多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→鍵のかかった部屋


鍵のかかった部屋

最終話(12/06/25)

 ここは一見真っ白で、密室などないかのように見えます。
 でも。
 そこには見えないガラスの壁がありました。
 このガラスの密室は本人が無意識に作り上げたものです。
 彼はこの密室を私たちに残して姿を消してしまいました。
 彼は今どこにいるのでしょう。
 こうして今回の問題が脇役の芹沢、純子から出されました。
 簡単だべ!嵐メンバーのとこにいるべ!(それは中の人の方!!!!)

 純子が芹沢に対して事件を整理する、と言い出してさりげなくこれまでのあらすじ説明に
入りました。
 副社長に榎本が、社長が自作自演してまで警備を徹底させたかった理由は、みたいなのを
説明しようとしていたら警察が来た、と。
 そんでコウノは、榎本なら警備システムを突破できると言ってたと。
 前の話でも言いましたが、警備システムを突破できることと、誰にも犯行を見られず社長を
殺害できることっつのは別問題だっての!!!
 純子はここで初めて、榎本のことをあまりよく知らない、ということに気づきます。
 前に出てた、榎本の友人という会田に話を聞きに行けばよかったのに。
 まあともかく、榎本は犯人ではないと二人が話していたところに連絡が。
 榎本が釈放されたらしいです。
 というのも、久永が犯行を認めたからだと。
 純子が会いに行くとすっかりやつれた様子で、久永は、自分が眠っている時に殺したのだと
言われればそうなのかも知れない、と言います。
 あーこれは連日連夜違法な取り調べがなされてる可能性あるな…。
 一度認めて法廷でひっくり返せばいいんだよという、一昔前のやり方をしてる刑事なのかも。
 
 副社長は話を聞いて、なんとか久永が実刑を免れてくれればという形なのですが、純子に
あなたはどう思うかと聞いてきます。
 純子は、久永は連日の取り調べで錯乱状態になっている、と言う。
 よくあるケースだと。
 早く犯人を見つけないといけませんなぁ。
 このままじゃ冤罪確定してしまう。
 榎本は、狙撃事件をでっち上げてまで警備システムを強化させようとしたということは、この部屋に
何か重要なものが隠されている可能性があると指摘します。
 5年前、榎本が倉庫に引きこもるきっかけになった、社長宅警備強化の件においても、愛人に結局
盗みに入られて、自宅が安心できなくなり、自宅に隠していた何かを会社に移したと考えると、時期的にも
一致するというわけです。
 5年前会社の警備システムを強化してましたしね。
 すると、今回も警備システムを強化しようとしていたから、何か不安に思うきっかけがあった、という
ことになります。
 ただしそれが何かはまだわからない。
 榎本、ひとつわかっていることがある、久永は無実だと言うことです、と言いました。
 自分と社長との過去の因縁を知っているのは、自分の会社の人間と純子だけ。
 そしてその双方に、警察に密告するメリットがない。
 だから、犯人は純子との会話を聞いていたのかも知れない。
 社長室に盗聴器をしかけて情報を収集していたのかも知れないと。
 ここまで理論的に考えを進めている榎本すごいですね。
 防犯アドバイザーとしても十分やっていける気がする!

 恐らく犯人は、盗聴器を回収した後も、様子をうかがっていた。
 それで面倒な事態になる前に警察へ密告し、榎本に罪をかぶせようとした、というわけですか。
 ところが犯人にとって想定外の事態、久永が自白するということが起きてしまった。
 しかし、どういう形でも事件が片付くならいいと考え直した、というわけですか。
 まあこれは榎本が恐らく、犯人に近い思考をできるからこそわかることなんじゃないかと思うの
ですが。

 副社長は、自分には会社を守る義務がある、もし久永が犯人であれば、心神喪失で何とか争おうと
思っていたが、別に真犯人がいるのなら、何とか見つけたい、そのための協力は惜しまない、と言う。
 と、ここで榎本は、自分が警察に任意同行される時に、窓の外に源義朝がいたのを思い出します。
(義朝チガウ)
 榎本はあの窓拭きスタッフに会えますか、と聞きました。
 というわけでその義朝…じゃなくて佐藤が呼ばれてきました。

