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JIN -仁- |
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第4話(09/11/01)
少しずつ江戸の町に慣れてきた仁。スタッフとしても現代シーンの撮影がなくなって
やれやれというところでしょうか。(待て)
コレラの危機も乗り越えて、1862年、冬。
JIN-仁-〜秋〜が終わりましてJIN-仁-〜冬〜。(オトメン見てないとわからないようなネタは
やめなさい。)
季節が過ぎて恭太郎は勝の秘書みたいな感じでバリバリ頑張っているらしい。
おっかさんをなくした喜市は、大吉屋で奉公をしていました。出番これだけ…。
つーかこれコラボ商品なのはわかるけど毎回出てくるな、黒糖黒米いなり!
そのうち仁が「手術は無事終わりました。うーん終わったあとはやっぱりこれだね、黒糖黒米
いなりだね。うん、うまい!」とか言い出すんじゃないだろうな!
咲に対して弱音を吐いた仁でしたが、咲はあれから普通にふるまってくれているので、
ありがたいみたいです。確かにねぇ、変に同情されてもどうしようもないし、腫れ物に触るような
態度も困るし。
で、講義の方もなかなかで、みんなやっぱり医者ですから、ものすごい興味があるらしくて、
中には不審そうな奴もいたんですけど、あの洪庵ですら熱心にノートを…あれなんていうんだろうな、
ちょっと呼び方がわからんのでともかく、熱心にノートを取っている姿を見て改めているのが
よかったです。帳面でいいのかなぁ。
授業が終われば皆で仁を質問攻め。そりゃあ今の医学は珍しいだろうと思います。
でもこれで誤診が減ったりとか、これまでは助からなかった人が助かればいいですよね。
洪庵先生は、脚気についての対処法を聞いています。
小豆や麦飯を食えという民間療法は正しいのかどうか。
仁はそれは正しいと言います。
確かこれで亡くなった人はこの時代では、家茂とか和宮ですね。もうすぐ登場するかも
知れませんが。
JINの原作にもありましたが、江戸ッ子は好んで白米を食べたことから脚気になりやすく、
そうして「江戸患い」という別名があるほどです。ちなみに脚気の死亡者は明治時代、大正に
入っても依然減ることはなく、激減に向かい始めたのはなんと昭和に入って20年代頃から。
ただし実は現代生活の変異・偏った食事によりまた脚気は出て来ているそうです。
バランスの良い食事は生活習慣病を防ぐだけでなくこういった病気も防ぎます。
昔なら助からなかったものが今では助かる、そんな病気に今かかってもつまらんですから
気をつけましょう。
えーと話がかなりそれましたが、仁はオペの道具も全部公開。自分の持てる知識をすべて
伝承していこうと思ってるんだと思います。
その一方で、未来と撮影した写真にはまだ何の変化もないとがっかりする仁。
ちなみに日付は07年10月13日。覚えておきましょう。
仁は咲にもちゃんと医療行為など教えてて、今回はよりにもよって頭に穴をあける道具
からです。そんなディープなものから教えんでも麻酔の仕方からとかさぁ!
でも顔が近づいてしまってハッと慌てる咲がかわいいです。
それで、ゆうげの豆腐は揚げ出しか湯豆腐にしますかって聞いてるし。
揚げ出しおいしそうですね。この時代の頃の豆腐なんてめちゃくちゃおいしそうだー。
湯豆腐に薬味をたっぷりっていうのも好きですが。…どっちも好きってことですね。
栄は、婚期を逃したらどうするのですか、と咲を怒るんですね。
ま、心配から出ている言葉ですから気持ちはわかりますが。
ご安心くださいお母さん!この時代の年齢的に言えば咲さんは立派な行き遅れです!
(各方面から怒られるぅ!)
仁の方は、龍馬の訪問を受けておりました。
彼は部屋にある手術器具にメチャクチャ感心しています。確かに、見たことないもの
ばっかりでしょうからね。
でも龍馬の方も忙しいみたいで何よりです。
それで彼が今日来たのは、仁をこっそり連れだすためでした。
つーか!
ゆうげ作ってもらったのに!
