多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→謎解きはディナーのあとで


謎解きはディナーのあとで

第8話(11/12/06)

 今回の原作からのアレンジはよかったと思います。
 いや実は原作は読んでて人間関係ちょっとややこしくて何度か読み返したりしたので。あれも
悪くはないけど、映像で表すと混乱するだろうなぁ、と思ったので、ドラマの内容は良かったと
思います。そんな大きく変わったわけじゃないんですけどね。勘違いの対象が変わっただけで
随分わかりやすくなった。

 さて。
 麗子と影山、宝石物色中。(物色中言うな)
 パーティに出かけるので、そのための宝石選びのようです。
 なんでも、学生時代の先輩で歌舞伎役者をやっている松五郎が、ドラマの主演をすることに
なったので、テレビ局でお祝いがあるらしい。
 それを聞いて嬉しそうな影山。
 嬉々として歌舞伎の事を語り始めます。
 あ、長くなりそう…。
 と思ったら麗子が、玉ちゃんのこと好きなの?とさえぎった。
 ああ、よかった。
 松五郎は屋号とって玉ちゃん、と麗子らからは呼ばれているようです。

 高校一年の時に玉ちゃんが出ると聞いて歌舞伎を見学に行き、その時に玉乃屋!という
掛け声を聞いて、玉ちゃんになったらしい。
 いいけど麗子さん、掛け声は素人があんましやっちゃいけませんぜ。(タイミング間違うから)
 影山は粋ですねぇ、と感心しきり。
 おおっこの目は純粋に感動している目だ!いつものさげすんだ目とは違う!
 ただ、玉ちゃんはすごくモテたので、麗子は友達から預かったラブレターを渡そうとしたら
受け取ってもらえなかったらしい。
 …それは麗子さんからと誤解されてたというオチとかではなくて?←ひどい。
 そのラブレターは捨てるに捨てられなかったようですが…。
 その後、大学で玉ちゃんと同じゼミになって、麗子と玉ちゃんは友人として仲良くなり、現在に
至るまで交際が続いているようですね。
 
 テレビ局につくと出待ちの女の子たちが沢山いる中、麗子、「ここで降りたら女優と間違われる
かしらん、フフ」みたいな感じで降りて…コケたぁぁぁぁ!!!!これはきれいにコケたぁぁぁぁぁ!!!
 すっくと立ち上がった麗子。
 あまりの見事な立ち上がり方に起き上がりこぼしも真っ青です。
「影山。今私は転んだのかしら?」
「何のことでございましょう。お嬢様は今車から降りられただけでございます」
 いいなあこういうの。
 ドS執事なら平気でツッコミいれるかと思ったが空気読みましたか。
「さすがは麗子さんでさァ。ただのコケをコントにまで昇華させちまった。いやーこんな恥ずかしいこと、
とても俺にはマネできねぇや」
 もう一人のドSならこう言いそうです。

 続いて入ろうとする影山を阻止する麗子。
 今日はついてこないでと言います。
 影山は自分も私用があるので、と今回はおとなしく引き下がりました。
 歌舞伎ファンの割にはやけにあっさり引き下がるな…。

 麗子が中に入ると悪友どもがゲラゲラ。
 どうやら転んだのを見られていたようです。
 足が90度くらいまがってましたよ!と雛子という子が心配してるけど、そんな曲がったら
足折れてるから!
 で、麻衣という子。書道家と染物やってるのが親って出てたけど「花鳥風月」って文字が
出たのでちょっと嬉しかった。
 そんで最後が綾華。麗子とどっこいどっこいのお嬢様で、やたらと麗子に張り合ったり
バカにしてくる、鼻持ちならない人のようです。
 でもなんか性格的には同じようで、今日も赤いドレスに赤い宝石と、衣装がダダかぶり。
 つーか赤い衣装に赤の宝石つけたら目立たんやろ…いいですけど。
 と、彼女らともう一人同じ衣装の人が。
 モデルの千秋でした。

