多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→獣医ドリトル


獣医ドリトル

第1話(10/10/17)

 話は面白いし出演者の皆さん好演だと思うのですが、小栗さんだとさわやかすぎて、
ドリトルの持つ、ぶっきらぼうだけど本当は優しいところ、がちょっと伝わりにくいかなぁと
思ったり。
 本当にイヤな奴、金にがめつい奴だと思っていた飼い主が、ドリトルの隠れた優しさを知る
というのが、小栗さんだと二枚目すぎて伝わりにくい(笑)。
 じゃあ誰がいいかと言われると困ってしまうんだけど、例えば谷原章介さんとか伊勢谷友介さん
とか…うん、めっちゃ龍馬伝!(この人達が二枚目じゃないと言ってるわけではないです)
 ただそういう、迫力がもうちょっとある役者でもよかったかなぁと思います。
 もういっそ、ドリトル=水嶋ヒロ、花菱=佐藤健、あすか=榮倉奈々で………メイちゃんの
執事が始まってしまうわ!


 えーさて冒頭からドリトル先生登場です。
 まーたソファで寝てたのか。
 パンかじりながら、花菱が出てるドラマ見てました。
 花菱はテレビで、ペットを捨てないように、大事にしようみたいなこと言ってます。
 彼は人気カリスマ獣医で、テレビ番組も持っていて、沢山の飼い主が救いを求めて
やってくるのですが、手に負えないのはドリトルに回したりする、というちゃっかり者です。
まあそれでドリトルも客来てる部分はあるんだけど。

 その花菱が出ているテレビを見ている少年、トオル。
 彼はペットの猫、ラグをいつも可愛がっているのですが、登校拒否になっているようで、
母のミチコは呑気なようですが、父は、甘やかすな、しっかりさせろと言ってます。
 ああ、典型的なダメ父だわこれ…。
 理由も聞かずに頑張れ頑張れしっかりしないとダメだっつーて子供を追い詰めていく
タイプですね。下手すると子供自殺しますよ。
 
 と、ここでラグがマンションの手すりに飛び乗ってそこから転落してしまいます。
 猫がいるのに窓開けてるのもどうかって感じだけど。
 あわてて動物病院に連れて行くことになるのですが。
 最初にいったエンペラー病院では安楽死させた方がいいと言われてしまいます。
 で、院長先生は、花菱の病院を勧める。
 普通ライバルですからすすめたりしないのですが、ペットの治療を受けさせるのにどこが
いいかを決めるのは飼い主だ、という考えは立派だと思いました。

 一方、ドリトルのところに訪ねてきた女性が一人。
 名前はあすか。
 富沢先生という方から紹介を受けてきました、と挨拶するもドリトル、今からリクガメの
オペがあるとかいってさっさとドア閉めてしまいました。
 すいません、さっきから主人公、まともに映ってないんですけど。

 花菱の病院にラグをつれてきたトオル。
 血腫が脳を圧迫していてムリだとここでも断られてしまいます。
 もう諦めようというトオル父。
 お前は最初からやる気ないだろ。
 花菱はここで、態度最悪口も悪いが優秀な医師を一人知っている、と言う。
 なるほど、それがドリトルですね。

 あすかの方はやっと出てきたドリトルに、アカスミライという競走馬が足を骨折してしまい、
それを治療して欲しい、と頼みます。
 ドリトルは資料を見て、安楽死しかない、と言う。
 足を折っただけなのに!というあすかですが。
 ドリトルが説明してる通り、馬にとっては骨折は本当に致命的です。
 どうしてもなおしたければ三千万、というドリトル。
 あすかは当然ぼったくってると怒りますが。
 ドリトルこそお前は何もわかってない、と怒る。
 完治するのはとても大変だ、馬は人間の体重の10倍だ、薬も当然10倍、そして
寿命も約20年、維持費だけでも年間500万かかる、と。
 それを考えたら保険があるわけでもなし、三千万という治療費は妥当ということですね。

