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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第29号

==警視庁メールマガジン第29号==
                                   発行日:02/08/02



目次
[〜お知らせ〜警察庁広報課より]
●祭りに参加される皆さんへ
●エアコン、つけすぎていませんか?

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●警視庁付きの記者達

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●USJと慣れ

[防犯ミニ知識]
●野生の動物に餌を与えないで下さい

[ほんの一口〜読者の声]
●防犯の本はどれを買えばいいの?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●しりとりの王様になろう!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜総務部広報課より]


●祭りに参加される皆さんへ

 そろそろ週末になると屋台が並んで祭囃子が聞こえてくる時期ですね。花火を見物したり、金魚すくいに興じたりと祭りに行かなければ夏をすごした気にならない!という人も多いでしょう。
 しかしそういった、浮かれる人達を狙っている犯罪者もいます。人ごみに乗じて貴重品をすりとったり、暗がりに連れ込んで猥褻行為を働いたりする悪質な犯罪が増加します。また、子供さんの迷子や怪我など、トラブルも発生します。
 お祭りに出かける時は、貴重品などの管理はきちんとしましょう。浴衣の場合はたもとに入れたりせず、きちんとバッグなどに入れてしっかり手に持ちます。すりや窃盗被害の30%は、たもとに財布を入れていたことによるものです。面倒がらずに管理をきちんとしましょう。不必要なものは持っていかずに、遊ぶ分と交通費など最低限にすることも対策のうちです。また落し物なども多く発生しますので、落としやすい携帯電話やアクセサリーはきちんと注意しましょう。
 お子様は必ず手をつなぎ、保護者が遊びに夢中になって放置するようなことのないようにして下さい。火のあるところや手持ちの花火など、危険なものには十分ご注意下さい。先日も、ろうそくの炎が浴衣に燃え移ったことによる死亡者が発生しています。化繊性の浴衣については火に近づくだけで溶け出してしまいます。気をつけましょう。
 未成年の皆さんはあまり遅くまで遊んだりせず、なるべく早くに帰るようにしましょう。特に深夜12時を越えて帰宅しないでいると、補導を行う場合があります。保護者を呼び出すことになりますので、遊ぶことが楽しくても時間を忘れないようにしましょう。
 

●エアコン、つけすぎていませんか?

 このところ体温を越える気温の日々が続いていますね。夜も寝苦しくて寝た気にならないという方も多いのではないでしょうか。
 ところで、あなたの周りにいくら暑くても汗をかかないという人はいませんか?もしくは、体がだるくてすぐに疲れるという人はどうでしょう。そんな人がいたら、夜中に限らず部屋にいる時は一日中エアコンをつけたままにしていないか、聞いてみてください。きっと「つけっぱなしにしている」という答えが返ってくると思います。
 こういった、エアコンの使いすぎにより体温調節機能が狂ってしまった人が増えています。正しくは「生体恒常性機能異常」と言います。生体恒常性機能とは、寒いときに鳥肌をたてたり、暑い時に汗をかいたりして、体温を調節し環境の変化に対応しようとする機能です。この機能は自律神経が司っているため、自律神経失調症になった人もこの生体恒常性機能異常が見られることがあります。
 この異常はまた、一日中エアコンをつけている人だけでなく、仕事でそういった環境におかれている人、暑い戸外と空調の整った室内を頻繁に行き来する人にも現れます。
 では、どういった対策をとればいいのでしょうか。
 まず、エアコンの使いすぎで低体温症から生体恒常性機能異常になった人については、エアコンの使用を控えるべきでしょう。心当たりのある人は医師に相談し、正しい処置を行って下さい。
 仕事上やむを得ずエアコンのきいた環境にいる場合は、きちんと重ね着をしたり、噴出し口からでる風が直接体に当たらないようにしましょう。出入りを繰り返す人は、すぐに日の当たるところに出ず、日陰で体を慣らしてから出るようにします。また、夜寝る前にぬるめのお風呂にゆっくり入って血行を良くする事も効果があります。
 暑いからと極端に設定温度を下げるのではなく、気温との差はせいぜい5〜7℃程度にしましょう。除湿を行う方がより涼しく感じられます。
 快適に夏を過ごすのはいいことですが、体調を崩さないようにしたいものですね。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●警視庁付きの記者達

