
旦那さんの言った言葉は、もう静代さんには届かないけれど、でも、解剖して静代さんが
なんでこんなことをしたのかがわかったから良かったと思います。
解剖しないまま火葬にしてたら、最後までこの目覚まし時計の意味なんてわからなかった
だろうし。
しばらくして。
朝、静代さんの声の時計で旦那さんは起きて、線香をあげていました。
洗濯もやって、店をあけて丁寧にはたきをかけて。
こーすけを散歩につれていって。
ベンチでこーすけを抱き上げて、「お前がいてもな、さみしいんだよ」と言ってます。
犬、空気読まずに思い切り迷惑顔してますが…。
そして、秋ちゃんに作ってあげたハイヒールが完成しました。2万円。きれいな感じ
でしたが、価格を聞いて秋ちゃん、「なんかごめんね?」と加地君に言ったんですが、
加地「は?ふざけんな」と。おぃぃぃい!この人払う気ないよ!ぶっちぎる気まんまんだよ!
片方だけ払うとか、ローンで一月500円の40回払いとかお前どんだけ極悪人だ加地!
旦那さんも、いろいろありがとうよと言ったあと「でも靴代はちゃんともらうよ」と。
加地、「いーじゃないですか、タダで」とか言って靴の取り合いすんな!
お前片方→ローン→タダって、だんだん図々しくなっていってるよ!
試食の件といいこれといい、大学で身につけていくスキルがケチってどうなのよ。
ちなみに加地君の財布には2000円札が1枚入ってるだけらしいです。
ムダにレア物!
来週は、桐畑君がある意味主役とも言えるかも。
B型肝炎に感染したと言ってますが、これは解剖中に針を刺してしまったケースです
かね。
ともかく次回も面白そうな話になるかと思います。
あと今回は久々にいい話だったなと思いました。
前回までが悪いってわけじゃないけど、夫婦愛ってすごいなと思いました。