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LADY〜最後の犯罪プロファイル〜

第4話(11/01/28)

 ここまで見てきて、このドラマも面白いことは面白いんだけど、やっぱりちょっと、
プロファイリングで犯人を追いつめていく、という展開とは程遠い気がします。
 何より失礼だけど主人公にあまり共感がもてない。それが残念です。

 さてさて。
 いつもの居酒屋で食事しながら、巽という死刑囚と面談をすることになった、と言って
いる結城。
 こういう場所でくらい仕事の話はやめた方がいいと思うんですが…。
 7人、生きながらに解剖して殺している、という話を聞かされて、料理の魚を前に
うんざり顔のマリエさん。お気の毒です。
 解剖したあと、巽は遺体を丁寧に縫い合わせているらしい。
 こういった特徴的な犯行をやるからには、そうすることになったきっかけが幼少時代
くらいにあるはずですね。
 
 一方柘植の方は妙な動きをしていました。
 なんだかこの人の過去も気になりますね。
 翔子の父の事件に必ず関係してると思うのですが。

 結城が言うことには、巽の面談は向こうから希望してきたらしいです。
 死刑囚のデータが取れるとなれば当然翔子、寺田、圭介の全員が面談希望をして
譲らない。
 マリエはジャンケンで決めたらーと軽く言うのですが。
 相手の心を読むことにかけてはスペシャリストのプロファイラー。
 あいこばっかりで決まりませんでした。
 お前らはビビディの隠れ家に乗り込んでいって、誰が最初に戦うかでずっとジャンケンしつづける
悟空たちか!

 その頃、ある犯人が殺人をやらかしてました。
 こいつも変な手法にこだわる奴だなぁ。

 で、死体発見されるわけですけども。
 …なんか変なアイテムを口の中に押し込んでいたわりには、実際の死因はナイフでひとつき
という、最後の一ひねりが足りない犯人。
 のちに、殺すことには興味がない、メッセージを残すことに興味があると分析されていましたが、
そういう殺人方法はちょっとおかしいんだなぁ。ドラマだからいいけども。

 どうやらジャンケンで勝ったらしい翔子、結城とともに巽と面談です。
 二人は別室で、カメラを通じてみていることになりました。
 でも翔子はとにかく犯人に引っ張られやすいから、逆に危険な気がするんだけど。

 結城の質問に答えず、キャンディない?とかいってる巽。
 おおーい、こちらの死刑囚に飴一年分お持ちして!口の中に突っ込んであげて!
 口の中ネチャネチャになればいい!

 4人もいれば誰か一人は持っているでしょ、という巽ですが、4人のうち男が二人な時点で
実質2人だと思うんですけど。
(男二人より女二人の方が持ってる確率が高いから)
 こいつプロファイリングの心得があるように見えて、実はそう見せかけてるだけだな。
 白虎さんなら見抜けるはず!
 結城があれこれ質問するのに対して答えていく巽ですが、その答えが、有名な殺人鬼の
ものであることを見抜く翔子。
 いやーツッコミが早くてよろしい。(ツッコミじゃねぇし)
 ちゃんと質問に答えるならあげる、という翔子。
 アメちゃん持ってましたぁぁぁぁ!
 
 巽は10歳の頃に、拾ってきた猫が死んだ、と言います。
 そしてバラバラにして体の中のスイッチを探したらしい。
 …やる気スイッチ?(それ塾のCM)
 つまり、命はスイッチが切れるから死ぬ、と考えたわけですか。子供にしてはありがちな
発想だけど、普通は解剖したりしませんね。
 そのうち、スイッチを探すことより解剖することが楽しくなった、という巽は、バラバラにした
ネコを組み立てなおして元通りにしたけど生き返らなかったと。
 人を解剖したのも同じ理由?と聞かれますが巽は答えませんでした。
 発端はこの猫のことかもしれないけど、人間をターゲットにしたというのは何かきっかけが
隠れていそうですね。
 まだ誰も気づいてないような。
 
 巽は昨日起きた殺人事件に興味を示します。
 その頃柘植は被害者の家族とあってて、奥さんが言うには、昨日は息子の誕生日だったから
早めに帰ろうとしていて、拉致され殺されたらしいです。
 息子に、今日は泣いていいっていう柘植がなんかかっこよかった。
 青島さーん!こいつの背中どついちゃってください!

