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ROMES/空港防御システム |
第7話(09/11/26)
えー、2分ついやしたあらすじの割には前回までの流れが非常にわかりにくかった気も
しますが、とにかく犯人の一味は八坂だったということで。
スイッチをかざして、これを押せばどうなるかわかってるんでしょ、という八坂。大体こういう
シーンで犯人は相手側がわかってるの前提で話をしていますが、そこで「え?ロボットが
飛んでくるとか?」と相手がボケたらどうするつもりだ!(普通はやらない)
飛行機が飛ばなければ娘の命はなくなる、計画は達成できるという八坂。
別の空港にいって飛び立ったらあまり意味はないのでは、ということは考えてないみたい
です。アメリカへのフライトは半日くらいかかるはずですから、それなら1、2時間ずれた
ところで問題ないでしょう。
弟の臓器のような、一刻を争うケースと違って、閑野娘の場合もう少し余裕があるような
気がします。
八坂さん…本当にこの計画ちゃんと考えたんスか…?
一方貝田の方は、子供達が「やめてください自分達がどれだけひどいことをしてきたか
やっとわかった、あの子は沙嘉ちゃんと一緒になっちゃいけない」と言ってます。出来れば
計画決行のメールを出す前に気づいて欲しかった!
貝田は、この通り人を殺しても何とも思わない奴ですから、リモコン押す気満々です。
それを子供の一人がボールを投げて制止したのはなかなかよかったですが、病気の子供
VS成人男性ですから、状況的にはかなり不利です。
でもそこに宮城と部下がやってくるんですなー。
かっこよく登場したのに、いきなり催涙スプレーで撃退されてるあたりどうしてくれよう、と
思ったのですが、そこは根性で頑張りました。警棒とか持ってないんかお前らは。
というかなんで2人だけしかいないんだ。貝田が拳銃持ってる可能性とか考えないんか。
八坂の方はやめる気まったくないのですが。
沙嘉が病室で、病気も悪くない、離れ離れだったお姉ちゃんと会えた、って言ってたん
ですね。離婚したから会えなかったらしい。
そんな沙嘉が臓器が間に合わず死んでしまった。
砂村は、閑野娘には罪はないんですよ、というけれども、八坂はそんなことくらい承知
しています。
彼女がこんなことをするきっかけになったのは閑野の言葉でした。
同じ病院の娘を見舞って、「お前じゃなくてよかった」と言ってたのをたまたま聞いて
しまったんですね。
でもそれだってさ、遺族の前で言ったわけではなし、家族の前だから本音も出ると思う。
八坂が聞いてるとわかったら閑野だって謝ったと思うよ。本音すら言ったらいかんのですか
って思うけど。
悔しい気持ちもわかるけども、それは筋違いだと思う。
そんな八坂にゆーやが、ひとつ聞いてもいいですか、と言いました。
おおっと今までの流れを一気にぶった切ったー!ゆーやカッター!!!(違う)
ゆーやは、それをして何になる、と聞きました。
確かに娘は飛行機が飛ばなければオペを受けられず死ぬ。そしてあの子供達は一生
罪の意識を抱えて生きて行く。それが幸せな結末ですか、と。
全部弟のためだったのはわかる。けれどその思いは弟に届いているはず、と言った
あとゆーやは「でも終わりにしましょう」と言いました。
いい加減この話も終わりにしましょう…。
弟さんは復讐を望む人でしたか。自分のために大勢の人を危険な目に遭わせる
のを望む人でしたか。
弟さんが死んだのが誰のせいかなんてわかるわけがない、自由になればいい。
その努力もしないで答えを探し続けてるのは単なる自己満足だ。
結局八坂も、誰かにそう言って欲しかったんじゃないかと思います。
誰のせいかって言っててもその答えは永遠に出るものではないんだし、自分が何か
出来たわけではないんだから、これから精一杯生きることが償いになるんじゃないでしょうか。
不慮の事故で家族を失った時人は、何かできることがあったんじゃないか、ああして
いればこうしていればって考えがちですが、先に逝ってしまった人はそんなことは望んで
ないと思います。ただ残された人が自由であればいい、家族ならなおそう望むんじゃないでしょうか。
そういうわけで八坂は復讐を諦めました。
ハルちゃんがすんごいヒマそうにおすわりしてるのがかわいいです。かわいいけど画面から
ちょっと外しとけよ!
ゆーやは砂村に合図して、確保の連絡をさせているんですけど、あの、すごいジーンとする
シーンなのに画面の下1/3がハルのけつってどういうことだ。ハルちゃん、ちょっとどこうか!
