多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→ガリレオ


ガリレオ

第7話(13/05/27)

 岸谷がいないとこんなに謎解きがスムーズ!そしてスッキリ!
 しかし湯川がいないと岸谷は学生相手にやりたい放題だという事もわかった!
 先生、やっぱドアに暗証番号制の鍵かけてこいつが入れないようにした方がいいですで!

 雨が降っている道路を赤い車が走っています。
 晴れているのに雨が降っているというのはおそらく、ロケに時間がなかったか(オイ)、
狐の嫁入りを示して今回の物語の不思議っぽい雰囲気を出そうとしたのはわかるとして、
どう見ても車、濡れてないのにワイパーフル回転です。
 もう少し何とかしようや!
 
 一方土砂降りの中で栗林さんが車のタイヤ交換を。
 最近の車だったらスペアタイヤというより修理キットがついてると思ったけど。まあいいわ。
JAF呼べやJAF。
 あと岸谷いなくて良かったって言ったけど撤回します。
 助手席に座ってる学生のミサキってやつが岸谷なみに態度でけぇわ偉そうだわウゼェわ…。
なんだってこんな奴を出したんだ!
 しかもこいつ、自分は車の中にいて栗林に文句言った挙句、合田君とかいう人に電話かけて
遅れるとか言ってます。もうこいついっぺん引きずり出した方がいいと思う!
 ちなみに後部座席には湯川が座っていました。
 彼は赤い車が通りかかるのを見てパッと外に出て邪魔してすみません、みたいなことを
言うのですが、その運転手は傘を1本かしてくれます。自分にはもう1本あるからと。
 運転手の姿が出てこないのでおかしいなと思ったんだけど、これは後でわかる。
 そういうわけで湯川は栗林に傘を差しかけてあけてて、優しい人だなぁと思いました。

 タイヤ交換をして一同がやってきたのはある神社なのですが。
 そこには立入禁止の紙が。
 ミサキは、ここはカラス天狗の伝説が伝わっているということで連れてきたらしいです。
 うん、その前にちゃんと入れるかどうかを確認しとけや!
 そこに合田君という人が合流してきたんだけど、彼はこの町の警察官らしい。
 調査費用が出なかったのでーとかいうてるけどつまり、こいつとミサキの話を総合すると、
あることを調べたいのだが警察で調査費用が出なかったから、出張の帰りだった湯川らを
うまいこと言いくるめてここに連れてきてタダで調べさせようと、そういうことですね。
 おいっ岸谷よりタチ悪いぞ!
 しかもカラス天狗のミイラがあるつーて連れてきたクセに、そのミイラは見ることができないとか。
 君は言ってることが矛盾してるのになぜもっと早く気づかない!!!
 なんでも、ミイラがおさめられている本堂があるのですが、3週間前にいきなり神主が祠を
コンクリで固めてしまったというのです。
 なんと罰当たりな…。
 なんでも、そのミイラがカラス天狗に盗まれると言ってたとか。
 あとここで合田が言った「親戚がそのミイラなのかも?」というセリフは結局意味わかりませんでした。

 というわけで合田が中に入れてくれたわけですけども、コンクリを調べて中にミイラがあるか
どうかというのを調べて欲しいそうです。
 そのための機材は持ってきたというミサキ。
 いるよな、こういうことだけ用意周到なやつ!!(落ち着いて下さい)

 ミイラは本当にあるという合田は、神主の死体のそばからミイラを包んでいた布が発見
された、と言います。
 いやだから、本当にあるということと、その布があったことについては、イコール関係では
ないのですが。
 ミイラは布に包まれていた、その布が神主のそばに落ちていたからミイラは中にあるのに
間違いない、なんて証明したら数学博士にレポート窓からブン投げられるぞ。
 で、その神主は2週間前白骨となって発見されたそうです。
 カラスがつついたらしいですけど、それにしてはきれい過きる遺体だなあ。
 あと白骨になってたので死因は分からず、警察としては事件性はないと判断したらしいの
ですが、合田曰く、コンクリの中にミイラがないとなると話が変わってくると。
 つまり中にミイラがないというのなら、神主はカラス天狗に殺され、ミイラは持ち去られたことに
なる、って。
 いやあの、言わせていただきますが、結局コンクリの中にミイラはなかったわけですが、
どう話が変わってくるのか最後までわからなかったのですが。

