多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→ブルドクター


ブルドクター

第8話(11/08/24)

 ラストに向かって段々と伏線が出てきて面白い展開ですね。
 
 さてチカさん落ち込んでいます。
 前回のあれがよっぽどきいたらしい。
 タマミになんで逃げたのと言われて、名倉の気持ちが分からないまま前に進むのは
いや、とかいってますが、そもそも何を考えているかわからない相手と付き合えてること
自体すごいと思うんですが。
 チカ、流しまくるタマミに、「いつか痛い目に遭う」と、今後の伏線張りを忘れません。

 タマミの自宅の方では、高広がてんやわんや状態。
 タマミの母がきたので、髪の毛だけはきちっとして表面的にだけでも落ち着いてる
とこみせようとしてるのはちょっとコミカルで面白かった。髪の毛がわしゃーとなってると
外交官・黒田康作の霜村にちょっと似てると思った。

 チカ、名倉のところに書類を取りに来たついでに話しかけているのですが、ものすごい
ギクシャク。勇気を出して謝ったものの、名倉は、「帰ってくれてよかった、朝一人の方が
いい」と一言。
 よーしチカさん、そのバッグを名倉の頭めがけてフルスイングするんだ!
 なんだこの最低男!
 もしかしたら精一杯の強がりなのかもしれませんけどもね、そんなことを女性に言っちゃ
ダメだ。
 しかもこの後名倉、武田にすり寄るためだと思うのですが、ミアに、「父のことで困ったことが
あったら相談してね」と声かけです。
 急にこういう態度をとるやつは絶対信用できない。
 ミアさん、持ってるノートでこいつの頭ひっぱたきなさい!

 その武田は、メールきてビビッてるのですが。
 ミア元気そうですねとか、いつタマミをこの教室から外すのか、みたいな。
 その直後に八代が映ったんだけどちょっと紛らわしすぎる。この人が脅してるのではないと
思うのだけど…。でもどうかな。
(今回の伏線としてやたら八代プッシュだった)

 この後藤村君は合コンがダメになったとガックリしてたら、松岡に誘われてニヨニヨしながら
行くのですが、デートでもなんでもなく、ボクシングジムでのトレーニングでした…。気の毒に。
 しかしそのジムで密かに事件が起きていました。
 ぐったりして動かなくなった男の人を囲んであわてている男が3人。
 そいつらは会長にこっそり相談に行き、会長は自分が何とかする、と言う。
 そしてしばらくして「大山選手が倒れてるー!」と騒ぎが。
 藤村らがパッと、自分達は医者ですと行くのがかっこよかったですね。
 どこぞの名倉先生とは大違いだ。
 ここであの暴行を加えたと思われる男3人がわざとらしく「具合が悪かった」とか説明しながら
倒れてた大山を運び出してる時点で不自然ですよ。
 聞かれもしないうちからな、説明を始めるのは大抵それが嘘の証拠なんだよ。
 大山の体を改めて、藤村が警察も呼んでくださいと言ってて、会長が舌うちしてたのが
なんかすごかったというか。藤村かっこいいと思いました。
 ごまかせると思ってたんでしょうねぇ。
 しかし事件はここから意外な展開を見せます。

 タマミは康介の部屋に入って、康介がベッドの中でこっそりゲームをしているのを発見。
 このガキは…。
 高広が買い与えたものらしいですが、タマミはそれを叱る。
 ただタマミさん、頭ごなしに高広に文句言うんじゃなくて、確かに「あれで遊ぶばっかりだから
よくない」と説明したのはよかったでしょうけど、高広だってわざとやったのではないのだから、
「あなたの気持ちはよくわかるけども、協力して欲しい」という風にもっていくのがベストでは…。
 なんでも買い与えないで、では高広も気分よくないですよ。

 チカは大山の体を調べています。
 のどに靴底のような跡があることに気づく。
 そこに会長とあの3人がやってきて、前々から胸が痛いと言っていたとか言い出します。
 胸が痛いでなんでのどにこんな跡がつくんだ?ああ?
 しかもこの時チカに上司から電話がきて、上からの命令で捜査が中止になります。
 代わりの刑事が行くことになったらしい。
 変ですねぇ。
 