 今回ここから、平清盛ネタが増えるかと思いますが運が悪かったと思ってあきらめて下さい!
(えっ…)
 
 佐藤が会社のエレベーター上がってきたのですが、開いたシーンがすでに、蘇った義朝の怨霊
という感じでめっさ怖いです。
 これローアングルからの映像いりました!?
 やってきた佐藤に対して、「早速お話を聞きたいんですが」と話しかける純子。
 それはいいけど座らせてあげようよ!
 なんで皆立ったまま話聞いてんだよ!
 純子はいいかも知れないけど佐藤は来てもらったんだから座ってもらおうよ!!!!
 
 ともかく佐藤は、ゴンドラに乗っていた時に倒れている社長を発見した、と話します。
 すかさず榎本が、ここからだとソファの向こうに倒れていた社長は見えないのでは、と突っ込む。
 すると佐藤は、ゴンドラで上がっていく時に見えたんです、と言います。
 で、榎本は脚立に上がってみて、「なるほどこれなら見えますね」と。
 それで彼は佐藤に確認しました。
 そのまま、窓を拭かずに屋上に上がって通報したんですね、と。
 佐藤もそうだと答える。
 ここで純子は芹沢からの電話で席を外すのですが、佐藤は、このビルの中に入れるとは思わなかった
と言い出します。
 いつも外から覗いていたと。
 そして榎本に、あなただって本当はこちら側の人間ですよね、と言い出します。
 え?榎本、大河ドラマ出てませんよ!?(当たり前!!!)

 榎本は倉庫に戻ってきて、容疑者を一人見逃していたようです、と言いました。
 それはもちろん佐藤のことでした。
 彼は「ゴンドラが上がる時に見た」と言った。
 さらに質問すると、窓ふきはしていない、と言ったから、本当は仕事に取り掛かる時であれば、
下がっていく時に見ていなければおかしい。
 彼の証言だと、一度下に降りて、何もせずに上に上がって発見したことになる、おかしいと。
 やはりロボを使って犯行に及んだとしか…と言って榎本はあのいつもの開錠のしぐさを始める
んだけど純子が「わかった!」と。
 石のブロックを机に置いといて、ロボで社長を机の下に運ばせて、石を落としてぶつけたんですよ
というけれど榎本は、現場にはそんなものはなかったという。
 純子、振り子の鉄球に社長を抱えてぶつけさせたととんでもないことを言い出します。
 榎本が否定していると芹沢が、お前も真面目に答えなくていいから、みたいなの言ってたのは
笑いました。
 純子には「もう考えるな!」と。
 いずれにせよ、犯人は非常に用意周到で、ロボの性能をしっかり調べた上で犯行計画に組み込んだに
違いない、ということらしいです。

 そこに副社長が訪ねてきて、過去の経理を洗ったら不明瞭な金の流れが出てきたという。
 10年以上前から行われていた横領で、その額6億。
 最初は久永かと思ったが、彼では決済できない金額があるので、社長しか考えられない感じらしいです。
 そこで純子は一計を案じるのですな。
 久永に会いに行く。
 彼はすっかりやつれて、もう何も話す気力がないようでした。
 ここで純子は「今日は暑いですね」とか話しかけながら、こっそりメモを見せる。
 そこには、社長は横領していましたか、の文字が。
 やりますね!
 本当なら頷いて下さい、という純子のメモに、最初はためらっていた久永も、真実を暴くためと
言われて頷いた。
 さらに、どうやって隠していたかについても、貴金属に変えて持っていたらしいことがわかります。
 つかここ、選択肢の番号一瞬しか見せてもらえなかったけど、ためらいつつ番号を示した久永、
よくその番号覚えてたな!
 私、4番って出された時に、「それなんだっけ?」って思ったし!