八坂は手錠をかけられて出てくるんですが、おっさんが気を利かせて背広で手錠を隠して
くれていて、普通頭から背広かけるものではないのか?って思ったんだけどまあいいわ。
黒部らが見守っている中子供達もやってきまして。
ま、子供達も八坂は悪くないって言うんですね。実際に行動したのは貝田だし、おそらくそんな
大きな罪には問われないと思います。
で、八坂が連行され…そうな時に翼君が「これでよかったんだよ!」と声をかけてきました。
そういうことはさっきのシーンで言うように。連行の流れを止めるな。
それで一応解決はしたのですが皆さん爆弾はちゃんと撤去されたんでしょうか。
さてさて。
すっかり普段の落ち着きを取り戻した空港。
前回まったく出番なかった日高さんが復活です。
男ばっかりのむさい部屋になったなと思っていたら黒部もそう思ったらしく言ってました。
新しい人を入れればいいじゃないですか。
空港では今度G8が開かれるとかでその話題でもちきりです。
ここに突如黒部の娘がケータイ忘れたでしょーといって不自然に登場してきます。次の
話の伏線だというのがバレバレです。
そこに江村と砂村も居合わせたのですが黒部が一応父親らしく、手を出すなよって威嚇
していて笑えます。
安心して下さいお父さん!多分娘の方が「チェンジ!」って言うから!(失礼だな!)
ゆーやは桜井と話しているのですが、まだまだロンドンに帰るわけにはいかない、と言って
います。
そういえばすっかり忘れていましたが、デイビスの件が解決していませんでしたね。
彼が戻って来ると日高さんが、荷物が来ていると言います。
わざわざヒンデル社から紅茶が送られてきたらしい。
砂村が缶を開けると…チェスの駒が出てくるんですね。真っ二つに切られた。
まあそれ以前にこういった荷物に対してX線検査もしてねーのかてめーらはって感じ
なんですけども。
テロ事件があったばかりなのによく無防備にあけるな!私はまた砂村がドッカン行く
かと思ってハラハラしてたよ!(どんだけ砂村災難やねん)
空港内をウロウロしていたゆーやは、閑野から電話を受けます。ひとまず娘のオペは成功
したらしいです。最終回の最後らへんに娘とチェスをしているフラグだと思います。
ま、それで閑野は落ちつきしだい日本に戻ると言ってました。
釈放された木村と砂村は八坂のことについて話をしています。
木村も第1話だか2話だかで八坂から、昔大切なものを守れなかった、もうあんなことが
ないよう強くなりたい、と言っていたことを話します。
八坂の場合は、精神的に強くなることも必要だったんじゃないかって思いますよ。
彼らは今度2人で会いに行きましょう、と言ってました。
…あの刑事だとしたら何言ってもまた「はい」しか言わないような気がする。
刑事と八坂のシーンが出てきますが「メール?」と言っています。
ちょっと考えるとデイビスからのメールではないかとわかりますね。きっとデイビスは
金田一少年の事件簿の高遠さんのように、意図はさておき、人に計画を授けたりして
いるんじゃないのかなと思うのですが。
もちろん彼らはあくまでも駒であって、取りに行っているキングは当然ゆーやでしょう。
黒部らによると、八坂が実行を決意したのは、突然届いたメールがきっかけでした。
わんくーを糾弾する内容であり、脅迫の仕方、メンバーの集め方、ツアー情報、貝田の
ことなど、要するに犯罪のマニュアルがあったんでしょうね。
確かにそういうものがあれば「これならできるかも」と思っても不思議ではない。
そして単なる一発屋だと思われていたシルバーフォックスだとか、あのえー…誰だっけ
イタリア男。ぼーられーとか歌ってたおっさんですわ、あれもメールでたきつけられたらしい
です。
後ろに糸を引いている奴がいるってことですね。
そしてそいつは遥かに狡猾で、冷酷で、人の動きを計算しつくしている。
ゆーやは、今は推測しても無意味です。もっとデータがそろうまで待ちます、って言ってる
けど、確信はあるんじゃないかと思いますよ。
で、江川がメールが来ているのを発見します。
ゆーやあてだったのですが、開いてみればチェスの棋譜なんですね。
劇場版相棒みたいなやつですね。
最後には「大舞台で会おう」の英文が。
ゆーやは「デイビス」とつぶやきます。つぶやきシロー…懐かしいなおい。
彼はどっかに走っていきます。
梶谷は景色のいい場所でお弁当食べようとしていたんですが。おい、日の丸弁当じゃ
ねーかよ。どうしたんだよ。炭水化物取り過ぎだぞ。あと「いただきます」の声でけーよ。
しんなりしててもごはん食う時だけ元気になるイタリアかよ。
砂村が走ってきたのであわててふたしてるのも笑える。
「それだったら…」「まだ何も聞いてません」っていう会話が面白かった。
ディビスという人に心当たりがあるか、と聞かれた梶谷、結構マジになります。
以前酒を飲んで珍しく酔っていた時にゆーやが、デイビスだけは許すわけにはいかない、
と言ったらしいんですね。
それで調べてみたら、デイビスというのは、犯罪学とセキュリティシステムの教授だった。
そしてゆーやの恩師でもあると。
ゆーやも心からデイビスを尊敬していたんでしょうね。
そんな二人の間に何があったのか。
ここからは推測になるが、と梶谷は言いました。
ヒンデルからROMES開発の依頼を受けたデイビスは、ゆーやとともに開発に着手。
やがて彼は国際的テロリストなどと接触するうちに、引きこまれてしまったのではないか、
ということでした。
それである時突然失踪した。
それと同時に英国では暗い噂が流れた。
企業脅迫やその他、デイビスが関わっているのではないか、と。
当然ゆーやはショックを受けたけれども、デイビスは3年前にアイルランドで死んだらしい。
でもこれも未確認であると。
なるほど。ニーチェの言葉通りになったわけですね。あまりにも有名になった言葉ですが。
「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、
深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。」
"Wer mit Ungeheuern kampft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird.
