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謎解きはディナーのあとで |
第7話(11/11/29)
電話をかけながら、とある室内に入ってくる女性、早苗。
この部屋の住人、美紀を訪ねてきたらしいのですが、美紀の姿が見えない様子。
室内を探していると、ガラス張りのドアの向こうにある浴槽の中に沈んでいる美紀が。
つーかこの浴槽ガラス張りなの!?(今それはどうでもいい!)
麗子は気持ちのいい目覚めを迎えてくつろいでいて、床に落ちた警察手帳を取ろうと
手を伸ばしたところ、いきなりのぎっくり腰に。
そこにまたまたノックしないでバーンと入ってきた影山、「くの字になってどうなさいました」
とか言ってます。
いやどうなさいました以前にもうちょっと心配してやれ。
若いのにぎっくり腰になるなんて〜と言ってる麗子。
ぎっくり腰というのは、腰に負担がかかるような状況作れば何歳でもなりますよって、
あ、影山にも言われたわ。
つか医者を呼べよ。
ちゃんと医者いった方がいいですよ…。
麗子が休むと電話連絡を受けて何故か上機嫌の風祭。
なんでも、警視庁からの密着取材が入っていて、自分のいいところを見せるチャンス!と
張り切っているらしい。
麗子は風祭だけで捜査することにかなり不安な様子ですが、影山は、あれでも風祭はミラクルな
力を持っているから、きっと大丈夫という、まったく大丈夫に思えない発言をします。
以前でも女性の身長を図るのに偶然クィーンQのパネル横に立たせたこととか、原作者殺人の
時にも偶然漫画家が犯人と当てていたとか。うん、刑事は犯人当てても裏付け取れなきゃ意味ない
からね!?犯人当てるだけで許されるのは推理作品の読者だけ!
直感とドタ勘は侮れないが残念な人、という影山。
結局風祭のこと信じてねーじゃねーか!
こっそり潜入して様子を探ってきて、という麗子に、もう手は打ってあるという影山。
そうです、密着取材というのは、宝生家の力を総動員して麗子に現場状況を知らせるべく結集
されたスタッフたちだったのであります!
というわけでさっそく風祭の様子が映るのですが。
あれ…麗子とか影山のワイプいりますかね。(ワイプ…画面の隅っこに出る、スタジオで見てる人の
顔を写してる小窓)
つーかなんかこれどっかのドッキリ番組っぽくなってますけど。
風祭、被害者の部屋に入り、驚きの声をあげます。
「このバスタブ、ぼくと一緒だ!」
うん、その情報はいらない!
遺体の様子を見た風祭は、自然死だろうね!とか言ってます。
鑑識の人達も、酒を飲んで入浴したりして、事故死することがある、ということから、風祭、
事故死だね!と。
今さっき自然死言うたやろが!!!!
室内は荒らされた形跡、何かを盗まれた形跡はなく、もうまったくやる気がない風祭は、後は
皆でやっといてとばかりに帰ろうとするのですが。
第一発見者の早苗が来たところでババッと戻ってきました。
美人に対しては本当にわかりやすい反応をするよね、キミ。
早苗と美紀はあるデザイン会社のデザイナーだと知り、自分のオーダーメイドの服を見せびらかす
風祭。
早苗は、自分達はカジュアルな服を作ってるからわからないと言いますが、無難な対応だと
思います。こいつに対しては。
早苗がここにきた理由は、美紀が服を沢山持ってるから、借りる約束をしていたけど、電話に
出ないので気になってやってきたらしいです。
で、室内の変化は?と言われてもわからない早苗。
まああまり他人の部屋なんてわかんないですよね。
人間関係を聞かれて複数の男にいろいろ貢がせていたようだ、という早苗。
と、彼女は、帽子を飾ってあった棚の真ん中に一つ空きスペースがあるのに気づきます。
棚を帽子で埋めないと落ち着かないといってたから、こんな空き方をしてることはありえない、と
いうことで、どうやら帽子が一つなくなっているということがわかってくるのですが。
風祭、ここでピーンときたらしく。
「犯人は帽子が大好きなのさ!!!」
帰ってもらえますか。
影山、ここでテレビを消して、捜査の様子は後で編集して送らせますと言います。
うん、最初からそうした方がいいと思う!
