多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→リーガル・ハイ


リーガル・ハイ

最終話(12/06/26)

 もう予想のはるか上を行く、大満足な終わり方してくれたんで言う事ないんですけど、
せっかくストーリーがちょくちょくかぶってたんだから、最後のとこ、「鍵のかかった部屋」の
芹沢と純子の後姿とすれ違う、みたいなのがあっても面白かったなぁと思いました。ま、
蛇足なんですけどね。

 服部が「お待ちしておりました」と出迎えたのは…。
 一年ぶり、と入ってきた黛でした。
 どうしたんだね黛君!異様にキラキラしてるが拾い食いでもしたのかね!
 古美門も、君のためにとかユリを花瓶にいけちゃったりして、なんかおかしいです!
 いつ夢オチくるかと思ってたけどこれどうやら現実らしい!
 黛は、自分は個人で頑張っているというのですね。
 事務所構えなくても、携帯があれば図書館でも喫茶店でも仕事ができる、と。
 あれ、それ実質上の宿無し弁護士じゃね?

 黛、借金返済が2ヶ月滞ってることを先生に謝らなくてはなりませんヲホホとか言ってるけど、
それ要するに貧乏してて金返せてないってことだよね!?
 あれ、なんでこんな優雅に話が進んでいくの!?
 古美門も「いいよ、大変だろう」って、金にがめつい、金の亡者、金の為なら閻魔大王すら
脅迫しかねないこいつが一体どうしちゃったの!?
 チャンネル間違えました!?
 黛、まとまった大きなお金が入りそうなのでまとめて返済しますわーと言った後。
 カナのことを覚えていますか、という。
 私らにとっては前の話ですが、話の中では一年前のことになるらしい。
 古美門はニコニコしながら、彼女の身を案じていたんだよーと言ってます。
 裁判ののちカナは、仙羽のライバル社にヘッドハンティングされたらしいのですが、
飼い殺しにされ、一方的に解雇されるという、ひどい状況だったらしいです。
 これは普通に、与えられた部屋の写真撮れば勝てるような気がするんだけども…。まあ黛の
場合、勝てる裁判でも負ける人だからなぁ。(ひどい)
 で、実は仙羽の社長池部と、ライバル社の社長石神は、同じ大学の先輩後輩であり、
こういった邪魔な社員を報復人事していたと。
 話を聞いて大変悪質だね、という古美門。
 黛は、両社を訴えるので貸してほしいと頼みにきたわけです。
 古美門は、カナのことだから助けたいけれど、今はあいにくと手一杯だ、報酬がゼロでも
やりたいんだが残念だねぇ、と断る。
 報酬がゼロでもいいだなんて!
 お前まさかインフルエンザにかかってんじゃないんだろうな!?
 最終回にいい人になるの法則なんてこいつには絶対ありえないだろ!

 黛は、そうですか残念ですと言いつつも、自分の頼みをいつも断ってばかりいたけれど、
なんだかんだいいつつ助けてくれた、期待していますよ、とウィンクして去っていったので
ありました。気持ち悪いものを見てしまった!!!(コラ)

 えー。
 皆さん大丈夫ですかついてきて下さい。
 まだ始まって5分しか経過していません!!!!

 法廷にて。
 仙羽の弁護士、三木とにらみ合ってガチガチに緊張している黛。
 そこに古美門が颯爽と入ってきたのでありました。
 黛には救いの天使と見えたでしょう。
 …ってかキミ、一年前に古美門頼らないとか言ってませんでした?
 ともかく古美門は「遅れてすみません、分け目がなかなか決まらなかったので」と言い、
黛のそばに近よ「フロンティア社から代理人を任されました古美門です」
 おぃぃぃぃぃぃ!!!!!!
 驚いて立ち上がる黛。
 裁判官が、またあなたたちですかと言ってたの超笑った。

 古美門はいつもの調子でカナ側の主張をまったくの言いがかりと言い、結果を示せなかった
から解雇されたのは当然と言います。
 裁判官が「まだ開廷してない」と言うと、さぁ始めましょう、と。
 毒舌は健在のようだな!!!

