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警視庁メールマガジン創刊準備号 |
==警視庁メールマガジン創刊準備号==
発行日:01/06/22
目次 [〜創刊にあたって〜警視総監より] ●身近にある警察 [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●安全ではない日本 [防犯ミニ知識 生活安全部から] ●私だけは大丈夫、が一番危ない! [ほんの一口〜読者の声] ●警官だってミスをする!? ●取調室の謎 |
[〜創刊にあたって〜警視総監より] ●身近にある警察 警察と聞いて皆さんが想像されるのは、制服警官が町を警らしている姿か、交通取締りをしている姿ではないかと思います。 最近はドラマが流行っているので、張り込みをしたり聞き込みをするイメージを持っておられる方もいるでしょう。 このように、市民の皆さんが考える「イメージ」も警察に違いないのですが、実際はもっと身近なところで仕事をしています。 落し物を届けたり、道を尋ねたり、そして免許の更新手続きやその他のことで警察官と話をされた経験のある方が殆どでしょう。警察署は決して敷居が高くありません。 不審者の目撃情報、防犯の相談など警察を活用しましょう。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●安全ではない日本 初めての方が多いと思います、警視庁捜査一課の明智です。捜査一課の人間があまり事件以外のことで皆さんと関わることはないと思いますが、せっかくの機会ということで、捜査の現状や状況などをお話しさせていただくことになりました。皆さんも何か質問がありましたら気軽にお寄せいただければ喜びます。 さて、ここ数年の間に日本では近年まれに見る犯罪のタイプが台頭してきています。「動機無き犯罪」と言うべきでしょうか、今までに無い、動機のハッキリしない犯罪が多くなっていると思います。 やってみたかった、とか、むしゃくしゃしていたから、という理由で人を傷つけていいはずがありません。一時の感情で傷つけられた方はどうなるのでしょう。 平和な日常の中にいた人達が突然犯罪に巻き込まれる。これが今の日本です。 もちろん我々もただ何の策も講じず静観しているわけではありません。必要に応じて事件を分析し、捜査するだけでなく関係機関に呼びかけを行ったり、話し合いの場を設けたりしています。 しかし、皆さんが防犯意識を持つことも大切です。 よく、見間違いかもしれないと言って通報をためらう人がいますが、そんなことはありません。情報を吟味するのは我々の役目です。不審な音を聞いた、物を見た、不審者がうろついている、最近隣人の様子がおかしい……など、何か変だなと思われましたら、通報まではいかなくとも警察署に相談することが可能です。 貴方の電話が犯罪を未然に防ぐこともあるのです。 ご協力をお願いします。 |
[防犯ミニ知識 生活安全部から] ●私だけは大丈夫、が一番危ない! 皆さんは交通事故のニュースを見たらどんなことを考えますか。 我々警察官が考えるのは、「自分も気をつけなくては」ということです。私達は様々な環境の中に暮らしています。生活様式も10年前と比べて大きく様変わりしました。 生活が便利になれば当然、犯罪もそれに合わせて変化します。インターネットの普及に伴い、サギ商法がネットにも現れ始めたのは、日頃ニュースを見聞きしている賢明な皆さんなら既にご存知でしょう。 このように、これなら絶対安全ということはありえません。しかし、正しい知識を身につけ、防衛することによって犯罪を未然に防いだり、確率を限りなくゼロに近づけることは出来ます。このメールマガジンでも防犯や安全についてのミニ知識を取り上げていく予定です。どうか皆さんの生活にお役立て下さい。 また、より詳細の知識を希望される方は、最寄の警察署まで相談されることをお勧めいたします。 【本当にあった話】 深夜、火災発生。Aさんは床に入り煙草を手に読書中だったが、消防車のサイレンに表へ飛び出した。火元は遠く離れてはいたが夜空に赤々と燃え上がる炎が見え、Aさんは近所の人間と共にしばらく見物していた。幸い素早い消火活動により20分ほどで鎮火した。 Aさんが自宅に戻るとなんと寝室から火の手が上がっていた。 原因は煙草の火の不始末。火事に気をとられたAさんは、煙草の火が消えたかきちんと確認していなかった。 このように、自分とは関係ないと思って注意を怠ると思わぬことに発展する場合があります。自分だけは大丈夫、という思い込みを捨てましょう。 |
[ほんの一口〜読者の声] メールマガジン発刊にあたり沢山のご意見をいただきましてありがとうございました。その中から毎回いくつかを掲載したいと思います。 ●警官だってミスをする!? 「この前、お父さんの車でドライブに行きました。赤しんごうで止まっていたら、まがってきたバイクの人がこけました。お父さんは『おまわりさんがこけてるよ』と言ってわらいました。ぼくもおかしくてわらいました。がんばって下さい」 メールの差出人が都内であったため、該当者を探してみました。名誉のため、名前は伏せますが、確かにそういう事実があったとの事。 彼は白バイ隊員なのですが、白バイは特殊改造の施されたバイクですので、通常よりも重く扱いづらい乗り物なのです。その為特殊な指導を受け、パスした警官のみが白バイ隊員として任命されます。言わば特殊部隊であり、白バイ隊員に選ばれることは名誉です。 がしかし、やはり人の子ですからこんな失敗もたまにやります。 皆さん、こんな情景に出くわしたら笑いたいのを我慢して、見なかったことにして下さいね!ただし、道路交通法違反は見逃しません。 ●取調室の謎 「ドラマでよくやっている取調室でカツ丼を食べたり、ライトで照らされたりというのは本当ですか?確かめたいのですが勇気がありません」 まず、実際確かめてみられなかったことに安心しました。皆さんも知りたいからといって、取調べを受けるようなことをやったりしないで下さいね。 取調室では基本的に飲食はありません。確かにお昼などに食事をしたりしますが、一通り調べが終わってからということになります。そして、カツ丼に限らず飲食にかかった代金は自己負担です。また、ライトは置いていません。取調べ中の容疑者が振り回したりすると危険なので、凶器になるようなものは置いてないのです。意外でしたか? |
[あとがき] 初めてのメールマガジンはいかがだったでしょうか。読みやすくをモットーに頑張りましたが、職業柄、終始防犯への呼びかけで終わってしまった感がないでもありません。 首相メールマガジンに負けないように、親しみやすく、読むうちに知識が身につくような内容を目指したいと思います。皆さんの意見をお寄せ下さい。 これからどうぞよろしくお願いします。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。