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特上カバチ!! |
最終話(10/03/21)
前回までのあらすじ:ラスボス が あらわれた!
→たたかう
さくせん
おどかす
にげる
前回の、えー、ナントカ投資会社の事件で起訴猶予をもぎ取った弁護士。
それは田村の父でした。
その父がテレビ映像に流れますが…。総理!魔弾の射手との戦いは終わったんですか!
転職早すぎませんか!(あれはあれ、これはこれ)
田村は、あの会社を野放しにしたらまた同じことをやる、絶対に何とかしなけばいけない
といきり立っていますが、そこに検備沢が現れて、田村の父であるところの鷲塚は、被害者の
会一人一人と示談をまとめたから、これをもってこの詐欺事件は終了したことになる、と告げ
ます。
鷲塚は弁護士の中では別格扱いされている人らしいです。
もとは検事って言ってたからヤメ検か。
(手口を知ってるから、刑事事件とかで検事はこの、ヤメ検弁護士とやり合うのがすごい苦手)
しかも検事の時も偉い人だったから、今の検事にもすごい影響力あると。
そういう、不公平なことはしちゃならんのじゃないですか。遠慮して検事が主張を抑えると
いうのは。
ヤミ社会の救世主って…。だったら誰も彼をさばけないってことじゃないですか。そんなことが
あっていいハズないわっていうかそりゃ田村もマジに怒るわ。
昔検事をやっていた頃は田村も尊敬していたけど、弁護士になってから、大物政治家の弁護
ばっかり引き受けるようになって、金と権力にまみれた人間になったと。なるほどねー。
大物政治家が依頼してくるようになったのは多分そうやって、ヤメ検だからでしょうね。
まあ…こういう仕事をするのが弁護士といや弁護士だからなぁ。失礼ですがむしろドラマみたく、
正しいことしかしない、引きうけないってやってたら仕事やっていけないし、そもそも弁護士は
仕事をえり好みしてはいけないという決まりもあって、あまり仕事を引き受けないでいると、弁護士会
から叱られたりするので難しいらしいです。
ただし、ホントに金さえもらえれば黒も白といいくるめますよみたいな、犯罪を犯罪とも思って
いない弁護士も存在しますが。(多くの弁護士は罪を憎んで人を憎まずの精神)
まあともかくそういうことがありまして、アパートに帰宅すると、田村に大家さん達が、投資詐欺の
件でお金がお金が戻ってきた、ありがとうとお礼を言ってるんですね。
ところがどっこい返す刃で次の案件を持ちこんできた。
お前らホントに期待裏切らねーな!
依頼人は水野さん。
居酒屋をやっているのだけれど、多重債務に陥ってしまって今借金が一千万あるという。
返しても返しても減らない、という彼の言葉を聞いて田村は法定利息で計算しなおし、水野が
借金を返し過ぎているということを指摘します。
ざっと計算したところ100万以上は戻りますよ、という田村。
彼は「そんななら弁護士に相談すれば」というんだけど、水野はとっくに弁護士に相談して
いるという。なのに、取り立てがやまない。
事情を聞いてみれば、水野は、債務を一本化するというあるNPO法人のなんちゃらセンターに
相談していました。
そうしたところ、弁護士を紹介すると言われて出てきたのが犬神という弁護士。
おおっ!彼があの!
池のど真ん中に足つったってる状態で発見されたあの一族の子孫ですか!
(多分全然関係ない)
水野は、いったんこの犬神の口座に返済金をまとめて入れるように言われ、ついでに着手金も
払うように言われて支払ったのだとか。
いや水野さん…それどうみてもおかしいじゃん。この時点で気付こうよ!
っていうかいくらNPO法人といっても借金を一本化する権利なんてないんだからできねーよ!