 犯人を捕まえて、そいつを殺すからと言い出す息子。
 お前ちょっと言うことが過激すぎるぞ。
 柘植は、人を殺すことは悪いことだ、と言いました。
 なんだか自分にも言い聞かせているように聞こえますね。

 巽は、犯人は凶悪犯気取りだが犯行は幼稚で子供っぽい、と指摘。
 聞き入る結城に、ペースにはまってますよと注意する寺田。
 …この人たち本当に大丈夫か、巽と面談してて…。
 巽が面談を要求してきたのも意図があるから、というのを思い切り忘れてそうだな。
 結城は気を取り直して、死刑を引き伸ばしたくて呼んだんじゃないの、と言いますが。
 巽は殺すのは何度も経験してきたが殺されるのは初めて、楽しみ、と返す。
 この手の犯人って死ぬことは全然怖くないんですよ。それよりも、自分の考えを世の中に
知らしめたいとか、名を残したいという気持ちの方が強いから、ペースに巻き込まれず、
お前には興味はない、という態度で相手の挑発に乗らないようにせんと。

 人の命をなんだと思っている、という結城に、生まれながらのモンスターとか言っちゃう巽。
 わかったから怪物ランドに帰れ。
 彼は去る間際に、92と73という数字を言い残していきました。
 別室で様子を見ていた寺田と圭祐も、巽の心は読み取れない、手ごわい相手だ、と
言います。
 冷静な彼らがそう判断するんでしょうからよっぽどでしょうね。
 翔子はもっと巽のことを知りたい、と興味津津です。
 こいつは引き込まれるタイプですね、はっきり言って。

 捜査本部では、被害者が呑み込まされていたものが、ヨーロッパで売られている
ものだと判明していました。
 キーホルダーも非売品である、と。
 柘植はヨーロッパへの渡航者リストを調べろと言いますが、捜査員からは数が多すぎる
という声が上がる。
 それでも調べないと絞れないんじゃないですかね、普通は…。
 その頃、第二の犯行が起きていました。

 柘植は藤堂に、どうして今回CPSの協力を断ったのか、と聞く。
 彼自身はこの事件に対するCPSの意見が聞きたかったからです。
 藤堂は、自分の手で犯人を捕まえる、と鼻息荒いですが、柘植は誰に頼ろうが犯人が
捕まりさえすればいい、という考えのようです。
 藤堂はそんな柘植に、先輩は変わった、という。
 最終的に犯人逮捕につながればそれが良いわけで、こだわりすぎる藤堂の方が
私は問題だと思いますけどね。
 こうしてる間にも実際事件はまた起きてるわけだし。
 誰の手も借りないと言ってる間にどんどん被害者が増えていって、それでも自分の手で
と言ってたらただのアホですよ、藤堂君。

 で、CPSに情報を渡す柘植。現場にきています。
 第二の犯行では、現場に様々な足跡が発見されたらしいです。
 第一の事件では一つしかなかった、という圭祐。
 複数犯か?と考えますが、翔子は単独犯だと言う。
 足跡の足のサイズ、歩幅は同じ。
 つまり、左右違う靴を履いてそこらを歩き回ったらしい。
 何のために?

 さらに、遺体は前回と同じポーズをとらされていました。
 偶然ですよとか言っちゃってる捜査員。
 お前はすぐ警察やめろ。いてもムダだから。
 今回は何かを飲み込まされた形跡はないらしいです。
 しかし印は必ずどこかにあると考える一同は、そこらを探します。
 翔子の方はまた犯人とシンクロしてます。
 怖いな毎回毎回。いつか戻ってこれなくなりますよ。
 あと今回3Dだかで犯人像再現されていたけど逆に怖いから!
 翔子曰く、犯人にとって犯罪はゲーム、ワクワクする、僕からのクイズを楽しんでくれ
という気持ちがあると。
 そこにあったヘルメットみたいなんを発見して翔子、ルミノール反応をやってもらってます。
 そこから、92、73という番号が浮かび上がってくる。
 巽が言った通りの数字でした。
 巽が指示をして犯行をやらせていたか、何らかの方法で犯人とメッセージをやり取りできたか。
 どちらかに絞られますね。
 翔子は犯人像を、幼稚な男だと言いますが、結城はそれが巽のプロファイリングだと
指摘。
 まあ犯人像を正確に割り出していれば同じ結論にたどり着くのでは…?