 みんな天狗を信じている、という合田に湯川は、世界各国で発見されているキメラの話を
してみせる。
 確かに羽の生えた猫ってのは昔記事を見たことがあるんだけど、あれは確か骨だかの
突然変異で、羽のようなものがあるというだけであり、実際飛ぶ機能はなかったかと。まあ
本当に飛ぶ機能が備わっていたとしたらそれは進化というものに分類されるので、それこそ
世界がひっくり返る大騒ぎになるわけですが。(単に羽のようなものがある、という場合は
遺伝子の読み取りエラーの可能性大)
 湯川、カラス天狗に大いに興味を示します。
 まあこれで湯川がさっさと帰っていなかったからこそ、事件は暴かれたのかも…あっいやこれは
どのみちばれてた展開だったな。
 そういうわけで一行、コンクリの調査中です。
 そこにフラリーと全身ズブ濡れの女性が入ってくる。
 濡れ女だぁぁぁぁ!!!(今回カラス天狗の話ですが別に妖怪話ではありません!)
 彼女はユイ。ミサキの友人であり、湯川によると先ほど傘を貸してくれた赤い車の女性
らしいです。
 さっきのはユイだったの、と言うミサキ。
 湯川はユイが濡れて震えていることに違和感を覚えたようですが、ともかくデータの方が
先ですね。
 ユイは実は最後に神主と話をした人だったのであります。

 一方東京の湯川の研究室。
 岸谷が当たり前のように入ってきました。
 誰かもうドアに「岸谷お断り」のマークはっとけよ!てか先週のホログラムで、ドアが
壁に見えるようにしとけ!(ムチャ言うな)
 岸谷は、上に出した経費の領収書が、専門用語ばっかでワケわからんと突っ返されて
いて、それで困って「分かりやすい言葉」に置き換えるべくやってきたのでありました。
 湯川がいない時にきても疫病神は疫病神か…。
 しかも学生は栗林から言われてる実験の最中だったのに、こっちの方が大事とか言って
やらせる岸谷。お前ほんっとうに最低な人間だな!
 どうでもいいけどここで栗林って言う時微妙に噛んだろ。

 一方そんなことが起きているとは知らない湯川ら。
 ユイはあの日神主がここを立入禁止にしていた、と話す。
 祠をふさいだが、カラス天狗はミイラを取り返しに来る、自分一人で解決しないといけない、
しっかり話せばあいつもわかってくれるだろうと言っていた、と。
 その後神主の姿を見かけなくなって、合田に相談、彼がここを訪れてみると神主は死んでいた
というわけですか。
 結局何があったのか一切解決されずに終わったんですけど、それは良かったんですか?
 モヤットボール100個ばかし投げたくなるわ!
 私はこれ、神主は死んだように見せかけて姿をくらまし、この白骨は誰か別人じゃないかと
思ったんだけど、さすがに警察もDNA検査くらいはしただろうからなぁ…。
 この話を聞いてビビりまくる栗林。
 うん、栗林先生、びびってる場合じゃないぞ!東京で岸谷があなたの研究邪魔しまくってるから!
 
 その頃岸谷の方は学生に領収書の解説をやらせて、自分は湯川の机を勝手にあさるという
酷いことをしてました。
 内海からのお土産があるのに気づいて、こんなん送ってくる人なんだーとか失礼なことを。
 でも学生曰く、湯川は結構喜んでたようです。
 内海と湯川は本当にいいコンビですよね。前作見てないけどこの二人はくっつけばいいのにと
思う。岸谷はマジ本当にどっか異動してくれ…!
 
