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神の雫 |
第3話(09/01/27)
たった一度だけ飲んだことがあるワイン。
それをバーのマスターに出してもらって雫、一気飲みしました。
何か思い出してるようですが…だからデスノートのミサがノート掘り出した時みたく
「あああああ」とかならんのか。リアクション薄いぞ。(そういうドラマではありません)
このワインにまつわる思い出は父の裏切りだそうです。
ずっとウソついてたとか。
一方でこっちもワインを飲んでいる遠峰さん。
セーラがいるのはまあいいとして。
趣味悪い部屋だな!
地震が来たら死ぬぞこの部屋。ワイングラスだらけで。
さて雫のつとめる太陽ビールだっけ?ワイン販売の契約がどんどん打ち切られてピンチに
なっています。
そんな中雫はあの弁護士から電話を受けて呼び出されます。
おいおい仕事中だろ!自由な弁護士だなおい。
銭ゲバのみどりさんといいこの弁護士といいあれか、相手はいつでも仕事休めとか
思ってんのか。(仕事終わってから駆け付けたんだよ多分)
第2の使徒ワインはだんらんがテーマだそうです。
「とーちゃん!家族そろってだらーんだよ(byのはらしんのすけ)!」
ワインを飲むとそこは昭和の世界か。
遊んでて帰る途中迷子になったとか言ってるが雫父、お前はどんだけ方向音痴だ。
そしたら大人が助けてくれて、菓子くれて、手を引かれて家の前に戻ったと。…知らない
おじさんにはついていかないとか、もらったものをホイホイ食うなとか、雫の父は子供の
頃から目が離せない人間だったのだと思います。
絶対あれだ、奥さんの墓参りに行こうとして道に迷ったことがあるはずだ!
…というかワインのイメージの中で迷子になる父って一体。
雫は「あの父がだんらんか」と言ってます。そうだよな、どちらかというとだらーんだよな!
(クレしんネタをいつまでもひっぱらない)
えーと、あやしい外国人ロベールでしたっけ?彼はそんな雫の様子を見て、「お前の
知っている父は本当の父なのか」というようなことを言います。
そりゃ家族に見せる顔と仕事の顔は違うと思うけど。まあ彼は、雫は父のことを大きく
誤解している、と暗に言いたいのではないかと思います。ストレートにいったところで受け
いれられないと思うし。
さすがにあの父が影武者だったということはないとは思いますが。父は徳川家康かっ。
いつものバーでみやびがぶつぶつ文句言ってると雫がきまして、またワインの話を
してます。
セーラさんも来て、貴腐ワインで話が盛り上がっているのがみやびには気に入らない
様子ですが…。
というか正面切ってイヤミとかさ、みやびもかなり性格悪いなとか思ったんですけど。
デスノート(原作)の高田清美とミサの応酬見てるような気分ですよ。
ともあれマスターは、赤ワインかなーとか言ってみたり、デイリーワインかなーと。
毎日飲むワインだからこそだんらんにつながるのではないか、と。
確かに、高級すぎて滅多に飲めないようなものだと、そこからだんらんというイメージは
浮かんでこないですもんね。
あれこれワインのことを考えていたみやび、仕事で失敗して解雇されてしまいます。
プロ目指すなら頭の切り替えができないとダメだと思う。
そこへ変な男が声をかけてきました。みやびと知り合いの様子です。
彼の名は高杉。またっ…また高杉か!
