多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→JOKER ジョーカー 許されざる捜査官


JOKER ジョーカー
許されざる捜査官

第4話(10/08/03)

前回までのあらすじ:不思議な世界に迷い込んだ千尋は、そこでハクという少年に
出会う。そして、湯婆婆のもと、湯屋で千として働くことになったのであった。
(氷河さんそれも神隠しだけど話違います)

 伊達と久遠がついた埠頭、そこにはマスターがいました。
 出張バーですか!?(どう見ても仲間!)
 
 それで、バーに戻ってきて、マスターは久遠に、お前のせいで5年やめてたタバコ
吸っちまっただろうがとか思ってます。弱い意志を人のせいにしちゃダメ、絶対!
 伊達は黙々といちごミルク作ってました。
 お前それちゃんと金払うんだよな?

 伊達は久遠を仲間に入れた理由として、マスターと出会った頃の自分に似てたから、と
言います。
 今と違って、この気持ちをどうしたらいいかわからないような、危なっかしいところが
気になったんでしょうね。
 ばれるリスクが増えるぞというマスター。
 これはまさにそのとおりです。

 デスノートという映画でも出てきましたが、犯罪の露見率は、ひとりより2人、2人より
3人という具合に、人数に比例してあがっていくわけで。
 ま、伊達達は一応プロですから、下手に犯罪を自慢することもなければ、口をすべらせる
こともないように思え…久遠お前が一番心配だよ!やたら得意げに裁く裁くって、お前は
東京砂漠かよ!
 久遠に、足引っ張んなよ、というマスター。
 髪引っ張んなおっさんという久遠。
 …お前結構うまいこと言うな。

 伊達は久遠に巻き込みたくなかった、と言ってます。
 久遠は、俺も普通じゃないからっていってるけど。
 伊達が、あの時の自分に似ていたからというのは多分、その時点ならまだ元の
道に戻れる可能性も知ってて言ってたんじゃないかなぁ。
 だから、巻きこみたくなかった。
 
 ええいこのパソコン、まきこみたくなかった、を牧子見たくなかったって変換しやがる!
どこの牧子さんだよ!失礼だよ!

 次のシーンは公判で、多分これ被告人に判決申し渡しのとこなんだろうけど。
 踊るの緒方さんがいるから何かと思ったら、被害者の遺族役で出てた。
 ハンマーセッションといい今回といい、甲本さんも苦労する親役多くて大変ですなあ…。

 その裁判の結果をテレビニュースでやってるのを、捜査一課の皆は見てるわけです。
 2年前起きた無差別殺人において、被告人椎名の心神喪失が認められたため、
無罪と。
 検察は控訴を断念した。

 心神喪失は完全に責任能力がないとみなされることで、これが認められればどんな
重罪であっても無罪になります。だからこれを故意に装おうとする人もいますが大抵は
見破られます。(映画デスノートではそういうのがいたけど実際は無理)
 心神耗弱は、精神的な障害などによって善悪の判断が著しく低くなっている場合で
あり、減刑対象です。
 ちなみに、飲酒運転など酩酊状態でも心神耗弱がどうのと言われますが、故意に
意識を低下させた状態であるため、減刑するに値する理由として認められません。
 ただし。
 今回のドラマで伊達も言っている通り、判定を行うのは医者です。だから、金を
積まれて故意の結果を出す奴もいる、ということです。
(なので検察側、弁護士側双方で精神鑑定を行うことがよくある)

 来栖がめちゃくちゃ悔しがってるから、証人として呼ばれなかったことがそんなに
悔しかったん?って思ったら、自分がいた所轄で起きた事件だったらしい。
 なんか状況的に、秋葉原で起きた連続無差別殺人事件を皮肉ってそうな気が
するんですけどね、この事件。
 つーか映像で事件の写メ撮ってる奴は伊達に消されろ。

 合計11人が死傷したというこの事件、来栖も、椎名は完全にいっちゃってた、
と言います。
 心神喪失だと罪が問えない、措置入院になるけれども、医者が認めたらすぐに
退院できる、と。
 これ本当なんですよね。何人も殺してても数ヶ月したらまた平然とその殺人者
野放しになってるんですよ。虚構でもなんでもなく。年とってずっと監視してられない
から、なんてのを理由に、監視を放棄してる家族もいますから、マジに。

