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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第38号

==警視庁メールマガジン第38号==
                                   発行日:02/12/06



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●ネット競売トラブル防止へ
●冬場の運転、気をつけてますか

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●現場の認識

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●防犯最前線を行く!

[防犯ミニ知識]
●猫引っかき病にご用心
●就寝前に指差し点検

[ほんの一口〜読者の声]
●商店街の運転が怖いのですが

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●求人広告、うまく見分けよう!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●ネット競売トラブル防止へ

 ネット競売で急増するトラブル防止策の一環として、インターネット競売サイトで国内大手のヤフージャパンが実際に起きた事件の実例を「ネット取引事件簿」として、サイトで公表を開始しました。
 公表されるのは、2001年1月以降の約110件です。一部の事件では容疑者の実名を公表し、具体的な事件を知らせることで利用者の注意を促すのが狙いであり、ヤフージャパンでは今後も事例を追加し、周知を図る方針です。
 ネット競売は利用者が増える一方で、ネット特有の匿名性の高さから犯罪の温床になっているという批判もあり、ヤフージャパンの対応はトラブル防止の大きな一歩となるでしょう。
 尚取引事件簿については、ヤフー競売サイトの初心者向けコーナー「はじめの一歩」にあります。ご参照下さい。
 また、インターネット競売などで被害に遭われた場合は、競売サイトだけでなく警察への届出も忘れないようにしてください。あなたの通報が明日の被害者を防ぎます。


●冬場の運転、気をつけてますか

 寒い冬。外はみぞれ交じりの天気でも暖かい車内で音楽でもかけながらの運転は快適ですね。
 しかしこの時期は操作ミスによる事故が増えることをご存知でしたか?
 外は寒いからと皮のジャンパーや厚手のコートを羽織って、車内に乗り込み買い物へ。そのまま店内に入って買い物を済ませ、戻ってきてまた乗り込む。当たり前のこの光景、実は危険がいっぱいなのです。
 防寒具は寒さから体を守ってくれる半面、かなりかさばります。夏場に比べて冬場の満員電車の方が圧迫感があるといいますが、着膨れしているために生じる現象です。
 その為、防寒具を着たままだと機敏な操作が出来ず、とっさの対応がとれないことがあります。また、コートのすそがシフトノブにひっかかったりすることもあります。
 車内ではきちんとコート類を脱ぎ、運転のしやすい格好になって下さい。ブーツなどもアクセルやブレーキの感覚が分かりづらくなりますので、なるべく車内では脱いだ方がいいですね。
 冬の交通安全週間は終わりましたが、安全運転の義務は一生ついてまわります。
 注意一秒ケガ一生。
 今日も安全運転をお願いします。

 


[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●現場の認識

 警察官の不祥事が世の中を騒がせると、それに釣られるようにしてさまざまな警察への不満を耳にします。その中で、私がおやと思ったのは、「通報しても警察が来てくれなかった」という苦情でした。
 110番しても警察がこない。
 これは大問題です。犯罪を取り締まる者が、その通報に対して動かないということはあってはならないことです。事件にしろ事故にしろ現場への到着が遅れ、到着時間が長引けば、それだけ解決への時間も比例して伸びます。我々警察官が必ず学ぶことです。
 今までこのメールマガジンでも、いたずら通報や、通報してから警察官がなかなかこなかったことなど取り上げていますが、やはりあからさまにいたずらと分かるもの以外はきちんと真摯に対応すべきではと思います。
 私の所属する捜査一課は、110番通報ですぐ現場にかけつけるわけではありません。現場にかけつけた交番勤務の警察官もしくは所轄署が現状を把握し、そこで初めて機捜や我々の出番となるのです。つまり、110番通報で動く者がいなければどんな事件も解決しません。
 今年3月。兵庫県で、110番通報して助けを求めたにもかかわらず警察がきちんとした捜査をしなかったために、院生が見殺しにされた事件がありました。この事件に絡んで地元新聞社が調査を行ったところ、警察の発表では通報から約5分53秒で到着となっているにもかかわらず、住民からは、20分〜40分かかったという声があがっていることが分かりました。20分もあれば大抵の事件は取り返しのつかないことになってしまいます。また、容疑者の逃亡も容易でしょう。
 確かに、交通違反よりも殺人・強盗の方が優先されるべき事項です。しかし小さな犯罪を許せばそこから大きな犯罪につながっていくことも0ではありません。
 すべての110番通報に対して、適切な処置が出来ているかどうか。システムを整備するだけでなく、こういったところにも目を向けなければならないのかも知れません。


 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●防犯最前線を行く!