どうして帽子がなくなったか、ということについて、「犯人はおしゃれ泥棒よ!」と風祭ばりの
推理をする麗子。
シーンとしている影山に「ちょっとは『ウケる〜』とか言ったら」と言う麗子。
お嬢様。冗談か本気かわからない発言にツッコミはしづらいです…。
ソファに横になってきたのも飽きたらしい麗子、帽子屋の藤咲を呼んでと言い出します。
帽子なら寝たままで選べるかららしい。
お前本でも読んでろよ…。
しかも呼びつけなさいとか言ってるし。
いいですけどね、お店にとってはいいカ…いいお得意様でしょうから。
というわけで電話連絡を受けた藤咲。
出先だったらしく、あまり帽子の持ち合わせがない、一度戻らないとというも、麗子の
「すぐ持ってきて」という言葉に、すぐにまいります!というのでありました。
たくさん買ってるからこそ多少のわがまま…融通も利いてもらえるわけですね。
麗子の方は頭上から何やらすごい臭いがしてきたので見てみると。
影山がせんじ薬を作ってました。
しかも腰に塗るタイプかと思いきや、飲み薬!
うわあ、色がなんかスライムそっくりだ…。ちょうどなんか昨日、スライムまんとかいう
やつの発売のニュースしてたもんで。
ともあれ、それを飲んだらなんか麗子さん、一瞬白目になりましたけど大丈夫ですか。
このまま画面が「しばらくお待ちください」とかになりませんか。
そんなことがあったのち、藤咲さんがやってきましたよ。
影山が出迎えまして、帽子の箱を台車に乗せる作業を手伝っていますけど。
藤咲が帽子を台車に乗せた後、影山がその台車を押してるのだけど、そのシーンの前後で
箱の数が違ってます。明らかに一つ増えた。ま、赤い箱だからすぐ気づくと思いますけど。
そうして藤咲が室内で帽子を並べて用意しているところに、台車に乗った麗子登場。
着替えてきたのか。
ここの二人の会話で、麗子と藤咲は麗子が小学校の時から15年の付き合いであり、季節ごとに
帽子を沢山買ってるというのがわかります。
「うちの店にとって一番のカ…」とか言いかけて思いとどまる藤咲。
よーし、よく気が付いた!
えりすぐりの帽子を持って来ましたと言われて喜ぶ麗子。
影山は仏頂面です。
まあ価値観は人それぞれですから…。
ぜいたく品でもありますしね、飾り立てた帽子とかは。
なんか延々帽子トークが繰り広げられておりますが今しばらくお待ちください。
麗子は、全部欲しいみたいなこと言い出しました。
持ってる帽子を全部捨てて総とっかえしようかしら、て。
それを聞いて「捨てるなんてとんでもない!」と、ドラクエで勇者が貴重品を捨てようとした
時のような反応を示す藤咲。
まあ気持ちはわかります。
大切に帽子は扱いませんと、と力説する藤咲。
「何しろお嬢様は一番のカモでございますから!」
…断言したな。断言したなお前。
と、影山の腕にカモ…もとい、ハトが止まってました。
どうやら捜査状況を編集録画したSDカードを運んできたようです。
アナログな運び方でデジタルを持ってくんじゃねーよ!