 伊達、うーんとうなってます。
 それで久遠に呼び出しを受けていくと。
 久遠、いきなり刃がひっこむナイフで伊達を刺したり、人形を刺したりしています。
 あの椎名の事件の再現だったんだけど、そういうことは刺す前に言って欲しかったな!
つーか伊達さんも「うわぁ」とかノリ良すぎだから!
 久遠、「おかしくない?」と聞いてます。
 伊達「キミの頭が?」
 伊達、容赦ねぇぇぇぇ!笑みが黒い!ブラック伊達降臨しとる!
 久遠、もう慣れたらしく、「それ、前からだから」と右から左へ受け流す〜。

 久遠は、最初に刺された女子、桃子の役を伊達にやってもらってて、この子だけ
3回もさしてる、おかしくないか、と聞きたかったらしいです。
 説明は明確、簡潔に!
 伊達も気づいた。
 他の人達は一突きずつ刺されていて、その生死は関係ないようだ。
 桃子だけは3回も刺されて、どうしても殺したかったっぽい。
 つまり、桃子と椎名が顔見知りであれば、計画的殺人となる。

 判決が確定したら覆せないということですが、これ、桃子に対する殺人事件としての
立件は出来ないんだっけ?
 連続殺傷事件じゃなくて単独で。
 難しいかもなぁ…。
 だから話をしている、と久遠はいいます。
 動機が見つかったら、法から逃れた犯罪者だ、と。
 自分は椎名が心神喪失じゃないと確信してる、って。
 
 つーか久遠君、何のつもりか知りませんが、飴玉をはじくなよ。試験管割れたよ!
国民の税金だろうがコラ!

 伊達は休暇届を出し…出すのに井筒の肩をもんでご機嫌とらないといかんのですか…。
 伊達は、「真実を前に、法もクソもない、課長の言葉ですよ」といいます。
 あの頃の課長に憧れていた、というけど、「今は違うってこと?」と井筒に聞かれて無言に
なる伊達。正直すぎるだろ!
 そういうわけで3日間休暇をくれた井筒。

 ここから映像10年前になりまして。
 伊達の髪の毛が短かったんだけどヅラだろうか!
 それとも先にここだけシーンとっておいて髪の毛伸ばしたのかな?
 ともあれ、捜査一課に初めて伊達が来た頃、教育係は井筒。
 時効成立した事件だけど、気になることがあるから追って欲しい、みたいなことを
言ってたらしいです。
 つーか堺さん、ホントに若々しく見えるからすごいな。この人ホントに演技自在だよ…。

 バーであすかと片桐が飲んでいると、伊達がやってくるのですが。
 伊達は、休暇を片桐に、一緒に過ごしてほしいと言います。
 えっとなる皆。
 うぬぼれ5ー!誰かうぬぼれ5を呼んできて!(それうぬぼれ刑事見てる人でないと
わかんないから!)
 というのも、取材という形で被害者から話を聞きたいからでした。
 それ先に言おうよ伊達さん!

 休暇なので警察手帳を見せられないという伊達さん。
 …もうちょっとこうさぁ…考えようっていうかさぁ…。
 で、桃子の父であり、公判の時にもめてたあのおっさんに会うわけですね。
 10年前に奥さんがなくなって、それから一人で桃子を育ててきたという父。
 思春期だったから毎日ケンカしてたけど、かわいくて仕方がない、それだけに
椎名が許せない、という父。
 気持ちはわかる。
 伊達は、椎名と桃子は面識があったかどうか聞くのですが、あるわけがない、
という父。
 無差別殺人と思っていた父、ここでそんなことを聞いたから、そうではないかも
しれない、と気づいたんでしょうね。

 許可を得て桃子の部屋を調べているのですが、接点はない、あったら大変よ
とかいってる片桐。
 あの…一応それを探すために伊達さん調べてるんですけども…。
 片桐は、精神鑑定をかいくぐることはできない、と言いますけども。
 まああったりすんですよ、実際にはね。
 
 桃子はバンドをしていて、あの事件の3日後、ライブハウスで初めてのステージ
だった、という父。
 その日は自分の誕生日だったこともあって、内緒でチケット買ってたらしいです。
 なんかそういうの聞くと余計に、心神喪失であっさり無罪になってしまった椎名が
許せるものではないでしょうね。

 あすかは久遠の部屋で、伊達に何も教えてもらってなーいと文句言ってて、
久遠は「上司の背中を見て育つものだよ」と偉そうに言ってたんですけど。
 あすかが、「あんな、なで肩で何がわかるのよ」って言った途端に伊達が
「なで肩で悪かったね」と入ってきて笑いました。悪口だけは聞き逃さない男、伊達!