 さて、芹沢はその話を聞いて、窓を防弾ガラスにしたのは、誰かが窓から侵入する可能性を考えて
ではないかと気づく。
 つまり窓の外から目撃されたのだと。
 それが見られるのは佐藤だけということになりますね。
 純子は佐藤を調べてみます、と言います。
 芹沢は貴金属が隠されてそうな場所を探すと。
 
 純子は佐藤の会社にいって話を聞いてみるのだけれど、あまり人付き合いがないらしく、手がかりは
得られませんでした。
 さらに、写真とかも見せてもらうんだけど、佐藤自身がまるでデスノートのLのごとく、映らないように
警戒してるっぽくて、見切れてるのしかありませんでした。はっ…もしやあなたはタイバニの折紙サイクロン…!
(ちょっと年齢あわなさすぎるだろ!)
 それを聞いた芹沢は、本気で調べる必要があるな、と考え、コウノのところに行き、まあうまいこと
言って、佐藤の本籍地を聞きだすんですな。
 つか弁護士ならそういうのできなかったっけ?まあいいけど。
 ところがコウノはここで、連続窃盗事件の記録を出してくる。
 どこも最新鋭の警備システムを持っていたところなんだけど、それがいずれも突破されての犯行だと。
 さらに、共通して、店の終業時間間際に、榎本が監視カメラに映っていたんですね。
 でもこれだけじゃ榎本が犯人とはならないからなぁ。
 防犯システムをこっそり確認しにきてた、と言われたらどうしようもないし。
 だからこそ警察としても手を出しあぐねているのでしょうが。
 ただ、この話に芹沢はニャッと笑って帰っていっただけでした。
 必要ないことはしゃべらない、さすがプロの弁護士ですな。

 純子の方は芹沢から聞いた話を元に、本籍地にいってみるのですが、そこはもう売地になって
いてありませんでした。
 そんで学校にいって聞いて回るも、佐藤は早くから引きこもりになっていて、知っている人が殆ど
いなかった。
 が、そんな中で一人、親同士に付き合いがあり、佐藤のことはよく知っている、という人と出会えた
んですね。
 ところがここで、写真を見せてもらうと、その知っている相手は、佐藤とはこの人、とまったく別の
人をさした。
 そこには佐藤が映っていたので「この人は?」と純子が聞いてみると、それは椎名君だと言われる。
 えっ椎名桔平!?(違います)
 つまり、佐藤と名乗っていたのは椎名という人間だったというわけです。
 戸籍乗っ取りか。いや本当の佐藤は生きてるかも知れないから、借りてるわけだな。
 まあともかく。
 椎名は両親が借金に追われて自殺してしまい、その後も闇金に返済を迫って付きまとわれ、あげく
ナイフで刺して逃亡していたようです。それきり行方は分かっていない。
 …警察本気で探してないのかなぁ?
 ともかくそれで、当時まだ役所の監視が緩かったから、彼は佐藤のフリをして住民票を取り、免許証を
作って佐藤と名乗るようになったわけですか。
 うーん。
 佐藤は家の問題がなければ、エリート人生を進めるだけの才能を持っていた。
 それがいろいろコンプレックスになったのかなぁ。
 と思ったのですが実は事実は違った。(後でわかります)

 この後佐藤の過去がちょい出てきますがまあそれはそれで。
 あと洗濯機を意味深に見ているシーンがあるのですが…。

 芹沢と純子は、ロボを使ってどうやって殺したかが問題だ、と考える。
 攻撃は出来ないし、床に落とすのも無理。壁にぶつけさせるのも無理。
 と、ここで秘書のリナがコーヒーを持ってくるのですが、純子がいきなりダイナミックにぶちまけて
しまいました。
 残ったコーヒー皿を見ていて何かひらめく芹沢。
 そうだったのか!と。
 どうやってロボが殺害したかわかった、と榎本に説明する芹沢ですが。
 お前今「空からヒラメが降ってきたんだよ!」とか言いませんでした!?
 ひらめきが降ってきたって言いたかったの!?
 わからん!お前のボケはマジか素かわからん!!!(私の聞き間違いならすみません)
 榎本は飾ってある錠前を開けてました。
 芹沢の話を聞いて榎本は、お見事です、と言う。
 純子、芹沢の推理が当たったことをメッチャ喜びます。
 はしゃぎすぎて『写真撮りまーす!』とか言ってたからそこまでしちゃうのかよ!と思ったら
エアカメラだった。そこはちゃんと撮ってやれよ!!!!