 さて大学の方では、武田先生はどこかにお出かけです。
 別の、医療センターで死因究明室顧問をやってるらしい。
 …ということは白鳥さんともお仕事を?(バチスタ3・アリアドネの弾丸)
 なんかここには高広も勤務してるらしいですよ。
 これ軽く流されてましたけど。
 やはり、高広と武田、何かあるのではないかと思いました。
 ミアの腎臓移植に関する何かがね。
 
 大山の兄がやってきて、名倉に、ぜひ解剖をして欲しいと頼みます。
 人づてに、ここに来れば解剖してもらえると聞いたらしい。
 タマミが話を伺います、といったのですが…。
 警察の発表では、大山は心筋梗塞で死んだということになったらしい。つまり、病死で
事件性はない、と。
 驚く藤村。
 あの現場で体を見てるから、病死だなんて思えないでしょうね。
 大山兄は、会長らが胸が痛いと言っていた、と証言してたらしいけども、自分は弟から一度も
胸が痛いということを聞いたことがない、と言う。
 それでタマミは承諾解剖なら、と受けます。
 名倉セリフはないもののメチャクチャ驚いてます。つーか黙って顔だけで演技するのも
大変だな…。
 タマミは武田が留守なので、許可が取れ次第連絡する、と言うのですが。
 もう帰ってきたがな武田!
 タマミは話をし、ミアも、これは病死扱いすべきではない、と言うのですが、武田は、この
解剖は受けられない、とキッパリ。
 犯罪を見逃してしまうことになる、とミアがいっても「お前は黙ってろ」呼ばわりです。
 じゃあここではダメということで、別の病院で解剖というのは無理なんですかね。
 東城医大とか。(それ管轄東京じゃない)

 大山兄に、受けられなかった、と謝罪するタマミ。
 武田が許可しなかったのでと言うのではなくて教室の方針で、とちゃんと自分が謝るのは
偉いですね。
 チカの方も上司に抗議してますが、しつこいとか言われてます。
 他に調べる事件は山ほどある、って。
 調べる事件が山ほどあるから目の前の犯罪を見逃してもいいってか。
 てめぇ右側だけハゲにしてやろうか。
 
 ミアは何もしらんと名倉に父がおかしいと相談。
 名倉ここで、教授室でも酒を飲んでるとかいきなりバラしてます。
 お前秘密にするとか言うたやんけ!
 なんでばらしてんだよ!

 タマミは高広に今回のことを相談。
 高広は、病院内での立場が武田にもあるのではないか、と言います。
 タマミは自分が今まで好き勝手やってきたせいで迷惑をかけていたのかも知れない、甘えすぎ
だった、と反省。
 どうしたんですかタマミさん!第8話にしてやっと気づいたんですか!
 翌日タマミ、武田に謝りにいっていて、思いついたら行動する彼女らしいなと思いました。
 武田も、謝るわけですが。
 なんか死亡フラグがさっきからチラチラするのですが、武田の後ろに…。
 その武田、電話がかかってきて、遺体を解剖してないでしょうねとか断ってもらえたでしょうね
とか言われてますよ。
 うーん…なんでこんなリアルタイムに武田の行動がバレてんだ。
 やっぱり近い人間じゃないかなぁ。
 というわけでまだまだわたくし、高広を疑っております。

 タマミのところに大山兄がきて、弟に会うだけでも、と言うのだけれど、今の自分では力に
なれない、と彼女は断ります。
 その背中に、このままでは弟は死んでも死にきれません、という言葉を投げかける大山兄。
 つか警察がそういう判断を下して、解剖うけてもらえないなら、警察すっ飛ばして検察に行く
べきですよ。犯罪隠ぺいの可能性があるとして。