 伊達は、桃子の携帯を調べていないことを思い出し、借りてきたらしいです。
 そこに何か手がかりがあればと。
 すると、なんか「またあいつきてる」みたいなメールを友人から受け取った形跡が
ありました。
 それは事件が起きる前のことだったのですが、桃子がバイトしていたお店にって
そのメールを送信した友達に聞いてみるのだけど、さすがに2年前のことまで覚えて
いなかった。
 椎名の写真を見せても知らない、という友人。

 伊達はそこで店長に頼み、映像カメラに気づいて見せてもらおうと…伊達さん
警察手帳ないのにそれ無理!めっちゃ変なおっさん扱いされとる!
 と、あすかがばばーんと警察手帳をかざしました。
 お前は印籠もちの助さん格さんか!
 刑事とわかったとたん店長の態度変わるのが面白かった。
 あすか、来栖らには、見回りといって出てきたらしいです。どこらへんの見回りだよ。

 桃子と椎名の接点として考えられるのは、恋人、出会い系、ストーカーだと言いますが。
 今回それ全部見事に外れてたのが面白かったっちゃー面白かったです。
 後ろで店長がメチャクチャ気を遣ってました。

 ある地点で伊達は何かに気づいて画像巻き戻ししています。
 刑事がきて誰か3人が補導されていく様子、その中にあすかは椎名がいることに
気づきました。
 女性は結構こういう、髪型変えてたりしてもすぐ見抜く能力が男性より長けていると
いいますがさすがですねあすかさん。
 回数こなしてきて段々と、伊達に理解示して来てくれてよかったです。
 まだ無能上司扱いなのは変わりませんけど…。

 椎名は3人の中でも一番反抗的で、テーブルひっくり返したりして警察に捕まってる
っぽい。バカですねぇ。
 それで、出てきた桃子。
 店長はさっきの友人を呼びにいって、この桃子が誰と話しているのか思い出して
欲しいと言う。
 で、それは桃子の父だったことがわかります。

 伊達とあすかは桃子の父を訪ねて、その時のことを聞いていました。

 雨が降ってきたので桃子のバイト先に傘を届けにいったという父。
 その時に、お店のロビーで喫煙していた高校生を見かけて、注意しても聞き入れない
ので警察を呼んだ、と。
 その茶髪が椎名と聞かされて驚く父。
 椎名は警察に補導されたあと、喫煙の件で学校を退学になったということがわかります。

 父、重大なことに気付きました。
 あの時通報されたのを逆恨みして、桃子は殺されたということですか、と。
 伊達は、もう判決が下ったから、新しい証拠が出てきたとしても、被告人の不利になる
ようなものであれば認められない、と言います。
 そんなのおかしい、という父。
 これホントに現在の法律でどうにもならないんですよね。
 でもこのドラマの中では日数的には検察の控訴、まだ間に合うはずなんですが。
(それしちゃったら伊達さんが「フッ…今回は出番がなかったようだな」で終わりますけど)

 今になってそれを知らされた父の気持ちはどんなでしょうね。
 バーであすかは、それを聞いててつらかったというんだけど。
 この後片桐が「だったら神隠しよね」みたいに軽く言ったのはちょっとムカついた。
 だって、悪人だろうが善人だろうが命は命なわけで、伊達はその重さを背負って生きて
いく覚悟きめてんのに、「ぐらっときたらすぐセデス」みたいなこと言われても。
(例えの方が軽すぎるよ!しかもそれクレヨンしんちゃんの方だよ!本当は「痛くなったら
すぐセデス」!)
 期待してる?と聞くマスターですが。
 あすかはマスターに、神隠しにあってほしい人はいないんですか、と聞いてます。
 いるわけない、と答えるマスター。
 …というかそれ普通人に聞くような質問じゃなくありません?あすかさん。

 また昔の映像になって。
 井筒が若い伊達に、シゲルを知ってるか、と聞いてくる。
 それはマスターの息子だったんだけど、ある時殺されてしまったんですね。
 犯人は分かっているけれども証拠がない。
 だから罰することができない。
 そんな中、一月して、マスターは子供の伊達と出会った。だから、息子とお前を重ねても
不思議はない、出会っていなかったら犯人を殺していたかもしれない、子供を殺された
親は何をするかわからない。
 そんな井筒の言葉は皮肉にも、今回の事件にかかわってくるのです。
 つーか井筒も伊達のことやっぱ知ってるのかなぁ。神隠しにかかわってること。
 でもちょっと離れたところにいて、俺はなーんも知らん、みたいなポジションの気もします。

 えー。
 あすか、めっちゃ走ってます。走って走ってはいたぁー! 
 何してんだよてめぇ!
 飲みすぎて二日酔いっぽい。
 そんな時に走ったら吐くだろうがぁー!(どうしろと)
 彼女は、桃子父に話したいことがあるから、と呼び出されるのですが。
 ライブハウスにやってきた彼女は桃子父に捕まってしまいます。
 …刑事さんですよね?
 ってか行く前に伊達に連絡くらい入れろォ!

