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第6話(09/08/28)

　前回までのあらすじ：元囚人のニート、実質上の内内定取り消し。これがホントの無い内定。(黙れ)
　一方の元教師ニート、再就職決定！…か！？
　こんなニート２人が主役のガッチガチなシリアスドラマです。

　前回先輩ニートの竜崎君と今後の行く末を話し合った新米ニート君の涼介。ここのシーンの
バックライトが赤と青でいい感じに効果を出しているなと思いましたが、話自体はぶっちゃけ
再就職先についてです。
　
　つーかよく考えたら前回の熊切の落ち方は鼻から水が入る落ち方ですね。あれやっちゃうと
地味にダメージくらいます。まあ殺されかけているわけですからそんなこと言ってる場合
ちゃいますが。

　沢村君はすべてが思い通りにいっているのでご機嫌です。二十世紀少年では第１章に
ちらっと出たきり出番がなかったので、このドラマでおいしいところをかっさらうつもりの
ようです。
　しかも竜崎に電話して、「こないだレイを治した件、一切新聞に出てないもんね。お前が
人に力を知らしめて生き残ろうとしたって無駄だもんね」とまで言っちゃう余裕っぷり。
　そのために警察庁の偉い人が高級車を乗りつけてコンビニでスポーツ新聞を山ほど
買いこんできた(予想)のかと思うと情けなくなってくるところですが、大体こんな風に
自分の地位をひけらかす奴は同じ話のラストあたりでとんでもない目に遭うのがセオリーです。
　本当に竜崎がそれを狙っていたかどうか確認しもしないで「お前は嫌いだ」感を漂わせて
沢村、一方的に電話を切りました。まるでアメリカに対するイギリスのツンデレっぷりを
見せつけられているようです(ヘタリア)。
　というかよく考えたらよく竜崎の連絡先を知っていたものです。赤外線通信で交換でも
したんでしょうか。

　そして竜崎は誰かに電話しました。わざわざソフトバンクの効果音入れなくていいです。
(ソフトバンクだとピピッて音がなる)
　涼介でした。
　熊切を殺した件について話していますが、涼介は人を救ったと主張。
　竜崎は「もっと早くやっとけばかなの母親みたいな犠牲が出なかったんじゃね？」という
視聴者誰もが思っていたであろう点を指摘。
　涼介、そのあたりは適当にごまかしました。段々涼介が暗黒面に落ちていってます。

　そんな涼介のとこに渚が「あなたを殺人罪で逮捕します」とかやってきました。涼介は
「死体と証拠は？」ともっともなことを言って彼女をシャットアウト。
　渚は「あなたも変わってしまったの、竜崎のせいで！」とか言っていますが、一番変わった
あなたに言われたくないと思います。
　あとこの殺人(とは限りませんが)で涼介を逮捕しようだなんて虫が良すぎます。
　これまでさんざん言っても信じてもらえなかったわけですから、そりゃあ涼介もやさぐれよう
というものです。

　で、渚が出勤してくると課長が上機嫌で飛んできて、彼女が警察庁警備企画課へ
異動になったと告げるんですね。
　つまりは沢村の懐です。
　反発する渚ですが、課長は「いやいやここは懐に飛び込んで調べるべきだ」と賛成して
います。
　結局このおっさんはミステリーを楽しみたいだけです。そのうち犯人に、崖に追い詰められて
推理でも披露してればいいと思います。

　その渚がふらふら歩いていると、公園でぼけーっとしている柴田を見つけました。
どう見ても事情がありますという顔をしていますが渚は明るく励まし、異動のことを話して去って
いきます。無神経にもほどがあります。このドラマで一番空気読めてないのは渚の気がします。

　熊切父は、息子と連絡が取れなくなったとあわててました。
　竜崎、本を読みながら平然と涼介に殺されたことを知らせる。なんかそんな軽いノリで
話していいようなことではないように思うのですが、もしかしたら竜崎には何かの確信が
あったのかもしれない。熊切は殺されてはいない、と。

