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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第32号

==警視庁メールマガジン第32号==
                                   発行日:02/09/13



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●米国同時多発テロから1年
●公務員の不正を見つけたら

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●four-fives

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●究極のセキュリティシステム

[防犯ミニ知識]
●防犯ガラスを知っておこう

[ほんの一口〜読者の声]
●ナンバープレートカバーは違法なのですか

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●宿泊の手配を気持ちよくやろう!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●米国同時多発テロから1年

 そろそろ眠りにつこうとしていた時、そのニュースは飛び込んできました。ニューヨーク、世界貿易センタービルに飛行機が衝突。当初誰もが何かの事故かと思っていました。映像が切り替わり、キャスターが状況を伝える中、まさに全世界が見ている中で2機目の突入が起きました。
 警視庁でも緊急招集がかかり、都内の警戒及び政府との連絡にかかりきりとなり、たくさんの人間が眠れぬ夜を過ごしました。国防総省へ3機目が突入したと聞かされた時は、一同が思わず動きを止めて呆然としてしまいました。
 あれから1年。私たちはこのテロから何を学んだでしょうか。
 テロは無関係の人を巻き込むこと、報復は無意味でしかないこと、戦争を望む人は誰一人としていないこと、世界平和のために私達がすべきこと…。学ぶことは多々あると思います。戦争に正義や悪はありません。大いなる犠牲と一方的な武力制圧があるだけです。
 そして私たちが覚えておかなければならないのは、二度とこんな悲劇が繰り返されてはならないということです。その為に何が出来るのか、考える時でしょう。
 改めまして犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。


●公務員の不正を見つけたら

 警察官を含む、公務員の不祥事がまた取りざたされています。先日警視庁内からも逮捕者が出るという不名誉な事件がありました。
 私たちは皆さんの信用を取り戻すためにこれからも厳しい自己管理に勤めていくべきと考えています。
 また、警察官だけに限らずすべての公務員についての不正行為を発見された方は、最寄の警察署までご一報下さい。
 ・公務員が出入り業者と癒着し、接待を受けたり金品を受け取ったり、便宜を図ったりしている。
 ・公共工事の開示していない情報が業者に漏れている。
 ・公共工事を請け負う業者が談合している。
 ・国や県からの補助金給付に際し、嘘の申告を行ったり不正に受給している。給付金を別のことに使っている。
 ・選挙の会合でお金をもらった、飲み食いさせてもらっている。
 これらはすべて法律に触れる行為です。情報をお寄せ下さい。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●four-fives

 私は、アメリカ人は好きですが、アメリカという国のあり方については時折疑問を覚えることがあります。
 同時多発テロが発生した時私は、"戦争にならなければ良いが…"と一抹の懸念を抱きつつニュースを見ていました。それが現実のものとなってしまったのは万人周知の事実です。首謀者をあぶりだす、という大義名分のもとに、まったく関係ない人々の頭上に爆弾が投下され、村が爆撃されました。
 その時アメリカでは何が行われていたかというと、しきりに国歌が流れ、犠牲者を悼む報道が流されていました。報復行為に疑問を抱く声はすべて封殺され、襟に星条旗のピンバッジをつけていないジャーナリストは発言させてもらえないどころか、国民から抗議が殺到したといいます。アメリカは「報復を国民全員が望んでいる」という恐ろしい報道を行いました。アメリカ国内に住む、中東からやってきた人達は家を破壊される、食べ物を売ってもらえないなどの嫌がらせを受けました。
 これは一種の情報操作です。一足飛びに報復を行うのではなく、テロが起こった原因を突き止めなければなりません。そうでなければ報復をしても更に同じことが繰り返されるだけなのです。ましてや「首謀者が潜んでいる可能性がある」というだけで、住む家を追われ命を奪われた人への償いはどうすればいいのでしょうか。

