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JIN -仁- |
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第2話(09/10/18)
さてセット感丸出しの江戸の町が映りまして、寝転がっている仁先生。
(しょっぱなから容赦ねーな!)
彼は、あの日運び込まれてきた患者こそ、この時代から飛ばされてやってきた龍馬だった
のではないかと考えています。なるほど、それなら、薬をかき集めていたのも意味がわかりますね。
たまたまこの時代にやってきてしまったけれども、少しでも仁の助けになるようにと、薬をかき
あつめていたとしたら…?
あれ、ちょっと待って。こいつ薬盗もうとしてたのか。金は払えよ!(ムチャ言うな)
町中で龍馬を見つけた仁、彼に声をかけて「あの坂本龍馬さんですか」と尋ねてます。「あの」
って「どの」だよ。まだ龍馬有名になる前ー!(彼が知られるようになったのは明治維新のかなり
後になってから)
さらに「おねえさんいますか」といきなり聞いてめっさ怪しまれてます。うん、仁君よそれはナンパの
手口に似ている。
つーわけでなんとか逃げましたがこの時初めて仁は名を名乗りました。つかさんざん前回
龍馬に名前を聞いておいて自分は名乗らないってのもすごい感じですが。
そしてこの時名を聞いておいたことが、龍馬の命を救うのです。
江戸の町ではコロリが再流行しはじめ、緒形洪庵が治療法の本を配布してるらしいです。
まあJINでも出てきますが、この当時の治療法ってほっとんど民間療法に毛の生えた程度な
もので、大病にかかったらもうほとんど本人の神頼みってなのが多かったです。その一方で
薬草を使った薬とかもありました。
…っていうかこの時代にはもう麻酔薬自体はあったはずですけど…まったく出てこないけど
どうなっているのか…。華岡青洲が50年くらい前に発明してたと思いますが。
えーともかく仁は、龍馬って確か暗殺されるんだよな、でも実は2009年にタイムスリップ
していて俺が代わりにこちらにきたのか、俺が龍馬か?とか考えています。…最後のはねぇよ。
んでそのころ維新志士たちが、天誅は必要じゃけーのーとか話し合いをしていますが、龍馬は
刀でどこまでできるものか、外国に大砲で撃たれてしまいじゃ、と指摘。
なんか勝を狙うというわけで龍馬は、天誅に加わることになります。この人のことだから何か
策がありそうですね。
まあ大砲に刀で勝っていたらまだ日本は鎖国してたかもしれませんが。
そんな龍馬がのこのこと歩いていると、天誅をくらわそうとしている連中に遭遇。彼は
「おっまわりさーん!こっちですー!こっちに人殺しがー!」みたいなことを言って彼らを
逃がし、斬られようとしていた人の命を救います。
彼こそがこれから仁にも関わってくる、遊女屋・鈴屋の主人だったのです。
お礼と言うことで鈴屋につれてきてもらった龍馬は、一番の花魁、野風を見つけます。
ああよかった、今回はちゃんと顔白かったです。前回みたいに「ちょっとサーフィンしてきました」
みたいな日焼けしてたらどうしようかと。
さて仁。
咲が熱心に、消毒の仕方を聞いているのを見て、細菌のことについて説明しています。
咲さんは現代にいたらいい看護師さんになっていたでしょうね。
ところが仁は、咲がメモをとるのを見てハッとするんですね。
自分がこれ以上あれこれ知恵を授けると、ここの時代の歴史を変えることになってしまうの
では、と。
あんたが来た時点で十分変わってるじゃんよ。
あと、このドラマの栄さんの性格がキツくて怖いです。
仁に、坊主にするかマゲを結えとダメ出しですよ。
原作の栄さんも厳しいけど、りんとした感じがあったんですね。
こっちの栄さんはなんつか、ただキツいだけって感じがする。もうちょっとこう、なんとか
ならないですかねぇ。あと眉毛書いてくれ。
そうだなぁ、言い方の問題かなぁ。厳しさの中にも優しさをにじませた感じの演技が欲しいです。