 手術するだけでも三百万かかる、諦めろと言ってるところにトオルが登場です。
 つーか頭骨折してる猫を抱きかかえて運ぶのもどうなのって気がしなくもありませんが、
ドリトルはさっそくラグを診察。
 トオル横で、ネコは高いところから落ちても大丈夫なんでしょう!?とムチャなことを
言ってます。
 ドリトルも言ってるけど限度があるわ!
 猫のご先祖様が高いところから落ちても平気な身体能力を得た頃には高層マンションは
なかった、というドリトル。
 ちなみに最近では飼われている猫も大分本能とかが薄れつつあるため、高さに対する恐怖が
なく、高層マンションの手すりに平気で飛び乗ったりして落ちるようなケースも沢山あります。
(犬もあります)
 人間の場合には名前がついてまして、「高所平気症」っつーんですけども。
 動物なら危険くらい察知するだろう、じゃなくて、飼い主が排除できる危険はきちんと排除
しなくてはいけない、それが飼い主の責任です。

 ドリトルはラグの治療費に百万円かかる、という。
 父、たかが猫の治療費に100万も取るのか、と言うのですが。
 ドリトルは、治療は人間の場合と同じだ、イヤなら他を当たれとけんもほろろ。
 ホロホロチョウは鳥の名前。何なんだ。

 父は、こんなのに大金払う意味はない、新しい猫くらいいくらでも買ってやる、とトオルに
言ってます。
 あーはいはい、登校拒否の原因分かった気がします。
 トオルは、この世にラグは一匹しかいない猫なんだよ、と猛反発。
 そんなだからいじめられるんだ、という父を無視して、母親に話してくる、と飛び出して
いってしまいます。
 子供なのに人間ができているなぁ、トオル…。

 今の母は再婚した妻で、よくトオルを甘やかしている、という父にドリトルは、あんたが
そんなだから猫の存在が大きくなるんだと一喝。
 いやー、スッとするわー。
 父がプンスカしてるとこにトオルが戻ってきて、100万は母が出してくれると報告。
 ドリトルはオペ開始します。
 よし、朝田を呼べ!チームドラゴンとチーム・ジェネラルも呼べ!(人間担当だろうが!)


 さてドリトル先生がオペの間にちょっとひとつ。
 よく、「うちの何々ちゃんは家族同然なのよ」とか「子供みたいに大事なペット」という人が
います。その受け止め方は否定しません。(ペット同伴不可のとこに無理やり連れて入ろうとする
アホは論外)
 けれども、動物病院での治療になると、「たかが犬に●万円」「たかが猫なのに高い」と
いきなり動物扱いし始める人がいます。
 ドリトルも何度も繰り返し言っているように、動物だろうが人間だろうが、する治療は同じ。
動物には保険がない分高くなって同じ。都合の悪い時だけ家畜扱いに戻すのなら、飼わない
方がましです。
 ましてや、義務付けられている予防接種を受けさせなかったり、フンの始末もできない、
公共の場所で犬のリードを離すなんてことをしているアホ飼い主はペット飼う権利はありません。
 命を預かっているということを忘れないで欲しいです。
 飼うのなら最低限その動物について勉強するくらいはして下さい。
 

 オペは成功しまして。
 それに立ち会ったあすかは、最初はいじわるな人かと思ったけど、動物と接している
時は違う人みたい、と、ほめてんだかけなしてんだかわかんないことを言ってます。
 それで、アスカミライを改めて託すのですが、ドリトルは、払って当然だ、それより問題は
維持費だぞ、と結局いじわるなのでありました。
 まあ受け入れ先が見つからないと結局安楽死させることになる、というのだからここに
おいてもドリトルが厳しい理由もわからなくはないのですが。
 
 ラグのことでドリトルはトオルに、意識障害を起こしているから、毎日話しかけてやって
回復を促すんだ、といって本を貸してくれます。
 あとは自分達で介護をしろ、というドリトルに、回復する可能性もないのにあとはこっちで
やれとは医療詐欺だとかアホなこと抜かす父。
 あのな。
 助かるか助かるかわからんけど手術しますがいいですか、と言われて同意してオペして、
こっから先どうなるかはわかりませんと言われて金返せっていうのは通らないと思いますよ。
 食べ物買って食べたらまずかったから金返せというのと同じです。
 オペした時点で金かかってんだから払うの当たり前だろう。
 ドリトル、しれっと、獣医は慈善事業じゃない、ビジネスだ、と言ってて良かった。
 口は悪いが当たり前のことですね。

 さて、アスカミライが運ばれてきましたよー。
 ドリトルは、金の算段をしとけ、都合付かなかったら体で稼いでもらうぞ、と言います。
 立ち尽くすあすか。
 あ、この顔は思い切り「体で稼いで」を勘違いしてる顔だ…。