　殺させたのが沢村と知り熊切父、何やら決心した様子です。
　そんで沢村ですが。
　榊に報告してるんですね。熊切父が不正献金を暴露しようとしている、と。
　つまり彼なりの復讐みたいなものなんでしょうね。あっさりと息子を切り捨てたことに対する。
　榊は沢村に何とかしろと言っています。
　熊切はこれまで金銭的にどうしても必要な存在だったからです。
　けれども今この立場になってなおも熊切からの献金は必要か、とそそのかす沢村。
　それは要するに榊に、熊切を切りすてさせようってことなんでしょうね。
　はたしてそこまでうまくいくでしょうかね、沢村君。
　竜崎、涼介ともに今は、失うものはない、怖いものはないニートですよ！(ニート言っちゃダメ)

　渚は沢村から、竜崎警護の任務を仰せつかります。
　かばってケガしても竜崎がすぐ治してくれるからとか沢村は言っていますが、もともと竜崎が
必ず治してくれる保証はない上、殺し屋だったら一発で仕留められるよう頭か心臓ぶち抜いて
くると思うのですが、そのあたりどう思ってるのか、ぜひ一度自ら実験して確かめていただきたい
ところです。
　お前のそのモジャ頭燃やして元通りにしてくれるかも確かめてみろ。何ですかぁその頭は。
雨降ったらストレートになったりするんか！モジャ男が。

　…というか警護を言われたはずなのに竜崎に紅茶入れさせてますけど、渚。ここは「私が
やるわ」とか言ってもいい状況だと思うんですが。
　竜崎細かいことは気にしないのか、澪は元気か、と聞いています。
　空気読まない同士ですから、会話のキャッチボールができていません。
　竜崎がテレビをつけるとちょうど、熊切父が今日会見するかもというニュースが流れて
いました。
　
　涼介、竜崎に電話しています。竜崎、もしもしすら言いません。
　振り込め詐欺の電話がかかってきても黙って切ってくれるでしょう。
　涼介、「俺の出番だ」とか言ってます。
　普通の人なら「えっお前まさか会見場に乗り込んで『ボクに仕事下さい！』って言うつもり
じゃないだろうな！」というところですが、竜崎は頭がいいので、熊切父を殺せと命じられたん
だな、と理解して、突っ込みまくっている視聴者に説明してくれます。
　で。

　竜崎と渚が車で出ようとしたら正人が「ボクもケガしてみましたぁー！治して下さい！」と、
初めて登場した時とは似ても似つかぬ、クレイジーパワー全開で車に駆け寄ってきました。
ハッキリ言って怖いです。
　竜崎が「仕事してくれよボディガードさん」と言ったので渚、仕方なく車を降りて正人を
引っぺがしました。

　と、そんなことをしている間に別の不審者がやってきてドライバーに銃を突きつけ車に
のりこみ、竜崎をさらっていってしまいました。
　こいつぁとんだお姫様争奪戦です。
　皆視力検査したほうがいいです。
　竜崎君はしっかりシートベルトをして連れ去られていきました。こんな非常時でもベルトは
はずさない。彼の安全に対する配慮はピカ一だと思われます。

　駆けつけてきた沢村の部下に、竜崎がさらわれたと話し渚は、なぜか車が出て行った方向
とは逆を示し、自分は逃走した車の方へ別の車を走らせました。
　渚以上に視聴者にもばればれな犯人ではないかと思いますが、竜崎と不審者が乗っている
車はモロに犯人の家の前で止まり、不審者は竜崎を連れて降りてきました。
　というかここは日本ですので皆さん靴を脱いで上がりやがれ。

　不審者は柴田でした。奥さんを治してくれと竜崎に言っているところに渚が追い付いて
きました。
　やっぱり前回伏線がはられていた通り、奥さんは病気で、それを治してほしかったみたいです。
　竜崎、まったく動じず。渚も分かっていたらしく全然驚きません。
　はっきりいって柴田、変装の意味自体がありませんでした。
　
　奥さんは認知症になっていて、渚のことを、死んだ娘マキと勘違いしていました。
　柴田、自分は仕事にかまけてずっとかまってやれなくて、もうすぐ定年を迎えるから、その時には
奥さんをゆっくりいたわろうと思っていたらこんなことになってしまったという、家族サービスを
しなかったことを正当化するような言い訳をしています。
　もう少し家庭内に目を向けていたら、ここまで悪化する前に分かっていたと思うのですが。
　それで竜崎、渚に「どうしたらいい」と聞いています。

