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ROMES/空港防御システム |
最終話(09/12/10)
今回何が一番感動したって、ROMESと砂村がまともに役に立ったことです。
さて、黒部娘を助けに山の中までやってきた3人ですが、爆弾がセットされているのを
見て、いきなり外しにかかります。
振動を感知して爆発するかもとか、無理に外そうとすると爆発するかもとか一切考えずに
鎖をはずしにかかっているのは素人ならではの芸当だと思います。ひねりも何もない!
さて首脳が専用機で到着しはじめました。
指令室に電話が入って砂村が出ると、黒部らを見失ってしまった、という警察からの連絡
だったのですが、各国のVIPを全神経集中して守らないといけない時に、そんな後で済む
ような連絡をしてくる方もどうかと思います。
それで、一生懸命爆弾を外していた黒部らですが、別に時間すぎても爆発しません
でした。
ところが外に出ると、シルバーフォックスがいるんですね。
銃を乱射してもう少しここにいてもらうとか言ってますが、それならそれで最初から、彼らが
小屋の中に入った時点でカギくらいかけていただきたいものです。
網に絡まって身動きできない三人ですが、シルバーフォックス、黒部娘の存在をコロッと
忘れていたと見えてモロ反撃されています。こいつら結構アホです。
その間に黒部らが脱出、網でシルバーフォックスをとらえました。…10秒しか足止めできて
いませんでした。
ROMESの方はというと、03が反応するんですね。空港内にディビスが現れたことを表示。
操作しようとゆーやが行こうとすると砂村がとめます。
いやあの…ディビスと組んでいるどうのよりも、VIPの警護はいいんでしょうか。
砂村はゆーやに「あなたは首脳に攻撃を加えようとしている!」と、え?今までの話の中での
信頼関係全否定ですか?という発言をします。
すると藤堂がいきなり拳銃を突きつけて「ドアを開けるんだ!」と。
おいおいおっさんそこまでせんでもって思ったら、この人が一連の事件の犯人でした。
予想が当たったのはまあ嬉しいんですがそれよりも、砂村のおかげでまたまた大ピンチです。
人質にとられてるし。
八坂さんみたいに強くなりたいとか言ってたわりに、人質にとられるかボコボコにされるかの
どちらかしか選択肢がない砂村もどうかと思います。
まあゆーやは、藤堂が犯人ではないか、とうすうす感じていたみたいですけどね。
藤堂の狙いは06を起動させ、VIPを全世界が見守る中で殺害させることだった。
…そういうわけで砂村、思い切り人質にとられまして。
ゆーやは操作室に入っていきます。
ここで砂村、抵抗を試みるのですが、取り押さえられただけでした。
今までドラマをいろいろ見てきましたが、人質に取られかけてかっこよく抵抗して、それで
何も意味がなかったのを見たのは砂村君が初めてです。
ところがここでゆーやは意外なことを言う。
ROMES03が感知したのはディビスではなく、影武者だと。本物とは耳の形態が違うと、
ROMESは指摘したのです。
藤堂曰く、英国のホームレスらしい。よく連れてこられたな…。
藤堂は2年前までイギリスのヒンデルに勤務していて、裏の仕事を引き受けていたらしい
です。
それだったらディビスとかかわりがあってもおかしくないと。
そういう話をしているのに藤堂、まるっと無視してゆーやに、残念に思わなかったか、ディビスが
生きてるかもしれないと、一瞬でも思ったことをとか言ってます。
この人、質問に質問で返すタイプです。
ゆーやもひねくれていますから、この質問に特に答えたりはしません。
んで藤堂は、今回のことは金のためにやっているというんですね。
さっきから会話全然成立していませんが大丈夫なんでしょうかこの人たちは。
ともかく、彼がこんなことをしているのは、06システムでVIPが死んだら、ROMESの信用が
ガタ落ちになる。それを願っているライバル社からお金をもらったからみたいです。
それで、八坂さんとかシルバーフォックスに情報を流して、攻略させるようにしたと。
なるほど、いかにも取って付けたような理由ですが、第1話からROMESが役立たずだった
のはわざとだったんですね!