河原にやってきた仁は昔未来と話した「バタフライ・エフェクト」のことを思い出します。
ここの蝶の羽ばたきが地球の裏側で竜巻を起こすとかなんとか。
まあ要するにですね、仁がこの時代で誰かを助けると、そのために別の誰かが死ぬことになる
かもしれないってことですよ。例えば助けた奴が希代の悪人で世界を滅ぼしたとかな。なんか
主人公が助けたのがヒットラーだったっていうSF小説があったようななかったような。
ただ私は思うのですが、仁がこの時代に来たということは、むしろ積極的に過去を変えていけ
ということではないのかと。本当に変えてはいけない過去なら仁がどうしても変えられないような
気がするのですよ。
例えばこの後の将軍の徳川慶喜を暗殺するとかね。
そういうわけでなんか目立たずに生きようとか決心しちゃった仁。
いつか戻れる日までひっそり生きるらしいです。
…余計戻れなくなりそうな気がする。
そんな中、緒形洪庵が、コロリに対する治療法を教えてくれと尋ねてきます。
この人は、バカっぽい弟子が自慢げに言ってますが、天然痘の治療に大きく貢献した人で
弟子が言ってる「種痘」は今でいう予防接種みたいなものです。
この天然痘にかかった人として有名なのは伊達政宗。死亡率40%、治ったとしても後遺症が
残る恐ろしい病気でした。ちなみに元来日本には存在せず、中国などの渡来人から国内に
持ちこまれたと言われています。
今現在では地球上から撲滅されたと言われていますが、予防接種が廃止されたために今度は
生物兵器テロとしてのばらまきが懸念されています。
で。えーとなんだっけ、ああ、洪庵先生か。
この人はものすごく思慮深いというかすごい人で、コロリの治療法を教えてほしいと
いった時に仁が「コレラの!?」と言ったことによって、本当は治療法を知っているのだと
見抜いたのではないかと思います。
あと、弟子たちがあれこれ自慢話するのを「やめなさい、聞こえませんかー」って言ってたけど
お前ちょっと金八先生戻っとるやないか!
皆が頭を下げて頼む中仁は、「忘れたので覚えてませーん」と、お前は夏休みの宿題を忘れた
小学生か!つー言い訳をしています。
なんだかなー。
歴史を変えるのがよくないとしても、目の前で死にそうな患者を見捨てたらもうそれは医者じゃ
ないですよ。医龍の朝田だったかなぁ、彼も似たようなこと言ってたけど。
龍馬の方は、勝が日の本をを売り渡す奸賊だという話をしております。
奸賊つーのはまあ悪いやつっつー意味で。
新撰組の伊東甲子太郎が暗殺された時にも「奸賊ばら!(奸賊だ!)」と言って絶命した、との
記録が残っているらしいです。
で、仁はまだホルマリン探してました。諦めろ、お前だけこの時代に来てるっぽいぞ!
そこに喜市君が来て「おいおいセンセ忘れてもらっちゃ困るぜ、今日は往診の日だろ」
的なことをいってやってきます。咲さんも来ました。
いい子ですなぁ。
んで歩いて行くのですが、咲さんは一人離れて歩くのですね。
不審に思う仁に喜市が「良家の娘さんは男と一緒に歩かないもんなんだぜー」と説明。
道を2人並んで手をつないでフラフラ歩いて、人が後ろから通れなくて困ってても知らんふりな
バカップルに言って聞かせたい言葉ですね。一度あれクロスチョップかましてみたいなとか
思うのですが。いや面白そうなので(やめなさい)。
喜市のお母さんはすっかりよくなって、お礼にと、旦那さんの形見の硯をくれるのですね。
と、そこで喜市がなんとコレラを発症。
わいわい野次馬していた長屋の人達も一目散に逃げていきました。
ここに至ってもまだ治し方を知らないという仁。
咲は帰ろうと言う仁を無視して、喜市が吐いた物を片付けようとするんですね。
思わず「そんなやり方じゃ移ります!」という仁。…これが本当の「伝染るんです」…忘れてください。
咲、「これはうつる病なのですね!?」と言っています。
えらいなあ咲さん。私なら「知ってんじゃねーかボケェ!」とか言いながら、ふいた雑巾で
仁の顔をグリグリするけど。(うつる、うつる!)