 さてOP。
 黛が立ち上がり、六法全書を古美門に投げつけました。
 古美門、コケるも体勢建て直して黛に振り返った。
 なんと映像はここで途切れるんですよ。
 これは…続編というより、スペシャルがあってそれに続くって感じかなぁと思いました。

 さて。
 黛が古美門の家に乗り込んできましたよー。
 古美門は石神の代理人なわけですから、仙羽とフロンティアの肩を持つ。
 指差しもビシビシしてます。
 情報を持ち出したんだ、報復されて当然だろう、という古美門に、私とあなたが裁判で
やらせたんですよ、と言う黛。
 自己犠牲してくれたのだ、と言うけれど古美門は、あんなものは自己満足だよと。
 見て下さい皆さん!
 立場が変わるとこれだけ言うことも変わります!

 変わってないんですね、という黛に、君もなー!とか言いながら腰ぶりダンスをする古美門。
 なんで脈絡もなくそんなことしてんだよ!
 つか冒頭の優雅な会話はなんだったんだよ!

 古美門は、君が勝つ確率といったら、成層圏からゴルフボールを落としてゴルフカップの
中にいるモグラの鼻に入るようなもんだ、とムチャなことを。
 黛、古美門の朝食を手に握って顔にかまそうとしてるんだけど、そんなことを許す古美門
ではない。
 黛は、入れて見せます!と言ってます。
 うん、お前ら服部さんの作った食べ物で遊ぶな!並んで正座しろ!

 さて法廷では黛の主張に対し、成果を出さなければ解雇されることは合意していたはず、と
主張する古美門です。
 笑わせるな朝ドラという古美門に黛は、今までの裁判だって、私がいたから勝てた部分が
あるじゃないですか、と言い出します。
 三木との裁判に勝てたのだって、私がいたからです、と。
 気づいて黛さん!
 三木が「え、そんなことないよ」って顔してる!
 つーか古美門の戦略に乗せられて黛ベラベラ言ってますけど!
 ひとしきり黛が言ったところで古美門、平然として言いました。
「裁判長、この人は何を言ってるんでしょう」
 やりやがったぁぁぁぁぁ!!!!
 裁判官に怒られました、黛。

 さて黛側は同じような報復人事で解雇された人を証人につれてきて、仙羽とフロンティアが
お互いに気に入らない人間を交換して、報復人事させていたことを主張します。
 今回は三木が反対尋問ですか。
 三木はこの証人に、あなたは会社で孤立したというけれど、思い当たることがあったのでは
ないですか、と言い出す。
 そして唐突に「服を脱いでもらえませんか」と。
 なんでいきなり、と思ったんですが。
 三木らしくない方法だからこれは、古美門の入れ知恵っぽい感じだなぁ。
 三木に言われて証人、服を脱いだんですが。
 
 …………。
 あれ。
 えーっと、すいません、女性物の下着を見につけた証人が立っているのですが、これ
放送事故ですかね?
 これで毎日出社してたらそりゃ解雇されるわ!
 つーかよく通報されなかったな!!!!
 三木が「以上です」と締めてたけど、こんな説得力ある証人もいねーわ!!!

 三木の事務所ではフロンティアの代理人ですから古美門もソファにふんぞり返って
るんですけど、皆の会話の中、古美門は黙って、馬の置物をペチペチやってるのが笑える。
 皆は、アキレス腱は池部だという。
 カナと過去不倫関係にあったことですか。
 別れた後も池部がカナをしつこく追いかけていたという事実があり、それが暴かれると
なると、報復人事の説得力も増す、ということなんですな。
 ここで三木が、私の馬を叩くな、と古美門に怒ってて笑ったんですが、古美門は、黛には
そのやり方は出来ないという。
 カナにとっても打撃になる方法を黛は取ることができないから、と。
 勝つために誰かを不幸にさせるという戦法は無理だと。
 さすが古美門、黛の戦法を把握しておりますなー。