 データをとった湯川、解析しているのですが、そこに合田が、60年前にあったミイラの写真です、と
持って来ました。
 そうしていたらユイが帰ると言い出した。
 何度電話しても母が出ない、父も在宅しているはずなのにと。
 ミサキが心配してついていく、と言います。
 
 このあとユイの自宅に着くんだけど、ミサキが一緒に降りようとするとユイが、大丈夫だから
待ってて、と一人中へ。
 私はこの時点でもうユイを疑ってました。まあ他の人もそうでしょうけど。
 何か異変を察知して帰宅したのに一人で行くこと自体がおかしいし。ミサキについてきて
もらったのに。
 その後しばらくしてユイの悲鳴が聞こえてきて、あわてたミサキは中へ。

 湯川らの方は、道が土砂崩れで通行止めになって今夜中には帰れなくなった、と合田に
言われてました。つか栗林の方が騒いでんな。朝早くから湯川の授業があるって。
 一度休んだくらいじゃ死なんよ!
 湯川は黙々と作業してたんだけど、結果が出ましたというのへ、栗林と合田がササーッと
素早く近づいてきたのは面白かったです。
 結果、コンクリの中にミイラはなかった、さらに、写真のミイラも木製のニセモノである、と。
 つまり誰かがこの地の伝説にハクをつけるためにでっちあげたということですね。
 ただ、神主がユイに言っていた言葉は、ミイラが盗まれてそれがニセモノと発覚するのを
恐れて話し合いをしようとしていたのではないか、と湯川は推測する。
 窃盗犯と取引しようとしたのでは、と。
 合田は、そういえば金髪の悪がきを神社にしばらく住まわせていたんだけど、素行が悪かった
のでそいつかも知れない、と言い出しました。
 …この事件後で語られなかったのは結局こういう結論です、って意味なんですかね?
 いい加減だなぁ。

 ともあれそうして合田が本部に連絡を入れようとしたところでミサキから連絡が入る。
 ユイの両親が殺されていて、壁に烏天狗と書いてあると。
 事件は解決したとばかりに宿を探そうとしていた湯川、それを聞いてちょっと気になった
ようです。
 まあ毎回押し付けられる事件よりも自発的に興味もったものの方が、湯川は黙々と
調べるだろうなぁ。

 現場について合田が写真をパシャパシャ撮ってたんですが、鑑識はよって思ってたら
どうやら町に合田一人みたいで、土砂崩れで応援がこれないからひとまず写真だけでも
とっておくということになったらしいです。
 ユイの父親はロッキングチェアに座ったまま胸を撃ち抜かれており、母親は窓際で絞殺
されていました。母親の首には絞殺の指の跡とともに血が。
 殺し方が違うのが今回の事件のポイントですかね。
 他殺であればわざわざこんな殺し方をする必要がないし。(現実の事件では確かに別々の
殺し方しているのもありますが、通常は)
 合田は室内に鍵がかかっていること、庭に散弾銃が落ちていたことから、カラス天狗の
仕業だーとか思ってるみたいです。
 よーし岸谷君、仲間がいたぞ。良かったな!
 合田は湯川に、東京で事件捜査協力してるんですよね、と話し、あの状況が示す意味が
まったくわからないという。
 ちなみにユイによると散弾銃はリビングに飾ってあったらしいのですが、弾が入っていたか
どうかまではわからないらしい。
 母はあのままなの、と言ってるけど、まあ鑑識が来るまでは仕方ないでしょうなぁ。
 ここでユイが、母親だけ心配しているのがポイントっちゃーポイントです。