(※こういう、債務一本化を狙った詐欺はよくあります。まずはあちこちのお金を返してしまいましょう、
と言って消費者金融からお金を借りさせ、それを口座に振り込ませてそのままドロン、というパターン)
田村から話を聞いた住吉は、これは提携弁護士だと言います。
要するに金融業者と手を組んで、被害者を食い物にする悪徳弁護士のことです。
こういう、肩書きを悪用する人間は沢山いますが、弁護士が悪用すると手におえない。
業者は組んでいる弁護士を被害者に相談し、弁護士は相談料の一部を業者に渡す。でもって
依頼人が解決してくれないことに文句を言ったら弁護士はやめてしまう。
最悪の場合返済のお金を横領している可能性がある、と言われて田村は犬神を調べることに
するのですが。
犬神の名刺に鷲塚の名前があったことから田村の顔色が変わる。
なんだよ、父親の飼い犬かよ。…犬神だけに。
田村は金融業者のところにいって、水野の借金がどうなっているかを聞きます。
ここの業者はまったく返してもらってない、満額請求しますよ、と言ってくる。
なんで田村が犬神のところに行くより先にここに来たかというと…。
犬神のところに水野から電話がかかってきます。
水野は、支払ったはずなのにまだ取り立てがある、相手は金を受け取っていないと言っている、
と説明。
それに対して犬神は、本人に言うなと業者には言っておきますよ、きちんと和解も成立しています
からね、というのですが。
それを聞いて田村ら、乗り込んできた。
なるほど。
つまり先に業者に確認をとっておいて水野に犬神へ連絡をとらせ、言っていることと実際の矛盾を
明らかにする方法に出たわけですか。
どうしたんだ田村!珍しく頭がいいぞ!
でも犬神も相当慣れてるんでしょうね。
目くばせで部下がどっかに行ったぞ。
それに気づいた住吉、田村と犬神のやりとりを携帯で録画しはじめるんですね。
こっちもさすが、場数踏んでいるといったところでしょうか。
田村さっき頭いいと思ったけど、よく考えたらこういうところはまだ抜けてるな…。
犬神は、別の水野と間違えていた、という苦しい言い訳をします。
そして、こちらの事務に手違いがあった、すぐ振り込んでおく、というんだけど田村は、横領じゃ
ないんですか、と食ってかかる。
でも逆にそこで「手違いではないという証拠を出して下さい」と言われます。
この中でそういう切り返しをしてくる犬神もなかなかですね。
と、そこに警察がやってきて、ここの事務所で暴れているという通報があった、と田村達を
連れて行ってしまうんですね。
ここの流れがわからない。
今目の前で田村が暴れているわけでもないのに無理やり連行していってしまう理由が。
しかも犬神は連れて行かないし。
警察の言い分は「弁護士がウソをつくわけがない」でした。
やいこら公僕め。
住吉も連れて行かれてからではなくてその場で証拠映像見せればよかったのに、と
思うのですが…。
ともかく、住吉のとっさの機転で警察も納得、無事釈放と相成りました。
彼女の、「まさか警察ともあろうものが、職業差別してないでしょうね」という皮肉炸裂は
なかなかよかったです。
事務所でも田村めっちゃ叱られています。
こういうのは悪徳業者の常套手段だって。
そんな中、田村に鷲塚から電話がかかってくる。
話は、うちんとこの犬が迷惑かけたな(犬神です、犬神)、とりあえず払ってなかった分は
すぐ払うし、返済額半分にまけてもらうから、みたいなものでした。
田村は、そんなわけにはいかない、とことん争うといって電話切るわけですが。
またこれで重森らに怒られるんですね。
そりゃそうだ。
水野にしてみれば、ことを荒立てる気はなくて、とにかく借金が減りさえすればいいんであって、
田村が納得いかないから裁判にしました、って言われても「なんじゃそりゃー!」ってなるでしょう。
結局自分の私怨を仕事に持ち込むなってことですよ田村。
これが鷲塚でなく別の弁護士だったら、水野の意志を確認してから、になった…いや…
田村のことだしなぁ…。
水野は、奥さんがガンで入院してしまって、とにかくお金がいる、今いっぱいいっぱい
なんです、と言います。
そんな様子を聞いて田村は、払い戻してもらうお金があるし、とにかく一週間下さい、と
言います。
水野は「くれぐれもウォンビン…もとい穏便にお願いします」と言っただけでした。
(誰もが忘れてそうなネタをやらないように)
住吉は、今の田村では無理、冷静になれと諭しますが、田村は自分は冷静だと言う。
おいおい、酔っ払いが「酔ってねーよ!」っていう状態になってるぞ田村。
手立てがなければ勝負に出ないという田村ですが…。今までが今までだからなぁ…。
ろくに手立てもないのに売り言葉に買い言葉でケンカ買ったりしちゃってたし…。
検備沢は、鷲塚は法曹界きっての実力者だから、そう簡単には勝てない、と言います。
田村がっくり。
おいおい…お前やっぱり最初から人頼みかよ。手立てあるんじゃなかったのか。
検備沢は裁判の難しさを言いますが、でも、100%勝てる弁護士はいないのよ、と言って
自分もケンカに加わる宣言。
おおっと、結構やりますね、検備沢センセ!でないと最終回なのにこれで出番終わっちゃう
もんな!(身も蓋もない)
ただしその条件として、住吉と田村に弁護士になれ、と言います。
医者ならけがをして苦しんでいる人を助けられるけども、その資格がなければ、そばにいて
励ますことくらいしかできないと。
まあでも今すべきなのはとりあえず水野を救うことですからね。
犬神の方ですが、えーと弁護士会の綱紀委員会?とかいうところから電話があり、田村が
懲戒請求してきた、ということを聞かされてびっくりです。
つーか電話してるの怪物くんじゃねーかよ!お前何自然に就職してんだ!