 その頃カナは黛に、和解はナシね、と話していました。

 古美門は、和解を申し込んでくるわーって感じで置物をパカッパカッとか言いながら持ち去ろうと
したんですが、三木に「私の馬を持って帰るな」と言われて沢地に渡してました。
 つくづく、シリアスな会話内容のはずなのにこういったことでギャグになってて笑える。
 若手がやってんじゃなくて、堺さんと生瀬さんという、名俳優がやってるからこそ余計に
このギャップが笑えるんでしょうなぁ。
 本当にいいドラマだ。

 で。
 セグウェイを乗り回している古美門。
 黛に対して、和解をしろと言う。
 和解はしないとカナが言ってたと言われても、説得しろと。
 古美門の場合まあ負けたくないからってのもあるでしょうが、それがカナにとってもいい
方法という考えもほんのちょびっとだけあったんじゃないでしょうかね。
 まだ若いからやり直せる、的な。
 で、黛が納得しないのを放置して、私は昼寝する!と上がって行きました。
 その後服部が、こんなこと電話で済む内容でしたね、とか言ってるから、やっぱ古美門も
黛のことをちょびっとだけ心配してんじゃないかなと思います。
 多分この「ちょびっと」はカナよりは少ない!
 黛に対して服部は、「私の記憶が確かならば、一年前あなたはこういった」と話し始めます。
 いや服部さん、それ料理の鉄人パロだからね。いいけど。
 一年前黛は、古美門にはなれないような弁護士になる、と言っていた。
 すべてを敵に回して打ち負かしてでも勝利を勝ち取るのは、古美門ならでは。
 別の方法があなたにはあるはず。
 旅人のコートを脱がすのは北風ばかりではないのですよ、と。
 服部さん!その童話、北風はコート脱がせられてないから!
 そして古美門をその童話で例えるならば、旅人のコートをおいはいでいくハリケーンだから!

 黛は何かひらめいた様子で帰っていくんだけど服部が、おっと私はこの事務所の事務員
でしたー、とわざとらしく言うのが良かったですね。
 
 黛は、第4話に出てきた、大貫と会っていました。
 ストレートに、アドバイスをくれという黛が潔いですな。
 まあ大貫も古美門らと憎しみ合って別れたわけじゃないからなぁ。
 大貫は今のままでは、ゴジラとモスラを同時に相手するようなものだと言います。
 そして、「いや、ゴジラとキングギドラ…」そこは割とどうでもいい!

 大貫は、お互いに共同弁護は嫌で仕方がないと思っているはずだ。共食いさせなさい、という
アドバイスをします。

 次に会ったのは第一話に出てきた、もはや誰もが忘れていたであろう、影の薄い検事、杉浦
でした。
 ああー、「助言できるかな、僕影薄いから」とか言ってる。
 一年経過しても立ち直れてなかったんかい!
 黛は、最高です、と言って褒めてます。
 ウェイトレスも巻き込んで褒めてます。
 自信を取り戻した杉浦は、古美門の証人となる人間を手札にできたら勝てるよ!と言ってくる。
 そして、ああいう人間は意外な相手に負けるものだよ、と。
 まあそれはお前ではなかったわけだけどな!(コラ)
 こうして颯爽と店を出ていく杉浦……あ、自動ドア開かねー………。
 ウェイトレスさんがぴょんってやって開けてるのが面白かったです。つーかこの人がOP歌ってる
人ですかね。音楽流れたから。
 黛は次に、古美門父に電話したのですが、あなたはもう勝つ方法を知っているのでは、と言われます。
 そのまっすぐさです、と。
 邪道は所詮邪道、正道には勝てません、と。
 次に黛は圭子にもメールするのですが…。
 返ってきた返事が「知るか」。
 うわぁぁぁあさすが女古美門!
 と黛が思っていると、下にスクロールしていくとメッセージが。
 彼女らしい!
 そこにはこう書いてありました。
 馬鹿で頑固で夢想家、世界を変えて来たのはいつもそういう人。