世の中の高杉姓はみんな革命者か!(全国の高杉さんすみません)
彼の素性は別のところで明らかになります。
バーのマスターが雫に話してんですね。
最近できた会社で、劣化したワインを大量に仕入れて安く売ってると。
味のわからないような、ラベルだけで喜ぶ連中に売ってるんでしょうね。それも一つの
商売かも知れませんが、やっちゃならんことわな。
と言ってると、みやびと高杉がバーに入ってきました。
高杉、雫をバリバリライバル視。あの神崎ゆたかの息子が、を連呼。うぜー。超うぜー。
トウモロコシ食べてたらすじが歯にはさまったくらいうぜー。
こっからしばらくチクチクとイヤミの応酬が続きます。
息子だから得してきたんじゃねーのとかうるさい。
もういいから評論家の遠峰に「最低な会社だ」とバッサリ切られろや。
雫は、ブランドにこだわらなくとも、人の気持ちを動かすノンブランドワインがあっても
いいのではないか、と言います。
高杉、あれば飲んでみたいですねと言い放ちますが…。これは第2の使徒の大きな
ヒントではないでしょうか。
みやび、あわてて雫にフォローしてますけど、「前はあんな人じゃなかった」とか「こういう
こと言う人じゃなかった」という、高杉寄りのフォローはかえって雫に失礼になりますよ。
遠回しに、雫にも言われる原因はあると言ってるようなものですから。
えい、フォロ方さん呼んできなさい。フォロ方十四フォローを。
そこは謝るなら「連れが失礼なことを言って悪かった」という風にしておけば雫としても
「こちらこそつい言い返して悪かった」ということができますからね。
みやび、本当に接客業についてたんですか…?フォローの仕方がナナメ45度。
「はい、きまずい話、通過いたします」(byななめ45°ネタ)
で、ここで終わらせておけばいいものをみやびさらに、「父の裏切りって何ですか」って
聞いてる。
多分全国視聴者の半分くらいは「空気読めよ!」って突っ込んだと思います。
何この女は!謝る立場でさらに相手の傷をえぐっとるー!
雫、もう慣れたのか淡々と語り始めました。みやびと出会ってから彼の忍耐スキルは
かなりあがったと思う。
えー母親が死んだ日、父は仕事で死に目に会えなかったのだそうです。
それはまあ仕方無いと覚悟してたことだから許せた。
そして20歳の誕生日に彼は、父のワインセラーに入ったのだそうです。
するとなんか、ぱぱりんの秘密の日記みたいなのがあって、そこに、「ほのかと実を
祝う」って書いてあったんですね。多分これで文章あってると思うけど。その日付が母の死んだ
日だった。
これで雫は、母が亡くなった時に別の女性と会っていた、父は裏切ったと思ったわけです。
父は「そこに書いてある通りだ」としかいいませんでしたが。
これね、私見た時に、「ああ、ほのかに実を味わったんだなー」と思ってふーんと
見てたんですが雫がいきなり「ほのかって女性は誰だ」とか言い出したからびっくり
しました。え?これ女性の名前なの?って。
父が「そこに書いてある通り」としか言わなかったことからしても私は、ほのかというのは
女性をさすのではなくて、香りとかなんか雰囲気というかそういうものを味わったよという
ぱぱりんの記録ではないかと思ったんですが…。原作ではもうこれ明かされたのかな?
ともかく、のちに遠峰のパトロンが「ほのか」という女性を調べきれなかったように、
「存在していないもの」は調べることが出来ないのじゃないでしょうか。
あちこちの人が調べて存在を突き止めることができなかったということはすなわち、
それは女性の名をさすものではないんでは、と思ったんですがどうでしょうか。
さてさて。
ロベールのところに遠峰が来て、私には何が足りないのかと言っています。
…きらめきが足りない?(それ田辺さんに失礼だから!)