 そこに玉ちゃんが現れて、麗子らがかっこいいと言っていると、綾華が玉ちゃん今度
結婚するんだってよーと言ってくる。同じ業界の年上の人間だと。
 綾華の財力をもってすれば簡単にその相手くらい調べられそうな気も。
 ともかく、それを聞いてショックを受けたらしい麻衣は気分が悪くなって帰ると言い、ナツキが
下まで付き添いました。
 皆が、雛子は麻衣と仲良かったんでしょ、何かあったか聞いてる?とか言ってたけど
このセリフはちょっとわざとらしかったなぁ。

 そんなこんなしていると、メガネの女性が近寄ってきました。
 彼女は瑞穂、玉ちゃんのお姉さんです。マネージャーをやってるらしい。
 瑞穂は麗子らに声をかけ、また次のお客様に挨拶。
 忙しそうですねー。
 と、そんなとこに風祭登場。
 今度玉ちゃんがやるのは刑事ドラマで、その監修に、みたいな感じで呼ばれたらしい。
 …あ、このドラマ大コケするわ…。
 つーか玉ちゃん差し置いて勝手に挨拶始めるな!
 どこまでアピール好きなんだよこの男は!
 とか思ってたら影山も会場にいてインタビュー受けてるぅぅぅぅ!!!取材受けまくってるぅぅぅ!!
 なんかもう二人まとめてツッコミたい気分だよ!
 影山を発見した麗子、あわてて隅っこへ連れていく。
 どうやら、どうしても玉ちゃんを見たかった影山は、宝生財閥の力を使って招待状をもらった
らしい。
 勝手に権力使ってんじゃねぇぇぇぇ!!!
 麗子怒って影山を追っ払います。

 そんな麗子のとこに、玉ちゃんの付き人である西山という男がやってくるけど、高校次第の
クラスメイトだと聞いても麗子は全然思い出せない。
 まあ黙って話を合わせるより「誰?」とストレートに聞いてる分、マシですけど。
 高校の時一度だけしゃべったという西山。
 お前、それで覚えてる方がすげぇわ!
 西山は、雛子のことを聞いてきます。
 好きな人いるんだろうか、みたいな。
 麗子は、高校の時に、玉ちゃん宛てのラブレター渡してって言われた、と話す。
 西山はずっと雛子のことが好きだったようでガックリ、という感じですが、9年も思い続けてる
なんて重い、とバッサリ。
 麗子さん容赦なさすぎです!
 当たって砕けてみたら、という麗子に「砕ける前提なのやめて」と突っ込む西山。
 お前メガネかけたら新八でいけんじゃね?
 玉ちゃん、瑞穂、西山で実写万事屋やっちゃえよ!(ムチャ言うな)

 その頃瑞穂は何者かに襲われて倒れてきたセットの下敷きに。
 悲鳴を聞いて駆けつけた麗子らはすばやく救急車を呼び、彼女は搬送。
 その時に麗子は、「振り向いたら知らない女がいた、どっかで見たような顔だった、
赤いドレスに赤い宝石をつけていた」という瑞穂の言葉を聞きます。

 西山が瑞穂に付き添って病院に行き、玉ちゃんと麗子が見送っていると…。
 やってきました風祭。
 僕が捜査するとか張り切っちゃってます。
 で、当然麗子も見つかって、ショーレイさん?とか嬉しそうな風祭。
 玉ちゃんも「レイちゃん知り合い?」とか余計なことを。
 仕方がないので、玉ちゃんとは学生時代の知り合い、と話す麗子。
 風祭は、あなたはいつも事件現場にいるので闇社会の人間かと思ってました、と
物騒なことを言って、これで安心と嬉しそう。しかも、自分もレイちゃんと呼んでいい
ですかとか言い出します。
 うぜぇ…。
 ただこの風祭の態度を逆手にとって麗子は、自分も捜査に加わらせてと言います。
 本来なら捜査に素人は入れてはならないけどレイちゃんなら!とか言い出す風祭。
 さらに玉ちゃんも、役作りになるならと参加をOKします。
 結局規則まるっと無視じゃねーかよ!!!!