…それはドラマの主人公が第一話でいきなり死んでしまうような、「それ設定した意味
ありますか」的なことじゃないんですか…。
藤堂のシナリオとしては、06でVIPを殺害した後に、ゆーやがいきなり暴走して06を起動
させて行動を起こし、砂村を殺して自分も自殺するという、ラノベの小説部門でも努力賞どまりに
なりそうな感じの筋書きでした。
命乞いもしないゆーやにイライラして発砲する藤堂。
かすめた程度で済みましたが、もしゆーやが死んだら元も子もないというのはちょっと
忘れているみたいです。
藤堂は、ディビスは晩年病に侵され、最後まで面倒を見たのは俺だった。毎日お前への
恨みを話していた。ずっと恨んでいた、って言うんですね。
私はこれウソだと思うな。
そんなせこいことを言うような人をゆーやが尊敬するとは思えないし、そんな人だったら
もっと早いうちにテロリストにでも殺されていたと思いますよ。
多分反対のことをわざと言ってるんじゃないかなと思いましたね。
ゆーやに対して「どうだ俺はディビスに信用されてたんだぜ」みたいなことを見せびらかしたい
だけのような気がする。
藤堂の話を聞いてショックを受けるゆーや。
最後に彼とチェスをした時、もし自分がテロリストに協力していたらどうする、と聞かれてゆーやは
ディビスに「絶対あなたを許さない」って言ってましたもんね。
藤堂は、ディビスは孤独に死んだ、お前の不幸を願ってな、って言ってます。
その後冷静になって「おしゃべりは終わりだ」って。
…あなた一人が勝手にハイテンションで話していたように思いましたが。
06を起動させるゆーや。
キーボードに打ち込んで、部屋がまばゆい光に包まれるのですが…。
まるでパルプンテを唱えて外れた時のように何もおきませんでした。
どういうことだ、という藤堂。
ゆーやは言います。
ここのROMESには06システムはないと。
ここは日本です。
僕はディビスに教わりました。
人は必ず過ちを犯す。それを前提にしてシステムを作り上げるべきだと。
なんか…最初からゆーやが言っていた、「人は信用できない。信用できるのはシステムだけ。
システムは裏切りませんから」と言っていたのがわかるような気がしますね。
それにしても、ディビスが言った言葉が、ディビスの遺志を受け継いだ(と思っている)藤堂の野望を
阻止したのは皮肉な話です。
しかも、さっきまでの藤堂の言葉は録音されていて、彼が今回の首謀者だという決定打に。
ゆーやもなんつか、もっとうまく言えばいいのに、もう逃げられないとストレートに言うから
藤堂に撃たれそうになるのですが、かばった砂村が撃たれました。
人の前に立ちふさがるのに後ろ向きだった人も初めて見た気がしますが、まあ砂村だから
いいや。
藤堂、俺だけが面倒みたのに、ディビスは死ぬ間際までゆーやの話ばっかり!とか勝手に
腹を立てて、ゆーや人質に出て行きました。
…砂村がかばった意味があまりなかったような…。
しかも指令室にはハルもぽつーんと残されてました。ハルの出番がぁぁぁ!