 そういうわけで黛は、訴えるのはフロンティア一本にすると言います。
 最初からそうすればよかったのに…。
 
 で、なんといきなり三木の事務所に乗り込んできた黛。
 イデが出てきたのを「下っ端はすっこんでて!」と吹っ飛ばした!
 すげぇぇぇぇ!けどひでぇぇぇぇ!!!
 黛は、あなたの大事な人が命を落としたのは、古美門が裁判に引きずり込んだためですよね、
と言い、沢地がそこで「サオリとおっしゃいました」と助け舟を出してくる。
 小さな女の子で、三木が引き取って実の娘のように育てていたんです、と。
 黛は、古美門を倒しましょう!と言います。
 あんたいくら古美門を倒したいといっても、そこと組んだらあかんやろ。
 この人も勝つのに必死になりすぎて本質を見失いかけてるなぁ。
 ま、そういう流れなんでしょうけどね。

 さて法廷には。
 三木が傍聴席に座っていました。
 つまり、仙羽は訴訟対象から外れたということです。
 で、新たな証言者がきたのですがこの人は、自分はカナの環境は特に劣悪とは思えないと言ってくる。
 黛はこの証言者に、本意でない証言をしていませんか、と聞くのです。
 あなたが抱えている金銭トラブルとは無関係ですよ、と。
 黛は今までの古美門のやり方から、この証人が抱えているトラブルの解決を古美門が
ちらつかせて、有利な証言をするよう持ち掛けたことを知ってたんでしょうね。
 だから調べてきてたんでしょう。
 黛にそう言われて証人は、カナはカーボンXの開発者の一人であることを考えると、
不当な待遇だったと言い、古美門には、自分の金銭トラブル解決の助けはかりません、と言う。
 正しいことをした者が報われる社会を望むものです、と言いました。
 おおっと、俄然黛に有利な流れになってきました。

 この後古美門が三木の事務所に乗り込んできます。
 あ、イデまたぶっ飛ばされた。
 師弟そろってイデをぶっ飛ばすのかよ!!!!
 古美門は三木に、過ぎたことをいつまで引きずってるのだ、と怒る。
 三木は平然と、古美門を負かすための証言カードもあるというのですが、古美門は三木の
しようとしていることは、弁護士資格はく奪ものだぞと言う。
(自分がクライアントをしている顧問会社に、不利になるようなことをしようとしているから)
 三木は言いました。
 自分が立つとは言ってない、弁護士でなければはく奪される資格はない。
 それは沢地でした。

 沢地は証言台にて、石神が池部に、携帯で話しているのを一年前聞いたと言います。
 報復人事を示唆していたと。
 古美門は、あなたのような信用できない証人はいないと断言できる、と切りこんできました。
 自分が三木の事務所にいたころ、改革しようとしたら、沢地の裏切りに阻まれた、と。
 で、裁判官に、沢地は自分に恋愛感情を持っている、しかし私が見向きもしなかったので
復讐心に変わってこんなことをしているのです、みたいなのを訴えかけるわけですよ。
 そういわれた沢地は平然と、アプローチしてきたのは古美門の方であり、当時圭子と
結婚していたはず、それにもともとあなたは私のタイプじゃない、とズバリ。
 古美門が浮気しまくって(圭子もでしたが)別れたのは皆知ってるから、これは古美門に
とっては不利な流れになりましたねー!
 沢地はさらに、たまたま古美門からもらったメールをプリントアウトしているので読み上げたい
と言い出し、読み始めます。
 あわてる古美門。
 以上です!以上以上以上!と連呼したあげく、最終的に「もうやめてお願い!」と言いました。
 こんなにあわてた古美門を見たのは初めてだ!
 
 ヘロヘロになって法廷から出てくる古美門超笑いました。
 黛と対面するのですが、その時点では虚勢か知りませんが立ち直っていて、君たちは致命的な
ミスを犯した、と言う。
 大事な鍵を投げ捨てたことだ、と。
 そうして古美門は帰って行きました。
 ここ、どうせなら階段踏み外してゴロンゴロン落ちていって、石神に「大丈夫ですか古美門先生!」
と言われながら退場するオチでもよかったけど、堺さんが危ないからまあいいや!