 芹沢は自信を持って副社長らに説明中。
 ロボは、人を持ち上げる時に毛布が落ちても、それは必要ないものとみなし、拾おうとは
しない。
 しかしソファごと社長を持ち上げたらどうか。
 ロボの監視対象はソファとなり、社長が落ちたとしても気にしないはずだ、と。
 なるほどね!
 それの操作をゴンドラからやったんですよ!と自信満々の芹沢。
 いや、コントローラーは!?(これは後で説明されます)
 そんで実際に芹沢、人形とソファを使ってやってみようとするのですが…。
 なんとソファが大きすぎて、ロボのアームが奥まで届かないため、持ち上げるには危険とロボが
判断し、エラー表示をするんですな。
 アームは70cmより長いものは持ち上げない。
 つまり芹沢が考えた方法は不可能だった。
 うわぁ……空気が……!
 いたたまれない!

 榎本はその報告を受けて、自分も行きます、と言います。
 ちなみに芹沢はすっかりやさぐれて芹沢鴨状態になっていました。(どんな状態だ)
 榎本は社長室にきて、どうしてロボを社長室に置いていたのか、何か一人で持ち上げられないものを
動かすためではないのかと指摘。
 この室内に、奥行きが70cm以下で、ロボで持ち上げる必要があるものは限られてくる、と榎本はいい、
そこにあったキャビネットに近づく。
 それを持ち上げてもらうと榎本は鏡とライトを使って底面を調べます。
 はたしてそこには、隠し扉がありました。
 ただし中身は空っぽ。
 どうやら犯人がもう盗んだらしい。
 このロボは社長にとってはただのフォークリフトの代用品だったようです、という榎本。
 介護会社でそれはちょっとひどいなー…。

 榎本は次に、窓が風でガタガタ揺れていることに気づく。
 さらに、芹沢が言っていた、ロボにできることをさせた云々を思い出します。
 いつものあのしぐさが始まりました!
 そうして。
 「密室はやぶれました」
 純子大喜びです。
 芹沢も、犯人がどうやって社長を殺したのか教えてくれ!と言う。
 そんな彼らに榎本は「それは…明日お話します。」
 芹沢久々にブチキレました。
 
 出たよ、久しぶりに出ちゃったよ俺の苦手なやつだよ、どうして明日なんだよ!今言えよすぐ言えよここで

 切られました。

 佐藤が外出した後、彼のアパートに近づく人物が一人。
 足しか映ってないけどこれ榎本だな。
 その頃純子は、榎本からの連絡を待っていました。
 芹沢は、こっちからかけてもいいんじゃないか、と言うけれど、純子は榎本を信じているから待つ、と言う。
 佐藤は黙々と仕事をしていたのですが、そこに榎本がやってきました。
 つーかそれ、佐藤がモップで拭いたとこ歩いてないですか?
 とんだ仕事の邪魔だよ榎本!

 榎本は、自分のことを警察に流したのはあなたですね、と言う。
 こんなに密室に手こずったのは初めてです、と。
 
 で、榎本は佐藤が窓拭きをしている最中に偶然、社長が6億相当のダイヤを見ているところを目撃した
のだろう、と言ってくる。
 それを盗めないかと考えたあげく、盗聴器を仕掛けることにした。
 幸い、仕事のためにマスターキーを一時的に渡されることになっていたので、隙をついて合鍵を作る
ことはたやすかったようです。
 ううーん…。5年前に警備強化したわりに、簡単に複製できる鍵使ってるとかアホか…。
 合鍵で侵入する時に、防犯カメラが作動しないよう、センサーを潜り抜けるアルミをかぶって入った
らしいです。
 絵面的にすごい間抜けだなこれ。
 それで、盗聴器を仕掛けた佐藤は、時間をかけて情報を集めた。
 社長はコーヒーに砂糖を使う事とか、仮眠を取ることとか、ダイヤの隠し場所とか。
 音だけでも情報を集めれば、ロボを作動させていることは分かったはずだし、その隠し場所もおのずと
推測されるはずだという榎本。
 準備が整っていよいよダイヤを奪う時が来た、と思っていたら、不測の事態が起きた。
 …今回不測の事態が起きすぎだろ!(コラ)
 社長が自作自演の事件を起こし、警備が強化されることになってしまった。
 あわてた佐藤は、その前にダイヤを盗み、盗聴器を回収した。

 さて、そろそろ待ち切れなくってきた純子は、榎本の携帯に連絡をするのですが…。
 なんと番号は解約されてしまっていました。
 一体なぜ!?