 ミサキは湯川に迷惑をかけたことを謝ります。
 うん、神社が立入禁止になってた時点で謝ってほしかった!
 そんなことは気にしていなさげな湯川は、2人で遺体を発見したのかと聞く。
 おそらく湯川の中ではある程度の仮説は出来上がってたんじゃないかなぁ。
 ミサキは、自分は車の中で待っていた、という。
 さてその頃栗林の方は、絶対遺体がある家には入りたくない、見たくない、真っ平御免だと
車の中で待機してました。まあ気持ちはわかる。
 でも、別のことを考えようとか言ってて、真っ平ってなんだ、ぴらぴら?とか悩んでいたのは
笑いました。
 平に平に、という意味の「平」に、ただひたすらにという意味の「真」がついて真っ平ですよ、先生。
 だから真っ平御免には、絶対にお断りだという意味と、失礼いたします、いう意味があります。
ちなみに和名などによく使われる「真(標準を示す)」とこの「真」は意味が違います。(多分)

 えーとなんでしたっけ、マダイでしたっけ。(違うね)
 あ、えーと、太田川が戻ってこない岸谷に怒って電話かけてんだけど、学生に領収書の
整理をさせていて退屈だった(ひどい)岸谷は、なんと内海のお土産を勝手にあけて恐竜の
模型を組み立てていた。これ怒られるぞ絶対…。
 しかも太田川と岸谷の会話が噛みあってなくて、太田川はアレックスの解剖に立ち会ってん
だけど、話していることはなぜかアレックスが言ってることとリンクしているという、アンジャッシュの
ネタかよって展開でちょっと笑いました。
 しかも岸谷、もう組み立てられないと途中で放棄しやがった!
 ほんっとうに怒られても知らんからな!
 そこへ学生らに湯川から連絡が。
 ある写真を送るので、3D模型データを作って欲しいというわけです。
 こういうのサクッとやれる人らすごいと思うわー。
 ここで岸谷がいきなり割り込んできて、学生らは今忙しいんです、と。
 はぁ?てめぇのしりぬぐいだろうが。何様だこいつ。
 本気で腹立つな。
 湯川は、こちらも今事件捜査に協力している、警察官が犯人は壁を通り抜けたと頭を抱えて
いるんだと説明。
 犯人は伝説を利用して意図的に捜査をかく乱しようとしているに違いない、という湯川。
 意味が分からないという岸谷。
 湯川は、だからキミに話をしても仕方がない、と一方的に言う。
 まあそらそうですわ。
 
 湯川はデータを作ってもらって何をしていたかというと、散弾銃で撃った場合にロッキングチェアに
座ってる人間がどうなるかを正確に再現しようとしたのでした。
 まああの違和感はわかる。
 湯川、あれやこれやデータを試しています。
 そこにやってきた合田は、自分は警察官失格だ、とか、ユイの父親は本当の父じゃないんです、
ひどいロクデナシで、近所の評判を気にして、連れ子で借金で困っていた女性を引き取るという
美談を作り上げようとしたと言う。よく暴力をふるっていたと。それでもユイは母親のことを考えて
いい子を演じていたそうです。
 で、合田さん。ものすごく熱心に話しているとこ申し訳ないのですが、湯川先生、まったく聞いて
ませんけど。
 でも会話は成り立ってたのは笑いました。合田が、父親が二人を引き取ったのへ湯川がデータを
見つつ「まったくわからない」みたいなこと言って、合田が引き取った理由を話す、みたいな。
 真顔でコントしてるようなもんじゃねーか!
 まあ一応話は聞いてたようで湯川、合田の考え方だと、被害者を憎んでいるのはユイということに
なるという。
 でもユイが母親を殺すはずがないという合田。
 そらそーだ。
 父親を憎んでいたのは沢山いるから、その中の一人でしょう、ということらしいんだけど、湯川は
犯人にも動機にもまったく興味がない、とバッサリ。
 そこに連絡が入って、何とか道が通れそうなので一時間後に警察の応援が来るというのが
わかる。
 湯川はもう自分は必要ないですね、と帰ろうとする。
 ところがその玄関にて。
 かけてあった傘から水がぽたぽた落ちているのを見て湯川は何かをひらめきました。
 出ましたー!
 てか人様の家!前回の売り物のテーブルよりもっと書いちゃダメだから!!!!!