 わんこそばを食べている古美門ですがうかない顔をしています。
 ピンチですか、と聞く服部。
 ところがホントのピンチはこの後だった!
 古美門が蘭丸に、池部のデータを集めたかと聞くと、蘭丸が引退すると言い出す。
 役者一本でやってみてはと黛に言われたと。
 古美門は、私が草の者として育てたんだぞ!と怒るんですが、蘭丸にすごい勢いで「俺は
役者だ!」と言われて「そだね、そだね」と言ってたのがもうね、めっちゃ頷きすぎてて
面白すぎる!
 怒った時とビックリした時の落差がすごすぎるよ古美門!
 で、蘭丸はこれにてとドロンしていきました。
 だから庭から出ると服部さんに怒られるって…。
 古美門、めっちゃ怒りましたよー!
「まーゆーずーみー!ぷはあ!」とかやってる。

 三木は、鍵は池部だと話しています。
 古美門の性格からして、池部をとりに来ると。
 で、池部が証言台に立たなければ、平気でカナとのことをばらすでしょうと。
 証言台に池部が立って、積極的に報復人事を認めた方がまだイメージは護れるし、池部の
家族も傷つくことなく守れる、というわけです。

 そういうわけでスポーツジムにて。
 池部が前髪を気にしながら運動していると、古美門がまっ黄色のスポーツウェアでやって
きました。
 ルームランナーに乗ってるんだけど、古美門が走りながら脅しをかけようとしていると…。
 古美門さん!
 黛がなんか操作してるぞおい!
 速度めっちゃあがってる!
 もはや自転車の速度だよこれ!
 古美門が「すいませーん!危険ないたずらする人がいますよー!!」と叫んでたの笑った。
 黛、キミもなんか性格大分とんがりましたね!
 池部は逃げて行ったんだけど、追おうとする古美門の前に立ちはだかる黛。
 古美門がなんかブルース・リーの真似してて笑える。
 BGMもそれだし…。

 黛はわかった気がするんです、と言う。
 古美門がなぜ勝つことに拘ってきたのか。
 それは、サオリじゃないですかと。
 勝つために罪のない子の命を奪ってしまった。
 もし勝利にこだわるのをやめたら、自分のしてきたことを否定することになる。
 勝つことで罪の意識から必死に逃げているのではないでしょうか。
 それはとてもつらいものだったでしょう。
 勝たせていただきます。
 それが私の恩返しです、と。

 古美門神妙な顔して聞いてましたけど、恐らく内心的には「何言ってんだこいつ」だったと
思います!(理由は後でわかります)

 さてカナが証言台に立ちました。
 一年前、極秘文書を持ち出し、仙羽に被害を与えたから、報復があるのは覚悟していた、
だから解雇された時も諦めるつもりだったが、黛に言われて戦ってよかった、と言います。
 これから胸を張って生きていけそうだからと。
 で、黛もここで理想論を語りだします。
 ハッキリいってここの内容はものすごくどうでもいいのですが、実はこれがあることによって
のちの展開が生きてくるので、しばし耳を傾けることをお勧めします(笑)。
 滔々と語った後に黛は、私は理想が現実を覆せると信じています、以上です、と締めました。
 これを聞いて古美門はただ静かに、「(反対尋問は)ありません」と言いました。
 通して見ると黛の言葉に感じ入ったように見えるが、この顔は何か考えてる顔だぜ!

 裁判が終わって石神は怒って帰ってました。
 思えばこれも古美門の作戦だなぁ。
 完全に勝利するまでは、身内にすら手の内を明かさない、的な。
 傍聴席の池部も去ろうとするのですが、古美門が近寄ってきてなんか言おうとするんだけど、
足早に帰って行きました。
 で、古美門なんですが。
 黛先生いい弁護士になったね、と傍聴してた人にノートを渡されてました。
 それを見て古美門一言。
「誰なんだあいつは!」
 …確かに!!!!

 服部は、とんでもない弁護士を育てたのかもしれませんね、と古美門に語りかけます。
 思えば不思議でした、黛をあっさりここに受け入れた御心が、と。
 …あっさり!?
 お前出てけ僕出てくー!とかなんかいろいろモメてなかったか!?
 一話分モメまくってたぞ!
 あれがあっさり!?