 さて事情聴取中。
 今回の音楽はノリノリで面白かったなぁ。

 そんなこんなで麗子は影山を探してました。
 カフェテラスで呑気にティータイムしている影山。
 だろうと思ったけども。
 麗子怒ります。
 何かと思ったら、麗子の卒アルを勝手に読んでたよこいつ!
 玉ちゃんを探してたらしい。先輩だっつーただろうが!のってねーよ!

 麗子はのっぴきならない事態になってるから影山の力を借りたい、というけれども、
ティータイムは執事の権利です、という影山。
 役にたたねぇ………。
 麗子は今までのことを話し始めました。

 事件直後麗子は風祭のとこにいって、瑞穂から聞いた証言を話します。
 そして、パーティで会った人間なら「知らない女性、だがどこかで見たことある」という
証言に当てはまると言う。
 さすが麗子さん、影山に鍛えられてるおかげか冴えてます。
 玉ちゃんも見ていて風祭に感心しきりです。
 おい、やめろ。
 こいつをモデルにして刑事ドラマやったら苦情の電話なりっぱなしだぞ。
 見習うのは「あぶない刑事」までにしておけ!

 瑞穂が言っていた宝石のことは秘密にしましょう、と麗子は提案。
 犯人が外してしまうかも知れないから、と。
 それを聞いて俺は刑事失格だぁー!とか言ってる玉ちゃん。
 おい…そろそろ現実の世界に戻ってこい。
 つかお前、お姉さんの心配とかしなくていいのか。
 風祭は、レイちゃんとは波長が合うねーとかキモいことを言い出します。

 その頃影山は、テレビ局を見学してました。…勝手に。
 ドラマのセットがあまりにも、某有名な刑事ドラマにそっくりだったので(まあ、太陽にほえろ
なんですけどね)、ついアレをやってみたくなったという影山。
 葉巻くわえてブラインドを覗くというのやってたらしいです。アホかお前は。
 それを、綾華ら3人の女性にジーッと見られていて、スゴスゴ退散したらしい。
 見つかったのかよ!一番の黒歴史じゃねーか!

 その3人を呼んだのは瑞穂の条件に合っていたからでした。
 あともう一人千秋も。
 この4人の中に犯人がいるということのようですが、風祭は麗子に「6月の予定は?」とか
聞いてます。麗子が、雛子の誕生日くらい、というけど、それなら結婚式にはピッタリ、ジューン
ブライドだね!と風祭。
 おい…なんかこいつの中で6月に挙式予定が着々と進んでいるぞ、麗子!
 で、ゴチャゴチャ言ってる風祭に、赤いドレスの服なら沢山いたのになんで私達だけ、と怒る
綾華ですが、そんな彼女に「確かに赤い服は他にも沢山いましたが、張り切りすぎたカッコを
しているのはあなた方だけです」とかなり失礼なこと言う風祭。
 お前、財力総動員してつぶされっぞ…。

 しかし風祭は容疑者は絞れている!と高らかに宣言。
 それは、ここにいるメンバーは一人を除いて麗子の知り合いであるから、瑞穂が言う「知らない
女」には当てはまらない、そして千秋がつけている宝石は真っ赤なルビー、だから千秋が犯人だと
言うのです。
 しかしそこに待ったがかかる。
 玉ちゃんでした。
 玉ちゃんは、千秋は自分の婚約者であり、瑞穂とは何度も食事をしているから、瑞穂が知らない
人間というはずはない、と言う。確かに。
 それを聞いてなぜか驚いた様子の雛子。(と書くと犯人誰かバレバレですけども)
 
 その頃影山は、ティータイムを楽しむ場所を探していたら、なぜかうっかりキュー出す場所(名前
知りません)に入ってしまったので、玉ちゃんの高校時代の映像を発見して見てたらしいです。
 影山…。
 玉ちゃんの高校卒業のインタビューだったんだけど、玉ちゃんはインタビュアーに卒業のお祝いと
して楽屋に飾るのれんをもらった、と見せてましたが。
 これが最大のヒントだろうなぁ。
 のれんにはきれいな染め抜きがしてありました。見事な書体のが。

 影山からその話を聞いて、高校の時彼女いたんだーと驚く麗子。
 影山は、ダビングしてきました、とDVDを見せます。
 勝手にそういうことしちゃいけませんって!!!!
 
