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サムライ・ハイスクール

第2話(09/10/24)

 野球で一時間放映が伸びて、もう眠いもんだから、頭ぐらんぐらんしながら待ってました。
きっついわー…。

 あらすじ説明するのに、自分のことをないないづくしと言っちゃうような自虐的な主人公は
初めてだぁ…。
 でもって、武士が乗り移ってしまって俺一体どうすりゃいいのって、ノリがなんかいきなり
眞魔国に来てしまった「今日からマ王」の有利だぞ。

 さて今回はしょっぱなから武士小太郎全開で楽しいです。
 食事の時にもおかずは「南蛮料理だからダメ」と一切手をつけず、ご飯ばっか食ってる
のが面白い。かまど炊きだった時代の武士が電子ジャーのメシを食ってうまいのかどうかは
ともかく、あの時代はもっぱらメシばっかり食べてた頃だからなぁ。
 母親は小太郎の悪い冗談だと思ってめっちゃ怒ってるのですが、成績が下の下だという
小太郎が、こんな小芝居やれる頭があるかどうか、考えてもらいたいものです。(ひどい)
 
 んでその後部屋に戻って、大坂夏の陣の、小太郎のレポート見てるんだけど、タイトルの
大阪の字を「坂」に直してすごい満足げにしてて、なんかかわいかったです。
 …あれ、ちょっと待てよ?
 このまま武士小太郎が、夏の陣の詳細を書き残せばものすごい資料になるんじゃね?いや
裏付けはないからこれから調べて行くことになるけどさ。歴史の生き証人!
 小太郎、うまく武士小太郎を騙して…もとい、おだてて書かせるんだ!自分が戻った時にでも
「お侍さんへ。夏の陣の手記が欲しいです」とかメッセージを書いておくんだ!

 とまあ心の汚れた大人が考えている間にですね、彼はバットで素振りをはじめました。
 そこに父が入ってきて「今宵はゆるりと休まれよ!」って言ってて面白かった。つかそういう
言葉使いが出てくるってのはすごいですね。
 んで武士小太郎、満足したように床で寝るのですが。おい、広辞苑を枕にするな。
 今の床とかは昔と違って固いから体痛くなるぞ。

 で、朝。
 妹にも「もう少しおしとやかにしろ」とダメ出しをした武士小太郎は、制服をどうやって身につける
ことができたのだろうという視聴者の疑問を置き去りにして、登校準備。
 すると外には、がんばって髪ゴムでまげを作った剛がいて「家来だよ」とか言ってて可愛い。
 彼は彼なりに前向きになったようでいいんだけど、おどおどした感じがすごいかわいいです。
城田さん、やるな…!

 で、前回2人を万引き犯扱いした警察官がいるんですが、彼はそんな事情なんかまーったく
知ったこっちゃないですから強気の姿勢なんだけど、警察官の拳銃に気づいて「そなた短筒を
持ち歩いておられるのか」と声かけてました。
 警察官は、「人の暮らしを守るのが務めだ」とものすごい当たり前なことを言うんだけど、
武士小太郎はえらく感じ入った様子で「なんと、もののふであったとは!」と感心してました。
 
 学校には前回の女たちもいましたが、別に今回の話には絡まないみたいで、一瞬で出番は
終わりました。
 彼らのクラスメイトがやってきて声をかけてるんだけど、武士小太郎が「わしにはちぎりを
かわした女子がおる。側室なら構わんが」とか言ってます。…今の時代だとセクハラ発言以外の
何ものでもないなこれ。
 
 彼らがグランドあたりにさしかかると、インタビューを受けてるガキがいた。
 黒田って言うらしいんですが、いわゆる、数学がちょっとできるだけの勘違いしちゃってる少年
ですね。(容赦ねーな!)
 学校側も、せっかく取材を受けるならということで、今度の体育祭で活躍する様子を取材の
目玉にしては、と言ってるんですね。
 つまり黒田を目立たせることによって学校をPRしようと、そういうわけです。
 先生方は、体育の成績は今一つだというのですが、校長はしれっとした感じで八百長を
要求。
 いやーこの学校腐ってるわ。早くつぶれてしまえ。
 というか最終回のターゲットが大体誰か見当つきますのー。
 あとこの学校どんだけ有名人排出してんだよ。

