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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第35号

==警視庁メールマガジン第35号==
                                   発行日:02/10/25



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●早めのライト点灯を
●裏をかいたつもりが更に裏をかかれた窃盗犯

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●銃社会は何をもたらすか

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●分かりやすい標識とは

[防犯ミニ知識]
●気をつけて!浴槽事故増加中

[ほんの一口〜読者の声]
●防犯ガラスが高すぎて買えません
●ブレーキランプを白色にしていたら怒られたのですが?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●部屋のにおいを今すぐ取りたい!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●早めのライト点灯を

 秋もそろそろ終わり、寒い冬がやってきますね。仕事を終えて、もしくは部活を終えて外へ出ると太陽はとっくに沈んでおり、真っ暗になっていることに驚いた人もおられるでしょう。
 夏より確実に暗くなるのが早くなっているこの時期、比例して増えるのが夕暮れ時の事故です。暗闇に溶け込んだ無灯火の自転車に気づかず接触事故を起こしたり、車がライトをつけていなかったために車の接近に気がつかず、道路を横断した歩行者が事故に遭うケースが増えます。
 昨年の9号では自転車のライト点灯について取り上げましたが、もちろん自動車も同様です。街の中だから自分からは歩行者が良く見えると思っていても、歩行者には案外見えていないことがあります。お互いの安全のために、太陽が傾いてきたなと思ったら早めにライトをつけるクセをつけましょう。
 尚、日が落ちているにもかかわらずライトを点灯しない車両はその種類にかかわらず罰せられます。また、故障して片方しか点灯していないことに気づかず車両を運行しているドライバーもいます。日頃から整備はきちんと行って下さい。夜に壁に向かってライトを点灯させると、正常に動作しているか確認することが出来ます。


●裏をかいたつもりが更に裏をかかれた窃盗犯

 先日、作業場のショベルカーを盗もうとした3人組の男を窃盗未遂の容疑で逮捕しました。男らは青森県出身の暴力団員でした。
 調べによると7月11日午前3時ごろ、墨田区にある残土処理場で建設会社の油圧ショベルカー(18トン、800万円相当)を盗もうとしていた男らを、見回りに来た建設会社員に見つかり通報、逮捕したもの。
 調べでは男らは1度ショベルカーの盗みに失敗しており、成功させるには台風の日しかないと思った、と供述しています。
 台風の日なら誰も外に出ないだろうと思った狙ったはずが、台風の影響を心配して見回りに来た作業員に見つかってお縄というなんとも間抜けな結果に終わりました。
 台風の日というのは確かに誰も外に出ませんから、企業ビルや作業場での窃盗がやりやすいという先入観があるのかもしれませんが、逆に台風のため帰宅できなくなった人や、こうして見回りに来る人がいるものです。
 何が飛んでくるか分からない中犯行に及んだのはいいが、とんだ骨折り損のくたびれもうけというところでした。

 


[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●銃社会は何をもたらすか

 銃社会といえば誰もが想像するのがアメリカ合衆国です。
 そのアメリカで恐ろしい連続狙撃事件が起きました。2億丁の銃を持つ国が、たった1丁のライフルにおびえる日が来るとは、誰が想像したでしょうか。
 10月2日。ある店のウィンドウが打ち抜かれた時、誰もそれが連続殺人事件の始まりだとは思ってもみませんでした。その約1時間後にある婦人が射殺され、そこから短期間で連続して犠牲者が出るにあたって、ワシントンD.Cは恐怖に包まれることになりました。子供も狙撃対象になるという挑戦状が届くにあたって、警察に市民から不安を訴える電話が相次いだということでした。
 幸いにも、容疑者らしい人物は逮捕されました。所持していたライフルの線条痕(発射された時に弾丸につく模様。指紋と同様、その痕が一致すれば同じ銃はら発射されたもの以外にありえない)が犯人のものと一致したこと、容疑者の眠っていた車が車体後方に向かって腹ばいになってライフルを構えられるよう改造を加えられていたこと、などからほぼ犯人と間違いないでしょう。
 アメリカが何故銃を所持するようになったか、という疑問については、彼らの築いてきた歴史をさかのぼる必要があります。おそらく中学校で習う程度のものですのでここでは省くとして、今のアメリカでは銃所持に疑問を抱く人も多く、これから銃規制の声がますます強まっていくことになるでしょう。
 銃というものは確かに、非力な者が身を守るにはいい武器かもしれません。しかしこういった人間の手に渡るととてつもない凶器となります。私がアメリカでの生活を振り返るに、銃が凶器となった例はあっても、警察官を除きうまく身を守った例はあまり思い出せません。
 それは、銃というものが極めて落ち着いた状況で使用されることを前提に作られているからです。何者かに危害を加えられてあわてて反撃するにおいて、落ち着いて照準を合わせて正しい姿勢で引き金を引け、というのは素人にはほぼ無理です。それよりは走って逃げた方が何倍も安全ですし、反撃に遭う確率も少なくて済みます。袋小路に追い詰められてどうしようもなくなった状況下、もしくはマーケットのレジで強盗に遭ったのならともかく、その他の状況において銃で犯人に立ち向かうことはそれだけ自分が危険な目に遭うことも多くなるということです。
 日本でも凶悪な事件が発生すると、血気盛んな方が「日本も銃所持を許可すべきだ」とおっしゃいますが、それはとてつもない間違いだと言っておきましょう。
 自分が身を守るために銃を持つということは、相手も当然所持している。その前提を抜きにして銃社会は語れないからです。