 取り合わない佐藤は出て行こうとするのだけれど、榎本は、そのまま出ていくなら警察に通報
しなければならない、と言います。
 数百個ものダイヤの隠し場所といえばおのずと限られてくる、と。
 どこかに埋めれば安全だが、そうは出来ないのが人間。
 …銀行の貸金庫借りたらどうですかね…。(シッ)
 今あなたが恐れているのは、警察に踏み込まれることより、火事や泥棒でしょう、という榎本は、
それはそうと、玄関わきにある、古い洗濯機のことですが、と言い出す。
 あれだけ古いと盗まれる心配はないんじゃないですか、と。
 これだけで佐藤は悟ったんでしょうなぁ。
 洗濯ものを入れて水をためておくと、泥棒避け、火災よけになりますね、と言う榎本。
 確かにこれを盗もうという泥棒はいないでしょうなぁ。

 佐藤は榎本が自分の部屋へ潜入したことを知ります。
 
 榎本は、一つわからないことがある、ダイヤを盗まれたとしても、公表できないものなのだから、
なぜ苦労してまで殺す必要があったのですか、と聞いてくる。
 佐藤は、自分は殺してないという。
 ダイヤを盗んだのは事件が起きる前日だから、殺すのは不可能だ、と。
 この時点では佐藤は自分の犯行に絶対の自信があったんだろうなぁ。

 榎本は出来る、とそれを否定。
 準備はすでに整えられていたと。
 事件当日佐藤は仕事の時間より早く会社を訪れた。
 そして社長が睡眠薬で眠った後(この砂糖は前日潜入した時に準備しておいたものでしょう)、
ロボを外からラジコンで動かした。
 このロボは試験段階だったため、市販のラジコンを利用していたから、十分動いたらしいです。
 そしてこのロボに社長の体を持ち上げさせ、窓のすぐそばに、頭がぴったりくる形で止めさせた。
 だから何をさせたってんだよ、という佐藤に、それだけです、という榎本。
 芹沢が言っていたように「ロボにできること」をさせた。
 それで十分だったと。
 
 風が吹いてなければ気づきませんでした、という榎本は、窓には遊びがあったことを言います。
 あれですわ、強風がぶつかってくるのに、その力を逃がすため、ガタガタいってたやつ。
 そんでビリヤードのショットの話を持ち出してくる。
 静止した玉2つに、持ち球をぶつけると、遠くにある方の玉が飛んでいくというやつですね。
 玩具にもあるんだけど、5つか6つつりさげられている玉があって、端の玉を持ち上げて放すと、
反対の玉がはじかれて戻って、みたいな運動になるやつ。
 つまり、この要領で佐藤はボーリングの玉を使って窓をぶっ叩いた。
 衝撃は窓を通り抜けて社長の頭に伝わり、社長は致命傷を負ったというわけです。
 その後佐藤は屋上に戻り、仕事途中に死体を見つけたようにしようとした。
 ところが社長はその時まだ息があって、最後の力を振り絞って、キャビネットのダイヤのとこに
いこうとしていた。
 恐るべき執念ですな。
 ゴンドラで降りてきた佐藤は一瞬死体が発見できなかったので焦った。
 そしてつい、ゴンドラを上げてしまった。
 で、死体を見つけたと。
 これがあの不自然な、死体発見時の供述となり、榎本が引っ掛かったんでしょうね。

 鈍器なんかどこにあるんだよ、という佐藤に、隠す場所は一ヶ所しかない、給水器の中という
榎本。
 しかも発見したと言います。
 予想以上に時間がかかり、仲間が来てしまったので焦った佐藤は、そこに放り込むしか
なかったんでしょう、と。
 色塗って「スイカ持ってきた!」とかできなかったのか。←無理がありすぎる。