 小太郎のクラスでは、体育際の騎馬戦に出る人を探しているのですが、武士小太郎は騎馬戦の
意味が分からず、隣のあいに聞いたところ、馬で戦うものだと聞き(あいは簡潔に教えすぎ)、ワシに
任せろと、意気揚々と立候補。
 剛は馬に立候補。うむ、自信がついたようでなによりです。
 クラスメイトはめっちゃいやそーな感じなんだけど、別にお前らが出るわけじゃないからいいだろ。
 体育館で武士小太郎と剛が話し合っていると、そこにあいがきて、二人にしてっていって剛を
でていかせるのですが。剛、びたっと壁に張り付いて聞いてて、なんかいろいろ強くなったな!って
感じでおもしろい。
 あいの方は、チャンバラごっこはやめてと言ってます。
 つかあんたの年でチャンバラゴッコって…死語に近いだろそれ…。
 そんで武士小太郎、あいにセクハラ発言をかまして、スッパーンとモロ平手が入った感じで倒れ
ました。倒れ…お前は「非常口」のマークか。どういう倒れ方してんだ。
 んで起きると普通の小太郎に戻ってました。なんだつまらん。

 小太郎はあの資料館にいって事情を話してるんだけど、あの謎の女性・ひみこは「よくあること
なんじゃない」で流したー!
 
 まあ昔から、人智を超えた不思議なことというのはなかったことにされてきた、けれども実は
皆ちゃんと知ってた、だから鬼太郎とかマグマ大使とかあるのよって言われても。マグマ大使
関係ないだろ。
 このことが知られると魂は、その乗り移った肉体とともに消えるみたいなこと言われましたけど、
そこらの設定がいまいちわからん。
 魔法少女みたいに、魔法使いであることを知られたら魔法の国に帰らんといけんような
もんでしょうか。(余計わかりづらい!)

 武士小太郎がまだ生きていた頃、幸村(だと思うんだけど)は言いました。
 戦は思う通りには運ばない。
 絶体絶命の危機の時どうするか。
 勝ちを前にした兵は慢心し、前しか見ない。
 わしらは、左右上下を見る。
 地の利を味方につけよ。
 最後まで何が起こるかわからん、と。
 これを要約すると「野球は9回の裏、2アウト2ストライクから」となります。(うわめっさ現代チック)

 そういうわけで騎馬戦の練習ですが、はっきりいって小太郎、運動神経なさすぎ。上に乗る
奴が馬にしがみついててどうすんだ。
 背中に1メートルものさし入れたろか。
 校長は校長で、担任を呼びつけて、あれやこれやと指示。担任は、どういうことですか、八百長
させろということですかと怒ってます。
 どういうことですかって言いたいのはこっちだよ。誰だ担任のスーツ準備した奴。ハレーション
起こして気になって仕方ないだろうが!
 教頭は担任の力で現実を教えてあげてくださいとかほざいてます。

 現実を教えてあげろとはあれですか、うちの学校はたったひとりの生徒のために、他の
生徒の努力を踏みにじっても気にしない、教師のクズが集まった学校なんですよ、と、そういう
ことでしょうか?

 ケガをした小太郎にあいが、ばんそうこうを持ってきてるんだけど「もうセクハラ発言しないなら
これあげる」とか言ってます。気づいてないから仕方ないけど、こっちの小太郎はセクハラどころか
あいにパワハラを受けてると言い出しそうな怖がりっぷりですけど。
 そこに黒田が来て、数学は素晴らしいよ、数学はエコで無駄がないと発言。
 は?お前は「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記す
ことはできない」と書き残したフェルマーの最終定理とか知らんのか?数学の美しい式の裏には
膨大な量の証明式があるんだぞ?どれ一つ欠けたって証明には至らんのだぞ?
 それを知らずして数学を語ることなかれ。
 というかエコって言葉を学びなおしてこい。お前が安易に使っていい言葉じゃない。

 …っていうかここの有名人はつくづく心根がねじ曲がっておりますのー!
 たまには優しい心の持ち主がいて、それを武士小太郎が助ける話とかないんか!
(氷河さん落ち着いて下さいまだ2話目です)

 そういうわけで黒田にバカにされてむかっときた小太郎、真面目に練習し始めます。
 ところが担任が「ぶっちゃけ負けてくんね?大人になって欲しいの」とかわけわからんことを
言ってきます。
 そういうのは大人になるとは言いません。ただ単に不正を見て見ぬフリしているだけです。
 都合のいい時だけ大人扱いされてはかなわんのー!なー、ねぇちゃんよー!(お前は
「呼ばれてますよ、アザゼルさん」のアザゼルか!)
 俺ら脇役ってことですか、と抗議する小太郎。そーだそーだ、彼は主人公やぞー!