 圭祐の方は寺田から送ってもらった遺体方向のGPS情報から、2つの遺体はある
場所をさしている、と言います。
 それは、東京拘置所でした。
 つまり巽へのメッセージ色が濃いわけですね。
 圭祐は数字の意味を解読する、と言います。
 犯人を操っている可能性があるからと。
 翔子は翔子で、巽から聞き出すというのですが。
 ここで圭祐が何か言いたそうにしていて、寺田が「(翔子が)心配か」と声をかけると、別にとか
言っちゃう圭祐がちょっとかわいかった。

 巽は得意げな感じで、数字解読できてないんだねーって言いますが、結城は挑発に
乗るな、と注意。
 しかも巽、寺田が話そうとするのは遮って翔子に話しかけてるあたり、すっげぇわかり
やすいです。
 翔子に数字の意味を教えてあげるという巽。
 聞いていた柘植も、聞き出せ、と指示するのですが。
 結城は、巽のペースに乗るなと注意。
 でも翔子、話聞いちゃいません。あの…どんどん巽のペースっていうか「ずっと俺のターン!」
みたいになってますけど。

 どうして人を殺したの、と尋ねる翔子。
 誘いに乗らなかったことにホッとする結城でしたが…。
 巽は翔子の過去を話し始めます。
 父が火事で死んだこととか。
 ずっと父を追い越せない、それでも背中を追い続けてることとか。
 翔子の論文も読んでいるようですね、巽は。
 巽のペースに飲み込まれまくりな翔子。
 ここでベテランプロファイラーなら、わざと飲み込まれたフリをして相手の隙を
誘ったりするもんですが、翔子はマジでダメですねこれ。
 翔子父の死に殺しの匂いがする、という巽。
 翔子に、事故ではないかもと疑ってたんでしょとゆさぶりをかけます。
 結城が駆け込んできて面談は終わり、と言ったからよかったものの、もう翔子は会わせ
ない方がいいっていうかこの人本当にプロファイリング学んできてるんですか?
 そのうち絶対犯人側に取り込まれて殺人事件とか犯すぞ。

 巽は駆け込んできた結城にも、この人は翔子に対して何かを隠している、と言います。
 人間だから隠し事のひとつふたつあるわボケェ。
 こうやって翔子を疑心暗鬼に追い込んでいってますね。

 犯人知りたくなったら一人できて、教える、と翔子に言う巽。
 絶対もう会わない方がいいと思う。
 レクター博士よりタチ悪いわ。

 翔子を翻弄して楽しんでいる、危険だ、と寺田も指摘するのですが、翔子は聞き入れて
いません。
 巽の頭の中が見たくないんですか、と結城に食って掛かります。
 結城、ビシッと「あんたがすでにのぞかれてんのよ!」と言った。
 そりゃそうだ。
 多分「巽に思考を覗かれないように、こっちのペースでやればいいと思います。アレ?作文?」
のとこまで読み切られてるよ、翔子!

 納得がいかない翔子に、今はとにかく事件解決だ、と声をかける寺田。
 さすがですね。
 それにしても利用されまくりですなぁ、翔子。
 多分巽としても、くみしやすいとにらんだから揺さぶってきてんじゃないかな、と思うのですが。

 翔子が帰宅すると、妹がなんか電池切れかけたロボットみたいな感じになってます。
 処方されてる薬が変わったとか言ってるけど、これは何かの伏線ですかね…?

 新聞に、巽からのメッセージとして、34、53、63という数字がすっぱ抜かれます。
 どうやら内部に巽に洗脳されたやつがいるっぽいですね。
 それにこたえるように犯人から、犯行予告があったらしいです。
 予告時間までもう10時間を切っているということで、CPSチームは急いで数字を
解読する必要性に迫られます。
 
 で、キーホルダーに関する情報があがってきまして、オランダのとあるサッカーチームで
作られた記念品であり、極めて狭い範囲内で配られていることがわかります。
 つまり犯人は少年時代にオランダで過ごしている。
 名簿を引っ張るには外務省の許可がいるというマリエ。
 黒田さんに電話だ!
 と思ったら柘植が(ハッキングして)引き出せとか言ってました。
 黒田さんこと青島さんに電話しなくていいのかよ、真下。

 圭祐は数字解読頑張ってますがまだかかりそうな感じ。
 んで、名簿引き出して何百人か候補が出てきたのですが、この短時間で全員に
当たるのは無理だ、と言います。
 …つーかここでこそ、プロファイリングして名簿絞り込めばいいのに。
 それとも、少年時代にオランダで過ごした人の名簿を絞り込んでその人数、という
ことでしょうか?
 翔子は巽から聞き出してくる、と言ってきます。
 アホだなぁこいつ。
 巽の目的こそがそれなんだから…。
 結城はそれ許可できない、と言います。
 翔子をもてあそぶのが巽の目的だから、それをさせるわけにはいかない、と。
 何の根拠もなく大丈夫ですとか言い出す翔子。
 今までにそういうセリフを吐いて本当に大丈夫だった奴はいねぇよ!