 チカの方は名倉が残ってる大学にやってきました。
 差し入れを持ってきたようですがまーだギクシャクしてるなぁ。
 チカは大山の事件が変だ、と言います。
 あの会長が知り合いの代議士に頼んで警察に圧力をかけ、死因を隠ぺいした可能性がある、と。
 名倉は、上の力にはかなわないさーと涼しい顔。
 あんた本当に法医学者に向いてないよ。
 上から言われたら真実隠ぺいして平気ですか。
 死者はもう話すことができないのに、その最後の言葉を嘘ついて平気ですか。
 タマミに言われたから調べてるの?と言われてチカは、自分の意思で調べている、と言う。
 それで、名倉こそなんでタマミのことを気にするのかと聞く。
 すると、好きなら僕だけの味方してくれよ!と激しい口調で言う名倉。
 何言ってんだお前は。
 上からの命令だからと真実から目をそらし、面倒くさいことはやらない、怪しい部分を疑ってみる
こともしない、遺族の気持ちも理解しない、そんな男に味方する価値あるかい。
 つーかチカなら、好きだからこそ、真実を明らかにしようと対立することもあるでしょうよ。
 なんでも思い通りになると、チカをバカにするのもいい加減にしろ名倉。
 
 というわけで結局また気まずくなってチカは帰って行きました。
 何ができるかわからないけど、おかしいと思いながら黙って見てられないから、と言って。
 この後大学を出て歩いてたチカが、小走りになるのがよかったですね。
 
 タマミは、これから友達に会うとか言う高広に早く戻ってきて、と電話をかけて、自分は
さくっと出かけていきます。
 やっぱり大山兄のことが気になるらしい。
 それはいいけど一方的に予定キャンセルさせられた高広の立場は…。
 高広がイライラするのも仕方ないよなぁ。

 大山兄のところに駆けつけたタマミ、もう一人来るので待って下さいと言われます。 
 それはチカでした。
 やっぱりこの二人似てますね。
 そうして遺体をまず外見から見るタマミ。
 首には靴の跡があり、踏まれた跡だと断定。
 胸にも指輪ですったあとがあって、グローブではない、素手で殴られた形跡だと
タマミは言う。
 そして胸を触って肋骨も折れている、誰かが上から乗っかった可能性があるというんですね。
 これだけでも十分暴行を受けたことがわかります。
 犯罪性ありと判断したタマミは、承諾解剖を行いますと言う。

 そうして解剖室にご遺体を運び込んだわけですが、タマミとチカだけで当然行うことに。
 家では高広がイライラしています。
 でも仕事で出て行ったのがそんなに気に入らんですかね。
 確かに最近家族としての交流が足りないかも知れないけど、それでもタマミ頑張ってると
思うのだけどなぁ。
 ま、行動が理解できないのかも知れないですね。
 高広は事なかれ主義っぽいし、さらに隠し事があればヒヤヒヤしてるだろうし。

 チカは、名倉と話したことをタマミに伝える。
 初めて本当の名倉を見た気がする、と。
 …あの、僕の味方してくれよという、利己主義の塊のような発言でか?
 次の報告待ってるとかタマミ言いますが、なんかこれ次は「別れました」になりそうだよ。
大丈夫か。
 そうしてる間にも解剖は進みまして、背中の部分になります。
 外表はなにもなし。
 しかし切開してタマミは驚く。
 内部が血まみれだったからです。
 ここさすがに画面いっぱいに映すのは問題あると思ったらしく、チカが撮影しているデジカメの
映像に血まみれの背中が映るといううまい具合になってました。
 
 背中をボクシングで殴ることはほとんどない、明らかに暴行だというタマミ。
 死因は心筋梗塞じゃない、多発外傷性ショック死だと言います。
 つまり暴行を受けたことによる死、と断定されたわけです。
 犯罪が隠ぺいされていたわけですね。
 タマミはこれを警察に言ったらどうなるの、と聞く。
 上から圧力がかかっている以上、隠ぺいされるだろうとチカは言います。
 このあとのタマミの行動が凄かったです。
 本当に、自分の仕事に信念もってないとできないことだと思いました。
 
 タマミは退職願を書いて、武田に話をする。
 大山の承諾解剖をしたこと、結果について遺族と会見を行うことにしたこと。
 なるほどこれなら隠ぺいもできないですし、逆に警察が問題視されて、圧力かけたことも
明るみになるかもしれませんね。
 考えましたねタマミさん。
 ともかくそれで迷惑をかけるのがわかっているから退職願いを出した、ということですか。

