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銭ゲバ |
第4話(09/02/07)
ここまでドラマ見て来て思いましたけど、原作がうまいことアレンジされてるなぁと
感心します。あの原作のノリじゃとても(失礼ですが)ドラマ化なんてできないだろうし、
1話一人殺さにゃならんようなペースだったし、風太郎が。
何よりちゃんと風太郎に共感できるような見せ方がいいと思いました。これを演じる
松ケンさんも毎回大変だなぁと思います。
さてさて。あかねちゃんが結婚したいとぱぱりんに言い出して朝食の場を凍りつかせて
くれたわけですが、ここで風太郎、「それは無理だよ」と言います。
あかねちゃんと自分には途方もない身分の差があるからと。
みどりも関係ない、と言いますが、自分が無理だと言わなければお父さんだって反対
したでしょう、と図星をさされ反論できない父。
そうなんですよね、結局身分なんてないとかいいつつそういう人たちが一番気にしてたり
するもんですからね。
ともあれ、それなら自分が家を出るというあかねに、君は本当に貧しいということがどういう
ことか知らない、愛なんてどっかいっちゃうんだよと言い、風太郎は父に土下座。
こんな風になるためにここに呼ばれたんじゃないのに申し訳ありません、あかねさんは
素敵な女性ですから、どうか幸せにしてあげてください。僕は自分の世界に戻ります。
そういって彼は屋敷を出て行ったのでした。自分の言ったことがどういう結果をもたらすか
十分計算した上で。
というかですね、風太郎君。
キミ、芝居に満足して「金持ちはこういう貧乏人が好きなんだろ」と言うのは構いませんが、
誰に目撃されるかわからんような場所で、ひとりで大きな独り言を言っていると、とっても変な
人だと思われるので気をつけた方がいいと思います。
父、風太郎の思ってもみなかった態度に拍子ぬけ。みどりも、あの時計男がやめたほうがいい、
家に入れるなといったことがやっぱり間違っていた、と、二人揃って大反省会です。
いや反省会はいいですがあなた方の横で、あかねがしかばねと化してますけど。
へんじがない、ただのしかばねのようだ。
みどり、時計男に連絡を入れるがまったく連絡とれません。ずっと留守電。
あの…庭に埋まってるよ、って意味で上から映すのはいいんですけど。
どう見ても「さっき掘りました」みたいな地面で逆に不自然だろうが!
これ風太郎が埋めたとしたらもっとうまく土混ぜるだろうし、今どきサスペンスドラマでもこの
わざとらしさはねぇよ。
工場で働いているものの、一向にみどりが訪れないことにイライラする風太郎。
まだかよとか言ってます。
おいおい、ハンコックだって市民が自分を必要としてくれるまで数週間待ったんだぞ。
もちっと根性見せなさいよ。まだ2分もたっとらんよ。(それドラマとしての時間)
あかねはうつろな顔で部屋の中にいます。
というか…君何歳か知らないが社会に出るとかしなくていいのか?まあお金がある
から仕事しなくてもいいのかも知れないけど、一日中座ってるとおしり痛くなるよ。
(そういう問題ではない)
心配して様子を見にきたみどりがドアを開けて中に入ると…。
床にあかねが倒れていました。自殺をはかったらしいです。
私ならたぶん気がつかないで部屋に入って、思い切りあかねちゃんの頭を踏んで
しまっていただろう。…とどめを刺すな。
さてそんなこんなで風太郎のところにみどりがやってきました。
私は個人的にここの、風太郎の演技力に感心しました。
松ケンさんじゃなくて風太郎が、です。
みどりがやってきて自分の思惑通りになったとニヤリとしかけるのをあわてて押さえつけて
驚いたようにどうしたんですか、と言ってるから。
もちろん松ケンさんの演技力あってのものですが、風太郎としてすごいなと思いました。
口のはしが微妙にあがりつつ心配そうな顔です。
でもみどりが頭下げたあとニヤニヤしてたので、誰かにみられたらどうすんだと後ろから
ちょっとハリセンで突っ込んでやろうかと思いました。
戻ってきてニヤニヤの風太郎。
父、不満ですがそれでもあかねに死なれては困るからしぶしぶ。
でもって風太郎、庭のあの場所にいって「どうですかー、天国の暮らしは。こっちはおかげ
様で順調でぇーす」みたいな、え、次のアンリのポジション狙ってはるんですか?みたいな
ものすんごいノリノリで話しかけてます。楽しそうだなおい。
そしてウキウキで帰った風太郎を恐怖のズンドコ…どん底に落とす出来事が待ち構えて
いたのです。
ドアを開けるとなんとあの飲んだくれの父が、楽しくご歓談中。
ここで風太郎と目で会話してるのが面白かったです。
「どうしてここへ」「金のにおいは逃がしゃしねーよ」みたいな感じでしょうか。
風太郎父、にこやかに、ご挨拶をと思ってきてみたら結婚とはねーとか、よろしくとかもう
いい父を演じています。しかし言葉の端々にさりげなく図々しい面がありますが、三國父は
まったく気づいておらず。あかねちゃんも頭を下げたりして、なんだよコンチクショーみたいな
感じですよ。
しかも、私はダメな父親ですが風太郎のことをどうぞよろしくお願いしますとか。
で。
みどりは「かわいい弟です。歌も歌えるようにしてみせますね」となごやかに言ってます。
ばかやろーおめー、クラウザーさんしらねーのか。ギター片手にFUCKFUCKFUCKFUCKって
やっちゃうんだぜ!地獄の帝王だって倒しちゃうんだぜ!奴の歌は最強だぜ!