 観念した佐藤は、目的はダイヤを盗むことじゃなくて、最初から殺すこと、復讐が目的だと
言い出します。
 つまり、椎名であった頃の、彼の両親を裏切って、共同経営していた会社の金を持ち逃げして
いたのがあの社長らしい。
 うわぁ…金の亡者かよ…。
 その後椎名は大変な思いをして生きてきたわけだけれども、彼が佐藤となって働いていて、
清掃をしていた時に社長とぶつかった。
 しかし彼は顔を覚えてすらいなかったんですな。
 で、復讐計画を立てている最中でダイヤを発見したから、いただいてしまおう、と思ったらしい。
 どうでもいいが6億円相当のダイヤつったってそれは買い値であって、売ろうと思ったら、鑑定書も
ないような裸ダイヤは買いたたかれてろくな金額にはならんですよ。まあ、一生暮らしていけるくらいの
金にはなるかもしれませんが。
 
 金があれば新しい人生を始められる、このガラスの向こう側に行ける、という佐藤。
 ああ、義朝ももうすぐ人生終了だもんなぁ…。(放送時期的にはそうなんだけれども!)
 しかも、金があればいい女を口説くこともできるとか言い出したぞ。
 由良さーん!こいつ全然懲りてねぇよ!!!!(だから義朝の役じゃねぇっての!!!)

 佐藤は、キミならこの気持ちがわかるだろう、と榎本に言い出します。
 榎本は、それでガラスは超えられたんですか、と逆に聞く。
 復讐を果たし、ダイヤを手に入れて、あなたは解放されたんですか。
 そうは見えません、と。
 佐藤は、君にはどう見える、と聞いてくる。
 えっ…源義朝……(離れろ!そこから離れろ!)
 榎本は、前後左右上下にまで、ガラスに囲まれているように見えます、と言ったのでありました。
 そして、「僕はガラスの箱に閉じ込められるのはごめんです。ガラスの向こうに行けないとしても、
自由でいたいんです」と。
 うーん、彼が何を言いたかったのか、いろいろな解釈はあると思うのですが、榎本は佐藤(椎名)の
辛かった過去を認めた上で、そこからあがいて前に進んでいく方がいい、ということを言いたかったの
ではないかなぁと思います。復讐しても失われたものは戻ってこない、みたいな。

 純子と芹沢は心配になって倉庫にやってきます。
 しかしそこに榎本の姿はなく、展示されていた鍵もなくなっていました。
 
 芹沢にコウノから電話がかかっきてて、佐藤こと椎名が自首してきたと言います。
 ダイヤも、洗濯機の外側と水槽の間から発見されたと。
 ただ一つ気になることがあるとコウノは言います。
 それは…。

 久永は釈放されたのですが、社長の横領に関わっていたので、復職は無理だったが、依願退職
という形にして、退職金をはずんだ、という副社長。(一応今は社長です)
 これから頑張りますよ、という副社長に芹沢も、力になりますよ、という。
 榎本さんにもよろしくと言われて、一瞬芹沢と純子がアイコンタクトしてました。
 どうやらコウノからの電話で何か知らされたようですな。

 あれから三日たつのに音信不通、と純子が言っていると、公衆電話からの着信が。
 榎本でした。
 今空港だと言う。
 臨時収入が入ったんで海外に旅行に行ってきます、と言う榎本。
 芹沢は、ダイヤは1億ほどがダミーにかわってたそうだぞ、というと、榎本、そうですかと
そっけない。
 社長が業者に騙されたんじゃないですかね、と。
 うーむ…。
 旅行はいつ帰るか不明です、フライトの時間なんで、と電話は一方的に切られました。
 
 さあ、榎本は一体どこに。
 最後の意味深な笑い方がなかなかいいですね。
 悪人の上前はねてるだけだから、一応罪には問われないっちゃ問われないんですけども。

 
  ☆☆ Iftah ya simsim! ]T☆☆
 一番の防犯方法は、自分自身が警戒心を持つことである。
 携帯を操作しながら歩く、音楽を聞きながら歩く、では周囲の異変を感じ取れない。
 窃盗事件や空き巣被害があれば、なぜそうなったかの理由を調べ、自宅はどうかを
振り返る必要がある。同じような弱点には早急に対策をする必要がある。
 犯罪者が一番恐れるのは、警戒心を常に持っている人間である。



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