風祭はあれから、美紀の会社に足を運んだようです。
藤咲、捜査の邪魔をしてはと帰ろうとするのですが、影山が引き止めます。
帽子が事件現場からなくなった事件だから、帽子屋の意見を伺いたい、と。
なかなかうまいですね。
それを聞いて、素人の意見なんか役に立たないでしょう、と割とひどいことを言う麗子。
お嬢様、そんなことだからズブの素人以下と言われてしまうのでございます。
会社内にかかってる音楽を聞いて、シャパンですかとか言ってる風祭。
それを言うならショパンでは。
あとついでにこの音楽、この会社の社歌らし…あ、ダメだこいつ、なんか「シャカ」という
人の曲だと勘違いしてる顔だコレ。
つかいちいち麗子の突っ込みのワイプとかいらんから。しかもでかいし!
出迎えた美紀の上司は、美紀をいい社員だとほめ、ヒット商品は全部美紀のデザイン、と
飾ってある服を見せます。
どうでもいいけどこの会社、ショムニってドラマで出てきたとこと似てるな。
まあいいわ。
デザイナーという仕事は割とプレッシャーがあって、自殺したデザイナーもいるという上司。
で、今回も自殺なのではとか言ってる風祭。
さっきは事故死と言ったくせにと突っ込む麗子。
この後突然風祭が外に出ていくので何かと思ったら、事故現場に手を合わせる優しい自分、
というのを演出したかったらしい。
最低だこいつ。
ちなみにこの事故現場というのは、そのデザイナーが自殺した場所のようですが…。
花束や帽子などが飾られていますね。
ティータイムになったので、いきなりウサ耳をつけて現れる影山。
どうやら、帽子屋とウサギとアリスというティータイムをしてみたかったらしい。
事件起きてるのに余裕だなお前。
説明出てるアリスインワンダーランドのイラストを手ですっ飛ばす麗子。
容赦ねーな!
藤咲は、小さいころ娘もその話が好きで読んでいました、と言います。
麗子が興味を示して聞くと、麗子と同じくらいの年だという。
で、写真を見せてくれました。
ユキヨという名のその娘を見て、私の方がかわいいと思い切り失礼なことを
言う麗子。
多くは語られずサクッと流されましたが、ここでわかるのは、ユキヨは実は死んでいる
のではないかということ(藤咲の口調から)、彼女がデザインの仕事をしてたということです。
と、風祭から連絡が入りましたよー!
被害者の携帯電話を探ったところ、容疑者が3人浮かんできた、と。
これは殺しだよ!と言う風祭。
ああ、やっぱ殺人ではという路線に戻ったのか。
麗子は、「まさか、最初事故死と言ってて、それから自殺、その後殺人だと思って
ないですよね」と冷ややかに突っ込み。
そんなことないよと言いつつ、あたりを見回す風祭。
うん、隠しカメラはないから!今堂々とあーたを撮影中だから!
次の映像が届くまで時間ありそうなので、ということで。
麗子、帽子をフィッテング中。
それと同時に風祭、事情聴取中。
同時進行かよ!
てかフィッティングは別に写真なくてもいいよね!?
さてまた次の鳩がやってきまして、3人の聞き込み結果が届いたようです。
この後日産のCMがこのドラマとコラボした内容だったんだけど、麗子と影山が
まったく出てこなくてガッカリ。せっかくのコラボなのに全然面白くなかった。残念。
最後くらいはサクッと出して欲しかったですね。
さてさて。
まず一人目の容疑者は、整備工場の米山。
美紀が住んでいた部屋の大家らしいです。
車の修理で知り合ったという米山は、半年くらい前に美紀のアパートの契約が切れた
ということで、ここでよかったらと誘ったようです。
ちなみに犯行時刻の午前2時くらいは寝てたみたいですね。
1時くらいまで同僚と飲みまくっていたようです。
という聞き込みを部下に任せ、工場内の車を嬉々として見ていた風祭、米山に「好きな
車は?」とか聞きます。
すると彼は、風祭モーターズの車ですよ!と言う。
風祭が喜んでいると、故障車で入ってくるのは風祭モーターズがダントツです、儲けさせて
もらってます、と。
あ、そっちかぁ…うん、そっちね…。
風祭、怒って次の現場へ。
ボーッと立ってた部下に「今突っ込むとこよ!」とツッコミを入れる麗子。
無理だから!メガネかけてても新八じゃないからこの人!
