多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→銭ゲバ


銭ゲバ

第2話(09/01/24)

 前回までのあらすじ:桂小太郎はヅラ、風太郎はズラ。

 船の上でぼけーっと海を眺めている風太郎。あれか、いよいよ投身自殺かとか思ったら
違うようでした。というかこれはお笑い芸人的には後ろから押すところだろ。(風太郎は
芸人ではありません)
 船の中ではパーティが行われているのですが…パーティしょぼっ!お金持ちのわりには
なんか並んでるものが質素だなおい!どういうパーティなんだこれ。

 時間は少し戻りまして、風太郎が「ぼくは死にましぇん!」をやった後になります。
 ベッドに寝かせている風太郎を見守るみどり。
 あの、前回も言いましたが、ひいたかひいてないか知りませんがとにかく、ケガした人を
そのまま運びこんだらダメですから。事故は届け出をする義務がありますから。
 目を覚ました風太郎は「みどりさんですか」と言っています。
 過去出会っていたことを明かして、いかにも真面目な青年を装って、ご迷惑かけて
申し訳ない、こちらの方こそ車の修理代払わないととか言ってますねぇ。
 というかあっさり過去のこと明かしたのはいいけど、みどりにとってはあまり良い思い出
ではなかったと思うのですが、そのあたりで拒絶されたらどうするつもりだったんだ風太郎。
確かにひいたという負い目があるにしても。
 そもそもみどりさんがそのまま110番通報してたらどうするつもりだったんだろうか…。
 病院に運ばれてみどりさんが治療費払ってその後示談になって…物語終わってしまいますがな。

 できることならなんでもするから、というみどりに対して、「友達になれたらいいです」と言う
風太郎。
 気をつけろみどりさん!相手は「せっかくお友達になれたと思ったのに残念です。あなたを
逮捕します」と言ってくるぞ!(それデスノートのLだから)

 しっかし「すごい偶然」とかみどりさん言ってますけど、それ偶然じゃないですから。

 話がずれますが、「しずる」というお笑い芸人さんがいるんですね。その人たちが演じる
「腹黒い男」というのがもう最近では結構ツボでありんして。
 2人、友人という設定で、コントが始まるのですが。
A「うっわーオレタバコ忘れちゃった」
B、タバコを差し出す
A「いいっていいって!悪いよ」
B「いいよ、すえよ」
A、胸ポケットからタバコ見せてニヤリ

A「俺いつも合コンドタキャンされてさ。どうしても行きたい奴がいるからってそいつが
入ってきたせいで今まで3回ドタキャンされてて」
B「ひでー奴がいるな!」
B、ニヤリ
 というように、お互い腹黒いところがあるというコントなんですがこれが結構おもしろい。
で、ここのみどりさんと風太郎の会話はそれ思いだしました。いやみどりさんは腹黒くない
だろうけど風太郎がそんな感じで。

 で。
 風太郎は言います。
「大切なのは金じゃないんだ。正直に頑張っていたら絶対幸せになれる」って母が言ってたと。
 みどりは同意します。
 けれども風太郎からしてみれば、恵まれた環境、恵まれた美貌があってこそそれは言える
ことだろう、としか思えないんでしょうね。
 失礼だけど苦労を知らない人ほど簡単に理想論を言いますよね。
 この辺、K-20の葉子に似たものがあるなぁと思いました。もっともあちらは、現実を知って
では自分は何ができるかを考え始めた人ですが。

 みどりの妹、あかねのことにもちょっとふれています。
 同じ顔に傷があるもの同士何となく心を開かない理由はわかるみたいな感じで。
 いやーびっくりするほどの好青年っぷりだ。風太郎が役者やってたらそれはそれで成功
してるだろうな。
 
 で。
 船の中では金持ちのボンボンが時計自慢してる。
 はいはい、時計すごいですねー。何かにぶつけたらおしまいですねー。それ以前に
金額で自慢する時点でお里が知れやすぜ。

 一方前回の刑事。
 名前なんだっけ…えー宏のお兄さん(ダメだろ)。
 借金がらみで殺されたのでは、という部下に対してどうも風太郎のことがひっかかっている
様子。
 彼が三國造船で働いていることをつきとめ、乗りこんでいくつもりらしいですね。

 まだ船に乗っている風太郎は、化粧室からあかねが出てくるのを見ます。
 入って見ればあのボンボン息子がつけていた時計が粉々にされていました。
 風太郎、気づいたようですね。さあどうする。
 …時計持って銭ズラと言ってます。
 え?今のどこらへんが銭ズラ?それともお前は1回につき1度銭ズラと言わないと死ぬのか。
(このセリフの意味はあとでわかります)