仁は咲に「知っていてもやってはいけないこと、超えてはいけない一線があるんです」という
けれども、咲も負けてはいなかった。
「医者が人を助けてはならぬ道理とはどのようなものですか!罪のない子を見捨てる道理とは
いかなるものですか!」と叱りつけるんですね。
これは咲さんの言い分が一理ある。
そういうわけで仁は、外に出て人々に話し始めます。
患者を囲い込むこと。生水、生のものは口にせず、必ず火を通せ、汚染したものは消毒すること、
これを守れば恐れるものではありません、と。
まずは消毒ということで焼酎を用意してもらって、石灰を頼んでいます。この時代では「いしばい」と
いうみたいですね。
で、咲には出て行かせて仁はかまどに火をつけようとするけどつけ方がわからない。火うち石を
咲が渡してますが…。
おいこら時代考証やった奴。火うち石だけでその時代の人だって火がつけられるわけねーよ!
火口と付木がねぇだろうが!
あ、火うち石で思い出したけど、時代劇でよくある、無事を祈る厄除けのおまじないとして火うち石を
鳴らすのは、明治時代になってつくられたもので実際には江戸時代には風習としてありませんでした。
そんでまあ仁は今でいうスポーツドリンクみたいなのを作っています。
咲がまだいるので、出て行ってくれと強めに言ってます。あなたまで失ったらお母さんはどうするん
ですか、お母さんの気持ちも考えなさいと。
まあ経口感染だからしっかり口を覆っていれば大丈夫ですが、それでも危険なことはさせられ
ませんわな。
あと今後の伏線かわからないんですけど、仁は左手に塩と砂糖の分量をメモってました。
これは現代においても通用する治療法でして、調べてみてびっくりしたのですが実際に幕末において、
塩水治療法というものが存在しており、これで日本は死者を大幅に減らすことができたそうです。
南方仁は本当に存在していたのかも知れませんね。
咲は家に戻ってお祈りをしているのですが、兄は驚いて、事情があったんだろうと言ってます。つか
咲も黙って戻ってくるのではなくて、治療法を聞いて洪庵に届けるなりすればいいのに。
彼女は、4年前父が死んだときも、祈っても効果がなかったと逆切れです。
そんでやってきた栄に、コロリと戦いに行くんじゃー!父の変わりじゃー!といって飛び出して
いきました。いや気持ちは十分わかるが迫力がこぇぇよおめー。
残された恭太郎は、「ひきこもるのが家を守るんじゃなくて、コロリに打ち勝つのが家を守ること
じゃね?」という、「結局それは同じことじゃね?」的なことを言っていました。どうせコロリがはやったら
家から出られんよ。
んで咲、飛びだしていったので何かと思ったら洪庵のところにいって、話を聞いてくれと言って
います。
…洪庵先生は話より治療法を聞きたいように思いますが。
ともかくこうして洪庵とゆかいなお弟子たちは仁のもとへ向かうみたいです。
恭太郎が夜ほてほてと町を歩いておりますと、勝を斬るぜーとか言ってる2人の怪しい男たちに
出くわし、提灯の火を消して様子を見ています。
するとそこに勝がなんかいろいろ連れてのこのこやってきてしまった!
これはピンチ!
切りかかる維新志士!
ところが勝、やすやすとこれを避ける。
なんてすごい剣士なんだ!って感心したら、龍馬が斬りかかった志士の草履を踏んでいただけ
だった。何しとんじゃー!いや作戦は読めるけれども!
それで龍馬がわざとらしく切りかかろうとすると屁が出たって言ってます。
勝も殺意がないと理解したんでしょうね。ニヤニヤしてます。
わざとやってんだろうと怒った志士ですが。
こっちも屁をこいて倒れたので龍馬が突っ込みをいれつつ後ろに回ると「屁どころかもれちょる」
とかなんとか、「お前は銀魂に行け」みたいな発言を。勝、「そいつはコロリだよ」とあっさり。
恭太郎は刀を抜くのですが龍馬は「こいつは病人じゃ!いい医者はおらんか!」と言う。
思わず恭太郎が、長屋で仁がコレラの治療をしていることを伝えると龍馬は、「おお、南方先生か」
という風に言って、志士を背負い、走って行くのです。
多分彼は、こんなことしたら自分がうつるかもとか、後ろから斬られるかもとか、そんなことは
まったく考えてなかったんでしょうね。
今自分ができることは何か、というのを考えられる人なんだと思います。
つか仁も、誰か一人くらい頼めばいいのに全部一人でって無理だよあんた。
例えば病人の家族とかさぁ、手伝いたい人はいるだろうし、しっかり口元覆って注意事項を
話して手伝わせるくらいいいと思うんだけど。汚物を石灰まぶして埋めるのとかさぁ。
喜市は、おいらがしんだら先生が損する、枝豆を届けられなくなってしまうと息も絶え絶えに
話してます。
安心しろ喜市。おっかさんに返してもらうから。(鬼か貴様)
今朝まで誰の運命も変えたくないと願っていた自分が、今はこの子の運命を何とか
変えてやりたいと願っている。いつ以来だろう。こんなにも誰かを心の底から助けたいと
思ったのは。
仁はしみじみかみしめています。
かみしめるのはいいけど仮にも医者なら、誰の手術・治療でも心の底から助けたいと思い
やがれ。この土手医者が。(土手医者…その心は、遠すぎて藪(医者)にもなれない)
で、咲が洪庵つれてやってきたのですが。
洪庵はまず治療法を教えてくれと言うのですね。
それはまあいいと思いますが。
そこに龍馬もやってきて話を聞いて…いやいやいや!コレラの患者がいるのに人ごみの
中に立ってたらダメだから龍馬!もうちょっと前に出ようか!