咲もせっかく作ったのに仁が出かけたと聞いてがっかりです。
せめて食べてからいけばいいのにねぇ。
その仁を龍馬はどこに連れていくのか。
なんか目をつぶらせて、その手を取って歩いているわけですが、仁の言うとおり、何も
男同士で手をつながなくても、龍馬の肩に手を置いてもらって歩くやり方でもよかった
のでは…。何が悲しくて天下の往来でむさい男2人が手をつないで仲良く歩かんと
ならんのか。
彼らがやってきたのは吉原でした。
おい、銀さんがいないか探せ!(そんな、いくら今また吉原編だからといっても銀魂知らない
人が困るようなネタを振らないように)
龍馬は前に、鈴屋というところのおやっさんを助けたから、タダで遊べるといって、仁を
連れてきたんですね。なんで彼を連れてきたかという理由も後でわかります。
帰ろうとする仁に、落語の話を聞かせる龍馬。明烏でござんすな。
この話は後で書きます。
上がり込んで、今日は医者が一緒じゃという龍馬。
花魁が来るのを待っている間、やっぱり帰ろうとする仁。それを龍馬ががっしり押さえ
こんでたのが面白かった。龍馬選手、仁選手をガッチリホールド!これはうごけないー!
審判カウントに入ります!…いつからJINはプロレスドラマになったんだ!
龍馬曰く、花魁と全然口聞いてもらえないんだけど、医者を探しているらしいから、連れて
きたら何とかなるかも知れないと思ったらしいです。
と、こんなアホなことをしている間に花魁登場。
仁、ビックリです。
なぜなら、花魁は未来にソックリだったからです。まあ二役だから当たり前なんですが。
(いきなり現実に引き戻さない)
龍馬は仁を、どんな病も治せる医者と紹介しちゃうんですね。それは行きすぎだぜ。
つかお前が勝手に安請け合いするな。
仁の評判を落とすことにもなっちゃうんだから。
仁はそれどころではありません。
野風に向かって「苗字は!?あーいやいや苗字聞いても仕方ないか、お子さんは!?」とか
アホなこと聞いてます。
うん、少し落ちつこう仁先生!
はい息をはいてー、息吸ってー、はいてー、吸ってー吸ってーもーっと吸ってー(死んでしまうわ!)。
まあ仁は未来が彼女の子孫ではないか、と思ったんじゃないかと思いますが、この先の
ことを今聞いても仕方ないような気がするっていうか野風の子供が未来だったら年齢が
合わんだろうが!
そんな彼にアッカンペーをして去っていく野風。
そして「いくら命の恩人でも浅葱裏(田舎侍って意味)はいや」と去って行きました。
おいおい、坂本龍馬に対して失礼だな!彼はな、こう見えても考えるより先に体が
動く、結構おっちょこちょいな屁こき浪人なんだぞ!(褒めてねぇよ)
お店の人は、花魁に客を選ぶ権利があるんで許して下さいとフォローしてます。
ま、いくら遊女といえども花魁になると、客差し置いて上座に座ることが許されて
いますからね。
外でも、金払ってんのに野風に会えんとはどういうことだ!とめっちゃ怒ってる人が。
仁はお店の人に、野風さんに伝えて下さい、と何か伝言しています。
帰ろうとする彼らにおかみさんがやってきて、野風の非礼を詫びるのですが、龍馬は
大笑いして許しているところが彼らしくていいと思いました。
で、旦那はというと、数日前から意識不明であるということがわかる。
野風はそれを見越して医者を探していたわけではないようなのですが、ともかくそりゃ
大変ということで仁が見ることになるんですね。
龍馬はまあこの先生なら大丈夫!って仁を推すんだけど。
後で仁は龍馬に、自分でもできない領域があるってことはきちんと伝えておいた方が
いいと思いますね。
そうやって何でもかんでも治るみたいに言って回って、変に期待させてもいけないし、
失敗したらそれに付け込むやからも出てくるでしょうからね。
それで野風のところにはさっきの兄ちゃんがやってきて、仁からの伝言を伝える。
野風が貧血であると指摘するんですね。
あっかんべーをした時に目の下が白いことを見抜いたらしいです。この辺は流石
医者って感じですね、仁。
旦那の方は、前に足を滑らして頭を打ったらしいんだけど、コブはすぐ治ったんで安心
していたら、こんなことになってしまったらしいと。
先に来ていた医者がいるんですけど、龍馬が帰ってもらえとかコソコソ文句いってて
笑えます。
仁は診察して、硬膜下血腫を疑ってます。
助けられるんだけど、そのためには頭に穴を開けなくてはいけない。
びびるおかみ。
そこにいる医者は、頭に穴を開ければ死ぬ、と言うのですが、龍馬は大丈夫、という。
つか恭太郎連れて来て説明すればいいのに。彼も穴をあけて助かった人間ですからね。
仁は問題が一つある、と言います。もしかしたらその病気でなく、別のものかもしれない。
そうだった場合は穴をあけてもムダである、と。
医者の方は、穴をあけて頭の中を見てみたいだけだろう、と指摘。
仁も、「そんなもんナンボでも見てきとるわドアホ!お前の頭の中にも豆腐みたいな
やわらけー脳みそが詰まっとんじゃボケ!わかったらいらん口聞いとらんでだまっとれ!