 私はここ、二通りの展開を考えていました。
 一つは単純にあすかを人質にして椎名を呼び出し、復讐する展開。
 もう一つは、わざとこうやって自分が罪をおかすことで公判で、椎名が実は心身
喪失を装った計画的犯罪だったことを暴露する計画。でもこっちはマスコミが報道
しなかったら、裁判記録でしか知ることができないので賭けに近いですね。
(殺人者が無罪になったわけだから、報道されないことはないでしょうが、圧力が
かかる可能性はある)
 
 課の方では、あすかは無断欠勤かー、たるんどるとか言われてました。
 おい、テニプリの真田がおるぞどっかに!

 ところがそんな中、椎名が入院している病院に、椎名を殺害するという予告が
届き、それが桃子父の仕業だとわかり大騒ぎになります。
 で、椎名の警護を来栖達がすることになるのですが、面白いわけがない。
 椎名が連行されてくるわけですが、なんで大勢殺した人間を守らないといけないんだよ、
とブツクサ言ってます。気持ちはわかる。
 You、警護のフリして東京湾に沈めちゃいなyo!

 これ応接室かな?
 伊達が椎名の相手して…ああ、休暇終わったの?
 ともかく、マジックをやってるんですが、伊達マジックうめーな!
 カードをめくるマジックでも、椎名が反応しないから自分でめくっていくわけですが、
桃子の写真、桃子父などの写真が出てきます。
 すごい!トランプカードが写真に変わっているというマジックですね!?
(多分最初から写真でした)
 防犯カメラ映像の自分だとか出されて、だんだん落ち付かなくなってくる椎名。
 伊達は、「僕はキミが心神喪失じゃないと思っている」とズバリつきつけます。
 そして、スケッチブックを出して、これに丸を書いてみて、とマジックを渡す。
 なるほどねぇー。
 椎名は書かずに、なんか襲ってくるとかいってごまかし始めます。

 と、桃子父から電話がきました。
 よく考えたらあすかといい伊達といい、どこらへんで携帯電話の番号を入手したか
知りたいのですが、先日の訪問の時に名刺渡してたのだと思っておきましょう。
 3時までに椎名を連れて来い、間に合わなかったり、他に話したりしたらあすかを
殺す、という父。
 伊達が「どうぞどうぞ」と言ったら素人なだけにめっちゃ困ったと思うのですが、これは
別にお笑い番組ではないので、伊達、考えたすえに連れ出すことにします。
 まあ椎名も心神喪失装ってるわけですから「嫌」とは言えませんわなぁ。
 意思疎通ができてるってことになるわけだから…って「一緒に言ってあげるよ」と
割とあっさりいいました。
 一方今回出番の少ない久遠君はここぞとばかりに立ち聞き…いや、壁にもたれかかって
いたからもたれ聞き?してました。(細かいことはいいんだよ!)

 というか久遠君、勤務中は制服着ようか!キミが制服着てるの見たの、一話だけの
ような気がするよ!?

 あすかは桃子父に、今からでも間に合うから考え直して下さい、といいますが、
キミ相変わらず説得下手だね。
 怒らせるようなことを言ってどうする。
 説得の第一歩はまず共感からだろうが!

 怒ってるといえば来栖も怒ってました。
 伊達が椎名借りますつーてメモ残してどっかいってしまったからです。
 クビかもな!って言ってるけど、自分達だって椎名ムカついてたんだから、ちょっと
くらいは見逃してやれよ。

 伊達は車を運転しながら椎名に、どうして来る気になったのか尋ねます。
 もう演技する必要ない、と。

 伊達は、さっきの円を書くテスト、あれは書かない、という答えは責任を問える、
心神喪失じゃないってことなんだ、と言います。なるほど!
 これで演技を解いた椎名。
 桃子父のみじめな姿を見たかった、と言います。
 自分の人生を台無しにしたあいつの、と。

 アホかてめぇは。
 自分で自分の人生の責任も取れないならいきがってタバコなんか吸うんじゃねーよ。
見つかったら補導されるのくらい小学生でもわかるのに、いざ補導されて退学になったから
逆恨みってアホですか。

 あの時補導されていく時に、傘を持ってきてたという父と桃子の会話を見て、死より
つらい思いを味あわせようと思ったという椎名。
 それで他の人間も巻き添え?巻き添えで殺された人達の遺族の心は?