 太陽にほえろのボスのモノマネをしている風祭。
 本当に誰でもやるんだな、こういうセット見たら…。
 彼は、これはセットが倒れてきた事故です、と言い出します。
 ええー…。
 玉ちゃんは、事故とわかってながら捜査を!?俺の役作りのために!?と感激。
 ちょっとはケガしてるお姉さんのことも思い出してあげようよォォォ!!!
 それでこのままではやばいと思った麗子は、ポーズ決めてる風祭に「このままでちょっと
待ってて!」と言って、影山を探しにきたのでありました。
 
 影山は話を聞いて、犯人はわかりませんか?と言う。
 ただ、それを説明するには時間がいるのだが、一瞬で事件を解決に導く方法がある、
それには麗子の協力がいると言う。
 そんなわけで麗子、風祭が律儀にさっきのポーズのままで待ってたとこに戻って
きまして。
 派手にまた転びます。
 そこに影山がセットの夕日用ライトをつける。
 すると。
 心配して駆け寄った雛子の胸の宝石が赤に輝きました。
 騙してごめん、と謝る麗子。
 すべてを悟る雛子。
 ここのシーンはなかなか良かったです。
 雛子がつけていた宝石はアレンサンドライト。
 当たる光によって色が変わる宝石だったのです。
 ごめんなさい、と謝る雛子。
 満足そうにうなづく風祭。
 あ、またこいつ自分の手柄にするつもりだ…。
 警察に行きましょう、と促す風祭。
 なんでもない風を装ってるでしょうが、多分こいつ全然理解してないと思います!

 家に戻ってきて麗子は納得いかない様子。
 影山も、今回ばかりは自分で考えろ、と言う。
 麗子自身で気づいた方がいい、と。
 で、麗子「分かっちゃった!」と言う。
 瑞穂は雛子のことを知ってたけどかばって知らない女と言ったのね、と。
 庇う理由がないという影山。
 「わかっちゃってなかった」という麗子。
 これちょっと笑った。

 影山は、瑞穂は雛子を知りませんでした、と指摘。
 麗子は挨拶してた、それはあなたも見てたでしょ、と影山に言う。
 影山も「確かに見てました」と言うと、麗子はあなたは何を見てたのよ、と怒る。

 はーい!皆様お待たせいたしました!(風祭の口調で)
 影山、言いました。

「御言葉を返すようですがお嬢様。お嬢様こそ、どこに目ン玉おつけになっていらっしゃるの
ですか」
 

 シーン…………。
 

 あ、麗子また窓に歩いていった。
 夜空を見上げて、星がよく見える、私、目だけはいいのよねとか言ってます。
 自分で目だけはとか言っちゃったよこの人!
 ともかく、「言わなくてもわかるわよ!ここよここ!」と激怒する麗子。
 あっ…影山がすっごいさげすむような目で見てる!

 影山は、発端は麗子自身だとズバッと言いました。
 そうして、「無粋ながら説明させでいただいてよろしいでしょうか。…よろしいでしょうか」
 2回言った!2回言った!こぇぇぇぇ!!!
 お願いします、という麗子。
 今回は「従属」という言葉がチマチマといっぱい落ちてきて面白かった。
 それで、ディナーが出てくるかと思いきや。
 サクッと片づけた影山。
 今回はすぐ謎解きをすると言います。
 はやっ!
 つーか料理冷めちゃうだろ!