お前が怒鳴るたびに貴重な酸素が消費されとんじゃ!」くらい言えばよろしいのに。
(仁先生はそんなに口悪くありません)
このまま何もしなければ死ぬ。でもおかみさんは手術を怖がる。
龍馬は仁にどちらがいいか、と聞きます。
そこに野風が颯爽とやってきた。ふすまスッパーン!ですよ。誰が閉めるのか。(スタッフです)
野風は、医者は山ほど会って来たが、私の貧血を言い当てた人はいなかった。先生は
あのつかの間で見抜いた。親父さんを助けるのはこの人しかいない、というんですね。
それでもしこの手術が失敗したら野風も覚悟を決めて、ずっと断ってたおっさんを客として
取ると約束。なんかすごい決意のように書かれてますが、失礼ですが今まで野風が客を
取らなかったことはいくらなんでもないと思うので、ちょっと大げさな気もします…。
ともかくそういうわけで、仁は恭太郎に道具を持ってきてほしいと頼みます。
吉原と聞いてショックを受ける咲。まあ龍馬に連れていかれたんだけどね!
道具をそろえている時に咲はたまたま、仁が帳面にはさんでいた写真を見ます。未来と
仁が映ってるものなんですが、それをジーッと見るのはいいけど早く道具揃えようか!
さて洪庵先生とこの医者たちはひざを突き合わせてお話中。
仁の流儀が華岡流ではないか、と言ってます。有名な、世界で初めて麻酔を用いた手術を
行った人です。
で、それとは別でなんか息の荒いおっさんが映ったけどあんたは何なんだ。多分またこれから
先で関係してくる人だと思うのですが。
さて仁がオペをする間、届けに来た恭太郎と龍馬は隣の部屋で待機。
龍馬はもう全面的に仁を信用していますから落ち付いたもんです。酒なんか飲んじゃったり
しています。
恭太郎はクソ真面目だからいろいろと落ち付かない。結局外に出て待っていることにしました。
仁が用いているのは、解放点滴法によるエーテル麻酔というものだそうです。
説明が出てわかりやすくていいですね。
つかおかみも立ち会ってるけど大丈夫なんか。
血の塊は本当にあるんですか、と言われて仁はあります、と言ってんだけど、彼は一つウソを
ついていました。
レントゲンやMRIがない状態で血腫の正確な場所なんかわかりっこない。つまりこっから先は
医者としてのカンでなんとかしていくしかないわけです。
神は乗り越えられる試練しか与えない、という言葉を思い出し、いざ手術に臨む仁。
…つーか。頭をゴリゴリやるとことか、穴の様子とかはあまり正確に描写しなくてもいいような
気がしますが…。医療ものだから仕方ないにしても、おかみさんじゃなくても「ヒィィィィ!」みたいな
感じだよ。
んで龍馬、女の肌の匂いがするぅーとクンクンしています。傍目から見たらただの変態です。
そうしているとふすまがスッと開いて、ほんま鼻のいい人じゃ、と野風登場、龍馬大喜び。
外をブラブラしている恭太郎は、遊女の一人がジーッとみてるのに出くわすんですね。
張り見世の遊女だから身分は高くないはずですが、武士の恭太郎に見覚えがあるということなら、
例えば人さらいに騙されて連れてこられた、もとはいい御身分の方だったりするのかも知れません。
仁の方は頭に穴をあけましたが、そこに血腫はなかった。
でも落ち着いて触診して彼はもう一つ穴をあけることにします。
今度こそ失敗できないというプレッシャーの中で頑張ってる仁。応援したくなりますね。
龍馬の方は野風と話をしていますが、ヒマだから野風の話してよん、と絡む龍馬。
お前はイギリスとでもつるんでろ!(酒癖ワルイーズとかいうコンビ名で)
野風は10歳の頃売られてきて、最初はここがどういうものか分からなかったけど、段々
理解するにあたって、逃げだしたくて、いたずらをすれば追い出されるだろうといろいろ
やったけれども、折檻されるだけで追い出されることはなかったと。