 圭祐は何としても自分が突き止めると言い、寺田は柘植とともにもう一度
現場へ。
 というわけで結局翔子、結城と一緒とはいえ、巽のとこに面談へ。
 意味ないなぁ…。

 二人きりで話したいという巽は、看守も追い出し、翔子に条件を突き付けます。
 自分の質問に正直に答えて欲しい、と。
 結城はこちらからも条件を出して、と指示。
 翔子は5つだけね、と言います。
 巽は少ないと文句を言う。
 翔子は負けずに、犯人を捕まえられなければ数字のことを聞く意味がない、という
けれども、それは巽には関係ないことだと突っぱねられます。
 さらに、結城からの指示を聞くイヤホンもとれという巽。
 思い切り巽のペースに乗せられまくってますけど翔子さん。

 というわけでやっぱりイヤホンとった翔子。
 こっからずっと巽のターン!

 巽は翔子父の死について質問しながら話し始めます。
 つーかここの会話を見ていると、巽は明らかに、翔子に同調するような相槌を打ちつつ、
翔子の懐に潜り込んでいってますね。
 父のことが大好きだった翔子は、父と同じ精神科医になることを決意したようです。
 そして、巽は父の患者だったことを明かす。
 翔子からもらったペンを大切に胸にさしていた、と。
 でもって自分を理解しようと一生懸命話を聞いてくれたという巽。
 人を殺し始める直前までの患者だったらしいです。
 だから、翔子に会いたかったという巽ですが…。
 殺しを肯定してくれたという巽に、単に共感して見せただけという翔子。
 あんたそれが本当ならあんたの父親、やばい状態になってたってことですよ?
 つーかペースに巻き込まれすぎだっつの翔子さん!

 現場にきていた柘植は、花の一つが変色しているのを発見。
 マリエが調べると、アルカリ性の薬品がかかっていたことがわかります。
 で、圭介、何かに気づきました。

 巽は翔子に、どうして父が死ななければならなかったか考えたことはないか、と尋ねます。
 巽は自分が翔子の父を殺した犯人を知っているような口ぶりをする。
 これこそが多分、巽の計画なんじゃないかと思うんですけどね。
 その時結城が駆け込んできて、犯人が特定できた、と言う。
 翔子、危ないところで難を逃れたって感じでしょうか、巽としては半分くらいトラップにかかった
という気持ちじゃないでしょうか。

 その頃犯人が次の現場に出かけようとしてガレージを開けると。
 柘植以下が待機しておりました。
 しかし柘植の様子がおかしくて、拳銃突き付けて犯人に迫っていくんですね。
 部下の制止でハッと我に返ったようですが、どうしたんでしょうか。
 何かトラウマでも呼び覚ましたんですかね。

 この犯人も父は有名な化学者であり、用いた数字は化学で使う元素記号でした。
 言われてみれば単純ですね。
 元素記号を並べると、ローマ字で「モンスター」の文字が。
 …くっだらねぇですね。
 父を越えられないコンプレックスを持っていた犯人は巽にあこがれていた。
 大きな事件を起こして注目を浴びたかった。
 そのメッセージに気づいた巽は、同じように元素記号を使って「I See U」という
メッセージを送ってやった。
 それで犯人は有頂天になったというわけですね。
 この時翔子は気づかず、巽にペンを渡してしまってます。
 本当にアホだなぁ…。

 巽はそのペンで刑務官を刺し、翔子に、父のことは全部嘘、何も知らない、と言って
みせます。
 翔子は思わず巽を殴るわけですけども。
 どう見ても翔子のミスだと思いますよ。

 そうして中途半端なまま、巽の面談を終えた一同ですが。
 死刑執行書類にサインされたという話が入ってきます。
 そこに柘植がやってきて、誘拐事件が起きた、と言います。
 犯人の要求は巽の犯行を明らかにすること。
 これまたやっかいな展開になってきましたなぁ。


 なんつーか、話の展開をひねりすぎたように思うのですが、もうちょっと単純に事件解決に
プロファイリング用いていく方が面白いと思いますよ。
 あと、翔子の父ですがおそらく、深淵を覗きすぎてしまったんではないかと思います。
 それに気づいた柘植が始末した。
 そんなところじゃないでしょうか。




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