(それ次のドラマでまだ始まってませんから!)
委員会の方でも、犬神が提携弁護士をしているという話を他県の方からもチラホラ聞いて
いる、と言ってきます。だから今回は委員会としても調査をすると。
犬神せいいっぱいの意地で「ご自由に」とか言って電話切ってましたが、内心ヒヤヒヤもの
でしょうね。
そういうわけで「たすけてわしえもーん」と泣きつきに行きました。
バカだ!こいつバカだ!結局鷲塚の力がないと何もできないんじゃん!
鷲塚は余裕の表情です。
東京地検に電話して、行政書士の非弁行為について告発したいのだが、とか言ってました。
…つーか田村達、金受け取ってないんだから非弁行為してなくね?
事務所では所長が、地検から電話があって、非弁行為の噂について、事情聴取する
ことになるかもしれないと言われた、と話しています。
まあ所長としては後ろめたいことは何もしてないわけですし、堂々としてればいいわけですが、
田村としては、自分一人の名前でやったつもりが、事務所を巻き込んでしまったと反省しきりな
わけですよ。
要するに鷲塚は、事務所に脅しをかけて田村を止めようとしたわけです。
田村自身に言っても痛くもかゆくもないのをわかってるからこういう手段に出てきたんでしょうね。
ホントに嫌な奴だ。
つか鷲塚まで懲戒請求しちゃったのはやばいような気がする。
鷲塚に関してはもっと足場を固めないとねぇ。
これは確かに田村も軽々しかったと思います。
そりゃ栄田さんと重森もびびるわー…。
でも住吉は、この世から提携弁護士はいなくなればいい、絶対に許せないと今回は田村の
味方です。
重森が珍しく、俺の方がもっとそれは許せない、と言ってたのが意外だった。
憎む気持ちは重森自身も同じだけれども、うかつに動くことで、この事務所が吹っ飛ぶことになる、
ここがつぶれたら他に頼るところがない人の人生を考えたことがあるのか、って。
つか田村も負けたくないっていうのはわかるけど…鷲塚への私的な感情入りまくりな気が
するのは気のせいでしょうか。
で、盛り上がっているところにまた鷲塚から電話。
お前結構電話好きだなおい。
鷲塚は、痛み分けつーことにしてお互い告発取り下げようじゃないか、と言ってくるわけ
ですね。
しかし田村はそれをはねのけ、憐みを乞うのはお前の方だ、と言って切ってしまいます。
いやあの…すいませんが水野さんの意志はどこにいってしまったのでしょうか?
お前の戦いじゃなくて水野さんの戦いなんだよこれは!
田村がそこまで鷲塚を許せない理由が明らかになります。
田村のお母さんはその父が、地位ある検事だったんですね。
そして鷲塚はそのお母さんと結婚したわけですが、じいさんが検事を引退したら見向きもしなく
なり、政治家に媚びて弁護士になったあと、田村と母を捨てて政治家の娘と再婚した。
祖父は最後まで母にあんな男と結婚を許したことを謝りながら死んでいったらしいです。
こりゃあ確かにひどいわ。
っていうか検事引退してもその影響力は結構あるんですけどね。
とにかくそういうことがあって、法律を権力とはき違え、金儲けの道具にしていることが許せない
のだ、と言います。
所長は、口出しはしない、犠牲を出しても正義を貫き悪を討てと、なんかどっかのマンガに出て
きそうなセリフを言ってくれます。BLEACHか!BLEACH読んだんだな所長!