 ドリトルがオペに入っている間、受付の仕事をしているあすかのところへ、花菱がやって
きました。ラグの状況を気にしてるあたり、ちょっとは獣医らしいな。
 つーかあすかも、素人だから仕方ないとはいえ、ペラペラ個人情報みたいなんをしゃべって
いいんでしょうか?
 しかもあすか、ここでアスカミライについてもペラペラしゃべってます。
 まあこれは話の展開上あってもいいのですが。

 この馬はもともとあすかの父が買ったものでしたが、なかなか勝つことができなかった
みたいです。
 そして父は、アスカミライの勝利を見ないまま、交通事故で亡くなった。
 いわばこの馬は形見です、というあすか。
 つーか自分無職らしいですが、アスカミライよりもっと先に気にすることあるだろ!
 あと、まったく勝てなくて有名になった馬もいたので、そちらの方で売っていくというのはどうだ。

 というわけで花菱、何かあったら相談してねーと名刺渡して帰って行くのですが。
 あれ…あすかさんはこっちに就職のアテ、頼んだ方がよかったんじゃね…?

 と、アスカミライのいる倉庫からすごい音がしたのでびびるあすかですが。
 ドリトルが寝た音でした。どこでも寝るなーホント。
 ま、獣医はこれくらいでないと務まらない、大変な仕事だと思いますよ。
 ドリトルは、痛そうにしている、というあすかに、オペの前も痛かったはずだ、それを
隠していただけだと説明。
 動物というのはそうですね。本当に余裕なくなるまで具合悪いのを隠しがちです。
 それは、野生の上ではちょっとでも具合悪そうにしているのを見せると狙われてしまうからです。
 巣が狙われそうになると、ケガしているフリをして捕食者の注意をひき、ヒナのいる巣から
離す、という鳥もいるくらいです。

 馬は骨折した足をかばうので他の足に負担がかかるようになる。また、別の病気も併発しやすい
からしっかり世話をするしかない、地獄の2ヶ月が始まるぞ、とドリトルはあすかを脅します。
 まあ逆に言えばこの2ヶ月頑張れば大丈夫だよってことでもあるんですけどね。

 えー、トオル父。
 部下に対してきっつい発言してます。
 現実を見ろとか、確実に利益あがる案を出せとか。
 典型的な、オールオアナッシングの人ですな。
 お前そんな生き方してるといつか夜道で刺されるぞ。

 さらにトオル父は、二週間しても猫が意識を取り戻さない、と弁護士に相談していました。
 その弁護士は、医療詐欺ですね、と鼻息荒くいいます。
 ネットでもドリトルの評判は悪いって。
 ここちょっと意外だったんだけど、なんで悪い評判しかないんだろう。
 他のとこが見はなしたのをドリトル、沢山治してるはずなのに。
 悪い評判だけしかないというのはちょっと演出にしても納得いきません。
 わざと弁護士がいい評判は無視してる、みたいなエピソードが欲しかったなぁ。

 あすかがアスカミライの世話をしているところにその弁護士がやってきます。
 彼女の名は赤井。
 親戚に赤井秀一という人はいませんか?
 ともあれ、赤井はあすかにも、あなた騙されてるわよ、と言います。
 さらに診療中だったドリトルのところに乗り込んできて、訴訟を起こすと宣言。
 あんたどう見ても営業妨害ですけど。
 治る見込みがないのに手術をした、これは立派な医療詐欺です、と高らかに言ってますよ。
 それ聞いた患者さんたち、みんな帰ってしまいました。

 赤井は、日本の獣医学は未熟で欧米より10年遅れている、動物を愛しているからこそ
どーたらこーたらと。
 愛してるなら黙ってろ、とドリトル言うのがよかったなぁ。
 いい加減な治療する医者は確かに許せないけど、ろくに調べもしないで頭から悪い医者と
決めつけて訴える行為は問題にならないんですかねー。(法律上では一応裁判を起こす権利は
あるので問題にならないといやならないのですが)
 ニュースにもなって、ドリトルのところはすっかり閑古鳥。
 この調子だと最終回までに病院閉まってそうな気がしなくもありません。