 実はこの前、「セーフティー&セキュリティーワールドOSAKA2002」っちゅーもんに親父が招待されててな、俺もちょっと覗いてきたんや。
 どんな内容かっちゅーと、最新の防犯グッズの紹介だとか、今の大阪の犯罪の現状、防犯グッズ体験コーナーといったところやな。なかなか良かったで。
 いつやったかな、ここの、読者からの質問に出てた「防犯フィルム」もあったで。あれは確かにてこずるわ。フィルムを貼った窓ガラスを、ハンマーで割れるかどうかやらしてもろたんやけど、なかなか割れへんねん。いや、正確に言うと割れはするけど侵入できるような状態にはならへん、ちゅー方が正しいかな。
 一般の人も来てたけど、防犯グッズがかなり沢山あることに驚いてた人が多かったで。例えば防犯ブザーにしても、昔の、卵形のようなもんだけでなく、今はマスコットや笛みたいなん、ストラップ型、カード型などホンマ沢山種類があるし。
 車上狙いや自動車泥棒を防ぐ装置に、ピッキング対策を施したドアロックとか、今時の犯罪に対応しているものもあったで。
 とかく、自分だけは大丈夫という意識を持ちがちやけど、やっぱり犯罪被害に遭う前に対策は施した方がええと思う。
 年末に向けてお金も動いたりするし、せっかくやから防犯グッズで、自分の知らないものがどれだけあるかチェックしてみるだけでもええやろ?絶対「こんなモンまであるんか!」って驚くこと請け合いや。
 転ぶ前に石はのけとくもんやで。




[防犯ミニ知識]


●猫引っかき病にご用心〜新出病院よりお知らせ〜

 ペットブーム再来といいますか、テレビをつければ動物番組、おもちゃ屋に行けば動物アニメのキャラクターグッズが沢山販売されていますね。
 しかしその反面、ペットから人間に移る病気なども日々報告されています。
 今回はその中から一つ、「猫引っかき病」というものについてお話ししましょう。

 猫ひっかき病というのはその名の通り、猫に引っかかれて発病する病気です。熱が出たり、リンパ節がはれたりします。猫が室内に引きこもりがちな冬場は、人間との接触も増え感染者も多くなります。
 専門的な説明をすると、猫引っかき病は「バルトネラ・ヘンセレ」という細菌が原因です。国内の飼い猫700万〜800万匹のうち、7〜10%が細菌に感染していると言われています。猫の間ではケンカやノミの媒介で広がっていき、2、3歳の若い猫は動きが活発なことから特に感染率が高くなっています。人間への感染例は毎年国内で1万件から2万件にも上っており、普通は2、3ヶ月で普通に治りますが、長引いて脳炎などにつながることがあります。
 猫に引っかかれたら傷口を消毒し、また猫に限らずペットに触ったらきちんと手を洗うことがこういった病気予防の決め手です。
 ペットの方も人間に触られるのが好きではない種類もいますから、きちんと飼育書などで勉強するようにしましょうね。


●就寝前に指差し点検〜秋田県警生活指導課より〜

 ここ最近、夜中の火事が増加しています。冬場は火を使うことも多く、また暖房器具も一日中使用することがあるため、漏電やホコリに静電気が引火しての火事も少なくありません。
 主に多いのはタバコの火の不始末や、焚き火の不始末、また長い間使っていなかった暖房器具のほこりを払わずに使用したことによる発火など、ちょっとの確認で防げるものがほとんどです。
 特に、暖房器具は1年の2/3近く使用されないでしまわれていることが多く、そのため積もったほこりに正常な作動が妨げられて思わぬ誤作動につながったりすることがあります。面倒でも使用前にきちんと手入れをし、安全に使用できる状態にして下さい。そのついでに、長い間さしたままにしているコンセントも、一度抜いてほこりをふき取るようにしましょう。
 また、寝る前に戸締り確認もですが、本当に火の始末が出来ているか家族で確認することも大切です。
 この時期は受験生の皆さんが夜遅くまで勉強される時期でもありますね。夜も更けてくるとどうしても暖房器具のお世話になることが多いでしょうが、寝る前に完全にスイッチを切るようにして下さいね。
 寒い夜は暖かい布団に入ってゆっくり就寝したいものです。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●商店街の運転が怖いのですが

