多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→オルトロスの犬


オルトロスの犬

第7話(09/09/11)

 前回までのあらすじ:元囚人のニート、全国デビュー決定。
 一方の元教師ニート、リアルで新型インフルエンザに倒れ生謝罪。竜崎はやはり助けてくれなかった。

 全10話予定が全9話予定になってしまいました…。
 さすがの竜崎もここまでは読めていなかったに違いない。

 さて議事堂前ではデモが起きていました。
 竜崎を引き渡せとかなんとか。
 引き渡せもなにも、政府は特に居場所を把握していないように思うのですが、デモを
する連中もそこら辺は考えなかったのでしょうか。
 榊は自分のとこにしわ寄せがきたーとか怒ってます。なんかあれですよ、社会保障関係の
省庁だかららしい。
 それで沢村に何とかしろとか怒ってます。
 沢村めっちゃ興味なさげ。多分手元にカメラが寄ったら、メモにアンパンマンとか
落書きされてそうな感じです。
 榊、竜崎のことを「厄病神だわ!」と言っていました。
 数話前までは「いい男だー!」と言っていたように思うのですが、政治家は自分の言動に
さえ責任持たないのでしょうか。

 一方。
 熊切のところに涼介が来ていました。
 …よく考えたらなんでこいつ逮捕されてないんでしょうか。
 沢村を刺した傷も竜崎が治したから逮捕できないもんねとか言っていますがその前に、
かなの母親を刺したことについては逮捕出来ると思うのですが。
 こいつの頭も竜崎に直してもらってはどうでしょうか。多分竜崎も「もとから悪いものは無理だ」
っていうかも知れませんが。

 涼介も、「傷が消えたら罪悪感も消えたのか」と何うまいこと言っちゃってんだこいつ。
 自分に殺されそうになって、死を覚悟した時どう思ったんだ、あの感情を思い出せ、と
熊切に言ってます。
 あーなんか唐突に気が付きましたが、熊切の性格ってドラコ(ハリポタの)に似ています。
 気が小さいクセにいきがっちゃって、えらいこと押し付けられてアワアワしてる感じが。
 三文字で言うと「ヘタレ」ですわ。

 熊切、涼介に「罪を償わないと」と言われて「あんただって」と反撃しています。
 うんまあ涼介の方こそ殺したという証拠もないんですけど。
 涼介は真面目ですから、「俺は俺のやり方で償う」宣言。
 多分彼のことなので人のために尽くしていくとか、そんなことをするのだと思いますが、
今回の内容を見る限り、ややずれているような気がしなくもありません。
 そんな二人のやりとりを、吹き出しをつけるなら「どっちもバカだ…」と入りそうな感じの
熊切父が見守っていました。お前は「家政婦は見た」か!

 一方渚。呑気に澪へ電話中。
 よく考えたら前園に子供を預けて自分は竜崎とどっかに逃げているあたり、先月覚せい剤
使用容疑で逮捕された某芸能人と若干状況がかぶるような気がしますが、このネタはやばい
のでここまでにしておきます。

 テーブルについていた竜崎にはどこからか飛んできた、多分ホタルだろうと思われる、CGで
作った虫が飛んできました。発光していてこの時期といったら、蛍光塗料をぬられたゴ●●リで
ない限り多分ホタルだと思います。姉さん、事件です!…それは「ホテル」です。
 竜崎曰く「昔から虫とかが寄ってくるんだ」と。
 …臭いからですか?(失礼)

 こいつらは人間と違って余計なことを頼まないからな、とか彼は言っていますが、言葉が通じて
いないだけで昆虫や動物界では「体に触れると健康になれる人間」として有名かも知れません。
動物界の「寿命を迎える前に一度は触っておきたい相手特集」とか「私はこうして寿命を
延ばした!」特集に掲載されている可能性があると思います。

 で。
 竜崎は渚に皆の前で沢村を治した理由に対して、皆が力を知れば独占しようとは思わない。
もう利用されたくないだけだ、と言っています。
 君はもうちょっとニュースを見た方がいいです。
 バリバリ利用されそうになっています。

 涼介はかなちゃんと花火を見ながら話をしています。
 かなちゃんの父は昔借金を残して出て行ったらしいです。
 それで彼女は「幸せなことは、あっという間に終わってしまう」と、花火が終わったのをさして
いっています。どちらかというとあまり熱心に見ていたようには思えませんでしたが。
 