え?番組違いますか?
風太郎の部屋に行くともう空気変わって殺気ただよう雰囲気になる2人。
風太郎にしてみれば、憎くて憎くて仕方ない奴が、うまいことやってするっと入り込んで
きたのも腹が立つし、自分の計画の邪魔をしようとしている、もしくはたかろうとしてるのが
わかるからイライラするんでしょうね。
父の言葉にだまれとか言ってるけどなんかクラウザーさんが出て来てるぞ。
さて一方ではみどりが時計男に電話していますが出る様子がありません。
ところがその時最悪なことに、メイドがゴミを外に運び出していました。っていうかゴミを
出しに行くのはいいが、どこらへんまで捨てに行くのだねキミは。こんくらい金持ちなら
台所の裏に業者の車を入れさせて直接捨てるとかしないのかね。
ともあれそのメイドが庭を通りかかった時。
地面の中から携帯の音がするのに気付いたのです。
ハッとしてそこを掘るメイド。
いや、あの、お気持ちはわかりますが、スコップとか持ってきた方が…。どうみても全身
土まみれになってまですることか、とか思うんですけども。
ただ、風太郎のこないだの様子を見て確信したものがあったんでしょうね。
風太郎は父に、隠していた金を投げ渡して、二度と現れるなと言います。これは
警告だと。
ただし父はさらっと、朝帰る、金持ちの朝食を食べてみたいとか言ってます。え?こないだの
朝食はなんかパンとサラダとスープみたいな結構質素でしたけど?
で、風太郎はさっさと寝てしまうのですが、えんえんと一人喋っていた父は、庭を泥だらけに
なって走ってきたメイドの姿を見つけ、とっさに身を伏せます。
この動きは早かったですねー。金がない時に、小銭の落ちる音を聞いてダッシュする銀さんくらい
早かったですねー。
振り返ったメイドには寝てる風太郎だけ見えました。つーか窓開けてるのかなんかしらんが
そんだけ堂々と外から見える部屋ってのもいやだな。
さて何かに気づいたらしい父は…。
朝またうなされて風太郎が起きると、父の姿はありませんでした。
んでもって風太郎がご飯を食べていると、いつもとメイドが違います。別の、ちょっとお年を
召したメイドさんなんですね。いつものメイドさんはハルさんというらしいですが、それは寝込んで
いるらしいです。
そりゃ冬の庭に長いこといたらねぇ(多分違う理由で寝込んでると思います)。
で、父、風太郎に結婚について希望はあるか、とか聞いてます。
金持ちの家だからいろいろあるらしいです。
あと、結婚しても家で暮らしてもらうと。
あかねちゃんが主婦業出来ないというのもあるんでしょうけど、さびしくなるのが嫌だから、とか。
で、あかねはあかねで真面目な顔して「おねえちゃんごめんね。」とか言ってるからみどり、びっくり
したら、「妹が先に結婚しちゃって」とペロっと舌を出しててかわいかったです。
ひやかす父に、「結婚して外国にいっちゃうよー」と言うみどりと、「それはいやですー」と答える
父。
見ている風太郎からしたら茶番くらいにしか思えないのでしょうね。
金持ちだからこんなこと言えるんだろ、みたいな。
たったひとり、大切な母を失って、お墓なんてものが作れるわけもなく、父も失踪してどうしようもなく、
そんな過去しかない彼からしてみれば、茶番だと思いつつも、どれだけうらやましいのだろうと
思いました。
で。
風太郎、工場で働いていて、ミスして叱られている人の前に立ちはだかって、その人を
助けたんですけど、このシーンは何か意味があるんでしょうかね?
あとで役に立つのでしょうか?