 湯川は合田に、鑑識が来る前に確認したいことがあります、と話します。
 さらに岸谷へ通信して、あることを調べるよう頼む。
 岸谷の立場なら弁護士や司法関係者がいるはずだから何とかなるだろう、と。
 まあそういう立場の人でも本当は結構やばい感じの調査でしたけどね、今回は。そこの
とこは岸谷がアレしてアレしたんでしょう。
 ともあれ、岸谷はええーって感じなんだけど、そこで湯川が「その模型はなんだ」と言ってくる。
 そうです、映像も送られていたので、湯川には、岸谷が内海から送られてきたお土産を勝手に
組み立てているのが見えていた。
 案の定、湯川しずかーに怒ってます。
 岸谷、大至急調べます!と言ってました。ほんっと馬鹿だなぁこの人は。

 寝ていた栗林をミサキ、起こすんですが、なんでも湯川に言われて二人で先に帰って
いてくれとのことらしいです。
 鑑識が来るまでにしないといけないことがあり、湯川自身は明日帰ると。
 授業は栗林に代行してもらいたいということです。
 栗林、不満ブーブー言ってたものの、授業の代行と聞いて俄然張り切る。まああの女の子に
沢山囲まれて授業するのは夢でしょうからね。
 …嫌な予感しかしねぇ(笑)。

 さて岸谷、さすが大至急ということで調べてきました。
 湯川からいたわりの言葉がないことに不満たらたらですけど、あんたそれを言える立場かよ。
 結果を聞いて湯川は、自分の仮説が実証できた、と言います。
 そういうわけで合田とユイを部屋に集めて湯川は、合田が撮影した写真に不可解な点が
あった、という。
 それはロッキングチェアでした。
 ユイの父親はそれに座ったまま死んでいたわけだけれども、普通座っている人間を撃ったら
どうなるか。
 この椅子の性質上、何か衝撃を受けて後ろに反り返ったとしても、今度は反動で前に
出てきます。
 湯川も言っている通り、椅子から立ち上がるのが大変な方、高齢者の方などはその反動を
利用して立ち上がるのにも使ったりする。
 つまり近距離から撃たれた衝撃というのはそれなりに大きいので、反動も大きくなり、
そうなれば撃たれた時点で即死、もしくは虫の息である父親は、大きく投げ出されるはずだ、
というのです。
 座ったまま死んでいるのは不自然だと。
 だから後ろに反り返る力とは逆に、前に働く力(反作用)もまた働いたということになる。
 それは、座っている人間を撃った場合の犯人にはできない。
 湯川は、散弾銃の引き金を引いたのは父親自身であったと考えたのです。
 足の指で引けば可能ですからね。
 その現場を細工した人間がいるというわけです。

 実際には母親を父親が殺し、自殺したという無理心中の現場だったわけですが、そこに
もう一人関与している、捜査を攪乱するために偽装したのだと言う湯川。
 散弾銃が庭にあったのも偽装工作の一つだと。
 無理心中を強盗殺人にするメリットがあるのは誰だという合田。
 確かに、強盗殺人を自殺だの無理心中に見せかけるならメリットはありますね。
 警察が捜査をしないっていう。

 湯川は、偽装した人物にとって重要なのは、死んだ順番である、と言う。
 もったいぶるまでもなくユイなんですけどね、偽装したのは。
 てーかさっきからユイがずっと黙ってるからもう犯人あて以前の問題だったわ!
 