 …それはさておき、次の裁判では池部がいよいよ証言台に立ちました。
 黛は言いたいことを言って下さい、と張り切っています。
 池部はキッパリ証言しました。
「私はカナに報復するため石神と取引をした、そんな事実はありません!」
 黛、気づかずホクホクで、よくおっしゃって下さいました、とか言ってます。
 聞け黛!
 やっと気づいたよこの人!
 すかさず古美門が反対尋問に乗り出してきました。
 石神と取引を電話で話したそうですが、と言われて池部は、そんなのは記憶に
ありません、と言う。
 携帯の履歴を調べたけれどそんなのもないし、同席者の履歴にもなかった。
 黛は、店の電話からかけたのでは、と反論を試みますが古美門は、沢地はハッキリ
携帯電話からかけていたと言った、と。
 あの証言が仇になりましたねー。
 つまり記憶違いです、と言うわけです。
 そうして証言終わって池部と古美門、頭を下げ合うのですがいっそすがすがしいな!
 黛一人があわててます。

 おそらくこの通話履歴についてですが、さしもの古美門も証拠でっち上げはやばいと
分かってるだろうから、池部が携帯を社用とプライベート用で使い分けているか調べたと
思いますね。で、石神に連絡した方はプライベート用にして、社用の通話履歴リストを証拠と
して持ち出してきたのではないかと。もしくは、もし使い分けてなかったとしたら、大急ぎで
秘書が使ってた携帯を社用のものとさせたかもしれませんね。それは偽造ではないから。
 
 解雇理由は熱意がなかったからです、と言う石神。
 ここにきて完全に大逆転しましたね。
 古美門はなおも続けます。
 前回の黛の話は錠に訴えかけるだけの話で、女子中学生が同人誌に投稿して
落選するライトノベル以下の内容であり、しかも自分で涙する始末。
 夢や理想を探す場所なら、インドのガンジス川か下北沢の三流劇団に入りたまえ。
 ガンジス川はいいとして三流劇団との落差すげえな!!!

 感情は排除し、法と証拠で裁く。
 それが法治国家というものです。
 古美門の言葉は正論で反論の余地もないですな。
 黛前回の流れで完全に勝てると思ってただけに何も準備しとらんかったでしょうな。
 古美門とはこういう男なのだと、形勢が不利で99.9%負けるとわかってる状況でも常に
勝機をうかがい、そこからでも平気でひっくり返してくる男なのだと、忘れた時点で勝敗は
決してましたな。

 そういうわけで原告の請求は棄却という判決文を裁判官が…おい、聞けよ。
「愚か者ー!私に勝とうなど100億万年早いわ!ウホホ、ウホホ!」
 古美門がゴリになったー!!!!
 つーか本当に判決文聞けよ!騒がしい師弟だな!

 カナは黛に、タイの企業に誘われてるからそっちにいってみる、と言ってました。
 そこに古美門がやってきて、あなたはどこでも成功するでしょう、と言うのですね。
 何かあったら相談して下さい、ただしお高いですが、と。
 カナも恐らく古美門に悪意があってこんなことをしてるのではない、というのはわかりきってた
でしょうから、何の文句もなく去っていくのは面白かったですね。
 その後ろ姿を眺めながら古美門は、いつかタイの技術が日本を脅かすかも知れない、
日本にとっては大切な損失だ、と嘆く。
 つかこれ実際多いんですよね。
 日本は技術者研究者が全然優遇されてないから、どんどん海外にヘッドハンティングされて
技術流出してるんですよ。国が保護しないからなぁ…。

 ともあれ黛は古美門のせいだと言うけれど、古美門は逆に黛のせいだという。
 前回のカナの証言でやめておけばよかったのに、調子にのって自分の罠とも知らずに
池部を引っ張りだしたと。
 古美門は最初から黛が、池部に目をつけることを読んでいて、こちらがわの切り札として
仕組んでいたようですね。さすが。
 フロンティアがもし負けたら仙羽もタダでは済まない。
 だから必死になって守りにくる、と古美門は読んでいた。

 君は少しは成長したと思ったが、ずぇんずぇん成長してない。ずぇんずぇん。
 私を追い詰めたと思ったか、遊んでやっただけだ。
 一度惑星探査機はやぶさ2に括り付けられて、数年間小惑星を探査してくるといい。
 少しはマシになるだろう。
 成層圏で燃え尽きなければなぁぁぁぁ!
 