ロベールいきなりスコップを渡して、あんたもほっちゃいなとか言ってるんですね。
え?墓穴をですか?(違)
しかし遠峰は掘ることをしない。
雫ならすぐ掘ったよとロベール。
つまり遠峰に足りないものは、行動ですかね?いや行動っていうと語弊があるけど、
彼はつまり、行動した結果何も出てこなかったというのをひどく嫌うたちみたいだから、
そういう風にして、やみくもに探すということをしないのではないでしょうか。それが
雫にあって彼に足りないものでは。
雫はワインを飲み始めたばかりの男だ、とロベールは言います。
飲み始めたばかりにしちゃ、3話までにかなり飲んでるような気もしますが。
ともかく違いはそれか。
さて、雫は高杉と約束してきました。
3000円以下で、えー5大シャトー?にまさる味のものがあれば、ワイン販売に
関して彼の会社にすべて業務委託してくれると。
5大シャトーといえばブルーシャトー…ではなくて、シャトーマルゴー以下5つの
シャトーらしい!(それは誰にもわかりますから)
んで遠峰のパトロンさんは弁護士に会って、雫はワインの価値を知らないから
遺産相続しても意味がない、遠峰が持ってこそ価値があるみたいなことを言って
ます。
つまりワイロ贈って遺産相続しようという魂胆か。
なんかこのパトロンも最初は素敵な女性かと思ったけどそういう、勝負に水を
さすようなことをしてる時点でつまらない人ですね。事業家としてはいい線いくの
かもしれないけど、レディとしては最低だと、そういうことです。
そしてここで「ほのか」という女性についてご存じかしらと言ってますが。
弁護士相手にせず。
勝負アリですな。
遠峰はなんかワインを断つとかわけわからんこと言ってるけど、悟りを開く前に
あの世にいっちゃいそうだよこの人。大丈夫か。
ワインを飲む動作をして多分いろいろイメージをしようとしているのだと思うの
ですが、そうやってワインをたつことによって、ワインへの渇望を高めるとか
なんとか。
それアルコール依存症の初期症状ですけど。
バーのマスター、普通のワインを飲みたくなる時ってなんかほっとしたくなる
時なんだよねーって言ってますね。
私はどちらかというと家族だんらんって、お父さんが家に帰ってきてみんなが
食事の用意してて、お父さんがお風呂からあがってビールを飲んで「っかーこの
一杯のために生きてるぅー!」とかそういうイメージだったんですけど。あんまり
ワインを飲んで「この一杯のために」みたいなのは想像できないなぁ。
一方あまり出番のない高杉。
クビになったみやびを、うちの秘書してよんと誘ってます。いいのか高杉。
今年中にキミの会社倒産するぞ。
ワインは高貴な人の飲み物だよねーとか適当こいてんじゃねーぞ。
この後にマスターが雫に対して「楽しくないんだろ」と声をかけるシーンがあるの
ですが、ほんのちょっとのシーンなんですけどこれ、結構重要だったっぽいです。
セーラとワインセラーで話してる雫のとこへ、みやびやってきたんだけれども
様子を見て声もかけずに出ていきます。
マスターが気を利かせて雫に教えてあげて、彼は急いでみやびを追いかけるん
ですね。どうした、金でも貸してたのか。(みやびに失礼だろ)
みやび、精一杯の笑顔で、二人はお似合いだとか、もうワインは飲み飽きちゃった
みたいなこと言ってます。
これが雫に、気を使ってるとうまいこと伝わったかどうか…。
このあたりはみやびもいい子だなーと思いました。ふだんからこんな風に気づかい
できればソムリエとしても成功していけるのに…。
そんな中部長が雫ら社員にワインのティスティングイベントに参加できる、と言ってきました。
つまり片付けなわけですが、試飲に使われたワインが100本くらいあるから、その中に
何かヒントがあるに違いないと。
雫の目が輝きましたよ!
んで。
遠峰さんは、対決の日までワインはおろかすべてを断つとか言ってる。あれか、
自分の命もか。
なんか、空のグラスと手前にコルク栓をおいて、その栓のにおいをかいで、空の
グラスを傾けると。
やってることはすごいがなんか髪の毛も乱れててすごいぞ。
というかあんたの方も仕事大丈夫なのか。
なんとか目的のものを見つけた雫は、高杉に会います。
ワインを3本用意して、そのうちの一つはシャトーものだけど2つは3000円以下の
ワインだと。
そんで高杉は自信満々に選んだものが、自分がバカにしていたノンブランドの、
おいしいワインだったと知りびっくり。
子供のころもらった甘栗みたいにホッとするとか。
いや甘栗っていうかだんらんはよ。かーちゃんの手料理とかじゃないんか。
まあ今回のことで雫自身も気づいたことがあったんですね。
ワインを飲むときにはいつも誰かと飲んでたから、ワインが飲みたいという感覚は
それが楽しいから飲みたいと思うんだと理解したと。
その一方で、仕事のために家族を顧みない高杉に、自分の父を見ていたんでしょうね。
だから何とかしてあげたかった。
遠峰の方もひとつ見つけたらしいですよ。
そんでパトロンがまたあやしくワインの入ったワイングラスを渡してますが。
彼はそれを飲まずに割った。そんでワインだか血がしたたるのをそのまま
なめてます。
えーっと…?ガラスの破片が体内に入ったら、下手したら死にますよ?