 そんな中都内でいきなり爆発が起きます。
 あの渚の上司の課長がアワアワしています。
 犯人と名乗るやつから電話があり、24時間後にある病院の患者を竜崎に治させろ、
でなければ仕掛けた爆弾が爆発するぞ、と言ってきた。
 そこは偶然かわかりませんが、かなの母親が入院しているところなんですね。
 病院では退避命令が出て皆避難していくのですが、避難しない患者さんもいた。
 それはなぜかというと、警察側は隠していたのですが犯人の声明はネットにもあげられ、
要するにここにいれば竜崎が治してくれるかも知れないということを、ネットを携帯とかで見て
いた患者が知ってしまったからです。
 病院で携帯の使用はご遠慮くださいとかもうそんなレベルを超えています。
 そんでかなちゃんも、ここにいれば母が助かるということで立ち退きを拒否。

 榊の方もアワアワしています。
 特別警戒本部いらないでしょとか、なんか甘く考えすぎです。
 
 渚は涼介に電話をかけて、竜崎はそこに行くべき?と聞くのですが涼介、ここには
来させるなと拒否。
 政府の方でも榊が竜崎を隠匿してたのではとか喧喧囂囂になってて、竜崎を要求通り
連れてくれば、犯人の要求に屈したことになってしまうということで総理は全患者を強制
退去させろと言ってます。
 榊は沢村に早く竜崎を探せと指示。指示するだけの人は楽でいいですなぁ。

 つーか誰もが竜崎の意志を無視してるところが笑えます。
 竜崎連れてこようがなにしようが、彼が治さなければ意味がないと思うのですが。

 沢村のところに熊切父がやってきて、いろいろあったがまた榊の応援をしたいという
のですね。
 彼はどう思ったか知らないけど、一応熊切父の申し出を受けてよろしく、と対応。
 それで沢村、「このあと面白いものご覧になります?」とすごい砕けた口調で言って
ました。びっくりしたよ。人格変わったのかと。

 涼介の方はかなに、竜崎が囚人だったこととか、口車にのって人の命を奪ってしまった
こととかを話し、彼のために多くの人が過ちを犯す、と伝える。
 でもこれ、涼介があくまでも、家族の命が危険にさらされていないから言えるんであって、
かなみたいに母がこんなことになっていたらそんなきれいごといえるかどうかってこと
ですよね。何でもいいからとにかくすがりたいと思うんじゃないでしょうか。
 かなもやっぱそう思ったらしくて、母親に治ってほしいと思うこと、竜崎の身の上は
どうでもいい、何が悪いのって怒りました。
 そりゃそうだ。
 
 沢村がいった面白いものっていうのは二宮の話でした。
 龍谷村では何百年に一度、神の手を持ったものが生まれるらしいです。
 その代わりに村はほろぶと。
 …よく村存続してこれたな!
 で、竜崎が生まれて村は堕落してしまった。
 ダム建設計画が持ち上がった時に当時の村長が、竜崎の力をチラつかせて土地を安く
買い叩いたんでしょうね。
 それで最終的に村長が村をあり飛ばし、ダムの底に村は沈んでしまったと。
 まあでもある意味これでいいのかも知れません。
 これで二度と神の手を持つ人間は生まれないだろうから。

 それで二宮は、竜崎の父が何とかしてればよかったとか言ってます。
 まだ生きてるはずだって。
 それは涼介の父…とかじゃないですよね。


 病院内をウロウロしていたかなちゃん。
 なんか鼻息洗い医者に捕まって変なことされそうに…!って思ったらこれ変装した
警察だった。変態かと思ったよ!
 そこを車椅子のおじさんが助けてくれて、皆に声かけて叩きだしてくれるんですね。

 そんで政府の方はまだモメてました。
 そこに榊が私を対策本部長にしてくれ、責任もって竜崎を連れてくる、と名乗り出ます。
ものすごい自信をもっておいでのようですが、以前竜崎を利用しようとしてもののみごとに
出しぬかれたことはもう記憶にないようです。随分と便利な頭脳をお持ちのようで。
 榊はまた沢村に電話して竜崎を連れて来いと話し、沢村もこの騒ぎが終わったら自分に
竜崎を一任してくれ、と言ってます。

 さてここでオープニング。
 どうでもいいことですが私の友人はこんな時間にオープニングが始まるようになったもの
だから、エンディングだと勘違いして「いつの間にかドラマ30分になったのね」と思いつつ
チャンネルを変えていたそうです。そのため毎回冒頭を見て「こんなシーンあったっけ?」と
思ってたとか。
 スタッフゥゥゥゥゥゥ!!!!!
 まあダイジェストはなくなったのでネタバレしなくて助かります。