 伊達は、好意を持っていたのではないか、とズバリ指摘。
 でも桃子は、喫煙するような人は、といって相手にしてなかった。
 なるほどねー。

 椎名は、大ぜい殺した方が、心神喪失の真実味が出るとか言ってます。
 悔しいだろ、自白したのに捕まえられない。

 ご安心を椎名君。
 キミは捕まるよりもっとひどい目に遭うから。

 伊達、ここでネタばらし。
 さっきのテストでたらめなんだ。ウソついて済まなかった、と。
 恐ろしいですねー。こういうのが伊達の怖いところ。
 カマかけて、本当に心神喪失でないことを確認したかったんだと思う。

 えーと。
 桃子父はですね、あすかに対してまだ語ってました。
 でも、自分の気持ちわかるわけがない、といったところであすかが「わかるから
つらいんです」って言うんですね。
 自分も兄を殺された、って。憎んでもどうしようもない、この先に待っているのは
絶望じゃないと信じたい、って。
 
 自分の気持ちがわかってもらえるわけない、みたいなことで自暴自棄になる人は
多いけど、それは自分で勝手に思い込んでいるだけで、それよりつらい思いをしても
必死に這い上がろうとしてる人はたくさんいます。
 弱い心を否定するわけではないけど、自分だけが不幸だからって人を傷つけても
いい、暴れてもいい、というのは違うと思う。

 そこに伊達が椎名をつれてやってきました。
 思いあまった父は椎名を刺そうとするのだけど、それはギリギリ伊達が止めました。
びっくりしたー、刺されたかと思ったよー。
 左手で握ってとめる伊達。
 
 伊達は、桃子がどうしてバイトを始めたかご存知ですか、と聞く。
 するといきなり映像が流れ始めるんですね。
 久遠が準備していたらしい。
 それは、桃子の携帯に残されていたムービーでした。

 桃子はちゃんと父の誕生日を覚えていた。
 ギターを贈ろうと思って、でも高いから中古で買おうとバイトをしてた。
 どうせ、初ライブのチケットも買っているだろうから楽しみにしてて、と映像の中の
桃子は言ってました。
 多分生きていたら、ライブで演奏終えたあと、「今日は父の誕生日」って発表して、
舞台にあげて、その場でギタープレゼントするつもりだったんじゃないかな。
 それは永遠にできなくなってしまいましたけど。
 映像は、父へのお礼で終わっていました。
「お父さんは私の誇りだよ」

 事件があった日、ギターを買うため繁華街にいって刺された桃子。
 なんかもう父としては、どうしたらいいかわかんなくなっちゃいますね。

 っていうかここで数発椎名を殴っても、心神喪失よそおってるわけだから、病院へ
戻した時に椎名が「あいつに殴られた!」と言えない気もします、うん。
 you、殴っちゃいなyo!(もういいよ)

 そういうわけで桃子父は一応警察に連行されまして。
 来栖が伊達に、謹慎、と言い渡しにきました。異動もあるかも、って。
 でも来栖が、俺がお前でも同じことしてた、っていって肩をバン、と叩いていくのは
よかったなぁと思いました。
 まあ一応伊達さん、上司ですけどね!!!!

 椎名は病院に戻った、と病院の前でマスターに電話する伊達。
 マスターは何とかする、と言ってます。
 あすかが、しょんぼりして、「どうして被害者が加害者にならないといけないの。
どうしたら遺族救えますか」って伊達に言いに来ます。
 すると伊達は、包帯の巻かれた左手を見せて、「休暇中料理してたら切った、
そゆことでよろしく」と。
 要するに罪にするつもりはないってことですよね。 
 どうでもいいけど包丁の刃側を握ったのは指のはずなのに、手のひら側に包帯巻かれてる
のはなぜなんだぜ(プロイセン風)。

 椎名の方ですが。
 マスコミ対策のため、深夜裏口から退院することになりました、と告げられています。

 井筒はまた片桐にとっ捕まってましたが、今日結婚記念日だから早めに帰りたい
みたいなこと言ってます。
 片桐は、どうして警察は神隠しを追わない、と聞くわけですよ。
 井筒は、失踪届けが出ていれば追う、という。