仁が言った、要するにスポドリに近い成分を飲ませておとなしくさせとけっていう治療法に
弟子どもがブーブー言っててうるさい。おっ、中に本物のブタがまじってやがる!(失礼だから!)
コレラ菌は殺せない、こうして排出されるのを待つしかない、と言う仁に、ギャーギャーと弟子が
うるさいんですよ。
洪庵が出した治療法があるんだぞー!みたいな感じで。
けれども仁は、体をマッサージするとか、風呂に入れるとか、そういう治療法は有効ではない
とバッサリ。むしろそれによって感染を広めてしまう可能性がありますね。
驚いたのは洪庵も、それが有効ではないとちゃんと知っていたと言うことですね。
けれどもまた、仁を信じることができないとも言う。
自分達が聞きに行った時に知らないと言ったから。
あなたの論旨は明快だ、だからあなたを信じたい。ひとつ教えて欲しい。あなたはその
知識をどこから得たのですか、と尋ねる洪庵に対して物が言えない仁。
なんだよ、「ほんにゃら国のうんじゃらげという人から習いました」って適当にウソ言って
おけよ。(ウソにもほどがある!)
そこで、重篤患者の一人が死ぬんですね。老人だから体力がなかったんだろうな。
で、仁でも救えないんだーってことで帰ろうとする洪庵。
咲は必死に止めます。
仁が出てこないのは、あそこから自分が出るとコロリがついて出て来てしまう可能性が
あるからだ、と。
そうしている間にブーブーうるさかった弟子がコロリ発症。まさにわが身に返るとはこのこと。
んで皆ぶわわわーっと逃げていくわけです。
一方で龍馬はまったく怖がらない感じで、仁の作った境界線をあっさり越えて中に入り、
頼むぜよセンセ、と志士を預けました。すっかり忘れてましたがこの人もコレラ罹患でしたね。
それを見ていた洪庵、弟子に肩を貸してやって境界線を超えて入ってきました。この境界線は
いい演出ですね。いや原作にもあったんだけど、それを超えると言うことは心の垣根を超える
という意味もあるだろうから。
で、仁はその弟子の反対側の肩を支えてあげてるのですが。
仁と洪庵が目で会話しあうとてもいいシーンなのですが、向き合ってしまうと、肩を抱えられた
人が苦しいと思うので、早くなんとかしてあげてください!
それとどうでもいいけど、仁ののどぼとけの出具合が気になっていつもそこを見てしまいます。
喜市です。枝豆を届けるのはいいけどそろそろ転職しようかと思ってます。夢のマイホーム
生活したいぜ!さーて来週のJINは…
・咲、良家の娘はつらいよ
・龍馬、今日もまたぶらり生活
・仁、医者の不養生
の三本でーす!ジャンケンポン!
※江戸時代ウソホント※
髪の毛が薄くなってまげが結えなくなると、入れ墨をして髪の量を増やして髷を結っていた。
ほとんど髪の毛が抜けてしまうと、カツラをかぶっていた。
ただし、まげが結えなくなったのをきっかけに、引退して息子に家督を譲るサムライも多かった。
ちなみに「ちょんまげ」のちょんは、小さいと言う意味をさし、もともとはこの、髪の毛が薄くなった
人の結う小さなまげのことをさしていた。明治時代の誤用がもとで、まげ全般をさすようになった。
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