 我々警察では、特殊な隠語というものがあります。街中で会話しているのを誰かに聞かれても、意味が通じないようにするためですが、警察の中でも情報漏洩を防ぐ為、もしくは日常的な使用などがあるので警察まわり記者(事件事故関係の記事を書く記者のこと)は、それを覚えるために苦労するようです。
 特に事件の定期的な記者発表では顔なじみの記者が殆どであるため、隠語が飛び交うことが良くあります。(テレビなどで記者発表の様子が報道されますが、よほど重大な事件でない限りは報道は行われません)
 例えばまだ容疑者が検挙されておらず、捜査中である時。記者は「ホシの目星はついてるんですか?」と聞きます。これは皆さんも一度くらい耳にしたことがあるでしょう。ホシは容疑者を指します。大阪の方では太夫、という言葉を使います。じどり(聞き取り調査)、まえ(前科)、めん(顔。めんがわれるとは、犯人の素性が分かること)というのも、結構有名な言葉だと思います。
 これくらいなら分かっても、隠語は様々ですから新しく配属された記者などが会見にやってくると、とんでもない発言をすることがあります。特に、関東から関西に異動になった場合は非常に苦労します。
 ある事件で大阪府警捜査一課長が「やっと太夫も歌ってくれたよ」と発表したところ、ある記者が「え?どんな歌をですか?」と尋ね、怒った一課長に追い出されてしまったことがあります。歌うというのも大阪府警の隠語で、犯人が自供したという意味になります。一般の人は知らなくても構いませんが、記者が知らないととんだことになってしまいます。
 もしも街中で携帯電話を片手に、「太夫はもう歌いましたか?」と聞いている中年くらいの男性がいたら、それはひょっとしたら裏づけ捜査中の私服刑事かもしれません。


 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●USJと慣れ

 夏休みに入って、俺は毎日部活でええ汗流しとるけど皆はどないや?エアコンのきいた室内でゴロゴロして昼寝しとらんやろな?時間を無駄に遣ったらあかんで。
 毎日、どっかの食べ物に不正なものが入っていたとか報道しとるけど、USJの連ちゃん不祥事は痛かったな。夏休みに向けて大幅に観光客減らしてしもたし。今年はワールドカップの影響で特に海外へ出る人らが多いから、結構な痛手になってまうと思う。
 こういった不祥事が発生する根本は、「慣れ」や。ずっと同じ行程をやりつづけてきて、ある時うっかりミスで一つの行程をすっ飛ばしてしもたとする。でも流れには何の影響もなく、結果的にトラブルが起きんかったとするやろ。したらそこでどういう行動をとるかや。ちゃんと上に報告して、今後このようなことが起きないようにしっかり注意するか、「なんや、大丈夫やん」て次からもその行程をすっ飛ばし続けるか。慣れ、というのが怖いのは、USJや倒産した食品会社みたいに後者を選んでまう人間が圧倒的に多いことやねん。
 慣れからくる怠惰とかは、俺らにも許されんことや。警察の不祥事かて毎日の捜査に追われてつい見落としてしもたことを、発覚を恐れて隠し続けるから大変なことになるやろ。慣れからくる自分の怠慢やったと認めることが出来るかどうかが運命の分かれ道。そこでミスに気がついて推理をやり直さへんと、真犯人を取り逃がし無実の人を捕まえることになってまう。
 せやから、自分のやっていることが慣れていることでも毎日手を抜かずに、きちんと管理し続けること、それとミスを犯してしまったら初心に戻ること。これが大切なんやと思う。
 意固地に取り繕うことにこだわってガタガタになるようなプライドなんか、最初からゴミ箱に捨てたれ。




[防犯ミニ知識]


●野生の動物に餌を与えないで下さい〜群馬県警地域課より〜

 日光を見ずして結構ということなかれ、という言葉でも有名なように、日光と言えば日光街道、国立公園、そして猿軍団とどなたでも何かしら連想するものはあると思います。
 今回はそういった観光目所の裏事情を少しお話ししましょう。
 ここ最近、何度かワイドショーやニュースで、野生の猿やイノシシが住宅街に現れて大騒ぎになったという報道がなされています。時にはクマまでもが現れることもあります。
 普通野生動物は人間を怖がり、近づかないものです。ましてや民家に侵入して餌をあさったりすることはありません。それが今、どうしてこのようなことになっているのでしょうか。
 野生動物が人間を怖がらなくなり、観光客を襲ったり住宅街に現れるようになった理由として、観光客が餌をやり人間に慣れさせてしまったことにあるといわれています。かわいいからと、車中からエサを投げ与えたり、イノシシが出没するからといってわざわざエサをやりにいったりする行為が、結果的に自分達に跳ね返ってきているのです。
 野生動物は毎日私達のように、必ず食べ物があるというわけではありません。エサを探してウロウロすることはざらです。そのために、人間がいればエサがあることを学習した場合、平気で家に侵入したり、人に襲い掛かったりすることになるのです。
 今、野生の猿を始めとする動物達の生態が観察できる観光名所では、観光客にエサをやらないように呼びかけを行っています。しかしそれを平気で無視し、エサを与える無責任な観光客も後を絶ちません。
 エサをやらないように、という呼びかけのあるところでは絶対にエサを与えたり、何か食べ物を出すそぶりをしたりしないようにしてください。野生動物に襲い掛かられて怪我をするのはあなたです。
 動物は静かに観察しましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●防犯の本はどれを買えばいいの?
「最近、防犯知識を身につけるための本がたくさん店頭に並んでいます。日頃気をつけようと思って購入を考えているのですが、種類が多すぎて何を買ったらいいのか、どれを参考にしたらいいのか分かりません。プロの方から見て役立つアドバイスが書いてある本を教えて下さい」