 ヒマなのでドリトル、あるところに出かけました。
 それは、自分の師匠さんにもあたる、富沢先生のところでした。
 でっかい牧場でゆったり暮らしているみたいです。
 いいなぁー。
 北海道の畜産業なんかこんな感じの広さでしょうね。
 大変だろうし、好きでないと出来ない仕事だと思う。
 ドリトルと富沢が話をしている時に、ドリトル、牛の手綱を持ってるんだけど、この牛が
ウロウロしてるのが妙にかわいかったです。

 富沢は、病院しめてここで家畜の伝染病とか研究するメンバーに入ったら、とドリトルを
誘うのですが…。
 それはともかくとして、あすかを紹介したことについてチクチク文句言うドリトル。
 富沢が、動物には優しいが人間には冷たいな、と彼を評価していたところからすると、
最終回あたり、人間を信じてみようと思うみたいな、うすら寒い展開にならないといいの
ですが。それやると物語うすっぺらくなっちゃうからね、やめていただきたいです。
 獣医ドリトルはあくまでも人間嫌い、の方がいい。時々あすかを信頼する、みたいなので。

 あすかの方は、アスカミライの受け入れ先が見つからない、と困ってました。
 アスカミライ相手に、あの時楽にしてた方がよかったの、とか語りかけてるけど。
 動物ってね、人間と一緒に暮らしていると結構言葉を理解していますよ。もちろん言葉そのもの
っていう意味じゃなくて、音として認識してて、この音の時には名前を呼んでいる、この音の時
には怒ってる、みたいな認識は大抵の動物ができます。
 ペットとか馬とか牛になるともうちょっと高度な認識しますよ。
 だから下手にこんなこと言うもんじゃない。

 倉庫にカラスが入ってきて、パニックになったアスカミライ。
 ドリトルが帰宅すると、暴れたらしいアスカミライにあすか、弾き飛ばされて気絶してました。
 ついに死人が…。(死んでない、死んでない!)
 カラス程度で暴れるとは思わなかったというあすかにドリトルは、思うように動くことができない
状態の時は、恐れる必要がないものに恐れる、ここが安全な場所だと教えられる群れのリーダーが
必要だと説明。
 なんだかんだいいつつもドリトル、きちんと説明してるからいい人だと思います。
 あすかはアスカミライに、不安にさせていたのは自分、ごめんねと謝ります。
 このあと多分台本ですと、アスカミライがすり寄って「なんだこいつぅーウフフフー」みたいな図を
やりたかったんだと思うのですが、馬めっちゃ後ずさってんですけど。
 「私が守るから」とあすかにスリスリされて、すっごいいやがってんですけど!

 ちなみにここ、CM入り過ぎです。たった6分の間にCM3回ってどないやねん。
 ちゃんと入れていいCMの比率守ってんだろうな。(最初何十分かCMなかったので、その点は
大丈夫だと思いますが。)

 ラグのオペが行われてから16日目。
 まだラグは目を覚まさないのですが、声をかけ続けるトオルに、「たかがペットだろ、前に
進むためには切り捨てないといけないものがあるぞ」とひどいことを言う父。
 トオルは言いました。
「お父さんには無理な希望でも、僕が頑張ればできるかもしれないじゃないか!」
 おい父、メチャクチャやりこめられとるぞ!
 トオルはブッダの生まれ変わりか何かですか!

 父は診療詐欺で訴訟する、とトオルに言うのですが、トオルは僕はあきらめない、と
宣言。
 どっちが大人げないかって話になってまいりました。
 
 あすかは赤井に会いにきて、訴訟やめてほしい、アスカミライの居場所がなくなる、と
頼むのですが、赤井はペットがおなかをすかせているとか言います。
 あんたもペット飼ってるくせにドリトルの良さがわかんないのかよ…。
 夕食を食べさせてもらったあすかは、レッドというコモンマーモセットを赤井が飼って
いることを知ります。
 つーかご飯食べてないみたいなんですけど、レッド。
 この時点で明らかに異常なのに、「あら、また食べてないのね」で済ませる赤井。
 ドリトルが聞いたら激怒しますなあ…。

 このレッドは死んだ息子が大切にしていたものだという赤井。
 家族と同じよ、といいますが、お前は自分の息子がメシを食わなかったら「あら、また
食べてないのね」で済ませるのか。ダメ飼い主め!
 さらに止まり木から落ちてしまって、やっと病気かもと言い出す赤井ですが。
 日本の獣医師はダメ、診せられないとか言ってます。
 あーはいはい、わかりましたー。(←銀魂の銀さんの声で再生していただくと、より
あきらめムードが漂います)