　私がここで思ったのは、渚は「こんな風にして治すのは間違っている」と言ったけれども、
それは自分が柴田の立場に立っていないからで、いっつも正論ばかりが通るわけじゃ
ないということです。誰だって家族がこんなことになってて、それを治せる人がいたとしたら
どんな犠牲払ってでも治したいと思いますよ。
　例えこれで逮捕されることになったとしてもいつか出てこられるし。
　奥さんが治ったら娘が死んだこととか、これで柴田が逮捕されることで余計に苦しめる
ことになる、というのが渚の言い分でしたが、そんな理由で治すことを断ったのだとしたら
渚は人の苦しみを理解できない、とてもひどい人間だと思います。
　
　そんなこんなで言い合いしてる間に柴田が撃たれ、渚は今度は「柴田さんを助けて」と
竜崎に虫の良すぎる頼みを。
　結局竜崎はどちらも助けずに立っているだけで、渚は柴田に「奥さん治りましたよ」とウソを
ついてその最後をみとったのでした。
　まあそれで柴田が幸せならいいけど、もしあの時渚がもっと早くに承諾していれば、柴田は
もっともっと幸せだったのではないかと思いますよ。残酷ですね。
　でも、奥さんに「迷惑かけてすまなかった」と言った後渚に「ありがとな」って言ったけど
その「ありがとな」の後に死ぬの早すぎです。ありがとなガクって感じでした。お前は話し
ながら寝る明石家さんまか！

　竜崎はここで渚にも失望したんじゃないかなーとちょっとだけ思いました。
　「娘を治すのに力を借りない」と言っておきながら「柴田を治せ」と言うわけですから。
結局渚も今まで見てきた人間と同じなわけで。
　で、ここで立ち去ろうとした竜崎、「俺は…」と言いかけるのですがそのまま場面転換
しやがりました。

　会見場。
　沢村も竜崎もいます。
　ここでOPです。
　銀魂だったらもう終わりかけてる時間帯だよ！？
　あとOPにダイジェスト入れるのやめろと…。これからの展開楽しみにしてるのに。

　沢村は前園に、若い男の水死体が届いていないか問い合わせしています。どこまでも
用心深い男です。
　一方で熊切父。
　記者会見に臨もうとしていますがそこにやってきた涼介に肩を掴まれ、びっくり。ところが
彼は父を殺そうとしませんでした。
　それどころか、沢村が命を狙っています、と誘導したのです。
　それが聞こえたかどうか知りませんが沢村、プランＢに変更と指示を出しました。多分こいつの
ことですからプランＺくらいまであるに違いありません。
　沢村、指示を出しながら歩いていたところ、突然現れた熊切に刺されました。見事な刺され
っぷりです。
　やっぱり熊切生きてました。
　涼介にしてみれば「(ニヤリ)計画通り。」といったところでしょうか。
　あの時死んだふりをしろと言ったわけですね。
　
　沢村が倒れて記者達の悲鳴があがりました。
　パネルの裏で倒れて、向こうからは足くらいしか見えてないはずですが、ずいぶんと千里眼の
記者もいたものです。
　熊切、ナイフ振り回しながら逃げますが、警備に取り押さえられてしまいます。
　けれどもここで熊切父の見せ場炸裂。
　俺の息子に手を出すな！と、セリフだけ聞いたらなんか取り合いでもしてるような誤解
されそうなことをいって熊切をかばいました。
　ま、どうしようもない父ですが息子を必死にかばって、いい父親だと思います。
　熊切にもこの言葉は響いたようですから本気で反省するんじゃないですかね。
　どうでもいいですが沢村さん、見事な忘れられっぷりです。

　竜崎が忘れられていた沢村に近寄っていって、治してやろうか？と聞きますが、沢村
断固拒否。
　竜崎、だったら楽にしてやろうか、あいつの方がお気に入りだもんな、と涼介を呼んで
います。助かる方法が治るか死ぬか、そんな二択でためらうのは沢村くらいのものです。
沢村にしてみれば「Dead or Die」、どちらにしても死んでいるという感じでしょうか。

　ちなみにＴＢＳさん、ＣＭ入れすぎです。ＣＭやっとあけたと思ったら、２分本編やって
３分ＣＭってどんだけひどいんですか。

　涼介、力をどう使うかは俺自身で決める、とか言ってます。誰の指図も受けないとか。
　竜崎に「こいつを楽にしてやれ」と言われて近寄って来たのは指図じゃないとでも
言いたげです。
　
　結局沢村が断ったので竜崎、高々と手を挙げて選手宣誓です。…宣誓はウソです。
　記者の注目を集め、今からーこの傷が治りまーす。治ったら拍手喝采ネーと言って
見事治してみせました。
　竜崎の企みを見抜いた沢村だけが、呪怨みたいな「あ゛ー！！！」という声をあげてて
うるさいです。