 こういわれてしょんぼりして黛は、私は何が悪かったんでしょう、と聞く。
 おおっと結構ダメージ受けてるぞこれは!
 そこに畳み掛けるように古美門は言います。

 旅人のコートを脱がせたくらいで勝てると思うな!
 太陽やるなら灼熱地獄でパンツ一枚残さずはぎとれ!
 それくらいでなければ理想を現実に変えることはできない。
 もっと強く賢くなれ、あーさードーラー!

 いやー言い切った言い切った。
 で、帰ろうとした古美門を黛は引き留める。
 自分の完敗だけれども、解決しなければならない問題がある、三木と話し合おう、と。
 ああ、サオリの件?
 それ、いいんじゃないかなぁ…。

 というわけで三木の事務所。
 古美門はサオリの件に関して、私を恨むのは筋違いです、と言います。
 あの子は死ぬ運命だったんです、と。
 三木は写真を出してきて、サオリの目を見ていってみろ!と怒ります。
 それをはねとばす古美門。
 こっから掴み合いのケンカですよ。
 黛は写真が飛んできたのでビックリして拾い上げるのですが…。
 うん、やっぱりゴールデンハムスター映ってた!
 古美門先生、三木やっちゃって!!!!

 沢地が言います。
 新薬を巡る、製薬会社同士の訴訟があり、相手会社の新薬を発売停止に追い込む
ため、新薬の投薬実験が行われていた。それがサオリだった。
 …まあ普通ゴールデンハムスターなんか使いませんけどね。

 数ヶ月の実験の中、この事務所にとってオアシスのような存在だった。
 そして三木は実験に使うことに耐えられなくなってやめようとしたのだけれど、古美門は
やめては実験が無駄になると強引にすすめた、と。

 黛が呆然としつつ、もう一度聞くけどこれがサオリさんなんですよね、と。
 3歳に満たない子でした、という沢地。
 うん、ハムスターの寿命大体3歳だから!
 これ動物実験なくてもマジ寿命だよ!!!

 私にとって娘のような存在だった、お前だって癒されてたハズなんだ!という三木。
 勝つためだったんだー!という古美門。
 つまり古美門もかわいいとは思ってたってことか、一応。
 えーと。
 お前ら二人ともはやぶさ2で小惑星の周り探査してこい。

 ここでイデが、俺もフェレット飼ってたからわかるぅー!とか言いだして。
 三木が「泣いてくれるのか!」と言うのですが。
「お前、名前なんだっけ」
「イデです」
「イデかぁぁぁぁ!!!」
 …今更!?

 で、三木はいつか地獄に落とす、それが俺の贖罪だ、つーてまた古美門と殴り合い
してました。
 沢地は、男のケンカ見るのが好きらしいです。
 めっちゃウケてました。
 黛、無表情で帰りました。
 古美門の家に戻ってくると服部がゴルフやってて、「あ」とクラブ隠すのなんかよかった。
 で、黛無表情で紅茶飲んで、服部に窓を全部しめて欲しい、と言います。

 今から大声を出します、という黛。

「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 まあ言いたくなる気持ちはわかる。
 あいつらはアホだ。

 で、黛結局借金返済のめどが立たなかったらしく、事務所に戻ってきました。
 蘭丸も結局もどってきて、いつものメンバーが戻りました。
 良かった良かった。
 
 法廷に歩いていく二人。
 がに股直せといっただろ!という古美門。
 精神的ながに股だ!とひどいことを言ってます。
 先生に精神面を言われたくないです!と指を差しながら言う黛。
 古美門も負けじと指をさしながら言った。
「人をさすな!失礼だろ!!!」
 お前がな!!!!!!


   はい、撤収!!!



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