「営業をやっています。配置換えで商店街の方を回ることになったのですが、路上駐車が多い上にそこから子供が飛び出してきたり、向こうが見えなかったりなどと、非常に運転が恐ろしいです。どこに気をつけて運転すればいいでしょうか」

 交通課からお答えします。
「いつもお仕事ご苦労様です。
 住宅街に並んで商店街は、ドライバーが細心の注意を払わねばならない箇所ですが、あの視界の悪い道を運転するのは一苦労ですね。
 まず、基本的なこととして、必ず徐行運転を行ってください。携帯電話で社に電話を入れながら、などはもってのほかです。路上駐車している車の陰から誰かが飛び出してきても対処できるよう、車の下から足や自転車が見えていないか注意しましょう。
 また、商店街のショウウィンドウを鏡がわりにして歩道の様子を確認することも出来ます。
 住宅街では面倒でも窓を少しあけて、周囲の音に注意してください。子供やバイクの音が聞こえたら要注意です。角から急に飛び出してくることがあります。
 カーブミラーの設置してある場所は、過去に接触事故などが発生した危険な場所であることがほとんどです。より注意をお願いいたします。」
 



[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●求人広告、うまく見分けよう!

 こんにちは!交通課の由美ですvv失業率も5%、公務員はいいねぇって言われるけど新規採用が減ってきてるからなかなかそうでもないのよ。
 さて今回は仕事を探そうと頑張っているあなたのための裏ワザです!

 まずは三行広告。例えば「営業」って文字があったとしたら、あなたは何を連想する?回り先リストを渡されて毎日そこに行って契約を一つでもとってくることかしら。
 実はこの営業という文字だけでは職種は判別不能なのです。上に挙げたようなセールスもあれば、新規開拓のみのものもあるし、電話で契約をとるってものもあります。だから、きちんとどんな「営業」なのか書いてある会社ほどきちんとしてるってわけ。
 次に表記。「マーケティングアドバイザー」とか「セールスコーディネーター」「マーケットプランナー」、こんな表記って見たことない?前者は販売員のこと、真ん中と後者は営業社員のことで、カタカナで表記することによってイメージアップを狙っているだけってこともあるから注意してね。
 そして表記といえば「企画」。いきなり新しい企画を任せてもらえるほど世の中甘くないっていうのは分かるわよね。実際、「売り方を自分で企画せよ」という意味で販売員のことだったりしたところもあるから要注意ね。
 最後に、休日の書き方。「完全週休二日制」って書いてあれば、1週間に2度必ず休みってことだけど、週末とは限らないから気をつけて。また、「週休二日」だけだと「月に1週間でも、2日休みをとれる週がある」っていう意味にもなるから、安易に決める前にしっかり確認が必要よ。
 仕事を探すのは大変だけど、やりがいのある仕事を見つけてね!

 


[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 非番の日、用事があってある警察署に行ったA係長。署の入り口まで来たところ、立っていた警察官が手招きしてくれた。
 「何だ、わざわざ出迎えてくれたのか。教育が行き届いているなぁ」と感心しつつ車を寄せたら、「シートベルトしてませんね」と違反切符を切られたそうです。




[あとがき]

 この時期だと、ニューヨークのクリスマスツリーがライトアップされる頃ですね。毎年ニュースで流れると、ああ12月なんだなと実感します。
 ここから先の1ヶ月は本当に早いので、たまっている仕事を片付けてしまわないと、年末出勤になってしまいます。年末年始くらいは余裕をもって過ごさないといけないですね。
 師走というのは、お坊さんも法事で忙しくて走り回るという意味から来ているといいますが、急ぎすぎてケガなどしないよう、どうぞご注意下さい。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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