 ニューヨークの消防署には、消防士が殉職すると5回ずつのベルを4度鳴らすという、「four-fives」という習慣があります。最近はこの風習もすたれつつありますが、「four-fives」の名だけは先輩から後輩へと伝えられていきます。
 この習慣は、消防士の命を奪った事故を憎むものではありません。勇敢な仲間を悼み、思い出を懐かしむものです。
 あの日多くの消防士も犠牲となりました。しかし、遺族に誰一人として報復行為を望む人はいませんでした。それは、このような事態が相手国で起きれば巻き込まれた消防士の遺族も、同じ思いをすると分かっているからです。
 9月11日に殉職した消防士に、「four-fives」は鳴らされていません。ですが鳴らさずとも、すべての人々が彼らが勇敢に災害と戦い、多くの人々を救ったことを知っています。
 犠牲となった人々とそしてその遺族が何を願っているか。戦争を声高に叫ぶ人はそれを今こそ知るべきではないでしょうか。


 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●究極のセキュリティシステム

 あんましテロの話するんも暗くなってまうやろから、俺は地域密着の話でもさせてもらうで。まあ読んだってな。
 世の中不景気が続くと、強盗やら何やらいろいろ増えてくる。この前どこだったか、コンピニに車が突っ込んだ、っちゅーからすわ強盗かと思ったら単なる運転ミスやったけどな。あかんでー、コンビニにはドライブスルーはないねンから。
 最近は金庫ごと奪っていく強盗も増えたとかで、おちおち金庫も使えへんなと思うけど、コンビニ強盗も相変わらず増える一方や。
 金庫強盗はそれなりにいろいろ準備がいるんと、最近は対盗難用の金庫に変えるとこが増えてきたからさすがに素人が手を出せるもんやないけど、コンビニ強盗の場合はそれほどでもない。せやからどうしても目をつけられやすいんや。
 手口としては1万円札を出して両替を頼み、レジを開けた時に「金を出せ」とやるやり方。普通に金を出せ、言われても店員はレジを閉めて逃げるように教育されてるからな。せやからどこも最近は深夜の高額紙幣の両替はお断りしてンねん。悪いけどここ見て真似しようとしても無理やで。
 まあそれにコンビニは防犯カメラが山ほど設置してあるから、大体どっかのカメラにバッチリ顔が映っとってすぐに逮捕されるし。前に書いたけど、どこぞの犯人なんか強盗に入った店に堂々と買い物しに来て捕まっとったしな…。
 そんで本題やけど、このたび大阪府内に強力なセキュリティシステムを持ったコンビニが登場したんや。どんなシステムやと思う?
 それはな、大阪府警本部内地下1階に出来たコンビニなんや。正確には平成7年度完成予定の新庁舎やけど、出来上がっとる箇所にはもう引越しを始めてんねんで。
 地下1階にあって、お客さんの殆どが警察官。どや、これやったら防犯カメラもいらんし深夜も心配ない。今防犯カメラを設置しようか悩んでるとこやて(これは規則にあるから)。
 防犯のための設備投資も結構金かかって大変や、って聞くけどこれはアイディアの勝ちやなぁ。




[防犯ミニ知識]


●防犯ガラスを知っておこう〜山口県警生活安全課より〜

 皆さんは防犯ガラスと聞くとどんなガラスを想像しますか。スパイ映画などに出てくるような、銃弾を跳ね返すものを思い浮かべた方もおられるかもしれませんね。
 ガラスといってもたくさんの種類があって、あわせガラスや強化ガラス、異厚複層ガラス、そしてこの防犯ガラスなど、目的に応じて名前がつけられています。
 さてこの防犯ガラスとは、いったいどのようなものなのでしょうか。構造的には、2枚の板ガラスの間に、厚さ0.76mm以上の柔軟で強靱な中間膜をはさみ、加熱・圧着したガラスです。この中間膜というのはPVB(ポリビニールブチラール)膜というプラスチックが使用されています。これが、ガラスを突き破りにくくし侵入を阻むのです。
 一般に泥棒などは、侵入に5分以上かかれば7割があきらめると言われています。その時間稼ぎをしてくれるのがこの防犯ガラスといってもいいでしょう。外部分のガラスが割れても、中間膜が柔軟に、そして強靭に働きますので突き破ることが難しいのです。
 またこの防犯ガラスはUVカット効果、防音効果、飛散防止効果(ガラスが割れた時に飛び散らない)があります。複層ガラスにすると省エネ効果(断熱効果)も期待できます。
 この防犯ガラスについては、児童生徒の安全を守るために文部科学省でも学校施設などに採用を薦めています。
 ただし、防犯ガラスを使用していれば泥棒に入られないというわけではありません。あくまでも万全の施錠をした上で、侵入を阻む時間稼ぎと考えてください。
 最終的に必要なのは、皆さんの防犯意識です。
 防犯ガラスの購入、設置につきましては最寄の取扱店までお問い合わせ下さい。