つか並木さんというのか…。
さて、次は安田という無職の人。
いろいろ美紀に貢いで会社の金に手をつけて解雇になったっぽい。気の毒な人だ…。
車も買わされたという安田。
風祭モーターズのらしいです。
それは彼女、喜んでいたでしょう?と聞く風祭に安田キッパリ。
「風祭モーターズの車に乗ってる男なんて嫌い、と言われました」と。
ああ…。
次は増渕という大学教授。
教え子らしいです。
デートに使っていた車は風祭モーターズらしいですが、風祭がウキウキして、いい車
乗ってますね、と聞くと。
「一週間前に下取りに出しました。故障が多いんでね」
三連敗じゃねーか風祭!
つか増渕もおめー、なんか口調がカルシファーに戻ってんぞ!(byハウルの動く城)
昨日のアリバイを聞かれて、自宅にいたという増渕。
あんな大雨の中わざわざ出かけない、と言います。
なるほど、犯行時刻は土砂降りだったわけですか…。
で風祭はめげずに取材のカメラに向かって、皆なんだかんだいっても車が好きなんだな!と
締めくくりました。お前の頭はどうなってんだ。
「故障多いですけどね」とやっと突っ込んだ並木。
やったね!
藤咲、そろそろ帰ると言いますが、影山は藤咲の分まで夕食を用意したのでどうぞ、と言います。
一方麗子には、そろそろ薬が効いてきたはずということで、整体をやって一気に直そうと
いうことらしい。
1、2、3でやりますよ、と言う影山でしたが。
うん、わかってた!
1、のとこで一気にやってくるだろうなってわかってた!
そうして夕食中。
腰は治ったものの絶賛不機嫌中な麗子。まあ当たり前か。
麗子は、犯人は増渕だと言います。
なくなった帽子は、現場から変装して逃げるためのもので、体格的に、他の男は無理、
小柄な増渕なら美紀の持ち物を利用して逃げることができる、と。
…野崎の事件じゃないんだから…(第3話)
感心する藤咲。
無言の影山。
麗子、勝ち誇って、褒めてもいいわよとか言ってます。
素直な気持ちを言ってもいいのですかと確認してくる影山。
麗子そろそろ学習しましょうよ。
こういう確認してきた時こいつはろくなこといわねぇ!!!
影山、言いました。
「失礼ながらお嬢様。お嬢様は冗談をおっしゃっておられるのですか。もしそうなら
『ウーケーる〜』でございます」
シーン…………。
オロオロしている藤咲。
空耳でしょうか、今そこの執事さんが妙なことをとか言ってます。
麗子、落ち着いて「私は確かに、冗談を言ったら「ウケるー」くらい言いなさいと言ったけど、
私は今冗談を言ってないわよ無礼者が」とか言ってます。
つーか帽子投げんな。
影山もそれかぶるな。
お前らはコントやってんのか。
麗子、私の推理はどこが変なのよと言います。
影山は、深夜2時ごろ土砂降りで人通りもまばらだった可能性を考えれば、わざわざ変装して
逃げる必要などないと考え、冗談で言ってると思って「ウケるー」って言ったと説明。
麗子、真面目に推理したのにと怒って、もうしゃべんないで!と影山に一喝。
無言になる影山。
この影山ちょっとかわいかった。
麗子は影山に「犯人わかるって言うの?」と聞きます。
ノートを取り出す影山。
お前、クィーンQのパネルといいこれといい、食卓の下にどんだけ物を隠してんだよ。
ノートに何を書くかと思えば「しゃべるなと言われたので」と書く影山。
ええい。
藤咲が帰ろうとしたのを止めて麗子、なんか耳打ちしてます。
藤咲言いました。
「しゃべっても構わないから、真相を教えて」と。
人に言わせんな!
