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大奥 〜誕生〜
[有功・家光篇]

第9話(12/12/07)

 家光が女公方として皆の前に姿を現してからというもの、やにわに政治で忙しくなっておりました。
つーか正勝がやってたことが全部家光にきたかららしいけど、正勝こんな忙しそうじゃなかったよ!?
(失礼だろ)
 大奥内でも噂になっていたのですが。
 稽古場で稽古もせずに噂話してたら澤村にどつかれるぞお前ら。

 正勝のとこに澤村がやってきまして。酒を酌み交わしつつ、幼い家光をさらうなんてことよくも
出来たものだとか、春日局だからこそできたとか、なんか今だから言える春日局の悪口みたいな
感じになってんぞお前ら。
 澤村は正勝に、有功からの伝言で、この先も家光を見守って欲しいと伝えます。
 そういうのは酒飲む前にきちっと伝えろや。
 ともあれ、正勝は肩の荷が下りて自害しようと思ってたのか知りませんが、その裏にある意図を
汲み取って「死ぬなということですな」と答える。
 
 んで幕府の方では年初めの儀式が行われていたけど、家光が、跡取りが女の場合は女の
恰好をしてもいいといったもんだから、結構女性が増えてますね。
 先週までちゃんと男性の恰好をして紛れていた女性の役者の人が、今回女物の着物を着て
登場していて芸が細かい。
 あと正則もあの妹がちゃんとついでました。
 信綱は「正勝殿も」と言いかけて「亡き正勝殿も草葉の陰で喜んでいるでしょう」と言うけれど、
しずさんが、正月から草葉の陰とは縁起が悪いから言うものではないと言ってて面白かった。
 つーか亡きってわざわざつけなくても良かったような気が。
 わざとらしい。
 そんでその正則が戻るとまた正勝の奥さんですよ。
 食い下がること食い下がること。
 しまいにゃ正則に、もういい加減に諦めろ的なこと言われてました。
 正則は父親の顔を覚えていないから出会っても名乗ってもらわないとわからない、と。
 致命的な欠点じゃないですか!
 これでは正勝が生きているかどうか確かめよう作戦が出来ないじゃないか!
 そもそも作戦を決行する前に奥さん気づかなかったのか!

 まあ奥さんにしてみれば、永遠の別れになったある日の朝、些細なことでケンカして
プイッとなった感じで送り出してしまったらしいです。
 あの時もし正勝が、これから自分は家光の影となるから二度と戻れないと言ったのであったら、
そんなケンカはせずに笑って送り出しただろう、って。
 だから奥さんはこんなに引きずっていたんですね。
 災害とかでもそうですが、昨日と同じ今日が続くものと思って送り出したのが最後となった、
些細なことでケンカして別れたのが最後となった、そういうのはよく聞きます。
 生きていれば何があるかわからない。
 だから家族仲良く生きていくのが一番いいですね。

 さて家光の方は、百姓の締め付けが足りん、米を食う事禁止しろとか言ってました。
 それは…一揆起きるんじゃないのか。
 なんだかなぁ。
 まあその一方で、大奥から100人リストラして、それを吉原に送って女たちに格安で提供
しろとも言ってたし。
 つまり以前視察した時、男が減って女は子を生むために高額の金を払わされたり、吉原では
健康な男がいなかったりというのを見て来たので、大奥からいとまを出した男たちを女性たちに
提供しろってことですね。
 非常時だから仕方ないでしょうな。
 さらに家光は、今後も女将軍を立てていくことがあれば、初めての夜伽は大奥から男を選ぶ
ものとし、その最初の男は死罪とする、と有功に言う。
 これがあの映画の話につながっていくんですね。
 仮にも将軍を傷つけることになる立場だから死罪ってわけです。
 有功はどう思っているか知らないけど、それらをすべて了解したという。
 そんな彼に家光は変わったな、と声をかける。
 以前は何かあれば異議を申し立てたり叱ったりしてたのに、誰も叱る者がいなくなって
しまったということらしい。
 いや別に有功は納得してるから何も言わないだけだろう…と思ってたらやっぱ言われた。
 つーか家光の方が変わったような気がしますけどねえ。
 どんどん有功を置き去りにしていってる気がする。