 これは家出捜索人願いと同じようなものだと思いますね。
 未成年なら、事件性を考えて警察は動くけど、成人してて健康な人なら、自分の意志で
出て行った可能性もあるとして、捜査本部立てて探すようなことはしない。
 ましてや法で裁けなかった犯罪者ならどっか逃げたんだろう、程度に考えてるんじゃ
ないのかなと。わざわざそういう人間を警察が探す義理もないし。
 
 井筒が知ってるのか知らないのかという感じで、死体がない事件は捜査本部を設置
出来ません、というのがよかったですね。
 椎名が神隠しに遭うかも、と片桐に言われても井筒は取り合いませんでした。
 多分そうだろうと思っているからでは?

 あすかは桃子父を取り調べ中なんですが。
 ここの展開がすごくよかった。
 あなたは脅迫状を送って一人で椎名を待っていましたね、というあすかに父は、
「私はあなたを…」と言いかけるんだけど、あすか平然と、「何の話ですか。私は
今日家で寝てましたけど」と。
 脅迫罪で起訴は免れないけど、多分執行猶予はつくでしょう、というあすか。
 なかなか憎いことしてくれますね。
「なで肩の上司の背中からそう教わりました」
 あすか結構根に持ってる!

 片桐が気になって引き返してくると、井筒もう帰ってました。
 こういう時だけはぇぇな!
 片桐は急いで椎名の病院に向かいます。

 椎名の方は裏口から出てるんだけど、伊達と久遠に囲まれた。
 まあこいつらにかなうわけないじゃん。
 というわけで「お前に明日はこない」というセリフとともに眠らされた椎名。
 久遠が伊達に、「なんでそんな悲しそうに撃つの」って言ってたけど、満面の笑顔で
撃ってたら変態だろうが!
 と、椎名がいきなり久遠掴んでます。
 やばいこいつ、麻酔効きにくい人だ!

 と、椎名は、心神喪失よそおえたと思ってる?お前ら何もわかってない、とか
言いましたよ。
 つまり…協力した奴がいるってことですよね。椎名の無罪に。

 一方片桐は椎名が退院したことを知り、駆け付けてきましたが、もう誰もいません
でした。
 椎名が落したコインを拾い上げてましたが…。

 マスターに椎名を引き渡す伊達。
 久遠は、閉じ込めてる場所はどこにある、と伊達に聞くんだけど、伊達は、俺の
役目はここに連れてくるだけ、どうなってるか知らないし、知りたくもない、と。
 確かにそうですよね。
 
 桃子父はあれから、桃子がためてたお金でギターを買ったらしいです。
 片桐がまた訪問して話を聞いてたんだけど、父が「しばらくは(使わずに)娘に
貸してやります」と言ってたのがなんかいいなぁ、と思いました。

 片桐は椎名が行方不明になったことを話し、心当たりは?と聞きます。
 実は父には心当たりがありました。
 連行されていく時に久遠が、「椎名を始末する、あんたはもう苦しまなくていい」
って言ってたんですね。
 でも父は、私は知りません、と言いました。

 その久遠はバーを掃除しながら、椎名の退院どうしたの、とマスターに聞いて
ますが、お前に話すことはない、手を動かせ、って言われてました。
 マスターめっちゃ嫌ってんな。
 一方伊達は椎名の言葉を考えてました。
 まだまだ何か闇がありそうです。

 んと、今回見て思ったのは、あすかのキャラが大分丸くなってきてよかったというのと、
久遠の危なっかしさが目立ち始めたってところですね。
 特に桃子父に始末してあげると言ってることといい、本人は多分遺族の苦痛を取り除く
つもりで他意はないとは思うのだけれども、それでも、まだ正義という思いの上でして
いるように見えます。
 伊達は、第一話みたく、どうしようもない時には言うけれども、普段は、誰にも感謝
されなくていい、黙って始末してればいい、みたいな雰囲気があると思うので、それが
久遠と決定的に違うところだと思います。
 この、久遠のやり方が、神隠しの正体を片桐が握るきっかけにならなければいいのですが。

 あと、桃子父のことばかりクローズアップされてて、他の遺族のことがなかったのは
もったいなかった。

 今都内で問題になっている、110歳以上高齢者数名が行方不明なのもまさか神隠し!?
(不謹慎だからやめなさい!)


 

 真犯人よ、闇で消えろ。
 Wiiよ、もっと値下がりしろ。




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