 父親が母親を殺したあと自殺だと都合が悪いという湯川。
 だから、存在しない犯人が父を殺し、血の付いた手で母を絞殺したように見せかけたと。
 まあ本当に犯人いたら父親殺した時点で母親は逃げ出してたでしょうよ。
 
 ユイは湯川に傘を貸してくれた後実はそのまま帰宅していた。
 そこでこのむごい無理心中現場を発見した。
 しかしあることを思いついて、父の血を手につけて母の首につけ、散弾銃を雨の中庭に
出て放置し、鍵を閉めたと。
 血を調べたらユイの指紋ついてるでしょうし、父親の足から硝煙反応出るからすぐ
ばれるでしょうね。
 ともあれそこまでやっておいて車に戻り、神社に来たと。
 ミサキらがいることは知ってたんですかね。落ち合う約束でもしてたのかな。ミサキは合田には
連絡してたから、湯川にミイラの謎を解いてもらうために、ユイとも会う約束をしていたかも
知れませんな。

 で。
 その後母が電話に出んわ…もとい、出ないから心配だと帰宅し、ミサキを車の中に
残して壁に烏天狗と書き、濡れた靴下は洗濯機に放り込んで何とかしたわけですか。
 ばれるのも時間の問題だっただろうなあ。
 湯川は、戸籍情報を調べてもらったという。
 父親の養子に入ってないから、一応親子の関係がないということになる。
 つまり、父親が死んで母親が死んだ場合は、父親からいったん財産が母親に相続され、
母親の実子であるユイはそれを相続することが出来るけども、母親が死に、父親が死んだと
いう順番の場合、母親の連れ子でありまだ養子縁組をしていなかったために、ユイには
相続権がないということになります。
(これは実際の法律でも同じ)
 だからユイはそのように偽装したのだ、と。
 湯川は、推理の裏付けはもう一つある、傘だと。
 湯川に傘を貸してくれた時、もう1本あるとユイは言っていた。
 なのに神社にあらわれた時には全身ズブ濡れだった。
 だから、家に帰宅した後気が動転していて、傘をそのまま玄関先に忘れていたから、
車に乗り込むまでに濡れたんだと。あとまあ散弾銃を庭に出す時も濡れてましたしね。
 日本の警察は優秀だから、こんな偽装など簡単に見破りますよと言う湯川。
 
 ユイは、最後の最後まで身勝手に死んだ父親が許せなかったという。
 その気持ちはわかりますね。
 死にたいなら自分だけで死ねよって感じだし。
 おそらく口論になってカッとなって母を殺してしまい、怖くなって殺したんだと思います、とユイは
いいました。
 可哀想ですねぇ、お母さん本当に。
 だから遺産を相続しようとするくらいしたっていいでしょ、本当はお金なんかどうでもいい、
もう欲しいものはないというユイ。
 まあ遺産相続した後でどっかに寄付したかも知れませんね。
 
 ここまで聞いていて湯川、面白いことを言いだす。
 警察には最初に君が見た状況を正直に話せ、ただし、気が動転して現場を荒らしてしまったと
言えばいい、と。
 で、合田にも、警察官である前に一人の人間だと言った、守りたいなら後は君が判断しろ、
僕には関係ないと。
 実に合理的な湯川らしいですなぁ。
 
 そうして湯川は、あの時傘を貸してくれてありがとう、鑑識が来る前に一つ頼みたい、ここらで
良い宿を教えて欲しい、というのでありました。
 …泊まった先でカラス天狗出たら笑うんだけどな…。

 一方。
 一夜明けてすっかり張り切っている栗林。
 大学の掲示板には、湯川が栗林に代わる旨の告知が。
 あー…でちゃいましたか…。
 熱心に張り切って授業をする栗林。
 …聞いていたのは数人の男子学生だけでした。
 可哀想に!
 でもこの学生は逆に言えば勉強熱心ってことですよね。
 がんばれ栗林先生!

 そんで結局神主の死は何だったんでしょうか。
 話をつける相手って誰だったんでしょうか?



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