 有功が心の支えだったから生きてこれた、でも今は心の支えなく生きないといけない、
という家光。
 それは将軍の立場として仕方ないような気がしますね。
 とっとと世継ぎを増やして跡目を譲ればいいんでは…。
 
 季節が過ぎてある夜、有功のところへ正勝が「今夜の夜伽は君に決めた!」みたいな家光の
伝言を持ってくるのですが、急きょ家光の体調がすぐれないということで取りやめになりました。
 懐妊したらしいです。
 嬉しい事ではあるでしょうが、有功には喜べないでしょうなぁ。
 
 で、お夏との間にできた子だったのですが、つわりがひどくて家光はかなり苦しんだようです。
 そうしてやっと子が生まれたのですがこれも女の子でした。
 まあお夏としてはドヤ顔でして、有功とすれ違うんだけど、前は男を産め産めと言われてたけど、
女の世継ぎもありになったからよかったわーみたいなイヤミ言ってて超ムカついた。
 玉栄もお夏の態度には腹を立てているようで、お楽との間に子がいるのに、それを無視して
次の世継ぎの父親気取りってなんなの、みたいな。
 玉栄は早く子をもうけますから、みたいなこと言うけど、有功が複雑な顔をしているのに気づく。
 まあ有功からしたら自分から言ったのだけど、好きな人が別の男と子をなすというのは素直に
喜べないでしょうし、つわりで苦しんだのを見ているからなんとも、って感じらしいです。
 すごい苦しい状況なんだろうなぁ。

 さてまたまた正勝が有功のとこにやってきて、「今度こそ夜伽は君にきめた!」とかいう家光の伝言を
伝えます。
 家光も、やっと有功に会えた、世継ぎは生んだからもう誰にも文句言わせないぞって感じらしいです。
 二人じゃ足りないだろさすがに…。
 しかし有功はそんな家光に、今後一切夜伽は辞退させてくれと言う。
 家光の、将軍という立場からしてもこれからも子をなしていかないといけないから、他の男を
そばに置くことになる、自分だって男だから耐えられないというわけです。
 家光が有功を好きなのは疑わないけれど、それが辛いということなんでしょうね。
 だから早く隠居すればいいのに、家光…。
 そういうわけで家光は有功の心が離れたのではないこと、離れないからこそ辛いのだということを
理解してくれます。
 
 この後家光は外を歩いてんだけど、心配して追いかけてきた正勝に、自分は一人きり、叱る者も
寄り添って慰めてくれる者もおらんって言ってたのが可哀想だなあと思いました。
 有功も寄り添いたいけど立場を考えたんだろうしなぁ。
 正勝はすべては定めなのです、と言う。
 てか正則が死んだのも定めみたいなこと言ってるから、どっかで知らされたんでしょうなぁ。
 先日やっと会えた息子が亡くなったと聞かされた時の正勝の心中はいかばかりだったんでしょうね。
 で家光はそんな正勝に、お前は出家して正則を弔えとか言ってました。
 人の生き様勝手に決めたらあきませんんんんん!!!!!
 しかも正勝、家光を見守って欲しいって有功に言われたのに!!!!

 さて家光、大奥の皆を集めまして。
 長い間空いていた大奥取り締まりのポジションを決めたというんですね。
 ああ、春日局が前はやってたんでしたっけ。
 で、その役目を有功に任せるという。
 てーか有功の袴なげぇよ!
 誰か踏んだらどうするんこれ!
 お夏とかが嫌がらせで踏まなければいいが!(ドリフじゃないんだから)


 そういうわけでいよいよ次回最終回!
 「ボクは影だ。でも影は光が強いほど濃くなり、光の白さを際立たせる」ボクが必ずこのドラマを日本一にします。



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