砂村は気力を振り絞り、ROMESを操って、藤堂とゆーやを自動追跡するように設定。
そして外に出て行きます。
携帯で通報するとかすればいいのに、自分一人でおっかけても…。
そこに今まですっかり忘れ去られていた黒部達が帰ってきまして、ROMESがゆーやらを
自動追跡しているのに気付きます。
砂村が説明して、やっとこさ宮城らに指令がいくのですが、黒部らが帰ってこなければ
砂村一人で追跡することになっていたと思うのですが彼は今まで一体警備の何を学んで
きたんでしょうか…。
話の最後でゆーやに、わんくーは俺達が守りますとか言ってましたが先行き不安です。
さて藤堂とゆーや、はたから見たら男2人が密着したかなり不自然な状態で歩いて
いきますが、それが幸いしたか、藤堂、子供をあやすためしゃがんでいた木村に気付かず
転びます。結構アホです。
その拍子にバンバン発砲する藤堂。
ここまで静かに逃走してきた意味台無しです。
しかもまた木村さん人質に。人質に始まり人質に終わる。彼女の人生はそんな感じ
らしい。
つーかこれだけ撃てば弾撃ち尽くすような気がしなくもないですが。
まあ前に、「お前は全弾撃ち尽くした。もう撃てないぞ」って犯人の前に立ちふさがって
かっこよく逮捕したはいいけれど、その後取り上げた犯人の拳銃の引き金を引いたら一発
残っていたという、あぶない刑事もいましたので、やたらめったら近づかない方がいいでしょう。
まずは子供を宮城のところに避難させたゆーや。
砂村が追い付いてきたのに気付きます。
そしてさりげなくぬいぐるみを拾い上げてこう言うんですな。
「初めて会った時のことを覚えていますか」って。
その頃指令室の江川もあることに気付きます。
「あそこには確か…」と。
一瞬何のことかと思った砂村ですが、ここは流石に思い出した。
そうです。自分はずべーっとずっこけていて、八坂がかっこよく犯人を蹴り飛ばした、
あの第一話のエピソードです。砂村君のズッコケ人生、あそこから始まったといっても
過言ではありません。
そうしてゆーやがぬいぐるみを投げ、藤堂の気がそれた瞬間に江川がシステムを作動、
ジェットアタックが藤堂を襲いました。
煙が晴れると目の前にゆーやがいてびびる藤堂ですが、宮城が撃とうとするのを阻止。
ここまでやっておいて誰も拳銃を取り上げないことにビックリですが、振りはらった拍子に
自分の腕を撃ってしまった藤堂。
なんていうか…これで済んだから良かったものの、誰か一人くらいは拳銃を取り上げようと
していただきたかったですっていうか、かっこよく砂村が倒すんじゃなかったのか!
一瞬、第一話の伏線がここに!とか感心したのに!
ゆーやは藤堂に、これはあなたとボクの問題です、と言いました。
ディビスと過ごした日々はかけがえのないものでした。あなたにとってもそうなんですね。
でももうディビスはこの世にいないんです。もう終わりにしましょう。
なんかこの人「もう終わりにしましょう」っていうセリフ好きだな。そのうち「今宵はここまでに
しとうござります」とか言いだすんじゃないか。
そういうわけで藤堂、大人しくなりました。
一方八坂さんのとこに閑野が会いに行ってるんですね。
自分は娘のことを思うあまりまわりが見えていなかったのかも知れないと。
でも八坂は言います。
もし自分の弟が助かって、閑野の娘が死んだなら、立ち場が逆だったらどうだろうと。
私は心から安堵したと思います、みんな同じですって。
それはそうですよね。誰だって自分や自分の家族の身に不幸は降りかかってほしく
ないでしょうから。
ただタイミングが悪かっただけのことで。
それで、閑野娘が入ってきて八坂に今度野球の試合観戦にいきましょう、って誘う
んですね。
どれくらい先のことになるかわからないですけど、きっと皆で野球観戦に行くのでは
ないか、と思います。
つーか国仲さん、ぐっといい演技するようになったなーと思います。こんなこと言ったら
失礼だけど。一皮むけたというか。
昔「天才柳沢教授の生活」ってドラマに出てたんですけど、あの時はお嬢さんって雰囲気
だったけど、今回のドラマでは落ち付いた女性って感じですごい変わったなーと思いました。
さてさて。
藤堂連れていかれまして。
砂村、思いだしたように「いってぇー」とか言ってるのが笑えました。
しかも大丈夫かとか言われながら宮城に引きずられていってました。宮城さん、ケガ人なので
もう少し大事に扱ってあげてください。砂村は貨物扱いか!