 担任「これは忍耐力を養うことにもつながるわ」ってさ。
 人はそれをヘリクツと言います。

 笑ってごまかしてる小太郎に、さしものあいもがっかりした感じ。
 でも、「私が言ってきてあげる」とか「(笑うなんて)信じられない」とか、この人もうざいん
ですよねー。つーか芸風が華麗なるスパイと同じなのがどうしても気になって仕方無い。
 それであいは、「セクハラは許せないけど、昨日の小太郎の方がよかった」と言って
立ち去ります。

 小太郎は父に、大人って何、と聞いていますね。
 父、正座して答えた。
「大人とはな、大きな人のことだ」
 誰かこいつを外へ放り出せ。

 と思ったけど父、「懐の大きな人のことだ」と。
 それを先に言わんか!
 ま、あきらめることとか、妥協することとかいうのはそれとは違うみたいですね。

 そういうわけで体育祭始まりました。
 騎馬戦開始となったんですが、小太郎もうヤケクソでハチマキ取り始めてて、かなりいい
感じになるんですね。
 ところがここでいきなり「前半戦終了」とかいうことになって不自然な休憩が入ります。
その間に何かやらかそうっていうの見え見えだよなぁ。
 んで教頭、小太郎と剛を呼んで、小太郎には単位をやるといい、剛には、推薦受けられる
ようにしてあげれば入院してる母親も助かるだろうと言ってる。
 担任は「自分で選びなさい。将来をとるか、今日の騎馬戦を取るか」って聞くのだけど、
小太郎は「今日の騎馬戦だ」って言うんですね。剛も。
 担任があえてこういう言い方をしたっていうことは、多分もう学校に嫌気がさしたのでは
ないかと思うんですけどね。でないとわざわざ教頭のいる前で言わせる必要ないし。適当に
ごまかしておけばいいんだし。
 
 後半戦が始まる前に、前半線は不正行為があってカウントナシということになります。
 しかもスタートすると、いきなり小太郎達が囲まれている始末。
 校長はそれで満足かもしれませんが逆効果だと思いますよ。
 多くの父兄、生徒、そして黒田の取材スタッフがいる中でこんな、ひとつの馬を囲んで
殴ったり暴行したりすれば問題にならないはずがない。集団暴行の現行犯もいいとこですよ。
 なんでしょうかねぇ、この校長。頭おかしいんじゃないですか。
 つかドラマといってもちょっとやりすぎの感を受けます。
 ここは見てて少しひいたなー…。

 ま、そういうわけで武士小太郎再び参上!俺は最初からクライマックスだぜ!ってな感じで
バッタバッタとハチマキを取っていくのですが。
 …場外に出ちゃってますよあんたら…。
 黒田の馬と一騎打ちになりましたが、当然勝つのは武士小太郎。
 「戦の負けは己に負けた時生ずるもの」って言ってたのがかっこよかった。

 テレビ取材があっさりと、黒田を見捨てて武士小太郎を取材してたのは笑えましたが、教頭が
「場外の反則で3-Fは失格、続いてダンスですー」とか言ってごまかしてんの。
 不自然にダンス始まるんですよ。
 校長に言いたい。
 学校も学校行事も生徒のためにあるのであって、てめーの名誉欲のためにあるんじゃねぇんだよ。
私物化すんな。

 そういうわけで終わってたんですが。
 なんかなー、今回はちょっとスッキリしなくて残念だった。
 もっとこう、ちゃんとして欲しかったです。

 それにしても、校長役の室井さんはすごい。この人、大体クセのある役柄が多いんですけど、
うまくないと憎まれ役って難しいですからね。ほんわかしたCMに出てるとそっちのイメージが
強くなっちゃうから。
 見てて校長にかなり腹立つから、やっぱ室井さんうまいなーと感心せずにおられません。
 あと、やっぱラストはスッキリする展開にして欲しいです。
 校長がやってることが明るみに出て生徒から反感かえばいいのに。