まあ売られてきたわけですからね…。それを追い出すバカはいないわけで。あと、遊女は
基本的に大門から外へは逃げられないので、ここでは語られませんでしたが多分何度か
脱走を繰り返しては捕まる、ということもあったかも知れません。
それである時剃刀で髪をバッサリ切って男のようにして、人にまぎれて外へ逃げ出した
らしい。…結構頭回るな。
町は素晴らしくてワクワクしたけれども、一日が終わるとどこへ行くあてもなく、お金もなく、
結局ここへ戻らざるを得なかったのだそうです。
外に出て心配そうにしていた旦那さんは、彼女の姿を見て叱るでもなく、ご飯を出して
くれて、彼女を励ましてくれたそうです。
…いや、ご飯だけ大盛りにされても食えねーだろ。せめて塩とか漬物寄こせよ!ごはん
大盛りにして、お食べ、とか。おおい、この旦那さん結構怒ってるぞー!(違う)
そして旦那さんは、呼び出しと呼ばれる花魁にのぼりつめれば好きなことができる。嫌な
客と寝る必要もないし、金も粋もある男を選べるぞ。それができるのは一握りだけ。
ほとんどが蔑まれて死んでいくのも事実、お前はいろいろ恵まれているから目指してみろ、
と励ましてくれるんですね。
逃げるよりもてっぺんを目指せと。
安西先生…呼び出しになりたいです…。(話変わってる)
※呼び出しという名称は、花魁と会うのに客は茶屋でまず金を大量に使って、そんで花魁を
呼び出してもらう必要があったことに由来。この花魁がやってくるのが「おいらん道中」。
一流の花魁になると会えるまでに100万は軽くかかり、床をともにするまでに一千万円使った
なんてこともざらだったそうです。ま、高級なお遊びってとこです。
そういう旦那さんだったから野風が慕うのも当然なわけですな。多分他の遊女たちも
ちゃんと目をかけて励ましていたのではなかろうかと思います。
だからこそ、恩のある親父さんに亡くなってもらっては困る、と野風は語ります。
彼女が語ってる間も一生懸命仁のシーンが展開されていたわけですが。先生頑張ってるぅー!
2つ目の穴で無事血腫が見つかりました。
血が噴き出してびびるおかみさんでしたが、これで助かったと聞いて安心しています。
野風もふすまの向こうで嬉しそうにしていました。
何より野風が驚いたのは、これで野風に意に沿わぬ客を取らせるという話はなくなりますね、
と言った仁の言葉でした。そんなことを覚えていたとは、と驚いたわけです。
…って野風、龍馬にお礼は言わなくていいんでしょうか。
ともかく夜が明けまして、帰ろうとする仁と龍馬の前に野風が現れました。
彼女はきちんと正座をして頭を下げると、またぜひ来てほしい、今度はきちんともてなしをする、
と言います。
龍馬がウキウキして「ワシは」と言うと「龍馬様はお忙しい方とうかがっておりますので」
仁を連れてきた恩人ー!一番の恩人ー!
龍馬はここで、自分を浅葱裏と呼んだことを指摘します。
でも怒るのではなくて、そんないいもんじゃなくてワシは脱藩浪人の坂本龍馬じゃき、って
言うんですね。浅葱裏に失礼じゃき、間違わんでくれるかのーって。
なんとも粋な返し方です。
野風も苦笑してて、その後泣き笑いになってた感じがよかった。
自分の無礼を気にしてない、と暗に龍馬は示したわけですから。
でもって、ぐったり三人組が帰路につきます。
まるでボッタクリバーで何もかも巻き上げられてパンツ一丁になった銀さんwith愉快な
仲間たちを彷彿とさせる光景です。ここで歌舞伎町ブルースでも流れればいいんですが
まだ歌舞伎町じゃないのでダメっぽいです。
龍馬、明烏かよー、と文句言って、どういう話ですか、と聞く仁に「面白くない話ぜよ!」
って言ってさくさく歩いて行ってしまう。お前説明くらいしてやれよ。
そんな彼らの後ろをさくっと男の人が通ったのですが…。
ちょっと今撮影中だからカメラの前を横切らないでくれる?(スタッフではありませぬ!)