 会見が始まり、見ているチカの上司もビックリです。
 まあこいつも上からの命令とはいえ、犯罪隠ぺいに協力したようなもんだからなぁ。
 大学でも皆が見ていて、やっぱブルドーザーだと言ってました。
 今回直接的に誰かにぶつかったというのはなかったけど、言葉でぶつかっていったもんね。
 そういうわけで暴行を加えた3人は逮捕、隠ぺいした会長も逮捕。
 そして隠ぺいした警察の捜査に批判集中、と。
 はい斑鳩さん出番ですよ!今度こそちゃんと謝って下さいね!(別ドラマだと言うに)
 というかコレ、チカの上司とかハァーって感じだけど、圧力に屈せず捜査したチカとかは
むしろ褒められないといけないですよ。現実だと「余計なことしてくれちゃって」みたいに
なりますけど、不正を暴いた人間が評価されず叩かれるのでは、どんどん不正がはびこる
ばかりになってしまいますから。日本の企業とか社会ってそれがおかしいと思う。勇気を
出して真実を言った人、正しいことのために行動した人が「余計なことして」と叩かれるんだから。

 戻ってきたタマミをちょっとギクシャクしながらも皆はねぎらいます。
 タマミは荷物を片づけ中。
 武田のところにはあのメールの主から呼び出しがかかってきました。
 7時に場所指定されてます。
 ミアに、タマミを首にするのかと聞かれて武田はしない、と言う。
 正しいことをしたのだからと。
 んでこのあとミアに、今夜食事一緒にしようというから、約束をすっぽかすのかなと思ったのですが。
 先に会ってから食事に行くつもりらしい。
 ということは食事時間8時〜9時くらい?
 その時間帯に夕食とると太りますよ…。
 というかすいません、ミアに「用事済ませていくから先に行ってて」と言ってる時点で
武田先生!死亡フラグがスタンドのようにべったり後ろに張り付いてますって!
 
 武田はタマミに退職願を返し、代わりに預かっていて欲しいものがある、と封筒を渡します。
 自分が返して下さいというまで預かっていて下さい、と。
 死亡フラグ10本くらい立ちましたね…。

 というわけでタマミが戻ってきて退職願を捨てて荷物戻したのでびっくりする名倉。
 それはもう顔がすごいです。
 このあと武田を名倉問い詰めるのですが、ああいう人がここには必要だ、あなたの
助けになってくれる人ですよ、と言われてしまいます。
 確かに名倉みたいに、犯罪隠ぺいでも平気で従いそうな奴には必要だよなぁ…。
 
 チカの上司は、タマミに文句バリバリで帰っていくのですが、神岡がチカのとこにやってきて、
チカが捜査したことは気づいてないみたいですよウヒヒ、みたいな感じですごいうざいです。
 しかも、先の検案書を置いて帰りやがりました。
 シュレッダーにかけとけ!
 ま、今思えば神岡がそういう気の利いたことしない、無神経なやつだったからこそ、もう一つの
事実が明らかになったわけですが…。
 ここでの会話から、嘘の診断をした医者は罪に問われない、責任は警察にある、ということが
わかります。加担したということで罪に問われそうな気もするけどなぁ。
 ウソとわかってて書いたと思いますよーと軽い神岡。
 あの、人ひとり死んでるんですけど。
 

 武田の方は電話の主ではなくて、なんか下っ端?みたいな人とあってるんだけど。
 先生は怒ってましたよーとかいまいち誰のことかわからんな。
 ま、武田は覚悟を決めて話をしているようですから、こりゃもうフラグの通りの展開間違いないでしょう。

 タマミが家で、割れた家族写真に気づいてビックリしていると、そこに電話が。
 チカからでした。
 最初に死体を検案して書類を書いたのはなんと、武田でした。
 激しく動揺するタマミだけれども、書類は確かにチカが持っているので間違いない。
 そしてその頃、武田はといえば案の定、血を流して倒れてました。
 勝先生ェー!!!!(by JIN)


 さて今回は衝撃の展開に焦点を当てたかったというのはわかるのですが、その分亡くなった
人とか遺族の生い立ちがあまりえがかれず、ちょっと感情移入しにくかったのが残念でした。
 本筋の流れのついでに解剖がある、みたいな感じで…。そこのところが1時間で表現するには
足りなかったから仕方なかったのだとは思うのですが、今までの解剖案件からすると、ちょっと
エピソード薄っぺらくて残念だったです。



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