代理降伏とか文字が出られても!
というわけでディナーの後に謎解きですよ。
広間でお茶してる3人ですが、そろそろ帽子しまったらとか思ったけど。実は出たままなのも
重要なヒントだったのであります。
影山、謎は、どうして帽子はなくなったのかということだ、と言います。
それで、藤咲に知恵を貸して欲しいという。
影山、大体の流れはおぼろげながらわかっているけれど、どうして帽子が消えたかはまだわからないと。
そもそも帽子とは、どんな役割があるでしょう、と彼は問いかけます。
日差しを遮ったり、頭を保護する役目がある、という藤咲。
それを聞いて影山、わざとだと思うのですが、それだとしたらあまり帽子は役に立ちませんね、と
言うのです。
これで藤咲の帽子屋魂に火が付いた!
藤咲はウエスタンハットを手に説明を始めます。
暑い時に仰いだり、火を起こす時に風を送ったり、コインやら食べ物などを入れて持ち運ぶことも
出来ると。西部劇見てると結構出てきますからね、こういう使い方。
そして最大の利点は、ハットの別名にもなっている、「テンガロンハット」という言葉。
アメリカではガロンというのが液体の量の単位なのですが(牛乳とかソーダ水とか、ガロン単位で
売られてる)、このハットは、10ガロン汲める、という意味があるくらい丈夫ということらしいです。
興味深い話です、という影山。
推理の幅が広がりましたと言います。
麗子それでひらめいて、犯人は風呂場のお湯をすくったのよ!とか言います。
殺害の後に水をくみ出さないといけない必要に迫られて、帽子を使ったのだと。
残していってはバレるから現場から持ち去った。
でも影山は、それには賛同しかねると言います。
水を汲むなら片手鍋があったからそれを使うでしょう、と。
確かにその方が楽ですもんね。
しかし影山は、どうして帽子が消えたか分かったと言います。
藤咲のおかげで仮説が浮かんだと。
まず、どうして棚の帽子を選んだか。
なくなった帽子は位置的には手の届きづらい位置にあったことから、犯人がその帽子を
意図をもって選んだということがわかる。
他の帽子にはない機能がその帽子にはあった。
それは麦わら帽子だ、と影山は言います。
それではお湯をくめないという麗子。
そこから離れましょうよ!
影山は、お湯はくめないが湯切は出来ると言う。
キッチンにはザルはなかったから、犯人は麦わら帽子をザルとして使ったと。
わかった、犯人はルフィだ!(麦わら帽子しか接点ないだろうが!)
これなら、液体の中から固形物を取り出せると説明する影山。
犯人は何かを湯船に落とし、それをすくいたかった、フロの中では見えにくいもの…。
麗子、コンタクトレンズだと気づきます。
つまり、美紀を殺害する際に犯人はもみ合ってレンズを落としてしまった。
それを見つける必要があり、こんなことをやらかしたわけですね。
だから、3人の容疑者からメガネをかけている奴は除外される、よって増渕が犯人、
事件解決、と断言する麗子。
ブブーと言う影山。
コンタクトレンズの愛用者が犯人だと決めつけるのは早計だと言います。
つか、麗子の上に浮かんでる映像に、3人の容疑者が出てくるんだけど、間違った
推理に怒ってて、麗子に対して「この!この!」みたいなのになってるのが面白い。
重要なのは、犯人がレンズを見つけようとしたことだ、と影山指摘。
警察にレンズを渡したくなかったからよという麗子。
それなら栓を抜いて流してしまって、また新たにお湯を張ればいいだけのことで。
どうしてもレンズがないと困るから犯人はすくった。
落ちたのが片方なら、片方だけでも逃げるには十分だけど、両方そろってないと困る
状況、と言われてようやく麗子は、犯人が車で来ていた可能性に気づきます。
土砂降りの夜なら両方ないと運転に不安でしょう、と。
勝ち誇ったような麗子に影山、そこにあった帽子をかぶってみせてそれをとって、
「この影山、脱帽です」と。
うわぁぁぁぁムカツクぅぅぅぅぅ!!!!