 まず、どうして瑞穂と雛子は知り合いではないのか。
 2人で話しているところを見たことがありますか、と影山は言う。
 三人でいた時に話しかけてきたけど、瑞穂は雛子の名を知っていたという麗子。
 しかし、影山は、挨拶を交わしたからといって二人が知り合いとは限らないと言います。
 自分に置き換えてみてと。

 街中で突然見覚えのない人にあいさつされたらどうするか。
 大抵の方は心の中で「この人誰だろう」と思いながらも大抵は「お久しぶりです」とか「どーも」と
いった、無難な挨拶をすることでしょう。
 もちろん中には「誰?」とキッパリ言う人もいるでしょうけど、例えば「取引先のお偉いさんかも」と
思ったりしたら、まずは挨拶して、相手の話に合わせようとすると思います。
 
 麗子はそれでも、瑞穂は影山に対しても名をちゃんと呼びかけたという。
 自己紹介をしてないのに、と。
 それは、西山にヒントがあると影山。
 彼は会話をしていた時に西山の方までしっかり観察していたんですね。
 西山が招待客リストを顔写真入りで作って、玉ちゃんの代わりに挨拶して歩く瑞穂に、あれは
誰々、あれは誰、という風に耳打ちしていたというのです。
 なるほど。
 だからこそ、雛子のことを瑞穂は名で呼びかけることができた、ということですね。
 ただ、知らないなら苗字で言ったでしょうが、名前呼びだったのは、西山自身が雛子と呼んで
いたから「雛子さん」と伝えてしまった、という裏設定を勝手に考えてみたり。そうするとしっくり来るので。

 財閥令嬢である、綾華と麗子はよくパーティでも会うから覚えていたにしても、雛子はほとんど
接点がないから会ったことはない。
 その上、パーティでは多くの人とあいさつをするから、証言が「知らない女、けれどどこかで見た
ことのある女」になったのだという影山。
 そいて、雛子が犯人だとハッキリ特定できたのは、ドラマセットの夕日だと影山は言います。
 あのセットで遊んでた時か…。
 綾華と雛子、ナツキがいてそそくさと退散した影山ですが、その時に、雛子の宝石が、緑だった
はずが赤になっていたのを影山は覚えていたらしい。
 すごい記憶力です。
 ただその時には記憶に確信はなかったけれど、風祭の話を麗子から聞いて確信に変わったと。
 あのどうでもいい、6月の予定はの件か。
 あの時に麗子は、6月は雛子の誕生日が…と言っていた。
 6月の誕生石の中の一つはアレキサンドライトだという影山。
(誕生石は業界がなんだかんだ言って売り上げを伸ばすために設定したのも多いので、いろいろな
宝石が誕生石として設定されていて、重複も珍しくありません)
 今回も風祭は見事にやってくれた、という影山。
 おい、風祭を拝むな。
 余計調子に乗るから!
 あっでもそれで調子に乗って天にも昇る気持ちでいっそ天国にいってくれたら!
(天使たち困るから!立川のイエスに相談しにやってくるから!)

 次は動機です。
 アレキサンドライトの石言葉は「秘めた思い」です、と言う影山。 
 それはある人物への恋心だと。
 玉ちゃんがずっと好きだった雛子は、結婚するということを知り、犯行に及んだ。
 瑞穂をその結婚相手と勘違いした、と。
 しかし麗子、今度こそ「それはない」と言う。
 瑞穂はハッキリ挨拶の席で「弟のためにありがとね」と言ってた、それは聞いて
いた雛子にも、玉ちゃんと瑞穂が姉弟だとわかったはずだと。

 そこにこそ、勘違いがあったのです、と影山言います。
 誰でも知っている、玉ちゃん=松五郎のこと。
 実は雛子にとっては玉ちゃん=別人と影山指摘。
 歌舞伎で屋号のことを知り、玉ちゃんというあだ名が定着したという麗子ですが、
考えてみれば雛子は高1の秋の時に転校してきており、その、玉ちゃん=松五郎のことは
知らなかった。
 周囲が玉ちゃん玉ちゃんと言ってるのを誰のことだろうと思っていたに違いない。
 玉ちゃんという言葉は出てきても、玉乃屋という言葉は出てこないので偶然、松五郎が
玉ちゃんだと気づく機会は雛子にはなかった。
 そんな中、もし身近に「たま」という名を含む人間がいたら、そっちが玉ちゃんだと勘違い
してもおかしくない。
 なるほど、家政婦のたまですね!(それ銀魂!)
 