私はだんらんを懐かしむ!とかそれ、だんらんというよりめっちゃ殺気だって
ますやん。むしろ金のない時の万事屋のようにむちゃくちゃ殺伐としてるよ。
早く病院行けよ。…頭の。
高杉はつき物が落ちたような顔をしてました。
みやびに「ワインを楽しんでもらうためにソムリエをしてるって言ってたよね。それ、
もう出来てる」と、雫とのことを指摘するんですね。
そして父に謝らなければ、と。
彼の父親は何十年も味を守ってきた豆腐屋で、それは何物にも代えがたい伝統で
ありブランドになるのまだと。
分かってないのは高杉自身だったんですね。安心感が伝統にはあるんだと。
ただ…私は思うのですが、最近の「ブランド」にはその安心感が薄れてきたような
気がします。
カバンなどのブランドであるひとつのメーカーは、日本人向けの商品を売り出して既に
ブランドの持つイメージを台無しにしてしまっています。本来ならやっと1つの鞄を買って
それを代々大切に受け継いでいくという使われ方をしていたものが、失礼ながらそこらの
高校生でも簡単に持てるような価格にしてしまった。持つ人を選ぶというのは店側の傲慢に
見えるかもしれないけど、品質価値を落とさないということでもあるんじゃないでしょうか。
生き残っていくためには安くして売上を伸ばすということも必要だとは思います。けれども、
結果的に品質が下がってしまえばそれはもう、伝統の品とは言えないのではないか、と
ちょっと思います。
雫は高杉にも飲ませたワインを対決の場に持っていくのですが、みやびはあることに
気づきます。
安心感というのは必ずしも庶民的ということではなくて、ブランドの持つ安定もまた
安心につながるのではないかと…。
で、対決。
やっぱり思っていた通り雫の負けでした。
彼の持ってきたワインには、手を引いてくれたおっちゃんに対する不安感が残った。
もうワインのイメージに出てくる人はどうでもいいだろとか思うのですが。
遠峰が持ってきたものが正解。
それは、彼が持ってきたワインは老木から作られるものであり、そこにはどっしりとした
安心感があったからでした。
年老いた人が持つぬくもりだと。
なるほど。
遠峰はブランドのことをこう指摘します。
一流であるための努力がいる。努力してきた人の力が生み出した、これもブランドだと。
君は最初からブランドものを外してワイン探しをしていたのだろう。勘違いも甚だしい、と。
あの、とても素晴らしいシーンだと思うのですが、田辺さん、ブランドワインをブランダワインと
噛んでませんか?
というわけでみやびが駆けつけてきたけど間に合わず。
でも雫はそんなに落ち込んでないみたいですね。次の試練に向かうためには落ちこんでる
ヒマないもんね。
というわけでみやびは、雫の会社に契約社員として雇われました。
ここまでの流れを見ているとむしろ遠峰のスパイ(というかパトロンのスパイ)はこのみやびでは
ないかと思えてきたりするのですが…。
ともあれ、「ほのか」という女性の話についてはまだ続くみたいです。いやだから誰か一人くらい
疑問を持つ奴はいないのか。
今回の話で、思い詰めた遠峰がかなり怖かったんですが、対決の場でブランドというものに
対して語った言葉はすごく重みがあってよかったと思います。これまでの経験、裏付けがあるから
こその説得力ある言葉だなと思いました。
ただどちらかというと、遠峰のイメージ的に声を荒げるよりは見下したように言ってもよかった
かなと思いました。
ライバルだと思って評価しかけていたけどそれは間違いだったな、みたいな感じで。まあ
解釈の問題なんでしょうけどね。その方がクールさが出るっていうか。ワインに対しては情熱的
というのはいいんだけど、普段と落差がありすぎて逆に遠峰という人物がキワモノみたくなって
しまってる印象を受けます。
自分一人とかパトロンといる時はまあキワモノでもいいんだけど、雫に対してはあくまでも
見下した態度を崩さないというのでもいいんじゃないかなーと。それが、これからの雫の成長を
見て変わっていくという感じでもいいかなと思いました。
今回のことは雫を評価しているからこその言葉ではあると思うのですが、それはもっと雫と
分かり合ってからでもいい演出ではなかったかなと。
次週はモナリザだそうで、また対決が楽しみです。