Und wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein."
(『善悪の彼岸』より引用)
それほど、悪の誘惑は普通の精神では耐えがたい、という戒めが込められた言葉だと
思います。これドイツ語ですねもとは。
その昔チェスをしている時にデイビスはゆーやに、「お前はどうする、私がテロリストに
協力しようとしていたら」と聞いたことがありました。
でもゆーやは答えずにチェスの駒を動かして「チェックメイト」といった。
こいつ全然人の話を聞く気がありません。
ま、相手が誰であろうと追い詰める、ということを言いたかったのだと思いますが。
話の腰を平然と折るところはデスノートのLといい勝負です。こいつらにチェスさせたら
千日戦争になりそうな気がする。
空港内をハルと歩いていたゆーや、大舞台がG8ではないか、と気づいたみたいですね。
それで警備の会議で珍しく起きていたゆーやは、サミットの首相受け入れを別の空港に
変更できないか、と提案します。
安全が保障しかねるからと。
でも皆めっちゃ怒るわけなんですね。今さら無理だって。
ゆーやも理由言えばいいのにね。
国際的テロリストがここを狙っている可能性がある。ここは知りつくされているからまずいって。
まあ確信が持てないから言わないんでしょうが。
砂村はそんなゆーやに、デイビスと関係あるんですか、と聞くんだけど、お前には関係ないと
激しい口調で遮られてしまう。
そりゃそうだ。プライベートな問題じゃなくなってるにしても、他人からいきなりずけずけ
聞かれたら腹も立てるわな。砂村君はいつになったら学習してくれるんでしょうか。
それで藤堂がやってきてゆーやに、これはROMESの性能を広告するチャンスだ、絶対に
失敗は許されないと言ってます。
警備の人数をまず増やせよ。ROMES反応しても対応できる人間が少なすぎるんだよ。
藤堂は、06システム発動も視野に入れておけ、と言っています。
公にすれば非難が起きるだろうが、責任は私が取るって。
06ってそんなすごいシステムなのか!?
発動させると飛行機が一斉にトランスフォーマーしてオプティマスを先頭に、敵をやっつける
わけですね!?(テロリストだけでなく空港も潰されるがな)
でもってさらに空港内をほてほてと歩いているゆーやに、男の子が手紙を渡してと頼まれた
といって持ってくるんですね。トレンチコートの男からだって。
どう考えてもそんなものを着ている時点でういてますけど。
手紙には「キミの助けが必要だ」と書いてありました。
さーてますますわからなくなった。
テロに引き込もうとしているのか、それともテロと戦うために死んだフリをしてひそかに
水面下で動いていたのか…。
あちこち探すけど見つかりません。
つーか関係者立ち入り禁止のところから清掃員出てきたけどこの人怪しくないですか。
もう何でもかんでも怪しく見えるがな。
ゆーやはそこの床に、チェスの駒が置かれているのに気づき、急いで指令室に戻って
映像を確認しています。
けれども相手もさるもの、カメラの死角を移動しているらしく、手がかりはまったく得られない。
しかし彼は気づいたんですね。
カメラに映ってなくても、ガラスの向こうの映像を解析すればわかると。
はたして、そこにはデイビスの姿がありました。
次回は黒部の娘が誘拐されたりと、「なんでぽっと出の人が話の中心にかかわってくるん
ですか」というお話をお送りします。(身も蓋もないな!)
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