多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページちょっとだけ怖い話→話


コンビニ客



最近のセンサーってかなり精密度が高いのね。
本当にちょっとしたことでも反応するくらいだから。
…それが何であっても。





 丁度、都内でもうっすらと雪が積もった夜のことだったわ。
 博士が今からコンビニに行くっていうから私も丁度暇だったしついていったのね。

 結構冷え込んだせいか、そこのコンビニにはお客もあまりいなくて、コンビニでは
珍しい自動ドアを通って博士と二人、中に入ったわ。
 私は窓際の雑誌コーナーで、発売されたばかりのファッション誌とか読んでいたん
だけど、どうもコンビニのアルバイトが博士の知り合いだったか何かでちょっと話を
していたのね。私も別に急いで帰りたいわけじゃないし、雑誌も読みたいから特に
気にしなかったわ。

 少しして、来店を告げるあの独特のチャイムが鳴って、殆ど反射的に私はそちらを
見たわ。でも誰もいなかったし、ドアは開いたけどすぐに閉まったから、誰かが外を
通っただけだと思ってまた雑誌に目を落としたの。
 立て続けに3回チャイムが鳴ったわ。そのたびに横目で見たけど誰もいなかった。
博士と話をしていたアルバイトの人もおかしいと思ったのか、確認にきて、誰もいない
のを見て戻っていったけど。

 そのすぐ後ね。雑誌も読み終わったしと思って戻して博士に声をかけようと顔を上げたら、
私の後ろに男が立ってたのよ。びっくりして振り返ったわ。私、人の気配には敏感な
方だから。
 でも誰も立ってなかった。
 窓の外から覗き込んでた人が映ったのねって思ったんだけど、視線をそちらに向けたら
もう誰もいなくて、馬鹿馬鹿しいからそこを移動しようとしたのね。
 その時だったわ。
「見えるんだよね?」って背後から声がしたの。
 
 それから?
 何もなかったように、話の終わった博士と帰ったわよ。
 だってそうじゃない?
 耳元で荒い息とともにそんな声かけられて、いい気のする女性はいないものよ。
 相手が何だろうと、気持ちの悪い変態はお断りするわ。



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