 沢村、ここまで話を聞いてひとまず二宮を返します。でもこれからいっぱい働いてもらう
予定のようです。予定もなにも残り2話しかありませんけど。

 一方動く気配のない竜崎。テレビ見てます。
 渚は澪に電話しているのですが、澪ちゃんはロッテパイの実をカメラに映しすぎです。
スポンサーあからさますぎます。そのうちコーヒー飲みながら語り合うシーンで渚とかが
「このコーヒーおいしいわ。やっぱりコーヒーはBOSSね」とか、竜崎が「いつ飲んでも
うまいな…ジョージア」とかやり出さないか心配です。
 
 んでいきなり澪ちゃんの声野太くなったなーと思ってたら沢村が電話に出ていました。
 竜崎を連れてこいと言っています。
 竜崎にばれないように会話するために渚は「じゃ澪、いい子にしててね」と切りましたが、
なにもそこは沢村が「はぁーい」とか言わなくてもいいと思います。お前は大人になったタラちゃんか!
 何も事情がわかってない澪ちゃんは「もうすぐママ帰ってくるからね」と騙されてました。

 電話を切ったのはいいですが竜崎にものの見事にバレてます。
 そして彼は涼介に電話をし、今から行くと宣言しました。
 涼介は「必要ない。爆弾は俺が探す」と言っています。
 爆弾を見つけることができたとしても、それを解除できなければ意味がないわけですが、
涼介君はそこのところをどう思っているのでしょうか。
 突っ込みどころが多すぎてどうしたらいいかわかりません。

 渚、竜崎は沢村の向けた連中と落ち合います。
 ヘリでくればたった2時間だ、というのに竜崎は、車で行くのが条件だ、という。
 俺は患者が吹っ飛んでも困らないが、病院の中には涼介がいる、と聞かされてびびる
沢村。
 この時点で沢村が涼介の居場所をつかんでいなかったというのは驚きですね。
 そうなると竜崎の提示した条件をのまないわけにはいかないので、車で向かうことに。
 間に合うかとイライラする榊。
 残り10時間、と出ていて、ここは和歌山らしいんですが、和歌山から都内まで10時間も
かかるもんでしょうか?
 まあいいけどさ。

 そんで涼介の方は律儀に爆弾探していました。

 そうして爆発予告時刻まで残り1時間半。
 …一気に残り時間減りましたね。

 患者たちが「竜崎はまだかー!」と暴れ始めたころ、竜崎がやってきました。
 マスコミ大騒ぎ。患者たち大喜び。
 んで竜崎、さっさと入ればいいものを榊の車に一旦乗り込んでます。

 榊は、無理に患者全員を治す必要はない、そうすればまた同じ事件が起きる。
 しかし患者を見殺しにすれば誰もが竜崎をひどいやつだと思う。
 どちらに転んでも矢面に立つのは竜崎で、私の負けはもうないわ、と言ってます。
 竜崎もそれくらいのことはお見通しでやってきた、というのは考えつかないようです。

 竜崎は病院の入口に立ち、患者たちにこう言いました。
「僕のこの手で皆さんを救おうと思います。
 けれども残り1時間で全員を救うのは不可能です。治す順番は皆さんで決めて下さい」

 これは考えましたねー。
 どういう順番にしても患者の責任で、竜崎に非はないということになります。
 患者大パニックです。
 まー普通に考えれば、今の医療では治る見込みのない人、後遺症のある人からと
いうのが先決でしょうが、ここにいる以上誰もが自分を先に治してほしいと思うでしょうね。
 トリアージをつけるのと同じことですね。

 涼介はまだ爆弾を律儀に探していたのですが、あの車椅子の患者が霊安室からこっそり
でていくのを見かけ、中に入ります。
 なるほど考えたな。
 爆弾の隠し場所としては霊安室は最適ですもんね。誰もわざわざ棺の中までは見たり
しないから。
 で。
 爆弾見つかりましたが涼介どうするんですか?解体なんてできないでしょう。

 えーと。
 患者がモメるのを見ていた竜崎、バリケードをあっさり越えて中に入ってきて、涼介と
話しています。
 涼介は爆弾を見つけたけれども、それを警察に言うと治す理由がなくなるから全員を
治してくれ、と頭を下げている。
 …あれ?あなた「こなくていい」って言いましたよね?
 竜崎も、俺に力使って欲しくないんだろ、とか、全員治したらまた同じ事件起きる、と
すごいもっともなことを言っています。
 竜崎がまともに見える!