 生活安全課からお答えします。
「防犯に気をつけようと心がけることはとてもいいことですね。実践に移すにはどうしたらいいかと考えて、まず初めに浮かぶのは書籍を参考にされることだと思います。さて、その書籍ですがこちらで試しに調べてみましたところ、確認できただけでも約50冊出版されていることが分かりました。確かにこれでは、どれを参考にしようか迷ってしまいますね。
 まず、著者の肩書きを見てみましょう。元警察官であるとか、警備会社の人間、検察など少なくとも防犯に現実に関わった人であるならば、そのアドバイスはより現実味あふれるものであるといえます。(ただし外国人の著者である場合は法律や事情が異なるので、あまり参考にならない場合があります)
 次に、発行年月日です。昔のものを重版しただけの本などは情報が古く、法改正で適用が違ってくるものがあります。最近出版されたものであればあるほど良いでしょう。
 次に内容ですが、具体的な防犯アドバイスが分かりやすく書いてあるものを選びます。犯罪者の行動パターン分析や精神分析は実際の対策について何の役にも立ちません。スタンガンや特殊警棒など、危険な防犯グッズの使用を進めている文献も避けます。防犯グッズについては、メリットデメリットを併記し、詳しい使用方法が掲載されているものがいいでしょう。
 以上を参考にして選んで見てください。尚、警察でも防犯に対するアドバイスは行っています。お気軽に最寄の警察署までご相談下さい」

 


[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●しりとりの王様になろう!

 こんにちは!交通課の由美ですvv毎日本当に暑いよね。最近の子は夏休みといってもエアコンのきいた室内で遊んだり、塾通いが多いのかな?子供は子供らしく、夏休みくらい元気に遊ぼう!
 さてさて夏休みのメールマガジンでは、遊びの王様になれるワザを教えちゃうよ!今回は、しりとりで誰にも負けない裏ワザ。皆でワイワイ遊ぶ時に使ってみてね。
 しりとりをするのに勝つコツは、なんと言ってもたくさんの言葉を知ってること。だから、芸能人しりとりとかゲームソフトの名前しりとりとかだと、たくさん知っている人が勝つでしょ?
 でも、あまり言葉を知らなくても方法次第によっては勝つことが出来るのよ。これをマスターして皆に尊敬されちゃおう。その方法とは、その「音」で始まる単語が少ない言葉を徹底的に連発すること!
 たとえば「り」。りで始まる言葉ってすぐにいくつもあげられる?あんまりないでしょ?だけど、「り」で終わる言葉はたくさんあるわよね。「あり」「のり」「うり」「とり」「くり」「つり」…ほらね。他にも「る」が同じように使えるわ。
 あんまり何度もこの方法で勝ち続けると嫌われちゃうけど、ちょっと自慢したいなーっていう時には使ってみて!絶対「どうして勝てるの?」って聞かれることうけあいよ!
 



[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 対暴課の某さんは顔が怖い。この前、麻薬の取引現場に踏み込んで乱闘になった時、同僚に容疑者一味と間違われて、1日ブルーになっていました。
 でも角刈りにサングラスはやめた方がいいと思います。




[あとがき]

 暑い暑いと思っていたら、35℃を越える気温でうんざりしています。これでは警らや交番勤務の警察官も、すっかり疲れて戻ってくるわけです。
 そんなこんなで8月最初のメールマガジン配信です。今月は3回の配信となりますね。頑張って編集していきたいです。室内でのんびり作成していると思っている人もおられるかもしれませんが、毎回記事の内容を決めるのは結構苦労します(苦笑)。全国都道府県警から連絡事項のお願いがきたりする場合もありますけどね。
 来週末は花火大会の関係で大規模な警備態勢が必要になります。制服姿で頑張っている警官を見たら、どうぞ警備にご協力下さい。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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