 影山はこう説明した後麗子に、職場の人間の下の名を知っていますか、と言います。

 あ…このためだけにいつものメンバー出てきた…。
 つかここで初めて名前知ったよ!
 並木さんは前回出てきたからいいとして…まあ後もいいか!(おい)

 雛子は、西山が珠樹という名だったため、てっきり周囲が言ってる玉ちゃんとは、彼の
ことだと思ってしまったようです。
 つか誰か「玉ちゃんかっこいい」と言いながらブロマイドとか雑誌見てる奴はいなかったのか…。
 転校生だった雛子は律儀に西山の下の名を覚えていたというわけです。
 その勘違いがこじれたまんまずーっと来てるっぽいですね。
 西山のことが好きになった雛子は、ラブレターを「玉ちゃん(西山)」に渡してくれるよう麗子に
頼んだ。
 玉ちゃん(松五郎)のことだと思ってる麗子は玉ちゃんにラブレターを渡し、玉ちゃんはそれを
受け取らなかった。
 麗子は言うに言えず渡しておいたよ、と嘘をついた。
 西山はそんなことがあったとは知らないわけですから、当然雛子に対して何のリアクションを
するわけでもなく。
 それで雛子は西山に振られたと思い込んでいた。
 そんな中、麻衣が玉ちゃん(松五郎)と付き合うことになった、これ内緒ね、と仲が良い雛子に
打ち上げてきて、雛子は玉ちゃん(西山)だと思ってるのでショックを受ける。
 麗子も知らなかったと言います。
 影山ここで、密かにダビングしてきたDVDを取り出す。
 高校卒業した時の玉ちゃん(松五郎)の映像ですね。
 のれんをもらったと出している。
 影山はこれを見て、麻衣の両親の作だと気づき、交際相手は麻衣だと気づいたのでしょう。

 それから大学生になっても一人秘密を抱えて心を痛めていた雛子は、それでも麻衣ならと
思っていた。
 しかし今日、玉ちゃん(松五郎)が別の誰かと結婚すると知り、玉ちゃん(西山)と談笑していた
瑞穂を見て、これが結婚相手だと勘違いしてしまい、犯行に及んだということですか。
 だから、結婚を聞いた時麻衣はショックを受け、そして玉ちゃん(松五郎)が千秋が結婚相手と
言った時に雛子が驚いていた、というわけですね。
 その時に雛子は自分が犯した重大な勘違いに気づいたと。

 これが真相です、という影山。
 麗子はここまでのことは影山の想像よね、と言います。
 想像にしては結構しっかりしてましたけど…。
 雛子の本心を確かめる方法がある、と影山は言います。
 まだあの時の手紙を捨てられずに持っているのではないですか、と。
 
 そう言われて麗子は部屋を調べ、雛子から預かってそのままにしていたラブレターを
取り出します。
 はたして中には、西山にあてた内容が書かれていました。
 麗子はやっと、自分の失敗に気づきます。
 確かにこれを強引に渡すか、もうちょっと行動していたら、この犯行は防げたかも
知れません。

「友達とは、勘違いやスレ違いからお互いを傷つけてしまうこともあります。しかしその傷を
癒してあげらられるのもまた、友達だということをお忘れなきよう」
 そして影山は付け加えました。
「間違いを直すのに遅すぎるということはございません」

 まあテストのミスは戻ってきた後直しても遅すぎるけどねっ!
 あとテストの時間になって「昨日勉強してれば…」と後悔するとかな!

 それはともかく、麗子は影山に車を回すよう命じます。
 きっとこのあと、西山のとこにこの9年越しのラブレターを届けにいってくれることでしょう。

 今回はちょっと切ない感じでしたが、まあ大した罪にもならないと思います。
 次回はスカッとする話がみたいですね。風祭の話がスカッと空回りしても良し。



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