　涼介の方なんですが、熊切のことを渚にきかれて、俺の手で人の命を救うためああいう
芝居を打ったことを言っています。
　自分が断っても誰かが殺すから、殺したフリをして逃がせばいいと。
　これが、自分の手で人を救うということだと。
　涼介、自分の能力に活路を見出したと思いますね。
　一方で渚は人の命救えなかったとか言ってます。
　あなたの場合、状況判断を見誤っただけで、救えなかったとかいうのはちょっとおこがましい
ような気がするのですが。

　榊、沢村にめちゃくちゃ怒っています。会見は幸い延期になったけど早くしろと。
　沢村、腹を押さえてうなってます。腹へりんこか。(言葉が古い)

　えー。
　唐突ですが二宮が沢村にとっ捕まって吐かされています。さすがに渚らみたく甘くない
ので、全部白状させられたらしいです。
　彼によると、昔不思議な能力があることを知って竜崎を誘拐したらしいです。この時点で
既に犯罪者です。
　で、金持ちの病人を治させて金をせしめるつもりだったけど、竜崎は治しはしなかった。
　んで、置き去りにして去っていったと。このあと施設に拾われたんでしょうね。

　そして８年後たまたま偶然彼を発見し、悪いやつとつるんでいたから、こいつらをケガ
させて治させれば、いくらなんでも仲間だから治すだろう、それをビデオにとって売れば
大儲けだと企んであの犯行になったらしいです。
　どう見ても状況的に、仲間というよりも竜崎は付き合いでそこにいたという感がなくも
ないのですが、そこら辺を読み誤っている時点で所詮二宮は二宮です。
　
　この後に及んでも「治さなかったのは竜崎。だから３人は死んだ、自分は悪くない」と
言う二宮に対して沢村も、「屁理屈」と言ってます。
　そりゃそうだ。

　渚は澪を前園のところに預けてどこかに行くらしいです。
　澪がどうなるかとか考えないんでしょうか。前園に預けるくらいなら親とかに預けた
方が安心だと思うんですが。
　去って行った渚を見送る前園の顔が、井戸から出てきた貞子みたいに尋常じゃ
なかったので心配です。

　渚は竜崎に、柴田のことで自分が出した答えが正しいかわからないが、竜崎はいつも
人の気持ち押し付けられてきたのね、とまるで自分だけはわかっていると言わんばかりの
話をしています。
　竜崎は「何もわかっちゃいない」とけんもほろろ。伏線握りつぶしまくりです。

　世間では竜崎の力を神の力として大騒ぎになっていました。
　彼が滞在していたホテルにも人が押し掛ける有様。どこで漏れたんでしょうか？
　かなの母親が入院している病院でも、彼に治してもらうから退院するという患者が
いました。
　治してくれなかったら野垂れ死にするわけですが、そこら辺はどう考えているので
しょうか。

　涼介の方は実家にて、両親に自分の力のことを話しています。
　けれども両親は力のことを知っていたんですね。涼介のこれまで悩んだ時間を返せ
って感じです。

　飼っていた犬を、妹を助けるために涼介が力を使って殺した時、両親はそれを目撃
していたのでした。
　目撃していながら「その力を悪いことに使ってはいけないよ」とかフォローしなかった
あたり、涼介への思いやりだかなんだかわかりません。
　お前は化け物なんかじゃない、私達の息子だ、なにがあっても味方だと言って送り
出した父。
　おそらく来週あたりから出番がなくなるのではないかと思われます。

　さてうなされていた竜崎が目を覚ますと、渚が手を握ってくれていました。
　なんだか押しかけ女房みたいになっています。
　一人で我慢することはないのよ、して欲しいことがあれば言ってね、とかその献身的な
態度が何かありそうで怖いです。
　竜崎は言いました。
　「もうすぐ嵐が来る」と。
　後輩メンバーが訪ねてこられるそうです。(その嵐じゃねぇ)


　どうでもいいですが、毎回チラリしか出番のなくなったかなちゃんを誰か早めに助けて
あげて下さい。