犯人は車を持っている人間、と、そこで悩む麗子。
ハーイ!と風祭のマネを始める影山。
風祭が偶然ですが車のことを全員に聞いていたと言いたいらしいです。
確かに、安田は車を売ってしまったと言い、増渕も下取りに出したと言ってた、たまたまとは
いえ車のトークが役に立つなんてやはり風祭はミラクルな男とか影山いいますが。
ミラクルでも犯人見つけられなければ意味ないんじゃ!
なんかびっくりしすぎて風祭の幻覚まで見てるぞ麗子。大丈夫か?
で、犯人は米山?と聞く麗子ですが。
これで事件解決ね、と藤咲とティーカップで乾杯しようとしてます。妄想の米山もカップを
差し出さない!
ここで影山が止めました。
彼は犯人ではありません、と。
米山は同僚と飲んでいたと証言していた。
その彼が、泥酔状態で美紀のところに行き、殺害して、コンタクトレンズを発見して戻って
くるのはありえない、と。
つまり、3人の容疑者は犯人ではないと影山は言いたいらしいです。
推理力を働かせれば犯人にたどり着けると。
影山、犯人はあなたではないですか、と藤咲に言いました。
シーンとしたのち、「ウーケーる〜」とか言い出す麗子。
麗子さん、さすがに空気読みましょうよ。
影山の顔がマジですよ。
やっと気づいたらしい麗子、失礼よと怒り始めます。おせーよ。
藤咲は美紀と接点がない、という麗子ですが、影山はあると言う。
今朝、麗子から呼び出しの電話を入れた時に、影山が応対していたわけですが、答える
藤咲の後ろから、あの会社の社歌が確かに聞こえていたらしい。
つまり彼は、藤咲は電話を受けた時に、あの会社の前にいた、と気づいたわけです。
なぜそこにいたか。
冥福を祈っていたのでしょうという影山。
風祭を取材していた光景に、事故現場に手を合わせるシーンがありましたが、そこに
帽子が映っていた。帽子が乗せられていた箱は、藤咲の店「クローシュ」のロゴが。
そして藤咲は麗子に対して「娘に合う帽子を選んでいるようで楽しい」と言っていたと
指摘する影山。
それは、ユキヨが亡くなったからだと言います。
美紀の上司も、自殺したデザイナーがと言ってましたね。
つまりあの場所は、ユキヨが飛び降りた場所なのだと。
麗子は証拠がないと言いますが、影山はあると言う。
美紀がデザインしていた服というのは、ユキヨの写真に写っていた、彼女がデザインした
服だったのです。
つまり美紀はユキヨのデザインを盗作したわけですか。
早苗の証言でも、ミキは後輩をいじめていたので有名で、ユキヨも嫌がらせを受けていたらしい。
信じられない麗子は、決め手はないと言います。
影山も、今伝えたことは自分の想像だけれども、それが正しいのなら証拠が残っていると言う。
犯人は麦わら帽子を持ち帰った。
しかし帽子に愛着がある人ならそれをどうしたか。
おいそれと捨てることは出来なかったはず。
そんな時にさる令嬢から今すぐ来てと言われ、犯人は困ったことでしょう。
何しろ証拠の帽子は車に乗ったままなのですから、と。
…コインロッカーに預けるのはダメだったんですかね?