 竜崎は、患者たちは争っているのではなく、必死に答えを探してるんだ、生きる意味を、
命の価値を見出そうとしているんだ、と言ってます。
 どう綺麗にいったところでとどのつまりは争いのような気もしますが。
 逆に考えれば殺してもらう順番なんだぜ、とも言う竜崎。
 …いやそれはちょっと違うのでは。
 ほっといても死なない人もいるでしょうから。

 さて外の警察。
 もう爆発までに時間がないということで強行突破しようとしています。
 するとそこにあの車椅子の男が「爆弾の犯人は俺じゃー!俺が治してもらう順番を決めてやるー」
と言ってきました。
 で。
 竜崎は「まずはあんたからか?」というのですが、彼はかなちゃんの母をまず治せといいます。
 なんだ結構いい人じゃん。
 それでかなちゃんの母、数週ぶりにセリフが。…もとい、意識を取り戻しました。
 しかし母、車イスの男を見て「あなた!」とか言うんですね。
 なんと、この男はかなちゃんの父だったらしいのです。

 えーと感動の再会のところ申し訳ございませんが、次の患者を治していただきたいのですが。
 竜崎もそう思ったのか「次はあんたか?」とまた聞いています。
 よっぽどこの男を治したいようです。
 ところが男は逆に竜崎をナイフで刺そうとした。衝撃の展開どころの話じゃありません。
 男によると、かなの母を治してもらった後竜崎を殺すというのが約束だったらしいのです。
 依頼された相手の正体は言いませんでした。

 それで途中から入ってきていた渚(自分だけ侵入してました)が、スイッチを奪い取って押して
みせるけど、爆発は起きなかった。
 男は最後の良心で、爆破装置を外していたらしいんですね。
 …まあ外してはいたものの起爆スイッチでも入ったらどうするのかとか、そもそも押してみせる
必要はあったのか説明だけしろやと、渚さんの行動に突っ込みたいところはいっぱいですが
時間がないので先にいきましょう。

 そういうわけで「あれ?結局お前のせいで一人しか治せてなくね?」的な展開に突入し、
かなちゃんの父は警察に連行されていきました。
 
 ちなみに爆発自体は起きなかったので、これに関しては「不能犯」になるのではないかと
思いますが、話の進行自体にはあまり関係ないのでどうでもいいです。
 かなちゃんとその母が「帰りを待ってますから」と言ってたのはいい親子だなーって思いました。

 でも他の患者たちは不満爆発です。
 そりゃそうだ。
 竜崎の方は沢村の部下に逮捕されて連行されていきました。容疑は、医者じゃないのに医療
行為をした医師法違反だそうです。医療行為をすれば問題でしょうが、傷や病気をなかったことに
してしまうのは医療行為ではないと思われますが。
 患者を治してやればいいのにそうさせないで連れていくのですから、政府に抗議殺到
しそうな気がします。
 多分この流れから自民大敗・民主大勝利になったのではないかと思われます。(時事ネタ!?)

 涼介は竜崎に、もし順番を決めていたらその順に治したのか、と聞いています。
 竜崎は逆に、「お前は頼まれたら逆から順に殺すことができるのか」と聞いています。
 質問に質問で返す方も方ですがその前に、治すことと殺すことは違うと思います。今続いている
命を絶ち切るのは、治すこととは違うよ、竜崎。
「命を輝かせるために死という結末は用意されている。だとしたらお前の手こそ神の手なのかも
知れないな」と、なんかドラクエのラスボスが言いそうなことをいって連れて行かれた竜崎。
 意味がわかりません。

 渚が、「人を傷つけて自分も傷ついて、そこまでして竜崎は何かを伝えようとしている」と
きれいにしめてくれました。
 1話分放送が削られたために展開も押し気味です。

 その様子を見に来ていた二宮、竜崎の父、「たつみ」がいるのに気付きました。
 私にはさっぱり見覚えがないのですがこれまでの話で出てきましたっけ、この人?

 ちなみに次回は75分スペシャルだそうです。
 最終回を1時間半スペシャルにすると、実質1話分削らないで済むかなと思いますが、
手っ取り早いオチのつけ方は、澪ちゃんを竜崎が治してどこかに去っていくことではないかと
思います。
 神の手も新型インエルフンザには勝てませんでした。