 ボンボン息子時計を探すが出てこず。
 おいおい、500万をオークションでポーンと買っちゃうんだからまた買えよ。
 金払えばいくらでも手に入るでしょ。
 そして風太郎に疑いの目を向けた息子は、調べさせてもらってもいいかなとか言ってます。
 風太郎、服を脱ぎますが、そこからは当然発見されず。まあさすがに、わざと自分が犯人に
なるほど大げさな芝居はしないようですね。
 あかね、気になるのかチラチラと風太郎を見ています。うん、キミそこで見たらパンツ見てると
思われるからね。ちょっと変態になっちゃうからね。
 
 船が港について皆は飲みに行くらしいですが、風太郎は仕事があるからと断り、こっちも
断ったあかねに、迎えの車が来るまでついていると言います。
 そゆわけで船の中で2人待ってるのですが。
 風太郎いきなりあかねにため口ですよ。
「嫌いなんだろ、幸せな奴が」と。
 そこであかねに「何を言うてはるんですか?」と言われたらどうするつもりだったんだ!
(何故に京都風)
 風太郎、ニヤッと笑って残飯の中から壊れた時計を取り出しました。頭いいなぁおい。
ここなら誰も探さないもんね。でもわざわざ出すなや。
 風太郎、捨てちゃおうよとか言いながらあかねの返事も待たず、振りかぶって大きく海に
投げたー!おおっとこれは大きい!センターバック!センターバック!とれなーい!ホーム
ラーン!(どこに何が入ったんだ)
 つーか投げるつもりなら捨てちゃおうよとか言わなくてもいい気がするんですが。
 あと、全部自分でやったよね。これ後で「風太郎が全部やったのを見た」と言われたら
どうするつもりなんだ。

 ま、ともかく、あかねは自分がやったという負い目があったのが、風太郎の行動を、
自分にシンパシーを感じてくれたみたいな、いい方向に勘違いするんですな。
 これぞ風太郎の計算でした。

 家に帰ったあかねちゃん、父親とみどりにお願いがある、と切り出しました。

 一方で何事もなかったかのように働いている風太郎。
 食堂でも米粒ひとつ残さず食べてます。えらいぞ風太郎!全国のちびっこもこれを見て
ご飯を残さず食べるだろう!(ちびっこはこんなダークなドラマ見ねーよ)
 そこにあの刑事がやってきました。宏のお兄さん。あ、荻野って言うんですか。よく萩野と
間違われるよね、この漢字。
 荻野、第一声が「やっと会えたね」でした。
 お前は恋愛シミュレーションゲームの主人公か。

 風太郎には殺人の疑いがかけられているそうで、宏の名前も出します。
 風太郎が施設を脱走した日に殺された、と言った荻野に対して、激しく動揺した様子を
見せる風太郎。どうしてあんないい人が殺されたんだ、と泣き崩れる彼に荻野は冷たく、
「キミが犯人じゃないかと思ってる」と言います。
 うんまあいいんだけどさ。
 明らかにこれ捜査の域超えてるっていうかそれで逃げたらどうするつもりなんだ。
 うずくまっていた風太郎、すっくと立ち上がりました。やっぱりウソ泣きかこの野郎。
 しかし荻野も流石刑事。風太郎の目を見て「(犯人は)あいつだ」と確信した様子でした。
 この勝負、どうやら引き分けのようです。

 ぽけーっと歩いてる風太郎、気づいたらあの定食屋の前に来ていました。
 あわてて踵を返そうとすると奥さん達が立っていて、無理やり連行されました。
 はいここからお笑いタイムでーす。
 無理やり連れてこられて困っている風太郎。
 ただ…彼には早く気づいてほしいのですがここには、貧乏でも明るい家庭がある。
 お金があって幸せな家庭と、お金がなくて不幸な家庭しか知らない彼にとっては
多分、ひどく居心地の悪い、それでいてあこがれるような場所だと思うんですね。
 だからこそ何かがあったらここが風太郎にとって逃げ込める場所だといいなと
思うのですが。

 ともかく、「(このメンツが)どういう関係かと思ってる?」と聞かれて黙って首を
横に振ってる風太郎がかわいかったです。
 もちろんそんなことお構いなしに自己紹介が始まるんですが。
 そこにいる少女、ゆかちゃんは両親を幼いころになくし、この親戚の家に転がり
こんでいるっぽいです。でもそこに悲惨な様子はみじんもない。
 風太郎は戸惑ったでしょうねー。
 で、ゆかちゃんに写真見せられて、兄に似ているとか言われるんですね。
いや写真視聴者にも見せんかーい!
 また来てって言われましたが…まあ多分来週も来るよ。
 風太郎、ここにいればもっと幸せになれるのに。楽に。

 で、店を出て歩いてたら父親に出会ってしまいました。
 こんな人知りませんよと言って立ち去る風太郎。
 父親、風太郎のことをののしってますけど、その前にお前がこれまでしてきたことを
考えろと。
 つーか、10年だか15年だか経過してるはずなのにこの父、老けてませんけど。
 まあこれでも昔は良いところあったみたいですよ、父。だから憎みきれないのかねぇ?
そんなことはないとは思うけど。