あるいは、自宅あてにそこらのコンビニから袋買って発送してしまうとかね。
ま、後だから何とでもいえますけど。
それで、違う帽子の箱に一旦は隠したが、帰る時間がなかったのでそのまま屋敷に持って
くることになったと説明する影山。
影山は、藤咲が帽子を車から台車に載せて運ぶ時に、一つだけ箱に入ってなかった帽子が
あったと言います。
麦わら帽子をもっていたのなら、帽子の数が箱より一つ多いはず。
しかし今ここに並べられている帽子は箱の数とあっている。
つまり、麦わら帽子はどれかの箱の中に隠れているはず、と影山は赤い箱を開けます。
その中には麦わら帽子が入っていました。
いつから怪しいと思っていたのですか、という藤咲に影山は最初からだと言います。
出迎えた時に、一つ、箱に入れてなかった帽子があったのを見て、こんなに帽子を大切に
する人なのにおかしいと思ったらしいです。
そうしたら、車の中に不自然に残されている箱があったので影山、それものっけたと。
これが運び入れるシーンの不自然さの理由、ということですね。
この時影山は、すぐに犯人と思い当らなくとも、事件現場から消えた帽子、そして不自然な
藤咲の態度に何か符号するものを感じて、藤咲を屋敷にずっととどめていたのでしょうね。
ユキヨはオシャレが好きな子で、よく話をしたという藤咲。
ユキヨがデザインした服に、自分の帽子を合わせてコーディネートできたらいいと思い、あの
会社を人づてに頼って就職を紹介したようです。
でもユキヨはそこで美紀にいじめられていたと。
ただ、後輩いじめが有名だったなら、美紀がユキヨのデザインをパクったというのもわかりそうな
もんだけどなぁ。
ともあれ、ユキヨが自殺し、藤咲はどうして娘が自殺したかを調べ、美紀のことがわかった。
で、アパートにいってユキヨに謝って欲しいと言ったけど、彼女は取り合わなかった。
そうして彼女は風呂に入ろうとコートを脱いだんだけど、その時着ていたのが、ユキヨがデザイン
した服だったことで、カッとなって犯行に及んだようですね。自殺した理由を初めて知ったんでしょう。
なんか気持ちはわかるな。
それで後は影山が推理した通りですか。
朝までどこをどう走ったか分からないけれど、一応娘に報告しておこうと思い、あの事故現場に
いったようです。
そこに麗子からの電話がかかってきた、と。
普通こういうのは墓前に報告するもんじゃないんですか、と突っ込んだらあかんのですか。
まあ、いち早く報告するために、という無理やりなこじつけできなくもないけど。
藤咲は、どうであれ帽子を殺人の道具に使ったのは、帽子への冒涜です、最後くらい正しい
帽子の使い方をさせていただきます、と言い、帽子を脱いで胸に当てます。
これは紳士の、最大の敬意を示すやり方でもあります。
シャーロック・ホームズとかポアロでも確かよく出てきたような気がする。
風祭が、僕の推理した通りだったよーとか言ってくる電話をブチッと切った麗子。
藤咲に自首を勧めたのは麗子らしいです。
なんで藤咲さんが、という麗子に影山は言います。
「親が子を思う気持ちに理屈はございくせん。無償の愛はそれほどまでに、人を強く突き動かす
ということをお忘れなきよう」
この後、麗子にウエスタンハットをかぶせてあげて、名裁きでした、保安官殿、と声をかける
影山がよかったですね。
麗子が泣いて終わってたけど、もうちょっとなんか欲しかったなぁ。
今回の話は原作と大きく違うのですが、これはこれでなかなか面白かったです。
麗子への返答に困る影山も見てみたかったですけどね。
(帽子が似合うかどうか聞かれて答えるのが面倒くさくなったらしい影山が、適当に答えてたのが
バレて珍しく突っ込まれる)
ああいう原作で面白いシーンをそぎ落としてしまってたりも見受けられるので、それがちょっと
もったいないなあ、と思います。
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→ドラマ&もろもろの感想→謎解きはディナーのあとで