さて田村が戦う決心をして屋上にいましたところ。
水野から電話があり、妻の容体が悪くてお金がいるから示談をまとめてほしい、と言われます。
月々の返済が半分になるならそれで十分です。妻を助けてほしい、と。
田村よ…正直なところ、水野さんの状況忘れてただろ?自分と鷲塚の戦いのことしか考えて
なかっただろ。
方針は決まった、という田村に住吉は中身を聞かず、あなたが悩んで決めたことならそれでいい、
と言います。
信頼できる法律家だと思うから、って。
最終回なので恋愛のフラグが立ちまくっています。
ま、田村がここであくまでも「勝てます、やりましょう!」とならずに、水野の利益を優先して
示談まとめることにしたのは成長したなと思いましたね。
所長も何もいわず、ここ吹っ飛んだらおでんややるかって言ってて。
重森が一年中儲かるのは粉もんですよ、っていってて流石だなと思いました。
この人たちならなにやってもうまくいきそうな気がする。
余談ですが、石焼き芋やってる人達は夏の間は何してるかというと、たこ焼きとかかき氷とか
また別の仕事をやってるらしいです。
で。
鷲塚のところにやってきた田村達。
犬神がニヤニヤしてるのがすごい腹立つ。
水野の事情が変わって示談をまとめなければならなくなった状況とか絶対知ってそうだし。
鷲塚は示談をするという田村に、騒いだ謝罪をしてもらおうとかいってて、田村は水野の
ために土下座までするんですよ。
腹立つぅぅぅぅ!ツァーリ・ボンバぶちこむぞ!(核爆発が起きるからやめてください)
ところがそこに犬神の事務所の人間から電話が入り、警察にみんなしょっぴかれた、みたいな
ことを言われてびっくりするんですね。
検備沢が提携弁護士のことについて検察にねじこんだらしいです。
しかもここに検備沢がやってきました。
以前鷲塚が検備沢を訪ねていろいろ頼んだのですが、それでも弁護士として正義は
曲げられない、という検備沢。
それで、検備沢も調べてて犬神の新たな不正をつかんだから告訴したということらしいです。
やってくれますね検備沢センセ。さすが弁護士だから警察も検察も動きますなー。
でも鷲塚もひるまず、大野事務所がつぶれてもいいんだな、と卑怯なこと言うのですが。
そこに皆やってきて、うちのとこ5人しかいないから、どうぞいくらでも潰してもらって構わない、
ただし我々には刺し違える覚悟がある、失うものがないからとことんやるぞ、って言ってくるわけ
ですよ。
言ってることはかっこいいがこの部屋に大人8人!なんか画面的に暑苦しい!
田村はそういうわけで、今すぐ支払いすぎた分の245万払うことと、条件を追加して、あのなんちゃら
センターは解散させること、犬神をクビにすることを要求します。
あんたに良心が残ってるなら部下の責任をとれと。
つか鷲塚さん、なに「いい面構えになったな」とか最後になっていい人になろうとしてんですか。
そんなこと言ってもやってきたこと清算されませんからぁぁぁぁあ!残念!
…おかあさん、どこにいったんでしょうね、あのギター侍。(まだいますから一応!)
田村はすぐに水野のところへお金を持って行きました。良かったですね。
所長は迷惑かけたことを謝る田村に、この年になって改めて理想の法律家とは何か、改めて
考えさせられた、俺らができなかった夢を2人に託したい、理想の法律家になれ、と送り出して
くれたのです。
第一話に屋上で田村を甘いこと言ってんじゃねぇ!と叱りつけていたのがウソのようです。
どっかのレストランみたいなとこで、検備沢と田村、住吉が弁護士になることについて話している
シーンがこの後あるんだけど、ウェイターがすることないのか数人彼らを見ててなんかこぇぇ!って
感じでした。貸し切りにしたのはいいけどウェイターどっかいってろよ。一人でいいだろ待機してる
のは。
…というかよく考えたら田村、弁護士の前にお前早く行政書士になれよ…。
翌朝。
事務所を見上げながらしみじみしてる男連中3人ですが、新しい補助者はかわいくて美人が
いいという呑気なこと言ってて。栄田が「包帯巻いてたらなおいい」って寒い発言かましてたの
ですが、残り2人も「いいねー」って言ってて、お前らの女の好みはどんなんやって感じでした。
そしてそこに田村が「おはよーございまーす」ってやってきて、みんな「おー」って返事するのが
間抜けっぽくてよかった。
結局田村は弁護士にならずここの事務所で働くことを決めたんですね。
…あ、住吉も戻ってきた。
ま、これでよかったのかも知れません。
このあと田村と住吉が並んで歩いてて、最終回とは思えないくらいさらっと田村が「俺は
住吉先生のこと好きですよ」って告白してたのがなんか田村らしくていいなと思いました。
このあと「桜が…」とか言っててどさくさまぎれでキスしてるし。
ヤマトナデシコの終わり方よりは、こっちの方はすごい自然な流れでいいなと思いました。
でもこのあと住吉が、田村のクセに!って足に蹴りいれて、さらにバッグで殴ってて、
やっぱりいつもの住吉と田村だ、っていってたのは面白かった。
悪徳弁護士もいれば熱い法律家もいる、そういうことなんでしょうね。
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