 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●分かりやすい標識とは

 今回は標識の話でもさせてもらうで。
 俺も友達に会いにとか依頼で東京に行くことはよくあるけど、行くたび都内の看板とか標識、えらい分かりにくい思うんや。
 例えば注意書きの表示を挙げてみるとな、「このあたりにゴミを捨てますと不法投棄で罰せられます。また野犬などがゴミをあさり衛生的に」云々と細かい字で書いてあるわけや。一言「ゴミを捨てるな」でええやん?
 次に動物園。またなんやこまごま書いてあるから思て寄ってみたら「この動物は鋭い牙と爪を持っています。近寄ると興奮して暴れることがあり危険です。手を伸ばしたり近づいたりしないで下さい」って、読めんから近寄ってもーたがな。危ないやろ、これは。こっちも一言「きけん、近づくな」でええやん。子供にも分かるしな。
 停留所にしても「○○停留所」ではなくて「バスのりば・おりば」だとなんや都合悪いんやろか?
 大阪はホンマ簡単やで。街を注意して歩いてもらえると分かるけどな、上にあげたような例のほかに「ちかんキケン」とか「○○けいさつ」とか「○○注意」っちゅーストレートな表現が多い。せやから外国人でも単語で表記してあるから意味がわかりやすい。東京みたいに長い英文をぐだぐだ書かんでも済むっちゅーわけや。
 表記の違いは、大阪人がいらち(短気)なとこから来ていて、確かにその通りやと思うけど合理的なんは圧倒的に大阪やと思う。トラックの後ろに何か書いてあるからと思て、車接近させて読んだら「これ以上近づくと危険。車間距離とれ」と書いてあって、なら細かい字で書くなやっちゅー話は、東京やからこそ笑える話やと思うで。大阪では通用せんのや。「読むのに近づいてもーたがな。アホか」で終わりやし。
 つまるところ、読んだ時の印象にこだわりすぎて回りくどくなるか、意思表示を優先にしてズバっというかの違いやと思う。けど、安全面を考えたら俺は大阪の方が圧倒的に理にかなってる、思うけどな。




[防犯ミニ知識]


●気をつけて!浴槽事故増加中〜滋賀県警生活指導課より〜

 寒くなってきました。食事も終わってテレビも見終わって、ゆっくり湯船につかる。こんな時日本人で良かったなぁと思いますよね。最近はさまざまな入浴グッズも発売され、子供さんと毎晩楽しく入浴されている親御さんも多いのではないでしょうか。
 ところがその半面で、浴槽というのは家庭内においても事故発生率の高い場所でもあります。
 事例としては、浴室と脱衣所の温度差による虚血状態や、それによって引き起こされる転倒事故、また子供が残り湯で遊んでいる最中におぼれたりなど、死亡につながるケースも多々あります。
 高齢者が入浴する際にはお湯の温度や順番などに注意します。一番先に入浴すると浴室が暖まっていないことが多く、体によくありません。また、入浴時間がいつもと比べて長くなっていないか、注意を怠らないようにします。入浴後の水分補給にも気をつけてあげましょう。
 子供が浴槽でおぼれるケースについては、残り湯で遊んでいる場合や、一人で入浴中、兄弟と入浴中、親が目を離したすき、というケースが殆どです。対策としては、残り湯をしない、浴室に鍵をかける、子供達だけでは入浴させない、手すりをつけるなどといったものがあります。
 また、アルコールや薬を飲んで入浴することは、体にとても負担がかかり、うたた寝をしておぼれることにもつながりますので絶対にやめましょう。
 ゆっくり温まるのですから気をつけて事故のないようにしたいですね。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●防犯ガラスが高すぎて買えません