まあ叱ってた方は、三國のえらい人になるんだろうからって叱るのやめたんだろうけど、
出来れば風太郎にはそういう計算とかなしでこの人をかばったんだったらいいなぁとちょっと
思いました。
今回は、風太郎の心理にちょっとした変化が見られます。
自分からあの定食屋に足を向けたんです。
その定食屋の中では、失踪していたゆかちゃんの兄がきていてお金をたかっていました。
よせばいいのに人がいいんでしょうな、お金を渡してしまうおっちゃん。
いいから兄よ、お前は街角で「あまいあまいあまい恋人〜」とか歌っとけ。
で、兄颯爽と立ち去りますがちょうどそれと入れ替わるようにして風太郎が入ってきました。
みなさん、もう少し早かったらニアミスとか残念がってますが、撮影が大変なのでそれは
勘弁してあげてください。(二役)
でも近いうちにばったり出くわしてビビる風太郎、みたいなシーンもあったら面白いかなと
ちょっと思いました。
んで、お金を渡したことを聞いて風太郎は、そのお金がないとどうなるんですか、と尋ねました。
おっちゃんは明るく、ないと首括るしかない、みたいなことを言うんですね。
それを不思議そうに「何故笑えるのか」と聞く風太郎。
何とかなるって、とおっちゃんは言います。大切なのは金じゃない、心だよと。
それは風太郎の母が言ったことと同じでした。
けれども今の風太郎にはわからないかも知れない。彼はまだ、本当の優しさとは何かが
わかっていないから。
んで奥さんが、もっと食べにきてね、と言ってくれますが…。
風太郎、急いでそこを立ち去り、わざとお金の入った封筒を落としていき、陰から見守ります。
「どうせ拾うんだろ?大切なのは金ってとこ見せてくれ。所詮銭ズラ」と。
風太郎クンへ。拾って警察に届けますと、半年と2週間後には拾い主のものになります。つまり
どうせも何も、大切なのが金じゃなくても取得できます。
ともかく、出てきたゆかちゃんがそれを見つけ、あわてて店の中に戻っていくのを見届け
風太郎は、満足げに、Lみたいに背を丸めて立ち去ろうとします。
しかしその瞬間店の中から全員が出てきたのであわてて物陰に。この辺ドリフっぽくて
良かったなー。いや本人は真剣ですけども。
したらおっちゃん達はお巡りさんを見つけてお金を届けるんですね。
このお金があったら店が助かるとか、黙っておけばわからないとか、そんな考えはみじんもない。
拾ったら半年後には自分のものになるとか、そんな考えもない。
彼らが思ったのは、お金を落として困っている人がいるはずだ、というただそれだけ。
呆然とする風太郎。
彼には信じられなかったでしょう。この光景が。
大切なのは金ではない、というのを口だけでなく本当に思っている人がいたということを。
で。
このまま今回は出番がないかと思われていた荻野さんのところに電話がかかってきます。
彼直々の指名らしいです。
んで、三國家に死体が埋まってる、ということらしいですが…。
これは私、風太郎父が電話したんじゃないかなと思いました。
メイドは荻野のこと知らんだろうし、父なら、小細工したあとで悠々と電話出来るわけだし。
何より電話の声を流さなかったですからね。
一方風太郎は何も知らずに、ウエディングドレス選びにつきあわされていました。
大変ですねぇ。
みどり、金持ちのイメージを語る風太郎に、少し決めつけるところがあるね、と指摘した
上で、「お金もちという名の人はどこにもいないよ」と言います。
つーかここでカメラ視点横にする意味がわからんわ。
風太郎、にこにこ聞きながら、「お前らの顔なんて金にしか見えないズラ」とか言ってます。
キミ、眼科いった方がいいよ。
というかワンピースのナミかお前は!
さて、荻野が三國家にやってきまして。
庭を掘り返すことになりました。
尋常じゃない風太郎の顔に、荻野はマジでここに死体があると確信。
つーか地面の色でもう丸わかりだよなって感じですけど。
そうして掘っていったところ出てきたものは…!
「バカが見るぅ♪」という紙きれでした。
ここに誰もいなかったら風太郎、斧持ってブンブン振り回しながら父追いかけてったと思います。
温泉でのんびりしつつ、金づるができたとニヤニヤしてる父ですが。
いや冷静に考えるとあんたの方がやばいと思いますよ。
共犯ですから。
さて次回は急展開になるようです。
風太郎が髪の毛切っててびっくりしました。
あと三國父に何か起きるようですよ。これは大変だ。
このドラマで少し不満があるとしたら、冒頭のCMがかなり長いのと、終わりも結構早い
ところでしょうか。賞味40分くらいしかないだろこれ。まあ仕方無いのかも知れないけど…。
私は原作本を上巻だけで読むのやめたんで、ラストわからないんですが、できれば
風太郎があの定食屋の人たちに迎えられればいいなと思っています。