 というわけでネット使って海外の獣医師に診察を頼む赤井ですが、各国の名医から
「安楽死させるしかないね」と言われてしまいます。
 赤井は、たかだか白内障でしょと言います。
 あのさー。
 あんたもホント、トオルの父とかわらんね。
 たかが犬、たかが白内障、たかが…。
 
 エンペラー病院に連れて行きますが、ここでも院長は、難しいオペは引き受けられない、と
言います。
 失敗して訴えられたら業務に支障でますしね、とイヤミも忘れない。
 もっと言ったれ!
 花菱も断ります。つーか花菱がちゃんと治療してるの見たことないんだけど!
 ともあれ花菱は赤井に、人間は世界中に一種類、それでも治せない病気がある、動物は
何万種類いる、そのすべての動物の、すべての病気に獣医師が対応するのは無理です、と
割ともっともなことを言います。
 でも、ひとりだけ治せるかもしれない医師を知っている、ドリトルだ、と。

 訴訟起こしてるのに行けるわけがない、という赤井に花菱が「あなたのプライドとこの子の命、
どちらが大切ですか」って言うのはよかったなぁ。
 赤井が帰った後花菱もなんか様子がおかしかったけど、彼自身も何かトラウマがありそう
ですね。

 さてトオルの方は、いくらやってもラグが目を覚まさないのであきらめかけたところだったん
ですが。
 母が、私はつらいことがあるなら学校なんか行かなくてもいいと思ってる、でも、ラグのことは
頑張ってほしい、だから無駄だなんて言わないでと励ましてて、いい人だなぁと思いました。
 こんないい人がなんであんな頭悪い父と結婚しちゃったかなぁ…。
 え、もうすぐ死んで財産入りそうと思ったから?(どんだけ腹黒い人なんだよ!)
 
 アスカミライの受け入れ先がないなら処分するしかない、というドリトルに、それでも
獣医ですかと勝手なことを言うあすか。
 いや…生かすことを選択したのはあなたですが?
 どうにもならなくなったらドリトルを責めて、随分気楽なことですなぁ。
 と、そこに赤井がやってきました。
 もっと早くサル連れて来いよ…。

 ドリトルは、治療には200万かかる、と言います。
 赤井は足元を見て、と言うけど、ドリトルは正当な報酬だ、と。
 体が小さいから人間と同じオペでもものすごく難しいからって。あとちょっとだけ、
客がいなくなった損失も乗っけてるらしい。ちゃっかりー!
 弥太郎だ!弥太郎がここにおる!

 そこにトオル父が来て、猫のことで抗議にきたらあんた何治療してもらいにきてんだよ、と
見苦しい内輪もめを始めてます。たかがサルの治療費に大金出して、と。

 そんな彼らにドリトルは、動物の治療費が安いと誰が決めた、と言う。
 人間と同じ治療をしないと治せない。
 どこが悪いかも言わない。
 考えたことがあるか、この小さな目をオペすることがどれだけ難しいか、と。

 ※米粒に自分の名前を書くようなもんだと思って下さい。

 赤井はドリトルの言い分に、では飼い主がオペミスに対して訴訟を起こすのは間違いか、と
反論しますが。
 一つの面では正しいが、正義は一つではない、と言うドリトル。
 欧米では、ペット訴訟が増え過ぎてどんどん獣医は廃業に追い込まれている。
 訴訟が増えれば、リスクを伴うオペは避けて、安楽死を進める医師が増える、と。
 そこで赤井は思い出すんですね。
 相談した外国の医師が全員、安楽死させた方がいいと言っていたことを。
 それは当然のことだったわけです。
 誰も訴えられるリスクを背負ってまで「たかが一匹のサル」の治療なんてしたくないわけだ。

 赤井の行為は、可能性が低くても、命を救う努力をしている獣医師の足を引っ張っている
だけだ、とドリトルは言います。
 そりゃそうだよなぁ。
 明らかなミスならともかく、経過を見ているだけなのに最初から無駄な行為をしたと決めつけて
訴訟起こされちゃかないませんからね。
 ここで割って入ったのがトオル父。
 騙されちゃだめだ、うちの猫は目を覚まさないといいます。
 だからー…。
 意識取り戻す可能性は20%と言われてるだろうが。
 なんでそれが「騙された!」になるのか理解できません。