「メールマガジンで取り上げられていた防犯ガラスを購入しようかなと思ったのですが、予想していた以上に高価で、また窓すべてを取り替えるとなると流石に高額になるためためらってしまいます。何か他に代替品などはないのでしょうか」

 生活安全課からお答えします。
「代替品としては、防犯窓用フィルムがあります。窓の内側に貼り付けるフィルムで、水で簡単に取り付けることが可能です。防犯ガラスよりは性能は落ちますが、実験として窓を破るためには1分以上破壊音を立てねばならず、侵入防止に大きな効果があります。防犯グッズなどを取り扱った店もしくは、ガラス店にお問い合わせ下さい。」


●ブレーキランプを白色にしていたら怒られたのですが?
「車を購入した際、そのままではつまらないので、ブレーキランプを白色にしました。車体も白だし、統一されてかっこいいと思っていたら、検問中の警察官に呼び止められて違反だって怒られました。改造する時店の人は何も言わなかったのに、本当に違反なんですか?」

 交通課からお答えします。
「結論から申し上げますと違反です。正式には、道路基準車両法の保安基準違反となります。ブレーキランプは目立つように赤と定められており、これ以外の色を使用することは禁止されています。また、ウィンカーについても、橙色以外は違反となります。購入時何も言われなかったからといって許可されているわけではありません。ブレーキランプやウィンカーは他の車両に注意を促すものであり、色を変えて自分は分かっていても他の人が分からなければ意味がありません。交通法規はきちんと守りましょう」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●部屋のにおいを今すぐ取りたい!

 こんにちは!交通課の由美ですvvおととい出勤途中に本屋さんの前を通りかかったら、いつもはまだしまってるハズなのに開店しててビックリ。ハリーポッターの4巻(日本語版)の発売で早くあけたみたい。日本人って本当、流行に乗るのが好きよね。
 さて今回は、タバコプカプカ、ペットのにおいがいっぱいな部屋に急なお客様!な時にパッとにおいを取っちゃう裏ワザです。消臭スプレーとかもあるけどあれ、あまりいいにおいとは言いにくいし、そんなもの置いてないよっ!っていう時に便利よ。
 やり方は簡単。バスタオルに水を含ませて、水滴が落ちない程度に絞ります。あまり固く絞りすぎてもダメよ。そうしたらそれを部屋の中で広げて数分間振り回してね。時間に余裕がありそうなら、しばらく振り回してからザッとバスタオルを洗ってまた同じことを繰り返してね。消臭スプレーを振りまいたり、窓を開けて寒い思いをするよりも早くにおいが緩和できるわ。
 器用な人は両手にそれぞれバスタオルをもって振り回してもいいかもね。ただし、物を叩き落としたりしないように気をつけてね。

 


[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。


 深夜警ら中、コンビニで買ったカップラーメンを食べようとしていたNさん。事故発生の連絡を受けてあわててパトカーを発車させたはいいものの、無線受信中倒れないようにとカップラーメンを散光式警光灯(通称パトライト)のところに置いていたのをすっかり忘れていた。
 スピードを上げたとたんカップラーメンは後方に向かって宙を飛び、後続車を直撃、危うく自分が事故を発生させかけたらしい。
 それから交通課内では、カップラーメンは車体天井に置かないこと、が厳命された。




[あとがき]

 メールマガジンの編集や情報収集に追われている間に、ふと気づくともう世間では冬支度が始まっています。本当に早いものですね。
 今年こそは年賀状のインクジェット紙を買ってパソコンでの製作を目指したいです。メールの流通によって年賀状の売れ行きが減少したといいますが、今度はパソコンの性能アップによってパソコンで作ってみたいという人も増えたのではないでしょうか。
 この週末を過ぎると急に寒くなるようです。風邪を引かないように気をつけたいですね。外から帰ったらしっかり手を洗いうがいをする。昔から言われてきた手垢のついた言葉ですが、医者に言わせるとこれほど有効な予防方法はないとのことです。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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