 


[ほんの一口〜読者の声]

 
●ナンバープレートカバーは違法なのですか
「カー用品店で売っていた、これをつけるとオービスにプレートナンバーが映らない、というカバーを購入しました。取り付けて走っていたところ白バイに停車を命じられて、それは違法だって言われました。反則金も払わされたのですが、違法になる品物を売っていていいのですか?おかしいと思います」

 交通執行課からお答えします。
「ナンバープレートカバーは違法です。一時期こういったカバーを取り扱い、販売する店が増えましたが警察の指導により商品を回収、販売停止をしています。その店につきましてはこちらで調査の上厳重指導させていただきました。
 ナンバープレートに赤外線を吸収、又は反射する物を取り付け又は、付着させて運転する行為は違反となります。罰則としては5万円以下の罰金、反則金は大型車7000円、普通自動車6000円となっています。ナンバープレートカバーをつけなくてもいいような、法廷速度を守った運転を行っていただきますようお願いいたします。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●宿泊の手配を気持ちよくやろう!

 こんにちは!交通課の由美ですvvさわやかな秋風が吹いて…とか思ってたのに残暑はまだまだ続くみたい。早く涼しくなって欲しいよね。
 さて今回の裏ワザは、今の季節旅行をする人にピッタリな裏ワザ!
 ホテルとか民宿に予約の電話を入れたら、フロントの人がものすごくつっけんどんだったとかいい加減に受け答えされた、って経験はない?
 これは確かに相手にも問題があるけど、電話をする時間帯にも問題があるの。
 宿泊施設っていうのは、お客さんがたくさん到着する夕方から夕食の時間帯にかけて、また、朝のチェックアウトの時間が一番忙しいの。こんな時にいろいろ問い合わせの電話がかかってきても、早く電話を終わらせて対応しなければならないからついついいい加減な対応になりがちなのだそう。
 狙い目は、お客さんを送り出したあとのお昼過ぎ。スタートからいい気持ちで旅行準備をしたいっていう人は試してみてね。
 ちなみに2月・6月・9月はだいたいシーズンオフだから料金が割引になったり、特典がついていたりと何かとオトク。
 いろいろ賢く利用して、楽しい旅行にしてね。

 


[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。


 うちの課の森さんはちょっと天然っぽいところがあるのですが、とてもよく働く人です。
 この前お昼休み中に内線電話がかかってきた時、食べ物が口に入っていたのであわてて飲み込んで、「もりもり、もしです」と出ていました。




[あとがき]

 秋です。もうすぐ子供の運動会がやってきます。世の中のお父さん達は今年もデジカメを持って勇姿を収めようと悪戦苦闘するのでしょう。うちでは思い出はそれぞれが胸の中に持っておけばよい、という方針から写真は撮るもののカメラ撮影は行いません。場所取りにプログラムのチェック、おまけに家族がお弁当を食べていても自分だけはカメラを回していたりして、思い出作りとは程遠いような気がするからです。
 自分の目で見て楽しんで応援することが、子供にとってもいい教育である…と自分は思っています。撮影に余念がないお父さんも、たまには一生懸命応援してみませんか。
 それでは次号でお会いしましょう。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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