 風太郎が工場で働いていると、みどりさんがやってきました。
 あんたね、こんなところをピンヒールで歩いてるとケガするぞ。
 で、うちに来てくれとか言ってます。風太郎がすげなく「仕事終わってからでいいですか」
と言うとそこで初めて気づいて「ごめんなさい、待ってます」って言うんですね。
 結構なお嬢様だと思うのに空気の読み方は習ってないんだな…。ま、周囲が何でも
自分に合わせてくれる人達ばかりだから仕方ないかも知れませんけどね。

 屋敷についた風太郎。子供のころ来たことを思い出して複雑な気持ちになっています。
 ここで靴がアップで映るけど、これ結構いい靴じゃないですか?もうちょっとこうさぁ…
いやいいけども。
 で、みどりは応接室で「父も来る」とか「あかねがお願いがあるって言ってる」とか
言うんですが。まずお茶を出せよ。

 つまりお願いとは、風太郎にこの屋敷に住んでもらってあかねの相談相手になって
欲しいと。給与も払うと。もう風太郎の心の中では銭ズラーのフィーバーやろ。スロットで
いったら77がそろってもう最後の7が目前みたいな。
 ところがやってきた父は風太郎の顔を見て態度硬化させました。
 まー金を稼いできた方からしたら見た目だけじゃなくて雰囲気でやばいというのが
わかるんでしょうな。
 んで風太郎はトイレに行くといって席をはずしました。

 あかねを見つけた風太郎は声をかけます。
「ありがとう、嬉しいよすごく。でも身分が違うしね」とか言って帰るそぶりを見せています。
おーい、次デスノート作るとしたらこいつ夜神月役でもいいんじゃないですかー?あかねは
ミサ役ということでー。
 んでトイレに入ってぐるぐる回りながらたのむよーとか言ってる風太郎。
 お前はエサもらえなくて頭抱えるクマか。

 かたくなな父親の前にあかねが出て行ってかばってます。
 父は「何を盗まれるかわかったもんじゃない」と反対。

銭形「ルパンのやつめまんまと盗みおった!」
クラリス「いいえ、おじ様。あの方は何も盗らなかったわ!私のために戦って下さったの」
銭形警部「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました」
クラリス「…」
銭形警部「あなたの心です!」
クラリス「…はい!」
 とまあこんな感じであかねさんの心も盗まれたと思います。
 

 外ではらはらしながら聞いている風太郎ですが、時計の件で自分をかばってくれたと
あかねが持ち出した時点でニヤリ。
 それをメイドが見てしまいましたよ。これは絶対後でこのメイドを殺すハメになるとか
なんかあるだろうなぁ。

 子供のころ、1枚50円の写真が買えなかったあの過去。もうすぐうなるほどの金が
手に入るかも知れない。
(というか見本の写真は大抵タダでもらえたもんだと思うのですが…)

 で、外を歩きつつ風太郎、三國造船の工場を指さして「銭のかたまりズラ」とか言ってます。
いやあれは鉄の塊ズラ。(そういう意味ではなく)
 その後ろをついて歩く男が一人。おい風太郎、あなたの後ろに飲んだくれのどうしようも
ない親父がおるぞ。お前は背後霊か。

 庭をあかねと歩きながら話をする風太郎。
 なんか「こういうの慣れてなくてさ」とあかねの耳をふさいだあと、「俺は美しいものが好き
なんだ。お前の顔を見ていると寒気がする。みどりは手に入れようとしても無理だからお前で
我慢してやる」みたいなことを言ってます。
 風太郎クン。君は読唇術というものを知っていますか?
 で、聞かせてといったあかねに「大好きです」って言ってるし…。
 さてさてこの先どうなりますことやら…。

 一方で門の外をウロウロするオヤジ一人。
 こっちも一波乱ありそうです。

 つか親父さん、飲んだくれでどうしようもないやつという設定なんだから、もう少し
着ている服の裾を汚くしたり、顔も濃い目のドーランをぬって、内臓が悪いような
雰囲気をちょっとだけ出すといいかなと思います。まったく老けてないっていうのは逆に
違和感あるし、椎名さん自身がさわやかすぎてダメ親父の雰囲気が出しにくいというのも
あると思うので。
 それと少しだけ白髪をまぜるといいと思いますよ。
 そういう見た目を少し変えるだけでぐっと違うと思う。あと、背を少し丸めてLみたくしても
「薄汚れた雰囲気」が出るかと思います。Lが薄汚れてるとかでなしに。

 さて来週は一体どうなりますことやら。
 ちなみに風太郎のキャラ、Lもロボもクラウザーもすべての過去の役をみじんも感じさせ
なくて、やっぱり松ケンはすごいなぁと思いますね。
 指先が泥で汚れてるとか爪の間に泥が入ってるという細かな部分にこだわるともっと
いいとは思うけど。
 そんなにダークというほどダークでないので、この先もなかなか面白くなりそうです。
 


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