 と、そこにトオルやってきました。
 ラグの手がちょっとだけど動いた!といいます。
 動いたのはいいがあんたもうちょっと静かに猫を連れてくるとかできんのか…。
 治るもんも治らなくなりそうだよ!
 勘違いだ、という父の目の前で今度こそラグ、目をさましました。
 本当に奇跡は起きたのです。

 そういうわけで赤井はドリトルにレッドのオペを頼みます。
 この後のオペ風景で気づいたのですが、ドリトルの病院の外観と、オペ室の天井の
高さが合わないような気がするのですが…。
 いいけどさぁ。


 トオル父今日もまた仕事してましたが(なんとこれでも社長らしい)、部下の出してきた案を
ダメだ、と突っぱねたのですが。
 トオルが、父には無理でも自分が頑張ればできるかもと言ってたのを思い出し、
部下にやってみろ、と声かけるんですね。
 それを聞いて他の社員が僕も僕もと案を出してきて。
 まるでどっかの専門学校の「僕は何々になる!」「私は何々!」というCMみたいだなぁ、と
ちょっと思いました。(感動台無し)
 ま、いい社員もって良かったですね、シャッチョサン!

 トオルは父に、自分は獣医師になる、と言います。
 父も、可能性がある限り頑張ればいい、と励ます。
 そしてトオル、初めて母に「ありがとうお母さん」って言ってていい雰囲気だなと思いました。
 しかし少年よ。ドリトルの才能はマネしても、あの態度はマネしちゃいかんぞ、うん。
 あとここで笑い合うシーンで、ラグが嫌がって父から逃げようとしてました。
 撮り直してあげて!

 学会で富沢や、エンペラー病院の院長が話をするシーンがあるんだけど、院長土門は
かつて教授の座を富沢と争い、大学を出て開業したというのがわかります。
 富沢に、大学出てよかった、とチクチクイヤミいってました。
 まあ富沢はイヤミ言われてても右から左へ受け流す〜って感じでしたけども。

 ドリトルは、赤井がレッドを連れてきたのは花菱が推薦したのだと知りますが、まあ別に
気にしてないようです。
 訴訟も取り下げられたことだし良かったですね。
 ただ、あの小娘(あすか)は最悪の結末になりそうだと言ってたんですが。
 まさか、ドリトルにとって最悪、という意味だったとは(笑)。

 アスカミライは富沢の牧場に引き取られることになりました。
 多分ドリトルが頼んだのだと思います。
 そうしてあすか。
 体で稼いでもらうだけ、と言われてびびるのですが。
 夜の仕事ですね!みたいなこと言ってんだけど、ドリトルは、お前みたいなのを雇って
くれるとこはどこにもないから、うちで働いてもらう、と宣言。
 人間嫌いのドリトルがどこまで耐えられるのか!(これそういうドラマじゃないから)

 普通ならここでいい雰囲気で終わるとこですが。
 ドリトルは公園で、矢のささったカルガモを見つけました。
 あすかはやったらしい人間が逃げていくのを目撃します。
 こういう人間はもう戦場に送りこんだらよろしい。
 ほんっと腹立つわー。
 次回で逮捕されてくれればいいんですけど。

 ドラマの最後に注意書きとして、動物の扱いには細心の注意を払い、CGも使ってます
みたいなのが出たのはよかったです。
 ま、動物が出てくる映画とかでも必ずこういうのはありますからね。
 このドラマにはペットを飼うことの大切さを訴えかけていってもらいたいです。



☆☆☆☆☆☆酒の肴に動物の話☆☆☆☆☆☆
 スコットランドのある牧場にて、子牛を牧場内に入れてやろうとしていた女性がいた。
 女性は子牛の鳴き声を聞いて飛んできた母牛に攻撃され、まさに踏みつぶされようと
する寸前だった。
 その時さっそうと一頭の馬が現れ、母牛と女性の間に入り、女性をかばうように牛へ
反撃。その間に女性は柵の外に逃れた。
 獣医師はこのニュースに、「馬が飼い主を救った例は聞いたことがない」と不思議がったと
言う。
 それはともかく、子連れの動物には近寄るべきではない。





多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→獣医ドリトル