恭太郎は、咲はショックを受けているのでは、と心配してんだけど、家の前を掃除してて
気にしてませんよ!って主張して入って行く咲がかわいかったです。
その後を「誤解してますよ咲さん!」とあわてて追う仁。まあいいんですけどねー。
さて明烏ってのは有名な落語の一つで、自分とこの息子がどうにも堅物で、遊び一つ
しないことを心配に思った父親が、息子の悪友に頼んで、騙して吉原に連れていって
無理やり遊ばせようってことから始まります。
その息子は悪友に、稲荷神社にお参りに行こうぜ!と騙されて連れ出されるわけです。
父親の方も身なりをしゃんとしろ、お賽銭もいるから金持ってけと一緒に騙すわけですが。
吉原にきたはいいが、帰られちゃ困るってんで、お茶屋を巫女さんの家だよといったり
ごまかすわけですが、花魁に会えばいくらなんでもごまかしがきかない。
怒って帰ろうとする息子を悪友は「来た時に3人で通った大門を、一人で通ると怪しまれて
とっ捕まって縛りあげられるぞ」とウソのルールを言って脅し(デスノートか!←ウソのルール
しか共通点ねぇよ!)、息子は仕方なく一泊することに。ここで迎えたのがこの店最高の花魁
浦里だった。
その翌日、悪友が息子の様子を見にいってみるとなんと、浦里といい仲になっちまって帰ろうと
しないんですな。浦里の方も息子が気に入っちまったもんだから離そうとしない。
ちなみに悪友らの方は遊女に振られてまったくいい思いができてないもんだから、息子のこの
様子が腹立たしくて仕方がない。
「俺らは帰るぞ」って言う悪友に息子ニッコリ笑って「帰れるもんなら帰ってみなさい。大門で
縛られますよ」
とまぁ、こんなお話でございます。
もちろん吉原にゃ、行きが三人なら帰りも三人てなルールはございません。
さて。
そんな落語の話はサッパリと忘れて仁は未来に心の中で語りかけておりました。
野風はご先祖なんだろうか、と。
彼女にかかわることはいい方悪い方どちらに転がっていくのか、それともまったく関係ない
ことなのかと。
でも悪い方に転がって行くなら歴史が会わせないような気もするのですがね。
そういうわけで帳簿を開くと、写真が裏になってはさまってる。
これは咲が見たからってのもあるでしょうが。
意図に気づいた瞬間ニヤリとしましたねー。
最初は仁が、咲さんはこれを見たのかなって気にするために、裏返しになってたのかな
と思ったんですよ。
そうじゃなかった。
別に裏表はどうでもよくて。
野風とのかかわり合いを気にしながらこの写真を見るってことが大事だったんですね。
その写真には、ベッドではない場所で、笑顔で映っている未来と仁の姿がありました。
日付は同じ。
野風と出会ったことで未来が変わったのだと確信した仁。
戻れた証明にもなりますし嬉しいことこの上ないですね。
それはいいのですが文字で書いた時、未来と未来(仁の恋人のみき)の区別がつきにくくて
面倒臭いよ!名前決める奴も考えて決めろや。これ、頻繁に過去やら未来やらの名詞が
でてくるんだから。
自分でも書いてて時々わからなくなってきます。
少しして仁は旦那さんの往診に出かけるのですが、咲も付いてくるんですね。
しかし機嫌が悪い。ああ、吉原で遊んだと思ってるからか。
旦那さんはすっかり元気になってまして。
おかみさんもあの夜のことを言ってるんですね。遊んでいけっていうのに、揚げ出しが
食べたいからって帰っちゃったって。
それを知って咲上機嫌。なんともお手軽な人です。
けれどもまた野風が来て咲の機嫌急降下。あがったり下がったり忙しい人ですのー!!!
野風は仁に、もう一人見ていただきたい人がいる、と言うのです。
そうして案内された先で仁は、衝撃の事態に出くわすのです。
次回はペニシリン登場。
話が大きく展開していきます。
あと勝先生の出番がなくて気の毒なので次回お待ちしております。
※江戸時代ウソホント※
吉原というと野風のように、家が貧しくて身売りせざるを得なかった女性の行き場と思われ
がちだが、そういうケースは実は少なかった。
口減らしを兼ねた出稼ぎが最も多く、結婚資金をためるために吉原で働き、年季があけると
郷里で結婚をという女性も。
また、吉原での奉公は社会勉強の場と考えられてもいた。
もちろん、悲惨な運命をたどった女性たちも多い。仁がこれから出会う女性たちも歴史の
一部である。
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