さて翌日、無事G8は開催されました。
藤堂のところにゆーやがやってきて、藤堂は、自分は日本でもイギリスでも、ヒンデルの
裏の仕事を引き受けてきた、って言うんですね。
どんなんや。
ともかくそれで、犯罪者と何度も接触してきたけれど、ディビスはどこか違ってたと。
自分の正義、信念を持っていたと言うんですね。
多分そうするうちに藤堂も引きずられてしまったんではないかと思いますよ。かの有名な
ニーチェの言葉みたいにね。
ディビスは毎日のようにゆーやの話をしたらしいです。
どれだけ優秀で、どれだけ類を見ない逸材なのかを、懐かしそうに話してたって。
そして最後の時ディビスは、ゆーやに言葉を託したとのことでした。
「ゆーや。お前とは道が別れたが、恨んではいない。自分が正しいと思った道をしっかりと
進んで行け」
藤堂、お前には言いたくなかったがなって笑っていたので、ゆーやに対するひがみとか
ねたみみたいなものもあったんでしょうね。まあそりゃ最後、自分のことはまったく眼中に
なくてゆーやのことばっかりだったら恨みもするだろうねぇ。
ゆーやが外に出ると、ハルちゃん待ってるんですけど、砂村もなんか口実をつけて
待っていたのが彼らしいというか。
ゆーや、缶コーヒーを砂村にくれるんですが、ケガしてて開けられないのに放置してて
鬼かお前はって思ったらちゃんと開けてくれ…開けたんだから早く渡してあげて!
…よく考えたら砂村も、逆の手であければよかったんでは。難しいですかね。
まあともかくゆーやはお礼を言ったあと、ディビスの話をしているんですね。
あのチェスの時の話。
ゆーやは、あの時もっと別の言葉をかけていたら、って言うんですよ。
砂村は、ゆーやがディビスに協力しているとしたらどうすると言った時、迷わずこう言った。
「絶対に僕が命にかえてもあなたにそんなことはさせません」と。
もしそれを自分がディビスに言えていれば、ディビスはゆーやの前から姿を消さなかった
のではないかと、ずっと後悔していたって。
でもディビスは恨みはないと言ってくれた。
これでとらわれていた過去からも、彼は解放されたのではないでしょうか。
ここでハルがごろーんってしていたのが可愛かったです。
ただゆーやは、別の言葉をかけてあげられたらって思ったけど、ディビスも頭いい人ですから、
ゆーやが言う答えも予想していたんではないかと思いますよ。
友達だから、家族だから、知りあいだから犯罪者になっても許す、なんてことはしない
だろうと、思っていたからこそ、袂を分かっても彼は、ゆーやのことをずっといい思い出と
して持っていたんじゃないかと思いますね。
それこそが、なんていうか、藤堂との違いだったんじゃないかと。
ゆーやは八坂に会いにいって、イギリスに帰ることを伝えました。
そうして、自分も過去から自由になった気がする、っていうのも伝えました。
この後なんか合コンぽい流れになってるけど、ちょっとこのあたりはダレたっていうか。
もうちょっとスッパリ短くしてもよかったんでは…。
ともかく皆は、ゆーやがイギリスに帰ると聞いてビックリです。
ゆーやもこのあたりは相変わらず空気読めてませんから、チケット取れたから明後日
帰るよとあっけらかん。
まあこのあと砂村に、木村さんとの仲を後押ししていたから、それはそれでいいんですが。
そういうわけで桜井がいきなりプールに落ちたりして「よし皆で沈めるんだ!」的な
こともありましたが、その帰り、めでたく砂村と木村は付き合うことになります。
確かにお似合いの2人でいいんじゃないでしょうか。事件が起きるたびに人質に
なるカップルで。
出発準備を済ませたゆーやは、ハルをつれて、荷物は砂村に持たせて空港へ。
最後まで人をこき使うことを忘れません。
しかも、わんくーは俺達で守っていきます、と言った砂村にデコピンです。容赦ないです。
この後、梶谷らがGメン75みたく横いっぱいに広がって歩いて、宮城らとすれ違ったり
「この演出は何か意味があるんですか?」というシーンもありましたが、ひとまずは
「ROMES/空港防御システム」、完です。
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